履歴書の研究課題では「取り組み方」が重要! 書き方とコツを紹介

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履歴書 研究課題 アイキャッチ

目次

  1. 何を書けばいい? 履歴書の研究課題は概要でOK
  2. 履歴書の研究課題に書く内容とは? 主なテーマを紹介
  3. 卒業論文・修士論文のテーマ
  4. ゼミ・研究室で扱っているテーマ
  5. 履歴書で研究課題を聞く理由とは? 企業が見ているポイントを解説
  6. ①学業に取り組む姿勢
  7. ②学生の専門性
  8. ③やり遂げる力の有無
  9. ④研究に対する熱意
  10. 履歴書の研究課題の書き方のコツ! 4つのポイントを紹介
  11. ①知識がない人でもわかるように具体的に書く
  12. ②専門的な用語を使わない
  13. ③取り組み姿勢をアピールする
  14. ④自己PRを盛り込む
  15. 履歴書の研究課題で書くべき内容を解説
  16. ①どのような研究に取り組んだか
  17. ②なぜその研究に取り組んだのか
  18. ③研究からわかったこと
  19. ④研究から学んだこと
  20. ⑤学びの仕事への活かし方
  21. 履歴書に書く研究課題がまだ決まってない対処法
  22. 講義で取り組んだことを書く
  23. 研究する予定の課題を書く
  24. 履歴書の研究課題の注意点5選
  25. ①空欄にしない
  26. ②研究が途中でも不利にならない
  27. ③ゼミに所属してない学生は理由を伝える
  28. ④研究内容と志望業種・職種が異なってもOK
  29. ⑤研究課題欄がないときは書かなくてもOK
  30. 【例文6選】履歴書の研究課題の例文を参考にしよう
  31. ①文系(150字)
  32. ②文系(300字)
  33. ③理系(150字)
  34. ④理系(300字)
  35. ⑤まだゼミに入っていない場合
  36. ⑥まだ研究内容が決まっていない場合
  37. 履歴書の研究課題に関するよくある質問に回答!
  38. 履歴書の研究課題の書き方をマスターして効果的にアピールをしよう

何を書けばいい? 履歴書の研究課題は概要でOK

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「まだ研究が始まっていないので、履歴書の研究課題は空欄でも良いですか?」

「研究課題と志望企業の業種・職種が一致していないのですが不利にならないですか?」

就活中の学生から、このような質問や相談をされることがあります。たしかに、研究課題が決まっていなければどう書けばよいか悩みますよね。研究内容によって評価も左右されるのではと悩む人もいるのではないでしょうか。

この記事では、企業側が研究課題の欄で見ているポイント、履歴書の研究課題で書くべきことや注意点まで解説します。例文もあわせて紹介するので、履歴書の研究課題欄を一緒に考えていきましょう。

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履歴書の研究課題に書く内容とは? 主なテーマを紹介

履歴書の研究課題に書く主なテーマ
  • 卒業論文・修士論文のテーマ
  • ゼミ・研究室で扱っているテーマ
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就活生

そもそも研究課題には何を書けば良いのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

研究課題は卒業論文や修士論文のテーマやゼミで扱っているテーマについて書く欄ですよ。

採用担当者は、履歴書やESの学歴から「大学で何を勉強しているのか」を予想することができます。しかし、より具体的な内容がわからず、イメージが湧かないですよね。そのため、研究課題として大学で学んでいることを書くことが求められています。論文テーマとゼミで扱っているテーマの何について書くのか詳しく解説します。

卒業論文・修士論文のテーマ

ほとんどの大学生が、学部生であれば卒業論文、大学院生であれば修士論文を書きますよね。このテーマが決まっている人は、研究課題の欄は自分が取り組んでいる研究について説明しましょう。

研究課題で書くことは、あくまでも「研究課題について」です。成果や結果については言及することは必ずしも求められていないため、テーマについて深く書きましょう

ゼミ・研究室で扱っているテーマ

履歴書を提出するときに、ゼミや研究室は決まっているものの「自分が取り組む研究課題」が決まっていないこともありますよね。そのような学生は、自分が所属するゼミや研究室が扱っているテーマについて解説しましょう。

