目次
- 人生のターニングポイントは就活でよく聞かれる質問の1つ
- まずは知っておきたい! ターニングポイントの意味とは
- 企業がターニングポイントを知りたい理由を理解しよう
- 見ているのは今のあなたの価値観
- 入社後に活躍する可能性を知りたい
- あなたはいつ? ターニングポイントを探す方法
- 過去の出来事を振り返る
- 家族や昔からの友人に聞いてみる
- 見つからないときは? ターニングポイントになりやすいタイミング
- 努力をして成功体験を得たとき
- 重要な決断やチャレンジをしたとき
- 新しい環境や知識に触れたとき
- 大きな失敗をしたとき、悔しい思い・辛い思いをしたとき
- 人生のターニングポイントを答えるときの3つの必須要素
- ①前後で違いがわかるようにする
- ②自らのアクションとその結果を伝える
- ③現在から将来の価値観が伝わるようにする
- OK例文とNG例文
- OK例文①新たなチャレンジをした後の価値観が伝わる
- OK例文②失敗を糧に成長してきた様子がわかりやすい
- NG例文①自分のアクションや価値観の説明が弱い
- この回答でOK? よくある疑問点とその対策
- 「まさに今です」という答えはOK?
- 不登校やいじめなどの話はしてもいい?
- 大学時代のエピソードでなくてもいい?
- 人生のターニングポイントの答え方に悩む学生からよくある質問に回答!
- 面接で答えられるように事前に準備をしておこう
人生のターニングポイントは就活でよく聞かれる質問の1つ
こんにちは。キャリアドバイザーの北原です。
エントリーシート(ES)や面接などで聞かれる「あなたの人生のターニングポイントはいつですか?」という質問。志望動機などと比べると、質問の意図がわかりづらいのではないでしょうか。
「ターニングポイントってどんなときを指すのかイメージがつかない」
「そんな経験まだしてないから答えられない」
このような悩みを就活生から相談されることは少なくないです。急に聞かれると答えに困ってしまいがちですが、事前に対策をする必要がある企業が重要視する質問の一つです。
この記事では、企業が質問をする理由と、質問にうまく回答する方法を具体的に解説します。「自分の場合はどうやって答えたらいいだろう」と考えながら読み進めていきましょう。
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まずは知っておきたい! ターニングポイントの意味とは
人生のターニングポイントをわかりやすく言い換えると、「あなたの人生の中で考え方や価値観が大きく転換したとき」です。
「あの経験があったからその後大きく成長することができた」「あの出来事がきっかけで将来の進む道が決まった」というように、自分の人生が大きく変わることになったポイントのことを指しています。
例えば、「高校のときにバンドを始めたこと」であったり「大学生のときに海外留学をしたこと」であったりと、ターニングポイントと呼べる出来事は人によってそれぞれ大きく異なります。
一見就活とは関係なさそうな気がしますが、面接などで人生のターニングポイントを聞かれることがあります。まずはその背景から解説していきたいと思います。
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企業がターニングポイントを知りたい理由を理解しよう
「就活でなぜ人生のターニングポイントについて聞かれるの?」と感じる人もいると思いますが、この質問には企業の意図があります。自分をうまくアピールするために、まずは質問の背景にある意図をしっかり理解しましょう。
見ているのは今のあなたの価値観
就活生
キャリアアドバイザー
この質問を通じて企業はあなたの今の価値観を判断しようとしています。
企業は「あなたのターニングポイントが何だったのか」ということ自体には、実は興味がありません。企業がこの質問を通じて知りたいのは、ズバリ「今のあなたの価値観」です。
人生のターニングポイントというほどですから、そうそう何度も訪れることではないですよね。そのため、過去のターニングポイントの経験は、今のあなたの価値観やものの見方に大きな影響を与えている、と考えるのが自然です。
つまり、ターニングポイントの前後を比較することで、あなたの価値観がどのように変わり、変わった後の現在のあなたがどのような価値観を持っているのかを、企業は探ろうとしているのです。
「学生時代にがんばったことは?」「あなたの長所は?」などと聞かれる理由も、同じように今のあなたを知ろうとしているからです。「人生のターニングポイントは?」という質問も、角度が少し異なるものの、根底にある意図は同じだと考えればわかりやすいでしょう。
