目次
- 小児科の志望動機では応募先病院に共感したポイントを伝える
- そもそも小児科とは
- 小児科に勤務する主な職種
- 医師
- 看護師
- 医療事務
- 薬剤師
- 栄養士
- 小児科に就職する際の選び方
- 専門性や業務内容で選ぶ
- 雰囲気や人間関係で選ぶ
- 教育体制で選ぶ
- 小児科を選ぶ際の注意点
- 採用人数が多い場合は離職率をチェックする
- 給与は総支給額ではなく、基本給で判断する
- 小児科の面接で聞かれやすい3つの質問
- 当院を志望した理由は?
- 〇〇(職種)を目指したきっかけは?
- 何か質問はありますか?
- 小児科の志望動機を書く前に調べておくべき3つのポイント
- 医療規模
- 重症疾患への医療サポート
- 分業制による専門性の高さ
- 採用担当者に刺さりやすい志望動機の構成
- ①応募先の小児科で働きたい理由を簡潔に伝える
- ②なぜその思考に至ったのか具体的なエピソードを挙げる
- ③応募先病院に共感したポイントを伝える
- ④就職後にどう貢献できるかを伝えて締める
- 職種別の小児科の志望動機のOK例文とNG例文
- OK例文①医師
- OK例文②看護師
- OK例文③医療事務
- OK例文④薬剤師
- OK例文⑤栄養士
- NG例文①待遇面を理由にしない
- NG例文②エピソードに具体性がない
- 小児科を志望する学生からよくある質問に回答!
- 小児科でないといけない理由を志望動機にして選考を突破しよう
小児科の志望動機では応募先病院に共感したポイントを伝える
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活を控えた医療系大学に通う学生から
「小児科に就職したいのですが、どんな志望動機が採用担当者に刺さるのか分かりません」
「子どもが好きという志望理由しか思い浮かびません」
という声が寄せられています。子どもが好きだから小児科を志望している学生は多いのではないでしょうか。ただ、小児科を志望している時点で子どもが好きであることは周知の事実であり、採用担当者は納得感が得られません。
そこで小児科の志望動機では、応募先病院に共感したポイントを伝えましょう。他の病院や小児科でないといけない理由になり、採用担当者も腹落ちするでしょう。
ここでは、小児科の概要や小児科に勤める職種の業務内容、小児科に就職する際の選び方、採用担当者に刺さりやすい志望動機の構成を例文付きで解説します。
職種にかかわらず、小児科を志望している学生はぜひ最後まで読んでみてください。
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そもそも小児科とは
小児科とは、新生児から思春期までの子どものための診療科のことです。小児科では疾患を治療したり、病気にならないように予防して健康を管理したりします。小児科では内科や外科の区別がなく、小児疾患はすべて担当になるでしょう。
- 新生児:0〜1ヶ月
- 乳児期:1〜12ヶ月
- 幼児期:1〜6歳
- 学童期:6〜12歳
- 思春期:12〜17歳
未成年は発育や成長に大きな差があり、検査結果や薬剤の投与量などが異なるため、それぞれの発達段階に合わせた医療を提供する必要がありますね。
患者の精神的に支えてもらうために付き添い入院など家族の協力が必要です。心身ともに参ってしまう子どもを見てストレスを感じてしまう親御さんもいるため、家族の方のサポートも小児科のスタッフの仕事になりますね。
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「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。
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小児科に勤務する主な職種
「自分が目指す職種以外の業務内容なんて知る必要はないのでは?」と思った学生もいるかもしれません。ただ、小児科に限らず、病院では他の職種と連携を取る場面が多々あります。そのため、自分が目指す職種以外の業務内容も把握しておきましょう。
医師
