目次
- 英検1級を持っていれば就職活動は有利になる!
- 英検1級が就職活動で有利になる理由
- ①英語力の高さをアピールできるから
- ②国内では英検の認知度が高いから
- ③合格率が低く価値の高い資格だから
- 英検1級の試験概要
- 1次試験
- 2次試験
- 英検1級とTOEICだと就職活動にはどちらが有利?
- TOEICのほうが就職活動には有利
- 英検1級はTOEIC900点と同等レベルするので英語力のアピールには十分
- 英検1級を就職活動でアピールするためのコツ
- 資格取得の目的を伝える
- どのような勉強方法をしたのか過程を伝える
- どのように仕事で活かすかを伝える
- 履歴書には正式名称で書く
- 英検1級を就職活動でアピールするときに注意したいこと
- 必ず資格が評価されるわけではない
- 英語力だけで採用されるわけではない
- あくまで資格はプラスアルファのアピール材料
- 英検1級が活かせる仕事
- 翻訳者
- 通訳士
- 外交官
- 英語教師・塾講師
- 海外展開をしている企業
- 英検1級が活かせる就職先の企業と業界
- 観光業界
- ホテル業界
- 航空業界
- 総合商社
- 教育業界
- 英検1級をアピールする志望動機の例文
- 例文①観光業界
- 例文②ホテル業界
- 例文③航空業界
- 例文④総合商社
- 例文⑤教育業界
- 英検1級を就職活動に活かしライバルと差をつけよう!
英検1級を持っていれば就職活動は有利になる!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「英検1級を持っていると就職活動が有利になるか知りたいです」
「英検1級を活かして就活をしたいのですが、有利な会社を教えてください」
といった質問を受けます。就活をより有利に進めるために資格取得を考えている人の中で、英検1級を持っているとどれくらい価値があるのかと疑問に思っている人は多いと思います。
英検1級は、英語力の高さをアピールできる資格であること、国内では認知度が高いからなどの理由から、持っていれば就活で有利になります。
今回は、英検1級の試験概要、英検1級とTOEICのどちらが有利なのか、英検1級を就活でアピールするためのコツ、英検1級が活かせる仕事や企業、英検1級をアピールする志望動機の例文をそれぞれ詳しく解説していきます。
英検1級が就職活動で有利になる理由
ほかの学生よりも就活をより有利に進めるために、英語の資格を取得しようと考えている人は多いと思います。数ある資格の中で何をどこまで目指したら良いのか漠然としていて悩んでいる人は英検1級を目指していきましょう。
英検1級が就活で有利になる理由は、認知度が高く採用担当者であれば誰でも知っている資格であり、合格率が低いことから取得していると英語力の高さを存分にアピールすることができるからです。
ここからは、英検1級が就活で有利になる理由について3つ解説します。
①英語力の高さをアピールできるから
英検1級が就活で有利になるのは、英語力の高さをアピールできるためです。英検とは、英語力を示す資格であり、級数の高さが英語力の高さとイコールになります。英検1級は、社会生活で求められる英語を広く深く理解し、相手に伝える発信力や対応力が求められる難易度が1番高い級です。
英検1級を取得することで、世界で活躍できる英語力を証明することができます。そのため、英語の高い能力を持っている人材を求めているグローバル企業や海外進出を目指す企業には、英検1級の資格は高く評価されるということです。
ほかの学生が英検2級や準1級を持っていたとしても、1級は英語力の高さが大きく異なるため、選考で有利に働くといえます。
英語力をアピールする方法はこちらで解説しています。
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②国内では英検の認知度が高いから
英検1級が就活で有利になる理由は、国内で英検の認知度が高い点が挙げられます。英検以外にも英語の資格は存在していますが、国内では、TOEICやTOEFLよりも英検の認知度の方が高いです。
なぜなら英検は、中学校や高校で受験を推奨していることもあり、英語系の資格の中では一番一般的な試験だからです。そのため、採用担当者も受験経験がある人が多いと考えられる資格であり、英語力をアピールするには一番有効な資格であるといえます。
認知度の高い英検の中でも最上級の1級を取得していることで、採用担当者に一目で英語力を伝えることができます。また、馴染みのある試験であることから、英語の実力を判断しやすく評価につながりやすくなります。
③合格率が低く価値の高い資格だから
英検1級が就活で有利になるのは、合格率が低く価値の高い資格である点が理由の一つです。英検1級の志願者数は、年間約2.6万人であり、その中で合格者数は約2500人程となっていて、合格率は10%前後になります。
英検の合格率は、合格者数/志願者数で計算されるため、試験に欠席した人も計算に含まれます。そのため、合格者数/実際の受験者数で計算すると、合格率は上記の数値よりも高めになると推測されます。
しかし、10人が受験をしたら、1人が合格できるかできないかといったレベルであり、難易度が高い試験であることに間違いはありません。英検1級は、合格率が低く価値の高い資格であるため、就活に有利に働くといえます。
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英検1級の試験概要
就活生
英検1級は、就活を有利に進めるために活用できる資格ということが理解できました。
キャリア
アドバイザー
良かったです。ほかの学生よりも高い語学のスキルは良いアピールポイントになりますからね。
