目次
- 就活はいつまで? 長期化させないコツを状況別に理解しよう!
- 対策前に知っておこう! 「今」の就活の実態
- 全体的に就活の早期化が進んでいる
- インターン経由の選考が可能になった
- オンライン面接が増え選考を受けるハードルが低くなっている
- 就活はいつまで続く? 悩みの要因別に解決策を知ろう!
- 「一般的に就活はいつ終わる?」
- 「いつまで経っても就活が終わらない……」
- 「就活はいつ終わるのが良い?」
- あなたの就活はいつまで? 状況別4パターンの終了目安を解説!
- ①3年生になっていない:周りより早めに終わる可能性がある
- ②これから3年生になる:4年生の夏までに終わる可能性が高い
- ③就活をしないまま4年生になった:4年生の秋~冬に終わる可能性が高い
- ④周りの人は内定を獲得しているが自分はない:対策次第で変わる
- 就活がいつまで続くかは状況次第! 長期化の防止には計画的な行動がカギ
- キャリアアドバイザーに聞いた! 就活が長期化する人としない人の違い
- ①自己分析が不十分
- ②選考対策が不十分
- ③エントリーする企業数が少ない
- ④スタートが遅かった
- 最新版! 企業の採用スケジュールを図解でチェック
- どう動くべき? 就活開始の時期別スケジュール例
- 1~2年から始める場合:アピールになるガクチカを作る
- 3年から始める場合:計画的に就活を進めて早期のゴールを目指す
- 4年から始める場合:最低限やることを整理して最速で内定獲得を目指す
- 就活が終わらない……長期化しているときの4つの対処法
- ①スケジュールを立て直す
- ②これまでの就活対策の見直しをする
- ③通年採用を実施している企業に応募する
- ④就職エージェントに相談する
- 就活はいつ終わらせる? 判断に迷ったときの終了目安
- ①第一志望の企業から内定をもらった
- ②納得のいく結果を得られた
- ③内定を保持した状態で秋になった
- 就活がいつまで続くかは一人ひとり違う! まずは現状把握から始めよう
就活はいつまで? 長期化させないコツを状況別に理解しよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「就活はいつまで続きますか?」
「就活を長期化させないためのコツを教えてください。」
といった相談をよく受けます。就活の全貌が見えていないと「いつまでかかるのかな」と疑問に思ったり、長期化することでいつになったら終えられるのかと不安に思うこともありますよね。
この記事では、就活がいつまで続くかの目安や就活を長期化させないためのコツについて解説します。自分の場合はいつ頃就活が終わるのかを把握し、ゴールまで順調に進んでいけるよう入念な計画を立てましょう。
対策前に知っておこう! 「今」の就活の実態
就活生
キャリアアドバイザー
就活を終える時期は、あなたが置かれている状況によって変わってきます。ただ全体の流れとしては、就活そのものが早期化している傾向にありますね。
就活生
そうなんですね、知らなかったです。なぜ早期化しているのでしょうか?
