目次
- 「相手の立場に立って考える」の自己PRは共感だけでは落とされる!
- 寄り添うだけはNG! 「相手の立場に立って考える」で評価される条件
- ①相手の立場に立っているという根拠がある
- ②相手に調子を合わせただけのエピソードでない
- ③具体的な変化や成果がともなっている
- ④その人ならではの工夫がともなっている
- 自己PRにできるエピソードはある? チェックリストで確認しよう
- 3ステップで完成! 「相手の立場に立って考える」自己PRの作り方
- ステップ①相手の立場に立って考えたエピソードを振り返る
- ステップ②相手の立場に立ったことで上げた成果を考える
- ステップ③入社後にどう活かせるかを言語化する
- あるあるエピソード・職種別! 「相手の立場に立って考える」自己PR例文12選
- エピソード①部活
- エピソード②サークル
- エピソード③アルバイト
- エピソード④ゼミ
- エピソード⑤インターンシップ
- エピソード⑥留学
- 職種①営業
- 職種②販売・サービス
- 職種③事務
- 職種④企画
- 職種⑤研究・開発
- 職種⑥エンジニア
- NG例文付き! 落とされがちな「相手の立場に立って考える」自己PRの特徴
- ①優しさを押し出すだけになっている
- ②「相手の立場」を勝手に決めつけている
- ③言うことを聞いているだけになっている
- 【Q&A】「相手の立場に立って考える」の自己PRについてよくある疑問に回答!
- 「相手の立場に立って考える」を自己PRにできるラインは?
- 相手の立場に立って考え行動したけど結果がともなわないとアピールにならない?
- 「主体性がない」と思われない?
- 「相手の立場に立って考える」の自己PRは与えた変化に注目して作成しよう
「相手の立場に立って考える」の自己PRは共感だけでは落とされる!
「相手の立場に立って考え、行動できます」
こういったフレーズを、就活の自己PRではよく見かけます。
一見評価されそうな強みですが、このまま伝えると実は落ちやすいことをご存じでしょうか。
実際、企業側からは

面接官

面接官
良い人そうだけど、仕事の再現性が見えない……。
と判断されてしまうケースも少なくありません。
相手を思いやる姿勢=高評価、とは限らないのが自己PRの難しいところです。
重要なのは、共感したその先で何を考え、どう行動したのか。
この記事では、「相手の立場に立って考える」で評価される条件や、効果的な自己PRの作り方、例文をキャリアアドバイザーの視点で解説します。
「相手の立場に立って考えた経験を話しているのに、手応えがない……」と感じている学生こそ、ぜひ読み進めてください。
キャリアアドバイザーが読み解く!「相手の立場に立って考える」が自己PRでは弱い⁉
当たり前すぎる内容に留まっていないかが分かれ道
これまで学生を支援してきたなかで、実際に「相手の立場に立って考える」というような自己PRをしたいという学生は結構います。
ただ、前提としてその自己PRでは印象を残しにくいというのが本音。
内容としては悪くないのですが、やはり社会人として相手の立場に立って考えるというのは当たり前のことなのです。
これを自分の大きな強みとして押し出す場合、「ほかに言えることがあったのでは?」と感じてしまうこともありますね。
寄り添うだけはNG! 「相手の立場に立って考える」で評価される条件
「相手の立場に立って考える」は、自己PRで使われがちな強みである一方、通過する人と落ちる人がはっきり分かれます。
その違いは、仕事でも再現できる思考や行動として、きちんと説明できているかどうか。
ここからは、企業が評価する自己PRに共通する4つの条件を解説します。
①相手の立場に立っているという根拠がある
評価されない自己PRに多いのが、「こうしてほしそうだと思いました」「困っていそうだと感じました」といった自分目線だけの判断で行動してしまっているというものです。
企業が知りたいのは、何を見てそう考えたのか、どんな情報や状況をふまえたのかという「判断の根拠」。
なぜなら、根拠のない思い込みで動く人は仕事の場面でも独りよがりな判断をしてしまい、結果として成果につながりにくいからです。
- 相手の潜在的なニーズを言い当てたことが伝わる内容になっている
- 自分の行動が相手の役に立ったことを直接言われた経験が含まれている
- 数値や行動の変化といった客観的な事実がある
これらをふまえ、客観的に見ても「確かにそう考えるのが自然だ」と伝わることが大切。
リサーチや多角的な視点があるかどうかで、説得力は大きく変わります。
企業からよく聞くのが、「それって本当に相手の立場を考えた結果?」という指摘です。
学生本人の感覚だけで語られている自己PRは、ほぼ確実にここで行き詰まります。
