目次
- 就活の研究概要を効果的に伝えるには「理解しやすさ」が非常に重要
- 就活で求められる研究概要書とは
- 研究概要書の作成形式3種類【フォーマット付き】
- ①ES形式:文章のみで作成する
- ②プレゼン形式:パワーポイントを用いて作成する
- ③ポスター形式:A4用紙1~2枚程度で作成する
- 学部別! 就活の研究概要の例4選
- ①理学部
- ②工学部
- ③薬学部
- ④農学部
- 研究概要書を構成する6つの要素
- ①タイトル・研究テーマ
- ②研究の背景・目的
- ③研究内容
- ④途中で起きた課題と解決方法
- ⑤研究から得られた成果
- ⑥総評(学んだことや企業で活かせること)
- 企業の目を引く! 研究概要書を作る際の4つのポイント
- ①1枚のポスターを作り上げるイメージで作る
- ②簡潔にわかりやすくまとめる
- ③専門外の人でも理解できる表現を心掛ける
- ④企業で活かせる強みやスキルを積極的に伝える
- 提出前に確認! 就活の研究概要書の4つのチェックリスト
- ①書いた情報に間違いや矛盾はないか
- ②研究での学びと自身の強みが明確に伝わるか
- ③全体を通じて論理性・一貫性はあるか
- ④文字数制限や指定条件を守っているか
- 研究概要書をさらにブラッシュアップするときのコツ
- 第三者に添削してもらう
- 面接官からの質問を想定して準備する
- 研究テーマがまだ決まっていない場合の研究概要の書き方も解説!
- 研究概要を通じて努力の過程や強みをアピールし就活を有利に進めよう!
就活の研究概要を効果的に伝えるには「理解しやすさ」が非常に重要
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「研究概要って何を書いたらいいんだろう……」
「どこをアピールすべきなのかよくわかりません」
主に理系の学生たちから、このような悩みが多く寄せられています。大学で学んできた知識のアピールにつながる研究概要ですが、ただ研究してきたことをそのまま伝えるだけでは他の学生と差がつきません。
企業の目を引く研究概要にするためには、どの採用担当者にもしっかりと伝わるように、理解しやすい内容を心掛けることが最も重要です。
この記事では、就活で研究概要を伝えるときのコツや注意点について、作成形式別、学部別に詳しく解説します。ぜひ参考にして、相手に好印象を残せる素晴らしい研究概要を完成させてくださいね。
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就活で求められる研究概要書とは

就活生

キャリアアドバイザー
大学で取り組んできた研究のテーマや成果をまとめたもののことですよ。
そもそも研究概要がどういったものなのか、理解できていない人も多いかもしれません。
研究概要とは、大学で研究してきたことを簡単にまとめた資料のことです。特に理系学生に必要とされることが多く、どのようなテーマで研究をし、どんな成果を得たのかといった項目の記載を求められます。
学生が持つ能力・スキルを知るための手がかりとなる資料ですが、就活では必ずしも自分の研究分野に精通している人が研究概要を読むとは限りません。まったく知識のない人が読む可能性もあるため、誰でも人でも理解しやすいような内容を心掛けましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!研究概要書とは?
理系のなかでも研究系の職種で求められやすい選考書類
理系職種では、履歴書やエントリーシートとあわせて研究概要の提出を求められることがあります。これは単に研究結果を記すだけでなく、研究への取り組み姿勢や研究背景などをまとめた書類です。理系学生でも、営業職や事務系職種では求められるケースは少なく、「理系学生×研究職種」の場合と考えて良いでしょう。
企業の業務内容と研究内容が近い場合はスキルやテーマもアピールしよう
特に学部生の場合、企業のコアな研究業務に直接かかわれるパターンは多くなく、書面でもアピールできる実績は限られるかもしれません。経験してきた研究分野と募集職種の分野が必ずしもマッチとは限らないため、企業側は専門的で詳細な研究内容そのものよりも、「どういった仮説を立てて取り組んだのか」「その研究が日常生活にどうかかわっているのか」といった、学生の汎用性や応用力を問うていると理解しましょう。
履歴書などではほんの数行程度しか研究内容をまとめるスペースがありませんが、研究概要書は、学生時代の多くの時間を費やした集大成を企業に知ってもらう絶好のチャンスです。特に研究内容の近しい分野であれば、培ったスキルや研究アプローチについて面接で深掘りされる可能性があります。そのため、研究概要書は面接の場で聞いてほしいことを事前に方向づけできるツールでもありますね。
研究概要書の作成形式3種類【フォーマット付き】
まずは、研究概要書によく見られる3つの形式を紹介します。
企業によってどのタイプを求められるかは異なります。事前にそれぞれの特徴や違いを理解しておけば、よりその形式の良さを活かした研究概要書を作成できますよ。
①ES形式:文章のみで作成する
1つ目はA4用紙などに文字のみで記述していく形式です。書類選考の段階で事前に提出を求められる場合もあれば、一次選考を突破した後、面接の際に提出を求められるケースもあります。
基本的に文章だけで内容をまとめ、図表は入れても1~3点程度です。ボリュームとしてはA4用紙1~2枚にまとめるケースが一般的でしょう。
文章形式の研究概要では、研究の背景や目的、具体的な取り組みの手法や得られた結果について、わかりやすく、かつ論理的に説明する力が求められます。
特に研究職や開発職を志望する場合に重視される形式で、面接官が事前に詳細を読み込んで理解を深められるというメリットがあります。
- 文章だけなので、レイアウトやデザインが簡単
- 書類選考段階で研究内容を伝えやすい
- 印刷のコストもあまりかからない

