例文5選|「働きかけ力」の自己PRは社会人目線での内容選びがカギ

この記事のアドバイザー

目次

  1. 自己PRでは働きかけ力のアピールがおすすめ! 効果的に伝えるためにはポイントがある
  2. そもそも働きかけ力とは?
  3. 他人に働きかけ巻き込む力
  4. 概要:経済産業省が提唱した「社会人基礎力」の1つ
  5. 意味:他人に働きかけ巻き込む力
  6. 類義語:フォロワーシップ・リーダーシップ
  7. どうして必要? 仕事において働きかけ力が重要な理由
  8. 仕事はチームで実行していくため
  9. 業務効率化を図るため
  10. 自己完結ではなく業務を他者と分散するため
  11. 間違った理解には注意! 働きかけ力に関してよくある勘違い3選
  12. ①リーダーシップの一部だが同義ではない
  13. ②働きかけ力は才能ではなくスキルのため身に付けられる
  14. ③自分の意見を押し通すことではなく協力を得ること
  15. 学生のうちから働きかけ力を身につける4つの方法
  16. ①積極的にコミュニケーションをとる
  17. ②相手の立場に立って考える
  18. ③リーダーシップを発揮する
  19. ④考えを言語化する訓練をする
  20. 確認しよう! 働きかけ力がある人とない人の特徴を解説
  21. 働きかけ力がある人の特徴
  22. 働きかけ力がない人の特徴
  23. 自己PRで働きかけ力のアピールのコツとは? 押さえるべき3つのポイントを解説
  24. ①目標に向けて自ら主体的に行動しているか
  25. ②複数人を巻き込んでいるか
  26. ③一人では達成不可な成果をあげたか
  27. 自己PRで働きかけ力をアピールするにはエピソード選びが重要
  28. エピソード別!働きかけ力の自己PR例文5選
  29. 例文①ゼミ
  30. 例文②部活
  31. 例文③アルバイト
  32. 例文④文化祭
  33. 例文⑤ボランティア
  34. 働きかけ力に関する就活生からよくある質問に回答
  35. 働きかけ力のアピールでライバルに差をつけよう! 自分ならではのエピソード選びがコツ

自己PRでは働きかけ力のアピールがおすすめ! 効果的に伝えるためにはポイントがある

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「働きかけ力は企業へのアピールに効果的ですか?」
「自己PRで働きかけ力をアピールするにはどうしたらいいですか?」

といった質問を受けます。働きかけ力は目的達成のために周囲の人を巻き込む力です。ほとんどの仕事は一人では完結せず、さまざまな人と協力しながら進める必要があります。そのため自ら主体的に周囲を巻き込む働きかけ力は多くの企業で重視されるスキルです。

一方、仕事で求められる働きかけ力を正しく理解できていない学生も少なくありません。この記事では、仕事の場面で求められる働きかけ力とアピールする際のポイントを例文付きで解説します。働きかけ力について正しく理解し、効果的にアピールしましょう。

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そもそも働きかけ力とは?

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就活生

友達が多くて積極的に人とかかわる人を見ると働きかけ力があるなと感じます。

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キャリアアドバイザー

確かに周りとコミュニケーションを取ることも働きかけ力の要素の1つですね。しかし働きかけ力にはそれ以外にも重要な要素があります。意外な人な働きかけ力を発揮しているかもしれませんよ。

働きかけ力をアピールするためにはまず仕事の場面で求められる働きかけ力について正しく理解しておく必要があります。まずは定義を確認しましょう。

他人に働きかけ巻き込む力

働きかけ力とは、経済産業省が定める「社会人基礎力」の1つで「他人に働きかけ巻き込む力」を指します

高校までの勉強や大学での学業であれば、多くの場合は自分一人で努力できるかどうかが求められるでしょう。しかし仕事はほとんどの場合そうではありません。

目的・目標を達成し高い成果を上げるためには、上司・同僚・部下などチームのメンバーはもちろんのこと、社内のほかのチームや社外の関係者など多くの人と協力する必要があることがほとんどです。

他の人を巻き込む際、一方的に指示や依頼をするだけでは相手のモチベーションは上がりません。必要なクオリティを出してくれない、逐一指示をしないと動いてくれないなど、チームとして十分機能しない状況に陥ってしまいます。

目的や目標の達成に向け、自分自身だけでなく周囲にも「主体的に行動しよう」という意欲を起こさせるために行動できる力が「働きかけ力」なのです。

人を巻き込む力についてはこちらを参考にしてみてください。

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フォロワーシップ・リーダーシップとの関連性

働きかけ力に似た言葉として「フォロワーシップ」「リーダーシップ」という概念があります。

「リーダーシップ」とはチームで目指す成果・ビジョンを決めてチームに指示し、実現に向けてメンバーを引っ張ること、「フォロワーシップ」はチームの成果の最大化のためにリーダーやメンバーに対して積極的に働きかけ支援することです。