企業が見ているのは「その行動が正解だったか」ではなく、その行動が相手にとって有益だと判断できるだけの根拠が示されているかどうかです。
②相手に調子を合わせただけのエピソードでない
相手の意見に合わせ、要望をそのまま受け入れるだけでは、残念ながら評価は高くなりません。
なぜなら企業は、状況が変わっても自分で考え、最適な判断ができる人かどうかを見ているからです。
大切なのは、相手の立場を考えたうえで、「本当にその対応が最適か」「別の選択肢はなかったか」を考え、自分なりの判断のもと行動しているか。
「言われたからやった」だけの話になっていないかが重要です。
企業側の本音として、「相手の顔色を見て動く人」と「相手の立場を理解して判断できる人」はまったく別の評価になります。
前者は配属後に指示待ちになりやすく、後者は任せられる。自己PRでは、この差が見えるかどうかが分かれ目です。
③具体的な変化や成果がともなっている
自己PRが「相手の立場に立って行動しました」で終わってしまうと、印象に残りません。
企業が知りたいのは、その結果として何がどう変わったのかです。
- 相手の行動や考え方に変化があった
- チームの雰囲気や成果が改善した
- 課題が解消された
成果の大小は問いません。重要なのは、行動の前後で違いを説明できるかどうか。変化が語れないと、「それ、本当に意味のある行動だった?」と企業側は感じてしまいます。
実際の選考でも、「良い話だけど、結局何が変わったの?」で終わる自己PRは非常に多いです。
企業は感動よりも再現性を見ています。
数字で表せるものでなくても良いので、「前と後で何が違うか」を言語化できる人は、一段評価が上がりますよ。
④その人ならではの工夫がともなっている
最終的に評価を分けるのが、相手や状況に合わせて自分なりに工夫し判断できているかどうかです。
誰でもできる話に見えた瞬間、自己PRとしての強さは落ちます。
評価されるのは、「なぜその行動を選んだのか」「ほかの選択肢ではなく、それが最適だと判断した理由が説明できるか」という点です。
企業が知りたいのは、正解を知っているかではなく、「判断が必要な場面でどう考える人か」です。
実際の仕事では、マニュアル通りに進まない場面のほうが多くあります。
そうしたときに、相手の状況をふまえて自分で考え行動を選べる人材は、職種を問わず評価されます。
自己PRでは、「工夫した事実」だけでなく、「なぜその判断に至ったのか」まで言語化できると、企業にしっかり刺さります。
キャリアアドバイザーの体験談企業には評価されないケースもある!
「もう一歩先のアクション」を示すことが評価を上げるカギ
「相手の立場に立って考える」という自己PRは、内容によっては企業にあまり評価されないケースがあります。
特に最もよくあるフィードバックが、「もう一歩先のアクションをやってほしい」というもの。相手のことを考えるだけではなく、実際にどう行動を起こすかが重要です。
実際のアクションの例
たとえば「人に頼み事をするときは丁寧な言葉遣いを心掛けています」では誰も評価しませんよね。
もう一歩進んで、「相手がわかりやすいように項目別に資料をまとめたうえで依頼をした」というところまで行動して初めて、「相手の立場に立って考える」というのはアピールになるのです。
自己PRにできるエピソードはある? チェックリストで確認しよう
「相手の立場に立って考える」を自己PRにするなら、それなりに説明できるエピソードが必要です。
なんとなく思いやった話や、共感しただけの経験では、選考では評価されません。
もし自分のエピソードが自己PRにできるか不安な人は、以下のチェックリストを活用し「その経験が自己PRとして通用するか」「面接で深掘りされても崩れないか」を確認してみましょう。
診断結果:チェックが8〜10個以上
「相手の立場に立って考える」を軸に、十分に評価される自己PRが作れるでしょう。
診断結果:チェックが5〜7個
エピソード自体は良いですが、考えた理由や判断の過程がまだ弱い状態です。
「なぜそう考えたのか」「ほかの選択肢はなかったのか」を言語化できれば、自己PRとして一段階レベルアップできます。
診断結果:チェックが3〜4個
相手の背景をもう一段深掘りするか、この経験は「相手の立場」ではなく別の強みで語るべきかを見直しましょう。
診断結果:チェックが0〜2個
無理に「相手の立場に立って考える」で押し切ると、評価されにくいです。
エピソード自体を変えるか、同じ経験を「工夫力」「継続力」「効率化」など別の強みで語れないか検討しましょう。
チェックリストをいつでも確認できるようにしたい人は、以下のボタンからダウンロード(会員登録なし・無料)できます。
Googleスプレッドシートからダウンロード
Excelからダウンロード
「相手の立場に立って考える」の自己PR作成にはツールの活用がおすすめ!
