働くとは何かを面接で質問された際の答え方|例文・NG例文

この記事のアドバイザー

桑原 翔

大学卒業後、アミューズメント業界にて接客と店舗管理、人材教育を行いました。その後、不動産業界に入社し半年で2億円を売り上げる。人の教育や悩みの相談に乗ることでその人の人生のきっかけになりたいと思い人材業界に転身。1人で抱え込まずに気軽にまずはご相談をしてください。

伴 美寿々

大学卒業後、宝飾店にてジュエリーアドバイザーを経験。最年少で副店長になり、店舗のマネジメントと人材育成を経験。業界トップの塾の社長・役員秘書を経てポートへ入社。「わからない」を自分ひとりで抱えこまず、一緒に新しい世界へ飛び込む準備をしていきましょう。

コラムの目次

  1. 「働くとは」の答えはお金を稼ぐ以外の理由にしよう
  2. 「 働くとは」の考え方2つ
  3. 面接官が働くとは何かを質問する意図
  4. 働くとは何かを答えるポイント3つ
  5. 面接での「働くとは」に対する回答例文
  6. 働くとは何かを面接で聞かれたら自分の経験を元に答えよう

「働くとは」の答えはお金を稼ぐ以外の理由にしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「働くとは何ですか?と面接で聞かれたのですが、上手く答えられませんでした」
「あなたにとって働くとは?と聞かれても、お金を稼ぐためとしか…」

という声をよく聞きます。お金を稼ぐために働くというのも間違いないですが、これは誰でも持っている考え方です。それに、お金を稼ぐためなら何の仕事でもいいという人はいませんよね。

つまり、お金を稼ぐこと以外の理由こそが、働くことに対する自分の価値観になるのです。あなたにとって働くとは何でしょうか?この記事では、面接で聞かれる「働くとは?」に答えるための考え方や例文をご紹介していきます。

「 働くとは」の考え方2つ

「働くとは何か」は、とても難しいテーマに感じますよね。しかし、考え方さえわかってしまえば自分らしい答えが出るものです。「いい答えを出さなきゃ」と思ってしまいがちですが、そう考えるとなかなか答えが出てこなくなります。まずは、自分の考えを整理していきましょう。ここでは、2つの考え方をご紹介します。

①生きていく上で大切にしたいものは何か

働くとは何かについて答えが出ない時は、生きていく上で大切にしたいものや譲れないものについて考えましょう。好きなものに関わり続けることや人の役に立つことなど、いろいろありますよね。こういった価値観は今まで歩んできた人生にヒントがあるので、過去を振り返ってみてください

例えば「部活動で優勝を目指して努力していたときに充実感があり、やりがいがあった」という経験があるなら、目標を達成するために努力をする過程に価値を感じると言えます。充実感を感じた理由を掘り下げると、さらに詳細な価値観が見えてくるはずです。そこでおすすめなのが、モチベーショングラフになります。

モチベーショングラフを作成する

モチベーショングラフとは、どのような環境で力を発揮できるのか、反対にやる気をなくしてしまうときはどういった環境なのかが把握できるグラフです。縦がモチベーションの上下、横が時間軸になるように作成し、「自分がその時に満足していたかどうか」を考えてグラフを記入していきます。

自分が満足できていた環境や出来事を把握して、何を大切にしているかを掘り下げていきましょう。例えば「バイトリーダーに抜擢された」という出来事でモチベーションが上がっていれば、新しい挑戦に対してなのか、リーダーに値すると評価されたことに対してなのか、などいろいろな理由が考えられます。理由を掘り下げることで、仕事をする上で大切にしたいことと結びつけていきましょう

キャリアアドバイザーコメント

伴 美寿々

「生活のために働く」という回答にはいい印象を持たない

「働くとは」と聞かれたときに「生活のため」と答える学生には、あまりいい印象を持ちません。というのも、「生活のため」は大前提だと思うからです。生活のために働くうえで「どう働くか」「働く意義・目的」を考えられている学生に好印象を抱きます。学生さんとお話する際、「お給料はどこから発生するか」をよく聞きます。

