就活で妥協はNG? 企業選びの優先度の正しい決め方を徹底解説

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目次

  1. 就活で100%妥協しないのは難しい! 条件の優先順位を明確にしよう
  2. 就活における妥協って?
  3. 就活で妥協を考える瞬間はどんな時か考えてみよう
  4. 第一志望の企業の選考に落ちてしまったとき
  5. 内定を獲得して就活へのモチベーションが下がったとき
  6. 就活のハードスケジュールに疲れてしまったとき
  7. 良い面もある! 就活で妥協する3つのメリット
  8. ①就活のプレッシャーから解放される
  9. ②妥協して入社した企業の方が自分に合う場合もある
  10. ③裁量権が大きい企業なら転職で有利になる場合もある
  11. 後悔する? 就活で妥協する3つのデメリット
  12. ①仕事のモチベーションが上がりにくいケースがある
  13. ②将来性の見通しが悪い企業に入社してしまう可能性がある
  14. ③新卒カードを活かしきれない
  15. 就活ですべて妥協なしはNG! 基準を定めて企業を見つめ直そう
  16. 仕事の待遇面はある程度妥協してもいい
  17. 根本的な興味ややりがいにつながる要素は妥協を避ける
  18. 3ステップで解決! 就活で妥協したくない人は優先順位をつけよう
  19. ①自己分析により条件を振り分ける
  20. ②優先度の高い条件を順番に並べる
  21. ③譲れない条件を就活の軸にする
  22. 周りの評価を気にするのはNG! 妥協ができない場合はどうする?
  23. 就職浪人はおすすめできない
  24. どうしても大手企業を狙うなら秋採用がおすすめ
  25. 就活で妥協できる基準を把握して納得のいく企業へ入社しよう

就活で100%妥協しないのは難しい! 条件の優先順位を明確にしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から

「第一志望に落ちてしまったけど、妥協して就活を終えても良いのでしょうか」
「就活で妥協した場合のリスクはありますか」

という声が寄せられています。適当な企業に入社を決めることは避けたいと思っていても、「もう受けたい企業がない」「正直就活は終わりにしたい」と悩んでいる学生もいるのではないでしょうか。

残念ながら、就活ではすべての学生が絶対に希望の企業に入れるわけではありません。しかし企業選びで条件の優先順位を明確にすることで、自分に合う企業を見分けることができます。

もちろん最初から完全に妥協をする気持ちで就活を進めていては良い結果を得ることは難しいでしょう。ここでは納得のいく企業へ入社するために、条件の優先度のつけ方や就活における妥協の意味を解説します。

既に内定を獲得している学生は、内定先企業が自分の譲れない条件とマッチしているかを確認しながら、読んでみてください。

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就活における妥協って?

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就活生

内定1社貰ったし、就活もうめんどくさいからここでいいや!

就活で内定を獲得する難しさから「とりあえず多くの企業の選考を受けて、その中から内定が出ればいいや」と考えている学生もいるかもしれません。内定をすでに持っている学生は特にその企業への志望度が高くなくても、就活を終わらせることを優先したくなる気持ちもありますよね。

しかし、就活における妥協とは条件の優先順位をつけて企業を吟味したうえで入社企業を決めることであり、内定を獲得できた企業へとりあえず入社することではありません

「もう就活を終わらせたいからこの会社でいいや」という投げやりな終わり方は、入社後の後悔につながりかねないでしょう。

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キャリアアドバイザー

就活における妥協は必要ですが、客観的に優先順位をつけるのと手を抜くのは違うことを覚えておきましょう。

就活で妥協を考える瞬間はどんな時か考えてみよう

就活で妥協を考える瞬間

就活はエントリーシート(ES)の提出や面接対策など時間と手間がかかる作業が多いので、早めに終わらせたい学生もいるでしょう。

内定を獲得して、来年度の進路を確保できると気が抜けてしまう学生もいますね。ここでは、よくある就活で妥協を考える瞬間を紹介します。

第一志望の企業の選考に落ちてしまったとき

第一志望の企業に強い魅力を感じている学生ほど、落ちてしまったときに就活への気力がなくなって妥協を考えるケースもありますよね。多くの学生が第一志望に名前を挙げる人気のある企業ほど競争率も高いため、内定獲得への難易度も上がる傾向にあります。

