TOEIC700点以上は就職に有利! 刺さるスコアの伝え方を伝授

この記事のアドバイザー

何点以上なら良い? TOEICを就活でアピールするには〇〇点から!

目次

  1. TOEICは就職で有利に働く? 評価されるスコアの目安を押さえて強みにしよう
  2. 就活でアピールになる? TOEICに関する前提知識
  3. 就活に活かすならTOEICがおすすめ
  4. 約5割の企業がTOEICスコアを参考にしている
  5. TOEICは就職を有利に進める強力な武器になる! 評価されるスコアの目安
  6. 400〜500点台:アピールになりにくい
  7. 600点以上:履歴書に記入できるライン
  8. 700点以上:日系の大手企業を目指すなら必須
  9. 800点以上:外資系やグローバル企業を目指すなら必須
  10. TOEICスコアを取得する3つのメリット
  11. ①グローバル志向の企業から採用されやすくなる
  12. ②他の学生と差別化を図れる
  13. ③スコアを通して向上心や勤勉さを伝えられる
  14. TOEICスコアを通して企業が見ているポイント2選
  15. ①グローバルに活躍できる人材か
  16. ②目標に向けて努力できるか
  17. TOEICスコアを就活で強力にアピールする4つのコツ
  18. ①なぜ学んだのか動機を伝える
  19. ②どうやって学んだか勉強の仕方を伝える
  20. ③学んだことを入社後どう活かしたいか伝える
  21. ④語学力定着のため日常的に英語を使っていることを伝える
  22. TOEICを就職で使用する際によくある質問に回答!
  23. Q:選考でTOEICを使用したい場合いつ頃までに受ければ良い?
  24. Q:取得後何年以内の結果まで履歴書に記載できる?
  25. Q:就職に有利に働くスコアは何点から?
  26. TOEICスコアで就活を有利に働かせ内定獲得へと近づこう!

TOEICは就職で有利に働く? 評価されるスコアの目安を押さえて強みにしよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就職活動を控えた学生から、

「TOEICって受けておいたほうが良いですか?」
「スコアが高ければ、就活で有利になるんでしょうか?」

といった質問や相談をよく受けます。「就活にはTOEICが必要」と周囲から聞いて、気になっている人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、TOEICで高得点を取っていると、就職活動を有利に進められる可能性が高いです。英語力の証明になるだけでなく、努力や継続力といった他の強みもアピールできる点がポイントです。

この記事では、どのくらいの企業が選考でTOEICのスコアを参考にしているのか、評価されるスコアの目安はどのくらいなのか、就活で活かすにはどうすれば良いのかなどを詳しく解説していきます。

英語にあまり自信がないという人でも役立つ情報も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

就活でアピールになる? TOEICに関する前提知識

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就活生

先輩から就活を有利に進めたいなら英語力を高めておくといいよ言われたのですが、本当ですか……?

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アドバイザー

たしかに英語力が高いことは企業への大きなアピールポイントなります。

英語力をアピールしたいと考えているものの、実際評価されるのかどうか気になっている学生もいるでしょう。まずは英語の資格に対する企業の考えや、どの程度参考にしているのかを確認していきましょう。

就活に活かすならTOEICがおすすめ

TOEIC(Test of English for International Communication)は、おもに「ビジネスシーンにおける英語運用能力」を測るテストです。リスニングとリーディングの合計で990点満点のスコアで評価され、世界160カ国以上で実施されています

英検も英語力を証明できる資格ですが、TOEICは点数で細かくスキルを示せるため、企業にとって採用基準として使いやすいのが特長です。また、英検は学生向けのイメージが強く、ビジネス英語に特化していないため、就職活動でアピールしたいならTOEICの方が適していると言えます。

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とはいえ英検を持っていても意味がない、というわけでは決してありません。特にTOEICにはないスピーキング力を証明できるため、準一級以上を持っている場合はTOEICとあわせてアピールしましょう。

こちらの記事では英検1級を保有している場合の活かし方について解説していますよ。

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約5割の企業がTOEICスコアを参考にしている

採用時にTOEICのスコアを参考にしている企業の割合

TOEICが公表している2019年の英語活用実態調査によると、約5割の企業が採用時にTOEICスコアを「参考にしている」または「今後参考にする可能性がある」と回答しています。特に大手企業はすでに海外事業を展開しているケースが多く、外資系企業では新卒でも一定の英語力が求められることが一般的です。