キャリアアドバイザー
文章形式は印刷コストが低く配布しやすいため、多くの企業で採用されている形式でもありますよ。
②プレゼン形式:パワーポイントを用いて作成する
2つ目はパワーポイントなどのプレゼンテーションソフトを用いて作成する形式です。面接や選考の場で実際に発表をおこなう場合もあれば、プレゼン資料として提出のみを求められる場合もあります。
資料は基本的に10~20枚程度のスライドで構成し、グラフや図表をもちいてわかりやすく表現します。実際にプレゼンをする場合、発表時間は10~15分程度に設定されることが多いでしょう。
プレゼン形式の研究概要では、複雑なデータや実験結果を視覚的に整理し、聞き手の関心を引きながら効果的に伝える力が求められます。特にIT・ソフトウェア業界や技術系職種を志望する場合に好まれる傾向がありますよ。
- 図やイラスト入りなので研究内容を理解してもらいやすい
- プレゼン能力の高さをアピールできる
- うまく作成できればPCスキルの高さをアピールできる

キャリアアドバイザー
マイクロソフトが公開しているテンプレートや、生成AIが作成したスライドを参考にするのも良いでしょう。ただし「そのまま」過ぎると悪い印象につながりますので、アレンジは必要ですよ。
パワーポイントのまとめ方はこちらを参考にしましょう。
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③ポスター形式:A4用紙1~2枚程度で作成する
研究概要をポスター形式でまとめることを求められる場合もあります。ポスター形式の研究概要とは、自身の研究内容について図表などを用いながら視覚的にまとめたものです。A4用紙1~2枚にまとめるよう指示される場合が多いでしょう。
プレゼン形式ほど多くのページに分割できないため、必要な情報を絞り込み、効果的に見せる工夫が求められます。限られたスペースの中で研究の全体像を一目で把握できるよう、図表と簡潔なテキストのバランスを重視して構成することが重要です。
特に製薬・バイオ業界や基礎研究分野を志望する場合に重視される形式で、研究内容の要点を効率的に伝える力をアピールできるというメリットがあります。
- 相手が一目で研究全体を把握できる
- 限られたスペースで情報整理能力をアピールできる
- 図表中心で視覚的インパクトが強い

キャリアアドバイザー
ポスター形式では、重要な情報を視覚的に目立たせる工夫が大切です。フォントサイズにメリハリをつけて、一番伝えたいポイントが際立つようにレイアウトしてくださいね。
学部別! 就活の研究概要の例4選

就活生
研究概要がどういうものかはわかりましたが、具体的にはどういう風に書くものなんでしょうか?

キャリアアドバイザー
それでは実際に、学部別の例文を紹介しますね。自分の研究内容ならどう表現できるか、イメージしながら読んでみましょう。
ここからは、具体的な研究概要の例文を4種類紹介します。学部別に記載していますので、自分の学部や研究内容に近いものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
①理学部
「量子ドットを用いた高効率太陽電池の開発」をテーマに研究しました。
従来のシリコン太陽電池は変換効率約20%が限界で、より高効率な太陽電池の開発が求められています。量子サイズ効果により光吸収特性を調整できる量子ドットに着目し、異なるサイズの量子ドットを合成して太陽電池に応用しました。
当初は量子ドットの分散性が悪く均一な薄膜を作製することができませんでしたが、界面活性剤の最適化で解決し、結果として従来比約15%の変換効率向上を達成できました。
この研究により習得できたのが、基礎理論と実用化を結び付ける思考力や粘り強い問題解決能力です。貴社の新材料開発において、これらの経験を活かして貢献したいと考えています。