就活生
はい。英検1級取得を目指すために、試験概要を詳しく教えてください。
キャリア
アドバイザー
なるほど。では、英検1級の試験概要について解説していきましょう。
就活で英語のスキルをアピールするために英検1級の取得を目指すのであれば、まずは前提として試験概要について理解する必要があります。
ここからは、英検1級の試験概要について解説します。
1次試験
英検1級の1次試験は、下記の3つで構成されており、レベルは、大学上級程度です。
- リーディング:短文や長文語句の空所補充、長文の内容一致問題
- ライティング:指定されたトピックについての英作文記述問題
- リスニング:会話の内容一致、説明文の一致、Real-life形式のアナウンスなどの一致、
インタビューの一致問題
試験で使用される主な場面や題材は、家庭、学校、職場、地域、電話、アナウンス、講義などさまざまです。また、話題に関しては、社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、医療、ビジネス、政治など多岐に渡ります。
試験時間は、筆記100分/リスニング35分と設定されており、合格のために時間配分を工夫することが重要になります。
リーディング
英検1級のリーディングは、3つの形式・課題が出題されます。
解答は全て、4肢選択形式です。25問の短文問題は1問30秒で解答し、15分で次に進むようにし、長文問題に時間を残すようにしましょう。語彙問題は、単語を知っていればスムーズに解答できます。
知らないことをいつまでも考えていても時間をロスするだけなので、一定時間が過ぎたら諦めて次へ進むようにしてください。
ライティング
英検1級のライティングは、英作文の形式で課題が出題されます。
ライティングは、指定されたトピックについて、200〜240文字のショートエッセイを英語で記述する問題です。トピックは、グローバルな問題に関して出題される傾向が高いです。
ライティングの評価は、全体の構成やロジック、表現方法、語彙や文法力が、中身よりも重視されます。そのため、ポイントを押さえて繰り返しライティングの練習をしておけば、解答することはさほど難しくはありません。
リスニング
英検1級のリスニングは、下記の4つの形式で課題が出題されます。
解答は全て、4肢選択形式で、放送回数は1回のみです。リスニングは4つのパートから構成されており、後半に進むにつれ、読むスピードが上がっていきます。インタビューの内容に関しては、英BBCニュースなどを聞いて理解できるレベルが必要です。
リスニングは、4肢選択形式であるため、放送を聞く前に選択肢を確認しておくと、ある程度の予測を立てることができます。
時間は筆記100分/リスニング35分
英検1級の1次試験で与えられる時間は、筆記100分/リスニング35分です。合格するためには、時間配分が重要になります。
リーディングは、25問の短文問題をそれぞれ30秒、合計15分以内で解答し、長文問題になるべく早めに取り掛かりましょう。英検1級の長文問題は準1級に比べて1.5倍程長く、読解するのに60分はかかることが予想されるため、短文は時間をかけず、長文に時間を使えるようにすることが重要です。
ライティングは、1問で1次試験の1/3のスコアを占めているため、20〜25分程かけて丁寧に記述をおこないましょう。もし時間が余った場合は、スペルや文法に間違いがないかを念入りに確認することが大切です。
リスニングは、4つのパートにわかれており、合計で35分間英語を聞き続け理解し、それぞれに解答する高い集中力が必要です。
2次試験
英検1級の2次試験は、10分間のスピーキングを個人面接の形式でおこないます。面接委員は2人で、ネイティブスピーカーと日本人の組み合わせが多いです。レベルは、大学上級程度、全てのコミュニケーションを英語でおこないます。
そのため、面接の場で生じた予期せぬトラブルも、もちろん英語でやり取りをおこなう必要があります。どんな状況でも英語を使用することを忘れないようにすることが重要です。
試験で使用される主な場面や題材は、社会性の高い幅広い話題となっています。たとえば、化学の発展は常に有益か、世界経済における日本の役割、遺伝子組み換え食品の安全性などのテーマが出題されています。
スピーキング
英検1級のスピーキングは、下記の3つの形式で課題が出題されます。
解答形式は、個人面接で、面接委員2人がスピーチや応答の内容、語彙、文法、発音の正確さなどの観点から評価をします。
自由会話は、名前の確認や簡単な日常会話をおこないます。スピーチのテーマは、科学、文化、経済、政治など幅広い分野のどれかが出題されます。高度な内容であるため、日頃から社会性の高いテーマについて学んでおく必要があります。
また、受験者がスピーチした内容やトピックに関する質問をされ、答えるQ&Aもあります。
面接時間は10分
英検1級のスピーキングは、会場により多少異なる場合がありますが、基本的には下記の流れで10分間個人面接形式でおこなわれます。
- 係員の指示で面接室へ入室
- 係員に「面接カード」を渡す
- 面接委員の指示指示で、着席
- 氏名の確認と簡単な日常会話をおこなう
- 面接委員から5つのトピックが書かれたカードを受け取る
- 選んだ1つのトピックのスピーチ内容を考える(1分間)
- 6で考えたスピーチを開始する(2分間)
- 面接委員とのQ&A(4分間)
- トピックカードの返却
- 退室
スピーチ内容を考える際に、メモの使用はできません。また、2分間のスピーチを超過したら強制終了となります。本番で焦らないように、事前に流れをイメージしておくことが大切です。
英検1級とTOEICだと就職活動にはどちらが有利?
