研究概要を就活で効果的に伝えるために意識するべき2つの注意点

この記事のアドバイザー

  • 大江 マリア 百合

    大学ではフランス語を専攻し、留学や一人旅などを経験。就活時にエージェントを利用したことから… 続きを読む

  • 酒井 栞里

    大学ではアメフト部のマネージャーとして、練習やチームの運営をサポート。この経験を通して、自… 続きを読む

  • 乾 花穂子

    大学時代は300人が在籍するESSという英語サークルに所属し、その1部門であるディスカッシ… 続きを読む

コラムの目次

  1. 就活での研究概要は伝え方が大切
  2. そもそも研究概要って?
  3. 就活で研究概要を伝えるための2つの形式
  4. 形式①文章のみで伝える
  5. 形式➁パワーポイントでまとめる
  6. 企業が研究概要を求める3つの理由
  7. ①論理的に伝えられる思考力があるかを知りたい
  8. ➁大学時代に取り組んだことを知りたい
  9. ③学生の人柄を知りたい
  10. 研究概要を伝えるときのポイント
  11. 簡潔にわかりやすくまとめる
  12. 研究背景や課題を明確にする
  13. 常に読み手を意識して書く
  14. 企業で活かせる点があれば積極的に伝える
  15. 研究概要を伝えるときの2つの注意点
  16. ①専門用語の羅列はNG
  17. ➁文字数制限がある場合はしっかり守る
  18. 研究概要に盛り込むべき要素と構成
  19. ①表題
  20. ②研究テーマと背景
  21. ③実験内容
  22. ④途中で生じた課題と解決方法
  23. ⑤研究から得られた成果
  24. ⑥総評(学んだことや企業で活かせること)
  25. 研究概要をブラッシュアップするときのコツ
  26. ①フォントをそろえる
  27. ②図や表、太字など見た目のわかりやすさも配慮する
  28. ③面接官からの質問を想定して準備する
  29. 就活の研究概要で論理的思考をアピールしよう

就活での研究概要は伝え方が大切

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。主に理系学生から、

「研究概要って何を書いたらいいんだろう……」
「どこをアピールすべきなのかよくわかりません」

といった悩みが多く寄せられています。大学で学んできた知識のアピールにつながる研究概要ですが、ただ研究してきたことをそのまま伝えるだけでは他の学生と差がつきません。

企業の目を引く研究概要にするためには、伝え方を工夫してアピールするのが非常に重要です。この記事では、就活で研究概要を伝えるときのコツや注意点を解説していきます。

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そもそも研究概要って?

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就活生

企業から研究概要を求められたのですが、これって何のことでしょうか……?

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キャリアアドバイザー

研究テーマや成果をまとめたもののことですよ。

そもそも研究概要がどういったものなのか、理解できていない人も多いかもしれません。

研究概要とは、大学で研究してきたことを簡単にまとめた資料のことです。特に理系学生に必要とされることが多く、どのようなテーマで研究をし、どんな成果を得たのか、などの記載を求められます

学生が持つ能力・スキルを知るための手がかりとなる資料ですが、就活では必ずしも自分の研究分野に精通している人が研究概要を読むとは限りません。まったく知識のない人が読む可能性もあるため、誰でも人でも理解しやすいような内容を心掛けましょう。

キャリアアドバイザーコメント

酒井 栞里プロフィール

理系の中でも研究系の職種で求められやすい

理系職種では履歴書やエントリーシートと併せて、研究概要を求められることがあります。これは研究結果だけでなく、取り組み姿勢や研究背景などをまとめた書式です。理系学生でも、営業職や事務系職種では求められるケースは少なく、理系学生×研究職種の場合と考えてもらって良いでしょう。

業務と研究内容が近しい場合はスキルやテーマもアピールしよう

特に学部生で企業のコア研究業務にかかわれるパターンは多くはなく、書面でもアピールできる実績は限られたものになるかもしれません。経験してきた研究分野と募集職種の分野がマッチする可能性は高くありませんので、専門的で詳細な研究内容が知りたいのではなく、どういった仮説を立てて取り組んだのか、その研究そのものが日常生活にどうかかわっていることなのかなど、汎用性や応用力が問われていると思ってください。