キャリアアドバイザー
具体的な数値を示しているのが素晴らしいですね。企業の方も研究の成果を定量的に把握できるので、説得力のある内容になっていますよ。
②工学部
「自動運転車両のための画像認識システムの高精度化」がテーマでした。
既存技術では雨天や夜間での歩行者検出精度が低下し、安全性向上が重要な課題となっています。深層学習とセンサーフュージョン技術を組み合わせた新アルゴリズムの開発に取り組みました。
学習データ不足により認識精度が目標に達しませんでしたが、データ拡張技術とドメイン適応手法の導入で課題を克服し、最終的に悪天候下での歩行者検出精度を従来手法より30%向上させることができました。
この研究により身につけることができたのが、複雑な技術課題に対するシステム的なアプローチとチーム開発管理能力です。貴社の自動車技術開発において、安全で信頼性の高いシステム構築に貢献していきます。

キャリアアドバイザー
自動運転の安全性という社会課題と研究テーマを明確に結びつけているところが良いですね。企業にとって研究の実用性や意義が伝わりやすい構成になっています。
③薬学部
「アルツハイマー病治療薬の新規ドラッグデリバリーシステム開発」に取り組みました。
既存治療薬は血液脳関門を通過しにくく、脳内への薬物送達効率が低いという問題があります。リポソーム基盤の脳標的型ナノキャリアを設計・評価したのが主な研究内容です。
当初はリポソームの安定性が低く薬物徐放が困難でしたが、脂質組成最適化と表面修飾技術改良により問題を解決し、従来比約5倍の脳内薬物濃度増加を達成しました。
この研究を通じて習得できたのが、薬物動態学的視点での論理的思考力と生体材料に関する専門知識です。貴社の創薬研究において、患者様のQOL向上に貢献する革新的治療法開発に取り組みたいと考えています。

キャリアアドバイザー
「患者様のQOL向上」という表現で、技術的な研究が最終的には人の役に立つという視点を示せているのが素晴らしいですね。薬学部らしい使命感が伝わります。
④農学部
「持続可能農業を目指した土壌微生物群集の機能解析」を研究テーマとしました。
化学肥料を過剰に供給することで土壌環境が変化し、作物収量低下が深刻な問題となっています。有用微生物を活用した生物学的土壌改良技術開発を目的に、異なる栽培条件下での土壌微生物群集構造と機能を解析しました。
当初は微生物培養が困難で再現性のあるデータを得ることができませんでしたが、培養条件標準化と分子生物学的手法導入で解決し、特定微生物群が植物成長促進と病害抵抗性向上に寄与することを明らかにしました。
この経験により身につけたのが、環境と生産性の両立を図る総合的な視点とデータ解析能力です。貴社において持続可能な食料生産システム構築に貢献していきたいと思います。

キャリアアドバイザー
「環境と生産性の両立」という現代の重要課題に取り組んでいる点が評価されますね。SDGsの観点からも企業が注目している分野なので、アピール度が高い内容です。
研究概要書を構成する6つの要素
研究概要は、自分の専門性と論理的思考力を企業にアピールする重要なツールです。
企業の採用担当者は、研究内容そのものよりも「課題解決へのアプローチ」や「問題に対する取り組み姿勢」を重視しています。
研究概要のまとめ方に悩んでいる人は、以下の構成と盛り込むべき内容を参考に作成してみましょう。

キャリアアドバイザー
専門知識のない人にもわかりやすく伝えることを意識してみてくださいね。
①タイトル・研究テーマ
何についての研究概要なのか知ってもらうため、まずは研究テーマを伝えます。自分が取り組んできた研究の内容を簡潔に表現しましょう。
ただし、卒論で使うような表現をそのまま使うことはおすすめできません。卒論であれば専門知識のある人に向けて発表するので問題ありませんが、就活で読んでもらう相手は専門家ではない場合があります。
難しい専門用語を並べても何の研究概要なのかわかってもらえない可能性があるため、できる限り嚙み砕いた表現を使いましょう。たとえ内容が魅力的であっても、表題がわかりづらいと読む気がなくなってしまいます。
木造軸組構法における階層的構造計算法の開発研究
機械学習による画像認識精度向上アルゴリズムの研究
有機化合物の触媒反応メカニズム解析
木造住宅の耐震設計に関する研究
AIを活用した画像解析技術の研究
環境に優しい化学反応の開発研究
②研究の背景・目的
表題だけでは研究内容がわかりづらいため、最初にもう少し掘り下げて伝える必要があります。研究の意義や目的を、誰でも理解できるような言葉を使って説明するよう心掛けましょう。
- 何のための研究なのか(社会的意義・実用性)
- なぜ自分がこの研究を始めたのか
- 具体的にどんなことに取り組んだのか
- 従来の手法の課題・限界点
研究の意義や目的を明確にしておかないと、その研究になんの意味があるのか読み手に理解してもらえません。「この技術が実用化されると何が変わるのか」「どんな社会問題の解決につながるのか」を具体的に示すことで、研究の価値を伝えられますよ。

