一次面接の対策はこれで完璧|よくある質問の答え方や入退室のマナー

この記事のアドバイザー
コラムの目次
一次面接を突破するには
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
書類選考に通り、いざ面接に臨んでも
「一次面接で落ちてしまう」
「面接官からいい反応がもらえない」
と困っている就活生が多く見受けられます。一次面接を受けるにあたり、質問に上手く答えようとばかりしていませんか? しかし、大切なのはこれだけではありません。面接官が一次面接で何を見ているのか、どのような就活生に好印象を持つのか。これらを知ることから対策を始めましょう。
この記事では、一次面接の特徴や身につけておきたいマナー、よくある質問の答え方などについて詳しくご紹介していきます。
一次面接の特徴
就活生
余裕と思っていた企業の一次面接に落ちてしまいました…。いったい僕のどこがダメだったのでしょうか。
キャリア
アドバイザー
一次面接の特徴を把握していなかったことが大きいと思います。次の面接に備えて対策を始めましょう!
就活生
確かに、一次は受かると思って対策せずに挑んでしまいました。次の企業の選考が控えているので、早速特徴について教えてください!
面接官は若手から中堅社員が担当する
一次面接で面接官を担当するのは、若手から中堅の社員であるケースが多いです。人事部に限らず、様々な部署で活躍している現場社員が担当するため、面接に慣れているわけではありません。
「企業に貢献できるか?」や「強みやスキルを活かせるか?」などの企業目線に立った内容よりも、「一緒に働きたいか?」「後輩として教育したいか?」などの一社員としての個人的な印象を軸に評価されると言えます。
そのため、一次面接の段階では、意欲や熱意などの内面的なことよりも、就活生本人の雰囲気が重視されます。最終面接に近づくに連れて就活生の人間性や志望意欲を確かめる質問が多くされますが、一次面接は基本的な質問のみで終わることが多いです。
質問が少ない分、見た目や振る舞いといった部分が見られています。一次面接で重視されている項目については、後ほど詳しくご紹介していきます。
水準に満たない就活生を落とす
一次面接では、一定の水準に満たない就活生は落とされてしまいます。一次面接では「基本的なことができているかどうか」が見られるため、基本ができていない就活生はそれ以上できないと判断されてしまうのです。企業によって最低ラインは様々ですが、「社会人として働いていけるのか?」という部分が満たせないと通過する可能性は低くなります。
つまり、一次面接は「この就活生は企業に適しているから合格」ではなく「この就活生は問題ないから合格」という評価基準で進められるのです。そのため、一次面接の段階では「基本をきちんと押さえる」ことが通過するために重要な対策になります。
面接対策をするとなると、どうしても「どう効果的にアピールするか」に力を入れがちですが、それは二次面接以降で特に対策が必要になってきます。
ポテンシャルが見られている
新卒の就活生はポテンシャル採用になります。つまり、就活生の今後の成長に期待を持って採用されるのです。中途採用の場合はこれまで身につけたスキルや経験が評価されますが、新卒の就活生はもちろんそれらを持ち合わせていません。
そのため「スキルや経験は持っていないけれど、教育したら成長しそうだ」という期待感を持ってもらうことが大切です。
一次面接の面接官である若手から中堅社員が「一緒に働いていく仲間として迎え入れていいのか?」に自信を持ってGOが出せない場合は、二次面接で待つ上司に受け渡せませんよね。新卒の就活生は全員可能性を秘めていると言えるため、それを評価してもらうためにも新卒らしいフレッシュさを前面に押し出していきましょう。
志望度のギャップが大きい
企業にとって採用したい人材の条件は、「この会社で働きたい」という志望度の高さですよね。一方、学生は企業研究もそれほど進んでおらず、二次選考以降と比べても志望度が低い傾向にあります。
企業に立場からすると、一次や最終など選考段階に関わらず、志望度が高い学生を高く評価します。周囲の学生は志望動機もそれほどブラッシュアップされていないので、一次面接のうちから「最終選考並みの志望動機」でアピールできれば他の就活生の差別化になります。
一次面接に落ちる就活生の特徴
質問に上手く答えられない
一次面接に落ちる就活生は、面接官の質問に上手く答えられないという特徴があります。事前に対策しておらず本番で言葉が詰まってしまうことはもちろん、質問の意図を理解しておらず、的外れな回答をすることもこれに当てはあります。面接は「ただ質問に答えればいい」というものではなく、面接官と会話のキャッチボールをする場でもあるのです。
会話のキャッチボールができないと、意思疎通ができない、またはコミュニケーション能力が低いと判断される可能性があります。さらに、話が長すぎたり面接官の話をさえぎったりすると、マイナスの印象を与えてしまいます。面接で質問に回答する際は、結論を話した後に理由などを付け加えましょう。面接官が何を知りたいのかを把握し、簡潔にわかりやすく話すことが大切です。
一次面接に最適な長さの回答時間はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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企業研究や自己分析をしていない
企業を志望しているのに、企業の事業内容や仕事内容を調べていないと「本当に弊社を志望しているのか?」と疑われてしまいます。すべてを把握することは難しいですが、企業の公式サイトや採用サイトなどをチェックすることはできます。企業についてよく調べた上で志望している就活生の方が本気度が伝わってきて、企業側としても「一緒に働きたい」と思うきっかけになりますよね。
自己分析は就活の軸を作る上で重要な工程です。自己分析をしていないと、自己PRや志望動機などの様々な項目がかみ合わず、面接官が違和感を覚えます。企業研究や自己分析をしていないだけで、これらをおこなってきた面接官に不誠実な印象を与えるでしょう。
こちらの記事では、自分史やモチベーショングラフを使った自己分析のやり方を紹介しています。自己分析に自信がない就活生は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
面接では注意すべきポイントが多くあります。自分の弱点を把握し適切に対策しておかなければ、面接を突破することはできません。
そこで活用したいのが、面接偏差値診断ツールの、「面接力診断」です。
24の質問に答えるだけで、自分の強みと弱みをグラフで見える化できます。
ぜひ活用して自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。
その他、面接に落ちてしまう理由でありがちなものをこちらの記事で紹介しています。
対策もぜひ参考にしてみてくださいね。
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一次面接で重視される項目
身だしなみ
第一印象が重視される一次面接において、身だしなみはとても重要です。清潔感を意識して身だしなみを整えましょう。以下で男女別の身だしなみのポイントをご紹介していきます。
男性の身だしなみチェックポイント