リーダーのポジションの人がフォロワーシップを発揮することもあれば、フォロワーがリーダーシップを発揮する場面もあります。

周りを巻き込むリーダーシップの発揮には働きかけ力は不可欠です。またフォロワーシップを発揮する場面でも、相手の心を動かす働きかけ力があると有効な支援が可能になります。働きかけ力はリーダーシップ・フォロワーシップを構成する要素の一部といえるでしょう。

概要:経済産業省が提唱した「社会人基礎力」の1つ

「働きかけ力」は経済産業省が提唱する「社会人基礎力」にも含まれています。「社会人基礎力」は2006年に「多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として定義された3つの能力と12の能力要素です

その中でも働きかけ力とは、「目標達成に向けて周囲に働きかけ、巻き込む力」のことを指します。仕事においてさまざまな場面で必要となる力といえます。

意味:他人に働きかけ巻き込む力

「働きかけ力」は、社会人基礎力の3つの能力「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」のうち、1つ目の「前に踏み出す力」に含まれる要素の1つで、「他人に働きかけ巻き込む力」と定義されています

仕事には「こうすればうまくいく」という絶対的な正解がない場合がほとんどで、人によって違う考え方を持っています。多様な考えを持つ人たちとチームを組み、一緒に同じ目的・目標に向かうのは簡単なことではありません。

目的や目標の達成に向け、粘り強く周囲とかかわる力が「働きかけ力」なのです。

類義語:フォロワーシップ・リーダーシップ

働きかけ力は、目標達成に向けて周囲に働きかけ、巻き込む力です。そのため、フォロワーシップやリーダーシップと密接な関係があります。

「リーダーシップ」はチームを引っ張るはたらき、「フォロワーシップ」はチームを支えるはたらきです。いずれもチームに対して作用する力を指し、役職者かどうかにかかわらずどのポジションの人でも発揮することが可能です。

働きかけ力は、フォロワーシップやリーダーシップの基礎となる力と言えます。フォロワーシップやリーダーシップを発揮するためには、働きかけ力があることが不可欠です。

キャリアアドバイザーコメント

堀内 康太郎

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新入社員の時期は特に働きかけ力が大切

社会人基礎力の中でも働きかけ力はとても重要な力です。会社では事業を進めるために多くの人とかかわります。社内には複数の部署があり、それぞれの部署で働くメンバーがいます。また社内だけではなく社外にも取引先があり、多くの関係者が関わっていますよね。多くの関係者と協力し、事業の成功に導くためには働きかけ力は必要不可欠です。

個人の裁量が多い業務内容だったとしても、組織にいる以上は誰ともかかわらずに業務を進めることはできません。特に新入社員であれば、仕事を一人で完結することは難しいですし、何かと上司や先輩から仕事を教えてもらう機会も多いですよね。

そのようなときも働きかけ力があると、教えてもらうという受け身の姿勢だけではなく、主体性を示すことができますよ。主体的な姿勢は信頼獲得につながり、協力してもらいながら仕事を進めることができるようになります。こういった点でも、働きかけ力は非常に重要なのです。

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どうして必要? 仕事において働きかけ力が重要な理由

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就活生

英語やプログラミングなど具体的なスキルと比べると「働きかけ力」って抽象的ですよね。本当にそんなに重視されるものなのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

もちろんです。特に新卒では基礎的な力があるかはとても重視されてます。発揮した経験があればぜひアピールしてください。

社会人基礎力の1つに位置付けられているように、働きかけ力はほとんどの仕事で必要な基礎的な力です。なぜそこまで仕事で働きかけ力が重視されるのか、理由を解説します。

働きかけ力が重要な理由
  1. 仕事はチームで実行していくため
  2. 業務効率化を図るため
  3. 自己完結ではなく業務を他者と分散するため

仕事はチームで実行していくため

仕事は自分一人で完結することはほとんどありません。チームや関係する人と協力しなければ達成できない課題が大半です。多くの人から積極的な協力を引き出せる人はチーム全体の成果を最大化するため、自分だけで成果を上げる人以上に企業に大きく貢献できます

さらに新入社員の間は特に周りの協力がなければ成果を上げられません。周りからの支援を受け身で待つのではなく、自ら上司や先輩に必要な支援をお願いするなど主体的に働きかける力があれば、人一倍早く成長できます。その点でも働きかけ力を持つ学生を評価する企業が多いでしょう。

