目次
- 400字以内の「研究内容」の作り方を解説!
- 学部別! 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文①商学部】26卒 早稲田大学 IT業界
- 【内定者例文②法学部】26卒 大東文化大学 通信業界
- 【内定者例文③工学部】26卒 大阪大学大学院 コンサル業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①研究内容の詳細な説明に字数を割いている
- ②難解な専門用語を多用して字数を稼いでいる
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
エントリーシート(ES)に記載を求められることがある、大学での研究内容。400字以内という制限が設けられていることもありますが、その際どこまで情報を書けば良いのか迷いますよね。
そこでこの記事では、実際に内定を獲得した26卒学生の例文を紹介。400字という制限のなかで、研究内容について魅力的に伝えるコツについて詳しく解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
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400字以内の「研究内容」の作り方を解説!
学部別! 内定者の例文3選|アドバイザー解説付き
【内定者例文①商学部】
26卒 早稲田大学 IT業界
私はマーケティングを専攻するゼミに所属し、「SNSがブランドの印象に与える影響」について研究しています。消費者の無意識の購買行動を分析し、効果的なマーケティング手法を模索することが目的です。
5名のチームで半年間研究に取り組みました。特に苦労したのは、アンケート結果から法則性を見出す点です。
そこで、年代や性別などの属性ごとに細かくデータを分析し、さまざまな角度から議論を重ねました。
この研究活動を通じて、膨大なデータから法則を導き出す「論理的思考力」と、メンバーと意見をすり合わせる「多角的に物事を見る力」を身に付けました。
複雑な課題に対しても、チームで試行錯誤しながら解決策を練り上げることに大きなやりがいを感じました。
入社後もこの分析力と協調性を活かし、顧客の潜在的なニーズを引き出す企画提案に貢献したいと考えています。(372字)
キャリアアドバイザーが読み解く!研究の過程で身に付けたソフトスキルに焦点を当てよう
400字という限られた字数のなかで、研究の概要やそのなかでの課題と工夫、その結果得られたスキルなど、必要な要素がわかりやすくまとめられている素晴らしい例文です。
また、研究の過程で身に付けたスキルを「データから法則性を導き出す分析力」や「意見をすり合わせる協調性」など、幅広い職種で活かすことができる汎用的なスキルとして言語化できている点もお見事。
どうしても研究過程で得られたスキルというのは専門性の高いものになってしまいがち。しかし、専門職の採用でない限りは、こういったいわゆるソフトスキルに結び付けて語ることが効果的ですよ。
【内定者例文②法学部】
26卒 大東文化大学 通信業界
私は民法のゼミに所属し、不法行為法を専門に研究しています。
具体的には、交通事故や医療過誤における損害賠償などの判例を比較・検討するスタイルで学んでいます。
このテーマを選んだ理由は、日常生活に密接にかかわる法律であり、自分や周囲の人が直面しうる問題の解決に役立てたいと考えたからです。
研究の過程では、加害者と被害者の主張が対立し、矛盾点が多く生じることに苦労しました。
そこで、一方の主張を鵜呑みにせず、双方の視点から客観的に判例を分析し、ゼミの仲間や教授と何度も議論を重ねて自らの論理の誤りを修正しました。
この経験から、一つの物事を多角的な視点でとらえ、論理的に解決策を導き出す力を養うことができました。
社会に出ても、この多角的な視点と対話を通じて問題の本質を見極める力を活かし、多様な利害関係者の意見を調整しながら最適解を見出す業務に貢献したいです。(387字)
キャリアアドバイザーが読み解く!研究テーマを選んだ動機を盛り込めると◎
この例文は「日常生活に密接にかかわる法律について学びを深めたい」という自身が研究テーマを選んだ動機について盛り込めている点が高評価です。
企業は研究について語る学生に対して「なぜその研究テーマを選んだのだろう」という疑問を抱くことも多いです。だからこそ、400字内でその疑問を解決することができると、一気に説得力のある内容に仕上がります。
また、法学に関する専門的な学びを「多角的な視点で捉え、論理的に解決策を導き出す力」と定義している点も秀逸です。
法務部などに進むのであれば専門性を押し出すのもアリですが、そうでないならこの例文のように汎用的なスキルに言い換えて伝えられるとベストでしょう。
【内定者例文③工学部】
26卒 大阪大学大学院 コンサル業界
大学での研究テーマは「電磁波を用いた新しい歯科診断技術の開発」です。
医療分野への貢献を目指し、光と電波の性質を併せ持つ特殊な電磁波を用いた測定技術を研究しています。
従来の手法では困難だった歯を構成する各組織の違いを確認することに成功しましたが、口内の水分の影響で測定精度が落ちるという課題がありました。そこで私は、測定環境の条件を細かく変えながら数百回の実験を繰り返し、水分の影響を最小限に抑える新たな測定方法を考案しました。
本研究は医学部との共同研究であり、工学と医学の知識のギャップを埋める必要がありました。
そのため、専門外の事柄も積極的に質問し、定期的な情報共有会議を主催して円滑な進行に努めました。
この経験から、粘り強く仮説検証を繰り返す力と、異なる専門性を持つ人々と協働するコミュニケーション力を得ました。
入社後もこの力を活かし、多様なメンバーと新規開発に挑戦したいです。(391字)
キャリアアドバイザーが読み解く!専門的な話をどれだけかみ砕いて伝えられるかが重要!
