就職に有利な資格はこれ! 業界別一覧や採用担当者に響くアピール方法

この記事のアドバイザー

目次

  1. 資格そのものより過程や姿勢がアピール材料になる
  2. 資格取得は意味がある? その理由を紹介
  3. 内定につながる可能性もある
  4. 即戦力として見られやすい
  5. キャリア形成で有利になる
  6. 業界・職種別! 入社意欲をアピールできる資格
  7. 全業界・全職種
  8. IT業界
  9. 不動産業界
  10. 金融業界
  11. 一般職・事務職
  12. 資格取得で好評価を得るために伝えるべき4つのこと
  13. ①目的意識をもって取り組んだことを伝える
  14. ②取得の過程で得た経験の活かし方を伝える
  15. ③難易度や努力の方法を具体的に伝える
  16. ④業界・職種への興味や入社意欲をアピールする
  17. 事前に要確認! 応募基準になる資格はアピール材料にはならない
  18. TOEICや語学検定が応募資格になっている場合も
  19. 自動車免許も業種・職種によっては必要
  20. 資格取得を自己PRにする場合の例文
  21. 例文①資格取得の経験から目標達成能力をアピール
  22. 例文②資格取得の経験から探求心をアピール
  23. 資格取得を通じて自分の努力や人柄を伝えることができれば就活に有利になる

資格そのものより過程や姿勢がアピール材料になる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。最近、就活生からこんな声をよく聞くようになりました。

「履歴書に書く資格がないので、何か資格を取ろうと思っています」
「資格はなくても問題ないですよね」

確かに、就職みらい研究所の就職白書2023によると、資格を重視していると回答した企業は16.1%とそれほど多いわけでなく、「資格そのもの」は直接的な評価につながることは少ないようです。一方で、その資格をとるまでの努力や動機を示し、企業でもその資格を「いかに活かしていくのか」をしっかりアピールできれば、好評価につながることは間違いありません。

「資格なんて評価されない」と高をくくっていては、資格を軸に志望度や熱意をうまくアピールする就活生に大きな差をつけられる可能性もあるのです。この記事では、新卒採用における資格の効果的なアピール方法と、入社熱意を伝えやすい資格を業界/職種別に紹介していきます。

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資格取得は意味がある? その理由を紹介

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就活生

資格なんてとる必要ないですよね? 新卒はポテンシャル採用ですし……。

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キャリアアドバイザー

もちろん資格を必須としている企業が少ないのが現実です。

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就活生

じゃあとる必要ないですね……。

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キャリアアドバイザー

本当にそうでしょうか? もし、あなたが旅行会社の採用担当者で、「旅行業の資格を1年かけてとりました」という人と「旅行が好きで御社で働きたいです」という人がいたら、どちらの評価を高くしますか?

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就活生

資格を取った人ですね……。

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キャリアアドバイザー

そうですよね。資格はその業界で働く意欲を具体的に示す証拠になります。自分の志望業界に関係する資格を探してみて、志望度や仕事への活用方法をちゃんと示せるのなら、強力なアピール材料になりますよ。

内定につながる可能性もある

新卒採用で資格そのものが評価されづらいのは、人柄や今後の可能性を見るポテンシャル採用といわれていることが理由のひとつです。評価されるのは、資格そのものではなく、取得までのプロセスです

どうしてその資格を取得しようと思ったのか、資格を取得するためにどのように努力したのか、というプロセスを通して「入社後に活躍できそう」と評価されれば、内定につながる可能性は大いにあります。

即戦力として見られやすい

資格を持っているということは、その分その分野における知識を人より有しているということ。また資格によっては面接や実技試験もあるかもしれません。新卒はポテンシャル採用とはいえ、仕事内容にダイレクトに活かせる資格であれば、即戦力として期待ができるでしょう。入社後の研修に時間をかけなくて済むなどのメリットも考えられますね。

キャリア形成で有利になる

一方、キャリアを積んでいくうえで、資格を持っていることは大きな武器になるでしょう。社内でステップアップしていくために、意欲ある人材や即戦力として認められる可能性があるからです。また、転職市場では新卒とは違い、即戦力人材を求めていますので、転職などでキャリアアップをしたい人も有利になります。

今後、社会人経験を積んでいく中で自分のスキルを証明するひとつの手段として資格の取得は有効です。キャリア形成の中で、積極的に取得してもいいでしょう。ぜひ覚えておいてください。

キャリア形成についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。就活にも役立つポイントなので、しっかり考えておきましょう。