「相手の立場に立って考える」という強みは、多くの学生が使う強みだからこそ、本当に自己PRとして通用するエピソードかどうかの見極めが難しくなります。
- それを名乗るだけの根拠となる行動があるか
- ほかの学生と比べて差がつくポイントがあるか
- 企業から「仕事でも再現できそう」と思ってもらえる内容か
ここが曖昧なままだと、良い話をしているのに埋もれてしまいがちです。
そんなときに活用したいのが、キャリアパーク就職エージェントの『自己PR作成ツール』。
日々学生と企業の両方を見ているキャリアアドバイザーが監修した、自己PR作成ツールです。

いくつかの質問に答えるだけで、「相手の立場に立って考えていると言えるだけの根拠があるか」「その経験が自己PRとして通用するレベルか」を整理したうえで、2パターンの自己PR案を提案してくれます。
さらに、作って終わりではなく、「それはただ共感しただけに見えないか」「相手のために考えた判断・工夫が十分に伝わっているか」といった選考目線でのブラッシュアップポイントも確認可能です。
「相手の立場に立って考える」を使いたいものの、共感止まりで評価されない自己PRになっていないか不安な学生ほど、一度たたき台として活用してみるのがおすすめです。
3ステップで完成! 「相手の立場に立って考える」自己PRの作り方
「相手の立場に立つ」という強みは、抽象的に伝えると評価されにくい傾向があります。
大切なのは、相手の立場をどう考え、どんな行動を取り、どんな成果につなげたかを整理することです。
さらに、入社後にどう活かせるかまで言語化すると、説得力が高まります。
ここからは、面接で深掘りされても崩れにくい、思考→行動→仕事への活かし方を意識した3ステップの作り方を解説します。
ステップ①相手の立場に立って考えたエピソードを振り返る
自己PR作成で最初にやりがちなのが、「なんとなく良さそう」「人柄が伝わりそう」なエピソードを選んでしまうことです。
しかし大切なのは、自己PRとして成立するほどのエピソードかどうか。
ここで重要なのが、前章のチェックリストです。チェックが多く入ったエピソードほど、
- 相手のことをしっかり理解している
- 考えた過程がはっきりしている
- 行動に理由や工夫がある
という点を説明しやすくなります。
一方で「とりあえず思いやった話」「その場で優しく対応しただけの話」は、自己PRとしては弱くなりやすいです。
まずは、最も頭を使い、能動的に動いたと言えるエピソードを探してみましょう。
企業が面接で最も重視しているのは、エピソードのなかでどれだけ深く考え、判断したかです。
実際に選考で通過する人は「行動の理由」「どのような考え方をして相手の立場に立ったか」が明確に説明できているので、エピソードが見つかったらなぜその行動をしたのかをしっかり深掘りしておきましょう。
ステップ②相手の立場に立ったことで上げた成果を考える
「相手の立場に立って行動した」という事実だけでは、「それって結局、自己満足では?」と企業側に感じさせてしまい、評価にはつながりません。
企業が知りたいのは、その行動がどんな変化を生んだのかです。
ここでのポイントは、「頑張った内容」ではなく「変化の中身」。
相手の行動はどう変わったか、周囲の動きや雰囲気はどうなったか、課題はどう改善されたかなどを整理しましょう。
- 相手が自発的に動くようになった
- コミュニケーションの衝突が減った
- 作業や進行がスムーズになった
入社後の再現性をより示しやすくするために、相手への貢献によってチームや組織にどんな効果が生まれたかまで視野を広げることも大切です。
企業は基本的に組織で仕事をしていくもの。個人の課題解決が、組織全体のミスの防止や目標達成につながった点まで語れると、評価は一気に高まります。
ステップ③入社後にどう活かせるかを言語化する
最後のステップは、学生時代の経験を仕事で役立つ強みに変換することです。
自己PRで企業が一番知りたいのは、「その強みが自社の仕事でどう役立つのか」。
なぜなら、どれだけ良い経験でも、実務で再現できなければ企業に貢献できるとは言えないからです。
ここでは、自分の行動を仕事で使えるスキルに置き換えましょう。
| 職種 | 具体的な活かし方 |
|---|---|
| ① 営業 | 資料作成の際、商品のメリットだけでなく導入後の評価やリスクまで先回りして資料を作る |
| ② 販売・サービス | 売ることよりも顧客のメリットを重視し、ときには「今は買わないほうが良い」という提案を含め信頼構築ができる |