現時点では英語を日常的に使わない業界でも、将来的にはグローバル展開を視野に入れている可能性があり、英語力のニーズは今後ますます高まると考えられます

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もちろん業界ごとに重視される度合いに違いはありますが、TOEICスコアの重要性は今後も就職活動において確実に高まっていくはずです。

TOEICスコアが就活で有利になるケース

TOEICスコアが就活で有利になるのは、獲得スコアが高い場合、また、英語のニーズが高い業界を志望するケースです。

一般的に700点以上のスコアを獲得していれば、どの企業でもアピール材料になります。求められる英語力は業界や職種によって大きく差がありますが、代表的な業界は以下の通りです。

英語が必要な業界の例
  • 外資系企業
  • グローバル企業
  • 旅行・航空業界
  • 物流業界
  • 金融業界
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ただし、TOEICの重視度は職種によっても差があります。同じグローバル企業でも、たとえば英語を使う機会の少ないエンジニアなどの職では、知識やスキルのほうが重視される傾向にありますよ。

TOEICスコアが就活で有利にならないケース

一方で、TOEICを受けたことがあるからと言って必ずしも評価されるとは限りません。たとえば、多くの企業で幹部社員への昇進に必要な最低スコアを600点に設定しており、選考においてもそれ未満のスコアは評価対象にならないことが多いです。

また、当然ながら英語が必要ではない業界を目指している場合もTOEICのスコアは重要視されません。

TOEICスコアが特に有利にならない業界の例
  • 官公庁・公社
  • 団体
  • IT業界
  • マスコミ業界
  • 海外展開していないメーカーや金融
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いずれの業界であっても、TOEICのスコアがまったく無駄ということはありません。最終面接後の評価が同等の場合は、TOEICのスコアが高い人を優遇する可能性もありますよ。

TOEICのみならず英語を就活に活かす秘訣は以下の記事でも解説しています。アピール方法などに詳しいので、ぜひ目を通しましょう。

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TOEICは就職を有利に進める強力な武器になる! 評価されるスコアの目安

就職に有利なTOEICの点数
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就活生

TOEICって受けた方が良いとは聞きますけど、実際どれくらいの点数を取ればアピールになるんですか?

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とても良い質問ですね。TOEICはスコア次第で評価が大きく変わります。企業によって基準は異なりますが、ある程度の目安を知っておくと目標が立てやすいですよ。

TOEICはスコアが明確な数字で示されるため、就職活動における英語力のアピール材料として非常に有効です。ただし、スコアが一定の基準に達していないと、かえって逆効果になることもあります。

ここからは、TOEICスコアがどの程度あれば就職活動で評価されるのか、レベルごとに解説していきます。

400〜500点台:アピールになりにくい

TOEICが実施した「2022年度受験者数と平均スコア」によると、大学生の平均スコアは588点でした。この平均値を下回っている場合は、英語力があることのアピールにならないことが多いです。

それどころか400〜500点台の場合は、履歴書に書くことで逆に英語が苦手だと思われてしまう可能性も。そのため平均値を下回っている場合は、無理に履歴書に書かないほうが無難ですよ。

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英語に苦手意識がある場合は、600点を一つの基準として目指してみましょう。就活の選択肢を広げることができますよ。

600点以上:履歴書に記入できるライン

TOEICで600点以上を取得できれば、履歴書やエントリーシート(ES)に自信を持って記載できるレベルです。多くの企業では「最低限の英語力がある」と評価され、事務職や一般職、営業職などでも一定の加点要素となります。

600点以上は、英文メールの読解や簡単なビジネス会話ができる基礎力を示すラインです。英語を業務で頻繁に使う職種でなくても、「基本的な英語対応は問題なさそうだな」と企業に安心感を持ってもらうことができます。

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アドバイザー

特に英語を使用する機会が少ない業界・企業でも、600点を超えていれば評価対象になりやすく、就活の選択肢を広げる効果も期待できますよ。

キャリアアドバイザーが読み解く!600点以下でも方法次第ではアピールにつながることも

鴨川 未奈

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鴨川 未奈

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スコアは低いと認めたうえで今後の努力や目標を明確に伝えよう