入社後に活躍する可能性を知りたい
就活生
「私の人生のターニングポイントは浪人して、受験勉強を本気で1年間やりとげたことです。努力することの大切さを痛感し、その後の人生で自分に自信を持てるようになりました。」
キャリアアドバイザー
(この人は努力する姿勢を大切にしているんだな・・・)
もう一歩踏み込んで、「企業がなぜ今のあなたの価値観を知ろうとしているのか」を考えてみましょう。
上の就活生の例を見てみてください。この人は浪人して受験勉強をがんばったことがターニングポイントだったと言っていますね。このエピソードからはどのような印象を受けるでしょうか。
面接官は「この人は努力を大切にしているから、入社後も仕事で成長をしてくれそうだな」と感じるのではないでしょうか。面接官は過去のターニングポイントのエピソードから「今のあなたの価値観」を判断して、そこからさらに「将来、入社した後に活躍してくれそうかどうか」を推測します。
企業はあなたのポテンシャルを把握するために、あの手この手を使っていろいろな質問を投げかけてきます。人生のターニングポイントを聞かれた際も、あなたのポテンシャルを最大限に伝えられるように意識しましょう。
あなたはいつ? ターニングポイントを探す方法
企業がターニングポイントを質問する理由を理解したところで、実際に自分のターニングポイントがいつだったのか探す方法を説明します。
過去の出来事を振り返る
ターニングポイントを探すための一番の方法は「過去を振りかえって自己分析をすること」につきます。
大学時代だけではなく、高校時代以前の出来事まで丁寧に思い出してみましょう。自分の価値観が変わったときや、モチベーションが大きく変動したときなどがあれば、それがターニングポイントにつながっているはずです。
今の自分はターニングポイントを経て、価値観が変わってしまった後なので、いつ変わったのか気づくのはなかなか難しいと思います。自分では無意識でも「実はあのときのおかげで今の自分があるのかもしれない」と感じるポイントがないか考えてみましょう。
自己分析の詳しいやり方は、こちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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家族や昔からの友人に聞いてみる
自分ではなかなか見つけることができなくても、自分の家族や昔からの友人に相談すると、自分のターニングポイントがいつだったのか見えてくることもあります。
特に小学生や中学生時代のことは、自分よりも両親のほうがよく覚えていることがあります。自分では無意識でも、両親からすると「あなたはあの時に大きく変わったわね」と感じたタイミングがあるかもしれません。そのような話が聞ければ大きなヒントになるでしょう。
また、昔の友人と久しぶりに会ってみたら、過去の記憶がよみがえってきて、ターニングポイントが見えてくるケースもあります。自分ひとりで過去を振り返るだけではなく、一緒の時間を過ごした仲間と思い出話をすることで、新たな気づきがあるかもしれません。
他人からの視点を取り入れたいときは他己分析も効果的です。
こちらの記事を参考に取り入れてみてくださいね。
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ターニングポイントを見つけるためのおすすめの方法は「今までの人生で自分がしてきたすべての選択と、その選択をした理由を書き出してみること」です。
私が以前担当した就活生のIさんは、まさにこの方法で自分のターニングポイントをクリアにすることができていました。Iさんは高校生のときに海外留学にチャレンジしたことがターニングポイントで、留学の後も新しいことにチャレンジする価値観を大切にしているという人でした。Iさんもはじめは自分のターニングポイントがいつだったのかわからずに悩んでいましたが、過去の選択を一つ一つ丁寧に書き出してみることで留学がターニングポイントだったことに気づき、エピソードを自分の言葉で表せるようになりました。
無意識にしていた選択であっても、その背景にはきっと自分の価値観があるはずです。大変な作業かもしれませんが、これまでの選択を振り返ってみることで、自分のターニングポイントが見つかると思います。
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見つからないときは? ターニングポイントになりやすいタイミング
