目次
- 責任感の自己PRは工夫して伝えることで高評価も狙える
- そもそも自己PRにおける「責任感」とは?
- 10例文を紹介! 自己PR「責任感」のOK・NG例
- OK例文①アルバイトでの経験
- OK例文②ボランティアでの経験
- OK例文③インターンでの経験
- OK例文④部活動での経験
- OK例文⑤ゼミ活動・研究室での経験
- OK例文⑥サークルでの経験
- NG例文①具体的な経験談がない
- NG例文②協調性がなく自己中心的な印象を受ける
- NG例文③当たり前のことをしているだけ
- NG例文④自分を追い詰めることがマイナスに響く
- 【簡単3ステップ】自己PRで責任感をアピールする際の伝え方
- ①どのような責任感なのか言語化する
- ②どのように発揮・身に付けたのか具体的なエピソードを伝える
- ③入社後に仕事でどのように活かすのか伝える
- 自己PRで活かせる責任感があるか見極める2つのポイント
- ①何かをやり遂げた経験があるか
- ②途中で投げ出すことにもやもやを感じるか
- 自己PRで責任感をアピールするときに確認すべき3つの注意点
- ①頑固な印象を受けないか
- ②受け身の経験ではないか
- ③企業が求める「責任感」とずれていないか
- 責任感を自己PRに使いたい学生からよくある質問に回答!
- 自己PRで責任感はありきたりですか?
- 自己PRで責任感を伝えるときの注意点はありますか?
- 責任感の自己PRは具体的なエピソードを軸に説得力を意識して伝えよう!
責任感の自己PRは工夫して伝えることで高評価も狙える
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、
「責任感は自己PRになりますか?」
「責任感を自己PRにするときのポイントや注意点を知りたいです」
といった質問をよく受けます。結論から言えば、責任感は自己PRのテーマとしては申し分ありません。ただし、責任感の自己PRで高評価を獲得するには、伝え方を工夫する必要がありますよ。
この記事では、責任感を自己PRにする際のポイントや注意点などについて解説していきます。ケース別の例文も紹介していくので、自己PRで悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
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そもそも自己PRにおける「責任感」とは?
責任感とは、自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ちのことですが、社会人に求められる責任感としては、おもに以下の二つが挙げられます。
- 自責の責任感:自分が受け持つ仕事においては、自分にすべての責任があると考える責任感
- 当事者意識の責任感:自分の管轄外の仕事であっても、自分事として捉える責任感
どちらの責任感が重視されるかは企業によって異なりますが、社会人に求められる責任感は2種類あることはしっかりと認識しておきましょう。そのうえで、自分に備わっている責任感は、上記のどちらに当てはまるのかを見極めることが重要です。
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小さなことでも積極的にアピールしよう
責任感は「この職種のアピールに使える」という類いのものではなく、「すべての職種、すべての仕事として成立するもの」に必要です。お金をもらい仕事として取り組む以上、価値を提供する責任を負うのは当然のことです。
学生時代にはアルバイトなどで社員がフォローをしてくれていたかもしれませんが、社会人になってからはそうした配慮をしてくれる人が少なくなります。それが仕事として責任を負って働くことでもありますから、どんな小さなことでも良いので、これまでの経験のなかで責任感を持って取り組んだことがあれば積極的にアピールに活用しましょう。
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10例文を紹介! 自己PR「責任感」のOK・NG例