キャリアアドバイザー
では、まずその理由から解説します。就活の第一歩として、最新の就活実態を知ることから始めましょう。
現在は就活の進め方が従来と変わってきている部分も多く、対策をするうえではどのような変化が起きているのかを正しく理解しておく必要があります。
ここからは対策前に知っておきたい現在の就活実態について解説するので、欠かさずに確認したうえで就活対策を立てる準備を進めていきましょう。
全体的に就活の早期化が進んでいる
現在の就活実態を把握するうえでも大きな変化といえるのが、就活の早期化です。学生が本格的に就活を始める時期はもちろん、企業が採用活動を始める時期や就活を終える時期に関しても早期化が進む傾向にありますよ。
就活に関する情報発信をおこなうインタツアーが実施した、就活スケジュールに関する調査結果をまとめた「就活スケジュール比較調査」によると、2024年卒の学生よりも、2025年卒の学生の方が説明会参加のスタート時期が2~3カ月早いことがわかります。
この背景には、企業側が採用活動の開始時期を早めていることがありますよ。少子高齢化などの影響を受けて若手人材が減るなか、早いうちに採用活動を始めて優秀な人材を確保しようとする動きが強まっているのです。
キャリアアドバイザー
もちろんすべての企業が採用活動を前倒しにしているわけではありませんが、全体的な就活の早期化に合わせて就活自体が終わる時期も前倒しとなる可能性はありますよ。
インターン経由の選考が可能になった
近年の就活の傾向の変化として大きいのが、インターン経由の早期選考を実施することができるようになったことです。
具体的にはインターンに参加した学生が通常の選考よりも早いうちに選考を受けられるというもので、場合によっては選考フェーズの一部が免除されることもあります。
インターンは多くの場合情報解禁の日よりも前に実施されるので、それだけ早い時期に選考が始まるということになりますね。
キャリアアドバイザー
できるだけ早い段階で就活を終わらせたい人は、積極的にインターンに参加してこの早期選考を狙うのも一つの手ですよ。
インターン経由の選考についてはこちらの記事でより詳しく解説しているので、気になる人はぜひ参考にしてください。
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オンライン面接が増え選考を受けるハードルが低くなっている
近年の就活の傾向について、オンラインで面接を実施する企業が増えたことも注目すべきポイントです。リクルートが実施している、企業のオンライン面接に関する調査の結果をまとめた「採用担当者に聞く、オンライン面接の導入状況」によると、2020年3月末の時点で30%の企業がオンライン面接を導入しています。
当時の社会情勢もあっての数値でもありますが、企業側にも選考にかかるコストを削減できるといったメリットなどがあり、オンライン面接を選考に導入している企業は依然増えています。
これにより選考を受けるハードルが下がっており、遠方の企業であっても応募がしやすくなっていますよ。
キャリアアドバイザー
オンライン面接であれば移動時間を節約できるため予定を組みやすく、その分スムーズに就活を進められる側面もあるでしょう。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
就活はいつまで続く? 悩みの要因別に解決策を知ろう!
就活生
インターン経由の選考などもあって、選考が早期化しているのですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。だからこそどのように就活を進めるかが、就活を終了する時期にも影響してきますよ。
就活生
なるほど。ただ、就活がいつまで続くか以外にもいろいろと不安があって……。
キャリアアドバイザー
では、まずはあなたが抱える不安に合わせた解決策を知る必要がありますね。この先であなたの不安の要因を詳しく聞かせてください。
一言に「就活はいつまで続くのか」といっても、何に不安を抱いているのかは人それぞれですよね。まずはあなたが感じる不安の原因を解明し、どのような対策を打ち出せば良いのかを判断しましょう。
ここからは就活に関する3つの不安について解説するので、あなたの今の状況に当てはまるものはどれか、改めて確認してみてくださいね。
「一般的に就活はいつ終わる?」
就活がいつまで続くのか不安に思う要因として、一般的な就活の流れを理解していないことが挙げられます。就活は人生にかかわる大切な局面であり、やるべきことも多いので不安に感じて当然です。
そのような不安は、就活の大まかな流れについて把握することで解消できます。いつどのように行動すれば良いのかが判断しやすくなり、就活を始める際にも順調にスタートを切ることができますよ。
一般的な就活の終了目安を知りたい人は、この先で解説しているので以下のリンクから確認してみてくださいね。
「いつまで経っても就活が終わらない……」
就活がいつまで続くのか不安になる原因には、現時点で就活が長期化しておりなかなか終えられないことも挙げられるでしょう。
そのようなときは、すぐにできる就活対策で改善できる可能性がありますよ。就活が長期化する原因は対策の方法にあることが多いので、これまでの対策法に改善の余地がないか振り返ってみましょう。
就活対策が長期化している場合の対処法は、この先の内容で詳しく解説しています。以下のリンクから確認してください。
「就活はいつ終わるのが良い?」
就活がいつまで続くのかを知りたい人のなかには、そもそも就活をどのタイミングで終わらせれば良いのか判断できない人もいるのではないでしょうか。
就活を終えるタイミングの判断基準は人それぞれですが、目安としての基準を知っておくことで迷いなく就活を終えられるようになりますよ。
就活を終えるタイミングについて悩んでいる際の判断基準についてはこの先で詳しく解説しているので、以下のリンクから該当箇所を確認してください。
あなたの就活はいつまで? 状況別4パターンの終了目安を解説!
