質問はありますか?と面接で聞かれた時の答え方|効果的な逆質問集

この記事のアドバイザー
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熊野 公俊
高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学へ入学。大学では心理学・教… 続きを読む
コラムの目次
- 面接では「質問はありますか?」と聞かれることが多い
- 「質問はありますか?」と面接官が尋ねる理由3つ
- ①就活生の疑問を解決するため
- ②志望度をチェックするため
- ③コミュニケーション力をはかるため
- 【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう - 「質問はありますか?」に対する逆質問5つ
- ①〇〇さんが仕事でやりがいを感じる瞬間はいつですか?
- ②御社で活躍されている方に共通する特徴を教えてください
- ③今後どのように事業を展開していきますか?
- ④入社するにあたって身につけておくべき能力は何ですか?
- ⑤現在〇〇ついて勉強しているのですが、将来的に〇〇職にチャレンジさせてもらえるでしょうか?
- 面接の「質問はありますか?」で避けたいNG例5つ
- NG例①仕事の条件に関することだけを質問する
- NG例②調べればわかる基本的な内容
- NG例③企業に与えてもらおうという姿勢が感じられる質問
- NG例④すでに説明してもらったことを質問する
- NG例⑤自信のなさが伝わるネガティブな質問
- 面接の「質問はありますか?」は意欲をアピールする逆質問をしよう
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面接では「質問はありますか?」と聞かれることが多い
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「面接で質問はありますかと聞かれてテンパってしまいました」
「質問はありますかと聞かれたら何て返すのが正解なのでしょうか」
という声を多く聞きます。面接官からの「質問はありますか?」は就活用語で「逆質問」と呼ばれています。逆質問は評価に入らないと思っている就活生が多いのですが、これは間違いです。
逆質問は面接の最後にアピールする機会でもあるため、内容次第では面接官の評価に影響を与えることもあります。ですから、何を質問するかが非常になってくるのです。面接官からの「質問はありますか?」に上手に対応するためにも、質問する際のポイントや具体的な内容について知っておきましょう。
「質問はありますか?」と面接官が尋ねる理由3つ

面接で質問に答える際は、面接官の意図を理解することが大切です。面接官の意図を理解していないと、せっかくの逆質問の機会を活用することができません。逆質問をなんとなく流してしまわないように、面接官が「質問はありますか?」と聞く意図について把握しておきましょう。意図がわかると、どんな逆質問をすれば面接官が評価するのか、反対に評価しないのかがわかってきます。
①就活生の疑問を解決するため
面接官が逆質問をする際「就活生の疑問を解決したい」という意図があります。企業に対して疑問が残ったままだと、内定をもらったとしても決定に踏み切れませんよね。そこで企業は逆質問を設け、スムーズに選考に進んでもらう、または内定を承諾してもらおうと考えているのです。
これはいわば企業側の誠意とも言えるでしょう。企業が開示している情報はあっても、それだけで就活生がすべての疑問を解決できるとは限りません。このように、疑問を解決するチャンスを与えることで就活生の不安を取り除こうとするのが、逆質問を求める理由としてあげられます。
②志望度をチェックするため
逆質問は面接で聞かれている以上評価の対象でもあります。就活生の質問内容から志望度や就職意欲の高さが感じ取れるかどうかを指標にし、評価しています。例えば「特にありません」と答えてしまうと、企業に対する興味が薄い=志望度が低いと思われるのです。
業界や企業についてはある程度下調べができますが、それだけで完全に理解するのは難しいです。調べれば調べるほどわからないことが出てくることのほうが多く、自社に興味のある学生ほど、多くの質問を持っていると企業は考えます。逆質問で企業に対して前のめりな姿勢があるかどうかをチェックする面接官は多いです。
③コミュニケーション力をはかるため
逆質問は就活生から面接官に向けたコミュニケーションなので、どのような質問を投げかけるか、どのような質問の仕方をするかによってコミュニケーション力をはかる面接官は多いです。よく就活生がやりがちな逆質問の仕方がクローズ質問です。クローズ質問とは「はい」か「いいえ」で終わってしまう質問の仕方になります。
面接官に対して「はい」か「いいえ」で終わる逆質問をしても会話が広がりません。そこで逆質問をする際に心がけたいのが、オープン質問です。オープン質問は相手に自由に具体的に話してもらう質問の仕方です。例えば「どのような〜ですか?」や「〜について教えてください」のように質問します。このように質問することですぐに終わらず、面接官との会話を深めるきっかけにもなるのです。
【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
面接では逆質問以外にも、注意すべきポイントが多くあります。自分の弱点を把握し適切に対策しておかなければ、面接を突破することはできません。
そこで活用したいのが、面接偏差値診断ツールの、「面接力診断」です。
24の質問に答えるだけで、自分の強みと弱みをグラフで見える化できます。
ぜひ活用して自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。
「質問はありますか?」に対する逆質問5つ
- 〇〇さんが仕事でやりがいを感じる瞬間はいつですか?