英検1級以外にも、TOEICが英語力をアピールできる資格として挙げられます。英検は級で英語の能力値を示しますが、 TOEICは990点満点中獲得したスコアで表します。
英検1級もTOEICもどちらも就活で英語力をアピールするのに役に立ちますが、実はそれぞれ採用担当者からの評価が異なります。そのため、2つの資格の違いを把握することが大切です。
ここからは、英検1級とTOEICだと就活にどちらが有利なのかを解説していきます。
TOEICのほうが就職活動には有利
英検1級と比べると、TOEICのほうが就活には有利です。理由としては、英検とTOEICは、それぞれテスト内容や目的が異なっているからです。英検は、英語力の幅を広げて、グローバルに活躍できる人材を養うために、日常会話が多く出題されます。
一方TOEICは、国際的なコミュニケーションに使用されるビジネス英語の出題が多いです。社会人には、日常会話よりもビジネスシーンで使える英語力が求められるため、TOEICのほうが就活には有利であるといえます。
キャリア
アドバイザー
採用担当者は、英語力だけで採用するのであれば、英検よりもTOEIC高得点者を優先します。ただし、TOEICをただ取得しているだけでは意味がありません。一般的な企業であれば、600〜650点以上、英語を重視している企業であれば、700〜800点以上は求められると覚えておきましょう。
TOEICを選考で活かす方法はこちらを参考にしてみてください。
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TOEICで700点以上は就職に有利になる場合が多くあります。今回は、TOEICで就職が有利になるケースと、有利にならないケースをキャリアアドバイザーが解説します。TOEICスコアを取得するメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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TOEICのスコアが応募条件の会社もある
TOEICの点数を重視している企業は年々増えており、TOEICのスコアが応募条件の会社もあります。そのため、企業によっては一定の英語力を証明できなければ、応募することすらできないということです。また、多数の応募者の足切りとしてTOEICのスコアを確認している企業もあります。
特に、海外でビジネスを展開している企業では高い英語力が求められるため、TOEICのスコアを重要視しています。企業によって求めるスコアが異なりますので、自身が目指している企業に必要なスコアを事前に把握し目標設定をしてください。
キャリア
アドバイザー
企業が提示しているレベル以下のスコアをエントリーシートや履歴書に記載すると、不利になることを覚えておきましょう。
TOEICの方がビジネス英語に特化している
TOEICは主にビジネスパーソンに向けて、オフィスや日常生活における実践的な英語の能力を測るために作られており、ビジネスシーンで使う単語やフレーズが出題されます。
TOEICのスコアの目安は、600点以上であれば簡単な業務を英語でおこなえるレベルとしてアピールすることが可能です。また、英語を重視している企業であれば、会議資料や社内文書を読み解くなど日常の業務を英語で対応できるレベルの700点以上が最低限必要になります。
社会人として必要な英語のスキルは、日常会話ではなくビジネスで使える英語です。そのため、ビジネス英語に特化しているTOEICで高いスコアを取得する方が、就活で有利になるといえます。
英検1級はTOEIC900点と同等レベルするので英語力のアピールには十分
英検よりもTOEICの方が就活に有利に働きますが、英検1級であればTOEIC900点以上と同等レベルであるため、英語力をアピールするには十分なスキルであるといえます。
もし、TOEICの取得スコアと英検の級数が同等のレベルか少し下であれば、比較したときにTOEICが有利にはなります。しかし、英検1級であれば採用担当者の評価はさほど変わりはありません。
なぜなら、英検1級は、難易度が高く取得人数も少ない希少価値がある資格であるからです。また、TOEICにはないライティングテストやスピーキングテストで総合的な英語のスキルをアピールすることも可能です。
英検1級はCEFE基準でC1レベル
英検1級は、CEFR(セファール)基準でC1レベルに相当します。CEFRとは、外国語の習熟度や運用能力を測る国際基準であり、2001年に欧州評議会で公開されてから世界中で広く活用されるようになりました。
CEFRは、外国語の読む、聞く、書く、話すの習熟度と運用能力を「A1」「A2」「B1」「B2」「C1」「C2」までの6段階で評価します。A1が一番低い基礎レベル、C2が最高レベルで表されます。
文部科学省の各資格・検定試験とのCEFRとの対照表によると、英検1級は熟練した言語使用者のC1レベルであると評価されています。CEFRは、外国語の能力を測る「指標」として活用するものであり、試験ではないので覚えておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる
残念ながら、「この業界や職種であればTOEICよりも英検のほうが必ず有利」と断定することは難しいです。しかし、英検を取得させる小中学校などは一定数存在します。そのため、英検の問題作成などに関係する会社や、教育関係の会社などでは、英検のほうが学生のスキルを評価してもらえる可能性もあります。
また、近年ではTOEICでもスピーキングなどの項目が加わり始めていますが、スコアを持っている人はまだまだ少数といえるでしょう。一方、英検ではスピーキングやライティング力もアピールすることができるため、これらの力を即戦力として求められる企業や職種でも、評価される可能性は高いといえます。
いずれにしても、有利かどうかだけに囚われすぎずに、英検を取得した自分に自信を持って就活に挑むようにしてください。
英検1級を就職活動でアピールするためのコツ
就活生
就活に役立てるために、英検1級取得を目指していこうと思います。
キャリア
アドバイザー
良いですね。英語のスキルは就職後も役に立つはずなので、長い目で見ても勉強して損はありませんよ。
就活生
そうですね。ただ、英検1級を取得するだけで就活が全てうまくいくのでしょうか。
キャリア