TOEICスコアが600点以下でも、工夫次第でが十分にアピールにつながる場合があります。

たとえば、自己PRで向上心、継続力、持続力、自己研鑽に励む姿勢などをアピールしたい場合です。その根拠として、TOEICスコアを含むさまざまな資格取得に力を入れていた経験を伝えるのであれば、スコアが600点以下でも履歴書に記載して良いでしょう。

ただし、これはほかの資格も取得していたり、何らかの勉強を継続して成果を出せている場合に限ります。この際は、現在のスコアは低いことを正直に認めたうえで、今後さらに高い点数を取るために勉強中であることや、直近の具体的な目標点数も明確に伝えるようにしましょう。こうすることで、向上心に加えて計画性のアピールにもつながりますよ。

ちなみに、求人票や企業の採用意向などを見ると、TOEICのスコアで足切りをおこなっている企業は700点以上を求めるケースが多い傾向にあります。外資系や今後海外事業をメインでおこなう予定のある企業では、800点以上のスコアを設定しているところもありました。これらの企業を目指す学生は、目安として頭に入れておくと良いでしょう。

700点以上:日系の大手企業を目指すなら必須

日系の大手企業を志望する場合、TOEIC700点以上が一つのボーダーラインです。特に、海外拠点を持つ企業や、取引先に外国企業が含まれるようなビジネスを展開している場合は、このレベル以上の英語力が前提とされることが多くなります。

700点以上であれば、英語での読み書きに加え、業務に関連した会話や指示のやり取りもある程度可能と判断され、採用時の大きなアピールポイントになります。また、大手企業ではTOEICスコアが入社後の配属先決定や昇進・昇格の基準として使われることも増えており、入社後のキャリア形成にも良い影響があります。

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企業によっては「700点未満は昇進試験の対象外」というケースもあるため、就活だけでなく長期的なキャリアを見据えても重要なスコアといえますよ。

800点以上:外資系やグローバル企業を目指すなら必須

外資系企業やグローバル企業を志望する場合は、最低でも800点以上のスコアが求められると考えておきましょう。実際、こうした企業にはTOEIC900点超えの応募者も多く、800点未満では書類選考で不利になる可能性が高まります。

800点以上を取得していれば、英語でのプレゼンや会議、メールでのやり取りなども一定水準で対応できるとみなされます。

スコアの目安
  • 国際部門での業務遂行に必要なスコア:750点
  • 海外赴任者期待スコア:695点

参照:「上場企業における英語活用実態調査」報告書(2013年)

また、800点は「英語が得意」と言えるラインではありますが、外資系企業での実務にはさらなる英語運用力が求められる場面もあります。複雑な議論などをおこなうには、さらなるブラッシュアップが必要です。

キャリアアドバイザーが読み解く!TOEICの高スコアは就活に有利に働く?

吉田 実遊

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海外進出している企業では強力なアピールポイントになる

TOEICの高スコアは、積極的に海外進出している企業や、海外との取引がある企業では高く評価されます。しかし、そういった企業でなければ、スコア自体が評価に大きく影響することはあまりありません。基本的には履歴書にスコアを記載すれば十分でしょう。

ただし、スコア取得のためにほかの人がしていないような並外れた努力をした、という文脈であれば、その努力の過程を自己PRとしてアピールすることは可能です。

自分の志望企業が海外進出している企業なのかをよく調べたうえで、適切なアピールを心掛けましょう。

外資系に興味がある人はこちらの記事もあわせて読んでおきましょう。
外資系とはどんな企業? 知っておきたい選考の特徴や対策方法を解説
外資系に向いている人の9つの特徴を紹介! 業界別の志望動機例文付き

あなたが受けないほうがいい職業を診断しよう

就活では、自分に合った仕事が見つからず悩むことも多いでしょう。

そんな時は「適職診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけあなたの性格や強みを分析し、適職・適さない職業を提案してくれます