就活生
責任感をテーマにした自己PRは、どのように考えれば良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
責任感の自己PRを考えるにあたって、まずは例文を参考にして全体の流れをつかんでおくことが大切ですよ。
ここからは、責任感をテーマにした自己PRのOK例文をケース別に6つ紹介するので、これらを参考に全体の流れとポイントをつかんでおきましょう。
また、NG例文も4つ紹介するので、こちらは「どういった点がNGなのか?」「どう改善すれば良いのか?」といった点も考えながら、チェックしてみてくださいね。
OK例文①アルバイトでの経験
私には、一度引き受けた役割は最後までやり遂げるという強い責任感があります。
大学時代、2年間続けた個別指導塾のアルバイトでこの強みを発揮しました。担当していた生徒の一人が数学に強い苦手意識を持っており、なかなか成績が伸び悩んでいました。私は「この生徒の成績を上げる」という自身の役割に責任を感じ、通常授業に加えて、その生徒専用のオリジナル問題集を作成することを決めました。
過去のテスト結果から生徒がつまずきやすい箇所を分析し、基礎から着実に理解を深められる問題を作成した結果、次のテストでその生徒は20点以上の点数アップを達成できました。時間のかかる地道な作業でしたが、「担当講師として必ず成績を上げる」という使命感があったからこそ、責任を持って取り組むことができたのだと思います。
御社に入社後も、与えられた役割や業務に対し当事者意識を持ち、最後まで責任を持ってやり抜くことで信頼に応えていきたいです。

キャリアアドバイザー
生徒の点数を上げることができたのは、責任感や使命感が強いからこそ実現できた素晴らしい成果ですね。成果を定量的に表していることで、企業はあなたの活躍をより具体的にイメージできます。
OK例文②ボランティアでの経験
私は、物事を最後までやり遂げる責任感の強さに自信があります。
大学時代は、地域の清掃ボランティアに参加していました。あるとき、地域の大規模な清掃イベントが開催されることになり、私は30名以上のボランティアをまとめる責任者を任されました。準備段階では参加者のスケジュール調整や清掃エリアの分担、備品の手配など多くの課題があり、途中でメンバーの欠席も重なりました。しかし私は、「責任者として途中で投げ出すことはできない」という強い思いを持って一つひとつの課題に向き合い、代替メンバーの確保や作業内容の再調整をおこなった結果、イベント当日は無事に全行程を完了させることができました。
御社に入社後も自分に与えられた役割を着実に遂行し、信頼される人材として貢献していきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
エピソードを通じて、与えられた仕事を最後までやり抜く責任感をしっかりとアピールできています。ただ、与えられた役割を着実にこなすのは社会人として当然のことであるため、入社後の抱負についてもう少し具体的に述べられると良いですね。
OK例文③インターンでの経験
私は、どのような状況でも自分の役割を果たす責任感があります。
以前に参加したWebマーケティング会社でのインターンでは、企業のSNS運用を支援するプロジェクトに携わりました。当初は業務のサポートが中心でしたが、途中からクライアントのアカウント運用を一部任されることになりました。あるとき、担当していた投稿スケジュールに大幅な遅れが生じ、プロジェクトの進行に影響が出そうな状況になりました。そこで私は、原因の洗い出しとタスクの優先順位の見直しをおこない、自ら進んで時間外の業務にも対応しました。その結果、スケジュールの遅れを取り戻すことができ、当初の計画通りにプロジェクトを完了させることができました。
御社に入社後は主体性を持って業務にあたり、責任ある行動を積み重ねていきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
課題に対して自ら進んで取り組んでおり、主体性のある人材として入社後の活躍に期待が持てる内容になっていますね。入社後にどう貢献できるかまで伝えることができれば、さらに完成度が高まりますよ。
OK例文④部活動での経験
私は責任感があり、一度始めたことは途中で投げ出さず、最後までやり抜くことができます。
大学時代はバスケ部に所属しており、シューティングガードというシューターを担うポジションでした。私は体が小さくゴール付近で勝負をするのは難しいため、外からシュートで援護射撃をするのが自らの役割と考えました。シュートの成功率を上げるために、朝と晩の練習後に100本のシュートを課し、3年間1日も欠かさずやり遂げました。その成果もあり、試合での3Pシュートの成功率はチームトップになり、県の最優秀選手にも選ばれました。
御社でも一度立てた目標は最後まで諦めずに取り組み、コツコツ努力を重ねることで目標を達成していきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
目標に向けての努力が具体的に述べられており、聞いている側もイメージしやすいですね。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!部活動経験で責任感をアピールする際のポイント
責任感の定義をはっきり示すことと数字を用いることが効果的
この例文は、「責任感=一度始めたことは途中で投げ出さず、最後までやり抜く」ととらえていることで、仕事でどのように責任感を活かして働いてくれるかを具体的にイメージできます。また、「3年間、毎日100本」という定量的な表現を用いているため、その取り組みを続ける難しさも理解しやすいです。
より良くしていくためには、上記のエピソードのなかで、何に対して責任感を持てるのかを明確にしましょう。「自分の立てた目標に対しての責任感」なのか、「シューターとしての責任感」なのかを明確にできるとよりわかりやすくなりますよ。
OK例文⑤ゼミ活動・研究室での経験
私の強みは、チームのなかで自分の役割を全うできる責任感の強さです。
大学時代は経営学のゼミに所属し、おもに企業の経営戦略についてグループでの研究と発表をおこなってきました。大学4年次に最終発表をおこなう際は、メンバーのなかに作業の進捗が遅れてしまう人がおり、発表準備が間に合わなくなる状況に陥りました。そこで私は、自ら進捗の管理役を買って出て、管理表を作成して毎週のタスクを可視化するほか、メンバー同士でサポートし合える体制を整えました。その結果、徐々に準備の遅れを取り戻すことができ、発表本番では教授からも高評価をいただきました。
御社においても、チームの一員として与えられた仕事に責任を持ち、成果にこだわって行動できる人材を目指したいと思います。