業務効率化を図るため

働きかけ力が社員に不足していると、協力するべき場面でうまく連携ができないなど、チームとしてうまく機能しないリスクがあります。逆に言えば、働きかけ力を持つ人は、状況に応じて得意な人に協力を求めたり、周囲の人の士気を高めたりすることで、チームを機能的にし業務の効率を高めることが可能なのです。

特に最近は社会の変化のスピードが早く、ルーティンな業務をおこなうだけでなく状況に合わせて臨機応変に対応する必要性が増してきています。やるべきことに向けて必要な人を巻き込むことができると、いち早く変化にも対応できるでしょう

自己完結ではなく業務を他者と分散するため

働きかける力は、成果を出すためだけでなく無理のない働き方を実現するためにも重要です。周囲と協力せず業務を自分一人で抱え込んでしまうと、急な体調不良などの事態でも自分で対応しなければなりません。チームや上司を巻き込み、チームで互いの状況を共有しあうことで個々人の業務負担を減らすことができます。

近年は企業側も無理な残業などの長時間労働を抑制し、限られた時間内で成果を出すよう社員に促すようになってきました。こうした背景もあり周囲に働きかけ、チーム全体の業務を効率的に進められる人が重宝されています

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間違った理解には注意! 働きかけ力に関してよくある勘違い3選

働き掛け力に関してよくある3つの勘違い

企業が実際に求める能力と、学生がイメージする必要な力にはしばしばギャップがあるものです。働きかけ力についても学生がよく間違って理解しているポイントがあり、勘違いしたまま自己PRをすると、かえって逆効果になってしまう危険性があります。

よく勘違いされがちなポイントをチェックし、自身の理解があっているかどうか確認しましょう。

①リーダーシップの一部だが同義ではない

働きかけ力をリーダーシップとイコールと捉えてしまうケースがよくあります。よく似た概念ではありますが、働きかけ力はあくまでもリーダーシップの一部です。リーダーシップを発揮しチームを率いるためには、周囲に働きかける力だけでなく、状況を適切に判断する力や理想のビジョンを描く力なども必要になります。

また「リーダーシップや働きかけ力はリーダーのポジションになった人が発揮するもの」というのもよくある勘違いです。リーダーシップも働きかけ力もリーダーだけが発揮するものではありません。

役割はフォロワーだったとしても、成果を出すために自ら積極的に周囲とかかわり行動できていれば働きかけ力を発揮しているといえるでしょう。

②働きかけ力は才能ではなくスキルのため身に付けられる

働きかけ力は「一部の人が持つ才能」だと思い込んでいる人もよくいますが、実際は経験を積むことで誰もが発揮することができる基礎的なスキルです。

確かに子どものころから周囲を巻き込むのが得意なリーダータイプの人もいます。しかし目立たなくてもまじめなタイプの方の行動で周囲の心が動くことがあるなど、周囲を巻き込む働きかけの力の発揮の仕方はさまざまです。

そもそも他人を巻き込むことは誰にとっても簡単なことではありません。得意な人でも失敗することはありますし、一度でうまくいかなくても粘り強く取り組む姿勢が重要です。勇気をもって行動し、失敗経験や成功経験を積むことが重要です。経験を積むことで自分らしい周囲の巻き込み方が見えてくるでしょう。

③自分の意見を押し通すことではなく協力を得ること

「巻き込む」という言葉から「自分の意見に周りを従わせる」といったイメージを抱いてしまいがちですが、実際はそうではありません。

チームで成果を最大化するためには、相手のモチベーションを引き出さなければなりません。自分の考えを押し付けるだけでは不満がたまってしまいます。また、決まった正解がないなかでは、自分の正解を押し付けるのではなく周囲と協力して最適解を探す方が重要です。

自分だけが主体性を発揮するのではなく、チーム全体の主体性を引き出すのが働きかけ力の本質といえるでしょう。

キャリアアドバイザーコメント

高橋 宙

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「働きかけ力」を誤認したアピールはマイナスイメージにつながる点に注意

上記のポイントをふまえ「働きかけ力」に対して誤った認識を持ったまま面接でアピールをしてしまうとアピールに繋がらない可能性がある点に注意しましょう。

たとえば面接で「周りを巻き込む力があります」と自己PRで伝えたとしても、具体的なエピソードの内容から「周囲の意見に耳を傾けていない」「自分の意見を押し付けている」「周囲と協力していなかったのでは?」といったイメージにつながっては本末転倒です。

働きかけ力の本質を理解していないと、自分が良かれと思ってアピールしても相手には逆の印象を持たれてしまう可能性があります。正しく理解したうえで、アピールすることが大切になりますよ。

学生のうちから働きかけ力を身につける4つの方法

学生のうちから働きかけ力を身につける4つの方法
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就活生

働きかけ力を身につけるには、リーダーになるなど何か特別な経験をする必要があるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