- 黒髪。前髪、耳横、襟足をすっきりさせる
- ワックスを使用するときは、量や香りに注意
- 寝ぐせに気を付ける
- スーツはダークカラー(黒or濃紺)
- 一番下のボタンは外す
- フラップは屋内では入れて、屋外では出す
- シャツは白無地が基本
- 襟や袖の汚れに注意する
- 派手な色や柄のネクタイはNG
- ズボンの折り目をしっかりつける。裾は靴の甲につく程度の長さ。
- ヒゲの剃り残しがないように綺麗に剃る
- 眉毛を整える
- 紐なしの靴はカジュアルな印象になるため、紐靴を選ぶ
- 黒の革靴(汚れを落とす)
- 黒か紺の長めの靴下を履く
女性の身だしなみチェックポイント

- 地毛に近い髪色にする
- 髪が長い人は、髪が顔にかからないようにひとつに束ねる
- 前髪を流して額を出すと明るい印象になる
- ブラウスと上着のボタンはすべて留める
- スカート丈は膝にかかる程度の長さ
- ナチュラルメイクを心がける
- パンプス(ヒールの高さ3〜5cm)
- 素足NG。肌の色にあったストッキングを着用する。
持ち物のチェックポイント

- 時計はアナログの文字盤のものを選ぶ
- ベルトはシンプルなデザイン
- アクセサリーは基本的につけない
- 付け爪やネイルアートはNG
- 香りがきつい香水は使用しない
- 黒色
- A4の書類がそのまま入るもの
- 床に置いたときに自立するもの
- リュックはNG
キャリアアドバイザーコメント
熊野 公俊プロフィール
心理学には「メラビアンの法則」という理論があります。これは話し手が聞き手に与える影響は「視覚情報」が55%を占めるというものです。見た目は髪形や服装、身振り、手振りを交えた身だしなみや印象によるところが大きいです。服装がちゃんとしていないといくら前向きで素晴らしい発言があっても人の心は動きません。身だしなみを整え、ハキハキと明るい対応を心掛けましょう。
面接で企業からオフィスカジュアルを指定された学生はこちらも参考にしてください。
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声や表情
声や表情も第一印象に大きく影響します。声が小さいと元気がない印象を与え、「大丈夫かな?」と心配されてしまいます。挨拶はもちろん、面接中の受け答えも明るくハキハキした声を心がけましょう。口角を上げてにこやかな表情をすることも大切です。笑顔は元気のよさだけではなく、親しみやすさや協調性があることも伝えます。
面接中は大げさに笑顔を作るのではなく、少し口角を上げて微笑むくらいで大丈夫です。面接官が真剣に話しているときに歯を見せて笑っていると、不快な思いをさせてしまいます。面接官が真剣な話をしているときは真剣な表情で聞く、楽しい雰囲気で話しているときはにこやかに聞くなど、メリハリをつけることが大切です。
基本的なマナー
一次面接では、基本的なマナーについても見られています。入室、面接中、退室の際のマナーを確認しましょう。
入室のマナー

まずは3回ドアをノックし、「どうぞ」と声がかかってからドアを開けます。「失礼します」と言って中に入り、きちんとドアに向き直って締めましょう。ドアを閉めた後に面接官の方を向き、「よろしくお願いいたします」と言いお辞儀をします。
椅子の横にきて自己紹介を促されたら、「〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と言って深くお辞儀します。面接官に「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と言い、浅めのお辞儀します。椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばしましょう。バッグは椅子の横に立てて置いてください。
面接中のマナー

面接中は、椅子に深く腰掛けずに背筋を伸ばして座ります。両手膝の上に軽く乗せておきます。男性は軽く握りこぶしを作り、女性は両手を重ねると印象がいいです。面接官と話すときは、うつむかずに面接官の目を見ましょう。