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業界・職種別! 入社意欲をアピールできる資格

入社意欲をアピールできる資格の一例

資格取得はその資格や場合によっては意欲のアピールができるとお伝えしました。ここからは、具体的にどのような資格だとアピールしやすいのか、業界・業種・職種別におすすめの資格をピックアップして紹介します。

なお、ここで紹介している資格の他にも、取得しておくと選考で有利になる資格はあります。そういった資格の中でも比較的取りやすい資格はこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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全業界・全職種

まずは業界や職種問わずすべての仕事において役立つ資格です。現在はグローバル化の影響もあり、英語力が求められるようになってきました。応募企業の選択肢を広げるという意味でも、キャリアアップを目指すうえでも英語力は今後有利にはたらくはずです。

就活における英語力の重要性や、どんな企業で特に求められるかはこちらの記事で詳しく紹介しています。

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TOEIC

TOEICとは、「聞く」「読む」という2つの観点から、ビジネスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力の高さを測る世界共通の試験です。実際、最近は募集条件として「TOEICスコア◯点以上」などと掲げている企業も増えており、条件を満たすTOEICのスコアがなければエントリーすらできないこともあります

TOEICのスコアを履歴書に記載する場合は、650点以上であることが望ましいです。それ以下の場合はかえって英語が苦手な学生と見られマイナス評価になってしまう恐れもあるので、取得の際は650点以上を目指すようにしてください。

仮に今はまだ英語力を重視していない企業であっても、今後さらなるグローバル化の波に乗り海外展開をしていく可能性もあるでしょう。そのため、TOEICのスコアが今後さらに重視されていくことが考えられます。

TOEIC(600点以上を取る場合)

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英語検定

TOEICと同じように英語力をアピールできるものに英語検定があります。基本的には、世界共通の試験であるためTOEICの取得をおすすめしていますが、英語検定にはTOEICにはない「スピーキング力」の検査があります。総合的な英語力のアピールには向いているかもしれません

英語検定の場合は、2級以上の取得からアピールが可能です。またTOEICのスコアも持ち合わせていると、より強固なアピールとなりますよ。

英語検定(2級の場合)
  • 主催団体:公益財団法人日本英語検定協会
  • 資格種類:公的資格
  • 試験日:年3回
  • 試験形式:一次:筆記とリスニング 二次:面接形式のスピーキング
  • 合格率:65%前後
  • 勉強時間:100~150時間

日経TEST

日経TESTは、経済知識とその知識を仕事に活かす力を合わせて「ビジネス基礎力」を客観的に測って診断するテストです。この資格を取得することでビジネスに関する基礎知識があることを証明できます。業界や職種を問わず、どの企業においても経済に関する知識やビジネス基礎力は役に立つでしょう。

また、日本経済新聞社の経済情報が問題として出題されるため、対策には日経新聞を読むことが必須になります。普段は新聞を読まないという大学生も経済に触れられるうえ、社会のニュースにも目を向けられるため一石二鳥ですね

日経TEST

IT業界

成長性が高く将来の選択肢も広がりやすい業界として文系・理系問わず人気なのがIT業界。専門性が高く、入社時に資格も必要と思われがちですが、未経験でも採用する企業のほうが圧倒的に多く、専門性が高く実務に通じるような資格については入社後に会社として取得をサポートする場合がほとんどです

仕事をするにあたって基本的な知識になる下記の資格は、業界や職種に興味のある熱意の証明になるの取得しておいて損はないでしょう。

ITパスポート

ITパスポートはITに関する基礎的な知識が問われる資格です。実践的な技術というよりはPCやネットワークなど幅広いIT知識を身に付けている証明になるので、技術職だけでなく、IT業界に関わりたいと思っているすべての学生におすすめ。ITパスポートは会場に空きがあれば自分の希望した日に受けることができる試験なので、比較的受験もしやすいでしょう。

ITパスポート
  • 主催団体:情報処理推進機構
  • 資格種類:国家資格
  • 試験日:週に1回~月に1回など都道府県による
  • 試験形式:選択式、CBT式
  • 合格率:50%前後
  • 勉強時間:100~150時間

基本情報技術者試験

SEなど技術職を目指す学生におすすめなのは基本情報技術者試験。幅広いIT知識だけでなく実際のプログラミングに必要な知識など実践的な知識も問われ、難易度も高いです。実際にSEとして働いている社会人にも人気ですが、合格率は20%前後で高くはありません。SE職であれば、学生のうちにこの資格を持っていることは評価につながりやすいでしょう。