アドバイザー
良い質問ですね。英検1級の資格を最大限に活用するために、就活でどのようにアピールしたら良いのかコツをお伝えしますね。
英検1級を取得したからといって、必ずしも就活がうまく進むとは限りません。採用担当者に良い評価を持ってもらえるためにも、自身を適切に売り込むことが重要です。
では、英検1級を就活でアピールするためのコツを4つ解説します。
資格取得の目的を伝える
英検1級を就活でアピールするために、資格取得の目的を伝えるようにしましょう。英検1級を持っているだけでもアピールはできますが、目的によってはネガティブな印象を採用担当者に持たれてしまう場合があります。
たとえば、就活で有利になりそうだからと、ただなんとなく取得を目指した人では、同じ英検1級という資格を持っていても印象が変わってしまいます。明確な資格取得の目的を伝えることで、目的意識を持って取り組める、向上心や成長意欲があるなどポジティブな印象が伝わり好印象です。
英検1級という素晴らしい資格の価値をさらに高めるために、ただ取得したことを提示するよりも資格取得の目的を具体的に伝えてください。採用担当者から得られる評価が変わるため、工夫が大事であるといえます。
どのような勉強方法をしたのか過程を伝える
英検1級を就活でアピールするためのコツとして、どのような勉強方法をしたのか過程を伝えることが大切です。英検1級の資格保持者が高い英語レベルを持っているのは一目瞭然であるため、資格取得までに乗り越えてきた見えない部分を伝えることが重要です。
たとえば、資格取得に向けたスケジューリング方法やモチベーションの維持など物事への取り組み方や考え方を伝えることで、自身の人間性をアピールできます。
英検1級は難易度が高く難しい資格であるため、取得に向けて乗り越えた困難や努力した過程を伝えることで、最後まで諦めずやり遂げる人材であると採用担当者に好印象を持ってもらえるでしょう。
どのように仕事で活かすかを伝える
英検1級を就活でアピールするためは、どのように仕事で活かすかを伝える必要があります。採用担当者は企業に貢献してくれる人材を探しているため、高い英語の能力を活かしてどのように成果につなげていこうと考えているのか伝えることが大切です。
高いスキルを持っていても仕事での再現性がないと宝の持ち腐れになってしまう可能性があるため、他にもっと活躍できる場所があるのではと判断されてしまう場合もあります。
志望している企業で活躍している姿をイメージしてもらうためにも、どの程度英語のスキルがあり、活かしてどんなことをしていきたいのかを具体的に示せると、とても好印象です。あらかじめ英検1級の英語力がどのように仕事に活かせるのか考えておくようにしましょう。
履歴書には正式名称で書く
英検1級を就活でアピールするためのコツとして、履歴書には正式名称で書くことがポイントです。英検は通称であるため、正しく「実用英語技能検定」と記載をしてください。
略称で書かれている履歴書は、基本的なマナーを守れない人というマイナスの評価を採用担当者にされてしまいます。履歴書の書き方一つで伝わる印象が大きく異なるため、資格以外でも履歴書には略称ではなく、正式名称で正しく記載をするというマナーを覚えておきましょう。
英検1級を取得している場合は、「実用英語技能検定 1級取得」や「実用英語技能検定 1級合格」と取得した年月と一緒に記載をおこなうことが大切です。
履歴書の書き方全般についてはこちらを参考にしてみてください。
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英検1級を就職活動でアピールするときに注意したいこと
英検1級を就活でアピールするときに注意したいことに、下記の3つが挙げられます。
- 必ず資格が評価されるわけではない
- 英語力だけで採用されるわけではない
- あくまで資格はプラスアルファのアピール材料
英検1級は難易度が高く希少価値のある資格ではありますが、取得しているからといって必ずしも就活がうまくいくわけではありません。
ここからは、上記の3つについて詳しく解説します。それぞれしっかりと理解し、就活を進めていきましょう。
必ず資格が評価されるわけではない
英検1級を就活でアピールするときの注意点は、必ず資格が評価されるわけではないと理解しておくことです。英検1級は英語のレベルの高さを示すことができ、資格を持っていない学生よりも有利であるといえます。しかし、英検1級取得者=高評価ではありません。
当然のことですが、採用担当者は企業にとって有益な人材を求めているため、英語を使用しない仕事では英検1級をアピールしても良い評価につながる可能性は低いです。
就活は、企業が求めるスキルを自身がどれだけ持っているのかをアピールする必要があります。英語のスキルを求めていない企業に、英検1級について伝えてもアピールポイントにはならないことを念頭に置いておきましょう。
英語力だけで採用されるわけではない
英検1級を就活でアピールするときの注意点として、英語力だけで採用されるわけではないということが挙げられます。英語のスキルが高い人は他にもいるため、同じ土俵に立ったときにほかの強みの部分が評価の対象になります。
たとえば、外資系企業では英語ができるのは前提条件であり、他者と仕事をするうえで必要なコミュニケーションスキルや目標達成に向けての行動力、論理的思考があるかなどが求められます。
英語は仕事をするための手段の一つであるため、活躍するには英語以外のスキルが必要です。採用担当者は、英語力だけでなくほかの能力や人間性の部分も確認していることをしっかりと理解しておきましょう。
あくまで資格はプラスアルファのアピール材料
英検1級を就活でアピールするときの注意点は、あくまで資格はプラスアルファのアピール材料であると理解しておくことです。なぜなら、英検1級の資格についてのみをアピールすると採用担当者から「英語しかできない人」とマイナスに捉えられてしまう可能性があるからです。
英検1級はレベルが高く素晴らしい資格ですが、ただ英語だけをアピールするだけではほかの学生の一歩先をいくことは難しいです。そのため、英語プラスアルファで自身の個性を必ずアピールしていきましょう。
自身がどういう人間なのか、強みは何なのかなどをアピールする際に、あくまでもサブとして英検1級の資格を活用することが重要です。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