特別なことをせずとも、日常の中で働きかけ力を身につけられる場面はたくさんありますよ。

ゼミやサークル、アルバイトなどさまざまな場面で働きかけ力を身につけることは可能です。ただし身につけるためには自分のかかわり方や意識を変える必要があります。

働きかけ力は社会人にとって必須のスキルです。就職活動でのアピールにつながるだけでなく生涯を通して役に立つため、ぜひ学生生活の中で身に付けておきましょう。

①積極的にコミュニケーションをとる

周囲の人の心を動かし巻き込むためには、コミュニケーションが基本となります。何かを依頼する、協力を呼びかけるなど巻き込む場面でのコミュニケーションはもちろんのこと、その手前の話し合いたい・協力したいと思えるような信頼関係を築くことも重要です。

コミュニケーション力を身につけるために、自身のコミュニティのなかで周りの人と深く知り合い信頼関係を築くことを意識してみましょう。相手からのアクションを待つのではなく、自分から積極的に行動することが働きかけ力につながります

特に働くうえでは自分の好き・嫌いにかかわらず多様な人に働きかけることが重要です。学生のうちは自分の好きな人だけで行動することも可能ですが、相手と対立してしまったときこそ粘り強く相手とかかわってみるとよいでしょう。

②相手の立場に立って考える

相手の主体的な協力を引き出すためには、自分とは違う考えを持つ人とかかわる際に相手の立場に立って考える必要があります。

自分が主体的に頑張っている場面で相手が協力してくれないと、つい「自分が正しい」「相手が間違っている」と考えてしまいがちです。しかしそのスタンスでかかわると協力が得られるどころか相手との対立が深まってしまうでしょう。

まずは「相手の考えや行動にはその人なりの理由がある」という前提でいろんな人の意見や行動を観察してみましょう。なぜそのように行動するのか、相手の背景を想像することが、その人の状況にあわせて働きかけるための第一歩です。

相手の立場にたって考える力についてはこちらを参考にしてみてください。

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相手の立場に立って考える力は、多くの企業でもとめられる大切な能力なので、自己PRに活用するのはおすすめです。 この記事では、相手の立場に立って考える力を養う方法、自己PRの仕方・例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に効果的にアピールしましょう。

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③リーダーシップを発揮する

リーダーシップの発揮には働きかけ力が求められます。リーダーのポジションでなくても出来る範囲で、リーダーシップを発揮する経験をすると働きかけ力も磨かれるでしょう

具体的には、ゼミやサークル、アルバイトなど自身が所属するチームや組織の中で「もっとこうだったらいいのに」というような実現したい成果や目指したい理想を考え、実現を目指して行動してみてください。

「売上を伸ばす」などその組織で求められる成果でもいいですし、「ゼミでもっと発言する人が増えたら楽しくなりそう」「アルバイト先のトイレが常にきれいだったらいいのに」など、自分自身が目指したいと思うことならちょっとしたことでもかまいません。

理想のビジョンやそれをなぜ目指すのかを周囲に伝え、一緒に実現を目指すことを意識することがリーダーシップの発揮につながり、ひいては働きかけ力を身に付けることにもつながります。

④考えを言語化する訓練をする

何を目指しているのか、なぜ目指すのか、実現するために誰にどう協力してほしいかなど、まずは自分自身の考えを明確にできていないと、主体的に行動することも周囲に伝えることもできません。周囲を巻き込み協力してもらううえで、考えを言語化する力は不可欠なのです

自分の考えを言葉にするのは簡単に思うかもしれませんが、やってみると意外と難しいものです。感じたことや考えたことがあればそのままにせず、メモに取ったり人と話したりする習慣をつけるとよいでしょう。

また相手に伝えて最初からうまくすべて伝わる人はほとんどいません。うまく伝わらなかったらまた違う伝え方を試みるといった試行錯誤をたくさん経験すると働きかけ力が高まるでしょう。

確認しよう! 働きかけ力がある人とない人の特徴を解説

働きかけ力がある人というのは、単に意見を主張できる・人と積極的にコミュニケーションができるというだけではありません。働きかけ力を正しく理解するために、働きかけ力がある人がもつ特徴を見ていきましょう。

働きかけ力がある人とない人の特徴を知ることで、自分の働きかけ力を客観的に把握し、働きかけ力を身につけるためのヒントを得ることができます。

働きかけ力がある人の特徴

社会で求められる働きかけ力とは、目標達成に向けて周囲の人の主体的な協力を引き出す力です。働きかけ力がある人には以下の特徴があります。

働きかけ力がある人の特徴
  • 目標達成に向けて周囲に働きかけて協力を得ることができる
  • 自分の考えを伝えて周囲を巻き込むことができる
  • 相手の立場に立って考え行動することができる
  • コミュニケーション能力やリーダーシップが高い