しかし履歴書などではほんの数行程度しか研究内容をまとめるスペースがありませんが、研究概要では学生時代の多くの時間を費やした集大成について企業に知ってもらうチャンスです。特に研究内容の近しい分野では、培ったスキルや研究アプローチについて突っ込んだ質問が来るかもしれませんので、面接の場で聞いてほしいことを事前に方向づけできるツールでもありますね。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。 学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。 サークル長を務めていたフットサルサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携が取りきれていないことが問題でした。そこで、大学側に掛け合い週に二回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声かけを行いました。さらに、週末明けに今週の活動の詳細をメンバーにメールで配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。 問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしてきたいと考えております。

就活で研究概要を伝えるための2つの形式

研究概要の形式

研究概要を伝える形式は企業によって異なります。形式は主に2種類ありますが、どちらを指示されても対応できるよう、それぞれの形式の特徴を理解しておきましょう。

また、場合によっては文字数やフォントなども細かく指定されるケースがあります。ルールを破った研究概要はそれだけでマイナスの印象につながるため、企業が定めるルールはきちんと守ってください。

形式①文章のみで伝える

1つ目はA4用紙などに文字のみで記述していく形式です。主に書類選考の段階で、履歴書やエントリーシート(ES)とともに提出を求められます。

文字数や作成ソフトなどは企業から指定されますが、たいていの場合はマイクロソフトのワードを使用してA4用紙1枚から2枚程度でまとめることになります。

文字のみで研究概要を伝えなければならないため、できる限りわかりやすい言葉を使うのはもちろん、文章の構成や日本語の使い方にも注意が必要です

メリット

・文章だけなので、レイアウトやデザインが簡単
・書類選考段階で研究内容を伝えやすい

形式➁パワーポイントでまとめる

この形式では、事前に作成したデータを面接に持参し、資料を見せながらプレゼンテーションを求められる場合があります。

文章だけで伝える形式とは異なり、図やイラストを入れられるので、視覚的に見やすい資料を心掛けながら作成するのがコツです。ただし、レイアウトや色使いによっては、かえって見づらい資料となってしまう可能性もあります

うまく作成できれば効果的にアピールできる一方、レイアウトやデザインは非常に難しいため、センスが問われる形式といえるでしょう。

メリット

・図やイラスト入りなので研究内容を理解してもらいやすい
・うまく作成できればPCスキルの高さをアピールできる

パワーポイントのまとめ方はこちらを参考にしましょう。

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企業が研究概要を求める3つの理由

企業が研究概要を求める3つの理由

「なぜ企業は研究概要を求めるの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。もちろん単純に学生の経歴を知りたいという目的もありますが、それ以外にもいくつかの狙いがあって研究概要を求めているのです。

狙いを理解していなくても研究概要は提出できるかもしれませんが、それでは他の学生に差をつけられません。相手の意図に沿ったアピールをするためにも、就活で企業が研究概要を求める理由を正しく理解しておきましょう。

①論理的に伝えられる思考力があるかを知りたい

論理的に物事を伝えるための思考力は、会議やプレゼンテーション、取引先との商談など、コミュニケーション能力は仕事上のあらゆる場面で必要とされる能力です。そのため企業は研究概要を通じ、わかりやすく伝える能力があるか見極めようとしています。

相手の意図や状況を正しく理解したうえで、わかりやすく自分の意見を伝える能力が面接で評価される能力が備わっているかを企業は研究概要から知りたいのです

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キャリアアドバイザー

難しい研究テーマについてもかみ砕いて初対面相手に伝えることができる力は仕事でも重宝されますよ。

➁大学時代に取り組んだことを知りたい

企業の採用担当者はあなたのことを何も知らない状態ですから、まずは専攻分野や研究内容といった、大学時代の取り組みがわかる基本的な情報を知りたがっています。「大学生のときに力を入れたこと」は就活でよく聞かれる質問の一つですが、その延長として研究概要があなたの大学時代の基本情報として求められることがあります。