キャリアアドバイザー
ゼミ活動のエピソードを通じて、チームで責任感を発揮したことを効果的にアピールできていますね。企業ではチームで成果を出すことを求められることも多いため、チームのなかで自分の役割を全うできる人材は評価されやすいですよ。
OK例文⑥サークルでの経験
私は自分の役割に責任を持ち、状況に応じて主体的に行動することができます。
大学ではテニスサークルに所属し、3年次には50人以上が参加する夏合宿の運営リーダーを務めました。企画段階から全体のスケジュール管理、宿泊先やコートの予約、参加者への連絡などを担当しましたが、直前に悪天候の影響で予定していた会場が使用できなくなるというトラブルが起こりました。そこで私はすぐに代替施設を探し、現地に直接連絡を取るなどして最短で新しい手配を完了させました。加えて、スケジュールを再編成し、参加者全員に早急に情報を共有することで、サークル内の混乱を最小限におさえることができました。
入社後も持ち前の責任感を発揮して、主体的に行動できる人材として御社の業績に貢献していきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
エピソードが具体的に述べられており、内容に説得力がありますね。実務では不測の事態が起こることも多いため、状況に応じて行動できる人材は重宝されます。
NG例文①具体的な経験談がない
私の強みは、責任感があることです。
責任感を活かして物事に取り組むことができ、一度始めたことは何があっても最後までやり遂げることができます。ほかの人が諦めて手を引いたことでも、最後までやり抜けるのが私の強みと考えます。ときにはどうにもうまくいかず、失敗に終わることもありますが、それでもめげずにチャレンジし続け、自分が納得いくまでやめることはありません。
御社でもこの責任感を発揮して、物事に粘り強く取り組み、最後の最後まで諦めないことで仕事の成功を目指したいと考えております。

キャリアアドバイザー
具体的な経験談がないため、責任感があることの根拠に乏しく、説得力に欠けています。また、「自分が納得いくまでやめることはない」という表現は頑固な印象を持たれやすいため、エピソード内に柔軟性を持って行動した経験を盛り込むと良いですよ。
NG例文②協調性がなく自己中心的な印象を受ける
私は、責任感があることが強みです。
インターンに参加した際に、チームで仕事をしていても「ほかの人に任せていられない」と思い、すべて自分が引き受けたことがあります。周囲の人からは「仕事ができてすごい」と言われ、感謝されました。
ほかの人に任せるよりも自分でやったほうが早いと考えているため、御社に入社後も自分一人で仕事ができるように成長していきたいと思います。