面接官が複数いる場合は、話している面接官に視線を向けるようにしてください。早口にならないよう、ゆっくりハキハキした声で話します。面接官が話しているときは、うなづいたり「はい」などと相づちを入れながら聞くと好印象を与えます。面接中のNGな行動は以下のとおりです。
- 手遊び、貧乏ゆすり
- 顔や髪の毛を触る
- 大げさな身振り手振り
退室のマナー

面接終了の合図があったら、椅子に座ったまま「ありがとうございました」と言います。そして、椅子の横に立ち、明るい声で「本日はありがとうございました。失礼いたします」とお礼を言い深くお辞儀をしましょう。
ドアまできたら面接官の方に向き直り、もう一度「失礼いたします」と言って丁寧にお辞儀をしましょう。お辞儀をした後、面接官と目が合うように視線を逸らさないようにしましょう。ドアはゆっくりと静かに閉めてください。
一次面接でよくある質問
一次面接でよくある質問は以下のとおりです。
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- 学生時代に力を入れたこと
- 長所、短所
- 得意、苦手な科目
- 5年後の目標
- 最近気になるニュース
- 企業のHPを見た感想
- 他社の選考状況
- 逆質問
企業によって質問内容は様々ですが、一次面接はこのような質問が用意されていることが多いです。
自己紹介
自己紹介は面接の冒頭でおこなうので、第一印象に影響を与える質問と言えます。自己紹介で印象付けることができれば、面接をスムーズに進めやすくなり、面接終了後も面接官の記憶に残りやすくなりますよ。自己紹介には、以下の内容を盛り込みます。「自分を特徴づける情報」では、学業やアルバイト、サークルなど、自分が力を入れていた経験やその成果を伝えます。長くなり過ぎないよう、1分程度の自己紹介文を考えておきましょう。
- 大学名、学部、学科名
- 氏名
- 自分を特徴づける情報
- 企業に魅力を感じていること
- 面接への意気込み
例文
○○大学人間科学部心理学科から参りました、○○と申します。ゼミでは家族心理学について研究しており、大学内でアンケート調査をするなどして資料収集に努めています。学業以外では小学校1年生からテニスを始め、現在もサークルに所属し試合にも積極的に出場しています。
毎日練習を積み上げたことで、継続力と忍耐力を身につけました。私は人と人の出会いが人生に喜びや幸せを運ぶと感じており、御社の〇〇という理念に魅力を感じ志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします。
キャリアアドバイザーコメント
塩田 健斗プロフィール
この例文のいい点は、ゼミやサークル活動の内容を通じて「経験」や「自信の特徴」を具体的に表すことができている点です。何に興味があるのか、どういった強みを持っているのか、どんな価値観があるのかを端的に伝えられているため、非常にいい自己紹介だと言えます。
改善すべきといった点は特に見られませんが、志望理由まで自己紹介に盛り込みすぎると「いやらしい就活生」に見えてしまう可能性があります。欲張って情報を入れすぎると何を伝えたいのかわからなくなるリスクもある為、まずはご自身のことを紹介する内容のみにとどめるのもありかと思いますよ。
こちらの記事では、面接で自己紹介をする時のポイントについて解説しています。面接官に好印象を与えるためにも、ぜひチェックしてみてください。
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面接官に好印象を与える自己紹介の作り方と注意点|例文付き
面接で上手に自己紹介をしよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接では最初に自己紹介を求められるケースが多く、スムーズに進めるには考えておかなければなりません。自己紹介は面接における最初のアピールであり、ここ […]
https://careerpark-agent.jp/column/543