| ③ 事務 | 後の工程の人が理解しやすいよう情報の整理や補足資料の添付、ファイル名の工夫を徹底する |
| ④ 企画 | 徹底的なユーザーリサーチのもと、「自分が作りたいもの」ではなく「顧客のなかに潜む不満」を解決する施策を考えられる |
| ⑤ 研究・開発 | 「この機能は本当に使いやすいか?」「オーバースペックではないか?」という顧客の目線で研究の方向性を調整できる |
| ⑥ エンジニア | 自分が書いたコードを数年後に修正する人の立場に立ち、読みやすくメンテナンス性の高いコードを書ける |
企業が最も警戒するのは、「学生時代の話」で終わる自己PRです。入社後の再現イメージが持てた瞬間、評価は一気に上がります。
自分の行動を、応募する職種で必要なスキルとして具体的に言い換えられるかどうかが、内定に近づくかどうかの分かれ目です。
あるあるエピソード・職種別! 「相手の立場に立って考える」自己PR例文12選
エピソード別の自己PR例文
「相手の立場に立って考える」は、多くの学生が使う一方で、伝え方を間違えると埋もれやすい強みでもあります。
実際、同じテーマでも評価が分かれるのは、「どこまで具体的に語れているか」「仕事につながる形で説明できているか」に差があるからです。
ここからは、学生時代によくあるエピソードと職種ごとの自己PRの例文を12パターン紹介します。
「なぜこの表現が評価されるのか」という観点で読み、自分のエピソードに応用してみてください。
エピソード①部活
私の強みは、相手の立場に立って考えることで課題の本質を捉え、最適な解決策を提示し実行する力です。
部活動で、練習についていけず悩む後輩がいました。そこで単に励ますだけでなく「なぜうまくいかないのか」を分析するためヒアリングを実施しました。その結果、普段の練習メニューが本人の体力に対して負担が大きすぎることが原因だと特定しました。
そこで、個別の体力に合わせた専用メニューの作成と、週2回の補習を提案・実施しました。 また、練習の内容や結果を共有してもらい、それにフィードバックをすることを継続したことで後輩の意欲が回復し、最終的にはチーム全体のパワーの底上げにつながりました。
入社後も顧客やチームメンバーの潜在的な課題を汲み取り、具体的な解決策を提案することで貢献したいと考えております。
部活動の経験では、個人だけでなく組織にどう貢献できるかや周囲への配慮が評価されます。
この例文では、「できない人をどう支えるか」を相手目線で考え、行動につなげている点がポイント。
実際の職場でも、メンバーのスキルや状況に差が出る場面は多くあります。
そうしたときに、一方的な指示ではなく相手に合わせたかかわり方ができる人材は、組織にとって貴重です。
部活での経験を自己PRに活かす際は、こちらの記事も参考にしてみてください。
部活動で自己PRを魅力的に作るコツ| 強み早見表・例文付き
エピソード②サークル
私の強みは、考え方の異なる相手の立場に立って考え、最適な落としどころを見つける「調整力」です。
サークル活動でイベント準備をしていた時、作業負荷の偏りからメンバー間で対立が起きました。私は事態を収束させるべく、全員への個別ヒアリングを実施しました。
単に不満を聞くのではなく、「何が負担か」「どの作業なら貢献しやすいか」という本音を聞き出し、それに基づき得意分野や稼働可能時間に合わせた役割の再配置を提案しました。
結果として全員が納得感を持てる役割分担にすることができ、チームの団結力が高まり、イベントを成功させることができました。
入社後も、多様な関係者の意見を尊重しつつ、共通の目標に向けて組織を推進する役割を担いたいと考えています。
サークルは多くの人がかかわっており、そのなかでいかに自分の役割を発揮できたかがポイント。調整力や相手の気持ちをくみ取る力がアピールできます。
この例文は、対立を「まとめる」のではなく、「相手の背景を理解する」姿勢が明確です。
職場でも、意見や優先順位が食い違う場面は日常的に起こります。
そうしたときに、双方の立場を理解したうえで建設的な着地点を見つけられる人材は、企業から高く評価されます。
サークル活動の経験を自己PRに取り入れる場合は、こちらの記事もチェックしてみましょう。
【例文付き】自己PRではサークル活動をアピール|作成のコツも解説
エピソード③アルバイト
私は相手の立場に立つことで潜在的な不満を察知し、先回りして行動することで信頼関係を構築することができます。