個人が取り組む研究課題は、ゼミや研究室が扱っている分野になる学生がほとんどです。そのため、ゼミや研究室が取り組んでいる研究について解説しても、研究課題としてアピールできますよ。

ゼミの内容をアピールしたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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履歴書で研究課題を聞く理由とは? 企業が見ているポイントを解説

履歴書の研究課題で 企業が見ているポイント
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就活生

研究課題に書くべきことはわかりましたが、なぜ企業は研究課題を求めるのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

採用担当者は5つのことを知るために、履歴書の研究課題を設けていますよ。

履歴書の研究課題が設けられている理由や目的を知らずに書くと、正しく自分をアピールできなくなってしまいます。採用担当者が研究課題から何を知りたいのかを解説していくので、企業側の視点をまずは学んでいきましょう。

①学業に取り組む姿勢

卒業研究はほとんどの学生が取り組むもので、大学生活の学業における集大成ですよね。学業に取り組む姿勢を把握することで、仕事に対する姿勢を判断することもできます。すると採用担当者は、入社後に仕事に必要な知識を学んだり、スキルアップするために積極的に取り組んだりするかどうか判断できますよね。

入社後も仕事に対して積極的に取り組むことをアピールするためにも、研究課題への具体的な取り組みを書くことが重要です。

②学生の専門性

大学の専攻と志望企業の業種や職種が同じ学生もいるのではないでしょうか。たとえば、情報工学専攻の学生がエンジニアの求人に応募したり、マーケティング選考の学生がWebマーケティング会社に応募したりするケースですね。

このような場合には、具体的にどのような研究に取り組んでいたのかを知ることも研究課題が設けられている意図の1つです

多くの企業は、新卒採用は採用基準に実務経験の有無はありませんが、知識があればミスマッチが少なく早期離職を防げますよね。そのため、業種や職種が一致している企業へ応募するときには、より具体的に研究課題について書くとアピールにつながります。

③やり遂げる力の有無

研究課題によって異なりますが、中には年単位で研究に取り組むこともありますよね。長い期間を計画性を持って取り組み、最後までやり遂げることができるのかも研究課題から判断しています。

企業によっては、就職後に年単位のプロジェクトを担当する可能性もあります。長期間取り組まなければならないことに、最後まで責任を持って取り組めるのかを採用担当者は研究課題を通じて判断しているのです

④研究に対する熱意

もし、同じ研究課題を複数の学生が取り組んだとしても、学生によって研究に取り組む姿勢や取り組み方やこだわりが異なりますよね。この取り組み方や研究へのこだわりを把握することで、仕事へ向き合う姿勢を知ることもできます。採用担当者はこだわり方を知ることで、採用するかどうかだけでなく、どの部署で活躍するかなどを判断することもできますよ

採用担当者は、必ずしも合否を判断するためだけに研究課題について知るのではありません。採用後の配属先を考えるときにも研究課題への取り組みを活用していることも意識しておきましょう。

酒井 栞里

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研究課題の内容は選考結果に影響しない

学生によっては自分の研究課題が社会的に意義が少なく、書類選考でアピールできないのではと考えている人もいるでしょう。特にインターンやグループ面接に参加したことがある学生は、ほかの学生と比べてしまい不安になりますよね。

しかし、研究課題の内容が選考結果に影響することはほとんどありません。一部、理系の学生で専門職採用の場合は研究内容が選考結果に影響することもありますが、専門職採用でなければ研究内容について考える必要はないでしょう。

研究について面接官が判断することはできませんし、学生によっては研究が始まっていない場合もありますよね。研究課題の内容は選考結果に影響しないため、空欄にしたり偽ったりしないでアピールしましょう。

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履歴書の研究課題の書き方のコツ! 4つのポイントを紹介

履歴書の研究課題の書き方のコツ
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就活生

研究課題を書くときには何を意識すれば良いのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

研究課題は、あなたが研究していることに知識がない面接官に向けて説明する項目です。そのため、知らない人にも伝わるように書くことがポイントですよ。

研究している課題について履歴書に書くだけでは、取り組んでいる研究の意義ややりがいなどが伝わりません。自分の研究について正しく知ってもらいアピールするために、これから紹介する5つのポイントを実践して研究課題を書くことを実践しましょう。