自己PR
「自分の強みを企業でどう活かすか」を軸にして自己PRを伝えましょう。自己PRは企業へ自分自身を売り込むチャンスなので、伝え方に工夫することが大切です。面接官に好印象を与える自己PRの伝え方は以下のとおりです。「強みを発揮した具体的な経験を伝える」の項目では、困難や課題を乗り越えたエピソードを伝えましょう。どのような困難や課題があったのか、それをどのようにして乗り越えたのかを伝えることで、強みに説得力を持たせることができます。
- 結論から伝える
- 強みを発揮した具体的な経験を伝える
- 企業での活かし方を伝える
例文
私は、周囲を巻き込んでリーダーシップを取ることができます。大学時代、居酒屋のホールでアルバイトをしていました。毎週金曜日は満席になる忙しさで、キッチンのメンバーはとにかく効率を重視するという方針でした。しかし、ホールのメンバーからは「接客業として丁寧さが大切だ」という声もありました。
両者で意見が分かれた時、私はホールのメンバー含めバックヤードでの作業をとことん効率化し、お客様に割ける時間を少しでも多くしようと提案しました。この結果、仕事のスムーズさを保ちつつ、常連のお客様10名程からの喜びの声も聞け、スタッフ同士の不満もなくなりました。御社でもこの強みを活かし、チームで生じた課題を解決に導くべく努力していきたいです。
キャリアアドバイザーコメント
塩田 健斗プロフィール
この例文のいい点は、「具体的なエピソードで面接官が想起しやすい点」と「定量的に成果を伝えられている点」の2つです。具体的に居酒屋のアルバイトのエピソードを説明することで、面接官の頭の中で「アルバイトの組織の中で学生がどんな立ち位置にいるのか」をイメージしやすくなります。
また、ご自身の成果を「仕事の効率を維持したこと」と「満足度をあげたこと」など定量的に表現できている点は素晴らしいです。改善すべき点としては、リーダーシップを一言で”言い換え”が出来るとよくなるかと思います。リーダーシップのタイプも人によって違っているため、あなたの考えているリーダーシップのイメージを共有することが重要です。
こちらの記事では、自己PRの伝え方のコツと例文を紹介しています。例文は13個あるので、自分の強みやそれに近い内容を参考にしてみてください。
関連記事
就活で内定を掴む自己PRのテクニック|強み別の例文を13個を紹介
就活で上手に自己PRができないと内定が遠ざかる こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「自己PRってどうやって作ればいいんですか?」 「自己PRできる強みが見つかりません……」 という声を多く聞きます。 […]
https://careerpark-agent.jp/column/2344