夢の第一志望でのキャリアプランが描けなくなったことで残りの選択肢の中から企業を選ばざるを得なくなり、就活への妥協を考え始める学生もいるでしょう

内定を獲得して就活へのモチベーションが下がったとき

内定を獲得して就活へのモチベーションが下がった時に就活を妥協したいと考える学生もいますよね。志望度にかかわらず、ひとまず来年度の進路が確定したことにより、就活を終わらせることを優先したくなるケースです

特に「周りが就活するからとりあえず始めた」などの後ろ向きな動機から就活を進めていた学生の場合、ひとつ内定がでることでモチベーションが大きく下がってしまうケースは多いですね。

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就活生

内定なしで卒業したら周りとの差が開いちゃうよ……。

後ろ向きな動機を持つ学生の場合、残りの学生生活を自由な時間として過ごせる誘惑もあり、就活を妥協したいと考えてしまうこともあるでしょう。

就活のハードスケジュールに疲れてしまったとき

就活生の中には100社以上にエントリーしたり、毎日のように選考が続いたりなどハードなスケジュールをこなしている学生もいるかもしれません。このようなハードスケジュールに疲れてしまった時に、就活からの離脱を優先にすべく妥協を考える学生もいます

心身とも疲れ切ってしまった状態では「早く就活を辞めた方が楽かもしれない」と思ってしまうこともあるでしょう。妥協して入れそうな企業でひとまず就活を終わらせて、ストレスから解放されたいと考える人もいるかもしれません。

就活が終わらない学生はこちらの記事も参考にしてみて下さいね。

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良い面もある! 就活で妥協する3つのメリット

就活で妥協する3つのメリット

繰り返しにはなりますが就活における妥協とは条件の優先順位をつけて企業を吟味したうえで入社企業を決めることであり、内定を獲得できた企業へとりあえず入社することではありません。

仮に第一志望の企業の内定を得ることができても、きちんと条件の優先順位をつけて企業を吟味しなければのちに後悔をしてしまうことも十分にあり得るのです。ここでは就活で妥協する3つのメリットについて解説しますね。

①就活のプレッシャーから解放される

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就活生

内定を獲得できないまま、卒業してしまったらどうしよう。

もちろん自分が希望したすべての企業にすんなりと内定が決まればそれに越したことはありませんが、全員がうまくいくとは限らないのが就活の現実です。上記のように、日々就活のプレッシャーに悩まされているという学生もいるでしょう。

きちんと自分の譲れない条件を明確にしたうえで企業を選んだのであれば、当初に志望していた企業ではなくともそれはあなたの新しいひとつの進路です

進路が決まることで就活のプレッシャーから解放されることは、当初の志望企業から妥協をするメリットといえるでしょう。

就活がつらいと感じる学生はこちらの記事も参考にしてみて下さい。

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②妥協して入社した企業の方が自分に合う場合もある

理想の企業や第一志望へのあこがれが強い学生は、それ以外の企業では仕事内容に魅力を感じられないのではないかと考えるかもしれません。しかし、理想の企業へ入っても入社後のギャップが原因で辞めてしまう人は多いです。

このような学生の中には理想の企業だからこそ、入社前に思い描いていた憧れと現実のギャップが大きいケースもあります。

自分では妥協したと考えている企業でも、実際に働いてみたら、環境や出会う人を含めて第一志望の企業より自分に合っている場合もありますね

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キャリアアドバイザー

必ずしも「第一志望=自分と相性の良い企業」ではないことを理解しましょう。妥協したからといって必ずしも悪い結果になるとは限りませんよ!

③裁量権が大きい企業なら転職で有利になる場合もある

周りが大企業への内定を獲得していると、中小企業やベンチャー企業へ入社することに多少なりとも抵抗を抱いている学生もいるかもしれません。

しかし、中小企業やベンチャー企業は業務の裁量権が大きく、スキルや経験次第では転職で有利になる場合も高いです。

大企業にはない中小・ベンチャー企業のメリットの例
  • 新規プロジェクトの発足からリリースまでが早い
  • 自分の意見が経営層に届きやすい
  • 成果次第で出世や昇給がしやすい
  • 転勤がない

もしかしたら、成果次第で大企業より高給になったり、貴重なスキルや経験を積めたりできる可能性もありますね

ベンチャー企業についてこちらの記事でさらに詳しく解説しています。

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後悔する? 就活で妥協する3つのデメリット

就活で妥協する3つのデメリット

就活で妥協すると、入社後にデメリットを感じてしまうケースもあります。志望企業に固執しすぎることはおすすめできませんが、妥協することで生じる可能性のあるデメリットも押さえておきましょう。