理系学生の語る研究内容にありがちなのが、専門性が高すぎて中身が伝わらないというもの。多くの場合、採用担当者は学生の専門分野について明るくありません。そのため、就活では専門用語を誰にでも伝わる平易な言葉に置き換え、わかりやすく伝える必要があります。
この例文は「歯科診断技術の開発」というかなり専門性の高い領域について、「特殊な電磁波を用いた測定技術」などわかりやすい言葉で伝えられている点が素晴らしいです。
また、研究のために学部の垣根を越えてコミュニケーションを取った経験をアピールできている点も高評価。
企業に入社後も部署を跨いで協力する必要がある場面は多いので、それに近い経験を選考で伝えられると、採用担当者に好印象を残せるでしょう。
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NG例文|アドバイザー添削付き
①研究内容の詳細な説明に字数を割いている
私はゼミで、現代の若者の活字離れについて研究しています。
近年、スマートフォンの普及によって若者の読書時間が減少していると言われていますが、本当にそれだけが原因なのかに関心を持ちました。
そこで、読書習慣がある学生とない学生のそれぞれの特徴を明らかにするため、まずは過去の統計データや関連する書籍を10冊以上読み込んで背景を調べました。
その後、学内の学生50名を対象に、1カ月の読書量や、本を読まない理由についてのアンケート調査をおこないました。
その結果、若者は活字全般を嫌っているわけではなく、SNSなどの短い文章は日常的に大量に消費している一方で、長文の書籍に対するハードルが高いという実態がわかりました。
身に付けたスキルやその活かし方に字数を使おう
多くの場合、企業側が知りたいのはあなたの研究内容の詳細ではなく、研究のなかで直面した課題や、それを乗り越える過程で培ったスキルです。
研究内容が業務に直結する専門職志望などでない限り、研究内容は最低限概要を説明するにとどめて、身に付けたスキルやその活かし方に字数を割きましょう。
私はゼミで、現代の若者の活字離れについて研究しています。
研究を進めるなかで、「本を読まない理由」を尋ねる選択式のアンケート調査をおこないましたが、本音の回答が得られないという課題に直面しました。「時間がない」という表面的な回答ばかりが集まり、本質的な原因が見えてきませんでした。
そこで私は、定量的な調査から「対話型」の調査へと手法を切り替えました。本を読まない学生10名に個別のインタビューを実施し、「普段どんなときにスマホを見ているか」「どんな文章ならストレスなく読めるか」など、日常の行動に踏み込んだ質問を重ねました。
その結果、「長文への心理的ハードル」という真の原因を突き止めることができ、質の高い論文を執筆できました。この経験から、表面的なデータに惑わされず、自ら足を動かして問題の本質を深掘りする重要性を学びました。
貴社に入社後も顧客との対話を重ね、真の課題を根本から解決します。(395字)
②難解な専門用語を多用して字数を稼いでいる
私は経済学ゼミに所属し、「行動経済学アプローチに基づくプロスペクト理論の実証的検証とナッジ戦略の応用」について研究しています。
人間はホモ・エコノミクスのように合理的な意思決定をおこなわず、ヒューリスティックスによる認知バイアスや損失回避性が作用します。
そこで私は、フレーミング効果やアンカリング効果が消費者の購買行動に与える影響について、ランダム化比較試験を用いて実証分析をおこないました。
さらに、デフォルト・オプションやコミットメント・デバイスといったナッジ理論を活用した選択体系の設計を考案し、これらが公共政策やマーケティング戦略においてどのような有効性を持つかを体系的に考察しました。
この結果、多角的なデータに基づく質の高い研究発表ができ、教授から高い評価を得ました。この経験から、物事をさまざまな角度から分析し検証する大切さを学びました。
貴社の営業活動でもこの力を活かして貢献していきます。
専門用語は平易な言葉に置き換えよう!
研究内容を語る際、つい自身の専門性をアピールしようと難解な専門用語を多用してしまう学生が多いです。
しかし、多くの採用担当者はあなたの専攻について詳しくありません。まったく知識がない人にも伝わるように、難しい言葉は平易な言葉に置き換えて伝えることを意識しましょう。
私は経済学のゼミで、「人間の心理が経済活動にどう影響するか」という行動経済学について研究しました。
人間は常に計算して合理的な判断をするわけではなく、直感や思い込み、「損を極端に嫌う心理」などに左右されます。そこで私は、「同じ商品でも見せ方や最初の価格設定を変えることで、消費者の行動がどう変わるのか」について、対象者をグループ分けした比較実験をおこないました。
さらにこうした心理を活用し、「人が自然と良い選択をしたくなる仕組みづくり」を考案し、実際のマーケティングやビジネスでどう活かせるかを分析しました。
その結果、多角的なデータに基づく客観的な研究発表ができ、教授からも高い評価を得ました。この経験を通して、物事をさまざまな角度から分析し、検証する大切さを学びました。
貴社の営業活動においても、顧客の心理や課題を多角的に分析し、一人ひとりに合わせた提案をおこなうことで貢献したいと考えています。(398字)
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!研究の過程で身に付けたソフトスキルを押し出そう!
キャリアアドバイザー
堀内 康太郎
プロフィールをみる研究内容を400字以内で記載するように指示があった場合は、最低でも8割(320字)、できれば9割(360字)は埋められると良いでしょう。指定された字数よりも大幅に不足していると、意欲に欠けると判断されるリスクがあるので注意してください。
構成に関しては、以下のような流れでまとめるのがおすすめです。
①研究の概要と目的(50~100字)
②研究のなかで直面した課題や自身の思考・工夫(100~150字)
③身に付いた汎用的なスキル(50~100字)
④スキルを入社後にどう活かすか(50~100字)
就活で自身の研究内容について語る際、専門的な部分まで深く掘り下げて伝えようとしてしまう学生が多いです。
しかし、研究が直結する専門職などでない限りは、研究をする過程で直面した課題や培ったスキルにフォーカスをしたほうが高評価を得やすいので意識してみてください。