職務経歴書にアルバイト歴は書いてもOK! パターン別の書き方例付き

この記事のアドバイザー

目次

  1. アルバイトは職務経歴書にぜひ書いておこう
  2. 企業が職務経歴書で見ていること
  3. 仕事に対する熱意
  4. 人柄
  5. 前職での経験
  6. 職務経歴書にアルバイト歴を書いておくべき理由
  7. ①働くことや仕事に対する向き合い方がわかる
  8. ②過去の経験がアピールできる場合がある
  9. ③長い空白期間は不審がられる可能性がある
  10. ちょっと待って! アルバイト歴を書くべきでないケースも押さえておこう
  11. アルバイト歴が3ヶ月未満の場合
  12. 正社員から正社員への転職を目指す場合
  13. 職務経歴書でアルバイトについて書ける箇所
  14. ②職務要約
  15. ③職務経歴
  16. ⑤自己PR
  17. 4ステップで簡単! アルバイト経験を職務経歴にまとめてみよう
  18. ①企業に求められている人物像を把握する
  19. ②アルバイトでの経験やスキルを洗い出す
  20. ③工夫した点や評価された点を考える
  21. ④その思考の背景や学びを書き出す
  22. アルバイト別で紹介! 職務経歴書へのアルバイト歴の書き方例
  23. 居酒屋
  24. コンビニ
  25. コールセンター
  26. イベントスタッフ
  27. 塾講師
  28. 対策必須! 「なぜ正社員ではないのか」の理由も考えておこう
  29. 履歴書にアルバイト経験を書く方法も押さえておこう
  30. 正社員を離職している場合
  31. 就職経験がない場合
  32. アルバイト経験が1~2ヶ月の場合
  33. 数年間で短期のバイトを経験した場合
  34. 職務経歴書でアルバイト経験から仕事への向き合い方を伝えよう

アルバイトは職務経歴書にぜひ書いておこう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。転職活動中の求職者から、

「職務経歴書にアルバイト歴って書いて良いのですか?」
「アルバイト歴だけだと、評価が下がってしまうでしょうか……」

このような相談を受けることがよくあります。結論からいうと、職務経歴書にこれまでのアルバイト歴はぜひ書いておくべきです。仮に社員としての就業経験がなく、アルバイト歴しかないとしても書くべきですし、評価に影響することはほぼありません。

この記事では、職務経歴書にアルバイト歴を書いておくべき理由から実際の書き方までを徹底的に解説します。職務経歴書にアルバイト歴を書くことに不安がある人、書き方がわからない人はぜひ最後まで目を通してみてくださいね。

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企業が職務経歴書で見ていること

企業が職務経歴書で見ていること

「なぜ職務経歴書にアルバイト歴を書いていいのか」を説明する前に、そもそも「職務経歴書とは何なのか」を理解するところから始めましょう。転職活動における職務経歴書の役割がわかれば、おのずと職務経歴書にアルバイト歴を書くべき理由がわかりやすくなりますよ。

仕事に対する熱意

企業としては、当然ながら入社する以上は仕事に対して熱意をもって働いてほしいと考えています。時間やコストをかけて採用活動をおこなうのですから、せっかく採用した人材が早期に離職してしまうのは避けたいところですよね。

自社でしっかりと働く熱意や覚悟があるのかを職務経歴書から判断しようとしています。

人柄

求職者の熱意ややる気がいかに強くても、その企業の従業員や社風など、働く環境との相性がよくなければ長く働き続けることは難しいといえるでしょう。事実、リクルートホールディングスの調査によると、退職理由の上位10位以内には上司や同僚、先輩後輩などとの人間関係や社風とのミスマッチがランクインしていますし、求職者の中にも前職をそのような理由で辞めた人もいるのではないでしょうか。

早期離職は、企業と求職者双方にとって良いことではありません。そのような事態を防ぐため、求職者の人柄を知ることで自社とのマッチ度を測ろうとしています。

前職での経験

企業は、採用した人材には自社の成長や利益に貢献し、活躍してほしいと考えています。そのために、求職者が前職で得た経験やスキルを業務に活かせるかも知りたいところです。その企業で活かせるスキルや経験がわかれば、企業も自社での活躍を期待するでしょう

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職務経歴書にアルバイト歴を書いておくべき理由

職務経歴書にアルバイト歴を書いておくべき理由
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求職者

企業が職務経歴書から知りたいことはわかったけど……。でもアルバイト歴からそれって伝えられるんですか?