基本情報技術者試験
  • 主催団体:情報処理推進機構
  • 資格種類:国家資格
  • 試験日:年2回(4月、10月)
  • 試験形式:選択式、CBT式
  • 合格率:30%前後
  • 勉強時間:100~200時間

基本情報技術者試験についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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SEを目指す学生は、ぜひこちらの記事も併せて確認しましょう。SEの選考対策など、より詳しく解説しています。

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不動産業界

就活生の人気が高い不動産業界。携わりたい領域や職種によって、専門知識が問われることも多く、入社してから資格取得をサポートする企業も多いです。未経験でも内定はでますが、すでに資格を取得していることは熱意のアピールとしては効果的でしょう。

宅地建物取引士(宅建)

宅地建物取引士は、不動産の販売、売買や賃貸の仲介に従事する不動産会社で必要な資格です。「従業員に5人に1人は宅地建物取引士を置かなければならない」という法律があります。宅地建物取引士の主要な業務は「重要事項説明書」の読み上げです。新築マンションを売った時や賃貸の入居契約を結んだ時に重要事項を説明する必要があります。

毎年20万人が受験する国家資格で難易度は高いですが、資格を保持していることで手当がつくケースも多く、昇進や昇給を後押しします。宅地建物取引士を持っていないことが原因で選考に落ちることはありませんが、入社後に取得を義務付けている企業も多いので、学生の間に取得しておくのもひとつの手です。

宅地建物取引士

金融業界

金融業界の就職で熱意をアピールできる資格を紹介します。金融業界には、銀行、証券会社、保険会社などがあります。入社後は専門用語や商品知識を覚える必要があるので、資格取得によってそれらを学習しておくことが可能です。基本的な知識を身につけることで、入社後の業務理解がスムーズに進むでしょう。

金融業界の中でもクレジットカード会社に興味がある人はこちらの記事も参考にしてください。役立つ資格も紹介しています。

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FP技能士

FP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)は国家検定で、ファイナンシャル・プランナーの知識を身につけられます。ファイナンシャル・プランナーとは、お金で悩む人に解決策をアドバイスする専門家です。不動産、相続、年金、資産運用、保険、税金などの日々の暮らしで生まれるお金の疑問を解決することができます。

資格を取得する人の中には、ファイナンシャルプランナーを目指す人だけでなく、お金の使い方を見直したいと考える一般の方も多いです。結婚や住宅購入などのライフイベントを迎えるにあたって、ファイナンシャルプランナーの知識は役立つとされています。多くの場面で需要があるので、金融業界全般で役立てられるでしょう。

FP技能士(2級の場合)
  • 主催団体:日本FP協会
  • 資格種類:国家資格
  • 試験日:年3回
  • 試験形式:マークシート式
  • 合格率:50~60%前後
  • 勉強時間:150~300時間ほど

一般職・事務職

新卒採用において、総合職よりも募集の少ない一般職・事務職ですが、毎年人気の職種です。少しでも他の学生と差をつけるため、学生時代から準備をすることはプラスの評価になるでしょう。

事務職についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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MOS

MOSは、正しくはMicrosoft Office Specialist(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)といいます。業務でよく使用されるOfficeソフト、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5つのスキルを証明する資格です。業務でパソコンを使用する企業であれば、一定の知識とスキルが保証されるのでプラス評価になりやすいです。実際の業務の際にも役立つでしょう。

MOS

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秘書検定

秘書検定は「理論」「実技」で構成される試験です。名前は「秘書検定」ですが、ビジネスにおける基本のマナーや一般常識が問われるので、社会人スキルに関する知識が身についているという証明になります。秘書を目指す人だけに限らず、これから事務職にも向いている資格といえるでしょう。

履歴書には2級以上からの記載がおすすめです。ちなみに、準1級以上の場合は面接試験があるため、実践的な知識やスキルを有していることをよりアピールすることができます。職種によっては即戦力としての期待もされるのではないでしょうか。

秘書検定(2級の場合)

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日商簿記

2級以上の取得で一定の評価になります。財務経理職の知識の証明になりますが、新卒採用において財務経理職という募集はほぼありません。ただ、総合職や一般職として入社し、知識のポテンシャルから財務経理職配属になる可能性はあります。将来的に財務経理職のキャリアを目指すのであれば、取得しておいても良いでしょう

