就活のグループワーク必勝法|面接官の評価ポイントや向いている役割

この記事のアドバイザー

長尾 美慧

大学卒業後、アミューズメント業界において3年間店長として従事。年間売上高2億円を超える店舗を2店舗兼任し、新店舗の立ち上げと新卒教育を担当して参りました。店舗開発の経験から組織の課題を解決するには『人』が一番大事だということに気づき、人を扱うプロになりたいという想いで人材業界へ転身、キャリアアドバイザーとして入社2か月後に新人賞・ベストチーム賞獲得いたしました。就活も仕事も『だるいもの』ではなく『楽しいもの』です。一緒に楽しみながら内定を勝ち取りましょう。

コラムの目次

  1. グループワークは話が上手い人だけが有利なわけではない
  2. 面接官がグループワークで見ているポイント2つ
  3. 就活のグループワークの基本的な流れ
  4. グループワーク全体で気をつけたいこと
  5. 就活のグループワークは仲間意識を大切にして助け合おう

グループワークは話が上手い人だけが有利なわけではない

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。よく就活生から

「グループワークが苦手です」
「どうしたら上手にコミュニケーションを取れるようになりますか」

という声を聞きます。実際、就職ジャーナルの調査によると、約6割の就活生がグループワークに対して苦手意識を持っているのです。苦手意識を持っている理由には「人見知りだから」「その場で回答が思い付かないから」などがあげられています。確かにグループワークは就活生同士の会話が重要ですから、上手く話せないと悩んでしまうかもしれませんね。

しかし、グループワークは「話が上手ければいい」というものではありません。自分の意見を堂々と話す就活生を見ると「すごいなぁ」と思ってしまうものですが、面接官が見ているのはそれだけではないのです。そこでこの記事では、グループワークで面接官が見ているポイントや上手に乗り越えるためのコツについてご紹介していきます。

面接官がグループワークで見ているポイント2つ

面接官は、グループワークで主に就活生の思考力と参加態度を見ています。この思考力と参加態度が企業が求めるものでなければ、選考に落ちてしまう可能性が高いです。では、どのような思考力と参加態度であれば合格に近づけるのでしょうか。

①思考力

まず、グループワークで面接官がもっとも重視していると言えるのが思考力です。思いつきで発言するのではなく「なぜそう思うのか」を説明する力が必要になります。物事を筋道立てて考える力である論理的思考力は、社会人として身につけておきたいスキルです。

論理的思考力に自信がない就活生は、結論→根拠の順番で話すことから意識してみましょう。「私は〇〇だと思います。その理由は〜」という話し方をするだけでも、周囲に与える印象は違ってきます。相手が理解できるようわかりやすく説明するためにも、論理的思考を持って取り組むことが大切です。

②参加態度

グループワークでは、マナーや他の就活生に対するコミュニケーションの取り方などの参加態度が見られます。仕事は必ずチームでするものなので、集団の中での振る舞いが重視されるのです。「自分さえ評価されればいい」という態度で取り組まないようにしましょう。他の人の意見を聞き入れずに自分の意見を押しつけると、面接官からの評価は下がります。他の就活生の意見も尊重しながら発言するようにすれば評価も上がり、信頼関係も築けるはずです。

グループワークは、チームワークが評価される場だと考えてもいいでしょう。チームの中で役割を全うし、貢献しようという意識を持つことで評価に繋がるのです。また、グループワークは時間厳守です。時間内に全員をまとめる必要があるので、いかにスムーズに取り組めるかがポイントになります。

キャリアアドバイザーコメント

周囲を見渡してグループのみんなを気遣おう

グループワークで見られるポイントは、グループのチーム力と積極性です。ご自身だけがずっと話して満足していては、評価されにくいです。発言が少ない人がいたら声をかけてグループで協力する、書記がまとめることに苦戦していたら話の整理を再度おこない議論の軌道修正をはかりましょう。グループのみんなが役割を果たせているのかを見渡せるといいですね!1人1人が発言する時間を設け、みんなが積極的にワークに取り組んでいる姿勢が大事なポイントです。

就活のグループワークの基本的な流れ

グループワークの基本的な流れ

グループワークの大まかな流れは以上の通りです。企業によって若干の違いはありますが、基本的にこのようなケースが多いと考えていいでしょう。スムーズに進めるには、それぞれの流れの中で自分が何をすべきかを考えることが大切です。まずは全体の流れを把握して、グループワークの全体像のイメージを膨らませておきましょう。