目標達成に向けて周囲に働きかけて協力を得ることができる

働きかけ力のある人は目的や目標を意識して行動するという特徴があります。周囲に働きかける目的は何かしらの目標達成であるという点が大前提です。組織やチームの目標のための行動ではなく、単に周囲と仲良くなりたい・仲間と楽しく過ごしたいというような感情が目的の場合の行動は働きかけ力とはいえません。

目標達成に向けて周囲を巻き込むには、そもそも自身が組織やチームの目的・目標をしっかり理解する必要があります。目的や目標の達成には何が必要なのか、誰にどのように協力してもらいたいのかを明確にしてから周囲に働きかけることが重要です。

自分の考えを伝えて周囲を巻き込むことができる

働きかけ力のある人は自分の考えを言語化したり、相手に伝えたりする力も優れているという特徴があります。目的に向けて人を動かそうする際、単に「やろう」と言うだけでは周囲は動きません。周囲の人に、主体的に協力したいと思わせるためには、目的・目標や達成への手段などの目線を共有することが重要です。

周囲と目線を共有するためには、あなたがどのような思いで目的・目標を達成したいと思っているのか、目標達成に向けてどのように進もうと思っているのか、なぜ相手の協力が必要なのかなど、自分自身の考えを言語化して伝える必要があります。

伝える際は単に情報として伝えるのではなく、相手の心を動かす言葉の選び方や伝え方を意識しなければなりません。どうしたら相手に伝わるか試行錯誤しながら一生懸命伝えられるのが働きかけ力のある人といえるでしょう。

相手の立場に立って考え行動することができる

自分の意見を押し付けるだけでは相手を動かすことはできません。相手が行動しようと思えるためには、相手の立場や状況を踏まえて働きかける必要があります。

行動しようと思う動機は人によってさまざまです。共感によって動く人もいれば、合理的にメリットがあるかどうかで動く人もいるでしょう。

自分に合う人とだけ協力する方が楽ですが、チーム・組織の力を最大限引き出すためにはさまざまな人と協力する必要があります。働きかけ力を持つ人はどのような人にも分け隔てなく接し、相手の立場に立って考え、相手に合わせた言葉がけや行動ができる人といえるでしょう。

コミュニケーション能力やリーダーシップがある

働きかけ力のある人は高いコミュニケーション力やリーダーシップも備えている場合が多いです。

コミュニケーション力は単に自分の考えを伝えるものではありません。自分の考えを伝えつつ、相手の考えもくみ取り、合意や信頼を形成していくのがコミュニケーション力です。

目標達成に向けて効率的にかつ快く協力してもらうためには、コミュニケーションをとるタイミングややり方、内容などすべてに気を配る必要があります。相手の状況や感情にアンテナを張り、適切にコミュニケーションが取れる人は多くの人を巻き込めるでしょう。

周囲を巻き込める働きかけ力のある人は、リーダーとして頼られることも多いです。リーダーポジションでなくても周囲から頼られたり助言を求められたりするケースがあるでしょう。

働きかけ力がない人の特徴

働きかけ力がない人の持つ特徴も見ていきましょう。一見働きかけ力があるように見えるケースもありますが、アピールする際には勘違いしないよう注意が必要です。

現時点でこの特徴に当てはまっている場合でも、働きかけ力を高めるように取り組むことが大切です。たとえ、すぐに身につかなくても、あきらめずに取り組みましょう

働きかけ力がない人の特徴
  • 自分の力だけで仕事を進めようとする
  • 相手の意見や考えを受け入れることが苦手である
  • 周囲との協調性が低い
  • コミュニケーション能力やリーダーシップが低い

自分の力だけで仕事を進めようとする

処理能力が高いなど仕事ができる人にありがちですが「周囲に頼るより自分がやるほうがよい」と考え自分だけで仕事を進めようとする姿勢は働きかけ力があるとはいえません。

自分勝手に決断していたり、周りに働きかける際も自分本位で相手を動かしたりしていないか、注意が必要です。

ビジネスなどでよく使われるのですが「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」というアフリカのことわざがあります。企業がチームで働く力を重視するのは、一人でできることには限界があるためです。大きな目標を達成するためには自分の力だけでなく、チーム全体の力を高める必要があります。

相手の意見や考えを受け入れることが苦手である

自分の考えをしっかり主張できる人は働きかけ力があると見られがちですが、一方で自分と違う意見や考えをはねのけていないかどうかは注意が必要です。

働きかけの目的は、チーム全体の力を引き出し高い成果を実現することです。違う意見・考えに耳を貸さないような振る舞いをすれば、相手のモチベーションは下がってしまいます。