①仕事のモチベーションが上がりにくいケースがある

企業のレベルを下げれば、就職先は決まりやすくなるでしょう。しかし、妥協した点により仕事のモチベーションが上がりにくい人もいます。就活で妥協したと感じる点が、入社後には不満に変わってしまいやすいためです

妥協して入った会社の方が自分に合うケースを先ほど説明しましたが、学生自身が意固地になってしまって、第一志望以外の企業を受け付けられない場合もあります。

理想の企業に固執してしまう学生ほど、不満やストレスを感じやすく、仕事に対するモチベーションも下がってしまうかもしれません。

②将来性の見通しが悪い企業に入社してしまう可能性がある

就活で妥協した結果、将来性の見通しが悪い企業に入社してしまう可能性もあります。

このケースは特に大企業を第一志望としていた学生が中小企業やベンチャー企業を視野に入れるときにデメリットとして感じるケースが多いでしょう。

中小企業やベンチャー企業は歴史ある大企業と比較すると、企業としての歴史が浅い分、万が一の時に場合によっては経営悪化で倒産する可能性が高いためです

不安を解消するためには入社前に以下のポイントを調べておきましょう。

将来性を把握するポイント
  • 業績は安定しているか
  • 業界内での立ち位置はどのあたりか
  • 自社商材ならではの商材の強みはあるか
  • 業界全体の展望は明るいか

しかし、斜陽業界の中小企業でもシェア率No.1の商品を持っていたり、単にBtoB企業で広告を打つ必要がないため、知名度が低かったりする隠れ優良企業もあるので「一概にベンチャーや中小企業だから妥協した」とは言えないことも押さえておきましょう。

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キャリアアドバイザー

入社前に会社の将来性については多角的な視点をもって、きちんと調べておくのがおすすめです。

③新卒カードを活かしきれない

日本では新卒一括採用がおこなわれており、新卒は就職活動においてかなり有利な存在です。未経験者の採用窓口に至っては、新卒採用だけの企業も未だ多くあります

つまり、たった1回の新卒就活で妥協するということは、新卒カードの優位性を十分に活かしきれていないとも捉えられるのです。

新卒採用が有利な点
  • 業務経験やスキルがない状態で評価してもらえる
  • 中途採用と比較して応募できる求人がかなり多い
  • 新卒しか応募できない企業がある

就職3年目以内なら第二新卒として扱われるため、企業から重宝される傾向があります。しかし、スキルや実績が重視されたり、採用数が多くなかったりと新卒採用には敵いません。

特に大企業では新卒採用が重視されており、新卒カードを無駄にするとなかなか就職しにくい可能性があります。

吉田 実遊

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譲れない条件を妥協してしまうのがリスクになる

就活を妥協するリスクとして、自分が大切にしたいと思っているものを確保できないというデメリットもあります。たとえば、休暇、勤務地、給与、福利厚生などの条件面を可能な限り充実させたいと思う気持ちは人間誰しもありますよね。

その思いが強い場合、仕事内容が楽しくやりがいがあっても、給与や休みがあまりにも少ないとプライベートを充実させることが難しくなり、後々後悔する可能性が高くなります。反対に、条件面は問題ないけれどやりたい仕事ではなかったため、仕事に対するモチベーションが上がらないという人もいます。

就活における譲れない条件は人それぞれ異なるものです。もちろんあなたの希望がすべてかなう企業に入社できることが一番ですが、現実はそう甘くはないでしょう。自分が譲れない条件をきちんと言語化しておくことが就活を制するための鍵です。

あなたが受けない方がいい職業を診断しよう

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自分の適職・適さない職業を知ることで、自信を持って就活を進めましょう。

就活ですべて妥協なしはNG! 基準を定めて企業を見つめ直そう

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就活生

就活で妥協は絶対にしない方が良いですね。今から受けられる企業はあるかな。

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キャリアアドバイザー

実は場合によっては妥協もある程度必要なんですよ。妥協しても良い条件と妥協してはいけない条件があります。

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就活生

そうなんですね! でも確かに、今の内定先企業が自分に合っている可能性もあるかもしれませんね。

自分が求めるすべての条件面を叶えてくれる企業はほぼ存在しません。場合によってはある程度の妥協が必要になるからこそ、基準を定めて企業を見つめ直す必要があります。

基準がわかれば、今の内定先企業や今後応募する企業が自分に合っているかを判断しやすくなりますよ。

仕事の待遇面はある程度妥協してもいい

仕事の待遇面はある程度妥協しても良いかもしれません。なぜなら、仕事の待遇は後の転職や企業との相談などで変えられる可能性があるためです。

待遇面が良い企業は応募者も多くなり、内定を獲得するのが難しいうえに人気も高く、選考が早く終わる傾向があります。したがって「この企業よりも良い待遇を」と欲を出すと、就活が後ろに延びて、序盤に比べて待遇が劣るリスクが伴う可能性があるのです