就活生
就活に関する悩みは、要因を分けて考えることで改善策が見つけやすくなるのですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。あなたの場合は何が要因でしたか?
就活生
私は自分の就活がいつまで続くのか、大まかな流れがわからないのが原因でした。
キャリアアドバイザー
なるほど。その悩みを解決するには、今のあなたが置かれている状況別のスケジュールを把握する必要がありますね。ここから解説していきます。
あなたの就活がいつ終わるのかは、就活をいつから始めるかによって変わりますよ。
ここからは、状況別の就活終了の目安について解説します。目安を知っておくことで就活の見通しが立てやすくなるので、現在の状況に照らし合わせた大まかな終了時期を把握しておきましょう。
①3年生になっていない:周りより早めに終わる可能性がある
まだ3年生になっていない段階で就活を意識できているなら、通常よりも早めに就活を終了できる可能性がありますよ。
一般的に就活が本格化するのは3年生からなので、今からそれを見越した対策をしておくことで周囲よりもスムーズなスタートを切ることができます。
またガクチカ作りのような選考を意識した取り組みをしておくことでアピールポイントができ、選考自体も有利に進めやすくなるでしょう。
キャリアアドバイザー
3年生になっていない段階で何をするべきかはこちらで解説しているので、参考にしながら今できることを着実に積み重ねていきましょう。
②これから3年生になる:4年生の夏までに終わる可能性が高い
3年生になってすぐのタイミングで就活を始めた場合は、4年生の夏頃には就活を終えられる可能性が高いですよ。就活を終えるタイミングとして多いのがこの時期なので、一般的なペースといえますね。
3年生になってから就活のスタートを切った場合、インターンにも参加できるため1年をかけてしっかりと準備を固めることができます。早期選考に対応することも可能なので、人によってはもっと早い段階で就活を終えることができるでしょう。
キャリアアドバイザー
3年生になってすぐのタイミングで就活を始めた人のスケジュールについては、こちらで詳しく解説していますよ。参考にしながら就活の見通しを立ててくださいね。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
スタート時期が早ければそれだけ準備の時間が多く取れるので、就活を早く終えられる可能性は高くなります。しかし、これはあくまでも目安です。「この時期に準備を開始したら100%この時期に終了できる」というものではありません。
就活は、何かの舞台発表や試合のように最終日時が決まっているものではなく、企業という相手がいることなので、想定外のことが起こる可能性も十分にあります。たとえば、内定をもらったとしても自己分析が不十分だと「何となく自分と合わないような気がする」という気持ちになり、そのまま就活を継続する人もいますよ。就活とは、確実にいつまでに終えられると言い切れる性質のものではない、ということをまず押さえておきましょう。
とはいえ過去の学生の傾向を見ると、早めに準備を始めた人の方が自分の望むタイミングで終了できているのは事実です。「この時期に始めたから大丈夫」と安心するのではなく、計画的に準備をすることで終了時期をコントロールできる力を高めていくことが大事です。
3年生になってからしばらく経って「何もしていない」と気づいたときでも、焦らずにこちらの記事を参考にして対策を進めましょう。
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③就活をしないまま4年生になった:4年生の秋~冬に終わる可能性が高い
3年生のうちに就活をせずに4年生になった場合、これから準備を始めることを考慮すると4年生の秋~冬頃に就活が終わる可能性が高いですよ。
就活は準備なしに進めることはできないため、企業にエントリーする前にさまざまな対策が必要になります。そのための準備期間が必要になることをふまえ、通常よりも遅れて就活終了を迎えることになる想定をしておきましょう。
キャリアアドバイザー
4年生になってからの就活の進め方はこちらで解説しているので、参考にして焦らず効率的に就活を進めてくださいね。
④周りの人は内定を獲得しているが自分はない:対策次第で変わる
対策をして就活に臨んだものの長期化してしまっており、なかなか就活を終えることができない場合は、対策次第で就活がいつまで続くかが変わります。まずはこれまでしてきた就活対策の見直しから始めましょう。