キャリアアドバイザー
何の理由もなく研究に励んできたわけではないことをアピールするためにも、自分がどんな考えや問題意識を持って研究してきたのかを伝えましょう。
③研究内容
次に、どのような手法を用いて研究してきたのかを伝えます。実験内容そのものの説明だけでなく、その実験の中で自分が考えたことや工夫したことなどを合わせて伝えるのがポイントです。
- どんな実験をおこなったのか(手法・条件)
- なぜその実験が必要だったのか
- どのような成果を期待していたのか
- 実験設計で工夫した点・独自性
- データの取得方法・分析手法
企業は実験内容そのものより、あなたが「何にどう取り組んできたのか」に着目しています。実験内容だけではあなたの価値観や人間性が読み取れないため、どんなことを考えながら実験に取り組んだのかを詳しく伝えましょう。
④途中で起きた課題と解決方法
研究の途中で生じた課題があれば、解決方法と合わせて伝えましょう。課題にきちんと向き合い、試行錯誤しながら対処できることを示せば、問題を解決する力と論理的に考える力があると証明できます。
たとえ良い結果につながった研究であっても、成果を得るまでの過程では必ず何かしらの困難や苦労があったはずです。そのような困難や苦労の中で、自分なりにどう対処してきたのかを伝えましょう。
- 実験データのばらつきが大きく、再現性の確保に苦労した
- 予想していた結果が得られず、仮説の見直しが必要になった
- 装置の不具合により実験スケジュールが大幅に遅れた
- 文献調査で想定外の先行研究を発見し、アプローチを変更した
「わざわざ課題を伝えてもプラス評価にはつながらないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、企業が見ているのは課題に取り組む姿勢です。研究の中で生じた課題に取り組んできた姿勢は、「問題意識を持って課題に取り組める人材」という評価につながります。
就活で評価される問題解決能力の鍛え方はこちらの記事で解説しています。
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⑤研究から得られた成果
研究内容について詳しく述べた後は、その研究で得られた成果を伝えましょう。目に見える形の成果だけに限らず、問題解決能力や継続力といった何かしらの能力をアピールしても良いでしょう。
場合によってはまだ成果が出ていないこともあると思いますが、そのようなときは現時点での成果や今後の見通しを伝えましょう。話の内容が具体的であれば、成果の大小はあまり評価に関係ありません。
成果を伝えるときは、どんな成果であったのかわかりやすく伝えることを意識することで話に説得力が生まれます。
- 具体的な数字(〇カ月、〇%、〇倍など)を含める
- グラフで視覚的に表す
- 成果を図解して提示する
- 従来の手法との比較データを示す
- 統計的有意性や信頼性を簡潔に説明
- 「処理速度を従来比30%向上させることができた」
- 「精度95%以上を達成し、実用レベルに到達した」
- 「製造コストを20%削減する手法を開発した」
- 「学会発表2回、論文投稿1件の成果を上げた」
⑥総評(学んだことや企業で活かせること)
締めくくりとして、最後に研究から学んだことや企業で活かせることを伝えましょう。企業が重視しているのは研究の内容そのものより、研究の過程や成果、今後の展望です。
研究での学びを企業の仕事に関連づけて伝えられれば、大きなアピールポイントになります。研究から何を学んでそれをどう企業で活かせるのか詳しく伝え、自分を採用するメリットを企業にアピールしていきましょう。
- データに基づいた客観的な判断力
- 仮説検証による論理的思考力
- 継続的な改善・最適化への取り組み姿勢
- 専門知識を分かりやすく説明する能力
- チームでの協働・役割分担能力
システムの不具合解析では、膨大なログデータから原因を特定するため、統計的手法を用いた分析を繰り返しおこないました。この過程で、データに基づいて客観的に問題を分析し、効率的な解決策を導き出す能力が身に付きました。入社後もこのデータ分析力を活かして、製品の品質向上や業務プロセスの最適化に貢献したいと考えています。
研究を含めた、「学業で力を入れたこと」に対する企業の評価基準はこちらの記事で解説しています。
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企業の目を引く! 研究概要書を作る際の4つのポイント

就活生
おかげさまで、だいぶ研究概要書に書くべき内容がわかってきました!