「あのときがターニングポイントだったな」とすぐに見つけられる人もいると思いますが、「探してみたけれども20年くらいの人生のなかでターニングポイントなんてなかった」という人も少なくないはずです。
そんな方に向けて、人生のターニングポイントになりやすいタイミングをまとめて説明します。改めて自分の過去と照らし合わせてみると、新たなヒントが見つかるかもしれません。
努力をして成功体験を得たとき
ターニングポイントになりやすいタイミングの1つ目は、自ら努力して成功体験を得たときです。次のような具体例がイメージしやすいと思います。
- 大学時代にサッカーサークルで地区大会優勝の成績を残すことができた。仲間と共に切磋琢磨する楽しさを学んだ。
- 高校時代に勉強をがんばって、志望校に合格することができた。ひたむきに努力をすることの大切さを学んだ。
成功体験を得ることができたときは、それまでのやり方を今後も応用して、さらに成長していこうとする人が多いはずです。あなたが今無意識に努力をしていることも、もしかしたら過去の成功体験がもとになっているかもしれません。
重要な決断やチャレンジをしたとき
重要な決断やチャレンジをしたときも、ターニングポイントになる可能性が高いです。具体例を見てみましょう。
- 高校時代に大学で心理学部に行くことを決意。将来は人の心理に携わる仕事がしたいと思った。
- 大学でラクロス部への入部を決意。チームで勝利をつかむことのやりがいを学んだ。
- 大学で1年間アメリカへ留学することを決意。異国の地で自分の視野を広げることの大切さを学んだ。
自分の進路などで大きな決断をしたときは、何かしらの理由があってその決断に至っているはずです。過去に経験をしたことのない何かにチャレンジをしたのであればなおさらです。なぜそのような決断をしたのか、きっかけは何だったのか、決断によって得られたものは何だったのか、振りかえってみることで気づきがあるのではないでしょうか。
新しい環境や知識に触れたとき
新しい環境や知識に触れたときもターニングポイントになりやすいでしょう。例文を見てイメージをしてみてください。
- 大学でボランティアに参加し、被災地の現場で困っている人たちと触れ合った。困っている人を助けることにやりがいを感じた。
- 学校の先生から「自分が好きなことを一生懸命やりなさいと」という言葉をもらった。その言葉のおかげでクリエイターになることを決意した。
- 高校のときに弁護士を題材にした小説に出会った。そこから弁護士を目指し、大学で法学部に入学した。
自分の知らなかったことを学んだときに、刺激を受けて変わろうとアクションをするケースがあります。自分の足を使って新しい環境に飛び込んだときや、本や映画や芸術作品に触れて新発見があったときなど、振り返ってみると思い当たるところがあるかもしれません。
大きな失敗をしたとき、悔しい思い・辛い思いをしたとき
ターニングポイントにやりやすい最後のパターンは、大きな失敗をしたときや、悔しい思い・辛い思いをしたときです。例えば次のようなケースです。
- 大学受験に失敗して浪人した。自分の甘さに気づいたので、自分にストイックになることを学んだ。
- 中学時代に学校でいじめにあっていた。いじめに悩む人を救えるような人になりたいと思った。
- 高校のときに大切な祖母が他界した。祖母の意思を継いで立派な社会人になりたいと思うようになった。
失敗を経験をしたことによって、その後の生き方が大きく変わる人もいます。大きな失敗であればあるほど、その人の人生に与える影響は大きなものになるはずです。辛い経験を乗り越えて成長をしたエピソードを伝えることができれば、魅力的な人材だと評価されるでしょう。
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人生のターニングポイントという言葉を聞くと、「なにか大きなことを話さないといけないのでは?」と身構えてしまう人もいるかもしれませんが、決してそうではありませんので安心してください。「あの時の些細なことが実は振り返ってみるとターニングポイントだった」というケースはもちろんあります。経験のインパクトの大きさが大切なのではなくて、あなたが熱意を込めて話せるエピソードなのかどうか、というポイントのほうが重要です。
例えば、アルバイト先でお客様から「ありがとう」と言われたことが心に響いて、それ以降は誰かを喜ばせることを大切にしている、というようなエピソードでもいいでしょう。きっかけが些細なことであっても、その後の自分のアクションや価値観が変わったとしっかり話ができるのであれば、それは立派なターニングポイントです。