自分の適職・適さない職業を知ることで、自信を持って就活を進めましょう。

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TOEICスコアを取得する3つのメリット

TOEICスコアを取得する3つのメリット

就活までにTOEICで高いスコアを獲得しておくメリットについても整理しておきましょう。TOEICスコアを取得するメリットは、単に英語力のアピールだけにとどまりません。TOEICをどのようにスコアアップさせたかという過程も、ESや面接でのアピール材料になります。

①グローバル志向の企業から採用されやすくなる

グローバル志向の企業では、海外駐在なども視野に入れグローバルに活躍できる人材を増やしていきたいと考えています。学生のうちにTOEICで高いスコアを獲得している人は、もともと英語が好きだったり、海外志向が強い傾向にあります。

つまり、企業が求める採用基準に合致している可能性が高く、グローバル業務への適正も評価されやすいと言えます。基本的な英語力は身に付いているので、最初から即戦力として活躍してくれるポテンシャルを秘めているのです。

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育成コストを抑えられる点も魅力に感じてもらいやすいですよ。

②他の学生と差別化を図れる

就活では、周りの大学生と差をつけることが大切です。大学生の多くは、TOEICスコアを取得していても400〜600点台という人がほとんどです。そんななか、700点以上を持っていれば履歴書やESの時点で目立つことができますよ。

さらに800点以上あれば、人気の高い大手企業や有名企業の採用選考においても注目してもらえる可能性が高まります。つまり、TOEICのハイスコアは他の学生と差別化を図るためのもっとも確実な手段の一つです

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TOEICで高いスコアをもっていれば、外資系や海外展開をしている企業では当然歓迎されます。しかし英語を頻繁に使わない業界でも、グローバル化の波に乗って将来的な海外展開を視野に入れて採用活動をおこなっている可能性もあるため、周囲と差別化する際のポイントになりますよ。

③スコアを通して向上心や勤勉さを伝えられる

TOEICスコアでアピールできるのは英語力だけではありません。目標を達成するための向上心や勤勉さも伝えられます。TOEICは英検のようにレベルごとに試験が作られているわけではないので、どんなレベルからでも受験できます。また、傾向に沿って対策すればスコアも上がりやすいので、個人の努力が反映されやすいです。

どのようにスコアアップしたかという過程は面接でのネタになります。同レベルのスコアの学生は他にもたくさんいますが、どうやってそのスコアを達成したのかはあなただけのオリジナルストーリーです。達成までの過程を具体的な数字を交えて話せば、面接官も興味を持ってくれますよ。

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自分の弱みと向き合い、努力して高得点を取得した人は「目標を達成する力」「難易度の高い課題に挑戦する気概」のある人として、就活に備えて早くから対策してきた人は「計画性」「継続性」があるなど、一定の評価を得られるはずですよ。

キャリアアドバイザーが読み解く!英語力があまり重視されない企業へのアピール方法

高橋 宙

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高橋 宙

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「精一杯努力した経験」として努力の過程や結果を具体的に伝えよう

先ほど解説したように、海外進出している企業や海外と取引がある企業でない限り、TOEICの高スコア自体にこだわる必要はありません。

ただし、TOEICで高スコアを目指した経験は、その努力の過程から粘り強さや目標達成意欲など、さまざまな強みをアピールするチャンスになります。そのため、「人一倍の努力をした経験」としてTOEICへの取り組みを効果的に伝えることは十分に可能です。

上記で紹介した強みのアピール方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、具体的な伝え方や例文についてあわせて確認しておきましょう。
【例文23選】向上心の自己PRは独自性が鍵! コツや注意点を解説
真面目な強みを自己PRでアピールするコツ|言い換え表現や例文
自己PRで計画性を魅力的に伝えるポイント|言い換え表現や例文
継続力を自己PRでアピールには2つの落とし穴に注意! 例文付き

TOEICスコアを通して企業が見ているポイント2選

TOEICスコアを通して企業が見るポイント
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就活生

TOEICって点数が高ければそれだけで評価されるんですか? 企業は何を見て判断してるんでしょうか?