小児科で勤務する医師は小児科医と呼ばれています。前述したとおり、新生児から思春期まで小児疾患のすべてを担当しているのです。はしかやおたふくかぜ、先天性疾患など子どもならではの病気もあるため、幅広い知識が必要になるでしょう。
大半の小さい子どもは自分で病状を説明できません。そのため、家族の話や子どもの表情・しぐさから症状を読み取ったりするスキルを磨いていきましょう。
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子どもは症状が急変することが多く、小児救急の対応をすることも頻繁にありますね。
看護師
小児科の看護師の業務内容は以下の3つに分類されますね。患者となる子どものケアだけでなく、家族の心のケアも必要になることは押さえておきたいポイントの一つです。
- 一般的な医療行為:問診や処置の際の医師の補助行為を担う。治療がスムーズに進むように子どもを落ち着かせるためのサポートもおこなう。
- 子どものケア:医療行為だけでなく、身の回りの世話や子どもの発達に合わせた説明もケアの一環になる。子どもに安心感を与えられるようになると、治療に前向きになってくれる。
- 家族のケア:子どもの家族が抱える不安や悩みを読み取って、精神的なサポートをしたり、子どもに必要なケアができるように知識や技術を伝えたりする。
キャリアアドバイザー
小児科は点滴の自己抜去など小さいミスでも重大な事故につながるリスクが高いため、注意力が必要になる現場です。
医療事務
小児科の医療事務と聞いても、業務内容がピンとこない学生もいるのではないでしょうか。基本的な業務内容は他の医療事務とほとんど変わりません。
- 受付会計業務:初心および再診の手続きや電話対応、保険証の確認、医療費の計算・会計など受付業務をおこなう。
- クラーク業務:診察や治療がスムーズにおこなわれるようにサポートする。外来患者を診察室に案内したり、次回予約の手続きの説明をしたりする。病棟の事務対応もおこなう。
- レセプト業務:レセプトとは診療報酬明細書のこと。医師が作成したカルテの情報をもとに、診療報酬点数を計算する。作成したレセプトを各保険機関に提出して診療報酬を計算する。
小児科の医療事務の特徴としては乳児や子どもは急な発熱が多いため、時間外労働が増える可能性がありますね。また、夏風邪が流行る7〜8月、インフルエンザ流行期の12〜2月が繁忙期になるでしょう。
薬剤師
小児科で働く薬剤師の業務内容は以下の通りですね。
- 調剤業務:患者が使用する薬剤の調剤をおこなう。薬局とは違い、注射薬の調剤をしたり、複数の薬剤を混合したりするため、対象となる薬剤が多い。
- 病棟業務:入院中の子どもに服薬指導をおこなう。服薬指導の際には服薬情報や副作用を聞き取り、これから使用する薬剤を説明。服薬状況の確認をして、医師や看護師に共有する。
発達段階の子どもは薬物動態の個人差も大きく、最新の注意が必要になります。自身の状態を言語化するのが困難なので、本人の様子や家族への聞き取りから効果が出ているかを判断する必要があるでしょう。
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栄養士
小児科の栄養士は子どもの小さい身体に合わせた栄養指導をおこないますね。栄養計画と指導、適切に実施されているかの確認、評価をして栄養管理する仕事です。
栄養士が小児科に勤めるには以下のような病院を志望しましょう。
- 小児総合医療施設
- 大学病院
- 小児科病棟がある総合病院
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当たり前に聞こえるかもしれませんが、小児科を目指す人は子どもが好きであることが望ましいでしょう。ただし、子どもが好きだからこそ甘やかしすぎてしまったり、子どもの希望すべて聞いて、ともすれば言いなりになってしまったりすることは避けるようにしましょう。中には相手に強く言うことが苦手な学生もいるのですが、子どもを相手にするときには大人と接するときとは違うコミュニケーションスキルが求められます。
もちろん、人を相手にする仕事だからこそチームワークを大切にしたり、思いやりのある人が多いためあまり恐れる必要はありません。ただし、割り切った対応が求められるなどの現実をきちんと理解をしたうえで業務を進められるように仕事の研究をしていきましょう。