学業で力を入れたことに対する企業の評価基準はこちらの記事で解説しています。

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③学生の人柄を知りたい

企業は研究概要から、学生が研究の中でどんな問題に直面しどう対処してきたのかを知り、どんな考えに基づいて行動する人なのか見極めようとしています。 どんな能力・スキルを身につけたのかを知ることで、あなたの関心分野や人間性を見極めようとしているのです

一口に研究といってもテーマはひとそれぞれですし、似たような研究テーマであっても課題への着眼点が異なる場合もありますよね。研究概要からは、その研究を選んだ学生の人柄を伺うことができるのです。

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キャリアアドバイザー

研究を通して周囲とどう関わってきたのか、そこからどんな成果・学びを得たのかという点も人間性を知ってもらううえで重要なポイントです。

キャリアアドバイザーコメント

大江 マリア 百合プロフィール

あなたの研究成果が知りたいのではなく、あなたがどんな人なのか知りたい

わかりやすく一言でいうと、あなたの研究成果が知りたいのではなく、あなたがどんな人なのか知りたいのです。

就職してからも大学時代の研究内容と完全に一致した分野で研究が続けられたり、専門性が発揮できることは非常に稀です。研究内容のマッチ度よりも、取り組み姿勢や、結果が思うように出ないときのコントロールなどが知りたくて質問しています。

入社後すぐに「やりたいことで得意なこと」に100%携われるかというとその可能性は非常に低いでしょう。いくら志望度の高い企業へ入社できても、はじめの数年はジョブローテーションによりさまざまな経験をさせるという方針の企業もたくさんあります。

そんなとき、やりたくない仕事だったらすぐに辞めてしまうでしょうか。企業は、いくら優秀でもすぐに離職してしまう人は求められてはいません。あなたがどんな人でどんなことを大切にする人なのか、壁をどう乗り越えようとするのか、そのような人柄や姿勢を研究への取り組みからアピールしてくださいね。

研究概要を伝えるときのポイント

研究概要を効果的に伝えるためのポイント

研究概要は、ただ自分が取り組んできたことを羅列するだけではアピールになりません。読み手への配慮が欠けた研究概要は理解しづらいばかりか、最後まで読んでもらえない可能性も考えられます。

大学での取り組みを効果的にアピールするためにも、以下の4つのポイントを意識しつつ、誰が読んでも理解しやすい研究概要に仕上げていきましょう。

簡潔にわかりやすくまとめる

難しい内容であっても、できる限り簡潔にわかりやすく伝えることを心掛けてください。伝える内容を簡潔にまとめることは、就活のあらゆる場面に共通することですが、専門用語が多くなりがちな研究概要では特に重要です。

何の話なのか相手に正しく理解してもらえるよう、シンプルですっきりとした文体や章立てを意識しましょう。論理的かつ理解しやすい文章で研究概要を伝えられれば、採用担当者にも好印象を与えられるでしょう。

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キャリアアドバイザー

無駄を省きわかりやすくまとめることが大切ですが、自分の視点は必ず入れるようにしましょう。あなたがどう考えたのかを入れることで、企業が人柄や思考を判断できます。

研究背景や課題を明確にする

どんなきっかけでその研究を始めたのか、研究を通じてどのような課題に直面したのかなど、研究の背景や課題を詳しく伝えましょう。

企業が研究概要を求めるのは、あなたが大学時代に取り組んできた研究の内容を知るためだけではありません。研究内容に加え、どんな考えに基づいて研究を始めたのか、どのような課題に直面しどう対処したのかを知りたがっています

そのため研究概要を伝えるときは、研究内容そのものだけではなく、研究の背景や課題も明確にする必要があります。

自己分析で研究を始めたきっかけや苦労したことなどを振り返り、それらを研究概要の中でアピールしていきましょう。具体例を提示し、自分の考えや感じたことを交えながら伝えるのがポイントです。

