目次
- 英語力を重視するかは企業によって分かれる!
- 就活における「英語力の高さ」の評価基準を知ろう
- 資格や試験のレベル
- 留学経験の長さ
- Webテストの点数
- 企業の英語面接の点数
- 就活で英語力が重視される3つのケース
- ①業務上英語を使用する
- ➁業務内容が英語そのものを対象とする
- ③企業がグローバル事業の展開に力を入れている
- 「国内企業だから英語は必要ない」は危険! 対策が必要な2つの理由
- ①Webテストで足切りされてしまう可能性がある
- ②ESで英語試験の得点を問われるケースもある
- 英語力が重要視されない企業でも最低限の対策はしよう
- webテスト対策をする
- 資格試験を受けておく
- 基礎的な英語学習をする
- 面接で英語力をアピールするときの5つのコツ
- ①英語力に頼り過ぎたPRは避ける
- ②企業の方針や価値観に沿って話す
- ③英語にまつわる具体的なエピソードを話す
- ④英語を企業でどう活かすのかを伝える
- ⑤英語力を磨いた努力の過程を盛り込む
- 例文付き! 視点を変えて英語スキルから効果的な自己PRをしよう
- スキルとして英語の資格や得点を話す
- 英語を身につけるまでの過程を話す
- 英語をきっかけに自分のキャラクターを話す
- 英語力があったからできた経験について話す
- 英語力があると内定後のキャリアの幅が広がる
- 企業にあったスキルを効果的にアピールして就活を勝ち抜こう
英語力を重視するかは企業によって分かれる!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「就活で英語力って評価基準にはいるのでしょうか」
「TOEICなどの点数って何点以上から評価されますか」
という質問をされることがあります。英語が苦手な学生は特に、英語力が就活で採用基準に含まれるのかは気になるところですよね。英語に自信がある学生は、資格のレベルや試験の点数などの具体的な評価ラインを知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では英語力は就活に関係あるのかを中心に、英語力を特に重視する業界や就活で英語力が評価される場面について詳しく解説していきます。「英語力ならばっちり」という学生には、語学のスキルとして以外の英語力のアピール方法も紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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就活における「英語力の高さ」の評価基準を知ろう
まずは就活において「英語力の高さ」が何を基準に評価されているのかを考えていきましょう。たとえば「留学に行ったから英語が得意」だけでは、面接官にもあなたの英語力は伝わりにくいですよね。面接官が学生の英語力を判別するには以下のような方法があります。
資格や試験のレベル
資格や試験のレベルで、学生の英語力を測るのは最もメジャーな方法です。点数がはっきりと出るので実力が可視化しやすいのと、英検やTOEICなどは受検者の数も多いので学生の英語力を相対的に判別するにはうってつけの方法でしょう。このような資格や試験のレベルで学生の英語力を評価している企業は多数あります。
英検
正式名称を「実用英語技能検定」といい、年3回実施される国内最大規模の英語検定試験です。5級から1級の7つのグレードに分かれており、それぞれ「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を測定します。
ビジネス英語寄りのTOEICに比べて基礎からしっかりと英語力を身につけたい学生や、総合的な英語力の向上を目指している学生に適した資格といえますね。日本国内で権威のある資格のため、外資系企業への就職を考えている人はTOEICも受けておくと良いでしょう。
英検1級を取得していれば、十分英語力をアピールできるでしょう。アピールの仕方についてはこちらの記事が参考になりますよ。
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TOEIC
TOEIC(トーイック)とはTest of English for International Communicationの略称で、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストです。受験者は、就活のために受験する大学生や、ビジネスシーンで英語が必要な社会人が一番多く、とくに就活においては「TOEIC〇点以上が必須」というように選考の軸に置かれることもしばしばあります。
英検に比べてビジネスシーンで求められる英語力が必要になり、国際的に権威のある資格とされています。
TOEICについてはこちらの記事が詳しいです。併せて読んでおくと良いでしょう。
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留学経験の長さ