またビジネスには正解がないことが大半です。自分の考えが正しいという凝り固まった姿勢では、よりよい解決策を選べず失敗してしまうこともあるでしょう。

相手の考えをうのみにしてしまうのもよくありませんが、さまざまな視点を踏まえて一緒に考え、相手のモチベーションを引き出しながら施策を改善することが重要です。

周囲との協調性が低い

主体的に行動することは重要ですが、自分の考えに固執し周囲の状況に目を配れない人は働きかけ力があるとはいえません。チームの力を最大化するためには状況に応じて周囲をフォローをしたり、コミュニケーションを通して良好な関係性を築いたりすることが重要です。

また企業の場合は経営の方針や事業が目指す方向性があります。イエスマンになる必要はありませんが、全体で目指す方向性を無視して独自の動きをしていてはチームにとってプラスにはなりません。働きかけ力を持つ人には広い視野を持ち、全体最適を目指す視点が必要です。

コミュニケーション能力やリーダーシップが低い

働きかけを通じて周囲を行動させるのは簡単なことではありません。働きかけ力を実際に発揮するには高いコミュニケーション能力やリーダーシップは必要です。

仕事で求められるコミュニケーション力は友人同士とのコミュニケーションとは異なる部分もあります。コミュニケーション力やリーダーシップを磨くには、実際に仕事や活動の中で目標の達成に向けて周囲に働きかける経験を積むことが重要です。

アピールに説得力を持たせるためにも実際に働きかけ力を発揮する経験を積むとよいでしょう。

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酒井 栞里

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「働きかけ力」は後から身に付けることができる

現時点で「自分には働きかけ力がない」と思ったとしても、働きかけ力がある人と自分との違いをよく理解して日頃からできるトレーニングをしたり、意識することで身に付けることができます。

たとえば学校で会った人やアルバイト先のメンバーに自分から挨拶する、困っている人を見かけたら率先して声をかけるなども日常のトレーニングとしておすすめです。

まずは働きかけるのが上手な人のやり方を真似をし、家族や友人やアルバイト先の仲間など身近な人に対して働きかけてみることから始めてみるのも良いですね。働きかけ力がある人は周りにどのような声掛けをしているのか、どのようにフォローをしているのか、同じ目的を共有するためにどのように工夫しているのかを見てみましょう。

自己PRで働きかけ力のアピールのコツとは? 押さえるべき3つのポイントを解説

働きかけ力はチームで働く際に必要な基礎力で多くの企業の採用担当者が評価するため、自己PRに非常に有効です。

ただし社会で求められる働きかけ力を備えていることを的確にアピールしないと逆効果になってしまうリスクもあります。

働きかけ力を自身の強みとしてアピールする際には以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。

働きかけ力をアピールするときのポイント

①目標に向けて自ら主体的に行動しているか

働きかけ力のアピールではまず目的・目標に向けての行動になっているかがポイントです。何を目標に行動したのかを明確にし、その行動がチーム・組織としての目的・目標の達成に貢献しているかをチェックするようにしましょう。的外れな働きかけではかえって逆効果になってしまいます。

また、主体的な行動かどうかも重要です。周囲に対して行動したことでも、単に役割として定められていることや上司や先輩から指示されたことをその通りにやっているだけでは主体的な行動とはいえません。誰かに課された役割や目標だったとしても、実現に向けて何をすべきか考えて行動したかどうかがポイントです

②複数人を巻き込んでいるか

働きかけ力をアピールするなら、目的や目標の達成に向けて自分だけで行動したことではなく周囲の複数人の人を巻き込んだ経験であることが重要です。なおかつ、単にあなたの指示通りにやってもらったというのではなく、周囲の人も前向きな気持ちで協力することにあなたが貢献したかどうかがポイントになります

具体的なエピソードを伝える際、あなたの働きかけの前後で周囲の人がどのように変化したかが伝わると効果的でしょう。

③一人では達成不可な成果をあげたか

周囲に働きかけた結果、チームでどのような成果を達成できたかもアピールする必要があります。

周囲を巻き込むといっても単に仲良くできた・一緒に楽しくできたというだけでは働きかけ力のアピールにはなりません。働きかけの目的はチームの成果を最大化することです。自分一人で頑張るだけでは達成できない成果を実現することが働きかけの持つ意味です

自己PRでは「あなたが何をしたか」のプロセスを伝えることも重要ですが、働きかけ力をアピールするのであれば実現できた結果のアピールも忘れないようにしましょう。

自己PRで働きかけ力をアピールするにはエピソード選びが重要

ここまで見てきたように働きかけ力にはいくつかの要素が含まれています。働きかけ力があることを採用担当者にアピールするには、ポイントを押さえたエピソードで説得力を持たせられるかどうかが重要です。