多くの人は、難易度が高い英検1級を取得するためにコツコツ計画を立てて努力をしたり、苦手な分野を克服しようとしたりするでしょう。就職活動では、単に結果だけを話すのではなく、このような取得に向けたプロセスも話せるようにしておきましょう。
英検1級は、英語に対する興味の高さやある程度のスキルを示す担保になります。しかし、企業は英検取得を通じてその学生がどのようなことを考えたのか、ということに関心がある傾向が強いです。それにもかかわらず、「勉強しなくてもギリギリで合格できたから話せることはありません」などと話してしまうと、行きあたりばったりの印象を与えてしまいます。
英検取得のプロセスを伝える際は「目標を立てる→達成するための施策や計画を考えて実行する→その結果どうなって、何を学んだのか」という流れで話せるとより良いでしょう。これらに加えて、取得の目的や工夫をした点などを簡潔に話せるように面接前に整理してから臨んでくださいね。
英検1級が活かせる仕事
英検1級を活かせる仕事は、翻訳者、通訳士、外交官、英語教師・塾講師、海外展開をしている企業の5つが一般的です。上記の5つは英検1級レベルの英語力がなければ働くことが難しい仕事であり、どの仕事も高い英語のスキルが必要になります。
そのため、英検1級の資格を存分に活かすことができる仕事であるといえ、英語を使って仕事をしていきたいと考えている人には天職であるといえます。
では、英検1級が活かせる仕事について解説していきます。
翻訳者
英検1級を活かせる仕事に、翻訳者があります。翻訳者は、研究論文、映像作品、文芸などに使用されている外国語の文章を日本語に、日本語を外国語に訳す仕事です。他にも、貿易などの国際手続き書類の翻訳をおこなうなどさまざまな場所で活躍できます。
翻訳者として働くため必須の資格はありませんが、英検1級やTOEIC900点以上が基準になっています。また、英語の文章をわかりやすく正しく翻訳するためには、高い日本語レベルや専門的な知識も必要になる難しい仕事の一つです。
翻訳者は、翻訳専門の会社やコンサルティングファームなどに就職するか、翻訳が必要な業界や関係者などの人脈がある場合はフリーランスとして働くこともできます。
通訳士
通訳士の仕事は、英検1級を活かして働くことができる仕事です。特に、近年国際化が進んでいるため、さまざまな場面で活躍の場を広げています。通訳士は、言語を異なる言語に変換して伝える仕事であり、英語を日本語に、あるいは日本語を英語に翻訳する仕事をおこないます。
通訳士の仕事は下記の3つにわかれており、国際会議、ビジネスシーン、海外から来日した芸能人などの通訳担当など幅広く仕事をおこないます。
- 同時通訳:発言者の言葉とほぼ同時に通訳する
- 逐次通訳:発言者が話している間はメモを取り、区切りで通訳し、繰り返す
- ウィスパリング通訳:同時通訳と同じく発言者の言葉とほぼ同時に通訳する
異なる点は、話し手のすぐそばでささやくように
耳打ちをする点
英語力だけでなく、日本語、歴史、産業、経済、政治の一般常識、通訳をする際に必要な専門知識、その場その場での対応力などが求められる仕事です。
外交官
英検1級のスキルを活かせる仕事の一つに、外交官が挙げられます。外交官とは、国家を代表して条約の締結、外交交渉、日本の情報発信などをおこなう大きな責任を伴う仕事です。
相手国の外交官とハイレベルな交渉をするために、英語力の他にも社交性、頭の回転の速さ、柔軟な発想、豊かな教養などが総合的に求められます。
外交官になるためには、通常「国家公務員採用I種試験」に合格し、外務省へ入省する必要があります。難関中の難関であり、I種試験をパスし内定をもらえる人数は毎年20人程であり、狭き門を突破しなければなりません。他にも外務省が独自におこなう「外務専門職員試験」に合格し、入省を目指す方法もあります。
英語教師・塾講師
英検1級を活かせる仕事に、英語教師・塾講師があります。英語教師や講師であれば、小学校〜大学まで幅広く自身に合った環境で英語を教えることができます。英語の教師や講師は、英語を教えるだけでなく生徒や保護者とのやり取りが生じるため、教師としてのスキルも求められます。
塾講師の場合は、指導をメインでおこないますが、ビジネスの観点から生徒を増やすことに尽力するなどほかの業務の対応がもちろん必要になります。
英語の高いスキルを活かし、人に教えることはとてもやりがいのある仕事である一方で、純粋に英語だけを教える以外にも、別の業務の割合が大きいのが英語教師・塾講師の仕事であるといえます。
海外展開をしている企業
英検1級を活かせる仕事に、海外展開をしている企業への就職が挙げられます。少子高齢化が進む日本では、販路を広げるために近年海外でビジネス展開している企業が増えており、今後も続くと予想されます。
そのため、高い英語力を持っている人材は、海外に支店がある企業や海外との取引をメインでおこなっている企業などで需要があります。海外展開している企業であれば、英検1級の英語力を存分に活かして活躍していくことができます。
ただ、英語力だけではなくビジネスパーソンとしての、コミュニケーションスキルや目標に向かって取り組む努力や向上心など人間力も磨くことが大切です。
英検1級が活かせる就職先の企業と業界
英検1級が活かせる就職先の企業と業界は、観光業界、ホテル業界、航空業界、総合商社、教育業界の5つが挙げられます。
近年グローバル化が進み世界中どこへでも行き来が容易になったこと、国内企業が少子高齢化などの日本の未来を見据えて海外でビジネス展開をおこなっているなどの理由から、多くの仕事で英語が使われるようになっています。
では、英検1級が活かせる就職先の企業と業界について詳しく解説していきます。
観光業界
英検1級が活かせる就職先に、観光業界が挙げられます。旅行会社で有名な企業は、JTBとHISがあり、旅行に行く際に利用した経験がある人も多いと思います。
旅行会社には、下記の5つのような仕事があります。
- ツアープランナー:旅行商品の企画
- カウンターセールス:旅行代理店の窓口で接客
- ツアーコンダクター(添乗員):ツアー中の旅程管理や調整
- ツアーガイド:観光地の案内
- ランドオペレーター(ツアーオペレーター):交通機関やホテルなどの手配代理
国内外で顧客にさまざまな経験をしてもらうプロデュースをおこなう旅行会社は、実際にツアー同行をしたり、ホテルや観光地の視察をおこなったりと海外とのやりとりが多いです。