日商簿記(2級の場合)
  • 主催団体:日本商工会議所
  • 資格種類:民間資格
  • 試験日:年3回
  • 試験形式:記述式、CBT式
  • 合格率:25%前後
  • 勉強時間:100時間~

特に専門職では資格が重視されやすいです。専門職を目指したい学生はこちらを参考にしてください。

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吉田 実遊

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自ら学ぶ姿勢が面接官に好印象を与える

入社後に取得必須の資格を取得しておくと、意欲的だと判断されます。「企業に頼るのではなく、自分で頑張ろう!」という積極性をアピールできるのでおすすめです。

たとえば、成長業界でもあるIT業界のエンジニア職は、”未経験OK!””文系大歓迎!”と記載がある企業が多いと思います。業界的に成長性が高い業界でもありますが、人材不足に悩まされている業界でもあるのがITです。だからこそ、未経験でも文系学生でも「育てることはできるから来てほしい!」という思いからそのような打ち出しています。

しかし、同時に問題になっているのが離職率の高さです。キャリアアップ目的の転職や、フリーランスなどで独立することはポジティブですが、退職率を引き上げている要因はミスマッチです。研修を通じてプログラミングをできるようにはなるものの「面白くない」「つらい」「自分に合わない」という理由で離職される方が多いのも事実です。

そのため企業としても、入社後の研修をおこなう前に自分でプログラミングの経験をして適性や興味関心はあらかじめ確認しておいてほしいのが本音です。IT業界を志望するのであれば「ITパスポート」や「無料のプログラミングソフト・アプリ」で構わないので、自ら学ぶことや取り組むだけで企業様からすると好印象になります。自らの将来の「ミスマッチ」をなくすためにもおすすめです!

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資格取得で好評価を得るために伝えるべき4つのこと

資格取得で好評価を得るために伝えるべき4つのこと

先ほどもお伝えしたように、新卒採用においては資格そのものではなく、資格を取得したプロセスが評価されます。つまり、サークル活動や勉強、アルバイト経験と同じように、自己PRのひとつの題材になるということです

資格を取得したというわかりやすい結果があるので、ポイントをおさえて表現すれば、採用担当者にもアピールポイントが伝わりやすい題材ともいえるでしょう。ここでは、資格取得で高評価を得るために必ず伝えたいことについて紹介します。

①目的意識をもって取り組んだことを伝える

採用担当者が資格取得で評価するポイントは「目的意識をもって取り組んだ」ということです。「授業で取った」「周りが取っていたので一緒に取った」などという主体性がない動機では、逆にマイナス評価になります。自分で何のために資格を取るのかを明確にし、主体的に取り組んだということが大切です

仕事でも、自分の業務に主体性を持ち、しっかりと目的意識を持つこと、そこに向かって結果を出すまで試行錯誤を繰り返すことは基本中の基本。資格取得をしたエピソードで主体性と目的意識をアピールできれば、採用担当者は仕事での再現性を感じることができ、評価につながるでしょう。

桑原 翔

キャリアアドバイザーコメント桑原 翔

資格を取得するまでの過程を数値を使って伝えよう

まず、なぜその資格を取得しようと思ったのか、資格を取得してどのように活用していきたいと考えているのか、また、その資格を取得するためにどのように勉強したのか、どのくらい努力したのかを数値を使って伝えられると、企業に入社した際も学習意欲を持って仕事に取り組んでくれると思われます。

気を付けてほしいことは、むやみやたらに資格を取得するだけで、自分の力として吸収できていないこと。資格を取っただけで満足していると見られてしまうとマイナス評価になるので、その資格を用いてどうなりたいかを話せるようにしましょう。

②取得の過程で得た経験の活かし方を伝える

資格取得の過程において、苦手をどのように克服をしたのかもアピールポイントになります。思うように結果が出ずにつまずいたときに、どのように考え、どう行動したのかは仕事の取り組み方に共通すると考えられるからです

たとえば、TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)などで目標点数に届かなかったときを考えてみましょう。「原因を分析し、勉強方法や時間を見直して次の試験の際にはしっかりと目標達成した」という経験は、粘り強さや分析力を示すエピソードになります。

③難易度や努力の方法を具体的に伝える

難易度が高い資格については、その努力量を想像しやすいので評価もされやすいです。たとえば、簿記1級。合格率は毎年10%ほどで、難易度が高いことで知られています。1級は基礎知識がしっかりあったうえでさらに専門的なことが問われることが多く、勉強時間も1,000時間以上必要と言われることも多いです。