もちろん、劣悪な労働環境のブラック企業は避けるべきでしょう。給与や待遇は生活に深くかかわっていくので重要なポイントではありますが、必要以上に固執してしまうのはやめましょう。

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キャリアアドバイザー

今後のキャリアを考えて、必要なスキルや経験が身につく企業なら待遇面を妥協するのは悪い選択ではないですね。

企業規模・労働時間・給与・年間休日などは転職や部署異動でリカバリーしやすい

待遇面は入社後の転職や部署異動でリカバリーすることもできます。入社してすぐに環境を変えることは難しくても、研修が一通り終わった後や本配属のタイミングで面談を設けている企業も多いですよ。

また技術が身につく前にすぐに職を離れてしまうのはおすすめできませんが、ファーストキャリアとして入社をしてゆくゆくは規模の大きい会社に転職をするという考え方もあります

妥協しても良い待遇面の例
  • 労働時間
  • 給与
  • 年間休日

たとえば、転職することで上記の待遇面は一気に改善できる可能性があります。同じ会社でも地方と都会、経理部と営業部など労働時間や給与は異なるので、部署異動でも解決できるかもしれません。

待遇面は数年後に環境を変えることでリカバリーが効く内容が多いので、程度にはよりますが新卒の段階ではある程度は妥協しても問題ないと言えます。

根本的な興味ややりがいにつながる要素は妥協を避ける

就きたい職種や行きたい業界など根本的な興味ややりがいにつながる要素は妥協しないことをおすすめします。なぜなら、仕事のやりがいはモチベーションの維持に必要なためです。

人生のおよそ3分の1は仕事に費やす時間になります。興味がなかったり、苦手だったりすると仕事の時間を犠牲にすることに等しいかもしれません

たとえば、広告業界と金融業界では求められるスキルも業界全体の雰囲気も大きく異なりますよね。自由な発想力が求められる広告業界向きの人材が堅めの社風を基調としたがある金融業界へ勤めると、窮屈に感じることもあるかもしれません。

結果的に短期離職につながる可能性もあります。そのため、就きたい職種や行きたい業界などは妥協を避けましょう。

異業種への転職の難易度は高い

異業種への転職の難易度は高い傾向があります。なぜなら、転職市場では同じ業界・職種でキャリアを積んでいる経験者が優遇されるためです。

たとえば、現職が小売店の販売員の人が、家電メーカーの開発職の求人に応募しても業績へ貢献できるようなスキルのアピールは難しいでしょう。

転職の場合は即戦力として企業に貢献できる人材が求められているケースも多いので、転職ありきで新卒の時点で業種や職種を妥協してしまうのはあまりおすすめできません

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キャリアアドバイザー

企業側は中途採用で「長期的に業績へ貢献できる人材」を求めています。そのため、未経験者として扱われるので、転職の難易度は高いですね。

複数の内定先から1社選ぶことに迷っている方は、こちらの記事を参考にしてみましょう。

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塩田 健斗

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同職種の場合は妥協しても転職で不利になりにくい

新卒での就活を妥協したとしても異業種への転職が不利にならない場合があります。まず、同じ職種で転職する方法です。営業職、人事、経理、エンジニアなど、業界問わずどの企業にも必ず存在する職種があります。そのような職種に就職し、他社からも評価されるような実績や経験を積んでいれば、転職先の業界知識がなくとも優遇されることがあります。

中でも営業職は、業界知識以上に残した成果を重視する企業が多いため、営業成績を残している人ほど、異業界への転職が成功しやすいといえます。また、人事や経理、エンジニアなどの専門職は、業界の知識というよりは職種に対する知識が必要になるため、ある程度経験を積んでいれば業界問わず転職しやすいでしょう。