就活が長期化する原因は、多くの場合これまでの就活対策にあります。自分で振り返りをするのはもちろん、第三者からアドバイスをもらって対策を改善することでそう時間がかからずに就活を終えられる可能性がありますよ。
キャリアアドバイザー
就活が長期化している場合の対策法はこちらで解説しているので、参考にして対策の立て直しをしてみましょう。
就活がいつまで続くかは状況次第! 長期化の防止には計画的な行動がカギ
就活生
就活がいつまで続くかは、就活を始める時期や状況によって変わるのですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。今あなたが置かれている状況に合った就活をすることが、長期化を防ぐことにつながりますよ。
就活がいつまで続くかは、いつから就活を始めるのか、どのように就活を進めていくかによって変わります。就活を早く始めれば良いわけではなく、就活終了へ向けて計画的に行動することが大切ですよ。
早いうちに就活のスタートを切り、ゴールを見すえた行動計画を立てて着実に対策を進めていくことは、就活の長期化を防ぐことにもつながります。後から焦ったり後悔を残す結果となってしまわないように、早めかつ計画的な行動を心掛けましょう。
キャリアアドバイザーに聞いた! 就活が長期化する人としない人の違い
- 自己分析が不十分
- 選考対策が不十分
- エントリーする企業数が少ない
- スタートが遅かった
就活生
就活がいつまで続くかは状況によるということはわかったのですが、実際就活が長期化してしまうのはどのような人なのかも気になります。
キャリアアドバイザー
実は、就活が長期化しやすい人にはいくつかの特徴があります。事前に把握して対策することで長期化を防止できるので、ここから詳しく見ていきましょう。
就活は心身に少なからず負担がかかるものなので、長期化は避けたいところですよね。
ここからは、そのような人へ向けて就活が長期化しやすい人の特徴をキャリアアドバイザーが解説します。就活の長期化を防ぐためにも、この先の内容を確認しておきましょう。
①自己分析が不十分
日々就活生のサポートをしているキャリアアドバイザーの加藤さんは、就活が長期化しやすい人の特徴として「自己分析が不十分」という要素を挙げました。
その理由について詳しく聞いてみましょう。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
自己分析が不十分だと、自分自身の価値観や興味・関心、特徴などが明確になりません。「明確にならない」というのは、自分自身も含めて人に対し「言葉で説明できない」ということです。そのような状態では、就職活動のあらゆる場面で手が止まります。
たとえばエントリーする企業をどう選ぶか、応募書類の自己PRや志望動機をどう書くか、面接で自分の良さをどう伝えるかなど、それぞれで「どうやったら良いのかな」と悩みが生まれるのです。その結果、就職活動がスムーズに進まず長期化する人が多くいます。
一見遠回りなようですが、まずは自己分析を十分に深めておくことが就活全体をスムーズに進める土台になると言えますね。
自己分析はしているのに、何が不十分なのかわからない……という人もいますよね。そのような場合は、こちらの記事を参考に今一度自己分析が十分にできているか確認してみましょう。
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こんにちは!キャリアアドバイザーの北原です。この記事では、自己分析の目的や具体的な方法についてご紹介していきます。自己分析とは、自分の過去の経験を整理して、長所や短所などの性格や物事に対する価値観について理解を深めること […]
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②選考対策が不十分
大学卒業後はアミューズメント業界で店舗立上げや人材育成などを担当し、現在はキャリアアドバイザーとして一人ひとりに合わせた選考対策を紹介している長尾さんは、就活が長期化しやすい人にありがちな要因として「選考対策が不十分」というものを挙げました。
なぜそう言えるのか、詳しく話を聞いてみましょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
社会にはさまざまな業界や企業があり、求められる人物像も、選考方法や重視するポイントも違います。自分が志望する業界や企業から「求めている人材」として興味を持ってもらうため、どのような選考がなされるか調べて対策することが大切です。これができていない人は、就活が長期化する傾向にありますね。