キャリアアドバイザー
「ほかの人に任せていられない」という表現は協調性が感じられず、自己中心的なイメージが強くなります。社会に出ればチームで仕事をすることも多くなるため、チームのなかで自分の役割を全うすることが大切ですよ。
自己PRで協調性をアピールする際のポイントや注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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協調性を魅力的に自己PRするには|エピソード別の例文で徹底解説
協調性をアピールする際は、企業が求める主体性や能動的な能力をアピールすると好評価を得られますよ。 この記事では、協調性の意味、好評価を得るポイント、自己PR例文をキャリアアドバイザーが解説します。 動画や例文も参考にポイントを押さえてアピールしてくださいね。
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NG例文③当たり前のことをしているだけ
私は、責任感があります。
大学時代は、居酒屋で2年間アルバイトをしていました。最初は遅刻しがちで注意されることが多かったのですが、「このままではいけない」と思い、毎日遅刻しないようにして、仕事も責任を持って一生懸命頑張りました。店長からも「最近とても頑張ってるね」と褒めてもらえ、同僚からも段々と仕事ぶりを認められるようになりました。
御社に入社後も、責任感を持って仕事に打ち込みたいです。

キャリアアドバイザー
遅刻しないように気を付けることや、責任を持って仕事に取り組むことは当たり前のことであり、責任感のアピールにはなりません。また、「責任を持って一生懸命頑張りました」だけでは漠然としすぎているため、どのような努力や工夫をおこなったかを伝えるようにしましょう。
NG例文④自分を追い詰めることがマイナスに響く
私の強みは、責任感があることです。
私は任された仕事があると「絶対にやり遂げなければならない」と思い、必死に頑張ります。プレッシャーを感じることもありますが、期待を裏切ってはいけないので、無理をしてでも成果を出そうとします。
御社に入社後も、持ち前の責任感を発揮して、結果を出していきたいと思います。

キャリアアドバイザー
「必死」「期待を裏切ってはいけない」「無理をしてでも」といった表現は、自分を追い詰めている感じが強く、企業側からも不安視されやすくなります。責任感の強さを打ち出すのは良いですが、過剰に自分を追い込む印象を持たれないよう、表現方法には気を付けましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!自己PRで責任感を伝える際のポイント
継続できた経験や周りと比較して「自分ならでは」の行動を具体的に伝えよう
自己PRで責任感をアピールする場合、「途中で投げ出さなかったエピソード」を具体的に伝えることが大切です。たとえば、アルバイトを長期間継続し、ほかの人が辞めていく状況でも辞めずにやり遂げた経験などが挙げられます。
また、他者と自分を比較し、異なる点を明確にすることも重要です。たとえば、「私が働いていたアルバイト先では、3カ月以内に8割のアルバイトが辞めてしまうような厳しい環境でしたが、私は〇〇といった理由で、2年半継続しました」といった形ですね。具体的な状況と自身の行動を他者と比較して示すことで、あなたの責任感の強さがより際立ちますよ。
【簡単3ステップ】自己PRで責任感をアピールする際の伝え方


就活生
責任感をテーマにした自己PRのイメージはつかめましたが、具体的にどうアピールしていけば良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
自己PRには基本的な枠組みがあるため、それに当てはめて伝えるのが良いですよ。
ここからは、自己PRで責任感をアピールする際の伝え方を3ステップで解説していきます。この手順に沿って伝えていけば、自分の魅力を効果的にアピールできるようになりますよ。
①どのような責任感なのか言語化する
責任感をテーマにした自己PRを作成するにあたって、まずは「どのような責任感」なのかを明確にすることが必要です。
一口に責任感と言っても、人によって受け取り方は異なります。始めたことを最後までやり遂げることも、正確さを重視して取り組むことも責任感です。
ただ単に「私は責任感があります」と伝えるだけでは、相手もイメージがしづらく、自分の意図した通りに伝わらない可能性があります。そういった事態を避けるためにも、自分のアピールしたい責任感がどのようなものなのか、しっかりと言語化しておきましょう。
言い換え表現を使うのもおすすめ
もし「責任感」という言葉で伝えるのが難しい場合には、別の表現に言い換えるのもおすすめです。
言い換え表現を使うことで、責任感という漠然としたものがより具体的な形になり、相手にもイメージしてもらいやすくなります。どのように言い換えるかによって相手が抱く印象も変わってくるため、自分のイメージに合った表現がないか考えてみましょう。
- 物事を最後までやり遂げる
- 一つのことに集中して完遂できる
- 壁にぶつかっても諦めず、解決策を考えられる