自己分析ノートの活用術についてこちらの記事で確認してください。

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常に読み手を意識して書く

専門外の人が読んで理解できるか、読みやすい構成になっているかなど、読み手に配慮した文章を心掛けましょう。自分の言いたいことだけをまとめた研究概要は、「相手の立場に立って物事を考えられない人」というマイナスの印象につながってしまいます

読み手に配慮した研究概要に仕上げるためには、「5W1H」を取り入れることが大切です。

研究概要を作成する際に心掛けたい「5W1H」
  • いつ(When)
  • どこで(Where)
  • 誰が(Who)
  • 何を(What)
  • なぜ(Why)
  • どのように(How)

自分ではわざわざ伝える必要のない情報だと考えていても、読み手にとってはその情報がないと理解しにくい場合もあります。自己満足の内容にならないよう、自分が書いた文章が相手に配慮できているか常に意識しながら作成してください。

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キャリアアドバイザー

研究概要は自分や指導教授が理解できるかどうかではなく、「誰が読んでも理解できるか」が大切ですよ。

企業で活かせる点があれば積極的に伝える

研究概要を伝えるときは、研究を通して得た学びやスキルも合わせて伝えるのが効果的です。企業で活かせる点があれば、積極的にアピールしていきましょう。

  • 例1「設計職として、大学での研究を通じて得た知識やスキルを活かしていきたい」
  • 例2「試行錯誤を繰り返して成果を出した粘り強さを活かし、すぐに結果を出せなくても諦めずにチャレンジしていきたい」

研究を通して得た学びやスキルをアピールするときは、「研究内容と業務を関連づけてアピールする」「企業で活かせそうな強みをアピールする」の2パターンがあります。

自分の研究内容に関連する業務であれば前者のアピール方法が効果的ですが、そうでない場合は研究内容そのものはアピールになりません

研究内容と業務を関連づけてアピールしづらいため、例2のように、何かしらの強みに言い換えてアピールするのがおすすめです。

「アピールするネタがない・・・」そんな人へおすすめの自己PR作成方法

自己PRのネタがないと悩む学生は多くいます。しかし、特別なネタがなくても受かる自己PRを作ることは可能です。

無料の「自己PR作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、ネタがなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

 実際にツールで作成した自己PR例文 
 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。 学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。 サークル長を務めていたフットサルサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携が取りきれていないことが問題でした。そこで、大学側に掛け合い週に二回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声かけを行いました。さらに、週末明けに今週の活動の詳細をメンバーにメールで配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。 問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしてきたいと考えております。

キャリアアドバイザーコメント

乾 花穂子プロフィール

研究の学びから仕事への再現性をアピールできるかがカギ

過去、現在に学んだことや習得したことが、未来にどうつながって生きていくかを伝える手段だと捉えてみてください。

過去と現在は、研究活動や論文にまとめていく過程のことですね。うまくいかないこともたくさんあるでしょうし、自分ひとりでの試行錯誤や周りの人と協力しながら成し遂げたこともあるでしょう。何を考えながら、どういったスタンスで取り組んだか、この内容が未来(=社会にでたあと)にもつながっていきます。

特に学部生では研究できる時間が限られていたり、教授の方針で分野やテーマが限られてしまう学生もいることでしょう。そんな中でも、目標を定めて仮説を立て、努力を重ねたことは、入社後、配属後の姿と重なることもあるので、どこが応用できるか、再現性があるのかアピールポイントを考えてみてください。

結果が出たかどうかよりも「あなたがどう取り組んだか」が企業側の知りたいところですね。

研究概要を伝えるときの2つの注意点

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就活生

研究概要をコンパクトな文章にまとめることができました!