留学経験、特に長期留学の経験で英語力が評価されることもあるでしょう。しかし、「留学に行った」だけだと就活における英語力の評価にはつながりにくいです。どのくらいの期間海外にいてどんなスキルを身につけたのかが明確になって初めて「英語ができる人材」として評価されることは覚えておきましょう。
Webテストの点数
SPIや玉手箱などのWebテストの科目の中に英語が含まれている場合には、その点数も一つの判断基準となります。企業によっては試験科目に英語が含まれていない場合もありますが、英語力を重視している企業ではWebテストでも英語の試験が含まれていると考えておいた方が無難です。
企業の英語面接の点数
企業によっては基本的な英会話の実力を図るために英語面接を実施し、その評価を基準に英語力を測る場合もあります。基本的にはビジネスの場で実践的に使える英語力を持っていることを前提としたうえで、他の学生と差別化を図るために点数が付けられるので評価基準も高くなることは覚悟しておきましょう。
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就活で英語力が重視される3つのケース
就活で英語力が重視されるケースとしては、内定後に英語と携わりながら業務をおこなう場合です。直接的に自分が英語を話す仕事がなくても、業務上扱う商材が英語に関するものであったり、これからの企業の方向性が海外への進出に力を入れている場合なども英語力が重宝されます。
①業務上英語を使用する
社内・社外を問わず、業務上ので英語を使う場合には、英語力が必要になりますね。たとえば、海外旅行者を対象にしたサービスや海外発祥の商品に携わる業務がメインの企業では、就活の段階で学生にも英語力が求められるケースがあります。
ホテルスタッフ
働くホテルの立地や種類にもよりますが、外国人に人気のリゾート地や観光スポットにあるホテルは、英語で接客をしなければならないシーンも多いでしょう。募集時に英語が堪能であることが証明できるような得点や資格が求められるホテルもあります。異文化で暮らしてきた観光客に心地良いサービスを提供するためには、共通言語である英語の取得は必須となるでしょう。
ホテル業界について詳しく知りたい学生は以下の記事を参考にしてくださいね。
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海外ブランドの販売スタッフ
海外ブランドの販売スタッフも業務上英語を使う場面があります。特に人気の外資系ファッションブランドだと、ホテルスタッフ同様に企業へ応募時に試験や資格の実績を求められることもしばしば。自社の商品の魅力をどんなに理解できていても、それを買いに来た人にスムーズに提案できなくては仕事になりませんよね。
海外ブランドの販売スタッフはブランドへの愛情だけではなく、戦力として使える英語スキルが必要になる仕事です。
キャビンアテンダント
日系大手航空会社では、エントリーシート(ES)の提出後に英語試験が課されるほか、英語面接をおこなう場合もあります。大手航空会社では、国際線乗務を見越して就活の選考フェーズの段階で学生の英語力を測っていると言えますね。外資系の大手航空会社になると、試験そのものが英語のパターンも多いです。
実際の搭乗ではホスピタリティだけでなく非常事態も含め、乗客の命を預かる仕事でもあるので英語でのサポートができないと業務に支障をきたす影響もあります。
ちなみに、こちらの記事ではキャビンアテンダント以外の空港で働く仕事について紹介しています。英語を使う職業も多いので、ぜひあわせて読んで参考にしてみてくださいね。
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留学生サポート事業者
慣れない環境に戸惑う学生の生活面をサポートしたり、日本の文化に馴染めない学生の相談に乗ったりする留学生サポート事業。日本語を習得途中の海外留学生が、安心して日本で生活できるように、細かいサポートをするためには相手の現状を正確に把握し、適切なアドバイスができるだけの英語力が必要になります。
もちろん、英語圏以外の学生も多く利用しますが、共用語である英語は最低でも日常会話レベル以上の実力を求められるでしょう。
- 海外旅行の添乗員
- ツアープランナー・コンダクター
- テーマパークスタッフ
- バイヤー
- 秘書
➁業務内容が英語そのものを対象とする
仕事をおこなうためのツールとしてではなく、業務内容が英語そのものを対象とする場合には、英語を話せる・読めることが前提とした就活になるでしょう。もちろん「英語力に自信はないけれどこれから頑張りたい」という学生の熱意が汲まれる場合もありますが、現時点での学生の英語力が直接合否にかかわる場合もあります。
通訳者
新卒での募集枠の少ない通訳者ですが、国際的な取引を活発におこなっている民間企業では、「社内通訳」をおいていることがあります。
通訳者は当然ながら語学が堪能でなければなりませんが、単に英語力に長けていれば通訳になれるというわけでもありません。他人の言葉に込められた意図を汲み取って、さらに他人に伝えるには独自のスキルの習得が必要になります。