働きかけ力を発揮できる場面はゼミ、部活やサークル、アルバイトなどさまざまあります。どの場面のエピソードでも構いませんが、目標に向けて自ら行動したか・複数人を巻き込んだか・チームとしての成果を上げられたかといったポイントを押さえられた経験を選ぶようにしましょう。

キャリアアドバイザーコメント

長尾 美慧

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エピソードが浮かばないときはこれまでの経験を丁寧に振り返ろう

なかなかエピソードが思いつかないときは、今までの経験を棚卸ししてみましょう。幼少期、小学校、中学校、高校、大学、それぞれの期間に経験したことをできるだけ細かく、丁寧に書き出します。まずは印象に残っていることを中心に思い出してみると良いですね。

次にその中から頑張ったこと、褒められたこと、成功したこと、失敗したことを選びます。そこにはあなたの価値観や強み、エピソードにつながるようなヒントがあるはずです。たとえば部活動で積極的に周囲のために動いた経験や、協力をしながら目標達成をした経験が見つかるかもしれません。

たとえ失敗経験しか思いつかなかったとしても、「失敗経験から何を学んだのか」「その経験からどんなことが身に付いたのか」という視点で考えることができれば、働きかけ力を培ったエピソードとしてアピールすることができますよ。

エピソード別!働きかけ力の自己PR例文5選

働きかけ力とは、目標達成に向けて周囲に働きかけ、巻き込む力です。社会人として必要な重要な力であり、就職活動においてもアピールできるポイントとなります。

そこで、今回は働きかけ力をアピールできる自己PR例文を、エピソード別に5つご紹介します。自分の経験やスキルと照らし合わせて、ぜひ参考にしてみてください。

例文①ゼミ

例文

私の強みは自分から働きかける力です。私の所属するゼミは地元商店街の活性化に取り組んでおり、今年度は子ども向けのイベントを企画・実施しています。

多くの人にイベントを楽しんでもらいたいと考え、リサーチもかねて商店街の店舗を1店1店まわり、趣旨をご説明しイベント参加や集客のご協力をお願いしました。複数回足を運び対話を重ねた結果、参加店舗が増えイベント規模は拡大。直近の第3回目のイベントでは来場者数が第1回と比べて約3倍となりました。

私はこの経験から人と協力することで大きな成果を実現できると実感しました。入社後も自分から積極的に周囲とかかわり高い成果を実現してまいります。

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学生以外の方を巻き込んだ経験はとても貴重ですね。来場者数を目標とし、実際に高い成果を上げられた点で高評価を得られると思います。

例文②部活

例文

私は周囲に働きかけてチームの力を高めることができます。私は大学ではマネージャーとしてアメフト部に所属しています。前年大会で僅差で地区優勝を逃してしまったのですが、その要因はスキルや実力ではなく、メンタル面にあると考えました。

そこで選手が自信をもって本番に臨めるよう、毎回の練習で一人ひとりに声をかけ、頑張っていることやできるようになったことに言及することを実践してきました。またチーム員相互の信頼を醸成するために、関係性に悩むメンバーにはキャプテンと情報共有しながらフォローに努めました。結果、今回大会では無事に地区大会優勝を達成しました。

チームで互いの力を引き出しあえるかどうかは結果を大きく左右すると考えます。入社後にはスタッフ一人ひとりの力を引き出す店舗運営をしていきたいです。

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部活動で一人ひとりに声がけをするなど、働きかけ力がよく伝わる内容になっています。さらに、エピソードも具体的でわかりやすい内容ですね。

例文③アルバイト

例文

私の強みは周囲に働きかけて物事を実現する力です。私は個別指導塾のアルバイトで塾全体の生徒の成績向上を担当しています。多くの講師が「担当生徒が授業以外で自主学習をしてくれない」という課題を抱えていたため、塾長に依頼して塾の自習スペース用のポイントカードを導入しました。仕組みがしっかり機能するよう、全講師と連携して担当生徒への直接の声掛けでの利用促進に力を入れました。

その結果、導入前と比べ塾全体の定期試験の平均点が1教科5点アップしたほか、成績以外の生徒の頑張りが可視化されたことで生徒のモチベーションアップにもつながりました。

チーム全体で達成したときの達成感が私の何よりのやりがいです。入社後も周囲の方にプラスの影響を与えられる人材として貢献いたします。

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キャリアアドバイザー

アルバイト先では同僚はもちろん、上司となる社員を巻き込む場面があるかもしれません。上司からの働きかけを待つのではなく、こちらから相談や依頼をするといった積極的な行動はプラス評価です。依頼・相談して終わりでなく自らが主導できているかがポイントになるでしょう。