就活準備が不十分だと、志望する企業のことをきちんと理解できないほか、伝えたいことやアピールポイントを効果的に伝えることができません。せっかく考えた自己PRも、企業が求めているものとずれていては関心を持ってもらえません。結果的に就活が長期化する原因になりかねないのです。
選考対策とは「相手のニーズを理解すること」とも言えます。望む結果を得るためにも対策をしっかりおこないましょう。
③エントリーする企業数が少ない
自身の就活経験をふまえて、リアルな就活実態も押さえた就活サポートをしているキャリアアドバイザーの塩田さんは、就活長期化の根底には「エントリーする企業数が少ない」という原因があると解説しています。
その理由について、詳しく聞いていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
就活が長期化する原因の一つに「エントリー数が足りない」ということがあります。一人当たりのエントリー数はここ数年平均すると20社前後で推移しています。文系と理系で若干の差はありますが、自分の行動量が多いのか少ないのか、大まかな目安として参考になる数字かと思います。
エントリー数が少ないと、面接を受ける回数も少なく経験不足になりがちです。また、限られたエントリーでうまくいかなかった場合、再エントリーをするタイミングが夏以降や秋頃にずれ込むこともありますよ。結果としてますます選択肢が狭くなり、就活が長期化してしまうのです。
どの程度エントリーするのが良いのか気になる人には、こちらの記事がおすすめですよ。
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④スタートが遅かった
学生時代は教師を目指していたなか、大きく方針を転換してキャリアアドバイザー職に就いた堀内さんは、いまは日々悩みを持つ就活生の相談に乗り、理想のキャリア実現を支援しています。
そんな堀内さんが考える、就活が長期化してしまう人の特徴は「スタートが遅い」というものでした。その理由について詳しく教えてもらいましょう。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
就職活動は自己分析、業界・企業研究、面接練習、インターンシップなど、準備すべきことがたくさんあります。学生はそれらと学業を並行しておこなわなければならず、時間が不足しがちです。時間が足りないとあらゆる準備が不十分になり、その状態では選考が思うように進みません。
また、就活は企業という相手がいるものなので、イレギュラーな事態もしばしば起こります。就活準備を早めにスタートすることで準備時間を十分確保することが、就活を長期化させないための重要な要素になるのです。
最新版! 企業の採用スケジュールを図解でチェック
就活生
就活を長期化させてしまうのには、4つの理由があったのですね。
キャリアアドバイザー
そうですね。逆に言えば、この4つに気をつけていれば就活の長期化を防ぐことができるということです。
就活生
確かにそうですね。この点には気をつけて就活をしようと思います! あとは何か気をつけておくことはあるでしょうか?
キャリアアドバイザー
最近は就活の早期化が進んでいるので、それをふまえた企業の採用スケジュールを知っておく必要がありますね。ここから解説します。
就活がいつまで続くかは、企業側の採用スケジュールもかかわってきます。最近はインターン経由の早期選考を実施する企業も増えているため、それに合わせた就活スケジュールを立てる必要がありますよ。
また早期選考を実施する企業に合わせた早めの就活スケジュールを組むことで、余裕を持ったスタートを切ることができます。納得のいく結果で就活を終えるためにも、企業の採用スケジュールをふまえた早めの行動を意識してくださいね。
キャリアアドバイザー
ただし、採用スケジュールは企業によって異なります。従来通り4年生の3月から採用を開始する企業もあるので、あなたの志望企業がどのように採用を進めているのかは事前に確認しておきましょう。
どう動くべき? 就活開始の時期別スケジュール例
就活生
思っていたよりも企業側の動きも早期化しているのですね。
キャリアアドバイザー
そうですね。早いうちに優秀な人材を確保しようとする企業が増えているようです。就活スケジュールは、それをふまえて立てましょう。
就活生
具体的にはどのように立てれば良いのでしょうか?