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キャリアアドバイザー

専門用語の羅列になっていませんか? 文章を短くしようとすると最も的確に言い表せる専門用語を使いたくなりますが、それでは担当者が理解しにくいかもしれませんよ。

自己満足で読み手への配慮が欠けた研究概要や、ルールを守れていない研究概要はマイナスの印象につながってしまいます。

伝え方一つで印象を悪くしてしまうのは非常にもったいないことですから、伝え方の注意点を正しく理解したうえで研究概要を作成しましょう。

①専門用語の羅列はNG

企業の採用担当者が自分の研究分野に精通しているとは限らないため、専門用語の羅列は控えるべきです。わかりやすい表現に変えたり、例を挙げたりして知識のない人でも理解しやすい文章を心掛けましょう。

自分ではわかりやすく伝えているつもりでも、その研究分野でよく使われる表現や、自分が使い慣れた言葉は無意識に使いがちなので注意が必要です

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キャリアアドバイザー

一般的に知られている用語であれば、専門用語であっても使用したほうがわかりやすい場合もあります。その場合は専門用語+簡単な解説をつけるなどして対応しましょう。

➁文字数制限がある場合はしっかり守る

企業から文字数を指定されている場合は、しっかりと制限を守りましょう。研究概要の形式を守るのと同様に、文字数を守るのも就活での基本的なマナーの一つです

あれもこれもアピールしようとしすぎて文字数をオーバーしていたら、潔く不要な箇所を削っていきましょう。

限られた文字数の中ですべてを伝えるのは難しいので、最も伝えたいことだけを簡潔にまとめていくのがおすすめです。書ききれなかったことは、補填として面接の中で口頭でアピールしていけば問題ありません。

反対に文字数が少なすぎる場合は、一つの項目をより深く掘り下げて伝えましょう。文字数は多すぎても少なすぎても見栄えが悪くなるので、指定された文字数の8~9割を目安に作成してください。

自己PRに最適な文字数についてはこちらの記事で解説しています。

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研究概要に盛り込むべき要素と構成

研究概要に盛り込むべき要素と構成

研究概要のまとめ方に悩んでいる人は、以下の構成と盛り込むべき内容を参考に作成してください。考えなしに作成すると要点がわかりづらい研究概要になってしまうため、あらかじめ構成や伝えたい内容を決めてから作成に取りかかることが大切ですよ。

①表題

何についての研究概要なのか知ってもらうため、まずは研究テーマを伝えます。自分が取り組んできた研究の内容を簡潔に表現しましょう。

ここで注意したいのが、卒論で使うような表題をそのまま使ってしまうことです。卒論であれば専門知識のある人に向けて発表するので問題ありませんが、就活で読んでもらう相手は専門家ではない場合があります。

難しい専門用語を並べても何の研究概要なのかわかってもらえない可能性があるため、できる限り嚙み砕いた表現を使いましょう。たとえ内容が魅力的であっても、表題がわかりづらいと読む気がなくなってしまいます。

NG例

木造軸組構法における階層的構造計算法の開発研究

OK例

木造住宅の耐震設計に関する研究

②研究テーマと背景

表題だけでは研究内容がわかりづらいため、最初にもう少し掘り下げて伝える必要があります。研究の意義や目的を、誰でも理解できるような言葉を使って説明してください。

研究テーマと背景に盛り込むべき内容
  • 何のための研究なのか
  • なぜ自分がこの研究を始めたのか
  • 具体的にどんなことに取り組んだのか

研究の意義や目的を明確にしておかないと、その研究になんの意味があるのか読み手に理解してもらえません。何の理由もなく研究に励んできたわけではないことをアピールするためにも、自分がどんな考えや問題意識を持って研究してきたのかを伝えましょう。

③実験内容

次に、どのような手法を用いて研究してきたのかを伝えます。実験内容そのものの説明だけでなく、その実験の中で自分が考えたことや工夫したことなどを合わせて伝えるのがポイントです

実験内容に盛り込むべき内容
  • どんな実験をおこなったのか
  • なぜその実験が必要だったのか
  • どのような成果を期待していたのか

企業は実験内容そのものより、あなたが「何にどう取り組んできたのか」に着目しています。実験内容だけではあなたの価値観や人間性が読み取れないため、どんなことを考えながら実験に取り組んだのかを詳しく伝えましょう。