また、海外に支店を持つ旅行会社なら現地で働くチャンスもあり、英語力の高さを活かして働くことができる環境であるといえます。
旅行会社への就職を検討している人はこちらを参考にしてみてください。
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JTB
JTBは、旅行業界の中でNo.1の地位を築いている企業です。主に、旅行業を中心に事業をおこなっており、国内外の旅行を手掛けています。たとえば近年は新型コロナウイルスや高齢化の影響で国内旅行者が増えているため、さまざまな年齢層や性別の顧客のニーズに合ったプランを提供しています。
JTBの新卒採用は、総合コースと基幹コースを選ぶことが可能です。総合コースは、会社の事業の領域を広げ、成長させていくためにあらゆる業務に従事し、基幹コースは、業務や勤務地を限定した働き方をおこないます。
求める人物像は、
- マインド:顧客のために常に考えられる、国際的な視野がある
- スキル:課題解決能力、実行力
- 行動:挑戦、スピード、社内外との協議
であり、上記のようなマインド、スキル、行動を体現できる素質のある自律創造型人材を必要としています。
HIS
エイチ・アイ・エスは、旅行事業を中心にテーマパーク事業やホテル事業などをおこなっています。旅行事業では、国内外の旅行を手掛けていますが、海外に強みがあり拠点数は61ヵ国118都市に170拠点で、世界中の顧客に安心安全な旅を提供するサポートをおこなっています。
進出国が多数あるため、英語力を発揮するチャンスが多くある企業であるといえます。しかし、海外を売りにしていたことなどが原因で新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受け、2023年度の新卒採用の見送りを決定しています。
HISの求める人物像は、優れた人間力と精神力を持った人、チャレンジ精神が旺盛な人、決断力がある人の3つです。現在は採用活動は中止しているものの、いつチャンスが訪れるかわからないため、上記を意識して自身を磨くようにしましょう。
ホテル業界
国内外の顧客が利用するホテル業界は、英検1級を活かせる就職先として挙げられる業界の一つです。特に、外国人観光客が多いホテル業界は、語学力が必須になる業務が多数あります。
主に下記の4つが、ホテル業界で英検1級が活かせる仕事になります。
- フロントスタッフ:フロントでの接客対応や予約管理
- コンシェルジュ:顧客からのリクエストへの対応
- ベル/ロビー:ホテル内の案内、部屋までの案内
- ドアマン:正面玄関での案内、車の誘導
対面で顧客に接する機会の多いホテルスタッフは、外国人観光客にも満足してもらえるような接客力が求められるため、英語力を活かせる就職先であるといえます。
ホテル業界についてはこちらで詳しく解説しています。
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西武HD
西武ホールディングスは、鉄道、バス、ホテル業を中心として国内外に約80社を持つグループ企業です。国内に49ヵ所のホテルを運営しており、利便性の高いシティホテルやゴルフやスキーなどのスポーツを楽しめる施設を併設したリゾートホテルも展開しています。
西武HDは、
- 顧客の行動と感動を創り出すことを自身の未来と考えられる人
- 相手の立場に立って物事を考え、自身の言葉で発信し、過去に捉われずに決断・実現できる人
- どんな困難な状況にも執念を持って立ち向かえる人
- 明るく前向きで、自身のありたい姿への実現に努力を惜しまない人
を求める人物像として挙げています。また、マーケティングや統計学を学んでいる学生を積極的に採用しています。
リゾートトラスト
リゾートトラストは、会員権事業を軸に、ホテルレストラン事業やゴルフ事業、メディカル事業など多岐に渡り事業を展開している企業です。
創業以来、1年に約1ヶ所のペースでホテルを立ち上げており、全国に40以上のホテルを運営しています。一流のスタッフによる一流のサービス提供をおこない、ホスピタリティあふれるホテル運営を目指しています。
究極のホスピタリティを目指しているリゾートトラストのホテル事業では、「すべては顧客の感動のために」を体現するためにプロフェッショナルを目指す人を求めています。また、海外経験や語学力に自信がある人も求めているため、英検1級のスキルを存分に活かすことができるでしょう。
東急
東急グループは、交通、不動産、ホテル・リゾート、生活サービスの4つの事業を柱に展開し、224社5法人を運営するグループ企業です。その中にある東急ホテルズは、「居心地の良いホスピタリティ」をコンセプトに北海道から沖縄まで全国46個のホテルを展開しています。
また、国際事業としてベトナム、タイ、オーストラリアなど海外でのまちづくり事業も手掛けています。
東急ホテルズは、「東急ホテル」「エクセルホテル東急」「東急REIホテル」という3つのホテルブランドを展開し、国内外の顧客に多様なホテルライフを提供しています。東急ホテルが求める人物像は、「問題解決のために自ら行動を起こし、周りを巻き込む強い意志を持つ人」です。
航空業界
英検1級が活かせる就職先の一つとして航空業界があります。航空業界は世界各国を飛び回ったり、外国人観光客をを受け入れたりする仕事であり、英語を使用する機会が多いです。
航空業界で、英語を使用する仕事には大きく下記の3つがあります。
- キャビンアテンダント:航空機内の保安とサービス業
- グランドスタッフ:空港内での航空機利用者への接客
- 空港案内サービス:空港内の案内
特に国際空港や国際線で働く場合には、外国人観光客への案内をしたり、仕事で海外に行ったりとさまざまな場面で英語を使用することになります。現場での接客が比較的多いため、高い英語力を発揮できる環境であるといえます。
航空業界についてはこちらで詳しく解説しています。
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航空業界を目指すなら深い業界理解に加え、自分の強みや経験などを効果的にアピールすることでほかの就活生と差をつけましょう。 この記事では航空業界の動向、魅力、課題、もとめられる人などをキャリアアドバイザーが解説します。 職種別志望動機例文も参考にしてくださいね!