英語教材の企画・営業
英語教材の企画や営業など、取り扱う商材が英語の場合にも、英語力が重視されますね。自社が取り扱っている商材の内容が把握できなければ、開発や企画も難しいですよね。またこういった企業は、取引先とのやりとりにおいても英語が必要になる場合もあるので、就活においても英語力が重視される可能性があります。
英文事務
英文事務の仕事内容とは海外の会社との電話・メール対応や英文の資料作成など、英語を用いた事務全般を指します。中には上でお話しした通訳の業務も含まれる場合もありますね。
海外事業部のサポートとして業務をおこなうことがメインですが、海外のクライアントからのクレーム対応も仕事に含まれる場合もあるので、英語を使った丁寧なコミュニケーションがとれるスキルが求められます。
- 児童英語講師
- 英語本を扱う出版社
- 貿易事務・営業
③企業がグローバル事業の展開に力を入れている
日本の企業でも、この先海外の支社を拡大していくことを視野に入れている企業や、すでに従業員の海外転勤が頻繁におこなわれている企業では英語力を持った学生を求めている場合があります。特に長期での滞在のケースでは、その土地の言葉で現地の人と仕事をする場面も増えるので、学生の英語力を就活を通して先に見ておきたい企業もあるでしょう。
海外転勤のある企業
海外転勤や駐在員として将来働くことを希望している学生もいるかもしれませんね。こういった海外での活動に力を入れている企業では、就活でも英語力が重視される傾向があります。
また、違う文化の中でも仕事に取り組んでいけるバイタリティあふれる学生が欲しい企業では留学経験など英語力に付随する海外経験もセットで評価される場合もあるでしょう。
一例としては、重電メーカーといった企業では海外に生産拠点を置くことも多く、生産管理といった業務を担当することになれば、英語が求められることもあるでしょう。なお重電メーカーについてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
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他にも、商社が海外転勤や、外国の顧客との取引、外国の商材の販売などをする為、英語力を求められます。こちらの記事で商社に必要な英語力について解説しています。
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海外からの人材を積極採用している企業
外資系企業など多国籍の従業員が在籍している場合などには、社内のコミュニケーションが英語の場合もあります。取引先が海外の企業のケースも考えられるので、ビジネスで使えるレベルの英語の実力が遅かれ早かれ内定後までには求められるでしょう。就活の段階で、英語力が身についている学生は評価されやすいです。
「国内企業だから英語は必要ない」は危険! 対策が必要な2つの理由
就活生
わたしは国内企業しか受けないので、英語の対策は必要なさそうですね。英語は苦手なので、良かったです。
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください。国内企業でも就活で英語力が必要になる場面はありますよ。
就活生
えっ、そんな。知りませんでした……。
キャリアアドバイザー
むしろ国内企業だからこそ、英語の実力で差がついてしまうケースもあったりしますよ。国内企業でも最低限の英語対策は必須です。
①Webテストで足切りされてしまう可能性がある
SPIや玉手箱などの企業が指定するWebテストの中に、英語科目の試験がある場合があります。他の科目と同様に、はっきりとした点数が企業に届くのでここで対策が不十分だとWebテストで足切りをされて選考の順番によっては面接にたどり着けないことがあります。
つまり英語の得点によっては、入社熱意を企業に直接伝えられなかったりESの通過が無駄になってしまう可能性があるのです。
②ESで英語試験の得点を問われるケースもある
国内企業でも、ESの中で英語試験や資格を問われる欄がある場合もあります。特に学生が記入した結果を確かめる書類の提出はない場合が多いですが、嘘はWebテストの英語の点数ですぐにバレてしまうでしょう。このように、国内企業でも最低限の有名な資格試験の点数を問うケースがあるのです。
英語力が重要視されない企業でも最低限の対策はしよう
就活生
受けたい企業のESの中に、TOEICの点数を記入する欄がありました。外資系の企業でなくても、点数を聞かれることもあるんですね。
キャリアアドバイザー
最近では、TOEICの点数はどの企業でもよく聞かれるようになりましたね。社会人のたしなみとして、最低限の英語力は身についていてほしいという企業の思いが伺えますね。
もちろん比重には各企業で差がありますが、英語力に特別重きを置いていない企業でも、思わぬところで足をすくわれることも。選考の一環として英語力が試される場面がない企業でも、英語の基礎が固まっていないことで入社後に苦労する可能性もあります。英語力が重要視されない企業でも最低限の対策はしましょう。