キャリアアドバイザー
例があった方がわかりやすいですよね。ここからは就活を始める時期別のスケジュール例を紹介します。
就活を進めるうえでは、今のあなたの状況に合わせた無理のないスケジュールを立てることが重要です。どの程度就活にあてる時間があるのかを考え、必要な対策に優先順位をつけて計画的に進めていきましょう。
ここからは、就活を始める時期別のスケジュール例を紹介します。あわせて対策の優先順位についても解説しているので、参考にしながら一緒にスケジュールを立ててみましょう。
1~2年から始める場合:アピールになるガクチカを作る
1~2年生の時点で就活を始める場合、ゴールに向けてかなり余裕があります。この時点では厳密に就活のスケジュールを立てるよりも、ガクチカを作ることを意識して行動量を増やしておくのがおすすめですよ。
- サークル活動に力を入れる
- 国内外を旅行しいろいろな場所を見る
- 多くのアルバイトを経験する
- ボランティア活動に取り組む
- インターンに参加する
- 留学をする
ガクチカとして企業にアピールできる体験が多いほど、あなたの魅力が伝わりやすくなります。ほかの学生と差をつけるポイントにもなるので、時間があるうちに多くの経験をして知見を広げておきましょう。
キャリアアドバイザー
ただ行動量を増やすだけでなく、常に新しい体験をし、何かを学ぶ意識で物事と向き合うことで、得られる情報や学びの質が良くなりますよ。
ガクチカを就活に活かす方法はこちらの記事で解説しているので、事前に目をとおしてガクチカの重要性について理解してくださいね。
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3年から始める場合:計画的に就活を進めて早期のゴールを目指す
3年生になるのと同時に就活のスタートを切る場合は、就活解禁に向けて余裕を持ったスケジュールを組むことができます。そのためインターンや説明会、OB・OG訪問など、情報収集ができる場は積極的に活用しましょう。
3年生の後半からは、より具体的な選考対策に力を入れていくのがおすすめです。特に面接対策については時間をかけて対策するだけ実力もつき、本番でも問題なく回答できるようになります。しっかりと時間を確保して取り組んでくださいね。
キャリアアドバイザー
インターン経由での早期選考を狙う場合は、希望の企業のインターンに参加できるよう選考対策を徹底する必要があります。それもふまえたうえであなたにとってベストなスケジュールを立てましょう。
インターンの選考についてはこちらの記事で解説しているので、インターンに申し込む際に必ず目をとおしておいてくださいね。
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4年から始める場合:最低限やることを整理して最速で内定獲得を目指す
4年生から就活のスタートを切る場合は、まず就活に向けて最低限やるべきことをピックアップしたうえで、優先順位を明確に決めて臨むことが重要です。
夏までに内定を獲得しようとすると焦ってしまう可能性があるので、無理せず秋・冬の選考や通年採用をしている企業を狙いましょう。
キャリアアドバイザー
基本的には選考対策を進めながら、複数の企業にエントリーすることになります。時間の使い方に注意し、無理なくこなせるかどうかを考慮してスケジュールを組んでくださいね。
4年生の4月から就活を始める場合は、こちらの記事をあわせて参考にしながら効率良く対策を進めていきましょう。
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4月から就活を始めるなら、効率よく動くことが重要です。本記事では4月からの就活スケジュールだけでなく、4月から就活を始める人が押さえておきたい心構えについても紹介します。時期に合わせた対策が効率よく就活を進めるコツですので、是非チェックしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
4年生時点で就活準備からスタートするとなれば、周囲からはすでに「内々定をもらった」「面接が順調に進んでいる」といった声も聞こえ、不安になることもあるかもしれません。ただ、ここはいったん落ち着きましょう。
焦りから「とにかく内定をもらえば安心」という心理状態になってしまい、やみくもに企業にエントリーしても、うまく進まないことが多いものです。大切なのは今の状況を分析し、計画を立ててできることを一つひとつ丁寧に積み重ねていくことですよ。
たとえば大学受験で、部活などで勉強を開始するのが遅くなった人をイメージしてください。焦ってがむしゃらに勉強をするより「自分には限られた時間しかない」ということを理解し、最小の努力で最大の結果を出すような戦略を練ることが大切です。
4年生から就活をスタートする人もこれと似ています。まずは情報収集をし、全体のスケジュールはどうなっているのか、そのうえで何から準備を始めるべきかをしっかりと理解して進めていきましょう。就活エージェントや大学のキャリアセンターなどを活用するのもおすすめですよ。