例文④文化祭

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私は、大学時代に文化祭の実行委員長を務め、目標達成に向けて周囲の人に働きかけ、成功に導くことができました。私は、文化祭の実行委員長に就任したとき、前年の来場者数を大幅に増やすことを目標に掲げました。しかし、当初は、メンバーの意識が低く、目標達成は困難であると判断しました。

そこで、私はまず、メンバーの意識改革に取り組みました。メンバー一人ひとりと面談を行い、文化祭の重要性や目標達成の必要性を理解してもらいました。また、定期的にミーティングを開催し、目標達成に向けての具体的な計画を立てました。

さらに、私は、メンバーの意見を尊重し、協力関係を築くことにも注力しました。意見が対立したときは、相手の意見を理解しようと努め、双方の意見を尊重した解決策を探しました。

その結果、メンバーの意識が向上し、目標達成に向けて協力して取り組むようになりました。また、前年の来場者数を大幅に上回る、2万人の来場者を記録することができました。

この経験を通して、私は、目標達成に向けて周囲の人に働きかけ、協力関係を築くことができるようになりました。また、コミュニケーション能力や調整力も身につけることができました。

御社に入社した暁には、この働きかけ力を活かして、チームで目標達成に貢献していきたいと考えております。

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キャリアアドバイザー

メンバー間にモチベーションの差がある状況はゼミや部活・アルバイトなどさまざまな場面で遭遇することがあります。メンバーに働きかけチーム全体の状況を改善できるのは素晴らしいです。働きかける際、自分の好き嫌いなどで一部のメンバーに偏っていないかには注意しましょう。

例文⑤ボランティア

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私の強みは周囲を巻き込む力です。私は夏休みに友人の地元であるA地域が豪雨の被害を受けた際、復興ボランティアに参加しました。

災害から時が経つにつれまだ人手が必要な状況にもかかわらずボランティアの人数が減っていくのを目の当たりにしました。そこで夏休み期間の大学生であれば手伝えるはずと考え、SNSなどを通じて友人一人ひとりに声をかけボランティアへ誘いました。その結果20名以上の友人が私がきっかけでボランティアに参加してくれただけでなく、友人の友人へも輪が広がり、A地域の新聞にも取り上げていただきました。

この経験から自ら手を動かすだけでなく声をあげて周りを巻き込むことの重要性を学びました。御社でもさまざまな人と協力しながらお客様の課題解決をサポートしたいです。

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キャリアアドバイザー

行動する気がない相手を動かすのは素晴らしい働きかけ力だと思います。そのような相手を動かすために、具体的にどのように働きかけたのか、巻き込みの際の工夫などを具体的に説明できるとさらによいでしょう。

働きかけ力に関する就活生からよくある質問に回答

働きかけ力に関して就活生からよくある質問にCAが回答します。気になる質問があればぜひ参考にしてみましょう。

  • 働きかけ力ってどんな能力ですか?

    働きかけ力とは、目標達成に向けて周囲に働きかけ、巻き込む力です。自らが目標に向けて主体的に取り組み、周囲の人の理解を得ながら自主的に協力してもらい、確実に成果を出すための力です。経済産業省が2006年に提唱した社会人基礎力の一つである「前に踏み出す力」の三つの要素のうちの1つとなっています。

  • 働くうえで働きかけ力が重要な理由を教えてください。

    社会人として働く際、自分一人でできることは限られています。上司や同僚、社内外のさまざまな人と協力しなければ目標達成できないケースがほとんどです。人の協力が必要な場面では自分から他者に働きかけなければなりません。その際どのように周囲とかかわるかによってチーム全体のパフォーマンスが変わります。高い働きかけ力を持つ人はチームで高い成果を出すことができるのです。

    逆に自分一人で業務を抱え込んでしまうと急な体調不良や異動などの状況の変化へ対応しづらくなります。会社などでチーム単位で持続的に高い成果を出すためには働きかけ力が不可欠です。

  • 働きかけ力をアピールする際のコツを教えてください。

    働きかけ力をアピールする際は、企業が求める働きかけ力に必要な要素を満たしたエピソードを選択してください。その要素とは①目標に向けて自ら主体的に行動していること、②複数人を巻き込んでいること、③一人では達成できない成果をあげていることです。働きかけ力について誤解がある学生の方も少なくありません。

    3つの要素を満たしていないエピソードの場合はアピールがかえって逆効果になるリスクもあるため注意しましょう。

働きかけ力のアピールでライバルに差をつけよう! 自分ならではのエピソード選びがコツ

働きかけ力は多くの企業で求められる重要なスキルですが、学生の間で誤解されている部分も多いです。企業が働きかけ力を求めている背景をしっかり理解し、ポイントを押さえた自分ならではのエピソードを伝えればライバルに大きく差がつけられるでしょう。

社会人になってからも必要なスキルのため、ぜひ学生の間から意識して磨いていきましょう!

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