飲食店でのアルバイト中、ランチタイムの混雑による提供時間の遅れが課題となっていました。
私はお客様の表情や様子を観察し、不満の原因が「待ち時間がわからない」というところにあると特定しました。そこで、目安の待ち時間を自らお伝えするとともに、お待たせしている方へのサービスドリンクの提供を提案・実行しました。
その結果、店舗のクレーム件数を前月比で30%削減することができました。さらに「あなたの対応が良かったから」と再来店されるリピーターの方も増えました。
貴社においても、お客様に寄り添った付加価値を提供し、長期的に良好な関係性を築いていきたいと考えております。
アルバイト経験では、顧客の立場を意識した対応や、同じトラブルを生まないための仕組化の工夫が評価されます。
この例文では、待ち時間を強いられる相手の立場を考えた対応ができている点が評価できます。
実際の仕事でも、想定外の要望や不満に直面することは多いため、こうした冷静な対応力を持つ人材は企業にとって心強い存在です。
アルバイト経験を自己PRに活かしたいときはこちらの記事を参考にしてください。
例文10選|アルバイト経験の自己PRは4ステップの振り返りが必須
エピソード④ゼミ
私の強みは、状況を俯瞰して一人ひとりの立場に立って考え、議論を活性化させることでチームとして最良の結果を導き出す力です。
ゼミ活動中、一部の学生に発言が偏り、議論が行き詰まる時間がありました。私は発言の少ない学生が知識不足なのか発言のタイミングを逃しているのかを観察し、一人ひとりの理解度に合わせた問いかけをおこなうよう意識しました。また、進行役として発言の順番を整理し、全員が発言しやすい環境を作りました。
結果としてさまざまな意見を引き出すことができ、多角的な意見が加わったことで議論が深まり、最終的なゼミ発表では教授から過去最高クラスの評価をいただくことができました。
入社後も、チーム全員の強みを引き出し、組織としての成果を最大化させたいと考えております。
ゼミ経験では、論理性だけでなく議論にどう貢献したかが評価されます。
この例文のポイントは、意見を言う力ではなく、「周囲が発言しやすい環境を作った」点です。
実際の職場でも、意見が強い人と控えめな人が混在する場面は多くあります。
そうしたなかで、相手の理解度や立場を考えながら場を整えられる人材は、チーム全体のパフォーマンスを高められる存在として評価されやすいでしょう。
ゼミ活動の経験を自己PRに反映させる際は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【13例文】ゼミ題材の自己PRは行動×学びでマッチ度をアピール!
エピソード⑤インターンシップ
私の強みは、状況を的確に判断したうえで相手の立場に立ち、成果につなげるコミュニケーション力です。
インターンシップに参加した際、多忙な社員の方々の時間を奪わないよう、質問の仕方を徹底して工夫しました。具体的には、質問内容を事前に箇条書きで整理し、現状・不明点・自分なりの仮説を1分以内で簡潔に伝える形式を徹底しました。また、一度受けた指導は即座に言語化して記録し、何度も質問してしまう状況を防ぐことで学習の効率を高めました。
その結果、社員の方から「的確で助かる」との信頼をいただき、より難易度の高い実務を任せていただけるようになりました。入社後も、相手の状況を慮りながらも、スピーディーに業務を完遂する姿勢を大切にいたします。
インターンでは、学生視点ではなく「ビジネスの現場を理解しているか」が評価されます。
この例文では、「質問する側の都合」ではなく、「相手の忙しさ」を前提に行動している点が大きなポイントです。
実際の仕事では、常に時間やリソースに余裕があるわけではありません。
そうしたなかで、相手の立場をふまえて動ける人材は、早い段階から信頼を得やすく、企業側にも好印象を残します。
エピソード⑥留学
私の強みは、異なる背景を持つ相手の立場に立ち、相互理解のためのコミュニケーションを図れる点です。
留学中、文化や言語の壁から議論が噛み合わず、プロジェクトが停滞する場面がありました。私は一方的に主張するのではなく、相手の文化的背景や言葉の定義を丁寧に確認しました。そのうえで、抽象的な考え方を「図解」や「共通認識のあるたとえ話」に変換して提示する工夫をしました。
相手の理解度に合わせて表現を変え、徹底的に歩み寄った結果、現地の学生との団結はいっそう強まり、共同課題で高い評価を得ることができました。