①知識がない人でもわかるように具体的に書く

大学の講義などで、一般的な話をされても理解できなかったものの、具体例を教えてもらったら理解ができたことはありませんか。研究課題の説明も一緒で、知識がない採用担当者へあなたの研究内容を理解してもらうためには、具体的に研究内容を伝えることがポイントです

たとえば、プログラミングの研究をしているのであれば「先読みができるプログラム開発をしている」ではなく、「将棋で相手の手を読んで5手先まで分析するプログラム開発」と書きましょう。このように具体例を伝えることで、どのような研究をしているのか知識がない人でもイメージできるようになります。

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キャリアアドバイザー

研究内容だけでなく、なぜその研究をおこなうのかなどの社会的意義も記載することで、より具体的に研究の魅力を伝えることができるでしょう。

②専門的な用語を使わない

研究をしていると、その分野で使われている専門的な用語を使用しますよね。教授や研究室内の学生とコミュニケーションを取るときには、専門用語を使うことで簡潔に言いたいことが伝えられます。

しかし、履歴書に研究課題を書くときには、誰にでもわかるように説明をしましょう。採用担当者は、あなたが研究している分野について知識がないことがほとんどです。そのため、専攻が異なる友人や家族などに履歴書をチェックしてもらうことがおすすめですよ

③取り組み姿勢をアピールする

履歴書の研究課題を通じて、入社後にどのように仕事へ取り組むのかをイメージできるように具体的に書くことがポイントです

たとえば、研究課題を進めるうえで、研究に取り組む方針決定やスケジュール、進捗管理、ミーティング実施などがありますよね。これらをどのように決めたのかや実施したのかなどを伝えると、仕事で取り組む姿勢を伝えることができます。

④自己PRを盛り込む

研究課題について伝える項目ですが、研究課題について語るだけでなく、研究に取り組む中で発揮した強みやスタンスなどを自己PRすることもポイントです。

研究課題が設けられている目的で解説したとおり、「研究について知りたい」以外にも研究課題から知りたいことがありますよね。この目的を果たすためにも、研究課題の説明を通じて自分がアピールしたいことは何なのかを考えて説明しましょう

研究課題をガクチカで伝える方法はこちらの記事でも詳しく解説しています。研究課題のアピール方法に悩んでいる人はこちらの記事もチェックしてみてください。

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長尾 美慧

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研究内容以外の欄に研究について記載しても問題ない

履歴書の自己PRやガクチカに研究課題について書こうとしていて、内容が重複しても良いのか疑問を感じている学生もいるでしょう。 同じ内容を複数の項目で書くことで「ほかのことに取り組んでいないのかな」とマイナスの評価をされないか不安になりますよね。

しかし、研究課題の題材と自己PRやガクチカの題材が一緒であってもマイナス評価にならないので安心してください。 題材が一緒であっても伝えることが異なるため、1つのエピソードを流用しても問題ありませんよ。

「なぜ聞かれるのか」を理解して研究内容をうまくアピールしよう

自己PRであれば強みのアピールで、ガクチカであれば取り組んだことのアピールをすることが目的です。一方で、研究課題は研究について説明をすることが目的なので、同じエピソードでも伝えることが異なるため自己PRやガクチカで研究内容を取り上げても問題ありません。

自己PRやガクチカ、研究課題などがなぜ設けられているのか目的の違いを明確に把握して、企業がもとめるアピールをしましょう。

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履歴書の研究課題で書くべき内容を解説

履歴書の研究課題で書くべき内容
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就活生

ここまでのポイントを伝えるために、研究課題では具体的に何を書けば良いのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

文字数によって異なりますが、研究内容だけでなく背景や学びなども伝えると良いですよ

研究課題を魅力的に伝えるためには、書くべきことがいくつかあります。これから紹介する5つの内容を自分の研究に当てはめて考えましょう。

ただし、履歴書のフォーマットによっては、紹介するすべてのポイントを書けないこともあります。スペースや文字数にあわせて取捨選択し、研究課題を書いてくださいね。

履歴書の書き方の基本から知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください。

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①どのような研究に取り組んだか

研究課題について詳しく解説をしなければ、背景や目的、学んだことを伝えてもアピールできなくなってしまいます。たとえば、何も説明をせずに「プログラム開発の研究を通じて、リスクマネジメントすることの重要性を学びました」と言われても、その学びが妥当なのかなどが判断できません。研究課題を通じて自己PRできるように、研究について専門用語を使わずわかりやすく解説しましょう。