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キャリアアドバイザー

不安に思う気持ちもわかります。でもアルバイト歴からでも、企業の知りたいことをアピールできるのですよ。

企業が職務経歴書で見ていることを踏まえ、ここからは職務経歴書にアルバイト歴を書いておくべき理由について解説します。「アルバイト歴で、企業が知りたいことを伝えられるのかな」と不安に感じている人はぜひ読んでみてください。実はアルバイト歴からも企業にアピールできることはたくさんあるのですよ。

①働くことや仕事に対する向き合い方がわかる

アルバイトであろうと正社員であろうと、雇用形態が違うだけで「働く」ということには変わりありません。アルバイト歴からでも、働くことや仕事に対する向き合い方はよくわかります。

たとえばアルバイトであっても、仕事に対して真摯に向き合い主体的に行動していた場合、社員として入社後も同じように自分から働く姿がイメージできますよね。そのため、アルバイト歴も職務経歴書に書くことで働くことに対する熱意ややる気をアピールできるのです。

②過去の経験がアピールできる場合がある

アルバイトと社員では仕事に対する裁量が変わる場合もありますが、基本的な業務内容は変わらないケースもあります。志望企業がアルバイト先と同じような業務をおこなう場合は、アルバイト時代の経験がそのまま志望企業で活かせることがあります。

たとえばアパレル企業で販売のアルバイトをおこなっていた場合、同じ小売業の企業では接客・販売の経験を活かすことができますよね。小売業の企業において「接客・販売」はアルバイトと社員で大きく変わらない業務の一つです。このような場合はアルバイト経験を前職の経験としてアピールすることができます。

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キャリアアドバイザー

企業によっては、アルバイトでもマネジメントなど管理業務をおこなっていたなど社員並みの裁量で働けていた人もいるでしょう。そのような経験も「前職での経験」として伝えることができますよ。

③長い空白期間は不審がられる可能性がある

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採用担当

この人、大学を卒業してから今まで1年間働いていないみたいだ。うちに入社後、いきなりきちんと働けるのかな?大丈夫だろうか……。

たとえアルバイトであっても、社会に出て働いていたということには社員と変わりありません。つまり、アルバイト歴を記載することはきちんと社会での経験を積んできたということの証拠になります。

しかし、長い空白期間について記載がないとその期間何をしていたのかがわからず、不審がられてしまう恐れがあります。何もしていない期間が長いと考えると、社会人としての生活にすぐに馴染めるのか心配になってもおかしくありませんよね。そのため、すぐに社会に出て働けることを示すためにもアルバイト歴を記載しておいた方が良いのです。

吉川 智也

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評価されると思っていなかったアルバイト経験がプラス評価になることもある

自分では評価されると思っていなかった経験が、採用担当者にとっては内定の決め手になることもあります。そのため、アルバイトであっても自分が経験したことを漏れなく職務経歴書に記載することがおすすめですよ。

求人情報には「求める人物像・経験」などが記載されていますが、採用要件に書かれていることだけを重視しているということではありません。職場の雰囲気と合うかどうかなど複数のポイントがあるため、アルバイトの経験を書かないと採用されるチャンスを失ってしまうことにもなるのです。たとえ短い期間であっても経験していることに変わりないので、評価される可能性は十分ありますよ。

アルバイトの経験が思いもよらないポイントで評価され選考通過や内定につながることもあるため、職務経歴書にはアルバイト歴も記載するようにしましょう。

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ちょっと待って! アルバイト歴を書くべきでないケースも押さえておこう

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求職者

なるほど、わかりました! じゃあアルバイト歴も漏らさず全部書いておこうっと!