キャリアアドバイザー
内容がしっかり決まったら、次は資料としての体裁にも気を配ってみましょう。「実際にそれを読む担当者がいる」と意識できるかどうかで、大きな差が生まれるんですよ。
研究概要書は、あなたの研究内容と能力を企業に伝える重要な書類です。
採用担当者は限られた時間で多くの研究概要に目を通すため、一目で内容が理解でき、印象に残る仕上がりにすることが重要です。
ここからは、企業の目を引く研究概要書を作成するための4つの重要なポイントを解説します。ぜひ参考にして、クオリティの高い研究概要書を完成させてくださいね。
①1枚のポスターを作り上げるイメージで作る
プレゼン形式・ポスター形式の研究概要書では、学会のポスター発表のように、限られたスペースに研究の全体像を効果的に配置することを意識しましょう。
文字だけでなく、図表や視覚的要素をバランスよく配置することで、読み手にとって理解しやすく、印象に残る資料になります。
文体・フォントをそろえる
フォントの種類やサイズがバラバラだと、まとまりがなく非常に読みにくくなります。きちんとフォントをそろえることで、全体に統一感を持たせましょう。
フォントについては、日本語と英数字でそれぞれおすすめが異なります。以下を参考にしながら実際に作ってみて、全体のバランスを見ながら決めましょう。
- BIZ UDPゴシック:読みやすさを重視したユニバーサルデザイン
- 游ゴシック:WindowsとMacの両方で標準搭載され幅広い環境で表示可能
- メイリオ:画面表示に最適化されておりデジタル環境での可読性が高い
- Arial:現代的で可読性が高くデータ表示時も見やすい
- Calibri:マイクロソフト標準フォントで環境依存が少ない
- Times New Roman:従来から使われる定番フォント
フォントサイズは「本文11pt、タイトル14pt」がおすすめです。読みやすさとバランスを両立でき、資料の可読性を高めてくれます。明朝体は研究概要では硬い印象になりがちなため、基本的にはゴシック体系フォントを選ぶと良いでしょう。

キャリアアドバイザー
その他のフォントでも読みやすければOKですが、企業から指定がある場合もあります。研究概要の作成に入る前に、企業からの指定がないかきちんと確認しておきましょう。
図や表・太字など見た目のわかりやすさも配慮する
研究概要には図や表を適度に入れるのがおすすめです。文字だけでなく視覚的な情報も適度に含めることで、読み手は内容を理解しやすくなりますし、自分も相手に説明しやすくなるメリットがあります。
研究の過程や実験データなど、数字で表せる部分を図や表にしてみてください。図や表の近くに説明文を記述しておくと、さらに読み手の理解が深まります。
- データの可視化:グラフや表で数値的成果を明確に示す
- フロー図:研究プロセスや実験手順をわかりやすく表現
- 強調表示:重要なポイントには太字や色分けを適用
- 余白の活用:情報を詰め込みすぎずに読みやすさを確保
また、特に伝えたい部分は太字にすると読み手の印象に残りやすくなります。研究の成果や身についた能力など、アピールしたい部分には太字を活用してみましょう。

キャリアアドバイザー
企業の規模が大きければ大きいほど採用担当者は多くの研究概要に目を通すことになるため、図や表、太字などをうまく活用して見た目のわかりやすさに配慮することが大切です。
②簡潔にわかりやすくまとめる
研究内容について一生懸命書いていると、ついつい複雑な内容まで紹介しがちです。しかし、ここで求められているのはあくまで「概要」であり、読むのも幅広い分野の採用担当者です。わかりやすさを追求し、以下の点を工夫しながら作成しましょう。
まず、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を明確にすることです。これらの要素がしっかり伝えられれば、相手にも研究の全体像が伝わりやすくなります。
また、PREP法の活用もおすすめです。以下の順で情報を提示していくと、論理的で説得力のある文章構成になりますよ。
- Point(結論・要点):研究で得られた最も重要な成果や結論
- Reason(理由・根拠):なぜその結論に至ったのかの根拠や理由
- Example(具体例・データ):具体的な実験結果・データ・事例など
- Point(結論の再確認):改めて要点を強調することで読み手の理解を深める
これらを意識しながら、さらに「一文一義」を心掛ければ、さらに読みやすさが向上します。一つの文には一つの内容のみを含め、複雑な情報を詰め込みすぎないようにしましょう。

キャリアアドバイザー
研究概要は自分や指導教授が理解できるかどうかではなく、「誰が読んでも理解できるか」が大切ですよ。
③専門外の人でも理解できる表現を心掛ける
企業の採用担当者が自分の研究分野に精通しているとは限らないため、専門用語の羅列は控えるべきです。わかりやすい表現に変えたり、例を挙げたりして知識のない人でも理解しやすい文章を心掛けましょう。
自分ではわかりやすく伝えているつもりでも、その研究分野でよく使われる表現や、自分が使い慣れた言葉は無意識に使いがちなので注意が必要です。
- 工学系:多目的遺伝的アルゴリズム→複数の条件を同時に最適化する進化計算手法
- 化学系:電気化学インピーダンス分光法→電気的性質から材料特性を解析する測定技術
- 生物系:転写因子の発現制御メカニズム→遺伝子の働きを調節するタンパク質の制御機構
- 情報系:深層強化学習によるマルチエージェント協調→AIが協力して複雑な問題を解決する学習手法
- 材料系:ナノコンポジット材料の界面制御→ナノ粒子を含む複合材料の接合部分の設計技術