webテスト対策をする
企業が指定するwebテストの科目に英語が含まれていた場合には、極端に点数が低いとバランスが悪いと捉えられてしまったり、基礎教養に不安を持たれてしまう可能性もあります。もちろん高得点に越したことはありませんが、満点を取らないと落ちてしまうわけではないので、他の科目に比べて大幅に点数が落ちてしまわない程度には得点を取れるよう、本やサイトであらかじめ勉強しておきましょう。
SPIの対策はこちらの記事を参考にしてみてください。
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資格試験を受けておく
就活をするにあたって、国内企業でも最低限取っておきたい英語資格はTOEICと英検です。両方の取得が難しい場合には、とくにTOEICを優先して受検しておきましょう。英語力を特別に重視しない企業でも資格試験の点数や級を聞かれることはよくあります。
あくまで目安にはなりますが、TOEICなら600点以上、英検なら準一級が国内企業の就活で評価されるラインです。「未受験で点数欄を埋められなかった」ということがないように、就活スタート前の腕試しも兼ねて、資格試験は受けておきましょう。
基礎的な英語学習をする
こちらは厳密には選考対策ではないと感じる方もいるかもしれませんが、英語力が重視されない企業でも内定が決まった後、業務の中で簡単な英語を求められるビジネスシーンがある場合もあるでしょう。取引先や顧客を相手に日常会話程度の英語力を求められる可能性は十分にあるので、国内企業でも油断せず、社会人のたしなみの一つとして簡単な英語力を身につけておきましょう。
英語に苦手意識がある人は、義務教育程度の英語の復習でも構わないので日々コツコツと基礎的な英語学習をしておくことが大切です。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
SPIや玉手箱などのWebテストでは、満点を取らずともボーダーラインより点数が上回っていれば通過するという点で「簡単だろう」と軽視する就活生もいますが、油断は大敵です。
超がつくほど難問と思われるような問題はありませんが、問題数が多くスピード重視でもあるため、対策を全くしないで挑むと、解き終わる前に時間切れとなってしまうこともあります。初めは簡単な問題からスタートしますが徐々にレベルアップしていき、最終的には長文問題も出題されるため、単語や文法の知識だけでなく英語の読解力も必要となります。
英語力は一夜漬けで身に付くものではないので、単語の意味、同義語、対義語、文法、長文読解を中心に余裕をもって対策を進めましょう。また、時間内に間に合うようSPIや玉手箱に特化した参考書を使って同じ形式の問題を解くことも大切です。一度だけ解くのではなく、時間内に解き終わるようになるまで何回も繰り返し、形式に慣れておくことが合格への近道になります。
面接で英語力をアピールするときの5つのコツ
英語力のアピールにはコツがあります。特に英語が得意な学生だと、単純な資格試験の点数や英語力に特化した経験を語り過ぎてしまう場合があります。英語力はさまざまな側面からアピールできるスキルです。一つの視点からだけではなく、あなたにあった英語力のアピール方法をぜひ探してみてくださいね。
①英語力に頼り過ぎたPRは避ける
英語力に限らず、語学が堪能な学生に共通して言えることではありますが、語学に頼り過ぎたPRは他の学生も同様のスキルを身につけていることが考えられるので、得策とは言えないでしょう。
たとえば、通訳の仕事をするにあたって英語が苦手な学生よりも「英語が好き」「英語に対してある程度自信がある」という学生が応募してくるのは当然ですよね。英語力はもちろんあなたの武器ではありますが、他の学生との差別化を図るに当たっては、英語力にプラスαの魅力が求められることも覚えておきましょう。
②企業の方針や価値観に沿って話す
企業の方針や価値観に沿って話すことも大切です。英語を使う職業といえど、グループで活動するのか、個人で英語と向き合うのか、英語を使って誰とコミュニケーションをとるのか、など企業によっても大切にしている価値観や英語を使用する環境が変わってきます。「英語を使う仕事」と一括りにするのではなく、各企業に沿った英語力のPR方法を考えていきましょう。
③英語にまつわる具体的なエピソードを話す
英語力にまつわる具体的なエピソードを話すことも、アピールの際には効果的です。英語力があったからこそできた体験や、留学経験がある学生は英語を使った国際交流から得た学びをアピールしても良いですね。英語力も大枠で見れば人と人とのコミュニケーションのツールなので、英語を使ってどのように異文化を理解し合えたのか、なども具体例の内容としてはおすすめですよ。
エピソードとして留学経験を用いたい人はこちらの記事を参考にすると良いでしょう。
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④英語を企業でどう活かすのかを伝える