ただし、説明する文章が長いと、誤読されてしまったり難しく感じたりしてしまいます。詳しく説明するのではなく、1文あるいは2文程度で簡潔にまとめて説明しましょう。

②なぜその研究に取り組んだのか

なぜ研究課題に取り組むのかを個人的な動機や一般的な課題の背景について解説しましょう。研究に取り組む理由から、あなたの価値観や研究の社会的な意義などを伝えることができますよ

自分の価値観を伝えるためには、自分の原体験を語れるようになることがポイントです。過去にどのような体験があり、その体験から研究に興味を持ったと伝えられると、一貫性がある研究の動機がアピールできます。

③研究からわかったこと

すでに研究が進んでいる学生は、履歴書を提出する時点でわかっていることがあれば、研究からわかったこととしてアピールしましょう。研究からわかったことを伝えると、研究へ積極的に取り組んでいることが伝わります。

ここで重要なことは、研究結果について良し悪しが判断されているわけではないということです。学生によっては、中間発表までに思うような結果が得られないこともありますよね。そのときにも、次に解説する「研究から学んだこと」を通じて、今後どのように活かすのかを説明することが重要です。

④研究から学んだこと

研究課題にどれだけ真剣に取り組んだとしても、どれだけ良い成果が出たとしても、就職後に活かせなければ採用担当者は魅力を感じませんよね。特に、研究分野と企業の業種・職種が異なるときには、入社後に活躍するイメージを持ってもらうためにアピールする必要があります

たとえば、チームで研究をしていたのであれば、「コミュニケーションをとって、お互いの進捗を把握し、サポートし合うことの重要性を学んだ」などが学びとして挙げられます。研究している題材が業種や職種と異なる企業でも、入社後に活躍するイメージが与えられますよね。

⑤学びの仕事への活かし方

学んだことをアピールするだけでも入社後に活躍するイメージを与えられますが、具体的な仕事に置き換えることで、より好印象を与えられます。仕事に置き換えると、企業についてきちんとリサーチしていることも伝えられるので、志望する熱意も伝えられますよ

たとえば、「研究で学んだコミュニケーション能力を活かして、プロジェクトでの進捗共有やタスクの整理などに貢献します」などと伝えましょう。すると、プロジェクト単位で仕事をしていることのリサーチができていることなどがアピールできますね。

履歴書での研究課題を埋められて企業に提出したい人は、こちらの記事でメールでの送り方もチェックしてみてください。

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加藤 大智

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希望する研究内容でない場合は研究の背景を深掘りしよう

大学によっては、ゼミや研究室の配属で抽選や選考が設けられていますよね。中には、希望していた研究室やゼミに入れず、あまり興味がない課題を研究することになった学生もいるでしょう。 研究に対する興味があまりなく、面接でうまく答えられるか不安になる場合もありますよね。

このように悩む学生は、自分の興味ではなく研究の背景について深掘りしましょう。研究の背景について詳しく知ることで、履歴書で詳しく説明できるだけでなく、面接でも高評価が得られる回答ができますよ。

企業に入社してからも、すべての仕事が自分の興味があるものとは限りません。そのため、自分が興味がないことについても、きちんとリサーチし、責任感を持って取り組むことでアピールできる強みがあります。また、抽選や選考落ちになったことは説明する必要はありません。採用担当者から質問をされたときに回答をしましょう。

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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。

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履歴書に書く研究課題がまだ決まってない対処法

学生によっては就活が始まるときには、研究課題が決まっていないこともありますよね。中には、研究内容は決まっているものの始まっておらず、アピールすることがないという学生もいるのではないでしょうか。