小児科に就職する際の選び方
小児科ならどこでも良いと考えている学生はほとんどいませんよね。ただ、すべてが思い通りの条件の求人はありません。そのため、譲れない条件を定めて、それを軸に就職先を選んでみてください。
専門性や業務内容で選ぶ
なりたい理想像から逆算して必要なスキルが身につきやすい病院を選びましょう。自分の理想のキャリアを歩める病院なら入社後に後悔する可能性が低いですね。
- 患者とかかわる仕事がしたい場合:病棟業務をおこなっている病院など。
- 専門分野でスキルアップを目指したい場合:専門性の高い医師や看護師がいる病院や専門分野における資格サポート環境が整っている病院など。
- ライフイベント後も働き続けたい場合:育児設備や精度が整っている病院など。
自分の理想像を把握したい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。
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雰囲気や人間関係で選ぶ
就職した病院の雰囲気が肌に合わない場合は、どんなに優秀でも仕事を続けることが厳しくなってしまう可能性がありますね。
応募先病院で活躍しているスタッフには共通点が多く、病院の雰囲気が合わない場合は自分と相性が良いスタッフを見つけるのが難しいです。そのため、人間関係に悩みやすく、退職の原因になるかもしれません。
キャリアアドバイザー
職場の雰囲気を知りたい場合は実習やインターンシップ(インターン)、病院見学会に参加して、スタッフの様子を観察するのをおすすめします。
教育体制で選ぶ
病院によって教育制度は異なるため、病院を選ぶ際の重要な決め手になりやすいです。最初の教育体制によって得られる経験やスキルが変わってしまうため、慎重に検討しましょう。
- プリセプターシップ:3〜5年目の看護師がマンツーマンで指導する。相談しやすいが先輩看護師と相性が合わないと効率的に業務を覚えにくい。
- ジョブローテーション:所属以外の複数の部署を数ヶ月かけて周りながら研修を受ける。さまざまな経験を積めるが、期間によって能力に差が出る。
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小児科を選ぶ際の注意点
自分の譲れない条件と合致する病院でも応募することを決めるのはまだ早いでしょう。ここで解説する注意点をチェックしておかないと、過酷な労働環境で働くことになったり、入職前に予想していた給料とのギャップに悩んだりする可能性があります。
ここでは小児科を選ぶ際の注意点を2つ解説します。
採用人数が多い場合は離職率をチェックする
数十人など病院の規模に合わない採用をおこなっている場合は、毎年多くの退職者を出している可能性が高いですね。
退職者が多い原因は長時間労働やハラスメントなどさまざまですが、あまり良い労働環境ではない場合が多いでしょう。そのため、病院のホームページ(HP)や求人票に記載されている離職率をチェックしてみてください。
キャリアアドバイザー
職員数に対して採用人数があまりにも多いと、離職率を非公開にしている場合がありますね。
バランスが取れていない場合は離職率が高いことはほぼ確定ですね。
給与は総支給額ではなく、基本給で判断する
求人票の給与欄ばかり見てしまう学生もいますよね。もちろん、給与は重要な項目です。ただ、記載されている給与額が総支給額か基本給なのかチェックしておきましょう。
総支給額には資格手当や夜勤・残量手当が含まれており、総支給額は高くても基本給自体は低い場合がありますね。基本的に賞与は病院の経営状態によって、基本給2ヶ月分などと決められるため、基本給が低いと賞与も低い傾向があるでしょう。
そのため、就職の時点で基本給を重視しておくと年収も高くなりますね。
小児科の面接で聞かれやすい3つの質問
- 当院を志望した理由は?
- 〇〇(職種)を目指したきっかけは?
- 何か質問はありますか?
面接が苦手で質問に上手く回答できない学生もいるのではないでしょうか。ただ、面接では聞かれる質問は決まっています。事前に頻出質問を把握しておけば、面接でしどろもどろに回答する心配はありません。そこでここでは、小児科の面接で聞かれやすい質問を3つ解説します。
当院を志望した理由は?
