実例8選! 自由形式の自己PRで他の就活生から一歩リードするコツ

この記事のアドバイザー

目次

  1. 自由形式の自己PRでは個性に合った表現を探そう
  2. 自由形式の自己PRってなに?
  3. 通常の自己PRとの違いは?
  4. 企業が自由形式の自己PRをもとめる目的を知ろう
  5. 差別化の工夫を見たい
  6. センスと表現力を見たい
  7. 学生の経歴や専門性を知りたい
  8. 自由形式で差別化を図るための3つのヒント
  9. ①イラストや写真を活用する
  10. ②キャッチコピーで目を惹く
  11. ③人目を引くデザインを施す
  12. 自由の意味を間違えないで! こんな自己PRはNG!
  13. デザインやキャッチコピーのインパクトに頼った内容になってしまう
  14. 文字が読みにくい
  15. デザインや絵のクオリティが極端に低い
  16. 指定のルールを遵守できていない
  17. 自己PRにふさわしい内容になっていない
  18. 自己PRのネタを探すときの4つの視点
  19. ①褒められたり感謝されたりしたことから探す
  20. ②時間とお金を費やしたことを振り返る
  21. ③友人に頼りにされていることを思い返す
  22. ④継続して欠かさずやってきたことを考える
  23. 簡単4ステップ! 自由形式の自己PRの作り方
  24. ①構成を固める
  25. ②写真やイラストを用意する
  26. ③アピールしたい内容を目立たせる
  27. ④企業への熱意が伝わるメッセージで締める
  28. 8つの実例付き! 自己PRの文章を自由形式で表現してみよう
  29. ①イラストを多用
  30. ②写真を多用
  31. ③キャッチコピー
  32. ④マンガ風
  33. ⑤ストーリー仕立て
  34. ⑥新聞風
  35. ⑦テキスト
  36. ⑧図解
  37. 自由形式の自己PRについてよくある質問に回答!
  38. 必勝のコツをつかんで自由形式の自己PRを攻略しよう

自由形式の自己PRでは個性に合った表現を探そう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から、

「自由形式の自己PRってどんな方法でアピールすればいいですか?」
「そもそも何を書けばいいのかわかりません……」

という相談を受けることがあります。

自由形式に対して不安を感じている学生もいるかもしれませんが、企業が何をもとめているかを把握し、自己PRの型を覚えることで、他の就活生と差別化できる魅力的な自己PRができれば、むやみに恐れることはありません。

この記事では、企業が自己PRでもとめていることをはじめ、自己PR作成のポイントのほか、実例をもとにした8つの型を解説します。この記事を参考に、あなたらしさを魅力的にアピールできる自己PRの作成に挑戦してください。

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自由形式の自己PRってなに?

自由形式の自己PRは主に2つのパターンがあります。

  1. 自由記述形式
  2. 動画形式

自由記述形式は、表現方法に決まったものはありません。イラストを用いても、文章のみで表現してもかまいません。

動画形式は、たとえば「あなたの魅力が伝わる1分間の動画を提出してください」というように時間を指定されるケースがあります。動画ではあなたの表情や話す言葉のトーンなど、感情を乗せて伝えることが可能です。

今回の記事では、主に①の自由記述式に焦点を当てた解説をしていきますが、動画形式についてはこちらの記事で対策をしておきましょう。

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通常の自己PRとの違いは?

通常の自己PRと自由形式の自己PRとの一番の違いは「表現方法の違い」です。面接会場で「自己PRをお願いします」と促されて回答する場合は、話し方・表情・動きの違いでしか差別化を図ることができません。

一方、自由形式では表現方法に制限がありません。自分の魅力をもっとも伝わりやすいと思う方法でアピールできます。このため、自由形式の方がライバルに差をつけやすいといえるのです。

高橋 宙

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個人を相手にする仕事でもとめられるケースが多い

必ずとはいえませんが、マスコミや広告、化粧品・食品メーカーなどの企業から自由形式のPRをもとめられることが多いです。このほかにも、人材やブライダル業界などでももとめられる傾向があります。いずれも共通していることは、法人ではなく個人の消費者に影響を与える商品を展開している企業だということです。