就活が終わらない……長期化しているときの4つの対処法
就活生
就活スケジュールの立て方は理解できたのですが、このとおりに就活を進めても長期化しないとは限りませんよね。
キャリアアドバイザー
そうですね。早く就活を始めたから早く終わるわけではないので、油断してはいけません。
就活生
万が一就活が長期化したらと思うと、不安になってきました……。
キャリアアドバイザー
大丈夫ですよ。就活が長期化した場合でも、対処法はあります。ここから詳しく解説しますね。
就活はどのようなことがあるかわからないので、早く始めたからといって早く終わるとは限りません。もし就活をいつまでも終えることができない場合は、これまでの就活対策の見直しが必要になります。
ここからは、就活が長期化した場合に役立つ4つの対処法を解説していきます。すぐに着手できるものもあるので、手遅れになる前にプランを練り直しましょう。
なかなか就活が終わらない人におすすめの対策法はこちらの記事でも解説しているので、参考にして対策を練ってくださいね。
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①スケジュールを立て直す
就活をいつまでも終えられない状況に陥ると、焦ってやみくもにエントリーしてしまい、結果としてスケジュール管理ができず就活が難航する場合があります。そのような事態を防ぐために、就活が長期化した場合はまずスケジュールを立て直しましょう。
スケジュールを立てる際には、初めに今のあなたにどのような対策が必要なのかを確認し、それぞれどの程度の日数をかけるかを決めてください。
- 自己分析:2~4週間
- 企業研究:2週間
- 書類選考対策:2~3週間
- 面接対策:3~4週間
- 適性検査対策:3~4週間
上記はあくまで目安なので、大学の授業やアルバイトの時間を考慮し、無理なく予定を立ててくださいね。場合によっては複数の対策を同時進行で進める必要があるかと思いますが、多くても2つまでにした方が、一つひとつの対策に集中できるのでおすすめです。
キャリアアドバイザー
通年採用をしている企業もありますが、明確なゴールがあった方が適度な危機感がわき、メリハリのある就活ができますよ。時期にもよりますが、4年生の12月までには就活を終えていると安心ですね。
②これまでの就活対策の見直しをする
スケジュールを立て直したら、次に就活対策の振り返りをしましょう。これまでの就活の結果を見直すことで、あなたの課題が見えてきますよ。
- これまで選考を受けた企業の選考結果の整理
- 不採用となることが多い選考段階
- 答えやすい・答えづらい質問
- 面接官の反応が良かった・悪かった回答
振り返りをしてあなたの課題が明らかになれば、課題を改善するための対策を打ち出すことができます。苦手なポイントを一つずつ克服していくことで、着実に内定獲得に近づいていくことができますよ。
就活の振り返りにおすすめなのが、就活ノートです。これまでの就活の結果をまとめておくことができるので、効率的に振り返りをすることができますよ。詳しい作成法や使い方をこちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
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③通年採用を実施している企業に応募する
就活が長期化しており、すでに秋採用や後期採用に応募するのも難しい場合は、通年採用を実施している企業を中心に企業探しをするのも一つの手です。
通年採用とは、一年をとおして常に採用活動をしている企業の採用方針を指します。海外の企業や外資系企業では一般的な採用方針ですが、最近は日本の企業でも通年採用をしている企業が増えているので、まだチャンスはありますよ。
- 企業側からオファーを受ける逆求人サイトを利用する
- 4年生を対象とした説明会などの就活イベントに参加する
- 就職エージェントに紹介してもらう
キャリアアドバイザー
ただし通年採用はそのとき企業が必要とする人員のみ募集しているので、新卒採用のように大人数の募集はしていません。そのため採用のハードルが上がりやすく、徹底した対策が必要ですよ。
通年採用をしている企業について、詳しくはこちらの記事で解説しています。参考にしながら企業探しをしてみましょう。
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④就職エージェントに相談する
就活をいつまでも終えられない場合は、就職エージェントに相談するのもおすすめです。就活が長期化するとそれだけ就職難易度も上がりやすいので、プロの力を借りて就活を進めていきましょう。
- 就活のプロから一対一で就活のサポートを受けられる
- 一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえる場合がある
- 応募企業に合わせた対策のサポートを受けられる