英語を使う場面がすでに明確になっている企業では、あなたの英語力をどのようなシーンで活かすことができるのかを伝えましょう。英語力があるといっても、読解が得意な人からリスニングなどの実践的なコミュニケーションが得意な人など、アピールできるポイントも学生や業務の内容によって変わってきます。英語を企業でどう活かすのか、また英語を活かしてどうなりたいのかをあなたの特性と合わせてアピールしましょう。
⑤英語力を磨いた努力の過程を盛り込む
英語力を磨いた努力の過程もアピールにつながります。例えば具体的に「〇〇点から〇〇点に得点が上がった」など、数値で成長が見えるエピソードがあれば積極的に取り入れましょう。資格試験以外にも英語を習得する中で身につけた勉強の習慣などもあると良いですね。英語力そのものだけでなく、どのようにして英語力を磨いたのかもあなたの武器になりますよ。
英語での面接の可能性がある方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみましょう。
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例文付き! 視点を変えて英語スキルから効果的な自己PRをしよう
ここでは英語スキルをテーマとした効果的な自己PRについて例文付きで解説をします。自分がPRしたい内容に最も近い例文を照らし合わせながら、ブラッシュアップを重ねていきましょう。
スキルとして英語の資格や得点を話す
スキルとして英語の資格や得点を話す場合には、面接官にわかりやすいように「何の資格(得点)をいつ頃取ったのか」を明確にしましょう。英語の勉強を始めたきっかけなども話題として盛り込んでも良いでしょう。
わたしの強みは英語力です。中学生の頃、初めて家族旅行でアメリカに行ったことをきっかけに海外に興味を持ち、英語力を磨くべく日々努力を積み重ねてきました。努力の甲斐あって、3ヶ月前時点のTOEICではスコア900点を達成することができました。
繰り返し試験を受ける中で点数が伸び悩んでしまい、なかなか思うような結果を出せないこともありましたが、海外での出張の仕事や英語を使った業務に憧れを抱いていたので、少なくとも就職活動までに850点以上のスコアの習得を目指して苦手分野の克服に徹しました。御社の募集している業務である英語事務の仕事でも、正確でスピーディな英語力を活かして活躍していきたいと思っています。
キャリアアドバイザー
TOEICや英検のスコアや級は具体的な数字をアピールしましょう。将来英語を使った仕事をしたいという熱意も盛り込んでいますね。
英語を身につけるまでの過程を話す
英語を身に付けるまでの過程も評価されます。初めから英語が得意だった人ばかりではないでしょうし、語学を習得するためにはコツコツと努力を積む経験が必要ですよね。努力をしたからこそできた成功体験のひとつとして、英語について話すのも良いでしょう。
わたしの強みは英語力です。もともとはわたしは英語が苦手で、とても自分の得意科目が英語であるとはいえない成績でした。しかし、大学一年生の時に友人に勧められた海外ドラマに感銘を受け、英語の作品を字幕に頼らず自分の力で楽しめるようになりたいという思い想いから、勉強を始めました。
圧倒的に知識が足りなかったので、まずは単語を覚え、次に文法、リスニングは大好きな海外ドラマで反復をするという方法で、最終的には英検の1級を取得することができました。英語に苦手意識があったわたしがここまで変わることができたのは、日々の勉強の積み重ねと英語を好きになれたことが大きかったと考えております。
社会に出ると大変な業務もあるかとは思いますが、少しでも自分が積極的に楽しめるような側面を見つけて、課題の解決に取り組んでいきます。
キャリアアドバイザー
英語を身に付けるまでの過程や、スキルのアピール時と同様に英語を習得しようと思ったきっかけについて話すのも良いですね。苦手を克服できた理由も自己分析しておきましょう。
英語をきっかけに自分のキャラクターを話す
英語力をきっかけに自分の性格や人柄など、キャラクターについて話すのもおすすめです。英語を習得する人は海外へ興味が強い人が多いので、国際交流についての話をするのも良いですね。
わたしの強みである英語力は、より多くの人とコミュニケーションを取るために習得したものです。わたしは人と話したり、自分の知らない世界を知ることが好きです。学生時代にアルバイトでお金を貯めて世界各地を旅行していたのですが、土地ごとの文化や習慣が異なっていても、言語が通じればある程度背景を理解できたり、お互いの意思の疎通ができることに感動しました。
英語を話せなくても楽しめることはたくさんあると思いますが、英語を話せると自分と関わる世界がぐっと広がると思います。御社は社内にも積極的に多国籍の人材を募集しているとお聞きしたので、社内社外問わず、仲間と英語を活かしたコミュニケーションを取りながら、お互いに心から信頼し合えるような良好な関係を築いていきたいです。
キャリアアドバイザー
英語力と学生自身の性格を組み合わせた自己PRですね。英語力をテーマに学生の人柄が伝わるようなPRになっています。