対個人を相手にする業界の場合、商品の打ち出し方が非常に大切になってきます。ぱっと見の第一印象で購買を決めたりやめたりした経験は、誰もが一度はあるのではないでしょうか。自由形式のPRをもとめる企業の意図として、学生にまずは自分を商品だと思って売り込んでほしいと思っています。

また、自由形式と言われると「クリエイティビティが必須」「自分はそこまでおもしろい人間ではない」と思い込み「自分には無理だ」とハードルを勝手にあげてしまう学生もいます。

確かに、後述するように写真やイラストを入れるなど多少の創造性は必要ですが、あくまでも目的は自分を知ってもらうことです。過度に恐れることなく、目的に沿った回答ができるようにパターンを捉えていけば形になりますので安心してくださいね。

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企業が自由形式の自己PRをもとめる目的を知ろう

自己PRにおいても「企業は何をもとめているのか」を意識することは重要です。面接官としては、面接で学生から知りたいことが出てこなければ時間の無駄と感じるでしょう。企業が自由形式の自己PRをもとめる目的を理解して、相手の知りたいことを、しっかりと伝えることが大切です。

企業が自由形式の自己PRでもとめていることを具体的に解説していきます。

差別化の工夫を見たい

選考を勝ち抜くためには、どうやってライバルと差をつけるかを考えなければなりません。企業は周りと差別化するアイデアを考え抜く力があなたにあるかどうかを知りたいと思っています。

仕事では、課題解決のためにアイデアが必要な場面は多々あります。そんなときにどうやってライバル企業にない価値を提供し、どうやって新商品をPRしていくか、などのアイデアをもとめられる場面が多いのです

こうした理由から、企業は自由形式の自己PRで学生に差別化を工夫できる素養があるかを確認したいのです。

センスと表現力を見たい

センスや表現力が見られる理由は、自分の考えていることを相手にとってわかりやすく、かつ魅力的に表現できるかどうかを知りたいからです。

仕事では相手に説明する機会が増えますが、そこでもとめられるのはわかりやすさや的確さに加え、話の魅力度の高さです。プレゼンテーションの場面では話の内容を伝える補足として資料が用いられます。この資料においても、デザインや表現を工夫し、聞く側を引きつけるものでなければ、伝えたいことが伝わらず魅力が半減してしまうでしょう。

自己PRを考える際には、あなたの魅力を相手にわかりやすく的確に、かつ面白く伝えるにはどうやって表現すればいいかに知恵を絞りましょう。

センスや表現力が垣間見える工夫の例
  • テキストだけでなくイラストでも自分を表現する
  • 目を惹くタイトルづけをする
  • レイアウトを工夫する

学生の経歴や専門性を知りたい

学生の経歴や専門性にも企業は注目しています。学生時代の部活や趣味、留学、アルバイトそのほかのさまざまな体験を経て得た知識から、ほかの学生があまり持っていない専門性を企業側は知りたがっています

たとえば自由形式の自己PRの場合、特にイラストや絵、写真などが得意な学生の場合、学生の技術を直接目にすることができますよね。こうした学生の経歴や専門性に基づいたスキルを見ることで、入社後の配属や適性を把握する企業もあるかもしれません。

企業にあなたと一緒に仕事がしたいと感じてもらえる内容になるよう仕上げていきましょう。

上原 正嵩

キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる

応募のハードルを上げて足切りをしたい場合もある

一概にはいえませんが、自由形式の自己PRをもとめる企業は、説明会がすぐに満席になったり入社倍率が高いと言われていたりと、もともとの応募者が多いケースもあります。

誰もが知っている企業の場合、記念受験のように「あわよくば」と思ってエントリーをする学生がたくさんいます。学生からしたら好奇心を持っているだけかもしれませんが、すべてのエントリー情報を確認をしなければいけない企業からしたら非常に大変です。

企業側の視点に立てば、なるべく本気度の高い学生に応募をしてほしいため、通常のESよりも作成に時間がかかりがちな自由形式の自己PRをもとめるのは自然な流れだと想像ができるのではないでしょうか。このようにすると「そこまでの時間はないから諦めよう」というように学生側が敬遠するケースもあるからです。

「ちょっとした好奇心でとりあえずエントリーしたかっただけなのに」と思うかもしれませんが、このような事情からも1つひとつのエントリーを本気でおこなう必要があることを忘れないようにしましょう。