「生活のため」と回答する学生さんはたいてい「会社から」と答えます。本当にそうでしょうか?では、会社はどこから収益を得ていますか?答えは「世の中の人」からです。生活のために働くとしても、世の中に価値を提供していかなければお金はいただけません。ここまで考えて答えが出せている学生さんは、面接官にも好印象を与えることができるでしょう。

モチベーショングラフは、自己分析にも役立ちます。この記事では、自己分析の方法として、モチベーショングラフの他にも自分史やマインドマップを使ったやり方も紹介しています。自己分析は就活の基盤となる工程なので、ぜひこの記事を参考にしながら自己分析を完成させていってください。

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②尊敬している人の職業観を参考にする

働くとは何かを考える時は、尊敬している人の職業観を参考にしてみるのもおすすめです。家族や先輩でもいいですし、有名人や著名人でも問題ありません。家族や先輩には「何のために働いているのか」「働く上で大切にしていることは何か」といった質問を投げかけてみましょう。

有名人や著名人の場合は直接質問をすることが難しいので、本人が執筆しているコラムや本、インタビュー記事を見てみるのがおすすめです。例えば、芸能人は自分自身が商品です。その点で言うと、働くことに対して並々ならぬプロ意識を持っていると言えます。このように、尊敬できる人の職業観を参考に、自分の人生の目的や価値観と照らし合わせてみましょう。

面接官が働くとは何かを質問する意図

そもそも、面接官はなぜ「働くとは何か」を質問するのでしょうか。この質問の意図を知ってくことで、より充実した回答をすることができます。意図がわかっていないと、面接官の「この就活生にとって働くとは何かを知りたい」という疑問を解消できません。この質問には大きく2つの意図があるので詳しくご紹介していきます。

入社後の活躍や成長の可能性を知りたい

面接官の多くは、採用において就活生のポテンシャルを重視する傾向にあり、就活生の考え方や価値観から入社後活躍するかどうか、成長するかどうかを判断しているのです。企業で働いたことがない就活生の働くことに対する考え方を通して、面接官は就活生の未来の姿を想像します

働くことについて自分の考え方や価値観があると、それを実現するために仕事にも意欲的に取り組むだろうと期待されるでしょう。反対に、働くことについて答えられないと、面接官から「働くことに対する意欲や自主性がないのかな?」と思われ、入社後の成長が見込めないと判断される可能性が高いのです。

志望意欲を知りたい

面接官が働くことについて質問するのは、志望意欲があるかどうかを知りたいという理由もあります。面接官は、就活生に働くことについて質問し、それが企業で実現するかどうかを見ているのです。実現できるものであれば、それはそのまま志望意欲のあらわれと評価されます。

「働くとは〇〇ということ」→「それをかなえるために御社で働きたい」という流れにすれば、企業に対して「この企業でなければダメ」という強い志望意欲のアピールになります。つまり、働くとは何かという質問は、志望する企業とのマッチ度を意識して回答を考えるのがコツと言えるでしょう

キャリアアドバイザーコメント

伴 美寿々

企業が考えるベクトルと合っているかを確認するために質問される

面接官が「働くとは何か」を質問する意図としては、選考を受ける企業さんの考えているベクトルと合っているかどうかを確認するためだと考えられます。大きく判断する基準としては、「自分の成長のために仕事がしたいのか」それとも「社会のために働きたいのか」をみています。

どちらかが正解ではなく、企業の考えているベクトルと合っているかが重要になってきます。そもそも考え方が合っていない企業で働いていても、入社後やりたいことができない・考え方が合わないと思いながらやり遂げなくてはならないので、つらい思いをするだけです。企業研究の際に、しっかりと自己分析をした自分の考えと企業のベクトルが合っているかどうかも確認してみましょう!