①自己紹介

自己紹介には、緊張を和らげるアイスブレイクの意味も含まれています。そのため、単に自分の名前や大学名を明かすだけではなく、チームに溶け込むことが大切です。お互いに全く知らない状態で議論や作業を進めるのと、ある程度知り合った状態で進めるのとでは大きな差が出てきます。

最初に打ち解けられるかどうかは非常に重要です。議論や作業を円滑に進めるためにも、自己紹介は大切にしましょう。ただし、時間があまり取られないことも多いため、簡潔に済ませる必要があります。名前や大学名といった基本的な情報だけではなく、自分を一言で言い表したキャッチフレーズや選考への意気込みを簡単に伝えておくのがおすすめです。

②役割決め

グループワークでは役割を決めて進めます。具体的な役割は、上記の画像を参考にしてください。役割の内容は直接評価に関係しないので、仮に役割がなくても諦める必要はありません。特定の役割がない分、自由に動けると考え、多方面的にチームをサポートすることが大切です。

また、役割を担ったからといって、それだけで無条件で高評価になるわけではないので注意しましょう。きちんと役割を全うできていないと評価には繋がらず、むしろマイナス評価になります。

司会者

司会者は、議論において内容を整理したり活性化させる役割を担います。グループワークでは、自分が発言することに必死になってしまいがちです。そんな時に司会者が「〇〇さんの意見は▲▲だったけど、これについてはどう思う?」とメンバーの意見を拾い上げることで、議論を深めることができます。司会者は議論の中心になりやすく、グループワークでの貢献度が高い役割です。

司会者に向いている人の特徴
  • 議論の疑問点を指摘できる
  • 発言をしていない人にも話を振れる
  • どんな意見にも関心を向けられる

 タイムキーパー

グループワークで成果物の提出が求められる場合、時間内に確実に完成させる必要があります。議論もそうですが、作業タイムに入ると熱中して時間を忘れてしまうメンバーが多いです。

そこで、タイムキーパーをする場合は時間を管理しながら「時間内に終わらせるにはどうすればいいか」まで考えましょう。時間の効率的な使い方までメンバーに共有できると、チームへの貢献度が高くなります。

タイムキーパーに向いている人の特徴
  • 計画的に物事を進められる
  • 落ち着いている
  • 問題を細分化して考えられる

書記

書記は地味な役回りと思われやすいですが、議論を整理・活性化できるという点で司会と同じくらい貢献度が高いです。議論を上手にまとめることで、バラバラに出た意見をわかりやすく分類することができます。

例えば共通する意見同士をグループ化する、賛成意見と反対意見を分けて見やすくするなど。議論をわかりやすく可視化することで、大きくチームに貢献できるでしょう。

書記に向いている人の特徴
  • 「書く」と「発言」をバランスよくおこなえる
  • 人の意見をまとめるのが得意
  • 議論を広い視野で見ることができる

役割なし(サポート役)

「役割がないと評価されない」と思う就活生は多いですが、役割がないからこそ積極的に議論に参加できるとも考えられます。発言の回数が多くなるので、チーム内で目立ちやすくなります。

役割がない場合に心がけておきたいのが、メンバーの意見に対する賛同や、司会者やタイムキーパーのメンバーのサポートです。困っているメンバーがいたら進んでフォローしましょう。面接官はチームへの貢献度を重視しているので、何も役割がないからこそ常に周囲に気を配っておくことが大切です。

サポート役に向いている人の特徴
  • 集団の中で自分の意見を言える
  • 「前に出る」と「支える」のバランスが取れている
  • 困っている人がいたらすぐに行動に移せる

キャリアアドバイザーコメント

長尾 美慧

周りの人を理由にせず自分の力を発揮できる役割を選ぼう

「自分らしさ」を最大限に発揮できる役割を選びましょう。これは賛否両論あると思いますが、日本人の学生の多くは空気を読む性質があります。グループワーク後、「周りに合わせすぎて自分を出せなかった」という反省をする学生さんは多いのではないでしょうか。

また、落ちた時に「周りにこんな人がいて自分を出せなかった」と自分以外を理由にする学生さんがいらっしゃいますが、このような考え方では、成長することも受かることもできないと言えます。同じグループにどんな人がいても適応し、信頼を得られるような存在になることを目指しましょう。

③議論

グループワークでは、グループとして出した答えを成果物として提出しなくてはいけないケースが多いです。成果物を完成させるためにそれぞれが意見を出し合い、グループの方向性が決まったら作業に移ります。

最初の数分で意見を出し切ります。個人の意見が議論を活性化させるための起爆剤となるため、意見が採用されるかどうかに関係なく、自由な発言を心がけることが大切です。その後意見をまとめて方向性を決めていきます。議論がある程度まとまったところで成果物の作成に移り、時間までに仕上げるのが一連の流れです。