自由形式で差別化を図るための3つのヒント

自由形式で差別化を図るための3つのヒント

自由形式の自己PRで差別化が必要であることは説明しましたが、ここからは具体的にどうやればいいのか解説します。大切なことは、わかりやすく興味を惹く内容であるかどうかです。以下の3つをヒントに自由形式の自己PRを作り上げていきましょう。

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①イラストや写真を活用する

イラストや写真は読む側の理解度を高めます。文章だけではイメージが湧きにくいことでも写真やイラストを加えることで、視覚効果が高まり、イメージの具体化につながるためです。大いに活用するべきでしょう。

写真やイラストは目立つ部分に置く

読む側の目を惹くためには、写真やイラストの配置を工夫すると良いでしょう。視覚効果を高める写真やイラストも、それだけになってしまうと逆効果です。目立つ場所に適度に配置して、伝えたいことをより明確に伝えるために活用しましょう。

②キャッチコピーで目を惹く

キャッチコピーを使用すると、一瞬で読み手の目を惹くことができます。「どういうこと?」「もっと知りたい」と感じてもらえるコピーを考えましょう。

キャッチコピーと聞くとひねった表現を思い浮かべる人も多いですが、ひねりすぎた表現は逆効果になる場合もあります。

駅に貼られたポスターやテレビCMなどには優れたキャッチコピーがあふれています。これらを参考に、自分の長所をストレートに表現できる短いキャッチコピーを作ってみましょう。キャッチコピーで興味を惹き、そのあとに裏付ける理由やエピソードで補強し、納得させるというアピールができます。

自己PRで役立つキャッチコピーの例
  • 私は「みんなを導く灯台」です
  • 私のモットーは「トライアンドトライ」です
  • 私は「負けは次の勝ちへの原動力」をモットーにしています

人目を惹くキャッチフレーズについてはこちらの記事でも解説をしていますよ。

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③人目を引くデザインを施す

人目を引くデザインと言われても、デザインセンスがないから難しいという学生も多いでしょう。マンガ風にしてみたり、SNSのメッセージ交換形式にしてみたりなど、すでに幅広く認知されているシンプルな手法が有効です

イメージがわかない学生は、書店などで売っている雑誌を手に取ってみたり、Webサイトのデザインなども参考にしてみることをおすすめします。

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自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。

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自由の意味を間違えないで! こんな自己PRはNG!

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就活生

自由形式ってことは、要するになんでもありってことですね!

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キャリアアドバイザー

ちょっと待ってください! 自由の意味をはき違えると、選考を通過することは難しいでしょう。

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就活生

えっ、そうなんですか……。

自由形式といっても、あくまで選考であることは念頭に置いておくべきです。やり方を間違えれば逆効果になってしまいます。ここでは、間違った自己PRの主な5つを解説していきます。

デザインやキャッチコピーのインパクトに頼った内容になってしまう

自分が企業にとってどれだけ有益であるかを訴えるための自己PRであることを忘れてはなりません。デザインやキャッチコピーは、あくまで自己PRを彩る要素にすぎません。まずは自分の長所や貢献できることなどを洗い出し、一番PRしたい部分を明確にしましょう

文字が読みにくい

当然ですが、せっかく良いアピールポイントがあっても小さな字で詰め込まれていて読みにくいですよね。特に自由形式の自己PRの場合、単純な文字の量だけでなくイラストや文章の配置の兼ね合いで文字が読みにくくなってしまう場合もあります

読みにくい文字の例
  • 大きさ→自由形式だからと制限なしに小さな文字で詰め込む
  • 配置→イラストと同化してしまって読みにくい
  • 句読点→読点が多すぎたり、句点までの流れが長すぎる

文字の大きさや配置、句読点に注意して、相手にとって読みやすい内容を心掛けましょう。

特に文字の大きさについてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

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履歴書を書く時には文字の大きさが大切です。今回は手書き、パソコン作成別に企業が読みやすいと感じる履歴書の文字の大きさをキャリアアドバイザーが紹介していきます。バランスの良い文字サイズの3つの条件も紹介しているので、履歴書作成の際の参考にしてみてくださいね。

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デザインや絵のクオリティが極端に低い

自筆の場合には、自分では読めても、人によっては読みにくい文字もあります。絵も同様で、クオリティによってはマイナスに受け取られる可能性もあるので、苦手な場合には無理に挑戦する必要はありません。自信がない人は、なるべく自筆による字や絵は避けておきましょう。