応募先病院を志望した理由は必ず聞かれるため、しっかり準備しておきましょう。この質問から採用担当者は、病院への志望度や理解度をチェックしていますね。
「他の病院でも良いのでは?」と採用担当者に思われないようにそれぞれの病院にしかない特徴や魅力を絡めて、志望動機を作成してみてください。
- 小児科単科病棟:全国的に希少な小児科単科病棟がある病院は大きな総合病院である可能性が高い。病院の特色や病院理念に絡めて、志望動機を作成する。
- 小児科混合病棟:一般内科病棟や整形外科と病床を分け合っていることが多い。配属先を通すためにも小児科分野に挑戦したい理由を伝える。
- 小児科総合病院:より専門的な小児看護をおこなう小児科総合病院では病院理念や機能、今後の目標に絡めて志望動機を作成する。
- 小児科クリニック:小児科クリニックは地域のかかりつけ医として機能しているため、地域医療への関心やクリニックの特色に絡めて志望理由を伝える。
〇〇(職種)を目指したきっかけは?
医師や看護師、薬剤師など職種を目指したきっかけは、職業を選んだ理由と具体的なエピソードを伝えましょう。
就活生
子どもを助ける仕事に就きたいと思い、小児科の〇〇を目指しています。
上記のように具体的なエピソードがないと、「子どもを助けるなら小児科以外にも仕事はたくさんある」と思われ、志望度が低いと判断されてしまいます。そのため、具体的なエピソードは必須になるでしょう。
何か質問はありますか?
主に面接の最後に「何か質問はありますか?」と採用担当者から問われる場合があります。逆質問の時間を設ける意図は応募者の意欲を確認したり、病院との相性を見たりするためですね。
- 御院で活躍してる看護師の方の特徴はありますか?
- 面接を通して感じた私の課題となる点はどのようなことでしょうか?
- 御院の評価制度はどのような基準になっていますか?
キャリアアドバイザー
「逆質問は特にありません」と答えている学生もいるかもしれません。ただ逆質問をしないと、「うちの病院への興味が薄い」と思われ、志望度が低いと判断されやすいです。そのため、事前に質問を用意してみてはどうでしょうか。
逆質問が思いつかない学生はこちらの記事を参考にしてみてください。
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面接で質問はありますかと聞かれた際は、入社後の取り組みなど前向きな質問で意欲をアピールをしましょう。 この記事では意図・面接別の逆質問例、避けるべき質問などをキャリアアドバイザーが解説します。 逆質問は事前に考えておき面接官から高評価を得ましょう!
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避けるべき逆質問の例①自信がないと捉えられる内容
自信がない学生は魅力的に見えず、採用が遠ざかってしまいますね。
就活生
実習のように丁寧に教えてもらえる研修制度はありますか?
面接は自分を売り込む場です。自信がないと捉えられやすい上記のような受け身の質問はやめておきましょう。採用する側にメリットを提示できる学生は、入職後に活躍するイメージを持ってもらえます。
そのため、「〇〇の経験を活かして貢献したい」と売り込む方が評価されやすいですね。
避けるべき逆質問の例②待遇ばかりにフォーカスした内容
就職するからには給与や年間休日など待遇について気になるのは仕方ありませんが、待遇面の質問だけを質問するのはやめた方が良いですね。「うちより福利厚生が良い病院があれば、そっちに入職しそう」と思われてしまう可能性があります。
就活生
年間休日はどの程度あるのでしょうか?
逆質問は面接での最後のアピールチャンスのため、「〇〇業務に携わるにはどんな経験を積むべきでしょうか?」といった就業意欲が感じられる質問をするのをおすすめします。
避けるべき逆質問の例③事前に調べれば分かる内容
就活生
御院のスタッフは何名でしょうか?
上記のように質問が思い浮かばないからといって、病院の公式サイトで調べれば分かるような質問をするのはやめておきましょう。
本命の病院なら入社後のことを考えた質問をしたいと思いますよね。つまり、適当な質問をすると志望度の低さが露見して、採用を避けられてしまうかもしれません。
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小児科の志望動機を書く前に調べておくべき3つのポイント
就活生
志望動機が書ける気がしてきました!