貴社においても、多様な価値観をつなぐ架け橋となり、チームの成果に貢献いたします。
留学経験では、語学力そのものよりも「異なる価値観への向き合い方」が評価されます。
この例文のポイントは、違いを「我慢した」「合わせた」で終わらせず、相手を理解する姿勢を行動として示している点。
職場でも、考え方や前提が異なる人と協働する場面は多くあります。
そうしたときに、相手の立場を尊重しながら関係を築ける人材は、組織にとって欠かせない存在として評価されるでしょう。
留学経験を自己PRに活かす方法についてはこちらの記事をご確認ください。
体験談ではNG! 自己PRで留学をアピールする方法と強み別例文6選
職種①営業
私の強みは、異なる意見を持つ人双方の立場に立ち、納得感のある解決策を提示する「調整力」です。
グループ活動で議論が停滞した際、私は原因が「各々の目的意識のズレ」にあると考え、全員へのヒアリングを実施しました。そこで得た断片的な意見を、共通のゴールとそれぞれのメリットがひと目でわかる「相関図」として資料化し、全体会議で共有しました。
視覚的な情報をもとに議論した結果、対立していたメンバー間でも意見を一つにまとめることができ、目標達成につながりました。
入社後も、お客様が抱える複雑な課題を丁寧に紐解き、最適な提案をおこなうことで信頼を勝ち取りたいと考えています。
営業職では、「話がうまいか」よりも「相手のニーズを正しく把握し、将来の課題や潜在的なニーズまで先回りして提案できるか」が重視されます。
この例文では、意見の対立をそのままにせず背景を整理し、全員が納得できる着地点を作った点が評価ポイントです。
実際の営業でも、表面的な要望だけでなく相手の潜在ニーズまで汲み取り、響く提案ができる人材は高く評価されます。
営業職の志望動機の書き方を詳しく知りたい場合はこちらの記事をチェックしてみましょう。
競争が激しい営業職は志望動機の差別化が重要|アピールのコツも解説
職種②販売・サービス
私の強みは、お客様の立場に立って状況を敏感に察知し、期待を上回る安心感を提供できる点です。
飲食店でのアルバイト中、混雑による待ち時間の発生が、お客様の満足度を著しく下げていることに気づきました。私は単に謝罪するのではなく、「正確な待ち時間の提示」と「お勧めメニューの紹介」をセットでおこない、待つ時間を「楽しみな時間」に変えるよう努めました。
相手の心理に寄り添った対応を徹底した結果、クレームは激減し、再来店してくださるリピーターの方も増えました。
入社後も、お客様一人ひとりの背景を汲み取り、店舗のファンを増やす接客を実践いたします。
販売・サービス職では、「感じの良さ」以上に「相手の状況や心理を見極め、良い体験を提供できるか」が評価されます。
この例文の良い点は、ただ親切にするのではなく、マイナスになりがちな待ち時間を楽しみな時間に変えようと工夫した点。
特に販売・サービス職では顧客の体験が重視されるため、相手の立場を考えて行動できる人材は非常に評価されやすいです。
サービス業の志望動機のポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
サービス業界の志望動機はライバルとの差別化が重要| 例文5選
職種③事務
私の強みは、相手の立場に立って必要とする情報を先読みし、業務を円滑に進めるための環境を整える力です。
ゼミ活動では事務局的な役割を担い、メンバーの作業効率向上に注力しました。具体的には、膨大な情報をカテゴリー別に分類して共有したほか、タスクの漏れを防ぐための「進捗可視化チェックリスト」を独自に作成・運用しました。
これらの情報を相手の状況に合わせたタイミングで共有する工夫を重ねた結果、確認作業の重複が減り、期限通りの円滑な準備を実現しました。
入社後も、周囲が本来の業務に集中できるよう、きめ細やかなサポートで組織の生産性向上に貢献いたします。
事務職では、単なる正確さだけでなく、「周囲が次に何を必要としているかを想像し、業務をスムーズに回せるか」が重要です。
この例文では、自分の作業効率だけでなく、周囲が動きやすくなる視点で情報を整理・共有している点がポイントです。
こうした視点を持ち、業務全体を円滑に回せる人材は、組織にとって非常に心強い存在です。
事務職で効果的な自己PRの書き方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
例文13選|事務職に採用される自己PRは3ステップで作れる!