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ANA
ANAは、航空事業を中心として、総合商社や不動産、ANAグループのインフラを支えるIT事業など多岐にわたる事業を展開するグループ企業です。
根幹となる航空事業では、フルサービスキャリアと格安航空LCCを保有し、国内・国際線旅客事業、貨物事業をおこなっています。国内線は53都市、国際線は48都市と全世界に航空ネットワークを拡大させています。
ANAグループでは、「あんしん、あったか、あかるく元気! 」をモットーとしているため、以下のような人材を求めています。
- 常に相手の立場に立って物事を考え進められる人
- 誠実かつ正直な人
- グローバルな観点を持ち、努力を惜しまずチャレンジできる人
また、ANAの客室乗務員は、TOEIC600点程度以上の英語力を有することが求められるため、英検1級を持っていれば問題なく条件はクリアできるでしょう。
JAL
日本航空株式会社(以下JAL)は、航空運送事業を中心として旅行業やクレジットカード事業、農業事業など多数の事業を展開している企業です。
航空運送事業では、連結子会社7社と関連会社1社で国内線、国際線合わせて約200路線を運行し、63の国や地域に、429ヵ所の航空ネットワークを構築しています。
JALグループの求める人財像は、以下7つです。
- 感謝の心をもって、謙虚に学ぶことができる
- 失敗を恐れず果敢にチャレンジし、最後までやり遂げる
- 自身の仕事に誇りと責任を持ち、プロ意識を持つ
- 強い採算意識を持つ
- 異なる文化・価値観を尊重できる
- 仲間のために頑張ることができる
- すべてのお客さまに感謝の心をもって尽くすことができる
また、客室乗務員においてはTOEIC600点以上程度の英語力を有することが望ましいため、英検1級の資格を持っていれば問題なく条件をクリアできるといえます。
総合商社
英検1級を活かせる就職先に総合商社があります。総合商社とは、身近な食料品から石油や天然ガスなどの資源、金融、宇宙開発までの幅広いさまざまな商材の、売りたい側と買いたい側を結びつけ、取引の仲介をする役割を担っています。
事業や商材を売るために、販路の拡大や新たなネットワーク作りなど国際的なプロジェクトを多く手掛けている業界です。海外とのビジネスが多いため、入社後英語を使う業務に対応しなければならず、英語のスキルは高ければ高いほど就活に有利であるといえます。
総合商社は、ほかの業界に比べて英語力を高く評価するため、英検1級のスキルは大きなアピールポイントとして活用することができます。
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伊藤忠商事
伊藤忠商事は、繊維、機械、金属、エネルギー、食料、住生活、情報、金融などさまざまな分野で「トレード」と「事業投資」の2つの両輪を回して事業展開をしている総合商社です。
伊藤忠商事は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という創業より不変に受け継がれている「三方よし」の価値観を企業理念として掲げています。
既存の総合商社の枠を越えていきたいと考えている伊藤忠商事は、新たな仲間として「信念を貫き、口だけではなく行動で示す人」「常識や固定概念を壊し、道を切り拓く人」「アオくさくて笑われてしまうようなでっかい夢に情熱を燃やせる人」を求めています。
三菱商事
三菱商事は、天然ガス、石油・化学、金属資源、食品産業、自動車、宇宙航空機産業、電力ソリューション、複合都市開発など多岐にわたる事業を手がける総合商社です。東京に本店を置き、国内に9ヵ所、海外に112ヵ所の拠点を持ち、それぞれが連携し変化に対応できるようネットワークを構築しています。
三菱商事は、経営マインドを持って事業価値向上にコミットする経営人材が育つ会社を目指しており、以下の3つの力を大切にしています。
- 環境の変化を想定し、先を見据えた戦略を練り上げる「構想力」
- 組織を牽引し最後までやり遂げる「実行力」
- 謙虚さと誠実さを持って周囲から信頼される「高い倫理観」
さまざまな経験や自己研鑽を通して、3つの力を育み、経営人材になることを志す人物を求めています。
三井物産
三井物産は、金属資源、エネルギー、プロジェクト、モビリティ、化学品、鉄鋼製品、食料、流通事業などさまざまな分野において、多種多様な商品販売やロジスティクス、ファイナンス、国際的プロジェクト案件の構築など、多くの事業を展開する総合商社です。
三井物産は「必要なモノやコトを必要としている人々に届ける」ことを使命として、国内はもとより全世界に事業や価値を提供し、現在では国内に11ヵ所、海外に118ヵ所の拠点を持っています。
三井物産が求める人材は以下のような人です。
- 高い使命感や責任感を持つ
- 自身で決めて行動できるマインドを持った
- 取り組むことの意味や意義を自ら定義し、自身と仲間に動機づけできる
- 相手の立場に立って物事を考え、共感できる
また、入社前までにTOEIC800点以上の取得を推奨しているため、英検1級で条件はクリアできるでしょう。
教育業界
英検1級が活かせる就職先に、教育業界があります。人に英語を教えたい気持ちがある人にとっては、英語での教育現場は天職であるといえます。幼児から大人まで幅広い年齢を対象に英語のレッスンをおこなう仕事であれば、英検1級のスキルを存分に発揮することができます。
また、レッスンで使用するテキストの企画や開発、英語教育に関した製品やサービスの開発など教育業界で英語を活かせるチャンスはとても多いです。
ただ、教育業界は英語のスキルがあれば務まるわけではありません。職務をまっとうするために、ほかのスタッフとチームワークを大切にしたり、主体的に考え行動したりする社会人基礎力も必要です。
教育業界についてはこちらで詳しく解説しています。
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ベネッセHD
ベネッセホールディングスは、人を軸としてグローバルに活動する企業グループで、主要事業は「国内教育」第2の事業に「介護・保育」を展開しています。教育事業では、幼児から社会人へ学ぶ楽しさや自己成長を後押しするために、ニーズに合わせた通信教育や塾などのサービスを提供しています。
こどもちゃれんじ、進研ゼミ、東京個別指導学院など、聞いたことがある人は多いと思います。また、語学事業や留学支援事業もおこなっており、グローバルな人材の育成に貢献している企業であり、英語を活かして働く環境があります。
ベネッセHDさまざまな事業を展開していますが、グループ全体としては、
- 主体性を持ち、自ら考え行動できる
- 共感力があり、周りを巻き込める
- 困難な局面でも諦めず、最後までやり遂げる
を掲げ、 今後の成長をリードしてくれる仲間を求めています。
学研HD
学研ホールディングスは、戦後の復興は教育の他にないという信念の元、1946年に創業した日本教育を支えてきた企業です。教育事業をメインに福祉事業も展開し、学習塾の運営、教育についての出版物を発行、高齢者向けグループホームなどをおこなっています。
教育事業では、全国各地での塾の運営や家庭教師事業の展開をおこなっています。また、アジア、カナダ、オーストラリアにも学研塾があるため、現地で働くことで英語を使う生活を送れる可能性もあります。