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キャリアアドバイザー

見てみますね。……おっと、あなたの場合は職務経歴書にアルバイト歴を書く必要はなさそうですよ。

ここまでは「職務経歴書にアルバイト歴はきちんと書くべき」とお伝えしてきましたが、逆にアルバイト歴を職務経歴書に書くべきでないケースも存在します。特に評価に大きく影響する可能性は低いですが、場合によっては「職務経歴書で何を知りたいのかを理解できていない」と思われてしまうこともなくはありません。

自分のアルバイト歴が書けるのか書けないのか、きちんと理解してから職務経歴書を書き進めましょう。

アルバイト歴が3ヶ月未満の場合

新しい仕事を始めてすぐにはその業務において必要なスキルなどを得ることは難しいでしょう。仕事に慣れ、業務を理解し、自分から動けるようになって初めてスキルを得て経験を積んだといえるものです。

アルバイト歴がおよそ3ヶ月などの短期間の場合は、職務経歴書に記載をしても「経験やスキルがしっかりと得られていない」と判断され、プラスの評価として響かないことが考えられます。書くことがNGというわけではありませんが、企業への強いアピールとはならないでしょう。

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キャリアアドバイザー

この場合、職務経歴書にはどう記載をすればよいかはこのあと説明していきますね。

正社員から正社員への転職を目指す場合

大学卒業後正社員となり、そのまま別企業の正社員への転職を目指す場合は、基本的にアルバイトで働いてつないだ期間がないといえます。この場合は、大学時代におこなっていたアルバイト歴を職務経歴書に記載する必要は特にありません。

基本的に職務経歴書には「大学卒業後」に働いた経験について記載します。もし大学時代のアルバイトでアピールしたいことがある場合は、特記事項や自己PRで書き添えるようにしましょう。

職務経歴書でアルバイトについて書ける箇所

職務経歴書

職務経歴書にアルバイト経験が書けることはわかっても、「どこにアルバイト経験を書いたらいいかわからない」という人もいるのではないでしょうか。ここからは一般的な職務経歴書のフォーマットをもとに、アルバイト歴をどこに書いてアピールすれば良いか解説していきますね。

基本的な職務経歴書の書き方についてはこちらの記事で解説しています。

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②職務要約

  • 職務要約:前職で自分がどのような業務に携わってきて、どのような成果を出したりスキルを身につけたのかを端的にまとめる箇所

採用担当がもっともチェックする箇所がこの職務要約です。ここでは前職での経験やスキルを自社での業務に活かせるかを見ています

先ほどもお伝えした通り、アルバイト経験からも志望企業の業務に活かせることはあるはずです。アルバイトでの経験や得たスキル、出した成果を書き出し、志望企業に活かせることをアピールしましょう。

③職務経歴

  • 職務経歴:これまでに在籍していた企業名、在籍期間、在籍部署、そしてそこでの業務内容や工夫したポイントなどを記載する箇所

職務要約がその名の通り「これまでに携わった職務の要約」なら、職務経歴は携わった職務を具体的に詳しく記載する箇所です。アルバイトでどのようなことを経験し、どのようなスキルや学びを得たのかを詳しく書くことで、過去の経験はもちろん仕事への熱意や人柄なども伝えることができます

また職務経歴書を作成するにあたって多くの人が困るのがこの職務経歴欄でしょう。この書き方についてはこのあと詳しくお伝えしていきますね。

⑤自己PR

  • 自己PR:自分の強みを志望企業でどのように活かせるかアピールする箇所

職務経歴書における自己PRと新卒の就活での自己PRとの役割はまったく変わりません。過去の経験をもとに、自分にはどういう強みがありそれをどのように活かせるのかをアピールします。

このときに用いる「過去の経験」がアルバイト経験となります。たとえアルバイトであっても根本の「働く」という点は変わりません。アルバイト経験から得られた強みは社員として仕事をするうえでも同じように活かせることが多いはずですので、自信を持って記載しましょう

4ステップで簡単! アルバイト経験を職務経歴にまとめてみよう

アルバイト経験を職務経歴にまとめる4ステップ

ここまでの説明を踏まえ、実際にアルバイト経験を職務経歴欄にまとめてみましょう。難しく感じている人もいるかもしれませんが、実は職務経歴欄は4ステップで簡単に書くことができるのです。ステップごとに自分の書きたいことを考えながら、一緒に書いてみましょう。

①企業に求められている人物像を把握する

まずは企業の募集要項や仕事内容などから、どのような人材がその企業で求められているのかを把握しましょう。どんなに魅力的なスキルや経験があったとしても、その企業で活かせるものでなければ志望企業には刺さりません