このように研究課題がまだ決まっていない学生に向けて、2つの対処法を紹介します。自分の状況にあわせて2つのいずれかを研究課題に書きましょう。

講義で取り組んだことを書く

研究する分野と講義で取り組んだ分野が一致していることがほとんどですよね。そのため、講義について書くことで、企業が知りたいことが伝えられます

たとえば、「プログラミングの講義・演習で、Pythonを使ってAI開発をおこないました」などと書きましょう。すると、将来的にプログラミングに関する研究課題に取り組むであろうことと今までに取り組んだことのどちらも伝えられますよね。

研究する予定の課題を書く

まだ研究が始まっていないけれども、研究する予定の分野が決まっている人は、研究予定の課題について書きましょう。特に、履歴書を提出する企業の業種や職種と同じ分野の研究をする学生は、企業から高評価を得られる可能性があるため、予定であっても記入をすることがおすすめですよ

とはいえ、研究課題について詳しく説明ができるほどの知識がないこともありますよね。そのときには、「◯◯について研究予定である」と記載しましょう。すると、まだ研究が始まっていないものの、入社までには勉強をすることが伝えられます。

石川 愛

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研究課題を書くのが難しいときも正直に回答しよう

研究予定の分野は決まっているものの、まだ研究が進んでおらず質問をされても答えられないという学生もいるでしょう。就活時期によっては研究の方針などが決まっていないこともありますよね。

まだ研究予定の分野について詳しくない学生は、研究課題では講義について書くことがおすすめですよ。本文でも説明されているとおり、履歴書に書いた研究課題は面接でも聞かれることがほとんどです。そのため、面接で質問をされたときに詳しく答えられないことは書かないほうが無難ですよ。

ただし、面接で研究課題が決まっているにもかかわらず「決まっていない」と偽ることは避けましょう。同じ学部・学科の学生が同じ企業へエントリーをしていたときに、回答が一致しないと不審に思われてしまいます。そのため、「研究課題は決まっていますが、まだ具体的な方針や内容は検討中です」などと回答しましょう。

履歴書の研究課題の注意点5選

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就活生

履歴書の研究課題を書くときに注意点はありますか。

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キャリアアドバイザー

研究課題を書くときの注意点はいくつかあります。これらを意識しないと、強みがアピールできなくなってしまう可能性があるため、必ずチェックしてください。

ここまでに紹介したポイントを実践すれば、採用担当者から高評価を得ることができます。しかし、これから紹介する5つの注意点を意識せずに履歴書を書くと、マイナス評価になる可能性があり注意が必要です。研究課題を書く前に、必ず注意点を把握しておきましょう。

①空欄にしない

まだ研究が始まっていないことや、研究課題がないことなどが理由で、空欄で提出しようか悩んでいる学生がいるかもしれません。しかし、研究課題を空欄で提出することは必ず避けましょう。

研究課題も自己PRやガクチカと同じく自分をアピールできるため、空欄で提出するとアピールするチャンスを逃してしまうためです。また、企業によってはアピールに対する積極性がないと感じられてしまい、マイナス評価にもなりかねないので注意してください

まだ研究課題が決まっていない人や研究課題がない人は、今までに受講した講義について書き、勉強に向き合う姿勢をアピールしましょう。

②研究が途中でも不利にならない

研究が途中だと就活で不利になってしまうのではないかと不安を感じるかもしれません。しかし、研究のスケジュールは大学やゼミ・研究室のカリキュラムに依存するものなので、始まっていない終わっていないことが理由で評価が下がることはありません。

研究が途中だからという理由で研究について、何もアピールしないことの方がマイナス評価になってしまう可能性があります

研究をしている途中であっても、履歴書を記入した時点で学んだことや取り組んだことなどを詳しく伝えて自己PRしましょう。

③ゼミに所属してない学生は理由を伝える

学生によっては、そもそもゼミに所属する制度がないこともありますよね。そのような学生は、ゼミに所属しない理由について面接できちんと伝えましょう。履歴書はスペースが限られていることもあるので、履歴書では説明せずに、履歴書では講義について書くことがおすすめです。

この理由を説明せずに、空欄で履歴書を提出したり、講義について説明したりすると、面接官と認識の齟齬が生まれてしまいます。今後、ゼミや研究室に所属する予定があるのかどうかを面接できちんと伝えましょう。