学研HDがグループ全体で求める人物像としては、既存のモノに新しい価値をプラスできる創造力のある人、変化を恐れずに挑戦し続けるチャレンジ精神のある人です。
英検1級をアピールする志望動機の例文
就活生
英検1級の英語力を活かせる就職先や仕事のイメージが持てました。
キャリア
アドバイザー
良かったです! どこの業界も英語力の他にプラスアルファが必要だと理解できたと思います。
就活生
はい。就活を進めるうえで、参考に志望動機の例文を教えてください。
キャリア
アドバイザー
わかりました。では、英検1級をアピールする志望動機の例文を解説しましょう。
英検1級のスキルを志望動機に盛り込む場合は、英語力にプラスアルファで自身の強みをアピールすることが大切です。
では、英検1級をアピールする志望動機の例文を業界ごとに解説していきます。
例文①観光業界
私は御社で自身のコミュニケーション能力や行動力を活かし、幸せや有意義な時間を過ごしてもらうお手伝いがしたく志望いたしました。御社にはほかの企業にはない珍しいツアーが多く、国内外の顧客の好奇心を上手に満たしている点に魅力があると考えています。私も、顧客の要望を引き出し、ニーズに合った旅行プランを企画し、多くの人にもっと旅行を楽しんでもらうサポートをしていきたいです。
大学時代はバックパッカーで国内外さまざまな国を訪れ、地球は広く素晴らしい場所がまだまだたくさんあると知り、多くの人に共有していきたいと考えています。御社に入社しましたら、英検1級取得で得た英語力を活かし、世界中から情報を収集したり、持ち前のコミュニケーション能力や行動力で顧客に寄り添ったりしながら、サービスを提供できるように尽力していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
英検1級のスキルだけなく、旅行業界でやっていきたいことや人間性の部分を読み取れる良い志望動機になっています。
例文②ホテル業界
私は、大学1年生のときからホテルでアルバイトをしています。幼い頃から家族で旅行に行くことが多く、さまざまなホテルでサービスを受けるうちに、私もホテルで働いていきたいと感じるようになりました。
働く中で、ただホテルが好きだからという甘い気持ちだけでは務まらないと感じる機会が多くありました。最近は経験を積むうちに少しずつですがホスピタリティが磨かれてきたことを感じています。
ホテル業界で働くために、現場では磨ききれない英語力をつける必要性を感じ、時間を作って英語の勉強を進め、昨年英検1級に合格することができました。
御社では、アルバイトを通して学んだホスピタリティや英語力を活かして貢献していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
ホテル業界で働きたいというやる気や熱意が伝わってくる良い志望動機になっています。全体的に目標を持って何かをやり遂げる意思や努力がある人柄を感じ取れます。
例文③航空業界
私は、ただ移動手段を提供するだけでなく、空の旅を快適に過ごせるように質の高いサービスを顧客に提供している御社に魅力を感じ志望いたしました。
私が初めて飛行機に乗ったのは、小学生のときに父の仕事でイギリスに移住したときです。道中が長いこともあり、ちょっとした恐怖心や不安があった私に対して、客室乗務員の人が親切に話しかけてくれ安心感を与えてくれました。
私もあの時の客室乗務員と同じように顧客が安心感や幸福感を持って旅に出れるサービス提供を目指していきたいと考えています。
日本に帰国後は英語を忘れないように、英語の勉強を怠らず英検1級の資格を取得しております。また、大学では観光や旅行について専攻し学んでまいりました。顧客の要望をいち早く察知し、求められる以上のサービスを提供し、多くの人を笑顔にできる存在になりたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
具体的なエピソードと共に、なぜ航空業界で働きたいのかがしっかりと伝わる内容になっています。
例文④総合商社
私はボランティア団体に所属し、フィリピンで小学校を建てるプロジェクトに参加した経験があります。小さな子どもが十分な教育を受けられずに重労働をする日々を目の当たりにして、私がどれだけ恵まれているのか思い知らされました。この経験から彼らの助けになる仕事をしたいと思ったのが御社を志望した理由です。
フィリピンには豊富な資源が眠っているといわれており、いつかトレードに関わる仕事に携わり、国の発展に貢献していきたいと考えています。英検1級取得で得た高い語学力とボランティア団体で培ったチームワーク、諦めず挑戦する力を活かして御社で世界の人々の幸せに寄与していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
実体験を元に、総合商社で成し遂げたい夢が明確でとてもわかりやすいです。英語のスキルだけでなくプラスアルファの強みが伝わる良い志望動機になっています。
例文⑤教育業界
私は大学の交換留学制度を利用し、アメリカの大学に英語を学びに行った経験があります。留学中は日本語は使用しないことを決め、英語のみで生活をしていました。英検準2級くらいの英語力で渡米したため、簡単なコミュニケーションしか取れない日々が続き悔しい思いをたくさんしました。しかし、インプットとアウトプットを繰り返す毎日を送っているうちに外国の人と意思疎通が取れるようになりました。
また、運良く大学の授業には熱心に指導をしてくれる講師がいて、彼のおかげで実践的な英語を身に付けることができ、帰国後英検1級を取得することもできました。そのときに、教えてくれる先生によって生徒の出す成果が変わるのだと感じました。
私も御社で英語の講師として多くの人に英語学習の楽しさや魅力を伝え、これからのグローバル社会に対応できる人材を増やしていきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
英検準2級くらいのレベルから英検1級取得までに英語力を伸ばした努力や粘り強さが伝わる志望動機です。自身が受けた教育をほかの人にもしていきたい気持ちがとても好印象です。
英検1級を就職活動に活かしライバルと差をつけよう!
今回は、英検1級の試験概要、英検1級とTOEICのどちらが有利なのか、英検1級を就活でアピールするためのコツ、英検1級が活かせる仕事や企業、英検1級をアピールする志望動機の例文をそれぞれ詳しく解説しました。
英検1級は英語力の高さを証明できる価値がある資格であり、就活に役立てることができます。しかし、英語力だけでなくプラスアルファの強みをアピールすることも大切です。
上手に英検1級を就活に活かしライバルと差をつけ、志望する企業の内定を勝ち取りましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
英検の中でも最難関の1級を取得しているということは、英語力だけではなく向上心の高さをアピールすることにもつながります。仕事においても、より上を目指すために努力ができる主体性や学ぶ姿勢がある人材だと評価される可能性が高いでしょう。
もちろん、英検以外の資格でも同様のアピールに繋げることはできますが、英検は一般的によく知られているものであるため、面接官もその難易度をイメージしやすいです。そのため、「本当は取得が大変な資格にも関わらずその苦労が伝わらなかった」など、誤解を与える心配が少ないでしょう。
英検取得から、どのような強みのアピールにつなげられるかということを意識してみてくださいね。