キャリアアドバイザー
一般的に知られている用語であれば、専門用語であっても使用したほうがわかりやすい場合もあります。その場合は専門用語+簡単な解説をつけるなどして対応しましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!研究概要書を作る際の注意点
研究内容そのものよりも「相手に伝える力」が重視される
就活において、特定の研究内容が決まった業界や職種の選考で有利に働くということは、実はあまりありません。どのような経験であっても、志望企業の業務内容や職種によって評価は異なります。そのため、個別の経験内容そのものよりも、話す内容の構成や伝え方が重要です。具体的には、自身の研究の「目的」と結果に至るまでの「プロセス」、そしてそのなかで「自分がどう行動したのか」を論理的に説明できるように準備しましょう。
家族や友人に実際に話してみるのが効果的
専門外の人事担当者に自身の研究内容を伝える際は、専門用語を相手が理解できる簡単な言葉にかみ砕いて説明することが最も重要です。自分が専門性の高い研究をおこなっていると、無意識に専門用語を使いがちになります。しかし、そのまま専門用語を面接で使ってしまうと、面接官に内容が伝わらなくなってしまいます。
そのため、研究の成果がどれほど価値のあるものなのか、初めて聞く人にもその「すごさ」が伝わるように、客観的な視点から工夫して話せるとさらに良いでしょう。
そのために最も効果的なのが、専門外の家族や友人に実際に話してみることです。自分の言葉で研究内容がきちんと伝わるかどうかを試すことで、改善点が見えてきます。また、私たちのような修飾エージェントに「壁打ち」を依頼し、第三者の視点からフィードバックをもらうのも有効な手段の一つですよ。
④企業で活かせる強みやスキルを積極的に伝える
研究概要の最終目的は、自分の研究能力と企業での貢献可能性をアピールすることです。そのため、研究内容を説明するだけでなく、その経験から得たスキルや能力を企業での業務にどう活かせるかまで明確に示すよう意識しましょう。
- 課題発見から解決策立案・実行までの問題解決能力
- データに基づいた客観的な分析・判断ができる論理的思考力
- 長期間にわたる研究への取り組みを支える継続力・忍耐力
- 既存手法の改良や新しいアプローチを提案する創造性・革新性

キャリアアドバイザー
研究で培った能力が、志望する企業・職種でどのように活用できるかを具体的にイメージし、採用担当者に「この人を採用したい」と思わせる内容に仕上げることが重要です。
キャリアアドバイザーが読み解く!企業に響く研究概要書を作るコツ
研究の学びから仕事への再現性をアピールしよう
研究概要書は、過去や現在に学んだことや習得したことが、未来の仕事でどのように活かせるのかを伝えるための手段だととらえてみましょう。
「過去と現在」とは、「研究活動や論文にまとめていく過程」を指します。うまくいかないことも数多くあるでしょうし、自分一人で試行錯誤を繰り返したこと、あるいは周りの人と協力しながら成し遂げたこともあったはずです。このなかで「何を考えながら、どういったスタンスで取り組んだか」といった内容が、未来(=社会に出た後の仕事)にもつながっていくのです。
粘り強く目標に向けて研究した経験は仕事でも大いに活かせる
特に学部生の場合、研究できる時間が限られていたり、教授の方針で分野やテーマが限られてしまうこともあるでしょう。しかし、そんななかでも目標を定めて仮説を立て、努力を重ねた経験は、入社後、配属後の姿と重なることがあります。そのため、研究概要書では「研究の経験が働くうえでどのように応用できるか」「どのような再現性があるのか」をアピールポイントとして考えてみてください。
企業側が知りたいのは、研究の成果が出たかどうかよりも、「あなたがその研究にどう取り組んだか」という点です。
提出前に確認! 就活の研究概要書の4つのチェックリスト

就活生
ついに研究概要書が完成しました!さっそく提出してきます!