キャリアアドバイザー
責任感という言葉を直接使わなくても、責任感をアピールすることは十分に可能です。より具体的にアピールするには、表現を工夫して伝えることが大切ですよ。
さまざまな言葉の言い換え例については、以下の記事をぜひ見てみてくださいね。
・誰とでも仲良くなれる
「誰とでも仲良くなれる」は言い換えられる? 例を交えてコツを解説
・傾聴力
傾聴力は言い換えが大事! 自己PR作成のポイントや例文を紹介
・リーダーシップ
例文13選|リーダーシップを言い換えて強みを効果的にアピール!
・ムードメーカー
ムードメーカーの言い換え表現10選! 長所としてアピールするコツ
②どのように発揮・身に付けたのか具体的なエピソードを伝える
自己PRは自分のアピールポイントを提示するだけではなく、その根拠を示すことも大切です。
ただ単に「責任感がある」と伝えるだけでは説得力に欠けるため、その責任感を「どのようなシーンで発揮したのか」、あるいは「どのように身に付けたのか」もセットで述べるようにしましょう。
具体的なエピソードも伝えることで、自己PRの信ぴょう性が高まり、高評価につながりやすくなります。

キャリアアドバイザー
エピソードを選ぶ際は内容のインパクトではなく、「責任感があることを裏付けられているか?」という点を重視するようにしましょう。
自己PRのエピソードの見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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③入社後に仕事でどのように活かすのか伝える
自己PRでは、最終的に「仕事でどのように活かせるのか」につなげることが大切です。
どれだけ責任感があることをアピールできたとしても、それだけでは不十分です。企業側は「その強みを活かして、どのように貢献してくれるのか?」といった部分も知りたいため、そこまで言及しておかないと、なかなか良い評価にはつながりません。
確実に高評価を獲得するためにも、「責任感を仕事でどのように活かせるか」、そして「責任感を発揮することで、企業にどのようなメリットをもたらすのか」までアピールして、自己PRを締めくくるようにしましょう。
- 任された仕事を最後までやり遂げる
- 約束を守れるようにスケジュールを調整する
- 小さな仕事も誠実にこなし信頼を勝ち取る
- 高い目標にも前向きに取り組み成果を出す
キャリアアドバイザーが読み解く!周りと差別化を図るコツ
責任感を発揮したエピソードを複数用意して再現性を示そう
責任感をアピールする学生は多いため、ほかの学生との差別化が難しいと感じるかもしれません。しかし、無理に言い換え表現を探すよりも、エピソードの内容を深掘りして整理することのほうがより重要です。
その際、一つのエピソードではなく、ほかの場面でも責任感を発揮した経験を複数準備しておくことで、再現性のある強みであることを示せますよ。自分の強みが本当に責任感であるなら、自信を持ってそれを伝えましょう。
自己PRで活かせる責任感があるか見極める2つのポイント

就活生
責任感があるほうだとは思うのですが、アピールできるほど責任感が強いかと言われると自信がありません……。

キャリアアドバイザー
その場合は、責任感があるかどうかチェックしてみましょう。当てはまっていたら、自信を持ってアピールしてくださいね。
責任感は明確に形や数値で表現できるものではないため、本当に備わっているかどうかはなかなか判断が難しいものです。自分では責任感があるつもりでも、周囲の評価はそうでもなかったり、反対に責任感がないと思っていても、周囲はあると認識していたりすることもあります。
そこでここからは、自己PRで活かせる責任感があるかどうかを見極めるポイントを2つ紹介します。