エピソードを組み立てるときに必要な要素はつぎの段落で解説をしているので、それを踏まえて話をするようにしてください。
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人生のターニングポイントを答えるときの3つの必須要素
「人生のターニングポイントは?」という質問への答えを、うまく組み立てる具体的な方法を説明していきます。ターニングポイントを伝えるときは、盛り込んだほうが良い要素が3つあります。3つの要素を入れることで、アピール力がグッと増すはずです。
まずはじめに以下の例文を見てみましょう。
私の人生のターニングポイントは高校2年生のときの学園祭の実行委員に参加したことです。私は高校で部活に所属していなかったので、漠然と自ら立候補してメンバーになりました。
準備期間が約1年間あり、私は学園祭当日の舞台イベントの企画や、パンフレット作成のリーダーでした。他のメンバーとは毎日のように議論を尽くし、時にはぶつかり合うこともありましたが、来場者に楽しんでもらうために皆で一丸となって準備を進めてきました。
その結果、当日は過去3年間で最高を来場者数を記録し、成功をおさめることができました。この経験を通じて、共通の目標に向かって仲間と協力する喜びを学び、現在もそれを大切にしています。
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この例文をもとに、それぞれの要素についてくわしく解説していきます。
①前後で違いがわかるようにする
ターニングポイントとは「転換点」を意味しています。そのため、ターニングポイントの前と後で「価値観がどのように変化したのか」をわかりやすく説明することが重要です。
上記の例では「もともと部活に入っていなかった」「漠然と実行委員に参加した」という点から、「あまりやりたいこともない学生生活をしてきた」ような印象を与えています。
そして、この実行委員の経験によって「仲間と共通の目標に向かうことにモチベーションを感じるようになった」という変化が伝わってきます。
このように前後の変化が伝わるようにするというのがまず1つ目の要素です。
②自らのアクションとその結果を伝える
「ターニングポイントの前と後で価値観が変わりました」というだけではまだアピール力が弱いです。さらに重要な要素を加えましょう。それは「自分の能動的なアクションとその結果」です。
上の例のターニングポイントの中身を分解してみましょう。
- きっかけ:漠然と実行委員に立候補した
- アクション:イベント企画等のリーダーとして仲間と協力して年間準備に励んだ
- 結果:学園祭が成功した
このように整理するとわかりやすいですが、重要なのは「学園祭の準備を1年間がんばった結果、学園祭の成功に貢献した」というポイントです。自ら能動的なアクションをして結果が表れていることから、この人が「口だけではない」ことが伝わります。
少し極端ですが、アクションと結果の説明がないと次のような例文になってしまいます。
私の人生のターニングポイントは高校2年生のときの学園祭の実行委員に参加したことです。私は高校で部活に所属していなかったので、漠然と自ら立候補してメンバーになりました。約1年間、仲間と一緒に学園祭の準備をして、非常に楽しかったです、この経験を通じて、共通の目標に向かって仲間と協力する喜びを学び、現在もそれを大切にしています。
もともとの例文と比較すると結論は変わっていないのですが、「共通の目標に向かって仲間と協力することが大切」というこの人の価値観が表面的になってしまっています。
ターニングポイントにおける自らのアクションとその結果を伝えて、あなたの魅力が深くなるように意識しましょう。
ターニングポイントのきっかけは能動的である必要はない
ターニングポイントのきっかけ自体は偶然や受け身な出来事であっても問題ありません。次の例を見てみましょう。
- ターニングポイント前:もともと勉強が嫌いだった。
- ターニングポイント:学校の先生から「努力が報われるとは限らないが、成功している人はみな努力をしている」という言葉を教えてもらった。やる気になって、1年間真面目に勉強した結果、大学に合格できた。
- ターニングポイント後:その言葉を大切にしている。
ターニングポイントのきっかけは学校の先生から偶然聞いた言葉。きっかけは偶然であっても、そのきっかけの後に自分で努力をしているので、この人が実際にその価値観をもとに行動できる人であることが伝わってきます。