市場拡大中の業界ならキャリアチェンジできる可能性が高い

また、成長性の高い業界への転職も成功しやすい傾向にあります。たとえば、IT業界は常に人材不足のため、業界未経験や第二新卒でも積極的に採用をしている企業が多いです。本来働きたいと思っていた業界が、未経験採用や第二新卒採用を積極的に進めている企業が多い場合は、まずは新卒で入社した企業で実績と経験を積み、転職でその業界を狙うという手もありますね。

SE(システムエンジニア)を新卒から目指している学生は、こちらの記事を参考にすると良いでしょう。

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3ステップで解決! 就活で妥協したくない人は優先順位をつけよう

条件の優先順位をつける際の3ステップ

就活では譲れない要素に優先順位をつけましょう。結果的に妥協できる点とできない点が明確になり、自分にとってトータルで見て納得のいく企業がわかりますよ。

人によって妥協できる・できない条件は違います。なぜなら、人それぞれ仕事への価値観が異なるため、働く意味も変わってくるからです。

仕事への価値観の例
  • やりたい仕事を実現させたい人
  • プライベート重視で仕事の時間は最小限に抑えたい人
  • 労働時間が長くても給与が高い方が良い人

仕事というのは自己実現の場であり、生活するためのお金を稼ぐための1つの手段でもあります。自分が仕事に何を求めているのか、各々が大切にしている軸を定める必要がありますね。

①自己分析により条件を振り分ける

まずは自己分析により自分の希望を妥協できる・できない条件に振り分けましょう。現時点で自分が譲れないと思う条件を書き出してみてください。

書き出す際のポイントは仕事に求めることや働いてみて実現できなかったときに不満に思いそうなことを想像してみるのがおすすめです

譲れない条件の例
  • CM作りに携わりたい
  • 新しいスキルを身につけていきたい
  • 自分の時間を確保したい
  • 全国転勤はNG

上記の例でいえばCM作りに携わりたい場合、広告制作会社や広告会社は労働時間が長い傾向があるため、自分の時間を確保するのは難しいかもしれません。

したがって「CM作りに携わりたい」という条件を妥協するのか「自分の時間を確保したい」という条件を妥協するのかを考える必要が出でてくるでしょう。

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キャリアアドバイザー

このように譲れない条件を天秤にかけて、妥協できる条件を絞りましょう。

自己分析の詳しい方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。

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あなたが受けない方がいい職業を確認しておこう

就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

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②優先度の高い条件を順番に並べる

妥協できる条件が定まったら、今度は譲れない条件を順番に並べてみてください。

条件の優先順位の例
  1. 業界でも一目置かれるような商品を開発したい
  2. 若いうちから昇進したい
  3. 給与は高い方が良い

優先順位の高い譲れない条件=入社する企業へ求めることです。これに背いてしまうと、入社後にミスマッチを起こしてしまうかもしれません。

繰り返しにはなりますが、福利厚生などの環境的な条件は長い目で見ればあとからでも融通が効く可能性があります。給与や休みももちろん大切ですが、本当に自分が譲れない条件は何か、今一度自分の胸に問いかけてみましょう。

③譲れない条件を就活の軸にする

定まった譲れない条件を就活の軸にしましょう。妥協できる条件も併せて企業を再度見つめ直せば、自分とマッチする企業を把握しやすくなるでしょう。

就活の軸があれば、企業選びがしやすくなります。加えて、企業を志望している理由も明確になるため、選考突破できる可能性が上がるかもしれません。

就活の軸の作り方はこちらも参考にしてくださいね。

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就活の軸の見つけ方11選! 企業選びの基準を作って効率化しよう

塩田 健斗

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就活の軸は志望する業界や企業を志望する理由に当たる

就活の軸は企業を吟味するという意味で就活を妥協する際に必要になる物ですが、作っておけば志望動機に組み込むこともできます。自分が選んだ業界や企業との接点を明らかにすることがポイントです。

志望動機では「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業なのか」といった点を企業に伝えますよね。この「なぜ」の部分が就活の軸にあたります。たとえば「社会貢献性が高く、人々の生活を支える事業にかかわりたい」という就活の軸があれば、業界はインフラや金融などが当てはまります。

優先順位が不明瞭のままなんとなく知名度や企業の規模で妥協する際の優先順位を決めてしまうのは非常に危険です。自分が選んだ業界・企業と就活の軸の接点を明確にすることで、自分の意思を再確認する工程にもつながります。自分の中で譲れない軸とその優先順位をつけ、自分の就活の軸を見定めておきましょう。

周りの評価を気にするのはNG! 妥協ができない場合はどうする?