働くとは何かを答えるポイント3つ

では、働くことについてどのように答えればいいのでしょうか。ここでのポイントは「自分にしか話せない経験を元に働くことについて話す」ということです。面接官は、面接全体を通して就活生の経験や価値観を知ろうとしています。働くとは何かについての質問もそのひとつなので、自分にしか話せないことをベースに答えましょう。オリジナリティを出すことは、他の就活生と差別化するという点でも重要です。

①「私にとって働くとは〇〇」と結論から伝える

まず、「私にとって働くとは〇〇です」と結論から伝えましょう。これから話すことを明らかにしないと、面接官が話を整理できずに「結局を何を伝えたかったんだろう」と思われて終わってしまいます。結論から話すことは、相手を思いやるというビジネスマナーという観点からも常に心がけるべきです

②働くことに対する考えの源泉となった経験を伝える

次に「働くとは〇〇」と思った理由について伝えます。理由を伝える際は「私がこう思ったからです」ではなく、実際に経験した出来事を具体例として交えましょう。具体例を交えることで、「本当にそう思っている」という信ぴょう性を面接官に与えられます。どんな質問でも、「なるほどね」と面接官に思ってもらうためには根拠が大切です。

働くことに対する考えを説明する際の経験は、アルバイトなどの実際に働いた経験でなくても問題ありません。部活動やボランティアでもいいでしょう。こういった経験で見つけた自分の人生で大切にしたいことや目的が、働くことと紐づけられていれば問題ありません。

③どのように仕事に取り組むのかを伝える

働くとは何かについて経験を元に伝えたあとは、実際に仕事にどのように取り組むのかを伝えましょう。先ほど、面接官が働くとは何かを質問するのには「入社後の活躍や成長の可能性を知りたい」「志望意欲を知りたい」という意図があるとお伝えしました。これらの意図を満たすためにも、志望する企業で働くことを見据えた内容が必要になります。

働くことに対する考え方を実現するために、企業に入社後どのように仕事に取り組むのかを伝えましょう。この内容まで含められると、面接官の意図を汲んだ充実した回答になります。「志望する企業だからこそできる働き方」だと、高い志望意欲がアピールできるでしょう。

面接での「働くとは」に対する回答例文

「働くとは何か」という質問の意図や答え方がわかったら、実際に回答を考えてみましょう。ですが、いきなり文章を組み立てるのは難しいですよね。ここからは例文を紹介していくので、文章の構成などを参考にしてみてください。

例文①

例文

私にとって働くとは、自己実現を叶えることです。自分の好きなことが社会貢献につながることこそ重要だと感じています。私は子どもの頃から食への興味が強く、大学時代はピーマン農家の方の元でアルバイトをしていました。
アルバイトをしていた時に「もっと多くの人に野菜の美味しさを知って欲しい」と思い、国内で育てられている野菜を発信するInstagramを開設しました。このことで私は世界中の人と繋がるWebサービスの素晴らしさと楽しさを知り、日本の野菜を世界に広めるために働きたいと思いました。御社のWebサービスである〇〇を通じて、利益に貢献したいと思っています。

キャリアアドバイザーコメント

桑原 翔

会社への貢献や社会への影響力についても書けると◎

「働く」ということは「自己実現を叶えること」このイコール関係がわかりやすいです。また、「自己実現とは」という部分も具体的で分かりやすくなっています。さらに改善するとよくなる点としては、「自分の自己実現をした先に何ができるのか」という部分です。

文末に「利益に貢献」すると記載はあるものの、それは自己実現を果たさなくても企業が望んでいることです。自己実現ができた先に会社にとってどれだけの貢献が出来るのか、社会に向けてどれだけの影響力を及ぼせるのか、そのあたりにも目を向けて話しができるとさらにいいですね。

例文②

例文

私にとって働くとは、困っている人の課題を解決して社会に貢献することです。1人ひとりの課題を解決してこそ、社会全体が幸せになると考えています。私はゲームが趣味なのですが、特に「クリアするためにはどうすればいいか」考える過程が好きです。
これはゲーム以外にも言え、学業や部活動でも常に現状の課題や対策について考えるようにしています。また、友人からゲームの攻略法について聞かれて、それに答える時にも充実感を覚えます。この経験から、課題を解決することを仕事にすれば、自分の強みを活かしながらより多くの人と向き合えると思いました。
御社の理念である〇〇は、困っている人の課題を解決したいという自分の考え方と共通しています。御社でアドバイザーとして働くことを通じて、多くの人の課題を解決して社会に貢献したいと思っています。