学園祭の例でも同じですが、きっかけが能動的である必要はないということを押さえておきましょう。
③現在から将来の価値観が伝わるようにする
繰り返しになってしまいますが、企業の見ているポイントは「今のあなたの価値観」です。エピソードの中でこの点をうまく伝えられるように意識しましょう。
この例では、最後の「この経験を通じて、共通の目標に向かって仲間と協力する喜びを学び、現在もそれを大切にしています」という文がその部分に該当します。
この話を聞いた企業は「そのような価値観を持っているのであれば入社した後も仲間と切磋琢磨してくれそうだな」という印象を持つはずです。上記はあくまで例ですが、ターニングポイントの後の自分の価値観を述べて、それが現在から将来にかけての自分の軸であることをうまく伝えられるように意識しましょう。
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自己PRや志望動機との一貫性があるとさらに好印象
面接では「人生のターニングポイントは?」という質問だけ聞かれることはまずありえません。志望動機や自己PRなどの質問も一緒に聞かれることがほとんどのはずです。そのため、他の質問への回答との一貫性にも気をつけたほうがよいです。
上の例ではこの就活生は「共通の目標に向かって仲間と協力する喜びを大切にしている」と言っています。この就活生の自己PRが「大学時代は1人で研究室の研究をコツコツ取り組んでいました。1人で努力をし続けることが得意です。」という内容だったらどう思うでしょうか? どんな人なのかよくわからないですよね。
例えばですが、「ターニングポイントを経て仲間と協力する姿勢を学んだ。その後、大学ではサークルで仲間と協力しながら大会で好成績を残した。」というような流れだとこの人が「協調性」を大切にする人である様子が伝わってきます。
一貫性を意識するあまりに、自分の本心からずれたことを話してしまうのは本末転倒ですが、あなたの人間性がうまく伝わるように意識してみるとより好印象になるでしょう。
自己PRのテクニックついてはこちらの記事でくわしく説明していますので参考にしてみてください。
関連記事
就活で内定を掴む自己PRのテクニック|強み別の例文を13個を紹介
就活で上手に自己PRができないと内定が遠ざかる こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「自己PRってどうやって作ればいいんですか?」 「自己PRできる強みが見つかりません……」 という声を多く聞きます。 […]
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また、志望動機の書き方で困っている方はこちらの記事を見てみましょう。
関連記事
志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文もご紹介
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キャリアアドバイザーコメント持田 伊織プロフィールをみる
上で説明している3つの要素を入れこむことができれば、どのようなエピソードであっても魅力は十分伝わると思います。エピソードを相手に伝えるときは、なるべく具体的に話すことを意識してみてください。
私は以前に担当をしたBさんのお話が、特に印象的で記憶に残っています。
Bさんは大学のサッカー部でレギュラーとして活躍をしていたのですが、怪我をしてしまい1年間試合に出ることができませんでした。
Bさんにとっては非常に辛い出来事でしたが、結果的にはこの経験がBさんの大きなターニングポイントになります。Bさんは怪我をするまで自分のスキルアップを第一に考えていましたが、怪我をしたことによってチーム全体を客観的に見ることができるようになり、個人のスキルだけではなくチームの結束力を高めることの重要性がわかったそうです。その後、Bさんの提案によって結束力を高めるための練習が導入され、結果としてチームの成績が上がったとのお話でした。この経験から、Bさんは「自分だけではなくチーム全体の成長を大切にする価値観を持つようになった」と言っていました。
このBさんのエピソードを聞いた人は、「この人は社会人になってからもチーム全体で成果を出すことにコミットしてくれるだろう」という印象を持つのではないでしょうか。
このように自分の過去の経験をなるべく具体的に話すと、相手の印象に残りやすくなるので意識をしてみてください。
OK例文とNG例文