④研究内容と志望業種・職種が異なってもOK

研究内容と志望する企業の業種・職種が異なり、研究課題を書くことによってマイナス評価にならないか、不安な学生もいますよね。 しかし、研究内容と企業の業種や職種が異なっても、マイナス評価になることはないので、安心してください。

企業が研究課題で重視していることは、課題の内容についてだけでなく課題への取り組み姿勢などです。 そのため、研究内容について、知識がない面接官であっても理解ができるように説明することがポイントです。

⑤研究課題欄がないときは書かなくてもOK

履歴書のフォーマットによっては、研究課題欄が用意されていないこともあります。研究課題欄が用意されている履歴書を用意しようか悩むかもしれません。しかし、研究課題欄がないときには、研究課題について書かなくてもマイナス評価にはならないので安心してください。

もし、研究課題のエピソードを強みとしてアピールしたいのであれば、自己PRやガクチカでアピールすれば、採用担当者からは研究課題に対する姿勢を評価してもらえます

【例文6選】履歴書の研究課題の例文を参考にしよう

履歴書の研究課題例文
  1. 文系(150字)
  2. 文系(300字)
  3. 理系(150字)
  4. 理系(300字)
  5. まだゼミに入っていない場合(200字)
  6. まだ研究内容が決まっていない場合(200字)

ここまで、履歴書の研究課題で意識すべきポイントや注意点を解説しました。しかし、具体例を見ないと、どのように活かすのかイメージが湧かないですよね。ここからは、履歴書の研究課題の例文を文字数と置かれている状況別に紹介します。ぜひ参考にしてください。

①文系(150字)

例文

私の研究課題は、日本文学における女性表現の変遷についてです。

この研究を通じて、女性の社会的地くらいの向上に文学がどのように影響したのかを知ることができます。現在は研究途中ですが、比較をするときの条件設定の重要性を学んでいます。

この経験を活かして、貴社で競合分析をするときに役立てたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

研究途中であっても、現時点で学んだことを言語化し、入社後にどのように役立てたいのかが書かれており積極性が感じられる例文ですね。

②文系(300字)

例文

私の研究課題は、西洋美術の「美」の概念の変遷についてです。時代や文化、社会的背景などによって変わる美の変遷について研究し、美意識と社会の関係性を理解し、広告政策などに活かすことができます。

まだ研究途中ですが、研究を通じて「美」のような定性的に感じることを事実に基づいて分析することの重要性を感じました。たとえば、古代ギリシャでは規則性や秩序が重視されており、バランスが取れているものに美しさを感じていることが絵画や文献からわかります。

この文献やデータをもとに比較する経験を活かして、入社後はマーケティング部門で顧客データの分析などで貢献したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

文字数が増えた分、具体例が織り交ぜられており、より具体的なイメージが伝わるようになっていますね。この例文では過不足なく書かれていますが、文字数ギリギリまで使うために不要な具体例や説明を入れないように注意してくださいね。

③理系(150字)

例文

私の研究課題は、量子コンピューターの制御技術の開発についてです。

この技術が発展することで高速かつ効率的な計算が可能になり、医療やエネルギーなどの研究が進展します。研究では問題解決をするために、論理的に場合分けを考える必要があります。

この論理的な思考力を活かして、入社後は顧客の課題解決に役立てます。

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キャリアアドバイザー

文字数が限られているため、専門的な言葉の定義については説明されていませんが、研究背景や学び、入社後に活かしたいことはきちんとまとめられていますね。専門的なキーワードが使われているため、面接で聞かれたときに答えられるように準備しましょう。

④理系(300字)

例文

私の研究課題は、「プラスチックのリサイクル技術の開発」についてです。

新しいリサイクル技術を開発することで廃棄物の処理コストを削減でき、企業に対して経済的なメリットがある研究です。この研究では分子量測定をおこなうのですが、はじめから期待通りの結果が出ることは少なく測定条件や試料の見直しに多くの時間をかけます。まだ研究結果は出ていませんが、研究を通じてデータを活用した問題解決力の重要性を学び、研究を通じて習得しています。

貴社へ入社した際には、問題解決力を活かして製品開発の素材選定や品質評価で特に貢献したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