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良い質問ですね。もちろん点数自体も大切ですが、企業が見ているのは「その点数が意味する背景」なんです。TOEICを通して、その人の能力や姿勢が伝わるかどうかをチェックしているんですよ。

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就活生

点数と同じくらい「どうやって取ったか」「どう活かせるか」も大事ってことですね。

就活でTOEICスコアを提出する際、「◯◯点です」と数字だけを伝えるのは少しもったいないかもしれません。企業の採用担当者は、スコアそのものだけでなく、その裏にある「人となり」や「姿勢」にも注目しています。

ここからは企業がTOEICのスコアを通じて何を見ているのかを解説していきます。最大限TOEICのスコアをアピールするためにも、しっかり確認しておきましょう。

①グローバルに活躍できる人材か

一つ目は、「グローバルに活躍できる人材かどうか」です。従来は、英語というと海外と折衝をおこなう特定部門のみで使うものというイメージがありました。

しかし昨今、グローバル化を目指す日本企業は増加傾向にあります。そのような企業にとっては英語はもはや一部の人だけが学ぶものではなく、社員としてマストな要件になりつつあるといえます

また、外部の通訳に頼らずに自身の英語力でコミュニケーションを円滑におこなえる人材のニーズも増え続けています。

就活でアピールできるレベルのスコアを獲得できていれば、英語による読み書きは基本的に円滑におこなえ、相手の話していることもある程度聞き取れる英語力があると判断してもらえます。

「グローバルに活躍できる人材か」を特に重視する企業の特徴
  • 海外展開を積極的に狙っている
  • 海外人材を積極的に採用している
  • 通訳など業務内容が英語を扱う

②目標に向けて努力できるか

就活の時点では企業のスコア基準に達していなくても、そこに向けて努力を続けられる人材は採用の検討枠に入ってきます。

TOEICの試験は年10回程度もおこなわれています。出題傾向にも一定の特徴があり、対策本も数多く出版されています。つまり、英語が苦手な人でも、努力をすればある程度のスコアまでは到達できるのがTOEICです

企業では、就活生の「伸びしろ」もよく見ています。TOEICスコアから自身の粘り強さや、努力できる性格をアピールできますよ。

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面接時点で目標スコアに達していなくても、今後どのような計画と方法で目標達成しようと考えているのか、説得力のあるビジョンを示すことで選考に有利になる場合もありますよ。

キャリアアドバイザーの体験談スコアと同様に「伸びしろ」も重視されている

吉川 智也

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吉川 智也

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スコアが不十分でも志望企業への熱意や向上心をアピールしよう

スコアと同じくらい大切なのが、「伸びしろ」です。実際に、スコアが低くてもこの「伸びしろ」に期待されて採用を勝ち取る学生もいました。

選考後に採用担当者から「TOEICのスコアはほかの候補者よりも劣っていました。しかし、弊社でのキャリアプランが明確に考えられていること、そして過去のエピソードから高い向上心があると判断できたことから、英語学習に関してもその向上心で今後も継続して学習し、必ずスコアという結果も出せるだろうと判断しました。その将来のポテンシャルに期待して採用させていただきました。」というメッセージをもらったことがあります。

このように、「伸びしろ」は現在のスコア同様に非常に重要なのです。スコアが十分な人も決して過信せず、またスコアが不十分であっても諦めずに、応募企業への熱意や、ほかの候補者よりも向上心があるということを積極的にアピールしましょう。

あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう

就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけあなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます

早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。

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TOEICスコアを就活で強力にアピールする4つのコツ

TOEICスコアをアピールするコツ
  1. なぜ学んだのか動機を伝える
  2. どうやって学んだか勉強の仕方を伝える
  3. 学んだことを入社後どう活かしたいか伝える
  4. 語学力定着のため日常的に英語を使っていることを伝える
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就活生

TOEICのスコアって、履歴書に書くだけじゃ不十分なんですか? せっかく頑張って取ったのに、うまく伝わらなかったら意味がない気がして……。

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その気持ち、よくわかります。実は、TOEICのスコアは「どんな姿勢で取り組んだか」「どう活かすつもりか」を一緒に伝えることで、グッと説得力が増すんです。数字以上にあなたの努力や意欲が伝わるよう、伝え方にもひと工夫を加えましょう。

TOEICのスコアは、単に点数だけで評価されるものではありません。企業は、そのスコアの裏にある努力のプロセスや将来への展望を見ています。せっかく高得点を取っても、それが伝わらなければもったいないですよね。