キャリアアドバイザー
これらをチェックしてみて、そもそも自己PRで責任感を取り上げるべきか判断してみましょう。
もし責任感が自己PRのテーマに適していなかった場合には、ほかのテーマを探す必要があります。自分の長所の見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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①何かをやり遂げた経験があるか
責任感の有無を見極めるには、過去の経験を洗い出すのが効果的です。責任感のない人は、何かを始めても最後までやり遂げることができず、途中で投げ出してしまいがちです。そのため、過去に物事を最後までやり遂げた経験がある場合は、それは責任感がある証拠だと言えます。
なお、やり遂げた経験において、成果の大きさを気にする必要はありません。「自分で決めた目標をしっかり達成できたかどうか」を基準に、これまでの経験を丁寧に振り返ってみましょう。

キャリアアドバイザー
ただし、何かをやり遂げた経験は自ら行動したものに限られ、受け身の経験は除外して考える必要がありますよ。
②途中で投げ出すことにもやもやを感じるか
最後までやり遂げた経験が思い出せない場合は、物事を途中で投げ出すことにもやもやを感じるかどうかで判断してみましょう。
責任感がない人は、途中で放置してもそれほど気にならず、そのまま忘れてしまうことも多い傾向にあります。そのため、中途半端なところで投げ出すともやもやし、最後までやらなければ気が済まないという性格であれば、責任感があると言えます。
たとえば、学校の課題について、「一度やり始めたら最後まで一気にやり遂げたい」「期限までに余裕を持って終わらせたい」と考える人であれば、責任感が備わっていると言えますよ。