理系の専門的な研究にもかかわらず、知識がない人であっても研究の概要が理解できるように専門的な用語を使わずに解説されていますね。研究内容についてすべて理解してもらうのではなく、この例文のように理解してほしいポイントを決めて解説することが重要ですね。

⑤まだゼミに入っていない場合

例文

私はゼミに未所属で、講義にてマーケティングについて学んでいます。そして、講義で学んだことを活かして、美容品を扱う企業のインターンでSNS集客に取り組んでいます。

SNSを専門に扱っているゼミがないため、インターンに参加することで興味ある分野を学んでいます。インターンを通じて、講義で学んだことを実践することの重要性を学びました。

貴社へ入社後には、将来的にはマーケティング部門にて、企画に携わりたいと思っています。

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キャリアアドバイザー

ゼミに入っていない理由が説明されているだけでなく、行動していることが説明されており、未所属なことをプラスに変えている例文ですね。この例文のように、学んだこととチャレンジしていることが一致していると、一貫性があるため高評価になりますよ。

⑥まだ研究内容が決まっていない場合

例文

私の研究課題は未定で、今まで環境負荷に関する講義を受講しました。この講義は、普段の行動の環境負荷を数値化して、環境問題について考えるカリキュラムです。

この講義を通じて、感覚で判断するのではなく数字に落とし込んで判断することの重要性を学びました。将来的には環境アセスメントの研究に携わりたいと考えています。

そして、学びを活かして、入社後は企画部門で、営業成績などの分析や企画に貢献したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

研究内容が未定であっても、今までに学んだことが説明されているので、研究する分野について概要を理解することができますね。さらに、講義で学んだことも明確に書かれているため、入社後にどのように活かすのかもイメージができる例文です。

履歴書の研究課題に関するよくある質問に回答!

ここまでに紹介したこと以外にも、学生からよくある質問がいくつかあります。この質問に対して、キャリアアドバイザーが回答するので、あわせて参考にしてください。

  • 履歴書に研究課題を書く場合、どれくらい詳しく書けばいいのでしょうか?

    研究課題をチェックする採用担当者は研究分野に対して知識がないことがほとんどのため、まったく知識がない人であってもイメージが湧くように具体的な事例を交えて記載することがポイントです。また研究内容だけでなく、課題を選んだ背景や研究を通じてわかったことなど、入社後の活かし方についても記載するようにしてくださいね。

    ただし、研究課題のスペースが限られているため、スペースに合わせて伝えたいことを記入しましょう。

  • まだゼミに入ってないのですが選考で不利になりませんか?

    ゼミに入っているかどうかで、選考結果が変わることはありません。 ただし、ゼミに入っていないことが理由で、研究課題を空欄にして履歴書を提出すると、強みがアピールできなくなってしまいます。講義で学んだことなどを記入して大学での経験をアピールしましょう。

  • 卒業研究途中なのですが空欄でも問題ないですか?

    卒業研究が途中であっても、研究課題を空欄で履歴書を提出することは必ず避けましょう。空欄にしてしまうと、採用担当者は空欄になっている理由がわからず、学生を評価することができませんよね。すると、研究に取り組んでいない人と同じ評価になってしまいます。

    研究途中であっても、今までの取り組みをアピールすれば、良い評価が得られる可能性があるため、必ず記入をして提出しましょう。

  • 志望企業・職種と異なる研究内容でも問題ないですか?

    志望企業の業種・職種と異なる研究内容であっても、マイナス評価になることはないので安心してください。 履歴書の研究課題を設けている理由は、 自社と同じ分野の研究をしているかどうかではありません。研究に対してどのように取り組んだのか、何に取り組んだのかなどを重視しています。そのため、志望企業の業種・職種と異なる研究内容であっても、十分にアピールすることができますよ。

履歴書の研究課題の書き方をマスターして効果的にアピールをしよう

履歴書を提出する段階では、研究課題が決まっていなかったり、進んでいなかったりして悩む学生が多いです。そのため、学生の多くが空欄で提出をしたり、企業が求めることを把握せずに書いてしまいます。

履歴書の研究課題の欄はポイントを意識して書くことで、ほかの学生と大きな差をつけることができますよ。企業が研究課題を設けている目的や背景をきちんと理解し、自分の強みをアピールして内定獲得に近づきましょう。

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