職種④企画
私の強みは、相手の立場に立って考えながら、物事を整理して行動できることです。
イベント企画のグループワークで、メンバー間で意見が食い違い、話し合いが進まないことがありました。私は、無理に自分の意見を通すのではなく、まずは一人ひとりに「大切にしたいポイント」や「不安な点」をヒアリングしました。 集まった意見をノートに書き出し、表にして整理することで、「どこが同じで、どこが違うのか」を全員に見える形で示しました。
その結果、みんなが納得して方向性を決めることができ、その後の準備も協力してスムーズに進めることができました。
入社後も、関係する方々の目的や状況をしっかり理解したうえで、ベストな提案をしてチームに貢献したいと考えています。
企画職では、アイデア力以上に「多様な立場や意見を整理・調整し、実行可能な形に落とし込めるか」が評価されます。
この例文では、対立する意見を整理し、全体最適の視点でまとめている点が評価ポイントです。
企画の現場では正解のない課題を複数人で進めることが多く、相手の立場を理解しながら合意形成できる人材は高く評価されます。
企画職の就活で押さえておきたいポイントはこちらの記事で解説しています。
企画職とは? 5つの仕事内容から就職をかなえる志望動機例文を紹介
職種⑤研究・開発
私の強みは、相手の立場に立って考えながら、納得感のある提案をして行動できることです。
ゼミの研究活動では、方針を巡って指導教員やメンバーと意見が分かれることがありました。私は自分の意見を主張するだけでなく、まずは「相手がどのデータを重視しているか」という前提条件を確認し、ノートに整理しました。そのうえで、自分の考えを裏付ける実験データや先行研究を準備し、比較しやすい形で提示するように工夫しました。
客観的な根拠をもとに話し合ったことで、お互いの共通点が見え、より精度の高い研究方針に修正することができました。
入社後も、周りの方々の目的や開発条件をしっかりふまえ、確かなデータに基づいた提案で課題を解決していきたいです。
研究・開発職では、専門知識だけでなく「他者の視点を理解し、議論を建設的に進められるか」が重視されます。
この例文では、意見の違いを対立で終わらせず、相手の立場をふまえて研究の質向上につなげている点が評価ポイント。
技術的制約や目的の違いで意見が分かれる場面は多く、冷静に相手の立場を理解できる人材は研究・開発職として高く評価されます。
職種⑥エンジニア
私の強みは、相手の立場に立って考えながら、自分にできる工夫を常に考えながら行動できることです。
学生時代にチームでシステム開発をした際、メンバーによって得意な技術や担当がバラバラで、作業の進め方にズレが出てしまいました。私は「何がわかっていないか」が人によって違うと考え、まずは一人ひとりに今の状況を確認しました。そのうえで、言葉だけでは伝わりにくい全体の仕組みを図にしたり、一目で進捗がわかるチェック表を作ったりして、共有の方法を変えてみました。
情報をわかりやすく整理したことで、全員が同じ認識を持って作業できるようになり、開発を最後までスムーズに進めることができました。
入社後も、周りの人の状況や理解度を考えた丁寧なやり取りを心がけ、チーム一丸となって良いものを作っていきたいです。
エンジニア職では、技術力と同じくらい「相手に伝わる形で正確に共有できるか」が評価されます。
この例文では、技術的な正しさだけでなく、相手の理解度に合わせて説明や作業手順を調整している点がポイントです。
開発現場では、エンジニア同士だけでなくほかの役割を担う社員との連携も頻繁に発生するため、相手の立場を考えて調整できる人材はチームに欠かせない存在として評価されます。
エンジニア職の就活全般についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
エンジニア志望の就活はポートフォリオが重要! 頻出質問例も紹介
NG例文付き! 落とされがちな「相手の立場に立って考える」自己PRの特徴
実際の選考現場では、「一見良さそうだが、評価につながらない」「むしろ不安を感じさせてしまう」自己PRが少なくありません。
そこでここからは、選考でよく見かけるけれど落とされがちなNGパターンを例文付きで紹介しながら、「なぜ評価されないのか」「どう直せば企業視点で伝わるのか」をキャリアアドバイザー視点で解説します。
①優しさを押し出すだけになっている
私の強みは、相手の立場に立って考えられることです。
学生時代、後輩が悩んでいる様子だったため、とりあえず話を聞いてあげました。後輩の気持ちに寄り添うようにしました。その結果、後輩は少し元気になったように思います。
入社後も、相手の気持ちを大切にしながら行動していきたいです。
この自己PRでは、「話を聞いた」以上の行動や変化が見えず、成果が本人の想像に留まっています。