キャリアアドバイザー
もやもやを感じるかどうかは主観的な基準ですが、責任感の有無を測るうえでは有効な指標です。
そのほか、「努力を惜しまない」タイプの人も責任感があると言えます。努力を惜しまない性格を自己PRする際のポイントや注意点については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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努力を惜しまない人柄をアピールして選考を有利に進めよう こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、 「努力を惜しまないことを自己PRにしても良いのでしょうか」「努力を惜しまない強みを魅力的にアピールする方 […]
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自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう!
自己PRで責任感をアピールするときに確認すべき3つの注意点
責任感は業界や職種にかかわらず求められるものであり、自己PRのテーマとしてもおすすめです。ただし、責任感の自己PRは、伝え方によってはマイナス評価につながる可能性もあるため、注意が必要です。
そこでここからは、自己PRで責任感をアピールするときの注意点を3つ紹介します。思わぬ点で評価を下げないためにも、ここでしっかりと確認しておきましょう。
①頑固な印象を受けないか
責任感を持って物事を最後までやり遂げるのは素晴らしいことですが、場合によっては頑固に思われる可能性があります。難しい課題をやり遂げたとしても、周囲に対する迷惑を顧みないようだと、「頑固」「意固地」といった印象が強くなるからです。
そういったリスクを回避するには、チームで責任感を発揮したことをアピールするのが効果的です。周囲の協力を得て何かを成し遂げた内容をエピソードに含めれば、頑固な印象を払拭しやすくなります。
- ほかの人の意見も取り入れた
- 周囲の状況に合わせて柔軟に行動を変えた
頑固さを短所としてアピールすれば、長所と短所に一貫性が生まれ、責任感の強さにさらに説得力がつきます。頑固さを短所として伝える際のコツや例文については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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例文6選! 面接で頑固な短所を伝えて好印象を残すコツ
頑固という短所を評価につなげるには、頑固を言い換えた長所を伝えることがポイントです。今回は頑固さを短所として伝える際に必要な3つの内容と伝えるときの例文をキャリアアドバイザーが紹介します。伝え方を工夫して、短所もうまく活用しましょう。
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②受け身の経験ではないか
物事を最後までやり遂げた経験は、責任感をアピールする根拠として効果的ですが、それは主体的な行動であることが条件となります。たとえ最後までやり遂げたとしても、誰かに命じられてのことであったり、やむを得ない事情であったりすれば、責任感があることの根拠としては適していません。
受け身の経験を提示しても責任感があるとは認められず、場合によっては無責任と受け取られてしまう可能性もあります。自己PRで責任感を取り上げる際は、主体的な行動であったかどうかを確認するようにしましょう。
③企業が求める「責任感」とずれていないか
責任感を自己PRのテーマにする際は、自分がアピールする責任感と企業の求める責任感にずれがないかの確認も必要です。
社会人に求められる責任感には、自分が受け持つ仕事においては自分にすべての責任があると考える「自責の責任感」と、自分の管轄外の仕事であっても自分事としてとらえる「当事者意識の責任感」の2種類があります。
どちらの責任感が重視されるかは、企業の社風や業務の特性などによって変わってきます。企業の求める責任感をアピールしても評価にはつながりづらいため、事前に企業の求める責任感を理解したうえで、ずれが生じないように注意しましょう。
- コーポレートサイトを確認する
- 公式SNSを確認する
- OB・OG訪問をおこない、実際に働いている人の話を参考にする
責任感を自己PRに使いたい学生からよくある質問に回答!
「自己PRで責任感をアピールしても良いのか?」「自己PRで責任感を伝えるときは、どのような点に注意すれば良いのか?」といった疑問を持つ学生も多いかと思います。ここからは、そのような学生からの質問にキャリアアドバイザーが回答します。
自己PRで責任感はありきたりですか?
「与えられた仕事を最後までやり抜く責任感」や「時間・期限・規則・約束を守る」ことは、仕事をするうえでは当然のことであるため、それだけでは面接官に強い印象を残すのは難しいでしょう。
責任感を効果的にアピールするには、ただエピソードを伝えるのではなく、自分自身が工夫したこともあわせて伝えることが重要です。具体的には、自分が担った役割を最後まで果たすためにどのような困難や課題に遭遇して、それをどう乗り越え、どのような成果につながったのかを伝えるようにしましょう。
自己PRで責任感を伝えるときの注意点はありますか?
責任感は仕事をするうえで必要な資質の一つですが、表現の仕方によってはマイナスイメージにつながる可能性があるため、注意が必要です。
たとえば、「責任感とは仕事を自分一人だけの力でやり遂げること」といったイメージに沿ってアピールしようとすると、「柔軟性に欠ける」「独断専行する」「仕事を一人で抱え報連相をしない」などと思われる場合があります。
自己PRで責任感を伝えるときは、どのような場面で責任感をどのように発揮して、どういう成果を上げることができたのかまでを伝えることが重要です。
責任感の自己PRは具体的なエピソードを軸に説得力を意識して伝えよう!
最後までやり遂げようとする姿勢は仕事においても大切であり、自己PRにおいて責任感は最適なテーマの一つと言えます。
ただし、責任感は明確に形や数値で表現できるものではないため、高評価につなげるためには、具体的なエピソードを軸に説得力を意識して伝えることが重要です。
今回解説した内容を参考にしながら、自己PRで責任感を取り上げる際のポイントや注意点をしっかりと押さえて、ぜひ効果的なアピールにつなげてくださいね。
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キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ責任感は社会人として重宝される素質の一つ
キャリアアドバイザー
吉川 智也
プロフィールをみる小さな出来事でも積極的にアピールしよう
趣味は結果を求められませんが、仕事においては当然ながら結果が求められます。企業は、「この人は責任を持って最後までやり遂げてくれるか」という点を重視しています。そのため、責任感はときに、個人の能力以上に人間性や人柄の魅力として企業側に評価されることがあるのです。
たとえば、学生時代のサークルやアルバイトなどで、結果が求められる場面において、試行錯誤しながらも責任を持ってやり遂げた経験はありませんか。「立場が人をつくる」という言葉があるように、人は新しい役割に就くことで人はそれまでにはなかった責任感が芽生え、より一層頑張ることができるものです。たとえそれがどんなに小さな出来事だったとしても、それはあなたの責任感を示す価値ある経験となるかもしれません。選考の場では、そうした経験を積極的にアピールしていきましょう。