キャリアアドバイザー
もう少し準備を徹底しましょう。小児科ならではの内容の情報を仕入れておくとより印象に残りやすい内容になります。
志望動機を書く前に応募先の病院の特徴を把握しておきましょう。志望動機の内容を濃くするために必要な作業ですね。
医療規模
病院によって診察料や病床の数が違いますね。特にクリニックより病院は医療規模が大きく、仕事の仕方や求められるスキルも異なるため、事前に把握しておきましょう。
医療規模が大きい場合でも小さい場合でもメリットがあります。それぞれの特徴を鑑みて、志望動機に盛り込んでみてください。
重症疾患への医療サポート
一般の大きな病院の場合はさまざまな疾患を抱えた患者の対応をします。そこで重症患者に対する医療提供をする意義を明確化しておきましょう。風邪など一般患者へのサポートと差別化して言及してみると、志望動機の内容に厚みが増しますね。
分業制による専門性の高さ
大きな病院は働く人数も多く、分業制で仕事をおこないます。一つの業務を集中的におこなう専門職になるのです。そのため、志望動機を作成する前に自分の今後のキャリアと照らし合わせて、志望するかどうかを検討しましょう。
採用担当者に刺さりやすい志望動機の構成
志望動機を採用担当者に刺さりやすい内容にするには、構成を考えて作成する必要があります。いくら内容が良くても、めちゃくちゃな構成では内容が伝わらず、高評価は得られません。そこでここで解説する志望動機の構成を参考にして志望動機を作成しましょう。
志望動機の構成について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。
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病院の志望動機例文16選|熱意が伝わる職種別例
病院の志望動機例文を職種別で16選紹介していきます。熱意が伝わりやすい志望動機の構成や、押さえておきたいポイント、注意したいことなどもキャリアアドバイザーがしっかりと解説しているので、志望動機作成の参考にしてみてくださいね。
記事を読む
①応募先の小児科で働きたい理由を簡潔に伝える
就活生
私は小児看護のスペシャリストになりたいと思い、御院を志望しています。
といったように他の診療科でもできる内容ではなく、小児科でしかできない内容にしましょう。他の科でも実現できる内容では志望理由としては弱いですね。
また、結論から述べることを心掛けてみてください。最初に結論を述べないと話の全貌が見えず、採用担当者が理解しにくくなってしまいます。業務で必要不可欠な説明力がないと判断され、内定獲得が遠のいてしまうかもしれません。
②なぜその思考に至ったのか具体的なエピソードを挙げる
就活生
私は地元の総合病院で看護実習に参加しました。専門的な知識を身につけることで、患者への適切なサポートができると実感しました。
具体的なエピソードを挙げることで応募先の小児科で働きたい理由に説得力が出ますね。
子どもが好きというエピソードを用意している学生もいるのではないでしょうか。ただ、小児科を志望している学生は子どもが好きな場合が大半なため、採用担当者の印象に残りにくいです。他の学生と差別化が図れるようなエピソードを探しましょう。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
説得力を増したアピールをすることができるので、実際に関連した業務経験を積むことをおすすめします。どんなに子どもに対する想いを強く話したとしても、具体的な行動がともなっていないと説得性に欠けてしまいます。
現場での看護実習が難しかったとしても、たとえば子どもに関係するボランティアに参加をしてみるなど、子どもとかかわることができるチャンスはいくらでもあります。情報収集をして積極的にかかわりを持っていきましょう。
このほかにも、あえて子どもに直接は関連しない物事に取り組むのもいいかもしれません。「普段子どもになじみがない人にインタビューをしてみたら〇〇という意見が出てきたのでそれを変えたいと思った」など、他の学生とは違う目線で子どもに対する想いを話せるようになるかもしれません。いずれにしても自分の実体験に勝るものはありません。いろいろなことに挑戦をし続けてください。
③応募先病院に共感したポイントを伝える
応募先病院に共感したポイントを伝えることで他の病院ではいけない志望理由になりますね。
就活生
御院は小児科に特化した総合病院であり、専門的な医療や多くの症例を学べる点に魅力を感じています。