キャリアアドバイザー
ちょっと待って!最後にもう一度全体を見直して、ミスのない状態にしてから提出したほうが良いですよ。
研究概要書の作成が完了したら、改めて内容を客観的に見直してみましょう。書いたときには大丈夫だと思っていた表現でも、時間をおいて見てみたらおかしく感じる例は少なくありません。
ここから紹介する4つのポイントに着目しながら、研究概要書の見直しをしてみてくださいね。
40点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
そこで無料の「面接力診断」を活用しましょう。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけであなたの面接力と弱点がわかります。
今すぐ活用して、志望企業の面接を突破しましょう。
①書いた情報に間違いや矛盾はないか
研究概要書で最も重要なのは、内容が正確であることです。採用担当者の中に同じ専門分野の人がいる可能性もありますし、そうでもなくてもどこかでミスが明らかになれば問題となってしまいます。
以下の内容に間違いがないか、丁寧に確認してみましょう。
- 研究テーマや専門用語の表記が正確か
- 数値やデータに誤りがないか
- 研究手法や実験方法の説明に矛盾がないか
- 指導教員名や所属研究室名が正しいか
- 参考文献や引用元の情報が適切か
情報の正確性を担保するためには、記憶に頼らず、必ず資料と照合しながらチェックすることが重要です。研究を進めている最中は気づかなかった記述の曖昧さや、後から振り返ると説明不足な部分が見つかることもよくあります。

キャリアアドバイザー
第三者が読んでも理解できる内容になっているか、客観的な視点で見直してみましょう。
②研究での学びと自身の強みが明確に伝わるか
企業は研究内容そのものよりも、研究を通じてあなたがどのような能力を身に付けたかに注目しています。そのため技術的な説明に終始せず、自分がどのように成長したかをアピールすることが重要です。
- 課題発見・問題解決能力
- 論理的思考力と分析力
- 継続力と粘り強さ
- チームワークやコミュニケーション能力
- 新しい知識や技術への適応力
- 計画性と時間管理能力
研究を進める過程では、予期せぬ課題に直面したり、計画通りに進まなかったりすることもよくあるでしょう。そうした困難をどのように乗り越えたかを具体的に記述することで、あなたの人間性や能力を効果的にアピールできます。

キャリアアドバイザー
適切な表現を使うことによって、単なる研究成果の報告を超えて、あなたの成長を印象的に伝えることができますよ。
③全体を通じて論理性・一貫性はあるか
研究概要書では、全体を通じて筋道の通った内容になっているかが重要なポイントです。読み手が混乱することなく、スムーズに理解できる構成になっているか確認しましょう。
- 各段落間のつながりが自然で、話の流れに矛盾や飛躍がないか
- 研究の目的と手法、手法と結果、結果と学びの関係性が明確か
- 文体や表現のトーンが統一されているか
- 専門用語の使い方に一貫性があるか
- 同じ内容について異なる表現で矛盾が生じていないか
よくあるのは「前提条件が共有できていないせいで論理が飛躍して見える」というミスです。自分にとっては当たり前すぎる内容でも、他の人が知らない可能性があることであれば、きちんと説明しなければなりません。

キャリアアドバイザー
客観的な視点で全体を見直し、初めて読む人でも理解できる論理展開になっているかをチェックしてみてください。
④文字数制限や指定条件を守っているか
企業が設定した文字数制限やその他の条件は、必ず守るようにしてください。これはあなたの基本的なルール遵守能力を測る指標でもあります。
条件を守れない応募者は、仕事でも指示に従えない人材として評価される可能性がありますし、そもそも倍率の高い企業であれば「条件を守れなかった時点で不採用」になるケースすらあります。
- 文字数制限(800字以内、1200字程度など)
- 提出形式(PDF、Word、手書きなど)
- フォント・文字サイズの指定
- 提出期限
- ファイル名の命名規則
- 図表やグラフの使用可否
文字数制限については、単純に文字数を合わせるだけでなく、内容の質を保ちながら調整することが重要です。
文字数が足りない場合は、具体例や数値データを追加したり、研究の意義や将来性について言及したりすることで充実させましょう。逆に文字数が多すぎる場合は、重複表現を削除し、専門用語の説明を簡潔にまとめ、長い一文を短く分割することで調整できます。

キャリアアドバイザー
印刷プレビューでレイアウトの乱れがないか確認しておくのもおすすめですよ。
研究概要書をさらにブラッシュアップするときのコツ
研究概要書の基本的な作成が完了したら、さらに質を高めるための工夫を取り入れてみましょう。客観的な視点を加えることで、一人では気づけない改善点を発見できるはずです。
ここからは、おすすめの方法を2種類紹介しますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
第三者に添削してもらう
自分で何度も見直した研究概要書でも、他の人が読むと意外な問題点が見つかることがよくあります。第三者に添削してもらい、客観的な指摘を受けることを通して、より完成度の高い研究概要書に仕上げましょう。
- 指導教員:専門的な内容の正確性を確認してもらえる
- 研究室の先輩:就活経験者として実践的なアドバイスが期待できる
- 他学部の友人:専門外の人にも理解できる表現かどうかを確認できる
- 就職課のキャリアアドバイザー:企業目線での評価やアドバイスを受けられる
添削を依頼する際は、「どのような企業に提出予定か」「どの部分を特に見てほしいか」を明確に伝えると、より有効なフィードバックを得られます。