志望企業と自分とがきちんとマッチしていることを示すために、まずはその企業で求められている人物像を把握しておくことが大切です。

把握しておくべきポイント
  • 具体的な仕事内容
  • 業務に必要なスキル
  • 求めている人物の人柄

②アルバイトでの経験やスキルを洗い出す

志望企業で求められている人物像がわかったら、次は自分のアルバイト経験を洗い出しましょう。過去にどのようなアルバイトをし、どのような業務にあたってきたか。またその中でどのようなスキルを磨いてきたかを振り返ってみます

そのうえで、志望企業と自分とが合っていることを示すため、洗い出した経験やスキルの中から求められている人物像とマッチするスキルや経験をピックアップします。

テクニカルスキルとヒューマンスキルを分けてピックアップしよう

スキルと聞くと、PCスキルや資格などのテクニックにかかわるスキルのことを想像しがちですが、仕事へ取り組む姿勢などのヒューマンスキルもアピールするべきスキルのひとつです。

テクニカルスキル:業務を遂行するための能力
  • PCスキル
  • プログラミングスキル
  • 語学力
  • 保有資格
  • 資料作成スキル
  • 営業技術
  • 商品知識
ヒューマンスキル:人間関係を構築しスムーズに業務をおこなうためのスキル
  • コミュニケーション能力
  • 協調性
  • 向上心
  • 粘り強さ
  • 行動力
  • 臨機応変さ

仕事を確実にこなすためにはどちらのスキルも非常に重要です。またダイレクトに業務に活かせるテクニカルスキルを持ち合わせていない場合は、ヒューマンスキルをアピールすることも可能です。自分がどういうスキルを持ち合わせているのかを細かく明確に洗い出しておきましょう。

③工夫した点や評価された点を考える

過去の経験をピックアップできたら、その経験の中で自分なりに工夫していた点や、上司や先輩から評価された点を書き出してみましょう。実はここがもっとも重要であり多くの求職者との差別化につながるポイントです

そもそも言われたことに対して自分なりに考え自分なりの工夫を施しながら仕事ができる人は、入社後も自主的に行動してくれそうと期待が持てますよね。さらに、求職者それぞれの人柄もよくわかるのです。

商品の陳列について褒められた
⇒①先輩や上司に陳列の際に気をつけていることやコツをたずねていた
⇒②自店や系列店をたずね、顧客目線で商品陳列について考えた

この例のように、「陳列について褒められた」ことひとつとっても人によって評価に至るまでの思考や行動は違うはずです。①の場合は真面目で実直な印象が、②の場合は強い行動力が感じられるのではないでしょうか。

④その思考の背景や学びを書き出す

工夫した点や評価された点、実際に取った行動については「なぜそうしようと考えたのか」「なぜ評価されたのか」を併せて振り返っておきましょう。

行動には必ず理由があるもの。その当時、なぜその行動を取るに至ったのかがわかれば、自社でも同じように考え、取り組み、貢献してくれそうと考えられます

また、おこなったことから学びがあればそれも書いておくと良いですね。自ら学びを見つけ今後に活かしていける人は成長速度が速いと想像できます。成長が早いと、その分企業への貢献や利益の創出も速いことが想像できますから、さらに期待がふくらみますよ。

今井 祐大

キャリアアドバイザーコメント今井 祐大プロフィールをみる

ハードルを上げずに等身大としての自分をアピールする

工夫した点や評価された点を書こうとすると、「自分にはそんな経験はない」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。このような人は、経歴書に書くべき内容のハードルを上げずに考えることが大切ですよ。

企業が求めていることは実績や成果ではありません。どんなに優秀な成果を収めていても、入社後に同じ活躍ができるかわからないですよね。たとえ結果が小さいと感じたことであっても、等身大としての自分をアピールすることが大切になるのです。この経験を伝えられると、他の応募者との差別化にもつながるのです。

仕事に取り組んだときに意識していたことを伝えることで、採用担当者は「入社後にどのように仕事をするか」がイメージできるようになります。逆にこれが伝えられないと、入社後に活躍する姿が伝えられずに面接落ちになってしまう可能性もあるのです。

結果や成果にとらわれず、アルバイトの中で意識していたこと・取り組んだことを伝えられるように自分の経験を振り返ってみましょう。

ESで悩んだら、「内定者ES100選」を活用しよう

ESに何を書けばいいか困っていはいませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。

そんな時は大手企業に内定した先輩達のESを見れるES回答例100選」を参考にしましょう。この資料を見れば、あらゆる業界と職業のES回答例がわかります

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ES100選」に掲載されている企業例
日本生命保険/NTTグループ/博報堂マイナビ/花王/三菱UFJ銀行/伊藤忠商事/サントリー
など!