しかし、どうしてもこだわりたいという人は、必ず誰かに見てもらうことをおすすめします。ほかの人に見てもらい、読みにくいところ、わかりにくいところを指摘してもらいましょう。

指定のルールを遵守できていない

自由形式の場合でも条件を指定される場合があります。

ルールの例
  • フォーマットはWordで
  • 手書きはNG

こうした指示を見逃してしまうと「この人はきちんと確認できない人なのかな」「仕事でも大事な確認ができない人かもしれない」といったマイナス評価になってしまいます。自己PR作成前に確認して、しっかり守れているか確認しましょう。

自己PRにふさわしい内容になっていない

自由形式とはいえ、自己PRとしての内容が薄いと評価されません。また、自己紹介にとどまってしまうケースも多いですね。内容を濃くするためには、「それって何?」「なぜそう思う?」「そのあとの行動は?」「最終的に何を得た?」と4つの質問で自分に問いかけてみてください

たとえば「私は周囲と良好な人間関係を築くのが得意です」というアピールを入れるとしましょう。このことに対して4つの質問を投げかけていきます。

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就活生

良好な人間関係って何?

私は良好な人間関係を築くのが得意です。本当に良好な人間関係とは傷を舐め合うのではなく、どうやって前に進めるかを話し合える関係です。愚痴を言い合うだけでは何も変わりません。こうした人間関係を築いて私は成長してきました。

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就活生

なぜそう思う?

私は中学3年生のとき、友人に受験勉強について聞きました。どんな勉強しているかを参考にしたかったのですが、話題にあがるのは勉強に対する不満ばかり。結局、何も得ることができず、愚痴を言い合うだけの関係はダメだと気づけました。

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就活生

その後の行動は?

相談を受けた場合は、一緒にどうやって解決できるかを話し合うようにしました。

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就活生

最終的に何を得た?

相手の悩みの解決方法が見つかることで成果が生まれ、信頼関係が強くなりました。この経験から、お互いに前に進んでいく方法を話し合える関係こそ良好な人間関係なのだと学べたのです。

4つの質問によって内容が深みを増していますね。内容の深掘りに4つの質問を活用してください。

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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

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自己PRのネタを探すときの4つの視点

自己PRネタを探すときの4つの視点

自己PRを作成するとき、自分のどこがPRになるのか見つからないという人は、これまでを振り返り、4つの視点で探してみましょう。

上記4つのどれかがあなたの経験にあれば、それは間違いなくあなたの財産であり、PRできる重要な要素です。それぞれ詳しく解説していきます。

①褒められたり感謝されたりしたことから探す

日本人は謙虚な人が多く、人から感謝されたことでも謙遜し、自己評価を低く見積もってしまう傾向にあります。ですが、人から褒められたり、感謝されたりしたことはあなたの強みであり、就活の場では堂々とアピールしてかまいません。褒められたことや感謝された経験は、自己PRの格好のネタとなります。

②時間とお金を費やしたことを振り返る

時間とお金を費やしたことは、スポーツや勉強といった定番ネタに限らなくても大丈夫です。「趣味の話だと自己PRには向かないかも」と考えてしまう人は多いですが、趣味も十分自己PRのネタになります。大切なのは「なぜ好きなのか?」「趣味から何を得たのか?」を上手に説明することです。ここがクリアできれば、趣味も立派な強みとしてアピールできます。

趣味や特技を振り返るヒントには、こちらの記事も役に立つはずです。

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③友人に頼りにされていることを思い返す

人を頼るときというと、自分では解決できない問題に直面したときではないでしょうか。友人に頼られたことがあるということは、あなたに友人には解決できない問題を解決する力があるということになります。自分の過去をよく振り返って、頼りにされたことや相談を受けて解決に導いた経験がないか振り返ってみましょう

④継続して欠かさずやってきたことを考える

継続して欠かさずやっていることは、どんなことでも強みになります。「多くのライバルが集まる選考で継続力をアピールしても埋もれてしまうのでは」と心配に思う学生もいるかもしれませんが、きちんと要点を掴んでアピールできれば問題ありません。