人生のターニングポイントを説明するときに盛り込むべき要素について、理解が深まったのではないでしょうか。それを踏まえたうえで、OK例文とNG例文をそれぞれ紹介します。OK例文には、必要な要素がきちんと盛り込まれていますので、ぜひ参考にしてみてください。
OK例文①新たなチャレンジをした後の価値観が伝わる
私の人生のターニングポイントは高校1年生の時にバスケットボール部への入部を決意したことです。私はもともと運動が苦手だったことがコンプレックスで、中学生の時は文化部に所属していました。しかし、自分に自信を持てるようになりたかったために、高校では当時未経験だったバスケットボール部への入部を決意。他の同期部員は全員が中学時代からの経験者で、2年間はベンチでしたが、3年の時はスタメンとしてリーグ戦に出場しチームに貢献しました。大学でもバスケットボールを続け、念願の全国大会への出場を成し遂げました。
この経験を通じて、自ら新しいことにチャレンジし、努力を続けることで成長をすることの大切さを学ぶことができました。今後も厳しい環境に積極的にチャレンジしていきたいです。(330文字)
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高校生のときに新しい環境にチャレンジしたことがターニングポイントだと説明している例文です。過去の自分は運動に苦手意識があったにもかかわらず、変わりたいという思いから、バスケットボール部に入部したという能動的なアクションが伝わります。チャレンジ精神のみならず、継続力や粘り強さも伝わってくる素敵な例文だと言えるでしょう。
OK例文②失敗を糧に成長してきた様子がわかりやすい
私の人生のターニングポイントはアルバイトでお客様からクレームを受けたことです。私は大学1年の時から現在まで、洋食レストランでホールスタッフのアルバイトをしています。アルバイトを始めて数か月たった頃に、食事コースの順番を間違えるミスをして、お客様からクレームを受けてしまいました。その時に自分が「バイトだから」という理由で自分自身に甘えていたことを自覚し、その後は同じミスをしないよう、真剣に仕事に向き合うようにしました。意識を変えて仕事を続けたことで、今では職場で頼られる存在に成長できたと思います。
この経験から、仕事のやりがいやプロとして自分の責任を果たす大切さを学ぶことができました。社会人としても責任感を持ちながら、仲間やお客様に信頼されるようになりたいと考えています。(338文字)
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大学時代にアルバイトで失敗した経験がターニングポイントになったという事例です。失敗した経験を糧に、成長をしてきた様子がよく伝わってきます。責任感が強いことをアピールできているので、「入社後も仕事に正面から向き合ってくれる人だろう」と企業に感じてもらいやすい例文だと思います。
NG例文①自分のアクションや価値観の説明が弱い
私の人生のターニングポイントは大学2年生のときに中国の大学に留学をしたことです。もともと中国に興味があった私は、1年間中国の北京の大学に留学をしました。そこでは、中国の大学生が日本の大学生と比べて勉強に熱心であることに衝撃をうけました。中国では大学の成績がよい生徒が大手の優良企業に就職しやすくなるため、大学生も必死で勉強しています。近年は中国企業の存在感が世界経済の中で大きいですが、その強さの根幹が中国の教育制度にあるのではないかと感じました。私も日本に帰国した後に、危機感を感じて、自分の専門分野の勉学により一層励むことにしました。
中国へ留学した人の例文です。完全にNGというわけではないのですが、エピソード自体が立派なので、組み立て方を変えればもっと良くなるはずです。
中国の大学生が勉強熱心であることに衝撃を受けて、自分も勉強に励んだというのはすばらしいことですが、中国の現状の説明に重きがおかれてしまっています。自分が勉強熱心になったことや、自分の価値観の変化を中心に説明すればさらに魅力的になるでしょう。
また、「なぜ中国に関心があったのか」という点ももう補足があると人物像が伝わりやすいです。例えば「中国の歴史に興味があった」などの補足があるとよいでないでしょうか。
この回答でOK? よくある疑問点とその対策
人生のターニングポイントのエピソードを組み立てていくなかで、「これで大丈夫なんだっけ?」と不安になるポイントがあると思います。ここではターニングポイントの回答を考えるときによくある疑問点と、その対策を補足で説明します。
「まさに今です」という答えはOK?