アルバイト別で紹介! 職務経歴書へのアルバイト歴の書き方例

それでは、ここまでの説明をもとにここからは 職務経歴書へのアルバイト歴の書き方例を見ていきましょう。アルバイト別で紹介していくので、自分に当てはまるものを参考にしてみてくださいね。

居酒屋

例文

職務経歴書
2022年4月1日
港 太郎

【職務要約】
個人経営の居酒屋にて接客・調理を担当。顧客層は主に20代の大学生や30〜50代のサラリーマン。個人経営ということもあり常連のお客様が多かったため、通常の接客だけでなくお客様の顔と名前を一致させたり頼みやすいものを覚えておいたりと、信頼関係やアットホームな雰囲気の構築に努めた。

【職務経歴】
■事業内容 接客・調理業務
■勤務期間 2021年4月~現在(12ヶ月在籍)
■従業員数 15名(アルバイト含む)
■雇用形態 アルバイト
■職歴概要 接客スタッフ
2021年4月 入社

・大学生とサラリーマンで注文の傾向が違うことに気付いた。大学生の場合、近隣大学の部活の大会など飲み会を開催しそうな予定がある日を調べて、サラリーマンの場合は水曜~土曜に居酒屋を利用しそうだと考え、それぞれの来店が見込める日はそれぞれに人気な商品の仕入れを多くすることを提案した。その結果、料理の品切れ数を減らし、顧客満足度の充実に貢献できた。
・個人経営ということもあり、来店する客の半分は常連だった。顧客の顔や名前、頻繁に注文するものをなるべく記憶し、自分から顧客に声をかけるようにしていた。その結果「ありがとう」と喜んでくれる顧客が増え、お店が掲げる「家に帰ってきたかのような安心感」というモットーに近づけた。

【自己PR】
・観察力
常連のお客様が多く、毎回注文されるものを毎回たずねるのは少し失礼ではないかと考えていました。そのため、常連のお客様についてはいつも注文しているものを観察し、来店された時点で「今日もまずは○○でいいですか」と声をかけるようにしました。お客様にも大変喜ばれたほか、お店のキッチン内にお客様ごとに好まれるもののメモを貼り、全従業員が確認できるようにしていました。

この観察力は貴社の販売業務でも活かせると考えております。常連の方への対応はもちろんですが、お客様が何を・どんな対応を求めているのかを観察し考え、一人一人に合った対応をしていきたいと考えております。

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コンビニ

例文

職務経歴書
2022年4月1日
港 太郎

【職務要約】
大手コンビニでアルバイトとして勤務しておりました。社員が店長のみだったため、アルバイトでも接客業務だけでなく在庫管理や売上管理、1年を過ぎたころになるとチーフとしてシフト調整など従業員に関する業務にも携わるようになりました。

【職務経歴】
■会社名 ◎◎株式会社
■事業内容 コンビニエンスストア事業
■勤務期間 2020年4月~現在
■従業員数 連結:20,000名
■雇用形態 アルバイト
■職歴概要 接客スタッフ
2020年4月 入社

・私含めアルバイトやパートが多かったため、社員とアルバイト・パートの壁をできるだけなくした雰囲気の良いお店を作りたかった。自分がその架け橋になろうと考え、自分から積極的に社員である店長とかかわるようにしていた。
・売上などを管理することも多く、昨年や先月のデータをもとに、多く仕入れたほうが良い商品について提案した。ある商品は昨年の同じ月よりも1.5倍多く仕入れたものの、しっかりと売り切ることができた。
・仕事を円滑にするために、レジ周りの設備や備品について整理整頓をしていた。よくお渡しするおしぼりがレジ後ろの一か所にしか置いておらず、準備に手間取っていたため、レジ周りを調整しレジ業務効率化に努めた。