ここからは、TOEICスコアを就活で効果的にアピールするための4つのコツを紹介します。

①なぜ学んだのか動機を伝える

まずは、TOEICをなぜ受験しようと思ったのか、ハイスコアを目指そうと思ったきっかけを伝えましょう。ただし「周囲が受けているから」「就活が迫ってきて仕方なく」というような受け身の答えでは、あまり良い印象は持てません。ここで重要なのは、あなた自身の「主体性」と「問題意識」です

「留学生とうまくコミュニケーションが取れず悔しい思いをした」「英語ができれば世界中の人と意思疎通ができ、視野を広げられると思った」など、具体的なエピソードを交えて動機を熱く語りましょう。さらに、「グローバル化の時代で活躍するための対応力として英語力を磨いた」というように問題意識の高さをアピールすると効果的ですね。

TOIECを受験した動機の例
  • 海外旅行先で現地の人々とコミュニケーションを取れるようになりたかった
  • 漫然と勉強しても身につかないため、英語力を向上させるための指標がほしかった
  • 自分のスピーキングやライティングにおける弱点を知りたかった
  • TOIECを定期的に受験することで英語学習のモチベーションを保てると思った
  • 英語学習を始めるために、現時点での自分の英語のレベルを知りたかった

②どうやって学んだか勉強の仕方を伝える

面接官は、面接を通じて就活生の人となりを見極めたいと考えています。社会人として働くうえでは、さまざまな課題に直面します。TOEICのスコアアップを一つの「課題」と捉えたとき、それを具体的にどう克服しようと思ったか、面接官はその勉強方法や過程にも興味を持っています。

大学生活は、講義やサークル活動、アルバイトなどで忙しく、TOEICの勉強時間を捻出するのは簡単ではないでしょう。そのため「がむしゃらに努力した」というよりも「スコア結果から自分の弱みに重点的に取り組み、短期間で成果を上げた」などという、効率的なやり方のほうが面接官には評価されやすいですよ

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「通学の際に毎朝イヤホンで英会話を聞いて耳を慣らした」「毎日寝る前に30分ずつ必ず問題を解くように習慣づけた」など、自分なりに工夫したポイントを語りましょう。

勉強の仕方の例
  • 英語の参考書を毎晩寝る前に2ページずつ読むようにした
  • 英語系YouTuberを毎日見るようにした
  • 海外ドラマを何度も見て、シャドーイングでスピーキングとリスニングを鍛えた
  • 毎朝の通学中に英語学習アプリを開くことを習慣化した
  • オンライン英会話を毎週受けて、英語への抵抗感をなくした

③学んだことを入社後どう活かしたいか伝える

TOEICのハイスコア獲得は、あくまで目標を叶えるための「手段」であり、そのものが「目標」にはなりません。面接では、培った英語力を活かしてどのような仕事をしたいのかまで伝えましょう。

企業の採用ページには、部門紹介や先輩社員のスケジュールなどが掲載されています。このほか、企業が発表しているニュースリリースを読めば、近年その企業が力を入れている分野などもある程度は把握できるはずです。

企業研究を入念におこない、英語力をどのような仕事に活かしたいか、最終的にそれが企業側のメリットにもつながるというところまでアピールできれば理想的ですね

入社後の目標例
  • 海外の取引先と密なコミュニケーションを取って対等に渡り合いたい
  • 海外事業部で、現地の社員と日本人社員との架け橋になりたい
  • 営業として海外のクライアントの新規開拓に貢献したい
  • 事業の海外進出に貢献したい
  • 海外拠点に赴任し、現地でマーケターとして活躍したい

英語での面接の可能性がある方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみましょう。

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④語学力定着のため日常的に英語を使っていることを伝える

英語をはじめとする語学は「生もの」です。一度勉強しただけではすぐに忘れてしまうため、日常的に英語を使う機会を持っていることもアピールポイントになります。

たとえば、「国際交流サークルで留学生のサポートをしている」「英語で日記を書いたり、オンライン英会話を週2回継続している」などの具体的な行動は、「TOEICの点数だけじゃなく、実践力もある」という評価につながります

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特に、話す・聞くといったアウトプット経験があることは、英語での実務を想定する企業にとって大きな安心材料です。

英語を日常で使うシーンの例
  • 外国人客が多いレストランで接客のアルバイトをしている
  • 外国人が多いシェアハウスに住んでいる
  • 外国人観光客が困っているのを見たら積極的に助けている
  • 外国人客が多いバーによく行って会話を楽しんでいる
  • 英語サークルに所属して仲間と英語で交流をしている

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!特別なエピソードがなくても大丈夫!