どんな方法を使っても妥協ができない人が一定数いるかもしれません。そこでここでは、就活で妥協できない人におすすめの方法を紹介します。

就職浪人はおすすめできない

  • 就職浪人:学校卒業後も就活を続ける人のことを指す。

どうしても入りたい企業がある場合、就職浪人を視野に入れている学生もいるのではないでしょうか。しかし、就職浪人はおすすめできません。もちろん卒業後も3年以内なら新卒扱いになる企業もありますが、基本的には就職浪人は新卒ではなく、既卒扱いになります。

前述した通り、日本では新卒採用を重視しています。既卒では企業によっては新卒向けの求人に応募できない可能性もあります。入りたい企業がある場合は事前に既卒でも応募できるか確かめておくべきですね。

応募できない場合は中途採用枠で応募する必要があります。中途採用枠は職歴のある社会人がライバルになり、スキルや実績のない就職浪人には不利になってしまうこともあります。

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キャリアアドバイザー

就職浪人より新卒のうちに就職して、転職活動でキャリアアップを狙った方が賢い選択かもしれませんよ。

就職浪人のメリット・デメリットについて詳しく知りたい学生は以下の記事も参考にしてみて下さい。

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就職浪人になって大丈夫?メリット・デメリットとやっておきたいこと

どうしても大手企業を狙うなら秋採用がおすすめ

どうしても大手企業を狙うなら秋採用がおすすめです。なぜなら、7月には就活を終える学生が多いためです。とはいえ、ライバルは少ないですが、採用数も少ないので高倍率には変わりません。そのため、選考獲得のためにより一層対策に力を入れましょう。

また、大手企業のほかにもベンチャー企業や外資系企業なども採用をおこなう傾向があります。気になる企業がある場合には夏までに内定を獲得しておき、秋採用でさまざまな企業の選考に応募するのがベターですね

秋採用で内定を獲得したい学生はこちらの記事も参考にしてみて下さい。

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秋採用とは?実施している企業の特徴や内定獲得のポイントをご紹介

秋採用を続ける企業はありますので最後まで諦めず、念入りに対策をして選考に挑みましょう。 この記事では秋採用をする理由や、導入している企業の特徴、秋採用で内定を獲得するポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考に、自分の納得のいく就活にしてくださいね!

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秋採用とは?実施している企業の特徴や内定獲得のポイントをご紹介

長尾 美慧

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就職浪人は新卒枠に応募できないリスクがある

就職浪人がおすすめできない一番の理由は、やはり既卒扱いになってしまうことです。既卒だと新卒枠に応募できない場合もありますし、企業によっては新卒しか募集していないこともあります。せっかく就職浪人したにもかかわらず、自分が入りたい企業に応募すらできないという可能性もあるのです。

メンタル面が不安定になると就活にも悪影響が出やすい

ほかにも、就職浪人中はメンタル面が不安定になるといったデメリットもあります。周囲の友達が社会に出ていきいきと働いている様子を見ると、まだ就活をしているという自分の立場に落ち込んでしまうこともあるでしょう。また、以前就活がうまくいかなかった思い出がフラッシュバックしてしまうこともあるかもしれません。面接ではメンタル面が安定していないと実力を発揮しづらいため、就職浪人よりも学生時代の就活の方がうまくいったなんて話も聞きますよ。

確かに就職浪人は希望の企業にもう一度挑戦するチャンスでもありますが、それ以上にデメリットが多いのが実情です。そういったリスクをあえて選択するよりも、秋採用を狙い今年中に内定を獲得できるように頑張りましょう!

就活で妥協できる基準を把握して納得のいく企業へ入社しよう

就活では妥協しなければいけないことももちろんあるでしょう。しかし、入社後に努力を重ね結果を残すことで、就活時に思い描いた理想と妥協の差を埋めることはできます。逆に、妥協せずに理想の企業に入社をしても結果が残せなければ理想の社会人生活は送れないともいえるでしょう。

そのうえで、就活で妥協できる基準を把握しておけば、自分にマッチする企業へ入社できる可能性が上がります。今後のキャリアを考えたり、自分が企業に求めている点がわかったりするので、就職活動で有利になるかもしれません。

妥協をすべき基準は自分でしっかりと言語化し、企業選びに役立てましょう。

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