【自己PR】
・主体性
アルバイトとして働く中で、業務の効率化と従業員同士の働きやすさを重視したいと考えるようになりました。業務効率化については、アルバイトがもっとも従事しやすいレジ業務において多くの従業員が手間取っていることはないかヒアリングをおこないました。その結果、備品の置き場所が少し悪く、よく使うものが使いづらい位置に、あまり使わないものが手元にあるということがわかり、場所を調整することにしました。その結果、レジ業務における手間取りが減り、お客様の回転率が2%ほど上がりました。

このように、環境を良くするため、また業務の効率や生産性を上げるために、気づいたことについては自分から主体的に動いていきたいと考えております。自分の行動で働きやすさや回転率の向上につなげ、従業員にもお客様にも満足いただける店舗づくりに貢献していきたいです。

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コールセンター

例文

職務経歴書
2022年4月1日
港 太郎

【職務要約】
食品会社のコールセンターでお客様からの問い合わせ対応をおこなっておりました。定期購入いただいている商品に関して、解約依頼がメインの問い合わせでしたので、解約手続きの案内や契約継続の依頼を主におこなっていました。また問い合わせと並行しながら自社の顧客管理サイトの情報更新などもおこなっていました。毎月1日8時間、週に5日勤務し、日によって差はあるものの1日15人ほどのお客様対応をおこなっておりました。

【職務経歴】
■会社名 株式会社▼▼
■事業内容 接客
■勤務期間 2020年4月~現在
■従業員数 15,000名(社員、アルバイト含む)
■雇用形態 アルバイト
■職歴概要 テレフォンアポインター
2021年4月 入社

・コールセンターのアルバイトは初めてだったため、初めは顔の見えない相手との会話に苦労しました。声だけでこちらが言いたいことや感情をきちんと理解していただく必要があったため、抑揚をつけて話すことはもっとも気をつけていました。その結果、初めは会話の途中で激高されるお客様も多く社員にヘルプを求めることも多かったのですが、半年後にはお互い冷静に会話を進め、自分一人で終話まで持っていくことができるようになりました。
・終話後はお客様が電話の満足度を数値で残すシステムがあるのですが、1人で終話にもっていくことができるようになったころから満足度が高くなってきたことが数値でわかるようになってきました。スタッフ数30人程度の中で平均して5位以内には位置し、1年間の中で2回1位を獲得しております。
・タイピングが苦手で、管理サイトへの情報更新にもっとも時間を要していました。受電回数が減り、さまざまな方に迷惑をかけることが多かったため、自宅でタイピングアプリを用いてタッチタイピングの練習をおこないました。その結果、3ヶ月後にはタイピング能力が向上し、1.3倍の件数の電話を受けられるようになりました。

【自己PR】
・向上心
アルバイトという立場ではありましたが、受電数を上げたい・お客様満足度を上げたいという一心で、トークの工夫やタイピング練習など自分にできる努力をこなしてまいりました。そしてその結果、受電数アップや満足度の向上につながったことが自分の自信になっています。

営業職に従事するのは初めてですが、アルバイトで培った向上心を貴社の業務においても活かし、常に数字を上げるための努力をし続けてまいります。その結果、自身の成長と貴社の成長どちらともにつなげていきます。

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イベントスタッフ

例文

職務経歴書
2022年4月1日
港 太郎

【職務要約】
人材会社に登録し、コンサートなどのイベント運営のスタッフをおこなっておりました。お客様が怪我なく円滑に動けるよう、スタッフ同士で話し合い連携を重ね、スムーズなイベント運営をおこなうことを心掛けていました。

【職務経歴】
■会社名 ××株式会社
■事業内容 人材派遣事業
■勤務期間 2021年4月~現在
■従業員数 3,000人(社員、登録スタッフの総計)
■雇用形態 派遣スタッフ(アルバイト)

イベントのたびに、目標を「怪我人ゼロ・終了から30分後にお客さんゼロ」を掲げていました。
自由参加型の運営だったため、イベントごとスタッフが変わり関係を一から作り直さなければいけなかったのがネックでしたが、イベント前日にスタッフ同士が集まる時間を作り、当日の行動やタイムスケジュールなどを共有するようにしていました。
目標達成できる日もあればもちろんできない日もあり、イベント後は毎日各部署の責任者で集まり、未達の要因と次どうすればいいかのネクストアクションを考えるようにしていました。