志望動機
面接官は志望動機から、就活生の熱意や企業との展望が一致しているかどうかを見ています。そのため、企業についてよく知らない場合や、自分自身の成長が目的になっている場合は不採用になる可能性が高いです。志望動機を伝え、面接官に「採用したい」と評価してもらうには、以下のポイントをおさえる必要があります。「志望企業でなければならない理由を伝える」の部分では、自分の価値観と企業の理念が合致している内容について伝えましょう。
- 結論から話す
- 志望企業でなければならない理由を伝える
- 入社後の展望を伝える
例文
多様化する新郎新婦の願望を叶え、1人でも多くの方に幸せになっていただきたいと思い、御社を志望いたしました。私は学生時代に結婚披露宴の給仕のアルバイトをしていたのですが、新郎新婦の過去・現在・未来を繋げる結婚披露宴に感動し、お客様の願いを叶えるウェディングプランナーになりたいと思いました。
御社では、お客様を結婚式当日まで専属のプランナーが担当するため、より密接に新郎新婦のご希望を叶えるお手伝いができると感じました。また、ゲストに対するホスピタリティにも魅力を感じており、ゲストに対する真心は新郎新婦への満足度に繋がると強く感じております。御社に入社しましたら、私の強みである親しみやすいコミュニケーションでお客様の悩みや願望を引き出し、プランの実現に向けて精一杯頑張りたいです。
キャリアアドバイザーコメント
戸田 開
全体を通してブライダル業界への志望度の高さがよく伝わり、本気度の伺える内容でとてもいいと思います。改善するとよくなる点について、1つ挙げるなら目線が顧客に寄りすぎているということでしょうか。これは普段私たちが面談をしている学生さんにおいても、ブライダルに限らずBtoCを志望する学生さんの志望理由に多く感じられます。
例えば企業側がビジネス的な要素を踏まえてAという商品・サービスを推したいとき、顧客がBという別のモノを希望するような場面があったしたら、あなたはどうしますか?顧客に寄り添うことは決して間違っていないですが、その結果会社の方針に逆行することがあっては事業としてはNGです。そのような懸念を抱かれないよう、志望動機も顧客の満足するサービスの提供と企業の事業成長に貢献したいという両軸をバランスよく伝えるほうがいいと思います。
この記事では、志望動機が書けないときの対処法を紹介しています。面接用にも応用できるので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事
志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文もご紹介
https://careerpark-agent.jp/column/424

学生時代に力を入れたこと
学生時代に力を入れたことについて答える際、「すごい内容でないといけない」「秀でた成績を残してないといけない」と考える就活生が多いと思われますが、そのようなことはありません。面接官が知りたいのは、就活生の経験そのものよりも、「どのように取り組んだのか」「自分なりに工夫した点はあるのか」といった過程の部分です。
例えば「県で1位の成績を収めました」とだけ伝えても、そのことから何をアピールしたいのかわかりません。どのような質問でも、就活のアピールに繋げる必要があります。この質問の場合は、物事に取り組む姿勢や考え方を示して、入社後の自分を想像してもらうことが大切です。
- 何の経験に力を入れたのかを伝える
- 工夫して取り組んだことを伝える
- 具体的に何に力を入れたのかを伝える
例文
学生時代はアルバイトに力を入れていました。カフェのキッチンで1年生の頃からアルバイトを続けており、ドリンクメニューはレシピを見ずに完璧に作れるようになりました。アルバイト先には30種類以上のドリンクメニューがあり、最初はなかなか覚えられませんでした。
そこで、早く覚えようとレシピをメモしたノートを常に持ち歩き、空き時間に見るようにしました。そして、オーダー時に積極的に作らせてもらうことで、お客様を長時間待たせることなくドリンクを提供できるようになりました。このように、私が力を入れたことはドリンクメニューのレシピを覚えて提供したことです。
キャリアアドバイザーコメント
戸田 開
レシピを覚えるためにノートを常に持ち歩き空き時間で確認したという、仕事を覚えるために努力をしたこと、オーダー時に積極的にドリンクを作らせてもらったことは、積極性が伝わって非常にいいと思います。
改善するとよくなる点を挙げるなら、学生時代に頑張ったことを「ドリンクメニューのレシピを覚えて提供したこと」ではなく、「早く完璧に仕事を覚え、一戦力として活躍するために何ができるかを考え続けてこと」のように少し抽象度は高いですが前向きな姿勢が伝わる表現に変えたほうが印象がよくなると思ます。
伝え方の問題ですが、今回のようなアルバイトの仕事を覚えることや学校の勉強を頑張るといったことについてはある程度「あたりまえ」という前提があるので、その分普通に話すと他者との差別化がはかりづらいです。
こちらの記事では、学生時代頑張ったことがない時の対処法を紹介しています。見つけ方の他にも例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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学生時代頑張ったことがない…見つける方法と文章を作成するポイント
https://careerpark-agent.jp/column/365