キャリアアドバイザー
できれば複数の人に見てもらい、具体的なアドバイスをもらいましょう。さらにバランスの取れた研究概要書に仕上げられますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!研究概要書は第三者に添削してもらうのが効果的
研究の専門分野が異なる人からアドバイスをもらおう
研究概要を作成する際に踏まえておくべき点は、以下の二点です。
①企業側は研究の詳細な内容そのものが知りたいわけではない
②選考フローにおける判断材料の一つである
身近な人に添削やアドバイスをもらう方法は非常に有効です。しかし、研究室の仲間など専門知識が近い人の場合、「木を見て森を見ず」のように、詳細な内容に深入りしすぎてしまい、全体像やわかりやすさという視点が欠けてしまう可能性があります。そのため、ある程度の基礎知識は持ちつつも、専門分野が異なる人に頼むのがおすすめです。研究概要の提出を求められるのが理系職種であることを仮定して、客観的なアドバイスをもらってくださいね。
「選考フローにおいて何をいつおこなうか」は企業によってさまざまですが、企業には「自社にマッチする人を見極めたい」という共通の思いがあります。どんなことが得意であるか、資料全体の構成やまとめ方にも気を配って個性を表現できると効果的です。ただし、いかなる場合も誤字脱字は減点につながります。誤字脱字チェックだけは何度も繰り返し、慎重におこないましょう。
面接官からの質問を想定して準備する
研究概要を完成させて満足するのではなく、面接官からの質問を想定して準備しておくのも重要です。面接では研究概要の内容をもとに、さらに内容を深掘りするような質問をされます。
- 「あなたの研究は入社後どんな形で活かせますか」
- 「この研究のどこからどこまでがあなたのオリジナルですか」
- 「研究で得たものはなんですか」
面接官からの質問を想定するには、自問自答を繰り返しながら研究概要を読み返す方法が効果的です。
「なぜ研究を始めたのか」「どんな考えに基づいて行動したのか」など、自分で内容を深堀りしていき、面接で突っ込んだ質問をされても筋道を立てて説明できるよう準備しておきましょう。
面接でよくある質問と答え方はこちらの記事で確認してください。
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研究テーマがまだ決まっていない場合の研究概要の書き方も解説!

就活生
研究概要書を出してくれって言われたんですが、実はまだ具体的なテーマは決まっていないんです。諦めるしかないんでしょうか…?

キャリアアドバイザー
相手もそういう学生がいることは理解しているはずですよ。諦めずに、今の時点で書ける内容を堂々とアピールしてみましょう。
学部3年生や修士1年生の就活では、まだ研究テーマが確定していない状況で研究概要の提出を求められることがあります。そんな場合でも、現在の状況に応じて効果的な研究概要を作成することは十分可能です。
研究室は決まっているものの具体的なテーマが未定の場合は、所属研究室の研究領域と自分の関心を中心に構成しましょう。
現在、山田研究室でAI技術を用いた画像認識分野の研究に取り組む予定で、特に医療画像診断の精度向上という課題解決に興味を持っています。4月頃から具体的な研究活動を始め、まずは既存手法の調査と予備実験をおこなう予定になっています。
あるいは、研究室もテーマも決まっていない場合もあるでしょう。そのようなときは、これまでの学習内容と今後の関心を軸にします。印象に残った授業や実験、関心を持った研究動向について記述し、学習意欲をアピールしましょう。

キャリアアドバイザー
どちらの場合も、「なぜその分野に興味を持ったのか」「どのような課題解決に貢献したいのか」といった動機を明確に示し、研究への真剣な姿勢を伝えましょう。
研究概要を通じて努力の過程や強みをアピールし就活を有利に進めよう!
研究概要書では、あなたの思考力や問題解決能力、継続力といった企業が求める能力を効果的にアピールできます。
研究内容の説明だけでなく、取り組む過程で培った人間性や成長も同時に伝えるチャンスとなるため、作成の際にはさまざまなポイントを押さえて取り組むことが重要です。
読み手の立場に立って理解しやすい内容を心がけ、提出前には必ずチェックリストで見直しをおこないましょう。
この記事で紹介したポイントを参考に、あなたらしさが伝わる効果的な研究概要書を仕上げてくださいね。
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企業から研究概要を求められたのですが、これって何のことでしょうか……?