【自己PR】
私は「目標を達成する」という強い気持ちはだれにも負けないものだと考えております。

イベントスタッフの経験を通じ、未達は単純に自身も悔しいですし、何よりせっかくイベントを楽しんだお客様が最後の最後で嫌な気持ちになってしまうことが非常に申し訳ないと考えたためです。

目標達成のために、人が多くかかわるイベントである以上スタッフ同士の連携、そしてお客様との連携がないより大切であると感じました。時間を見つけてはスタッフ同士のミーティングを組んだり、お客様が私たちの計画通りの行動ができるように誘導する工夫をしたりと、さまざまなアクションをしてきました。

私はこのイベントスタッフとして大学2年生からアルバイトをしてきましたが、私が責任者の一員になった大学4年以降はこの目標達成率が、過去60%前後だったものが80%を超えるようになってきました。

このスキルを活かし、貴社の販売活動においても、個人・店舗ともに目標達成にこだわっていきたいと思っております。目標を達成することで売上面にも貢献し、スタッフの士気を上げることにもかかわっていきたいです。

塾講師

例文

職務経歴書
2021年4月1日
港 太郎

【職務要約】
個人経営の学習塾にて大学2年生時よりアルバイトとして勤務しておりました。主に小学5年〜中学2年の集団授業と個別指導を担当しておりました。国語や社会などの文系科目を得意としており、とある学生は授業を受講して3ヶ月後の模試で社会の点数を30点上げることができました。

【職務経歴】
■事業内容 学習塾事業
■勤務期間 2017年4月~
■従業員数 4名
■雇用形態 アルバイト

・自分ならではの暗記方法の提示
暗記項目は「いかに特徴づけて覚えるか」ということが大事だと判断し、独自の特徴的な覚え方を伝えるようにしていました。学生の性格や年代、流行などを把握し、それらと掛けて構文などの暗記方法を示していました。実際定期テスト後などに、「その暗記方法だったから思い出せた」という声を聴いたこともあります。
・予定外のことにも力を尽くした
塾の対象年齢は小学校高学年~中学生までが主でしたが、昨年は大学受験を目指す高校生からの入塾希望がありました。高校の勉強に関する知識は乏しかったため、毎日時間を見つけてまずは自分が知識を叩き込み、かみ砕いて理解したうえでいつも通りの自分の教え方で相手に伝えるようにしていました。高校生相手の指導は初めてでしたが、その学生は10月自点でのD判定を覆し無事に第一志望校に合格できました。

【自己PR】
・知的好奇心
人に教える仕事である以上、自分がもっともその科目に対して詳しくなければならないと思っています。また自身が担当していた国語や社会は時間が流れるにつれ授業内容もどんどん変わっていく科目です。そのため、暇を作っては知識をインプットするようにしていました。

また学生も教えたことを確実に自分のものにしてもらわなければ教えた意味がないので、いかに覚えやすく教えられるかにも気を遣っていました。学生の好みや流行りのものを取り入れた暗記方法がもっとも良いのではないかと考え、授業とは関係のないトレンドなどにも目を向け調べるようにしていました。その結果良い成績を残せた学生が多く、子どもはもちろん親からも感謝の言葉を述べられることが多くありました。

この知的好奇心を活かし、自分の業務に関係することはもちろん、業務をおこなううえで自分が取り入れたほうがいいものにも目を向けて、多くの知識を吸収していきたいです。そして、お客様の満足度の向上、貴社の発展につなげていけるように努力します。

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対策必須! 「なぜ正社員ではないのか」の理由も考えておこう

アルバイトで働いていたとはいえ、それならどうして「正社員として」働いていなかったのかは企業としても気になるところ。大学生は4年生の時に就活をして卒業後はいち企業の「正社員として就職をする」のが一般的な流れだからです。

先ほどからお伝えしている通り、アルバイトであることそのものが合否に大きくかかわるわけではありません。しかし、なぜ正社員ではなくアルバイトとして働くことを選択したのかはきちんと話せるようにしておきましょう。

きちんと考えたうえで、目的や意思を持ってアルバイトを選択したことが伝われば、逆に高評価につながる可能性もありますよ

・自分のやりたいことや資格の取得を目指し、比較的就業時間の調整をしやすいアルバイトを選んだ
・思うように就活がうまくいかず、納得のいかない企業への就職はせずに4月以降も就活を継続した