④途中で生じた課題と解決方法

研究の途中で生じた課題があれば、解決方法と合わせて伝えましょう。課題にきちんと向き合い、試行錯誤しながら対処したエピソードは、問題解決能力や論理的思考力のアピールにつながります。

たとえ良い結果につながった研究であっても、成果を得るまでの過程では必ず何かしらの困難や苦労があったはずです。そのような困難や苦労の中で、自分なりにどう対処してきたのかを伝えましょう。

「わざわざ課題を伝えてもプラス評価にはつながらないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、企業が見ているのは課題に取り組む姿勢です。研究の中で生じた課題に取り組んできた姿勢は、「問題意識を持って課題に取り組める人材」という評価につながります。

就活で評価される問題解決能力の鍛え方はこちらの記事で解説しています。

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⑤研究から得られた成果

研究内容について詳しく述べた後は、その研究で得られた成果を伝えましょう。目に見える形の成果だけに限らず、問題解決能力や継続力といった何かしらの能力をアピールしても良いでしょう。

場合によってはまだ成果が出ていないこともあると思いますが、そのようなときは現時点での成果や今後の見通しを伝えましょう。話の内容が具体的であれば、成果の大小はあまり評価に関係ありません

成果を伝えるときは、どんな成果であったのかわかりやすく伝えることを意識することで話に説得力が生まれます。

研究成果をわかりやすく伝える方法
  • 具体的な数字(〇カ月、〇%など)を含める
  • グラフで視覚的に表す
  • 成果を図解して提示する

⑥総評(学んだことや企業で活かせること)

締めくくりとして、最後に研究から学んだことや企業で活かせることを伝えましょう。企業が重視しているのは研究の内容そのものより、研究の過程や成果、今後の展望です

研究での学びを企業の仕事に関連づけて伝えられれば、大きなアピールポイントになります。研究から何を学んでそれをどう企業で活かせるのか詳しく伝え、自分を採用するメリットを企業にアピールしていきましょう。

例文

不具合だらけのシステムを正常に作動させるため、失敗を繰り返しながら少しずつ改良を重ねていくうちに、課題を冷静に分析して適切な対応をとる課題解決力が身に付きました。

入社後もこの能力を活かして些細な課題にも適切な対応をとり、質の高い仕事をして貢献したいと考えています。

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研究概要をブラッシュアップするときのコツ

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就活生

研究概要がかなりまとまってきました…!

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キャリアアドバイザー

フォントは揃っていますか? 読みやすい体裁も重要ですよ。

ここまで解説した内容に沿って研究概要をまとめたら、さらに魅力的な研究概要に仕上げるためのコツを押さえましょう。同じ研究テーマであっても、ちょっとしたテクニックを意識するだけで全体の印象はガラッと変わります。

研究概要から自分の魅力を最大限アピールできるよう、以下の3つのポイントを心掛けながら作成してみてください。

研究概要をブラッシュアップするときの3つのポイント
  1. フォントをそろえる
  2. 図や表、太字など見た目のわかりやすさも配慮する
  3. 面接官からの質問を想定して準備する

①フォントをそろえる

フォントの種類やサイズがバラバラだと、まとまりがなく非常に読みにくくなります。きちんとフォントをそろえることで、全体に統一感を持たせましょう。

日本語の研究概要は、以下のフォントを使うのが一般的です。

研究概要に使用する一般的なフォント
  • 本文・・・明朝体
  • 図中の文字・・・ゴシック体
  • 英語や数字・・・「Times New Roman」などの英数字専用のフォント

明朝体やゴシック体を半角英数字とし、英語や数字に使用するのも間違いではありませんが、少なくとも全角で使用するのは避けてください。全角は読みづらいうえ、全体のバランスが悪くなります。