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英語力があったからできた経験について話す
英語力があったからこそ評価を得たり達成することができた目標などがあれば、積極的にアピールをしましょう。自分の英語力が客観的にどのレベルにいるのかがわかるようなデータがあると説得力が増しますね。
わたしの強みは英語力です。英語そのものは昔からずっと好きで、得意科目でもありました。大学2年生のときに、わたしの通っていた大学とオーストラリアの学生との交換留学の機会があったのですが、日本の学生の枠が10人に対して、わたしの学部だけで50人以上の応募がありました。そこで成績優秀者を選抜するための試験と簡単な面接がおこなわれたのですが、その際に上位10名の枠に入ることができたことは自分の英語力の自信につながっています。
オーストラリアでの経験はホストファミリーや現地での友人も含めて一生の思い出になりました。英語力があったからこそ、この素晴らしい経験ができたのだと思います。この英語力を活かして、御社が特性として掲げている英語を使った業務にも力を入れていきます。
キャリアアドバイザー
「英語力がある」ことを客観的な事実で証明しながら、英語力によって得た経験をアピールしていますね。留学に行った経験を話す学生は多いのでなるべく詳細をわかりやすく説明することも大切です。
自己PRの書き方のポイントを復習したい学生はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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英語力があると内定後のキャリアの幅が広がる
現段階でとくに英語力に関して特に指摘されていない企業でも、英語力があると将来的に内定後のキャリアの幅が広がる可能性があります。
英語力がある人材で組まれチームのプロジェクトに抜擢されたり、海外への出張を任されるなど、国内での業務の枠にとらわれない働き方が選択肢に加えられるので成長の機会も増えますよ。キャリアの幅を国内に絞ることなく広く見据えておきたい学生は、とくに英語力があって損をすることはないでしょう。
キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
企業によってはTOEICで一定の点数を取得すると昇給や昇進の対象となります。若手のうちから一定のお給料や地位を獲得している人ほど、仕事の傍ら英語を勉強している傾向がありますね。
社外においても、転職市場で高く評価されキャリアアップにつながることがあります。日本では長年英語の必要性が叫ばれていますが、実際にビジネスの場で英語を使える人は少ないことから、英語が得意というだけでも転職先の幅が広がるのです。終身雇用がなくなりつつある現在、業界・職種問わず評価されるスキルがあることは、ある意味安定とも言えるでしょう。
このように、グローバル化を見据えた事業展開を進めたり英語力を評価する企業が年々増えています。その一因として、日本の少子化問題により経済が縮小し、海外への進出を視野に入れないと事業を成長させることが難しいことが挙げられますね。そのため、現時点では日本のみに拠点を置いている企業でも、数年後にグローバル化を進める可能性は十分あります。この観点から考えると、どの企業に勤めるにしても英語力があるに越したことはありません。
企業にあったスキルを効果的にアピールして就活を勝ち抜こう
国内企業であっても、最低限の英語力は多くの企業で求められるスキルです。英語力は時に就活を有利に進める武器になります。英語力に自信のある学生ほど、英語にとらわれすぎずに企業にあったスキルを効果的にアピールすることを意識しましょう。企業にあなたの英語力がしっかりと伝われば、内定への近道になるかもしれませんよ。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
就活で英語力が重視されるケースとして、社内の公用語を英語に指定するような企業も当てはまります。日本を拠点としながら早急なグローバル展開を目指す企業の中には、日本人同士でも社内で使う言語を英語にすることがあります。そのような企業では、TOEICの点数の基準が明記されていたり、面接も英語で行われることがあるため、高レベルな語学力が求められることが多いです。
また、外資系企業は基本的に英語力を重視される傾向にありますが、企業により求められるレベルが異なります。たとえば日本支社が立ち上がってから歴史のある企業は、社員が基本的に日本人が多く、平均以上の英語力を必要とするものの高いレベルまでは求められないことが多いです。
しかし、日本に進出したばかりの外資系企業だと、日本人の採用が追いついていないこともあり、社内の大半が外国人というケースもあります。その場合は帰国子女レベルの英語力が求められます。外資系企業を受ける場合はひとくくりにせず、企業の歴史や立ち位置から求められる英語力を確認するようにしましょう。