何かを継続してやり遂げる能力は、どんな企業に入っても必ずその後の業務に活かせる素晴らしい力です。継続できる力は、あなたの大きな強みとしてアピールできますよ。

まずは身近なところから継続しておこなってきたことを振り返ってみましょう。

継続して頑張ってきたことの例
  • 朝のランニング
  • アルバイトで常連の顧客の嗜好を覚えること
  • 幼いころから続けている習い事

簡単4ステップ! 自由形式の自己PRの作り方

自由形式の自己PRの原案づくりに必要な4つのステップ

自由形式の自己PRの原案作りには4つのステップがあります。このステップを覚えることで、興味を引く魅力的な自己PRが作成できるようになります。ここからは、4つのステップについて掘り下げていきます。

①構成を固める

PREP法

最初に自己PR全体の構成を考えてみましょう。構成を決められれば、それに沿って作成を進められるので迷いがなくなります。何から書いていいかわからないという最大の原因は、構成を固めていないことにあることが多いのです。

構成を固めるうえで参考になるのはPREP法と呼ばれる文章の型です。PREP法とは以下の4ステップで構成する文章で、訴求力が強いとされます。PREP法で自己PRの構成を考えてみましょう。

【PREP法に当てはめた例】
  • Point=結論→自分の強み
  • Reason=理由→強みと言える理由
  • Example=具体例→強みを活かした過去の経験
  • Point=結論→自分の強みは〇〇に活かせる

必要に応じて簡単に下書きをする

改めて説明するまでもないことかもしれませんが、自己PRを作成するときは、所定の用紙にいきなり書き始めるのではなく、必ず下書きを作成しましょう。

清書するときに違和感に気づけることが多いからです。いったん下書きした文章は、清書する前に読み返してみたり、音読してみたりすることも忘れずにしてくださいね。

②写真やイラストを用意する

写真やイラストは興味を惹きやすく、情報量も多いため、文章だけでは伝えられない内容を盛り込むことができます。むやみに使うのではなく、アピールしたい箇所や目立つ場所に配置し、面接官にしっかりと自分の魅力が伝わるようにしましょう

写真やイラストの例
  • 部活に打ち込む自分の写真
  • 成果物や活動で実際に使ったものの写真
  • PRしたい内容を補足するようなイラスト

③アピールしたい内容を目立たせる

文章の中で特にアピールしたい内容は、文字を大きくしたり、色を変えたり、枠で囲うなどして目立たせましょう。採用担当者は大量の自己PRを読むため、一枚一枚を時間をかけて読むことができません。ポイントで目立たせないと内容が入ってきにくくなってしまい、記憶に残らなくなる場合があります

適度に伝えたい箇所を目立たせる工夫をして、面接官の印象に残りやすい自己PRを作成しましょう。

④企業への熱意が伝わるメッセージで締める

自己PRの最後には企業へ熱意が伝わるメッセージで締めくくりましょう。企業へのメッセージがない場合、その自己PRはひとりよがりのものとなってしまいます。

メッセージがあることで、自分の強みはこうだから企業にとってこんなメリットがある、といった結論に結び付き、面接官・企業にあなたの価値が提供できる、読み手ファーストな自己PRになります

こちらの記事では自己PRの締め方を解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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自己PRの締めの言葉には、強みを活かして企業に貢献できる内容を伝えましょう。 この記事では締め言葉の重要性、書く内容やポイント、NGな締め言葉をキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考に、最後の一言までしっかりアピールしましょう!

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8つの実例付き! 自己PRの文章を自由形式で表現してみよう

自由形式の自己PRで差別化できる8つの型

自由形式の自己PRで差別化する方法として8つの型を紹介します。自己PRの文章を以下の8つの型に当てはめた実例を紹介します。

【自己PRの原文】

私は中学から大学までの10年間打ち込んだラグビーから「継続する力」を学びました。私は体格で他の人に劣っており力で押すことはできないため、パス回しであるハンドリング技術を身につけなければと考えました。部活が終わったあとの自主練には限りがあっため、グラウンドの外でもどうしたら正確にパスができるかイメージトレーニングに取り組み続けました。

大学の部活は強豪チームで屈強な選手ばかりでしたが「体は小さいがミスもないしパスが上手い」との評価を1年目で獲得し、スクラムハーフのポジションを不動のものにしてきました。勝てる方法を考え、同時に継続することの大切さを学べました。目的のために継続する力を持っている私は、御社での仕事に大いに活かせると自負しています。