逆質問
逆質問とは、面接の終盤で面接官から「最後に質問はありませんか?」と聞かれた際に就活生側が質問する機会のことです。一次面接の逆質問では、企業の社風や雰囲気、業務の理解を深める質問をしましょう。一次面接は現場で働く若手から中堅社員が担当することが多いため、年齢の離れた社員に質問するよりも自分が働く姿をイメージしやすくなります。
一次面接でしておきたい逆質問は以下のとおりです。
- 御社で活躍されている方の共通点は何ですか?
- 御社で働く上でやりがいに感じていることは何ですか?
- これまでで最も大変だった仕事は何ですか?
- 他社にはない御社の強みは何だと考えられますか?
- 〇さんの1日のスケジュールを教えていただきたいです
- 〇〇職を希望しているのですが、〇〇に適した人材像について教えていただきたいです
- 学生のうちに勉強しておくことや経験しておいた方がいいことがあれば教えていただきたいです
キャリアアドバイザーコメント
伴 美寿々
逆質問は、自己アピールの時間と同じだと思ってください。企業について事前に調べて質問を用意して来てくれたのか、どこでも使っている質問なのかは聞いてみるとよく分かります。例えばですが、
・NG例:活躍している人ってどんな方ですか? →事前調べがない印象になります。
・OK例:HPを拝見し、御社では〇〇な人材が活躍出来そうだと感じました。実際活躍されている人はどんな方ですか? →事前に調べ、ご自身の見解がはいっています。
企業を知らずして質問はでません。企業のHPは最低3回熟読しましょう。
こちらの記事では、逆質問の例文を紹介しています。おすすめの逆質問の他にも、避けた方がいい逆質問も紹介しています。
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質問ありますか?の対策方法は動画でも解説中‼ 面接では「質問はありますか?」と聞かれることが多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「面接で質問はありますかと聞かれてテンパってしまいました」 「質問 […]
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「将来の目標」は漠然とした質問だからこそ明確に答えよう こんにちは。キャリアドバイザーの北原です。 「将来の目標なんて聞かれても答えられない……」「将来の目標を聞いて企業はどんなことを期待しているんだろう?」 エントリー […]
https://careerpark-agent.jp/column/7078

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面接で最近の気になるニュースを聞かれたら|好印象な答え方と例文
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面接の対策を押さえたところで、面接の時間帯でどの時間を選べばいいのか迷う人もいるのではないでしょうか。下記の記事は面接の各時間帯の注意点や有利な時間帯を紹介していますので、確認してみてください。
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面接に有利な時間帯は朝一とお昼直後|その理由と時間の変更方法
面接の時間帯を意識して就活を有利にしよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「面接の時間帯で有利や不利ってあるの?」「午前と午後が選べるのですが、どちらでもいいですよね?」 書類選考に通過し、企業から面接の時 […]
https://careerpark-agent.jp/column/7060

一次面接では好印象を与えてポテンシャルを感じさせよう
一次面接は若手から中堅社員が面接官を担当することが多く、「一緒に働きたいか?」「後輩として教育したいか?」といった視点で評価されます。そのため、アピール内容よりも第一印象が重視されやすいです。清潔感のある身だしなみや話し方、基本的なマナーなどを完ぺきにし、好印象を与える必要があります。
また、新卒の就活はポテンシャル採用なので、期待感を持ってもらうことも大切です。企業研究や自己分析などの就活の基本を忠実におこない、やる気や志望意欲を示しましょう。
キャリアアドバイザーコメント
伴 美寿々
企業の理念とご自身の考えがマッチしていない場合、やりたいことがその企業では実現しないと判断された場合にお見送りになる場合があります。「自分がやりたいことに対してどんな手段で目標に近づいていくべきなのか」「その手段が受験する企業で叶うのかどうか」この2点がキーワードになってきます。
そのために自己分析をしっかりとする必要があり、自己分析をしたうえで企業分析が必要になります。よく学生さんから「入社してないからビジョンや目標が作れない」と相談されることがありますが、どんな方向からでもいいので「受験する企業へ行くメリット」をしっかりと考えましょう!