多くの人にとって、就職活動というのはまさに人生のターニングポイントになるほどの大きな出来事だと思います。しかし、「まさに今がターニングポイントです」という答えを就活でするのは得策とは言えません。
企業が見ているのは、ターニングポイントで変わった後の今のあなたの価値観です。「今がターニングポイント」だと「まだ変わっている途中」であることを意味しており、変わった後の今の自分を説明できていないので、質問の意図に沿えていません。
しかし、就職活動中のことをターニングポイントとして言うのは全く問題ありません。
例えば「数か月前に参加したインターンで社会人のメンターの人から自分の甘さを指導してもらった。その後は1人の社会人として結果を出すことを意識するようになった。」というエピソードであれば、今の自分を説明できていますよね。就職活動をターニングポイントだと伝えたいのであれば、就職活動中に価値観がどのように変わったのか伝えられるように工夫しましょう。
不登校やいじめなどの話はしてもいい?
人にあまり話したくないような暗い経験がまさにターニングポイントだったという人もいると思います。面接官が見ているのはターニングポイントの後の今のあなたなので、過去の自分がネガティブであっても、相手にマイナスの印象を与えることはありません。むしろ「辛い過去を乗り越えてきた強い人」という印象を持ってもらえることもあります。
過去に不登校やいじめなどの辛い経験をしていたとしても、そこから成長して今の自分がどのような価値観を持っているのか訴えることができれば企業は評価してくれるはずです。悲観する必要はないので、自信をもって答えるようにしましょう。
ただし、過去の出来事であっても人間性を疑われるようなことを言うのは止めたほがいいです。無いとは思いますが、例えば犯罪行為をしていたというようなことは言うのを避けたほうがよいでしょう。
大学時代のエピソードでなくてもいい?
自己PRや学生時代頑張ったことなどでは、基本的に大学時代のエピソードを話したほうがよいとされています。その理由は、企業が見ているのが「今のあなた」だからです。
学生時代がんばったことで、高校生のときの話をしたとしても、今のあなたがどうなのかは企業には伝わりづらいです。
しかし、ターニングポイント場合は大学時代の話にこだわる必要は特にありません。
ターニングポイントの後の自分の価値観を伝えて、「今でもそれを大切にしている」ことを説明できるのであれば大学より前の話でも問題はないです。
例えば中学生のときのエピソードがターニングポイントだった場合は、その経験で学んだことが今でも自分の軸になっているという話につなげられると美しいでしょう。
人生のターニングポイントの答え方に悩む学生からよくある質問に回答!
人生のターニングポイントがどのようなものか知りたい学生や、答える際の注意点を知りたい学生もいるでしょう。そういった学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
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人生のターニングポイントとはどのようなものですか?
「人生のターニングポイント」とは、自分の価値観や人生の方向性が大きく変わった瞬間や経験を指します。たとえば大学入学、海外留学、困難を乗り越えた経験など、人生のターニングポイントは多岐にわたるでしょう。人に全く異なるため、回答する際はターニングポイントそのものではなく、その経験がどのように自分を変え成長させたのかが重要です。
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人生のターニングポイントを答える際のポイントはありますか?
就活の面接で「人生のターニングポイント」を話す際は単なるエピソードではなく、その経験からの学びや成長を強調することが大切です。ターニングポイントは人生の岐路ともいえるので、エピソードを存分に語りたい学生もいるでしょう。しかし、企業が知りたいのはエピソードそのものではなく、ターニングポイントを通じて何を学び、どんな成長をしたのかという点であることを忘れないようにしてくださいね。
面接で答えられるように事前に準備をしておこう
「どうやって答えるのかわからない」「ターニングポイントなんてない」と感じていた人も、この記事で説明したステップを踏んでエピソードを組み立てることができれば、自信をもってターニングポイントを面接で話せるようになるはずです。
他の自己PRなど質問と同じように、聞かれていることはあなたの今の価値観です。しかし、人生のターニングポイントはいきなり面接で聞かれると答えに窮しやすい質問なので注意が必要です。
紹介した方法を参考に、事前にしっかりと対策をしてから面接にのぞみましょう。
自己PRで使える!人生のターニングポイントを答える方法を紹介
なぜ人生のターニングポイントを聞かれるのですか?