他の病院にはない独自の強みや特徴を挙げると差別化された内容になり、ライバルに差をつけられるでしょう。
④就職後にどう貢献できるかを伝えて締める
最後は就職後にどう貢献できるか、または採用後のビジョンを伝えましょう。
就活生
御院の最前線で働き、幅広い知識を得て、患者に寄り添った看護をしていきたいと思います。
採用担当者が入職後の姿をイメージできる内容に仕上げると、数年後に戦力になれるビジョンが湧き、採用に踏み切りやすくなりますね。
職種別の小児科の志望動機のOK例文とNG例文
ここでは職種別の小児科の志望動機のOK例文とNG例文を解説します。OK例文は採用担当者に刺さりやすい志望動機の構成を網羅して作成したため、参考にしてみてください。
OK例文①医師
私は研修で新生児科を担当したことがきっかけで小児科を志望しています。生まれた直後から赤ちゃんの全身の健康状態、発育状態のチェックを担当して、生命力を感じたと同時に、無限の可能性を持っている子どもを守らなければいけない使命感が芽生えました。
一般病院の小児科は特定の領域や疾患に日常診療が偏りがちですが、御院はすべての疾患に対応する臨床グループがあり、より適切な処置がおこなえます。御院の小児科医として親や本人とのコミュニケーションを通し、多くの子どもに適切な医療を受けられるように精進して参ります。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
応募先の病院ではないといけない理由より、差別化された内容の例文でした。小児科になりたい理由にも納得感があるため、入職後に壁にぶつかってもやり遂げてくれる期待感が持てますね。
OK例文②看護師
私は小児看護のスペシャリストになりたいと思い、御院を志望しています。私は地元の総合病院で看護実習に参加しました。専門的な知識を身につけることで、患者への適切なサポートができると実感しました。
御院は小児科に特化した総合病院であり、専門的な医療や多くの症例を学べる点に魅力を感じています。御院の最前線で働き、幅広い知識を得て、患者に寄り添った看護をしていきたいと思います。
キャリアアドバイザー
スペシャリストになりたい=専門性が高い総合病院で働きたいという志望理由は理にかなっていますね。看護実習でのエピソードがきっかけになっているため、説得力を感じる内容でした。
OK例文③医療事務
地域医療の活性化に貢献したいと思い、御院を志望しています。私は小学生の頃、よく御院にお世話になり、担当医の方を含め、スタッフの方にも不安を解消してもらいました。
御院は在宅医療が充実しており、クリニックに患者が溢れてしまう状態を回避しています。在宅医療は多くのスタッフの連携があって、実現します。入職後は医療事務スタッフとして、地域の児童やその家族を不安から開放するためのサポートをしていきます。
キャリアアドバイザー
エピソードにより、小児科クリニックで地域医療を充実させたい理由が理解しやすい例文でした。
直接なサポートができなくても、在宅医療で間接的にサポートをしている意識があるスタッフは重宝されるでしょう。
OK例文④薬剤師
服薬指導のノウハウが蓄積している点に興味を持ち、御院を志望しています。私自身、幼少期は薬を飲むのを渋ることが多く、親に迷惑をかけていました。
御院で実習をおこなった際に薬剤師の方が親御さんに子どもの状態の確認方法を教えたり、薬を飲む理由を丁寧に説明したりしている姿勢に驚きました。薬の飲ませ方講座も定期的におこなっており、病院一丸になって取り組んでいることが分かりました。入職後は子どもと家族の負担を軽減できるような薬剤師になりたいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアドバイザー
病院が独自に取り組んでいる薬の飲ませ方講座に目をつけており、他の学生と差別化できている内容ですね。
小児科の薬剤師になりたい理由にもなっているため、「他の科でも良いのでは?」と思う採用担当者はほとんどいないでしょう。
OK例文⑤栄養士
児童の家族に栄養バランスの重要性を伝えたいと思い、御院を志望しました。子どもの栄養指導は発育にもかかわります。特に病気の子どもに対してはエネルギーや献立の立て方、調理法など細かい指導が必要になることを知りました。
御院は大学病院であり、高度な栄養学により患者やその家族に必要な知識を与えられます。入職後は高度な栄養学を噛み砕いて説明できるようになり、食によって健康な子どもを増やしていきたいと思います。
キャリアアドバイザー
実習の経験から仕事に誠実に取り組む姿勢が垣間見える内容でしたね。分かりやすく説明するという入職後のビジョンも小児科向きでしょう。