この例文では、働くとは「困っている人の課題を解決すること」としています。ゲームでクリアするまでの過程を考えるのが好きだったということと、質問に答えることに充実感を覚えたという実体験を交えています。また、企業の理念と自分の考え方が共通していることを取り上げ、マッチどの高さをアピールしているのもポイントです。

例文③

例文

私にとって働くとは、誰かの笑顔を見て自分も満たされることです。洋菓子店でアルバイトをしていたのですが、お菓子やケーキをワクワクしながら選ぶお客様や、誕生日ケーキを受け取られて嬉しそうなお客様を見て、人々を笑顔にする仕事は素敵だと思いました。
また、お客様だけでなく自分も嬉しく満たされた気持ちになっていることに気付きました。この経験から、働くことを通して多くの人を笑顔にしたいと考えるようになりました。
仕事をする上では、与えられたことだけでなく自分で考えて行動することが重要だと考えています。「多くの人を笑顔にするためにはどうすればいいか」を考えて仕事に打ち込んでいきたいです。

この例文では、アルバイトを通じて働くとは何かがわかったことを伝えています。具体的な理由とともに、仕事をする上で大切なことまで伝えられている例文です。「笑顔にしたい」だけだと仕事に対する姿勢がわからないので、それを補足するためにも入社後の取り組みについて言及するのはいいですね。

NG例文①

NG例文

私にとって働くとは、やりがいの実現だと考えています。社会人になると仕事の時間が大半を占め、生活の中心になります。つまり、仕事とどのように向き合うかが今後の人生を決定することになり、仕事にやりがいを見出し、楽しむことで人生の充実度を高めたいと考えています。
仕事からやりがいを感じられるよう、まずは社会人としての基礎を身につけ、基本に忠実に仕事に取り組みます。仕事と真摯に向き合い、取り組みの中から成長を目指し、じっくりやりがいを見つけていきたいと考えています。

この例文は、働くとはやりがいの実現だと伝えていますが、多くの人が当てはまることであり、聞き慣れた言葉にも思えます。それ以降の内容にもオリジナリティがなく、説明文のようになっていますね。このようなありきたりな内容は、面接官を飽きさせてしまう可能性が高く、印象に残りにくいです。

NG例文②

NG例文

私にとって働くとは、組織に属して自分のできることをやることです。個人よりも組織の方ができることが多く、規模も大きくなると思っています。自分のできることをやるにも、1人では環境の整備まで手が回らないので、組織に属した方が楽に実現できると考えています。

この例文では、働くとは組織に属することだと言っています。自分1人でできないことも組織に属した方が効率的にできるという考え方ですが、自己中心的な印象を受けます。面接官が聞いた時に「うちで働いて欲しい」「この学生なら活躍できそう」とは思わないでしょう。反対に「働くことのの大変さを知らないな」「楽な仕事なんてないよ」とマイナスの評価を与える可能性が高いです。

NG例文③

NG例文

働くことの意味は、御社に入社後見つけていこうと思います。御社の経営理念には共感する点が多く、御社でならやりがいを持って働けると感じております。

この例文では、企業に入社後働く意味を見つけると言っていますが、これでは質問に答えたことになりません。現在の就活生の考え方や価値観が知りたい面接官からすると、この答えでは不十分です。「共感する点が多く」という部分にも具体性がなく、他の企業と使いまわしている印象があります。

働くとは何かを面接で聞かれたら自分の経験を元に答えよう

「働くとは何か」は一見とても難しい質問のように感じますが、過去の自分の経験を棚卸ししてみると答えが見つかりやすいです。働くことに対する価値観は人それぞれ違うので、ありきたりな言葉を言っても面接官の印象に残りにくいと言えます。働くとは何かを答えるには、自分ならではの考え方や価値観を言語化する必要があります。

ポイントは、お金を稼ぐ以外に自分が大切にしたい価値観は何かを考えることです。目標を達成することなのか、人の役に立つことなのか、チームワークなのか。自分が人生で何を大切にしているのかを把握するためにも、モチベーショングラフなどを作成して過去を振り返りましょう。そして、印象的な出来事を元に、自分にとって働くとは何かをまとめます。志望意欲のアピールにもなるので、企業との共通点などを探すのもおすすめです。

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