- 御社で活躍されている方に共通する特徴を教えてください
- 今後どのように事業を展開していきますか?
- 入社するにあたって身につけておくべき能力は何ですか?
- 現在〇〇ついて勉強しているのですが、将来的に〇〇職にチャレンジさせてもらえるでしょうか?
面接官から「質問はありますか?」と聞かれた時のためにも、事前に内容を考えておきましょう。「その場で考えればいいや」と思っていても、緊張ですぐには出てこないことが多く、好印象を与えることやアピールまで考えて逆質問するのは難しいです。そこで、ここからはおすすめの逆質問についてご紹介していきます。新卒の逆質問では、面接官に今後の成長を期待させたり、志望意欲をアピールするものがおすすめです。ぜひ参考にしてくださいね。
①〇〇さんが仕事でやりがいを感じる瞬間はいつですか?
逆質問で好印象を与えるには、仕事への興味を示すことが大切です。やりがいを聞くことで仕事への興味が提示でき、ポジティブな印象を与えられるでしょう。また、仕事のやりがいは実際にやっている人しか分からないことでもあるので、有益な情報が得られるでしょう。
同じ仕事をしても人によってやりがいは異なりますが、面接官と自身の考えを比較し、一致する部分があるかどうかチェックしてみましょう。面接官が提示するやりがいがあまりにも理解できない場合は、その企業、仕事が合わない可能性があります。やりがいに関する質問は、仕事の内容を深掘りするだけではなく、価値観の相性を判断できる逆質問と言えるでしょう。
②御社で活躍されている方に共通する特徴を教えてください
仕事で求められる能力が知りたい場合は、活躍している社員の特徴を質問するのがおすすめです。事前に求める人物像を公表している企業は多く、把握している就活生も多いと思います。しかし、実際に活躍している社員の人物像は企業で働いてみないとわかりませんよね。
この質問は、面接官が役員や社長など高いポジションの人に聞いておきたい内容です。まだ若い社員だと、自分が知っている狭い範囲の社員のことしか話せない可能性が高いと言えます。色々な事業や職種の社員を広く把握している役員や社長であれば、多くの情報を元に納得のいく答えを話してくれるでしょう。この逆質問に答えてもらったら、「自分も近付けるように努力します」など前向きな返答をすると好印象を与えられますよ。
③今後どのように事業を展開していきますか?
事業展開について聞くことで企業全体への興味が示せますし、志望度のアピールにもなります。ただし、事業について聞く場合は、質問の仕方を工夫しなければなりません。単に「今後どのように事業を展開していきますか?」と聞くだけだと、企業について理解が足りないと思われる可能性があります。
企業への理解度を示すなら、「○○というお話を伺ったのですか…」「ホームページで○○事業に注力するとありましたが…」のように前置きしましょう。基本的な知識が身についていることを前提条件として明かすことで、質問にも深みが出て好印象を与えやすくなります。
④入社するにあたって身につけておくべき能力は何ですか?
入社に向けて必要な能力や身につけておくべき能力を聞くのも、好印象が与えられておすすめです。これらを聞くことで就職意欲の高さはもちろん、成長意欲の高さもアピールでき、より高評価を獲得できるでしょう。企業によって必要な能力や知識は異なり、場合によっては資格の取得を求められることもあります。
入社後に身につけられるものも多いですが、学生のうちに勉強するならそれに越したことはありません。また、身につけておくべきことを聞くことで単純に入社前の準備にも活かせるため、選考外の部分でも役に立つでしょう。同じ業界なら必要とされる能力や知識はある程度共通しているため、身につけておくことで就活全体の対策にも繋がります。
⑤現在〇〇ついて勉強しているのですが、将来的に〇〇職にチャレンジさせてもらえるでしょうか?