④成果物の作成

グループワークでの成果物には、「A4の紙で出来るだけ高いペーパータワーを作りなさい」といった作業型や「模造紙にまとめて説明しなさい」というプレゼン型のものがあります。作業型では、特に作業過程が重視される傾向にあります。他人任せにせず、当事者意識を持って取り組みましょう。

また、成果物の提出は必須なので「議論が押して作れなかった」という状況は避けなければなりません。時間を守って成果物まで提出するためにも、グループ内の協力が大切です。制限時間を頭に入れながら「どのような順番で作成すればいいか」「誰が何を担当すればいいか」を段取りしながら作成する必要があります。

⑤発表

作業型の場合は成果物を提出して完了のケースが多いですが、プレゼン型は発表までしなければなりません。プレゼン型では、成果物よりも発表の方が重視される傾向にあります。プレゼン型の発表は説得力が大切です。要点をわかりやすく伝えるためにも、「起結承転」を意識しましょう。

起結承転
  • 起 問題提起
  • 結 解決策を提示
  • 承 理由
  • 転 課題点を指摘

成果物の模造紙やホワイトボードを上手に利用しながら伝えることが大切です。成果物と発表の内容が噛み合わなくならならないよう、一貫性を意識してください。

グループワーク全体で気をつけたいこと

グループワークの基本的な流れを理解した後は、全体を通して気をつけたいことについて把握しておきましょう。グループワークはどこか一部分を切り取って評価されるのではなく、総合的に評価されます。

「自己紹介の時はやる気が見えたけど、議論中は何も発言していなかったなぁ」と面接官に思われたら、選考通過の可能性がグッと下がってしまうでしょう。グループワーク全体を通して好印象を残すためにも、次の2つに特に気をつけましょう。

質問でもいいから発言しよう

グループワークでは発言内容のひとつひとつが評価されるので、まずは発言することが大切です。ワークを通して一度も発言していないと、面接官が評価のしようがないため不合格になる可能せがあります。ただし、発言が多い=高評価というわけではなく内容も見られているため、根拠をしっかり持つことが大切です。

発言するのが苦手という就活生は、他の人の発言に質問してみましょう。例えば「今のは〇〇ということですか?」と内容を確認したり「〇〇はどのくらい?」とより詳細な情報を引き出したり。質問も、議論をまとめるための大切な要素です。まずは質問をして、議論に参加することに慣れましょう。

自分本位の発言や振る舞いを封じる

グループワークを進める上でマイナスの印象を与えやすいのは、自分本位の発言や振る舞いです。仮に自分の意見が一般的には正しいと思っていても、他の就活生の意見を無視したり、自分の意見を押し通そうとするのはよくありません。グループ内のメンバーを敵だと思うとこうした行動を取りやすいです。

グループワークのメンバーは敵ではなく仲間です。面接官は、グループワークに参加する就活生が役割を持って助け合えるか」「仲間意識があるか」を見ています。「自分が一番いい評価をもらおう」と考えるのではなく「全員で内定をもらおう」と一致団結して取り組むことが選考通過への近道と言えるでしょう。

キャリアアドバイザーコメント

長尾 美慧

「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるような言動を心がけよう

グループワークで発言する際は、「協調性×積極性」のバランスが大切だと思います。企業によって求める人物像・見ているポイントは違うので、最初にそこを見極めてみるのもいいかもしれません。受け身すぎても面接官の印象に残すことはできませんし、自分の意見を主張しすぎても今後入社したあと仲間とうまくやっていけるのか不安になってしまいます。

自分だったら「どんな人と仕事がしたいか?」をまずは考えましょう。面接官だけではなく、同じチームになった仲間全員から「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるような言動を心がけるようにしてみてください。

就活のグループワークは仲間意識を大切にして助け合おう

グループワークが苦手な就活生は多いですが、仲間と乗り切るチーム戦だと思えば怖さも薄れていきます。実際に面接官は「役割を認識して取り組んでいるか」「周囲へのサポートをしているか」など、チーム力を見ていることが多いです。ですから「グループワークなんて余裕。自分が一番に決まってる」と自分本位な就活生の方が不利になることも少なくありません。

自分の意見をきちんと持ちながら、議論や成果物を完成に持っていけるように取り組むことが大切です。作業型のグループワークでは特に作業過程が重視されるので、他人任せにせずに当事者意識を持って取り組みましょう。プレゼン型では最後に発表の必要があるので、起結承転で進めるのがおすすめです。

この記事の監修者

北原 瑞起 (きたはら みずき)

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。詳細

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