上記のフォントでなくても読みやすければOKですが、企業から指定がある場合もあります。研究概要の作成に入る前に、企業からフォントの指定がないかきちんと確認しておきましょう。

②図や表、太字など見た目のわかりやすさも配慮する

研究概要には図や表を適度に入れるのがおすすめです。文字だけでなく視覚的な情報も適度に含めることで、読み手は内容を理解しやすくなりますし、自分も相手に説明しやすくなるメリットがあります

研究の過程や実験データなど、数字で表せる部分を図や表にしてみてください。図や表の近くに説明文を記述しておくと、さらに読み手の理解が深まります。

また、特に伝えたい部分は太字にすると読み手の印象に残りやすくなります。研究の成果や身についた能力など、アピールしたい部分には太字を活用してみましょう。

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キャリアアドバイザー

企業の規模が大きければ大きいほど採用担当者は多くの研究概要に目を通すことになるため、図や表、太字などをうまく活用して見た目のわかりやすさに配慮することが大切です。

③面接官からの質問を想定して準備する

研究概要を完成させて満足するのではなく、面接官からの質問を想定して準備しておくのも重要です。面接では研究概要の内容をもとに、さらに内容を深堀りするような質問をされます。

研究概要に対する質問例
  • 「あなたの研究は入社後どんな形で活かせますか」
  • 「この研究のどこからどこまでがあなたのオリジナルですか」
  • 「研究で得たものはなんですか」

面接官からの質問を想定するには、自問自答を繰り返しながら研究概要を読み返す方法が効果的です

「なぜ研究を始めたのか」「どんな考えに基づいて行動したのか」など、自分で内容を深堀りしていき、面接で突っ込んだ質問をされても筋道を立てて説明できるよう準備しておきましょう。

面接でよくある質問と答え方はこちらの記事で確認してください。

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ひとりでは難しければ第三者に添削してもらおう

自分で研究概要をブラッシュアップするのが難しい場合は、教授や先輩、ゼミ仲間などの第三者に添削してもらうのがおすすめです。客観的な視点から評価してもらうことで、自分では気づかなかった改善点が見つかる可能性があります。

自分と同じ分野に精通している人はもちろん、専門外の人に読んでもらうのも効果的です。専門外の人に感想を聞けば、専門的な知識がない人でも理解できる研究概要になっているか確かめられます。

キャリアアドバイザーコメント

乾 花穂子プロフィール

研究概要のブラッシュアップを頼む人は誰でもいいわけじゃない!

研究概要作成において踏まえておくべき点は、
①詳細な内容が知りたいわけではない
②選考フローにおける判断材料のひとつである 
ことでしょう。

身近な人に添削やアドバイスをもらうという方法は非常に有効ですが、研究室仲間など専門知識が近しい人の場合、「木を見て森を見ず」のように、どんどん詳細なポイントにこだわる可能性があるため、ある程度の基礎的なことは共通理解があるけれど専門が異なるような属性の人に頼むのが良いと思います。研究概要の提出を求められるのが理系職種であると仮定して、アドバイスをもらってくださいね。

選考フローで何をいつおこなうか、は企業によってさまざまでしょうが、自社にマッチする人を見極めたい共通の思いがあります。どんなことが得意であるか、資料全体の構成やまとめ方にも気を配って個性を出せたらよいですね。ただし、いかなる場合も誤字脱字は減点につながります。誤字脱字チェックだけは何度も繰り返し、慎重におこなってください。

就活の研究概要で論理的思考をアピールしよう

就活で研究概要を伝えるときのコツや注意点を解説しました。研究概要は大学で研究してきたことを簡単にまとめた資料ですが、企業は研究内容だけでなく、あなたの人柄や考え方を見ているということを忘れずに意識してください。

研究概要では自分を売り込んでいくのも重要ですが、何よりも大切なのは常に読み手を意識して書くことです。専門用語の使用は避け、誰にでも読みやすい文章を心掛けつつ、相手に合わせてわかりやすく話ができる論理的思考力をアピールしましょう。

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記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

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