今井 祐大

キャリアアドバイザーコメント今井 祐大プロフィールをみる

既卒としてのプラスだった事実を伝えると高評価につながる

お伝えした「目的や意志を持ってアルバイトを選択した理由」に加えて、正社員ではなかったためプラスだった実体験について語るとさらに高評価が得られますよ。

たとえば、アルバイトを選んだ理由が「就業時間の調整をしやすいアルバイト」で、「実際に働いたら資格勉強の時間を取ることができて取得することができた」などが伝わると好印象ですね。

他の具体例としては「時間の調整がしづらい職場だったが、勤務時間を集中して取り組んだ結果、リーダーを担当しマネジメントに興味を持つようになった」などもアルバイト経験をプラスにアピールできますね。

このようにアルバイトを選択した理由とプラス実体験は必ずしも一致していなくても問題ありません。実際に働いてみるとイメージが異なることもあるため、事実を偽らずに伝えることの方が大切です。

アルバイト経験をマイナス評価してしまう人が多いです。ですが、ご紹介した例のように経験を通じて得られたことをアピールすると前向きな姿勢が伝わるので、ぜひ実践してください。

履歴書にアルバイト経験を書く方法も押さえておこう

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求職者

よし、職務経歴書はばっちりです! ……あれ、履歴書にも経歴を書く欄がありますね。ここにもアルバイト歴を書くんですか?

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キャリアアドバイザー

その通りです! ただ、履歴書へは職務経歴書ほどアルバイト歴を詳細に書く必要はありません。いい機会なので、履歴書の経歴欄の書き方も一緒にお伝えしましょうか。

職務経歴書と一緒に提出を求められる事の多い履歴書にも、実はアルバイト歴を書く箇所があります。それが経歴欄です。最後に、履歴書の経歴欄にアルバイト歴を書く方法についてお伝えします。ここまで読めば、転職活動で必要な職務経歴書・履歴書の提出準備はばっちりになっているはずですよ。

正社員を離職している場合

正社員を離職している場合

正社員を離職してアルバイトをしていた場合は、時系列に沿って、正社員として所属していた企業、アルバイトとして勤務していた企業を記載します。ここで大切なのは、それぞれ「どういう雇用形態で」勤務していたのかがわかるようにすることです

また、それぞれの企業でどのような業務をおこなっていたかもシンプルに書いておけると良いでしょう。

就職経験がない場合

就職経験がない場合

就職経験がない場合はアルバイトとして入社した企業を職歴の一番上に記載しましょう。あとは正社員を離職している場合と同様に、おこなった業務についても記載しておくとさらに良いです

アルバイト経験が1~2ヶ月の場合

アルバイト経験が1~2ヶ月の場合

アルバイト期間が3ヶ月に満たない短期の場合や、アルバイト期間をどうしても記載したくない場合は、職歴欄に記載する必要はありません。しかし、書かないと職歴に空白期間が生まれますよね。書類選考通過後は面接などで採用担当から空白期間について問われる可能性があります。

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就活生

1ヶ月という短期間のため記載しておりませんでしたが、その期間はCPA株式会社という企業でアパレルショップのアルバイトをしていました。

このように、口頭でアルバイト経験について回答すると良いでしょう。

数年間で短期のバイトを経験した場合

数年間で短期のバイトを経験した場合

数年間で短期間のアルバイトを複数体験している場合は、所属したすべての企業を職歴に記載するのではなく「複数のアルバイトに従事」「○○株式会社 他」などとまとめて書くのが無難です。そのうえで、面接などでアルバイト経験についてたずねられた場合に詳しく述べられると良いですね。

職務経歴書でアルバイト経験から仕事への向き合い方を伝えよう

職務経歴書は正社員であったことを評価されるわけではなく、仕事への向き合い方や熱意、やる気、人柄などの面を評価されます。たとえアルバイトであっても、働いていることに変わりはありませんから、このような面をアピールすることはできるはずです。

アルバイト経験も職務経歴書に書ける立派な内容です。自信を持ってしっかりと書き、仕事への向き合い方や熱意を強くアピールするようにしましょう。

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