①イラストを多用

①イラストを多用

イラストがあると全体的に見やすくなり、印象に残りやすくなります。数字で表せる経歴がある場合には、図や表も合わせて使うことで説得力も増すでしょう。

②写真を多用

写真を使うことで、イメージが具体化され印象に残りやすくなります。適度に自分の顔写真を使用すれば、あなたの表情が見えて記憶に残りやすく、文章でははっきりとした絵を想像できないことも、写真を使用することではっきりと見えます。

写真を上手に使用して、面接官の記憶に残る自己PRにしてみましょう。

③キャッチコピー

キャッチコピーは伝えたいことを明確に伝え、相手の興味を一気に引き寄せることが可能です。差別化を図るポイントでも紹介した通り、自分の長所をストレートに表現でき、なるべく短いコピーが有効です

キャッチコピーを有効に活用できれば、面接官の記憶に残りやすくなります。強い興味を引くコピーを作ってみましょう。

  • 納豆のような粘り強さで10年続けたラグビー
  • モットーは「勝つまで前進あるのみ」
  • 私は「全速力で走りながら考える人間」です

④マンガ風

④マンガ風

マンガ形式では限られたコマ割りの中で自己PRをしなければなりません。 そのためマンガ風に自己PRを作成する場合は、キャッチコピーとイラストを有効活用できます。

こうした理由から、マンガ形式はキャッチコピーとイラストの良い部分を合わせて訴求することが可能となっています。お題に対して誰が見てもわかる絵が描けるレベルであれば、マンガ風で自己PRを作成してみても良いでしょう。

⑤ストーリー仕立て

ストーリーは相手の感情に訴えかけることができるため、非常に強いアピール方法です。

映画やドラマに出てくる主人公に共感し、応援したくなったことはありませんか。それは主人公が成功するまでに、困難を乗り越えた過程、つまりストーリーを見ているからです。ストーリーには読み手の感情を動かす力があります。

あなたの強みや成功に至ったストーリーを自己PRに組み込んでいけば、面接官の感情移入に期待できるのです。ストーリーでも最後の結論は、「この強み・経験が御社で働くうえで役に立ちます」といった内容にしましょう。結論が加わることによって、感情移入した面接官が納得する理由になります。

当時身長が160センチに満たない小柄な私が「ラグビー部に入りたい」というと、わたしを案じた母はひどく狼狽し、猛反対をした。しかし、私はどうしても忘れられなかったのだ。子どもの頃に読んだ漫画に出てきた、ラグビー漫画の主人公が颯爽とコートを駆け抜けてチームを勝利に導く様子を。

なんとか母を説得し、中学のラグビー部に入部したものの、屈強な男子生徒が集まる中で私は、体格的にはお世辞にもラグビーに向いているとは言えなかった。練習ではひたすらに負け続け、ラグビーをやめようと思ったときにあの漫画の主人公の姿を思い出した。

逆境に立たされた彼の「自分だけの刃を持て」というセリフは私を努力の鬼へと変えた。その日から私はパス回しであるハンドリング技術をひたすらに練習し、昼も夜も、誰よりもパス回しの技術と向き合った。

「体は小さいがミスもないしパスが上手い」
ーー1年生の最後の試合。努力は監督の一言によってようやく実を結ばれた。スクラムハーフのポジションを不動のものにした私はその後大学までのおよそ10年という日々をラグビーとともに歩むことになる。人生の次のステップへと向かう小柄な体躯の少年は持ち前の継続力と忍耐の強さで、どんな場所でも大きく跳躍して見せると心に誓った。

⑥新聞風

⑥新聞風

自己PRを新聞風にすると、新聞を読み慣れた世代の面接官にはわかりやすいかもしれません。大きなニュースを伝える実際の新聞1面トップを見ながら、見出しとレイアウトを考えましょう

注意点としては、文字が多すぎて本当に伝えたい内容が埋もれてしまわないようにすることです。

⑦テキスト

自己PRをテキストにする場合、「文章の構成」「文字の装飾」「文字の配置」を工夫しましょう。文章のみの場合は必然的に文字を読む量が増えます。読み手にとって量が多い文字を読み続けるのは大変です。