このような逆質問は、目標を持って努力している姿勢を伝えられます。それだけでなく、勉強していることが活かせる事業や職種があれば、将来活躍できる人材になることもアピールできます。実際、目標を持っていることに好印象を抱く面接官は多いです。
向上心があり、学ぶ意欲が高いことが面接官に伝わることで、入社後も積極的に動いてくれるだろうと思ってもらえます。注意したいのは、〇〇職の部分が企業に実在しなければならないということです。将来的に設立する予定があればいいですが、全くない場合は企業選びを誤っていると判断されます。
こちらの記事では、最終面接でおすすめの逆質問を紹介しています。最終面接は合否を左右する大事な選考なので、逆質問についても対策しておくことがおすすめです。
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面接の「質問はありますか?」で避けたいNG例5つ
- 仕事の条件に関することだけを質問する
- 調べればわかる基本的な内容
- 企業に与えてもらおうという姿勢が感じられる質問
- すでに説明してもらったことを質問する
- 自信のなさが伝わるネガティブな質問
「質問はありますか?」と問われ、「ありません」返す以外にもNG例はあります。仮に質問した場合でも、内容次第では印象が悪くなりマイナス評価に繋がります。逆質問で評価を落とさないためにも、内容は慎重に選定しなければなりません。ここからは、よくある逆質問のNG例5つを紹介します。
NG例①仕事の条件に関することだけを質問する
仕事に関する質問でも、条件面に関する質問だけをするとマイナスの印象を与えます。
- 給料はいくらですか?
- 残業代は出ますか?
- 月の残業時間はどれくらいですか?
- 有給は取れますか?
条件面は気になるかもしれませんが、給料や残業などに関することだけを質問するのはおすすめしません。条件面の質問をすると、条件ばかりが気になっているという印象を与えます。面接で条件面ばかり質問するのは「条件がよければどこでもいい」と言っているようなものです。
あまりに質問しすぎると呆れられる可能性があるので、もし質問したい場合は「〇月はお忙しいと思いますが、どのような勤務体制を取られているのですか?」など仕事を関連付けるといいでしょう。
NG例②調べればわかる基本的な内容
業界、企業、仕事全般に関することでも、調べてすぐに分かることは聞かないようにしましょう。
- どのような事業をしていますか?
- 主力商品は何ですか?
- 従業員数はどれくらいですか?
- 創業してから何年になりますか?
これらの質問は企業の公式HPで簡単に調べることができ、逆質問の機会を使って聞くほどのことではありません。企業からすると「事前に調べておいて当たり前」と思ってしまいます。「これらを知らないのになぜ志望したのか?」と反対に疑問を持たれても不思議ではありません。
逆質問は、調べても分からなかったことを面接官に質問できる機会です。そのため、ある程度自分の中で仮説を持った上で質問することが大切です。主力商品の質問で言えば「主力商品の〇〇は業界の▲▲という動向を踏まえると、海外への販売展開も考えられると思うのですが、いかがでしょうか?」という聞き方がいいでしょう。
キャリアアドバイザーコメント
熊野 公俊プロフィール
逆質問は大切な項目です。その企業に対してどこまで興味関心があるか?という目安になります。そのため、上記のような調べたらすぐわかる質問をすることは失礼ですし、興味関心がないことを自分で露呈しているようなものなのでNGです。
逆に、HPやデータなどに反映されていないような質問はいいと思います。例えば「昨年入社の先輩は1年目どのような業務をしていましたか」や「OJT後、初めて任せられる仕事はどのようなものがありますか」など自身が入社したとしたらどんなことをするのか?という質問は高い入社意欲を表す質問でもあります。
また、質問をする面接官が誰なのかでも質問を考える必要があります。例えば、入社3年目の人事であれば「〇〇さんが入社した時は何を頑張っていましたか?」と聞くのはOKですが、同じ質問を役員や社長にするのは失礼に当たるため、役職の方にはもっと違う質問の方がいいですよね。「誰に質問をするのか?」という点もしっかりと考えて逆質問をしましょう。
NG例③企業に与えてもらおうという姿勢が感じられる質問
企業に対して「こうして欲しい」「与えて欲しい」という欲求を感じさせる質問は、いい印象を持たれません。
- マネージャーになりたいのですが、どのくらいでなれますか?