企業が知りたいのは、「寄り添った結果、何がどう改善されたのか」「仕事でも再現できる行動なのか」という点。
優しさを強みにするなら、相手の行動や状況がどう変わったのかまで踏み込んで語る必要があります。
②「相手の立場」を勝手に決めつけている
私の強みは、相手の立場に立って先回りして行動できることです。
グループ活動で、相手はこう思っているはずだと勝手に判断して、自分なりに先回りして動いていました。その結果、作業が進んだ場面もあったと思います。
入社後も、相手の気持ちを想像しながら行動したいです。
「相手はこう思っているはず」という前提だけで動いているように見え、独りよがりな印象になってしまいます。
企業は、想像力そのものよりも、相手の発言・行動・状況などをどう読み取ったのかを見ています。
相手の立場を語るなら、なぜそう判断したのかという根拠をセットで示すことが不可欠です。
③言うことを聞いているだけになっている
私の強みは、相手の立場に立って柔軟に対応できることです。
学生時代の活動では、指示されたことをそのままこなしていました。結果として、大きなトラブルはありませんでした。
入社後も、相手の要望を大切にして働きたいと考えております。
この自己PRは、「相手の立場に立つ」というより受け身に見えてしまう点が弱点です。
企業が評価するのは、要望をそのまま受け入れる姿勢ではなく、相手にとって本当に最善かを考えた判断です。実際の仕事では、すべての要望をかなえることが正解とは限りません。
「相手の立場を考えたうえで、別の選択肢を提示した」「より良い形に調整した」といった主体的な工夫がないと、評価にはつながりにくくなります。
【Q&A】「相手の立場に立って考える」の自己PRについてよくある疑問に回答!
「相手の立場に立って考える」は企業にアピールできる強みである一方、「どこまでできていれば自己PRになるの?」「結果が出ていないとダメ?」など、判断に迷いやすいテーマでもあります。
そこで、学生から特によく寄せられる疑問をQ&A形式で整理しました。
自己PRとして使えるラインや、評価を下げないための考え方を押さえ、より企業視点に沿った自己PRを作成しましょう。
「相手の立場に立って考える」を自己PRにできるラインは?
A.自分一人の主観で「やってあげた」で完結していないかが一つのラインになります。
自分から見て「これが必要そうだったからやってあげた」だけでは、場合によっては独りよがりな行動をしていると捉えられることも。
そのように思われないためには、客観的な評価を盛り込むことが非常に重要です。
たとえばアルバイトで「顧客の考えを先回りして行動した結果大変喜ばれ、お客様アンケートでも名前を挙げて評価していただいた」など、第三者からのフィードバックをもらった経験は有効ですね。
相手の立場に立って考え行動したけど結果がともなわないとアピールにならない?
A.正直、評価としては弱くなりやすいと思っておいたほうが良いです。
それを補うための対処法として、振り返りと反省を明確にすることが大切。
たとえば部活で「チームのために皆の立場に立って考えながら頑張ったが、士気を高めきれず勝つことはできなかった」というエピソードがあるとしますよね。
それだけで終わってしまうとどうしても自己PRとしては弱くなってしまいますが、「当時の自分に何が足りなかったのか」「なぜ士気を高めきれなかったのか」という反省点がしっかり言語化できていれば、グッと印象は良くなります。
選考では考え方や価値観などが見られるので、しっかりと反省をしているという姿勢自体が相手の立場を深く考える力として評価につながりやすいのです。
「主体性がない」と思われない?
A.伝え方次第では思われる可能性もあります。
何よりも避けるべきは、「相手に遠慮をした」というような言い方。それがどんなに相手の立場に立って考えた結果の配慮でも、それでは主体性がないと思われてしまいます。
一方で評価されやすいのは、「相手のために自分で考えて動いた」という表現。
主体性の有無は、結局のところいかに自分で頭を働かせて行動をしたかによって見られるので、そういった伝え方をすれば問題はありません。
「相手の立場に立って考える」の自己PRは与えた変化に注目して作成しよう
「相手の立場に立って考える」は使いやすい強みですが、伝え方次第で「優しいだけ」「受け身」と受け取られやすい点に注意が必要です。
大切なのは、自分の配慮ではなく、その行動で相手や周囲にどんな変化が生まれたかです。
考えを理解し、根拠をもって行動を選び、状況がどう変わったかを具体的に伝えれば、再現性のあるビジネススキルとして評価されます。
自己PRでは、姿勢や感情ではなく、「与えた影響」を軸に整理することを意識して企業へ貢献意欲をアピールしましょう。
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結局、何ができる人なのかわからない……。