そのため、結論を最初に示し強調したいところは色分けやサイズ変更することで理解が深まります。また、読点の配置や改行によって文章の意味を伝えやすく、見やすくするのが重要です。読んでいて疲れない、かつ見やすい文章を心掛けていくと良いでしょう。

例文

私は中学から大学までの10年間打ち込んだラグビーから「継続する力」を学びました。

私は体格でほかの人に劣っており力で押すことはできません。そこでパス回しであるハンドリング技術を身につけなければと考えました。

しかし、部活が終わったあとの自主練には限りがあります。そこで、グラウンドの外でもイメージトレーニングでどうしたら正確にパスできるかに取り組み続けました。

その結果、大学の部活は強豪チームで屈強な選手ばかりでしたが「体は小さいがミスもないしパスが上手い」との評価を1年目で獲得し、スクラムハーフのポジションを不動のものにしてきました。

勝てる方法を考え、同時に継続することの大切さを学べました。目的のために継続する力を持っている私は、御社での仕事に大いに活かせると自負しています。

⑧図解

⑧図解

図解にすると文字とイラストによって、視覚効果を高めたうえで要点の理解促進が可能です。より伝わりやすい図解にするためには、「伝えたいことを明確に」「よりシンプルに」「より見やすく」の3つが重要です

鴨川 未奈

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相手が読んで理解できるかを忘れないようにしましょう

ここまで読んで「自分はそんなにクリエイティブではない」と思った人は、読み手のことを改めて考えてみてください。どんなに独創的な表現をしていても読み手が「一体何を伝えたいのだろう?」「読みにくい」と判断をしてしまったら、その自己PRは単に自己満足で終わってしまいます。

最近ではWebデザインやポスターなどのレイアウトに関する情報サイトや書籍がたくさんあります。そうした資料を参考にしながら、「おもしろく書く」ではなくて「読みやすく書く」ことを大切に取り組んでみるようにしましょう。

また、上記の例を読んで「どれを選んだらいいのだろうか」と迷った場合には、自分の性格や強みを考えてみてください。もちろんイラストが得意であれば漫画がおすすめですが、その他にも緻密な性格を表現したい場合には文字を論理的に組み立てる必要がある新聞風、また、元気で行動力な性格を表現したい場合にはキャッチコピーを使って第一印象で勝負してみる、などもおすすめです。

自由形式の自己PRについてよくある質問に回答!

自由形式の自己PRの作成をもとめられた場合にどのように作成するべきかなど、悩む学生は少なくありません。ここでは自由形式の自己PRに関するよくある質問を紹介しますので、是非参考にしてみてください。

  • 自由形式の自己PRの作成する際のコツはありますか?

    他者と差別化をすることが重要になります。まずは「わかりやすいキャッチコピーを作成すること」「写真やイラストなどのデザインを工夫すること」を意識しましょう。自由形式の自己PRでは文章のみの自己PRに比べて、差別化するための工夫や学生のセンスなどを図る目的があります。自由形式である目的を理解したうえで、自分ならではの自己PRをする必要があるでしょう。

  • 評価を得にくい自由形式の自己PRの特徴を教えてください。

    評価を得にくい自己PRの特徴は大きくわけて「文字が読みにくい」「自己PR内容が抽象的」「オリジナリティが感じられない」の3つになります。デザインなどに力を入れすぎて重要な文字が読みにくい、という場合は評価を得にくいでしょう。読みにくいい場合、読み手の気持ちを理解できていない、とマイナスの評価につながってしまいます。

    加えて、具体的な数字や成果などが記載されておらず抽象的な内容の場合も、他者との差別化ができていないため、評価を得にくいといえるでしょう。自由形式の自己PRを書く際は、読み手の気持ちを考えたうえで作成することが重要となりますね。

必勝のコツをつかんで自由形式の自己PRを攻略しよう

自由形式の自己PR作成において捉えておくべき目的やポイントについて解説してきました。「自由」といっても型があり、その型の中でほかの学生と差別化するためには工夫が必要です。

この記事で紹介したポイントを踏まえて作成していけば、あなたの魅力が引き立つ自己PRを作ることができます。読む側の気持ちを考慮し、相手の興味を引いて読み進めたくなる内容の自由形式の自己PRを作りましょう。

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