北浦 ひより

キャリアアドバイザー

北浦 ひより

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自分の言葉で動機や学び・今後への活かし方を話すことが重要

面接の際、「特別なエピソードがない」という不安を感じる学生は少なくありません。

たとえば、TOEICを受験した理由について「海外留学で海外に興味を持ち、外国と日本の橋渡しになりたいと思い、英語力を身につけるべくTOEICを学ぼうとしました」といった特別なエピソードでなければならない、というわけではありません。

大切なのは、自分が「なぜ学んだか」「どのように学んだか」「それを活かしてどう頑張りたいのか」を自分の言葉で話せることです。不安を感じている人は、今一度自己分析を深めてみて、改めて自分の言葉で話せるか確認してみましょう。

自己分析のやり方や具体的な自己分析の手法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
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簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう

あなたが受けないほうがいい職業は?
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入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職業を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職業なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

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TOEICを就職で使用する際によくある質問に回答!

TOEICは就職活動において英語力の客観的な指標として広く活用されており、履歴書やESに記載することで自身の強みをアピールできます。ただし、スコアの有効期間や受験タイミングなど、就活生の間でよくある疑問も少なくありません。

そこで、就職でTOEICを使用する際によく寄せられる質問にキャリアアドバイザーが回答します。

Q:選考でTOEICを使用したい場合いつ頃までに受ければ良い?

本選考が始まる大学3年生の冬までに取得しておくのが理想!

一般的に就職活動は大学3年の3月頃から本格化します。企業によってはESの段階でTOEICスコアの記入欄があること、受験から結果がわかるまでに1カ月程度かかることを考えると、遅くとも大学3年の12月〜翌年1月頃までには受験しておくと安心です

また、就活が本格化する直前の公開テストは早めに満席になることもあるので、受験の計画は余裕をもって立てるようにしましょう。試験の締め切りも比較的早いので、忘れずに申し込んでくださいね。

Q:取得後何年以内の結果まで履歴書に記載できる?

一般的には2年以内のスコアが望ましいとされている

TOEICの公式スコアには有効期限の明記はありませんが、多くの企業が「取得から2年以内のスコア」を目安にしています。これは、英語力は使わないと低下しやすいため、直近のスコアの方が信頼性が高いと判断されるためです。

たとえば、大学1年生の頃に取得したスコアを就活で使用する場合、「その後も英語力を維持・向上させる努力をしてきたか」を問われることがあるので注意が必要です。

Q:就職に有利に働くスコアは何点から?

一般的に600点以上がアピールできるライン!

大学生の平均スコアが約500点程度とされるなかで、600点を超えると「英語に対して一定の理解がある」と評価されやすくなります。ただし、志望する企業や業界によって求められるレベルは異なります。

たとえば、600点以上だと履歴書に自信を持って記載できる基準で多くの企業で評価対象になります。日系の大手企業や海外業務を一部含む職種では、700点以上が求められることもありますし、外資系企業やグローバル企業では、800点以上が応募の前提条件とされる場合もあります。

英語を活用したい職種を目指す場合は、自分が目指す業界の水準を調べて計画的にスコアアップを目指すことが大切です。

TOEICスコアで就活を有利に働かせ内定獲得へと近づこう!

TOEICのスコアは、英語力だけでなく、計画性や主体性、課題解決力といった社会人として重要なスキルをアピールする強力な材料になります。目標に向かって努力を重ねる姿勢や、その過程で得た学びは、選考の場で高く評価される要素です。

また、スコアだけでなく「なぜ学ぼうと思ったのか」「どう学んだのか」「どのように英語を活かしていきたいのか」といった背景を伝えることで、あなたの人間性やビジネスへの意欲がより明確に伝わります。

TOEICを通じて自分の強みを言語化し、就職活動を有利に進めましょう。

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