NG例文①待遇面を理由にしない
他の小児科総合病院より年間求人が多いため、御院を志望しました。私は質の良い看護をするためには十分な休息が必要だと感じています。
御社は多くの看護師がいるため、出勤数を抑えることができるようになっています。実際にミスがほとんどないというデータもあり、この環境で働きたいと思いました。入職後は子どもが安心できるように丁寧な看護を心掛けたいと思います。
キャリアアドバイザー
確かに十分な休息を取ることでミスは減ると思いますが、これでは待遇面にしか惹かれていない印象がついてしまいます。
「もっと良い条件の病院があったらすぐに転職しそう」と思われ、あまり信用されにくい内容でしょう。
NG例文②エピソードに具体性がない
多くの子どもを助けたいと思い、御院を志望しました。私は子どもが好きなので、誰よりも丁寧な看護ができます。御院は子どもたちへのサポートを医師と看護師が密に連携しておこなえる環境です。入職後は素早い連携で多くの子どもを助けていきたいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
具体的なエピソードがないため、志望理由に説得力が出ません。働くイメージがついていないという印象にもつながり、「入職後のギャップに苦しみそう」と採用担当者に思われてしまう可能性が高いですね。
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限られた時間内でおこなわれる実習とは違い、実際に働いてみると想定外のことは日常茶飯事です。具体的に小児科と関連のある実習経験を書くことは大切ですが、書き方次第で起きうるデメリットも認識しておきましょう。
たとえば、「実習では〇〇ということをマスターできた」「実習では〇〇を完璧にこなせるようになった」などは読み手にとって「そんなことはないだろう」と思われてしまいます。このように、実習を通じて小児科の業務のすべてがわかったような口調で書いてしまうことは避けてください。
これらは少し極端な書き方かもしれませんが、今一度自分の志望動機を見直して、客観的にどのように捉えられるかどうか確認をしてみましょう。
小児科を志望する学生からよくある質問に回答!
小児科の志望動機を作成する方法や、採用担当者の心をつかむ志望動機にするコツが知りたい学生も多いでしょう。そういった学生によくある疑問にキャリアアドバイザーがお答えします。
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小児科の志望動機で「子供が好き」以外の回答が思いつかない場合の対処法を教えてください。
小児科の志望動機で「子供が好き」以外に思いつかない人は、受ける病院の事業内容や地域との関わりについて調べてみてください。同じ小児科でも、病院独自のサービスや経営理念があるはずです。ホームページで調べたり実際に足を運ぶことで、行事への取り組みや教育体制など、応募する病院独自の魅力を見つけられますよ。
ひと口に「小児科」と言ってもそれぞれの病院に特色があるので、受ける病院の特色を押さえて志望動機につなげることで効果的に意欲を伝えましょう。
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採用担当者に刺さる小児科の志望動機の作り方を教えてください。
採用担当者に刺さる志望動機作成のコツは、構成を整えて書くことです。採用担当者は多くの応募書類に目を通すため、1回読んで理解できる内容でないと選考通過率が下がってしまいます。そのため冒頭では働きたい理由を簡潔に伝え、次になぜそのような考えにいたったのかを書きましょう。
さらに応募先の病院を選んだ理由を伝え、他病院との差別化を図り、最後に採用後どのように貢献できるかを伝えられれば、簡潔でわかりやすい採用担当者に刺さる志望動機になりますよ。
小児科でないといけない理由を志望動機にして選考を突破しよう
小児科の志望動機は応募先病院に共感したポイントを伝えることで、他の病院や小児科ではないといけない理由に説得力が生まれます。
どんなに自分では一生懸命に書いたとしても「病院ならばどこでもいいのか」と選考先に捉えられてしまう志望動機では勿体ないですよね。小児科でないといけない理由を志望動機にして、選考を突破しましょう。
実は小児科の求人は少ない傾向があります。患者の対象年齢が0歳から15歳までと限定されていたり、少子化にともない、病棟閉鎖や合併がおこなわれ、必要とされる医療従事者も減っていたりするのが原因ですね。