- 〇〇部門の責任者になりたいのですが、何年かかりますか?
- 御社にはどのような研修がありますか?
マネージャーや責任者などの役職は、企業に与えられるものではなく努力して掴んでいくものです。このような質問の仕方をすると、「当たり前に与えられるものと思っている」と捉えられてしまいます。研修についても企業を頼っている感じがして、自分で努力しようとする意思を感じにくいです。
この質問をするのであれば「現在経理について学んでいるのですが〜」など、努力している姿勢が伝わる一言が欲しいですね。「企業に入ってから研修を頑張ればいいや」という印象から本気で目指している印象に変わります。質問の仕方で面接官の受け取り方も変わるので、言葉足らずにならないように注意しましょう。
NG例④すでに説明してもらったことを質問する
面接官がすでに話した内容を質問するのはNGです。例えば、面接官がすでに「弊社は業界内でも〇〇に力を入れており、国内トップシェアを誇っています」と言ったのに対し、逆質問で「御社の強みは何ですか?」と質問するのは「話を聞いていなかった」と思われても仕方ありません。
事前に逆質問の内容を考えておくのはいいことですが、すでに回答をもらっていることを聞くのは避けましょう。事前に強みについて逆質問しようと考えていた場合は、強みを軸に深堀りするのがおすすめです。例えば「先ほど〇〇に力を入れているとおっしゃいましたが、今後も拡大を続けるためにどのような新しい取り組みをお考えなのでしょうか」などと、今後の展開について質問するのもひとつの方法になります。
NG例⑤自信のなさが伝わるネガティブな質問
逆質問は自分のことをアピールする機会なので、わざわざネガティブな内容を伝えるのはもったいないです。
- 私の他にどのくらいの方が選考に進んでいますか?
- 私は〇〇について知識やスキルがないのですが大丈夫でしょうか?
- 不合格になった時のために二次募集の予定についてお伺いしたいです
面接官が就活生の自信なさそうな態度を見た場合「採用しても大丈夫だろうか」「メンタルが弱いのではないだろうか」と心配し、採用に踏み切れなくなる可能性があります。
面接は「この企業で働きたい」「自分は採用に値する人間だ」とアピールする場です。面接官も、このような志を持つ就活生を採用したいと思っています。どれだけ面接の評価がよくても、最後に消極的な態度を見せてしまうと一気に印象が変わってしまう恐れも。前向きな内容の逆質問を心がけましょう。
面接の「質問はありますか?」は意欲をアピールする逆質問をしよう
面接で「質問はありますか?」と聞かれることを逆質問といいます。この逆質問は面接の最後にアピール機会でもあるので、ただ分からないことを質問するだけで終わらせるのはもったいないです。志望意欲を織り交ぜながら、入社後や企業の今後の取り組みなどについて前向きな質問をしましょう。
給与や残業時間など条件面だけを質問すると、それだけで企業を選んでいる印象を与える恐れがあります。他にも、調べればわかることを聞いたり、すでに説明されたことについて聞くのはNGです。やる気がない、志望意欲が低いと思われてしまいます。マイナスの印象を与えないためにも、逆質問は事前に考えていくのがおすすめです。企業研究を十分おこなった上で考えてけば、面接官をうならせる逆質問ができるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント
吉川 智也プロフィール
面接官から質問に対して回答をいただいたら、まずは肯定しましょう。実際に会社で働かれている社員の方が仰っているので、素直に受け入れることが大切です。会社に入社して働くにあたり、はじめの内は常に先輩から教えて頂く形になります。
素直に教わる姿勢が大切です!そして、受け入れた後にアピールしてもいいでしょう。例えると「現在御社で役に立つと思い〇〇を勉強しているのですが、現場の方から見ていかがですか」などです。入社意欲もありますし、今後働くイメージもついていると印象付けることができます。現場の方の意見を受け入れ、その後アピールしていくのがいいと思いますよ。