合格という結果を出したということは、時間を費やして相当勉強し、努力したということでしょう。このパターンだと、知識そのものだけでなく、仕事でも結果を出すまで努力できるポテンシャルがあると評価されやすくなります。

④業界・職種への興味や入社意欲をアピールする

一方、難易度に関係なくアピールにつながるのが、業界や職種への入社意欲を感じられる資格です。たとえば、不動産業界では宅建(宅地建物取引士資格試験)、SE(システム・エンジニア)職であればITパスポートなどです。

学生のうちから将来を見据えて基礎知識をつけていることは、その業界・業種に携わりたいという熱意として採用担当者も受け取ってくれます

塩田 健斗

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる

入社を見越した取得が本気度や覚悟のアピールになる

業界に関係のある資格を取得しておくことは、興味関心のアピールになります。また、取得にこだわらず、取得予定で勉強していることも大切です。たとえば、不動産などで使われる「宅建」などは社会人でも入社後に取得をする人の割合が多いです。

そのため、必ず取得していないとNGというわけではなく、すでに入社を見越した上で取得しようとしているのは「本気度」や「覚悟」を示します。「今から勉強したって間に合わないしなぁ……」と思うかもしれませんが、「志望しているのに今やらない学生」=「会社の研修や制度に依存使用としている」ように映ってしまうので、自分から積極的に取り組む姿勢を見せましょう。

履歴書の資格欄への書き方を迷ったときはこちらの記事をご覧くださいね。

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事前に要確認! 応募基準になる資格はアピール材料にはならない

資格を選考でアピールする際に注意したいのは、応募資格になっているものです。この場合、資格を取得していること・基準点をクリアしていることが前提なので、アピールの材料にはなりません。

TOEICや語学検定が応募資格になっている場合も

たとえば海外事業を展開している企業などではTOEIC●●点以上、中国語検定●級以上など、応募の時点である程度のレベルを求めている場合があります。その場合、仕事で使う前提になるので、基準を大幅に超えている場合をのぞき、資格取得そのものをアピールすることは難しいです。他の経験をアピールするようにしましょう。

自動車免許も業種・職種によっては必要

メーカー、商社、物流、金融、不動産など業界問わず、営業車を使う企業であれば自動車免許を求められる場合もあります。自動車免許自体は持っているから評価される、ということはないですが、持っていれば応募できる企業が広がる可能性があります

資格取得を自己PRにする場合の例文

ここまで資格取得のどのようなポイントが評価されるかを紹介してきました。ここからは実際に自己PRにする場合の例文をみていきましょう。

例文①資格取得の経験から目標達成能力をアピール

例文

私には目標達成まで粘り強く努力できる力があります。私は世界の人と一緒に広い視野をもって仕事をしたいと考えていたので、大学在学中にTOIEC850点を取得することを目標とし、1週間単位で学習計画を立て勉強をしました。
はじめて受験した際は520点しか取れなかったのですが、受験のたびに自分の苦手な分野を分析し、学習計画を修正しながら勉強を継続しました。その結果、大学3年生のときに自己最高点の862点を取得することができました。
今では文法表現だけでなく英語でのコミュニケーション力をつけるため、留学生の友人とは英語で会話をするようにしています。御社に入社してからも英語の勉強を続け、海外のお客様との円滑なコミュニケーションを目指します。

例文②資格取得の経験から探求心をアピール

例文

私にはとことん物事を突き詰める探求心と実行力があります。大学に入学をしてから一人暮らしをはじめ、健康と節約のために自炊をするようになりました。その際、せっかくなら美味しく健康な料理を作れるようになりたいと思い、料理や食に関する知識をつけようと考えました。
本を読んだり、動画を見たりするだけでなく、専門の講義をうけ、食生活アドバイザー2級と野菜ソムリエの資格を取得しました。
今では、レシピをみてつくるのではなく、旬の食材を使ったレシピを自分で考案し、友人に振る舞うこともあります。御社に入社できたら、この探求心を仕事に活かして常に現状に満足せずレベルアップし続ける努力をしていきたいと思います。

資格取得を通じて自分の努力や人柄を伝えることができれば就活に有利になる

この記事では資格そのものではなく、資格を取得した「目的」「取得するまでの過程」が重要だということをお伝えしてきました。

採用担当者が選考を通じて知りたいのは「入社したらどんな活躍をしてくれる人材なのか」ということです。資格を取得したことは決して無駄にはなりません。ぜひ「資格」を通じて自分がどんな人なのかをうまくアピールできるよう、この記事を活かしてみてくださいね。

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