就職エージェントは企業に関する豊富な情報を持っているので、就活を進めるうえでは心強い味方になります。就活が長期化している現状を打開する手助けをしてくれますよ。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
近年の就職市場は、情報量が多くなり複雑さが増してきています。そうした情報の増加とともに、働き方が多様化してきていることで選択肢が増え、迷いやすくなっている面もあるでしょう。
またSNSなどをとおして、他人の状況も目に入りやすくなりました。「第一志望の会社から内定をもらった」「すでに内定が◯つある」「〇社のインターンに参加した」などを目にすると、焦ってしまうのではないでしょうか。さまざまな面で学生にとってハードな状況になっているのは事実です。
就活が思うように進まないと「自分は本当に大丈夫なのだろうか」と不安になったり、落ち込んだりすることもあるでしょう。しかし、出会いは必ずあるものです。そのタイミングが人によってバラバラなだけで、焦る必要はありません。むしろ一つひとつの企業と真剣に向き合う機会が増えるのは、働くということを深く考えるきっかけにもなるはずです。
そういった根本的な問いを自分に投げかけている人は、結果的に満足度の高いキャリアを形成できる可能性が高いですよ。一つひとつ丁寧に、今できることを積み重ねていってください。必ず自分を必要としてくれている場所との出会いがありますよ。
就活はいつ終わらせる? 判断に迷ったときの終了目安
就活生
万が一就活が長期化しても、きちんと対策すれば就活成功のチャンスはあるのですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。現状を冷静に分析してあなたに合った対策をすることで、必ず内定を獲得することはできますよ。
就活生
ただ、たとえば内定を獲得した後に就活をいつまで続ければ良いのかもなかなか判断が難しいですよね……。
キャリアアドバイザー
確かに、就活をやめるタイミングは人それぞれなので判断しにくいこともありますね。では、ここからは就活を終える目安について解説します。
就活をいつ終えるかは、あなたの希望や就活をする目的によって変わってきます。「ここで就活を終わらせても良いのかな」と不安に思い何となく続けてしまう……というときは、ここで解説する終了目安を参考に、あなたに合った終了タイミングを見極めましょう。
①第一志望の企業から内定をもらった
就活を終えるタイミングとしてベストなのは、第一志望の企業から内定をもらったタイミングです。もちろん就活を継続しても問題はありませんが、これから内定をもらっても入社しないことが決定しているなら、無理に就活を長引かせずそこで終えるのも良いでしょう。
その分ゼミの活動や卒業論文、思い出作りに時間をあてることもできるので、就活を終えるタイミングとしておすすめです。
キャリアアドバイザー
せっかく内定を出した学生が内定を辞退してしまうと、企業側にも負担がかかります。入社意思がまったくない企業の選考をわざわざ受けるのは、企業としても良いこととは言えない場合がありますよ。
もしすでに入社するつもりのない企業から内定をもらっており辞退をする必要がある場合は、こちらの記事を参考に誠意ある対応をしてくださいね。
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②納得のいく結果を得られた
仮に第一志望の企業からの内定は得られなかったとしても「この企業から内定をもらえたからここに入社しよう」と思えるような、納得のいく結果を得られたのであればその時点で就活をやめるのも一つの手です。
もっと良い企業があるかも、と不安になる場合は、企業探しだけは継続しつつ少しずつ就活から離れる方法もありますよ。
キャリアアドバイザー
なかには「企業から内定を取り下げられるのでは」と不安に思う人もいるかもしれませんが、企業側も不当な理由で内定取り消しをすることはありません。
内定取り消しについて気になる人は、こちらの記事を参考にしましょう。内定取り消しになる理由も解説していますよ。
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③内定を保持した状態で秋になった
あまり納得のいく結果は残せなかったものの、内定を保持した状態で秋になったという場合は、その時点で就活を切り上げるのも手段の一つです。
多くの学生が夏頃には内定を獲得していることから、企業の採用活動の節目も夏頃と考えることができます。
秋になると募集枠が埋まっている企業が増え就活の難易度が増すので、いつまで続けるべきか悩んだらその時点で内定を保持している企業に決める決断も視野に入れてみてください。
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就職活動を終わらせるタイミングについて悩む人は少なくありません。たとえ内定をもらってもその企業で良いのか判断に迷ったり、途中で新たな興味がわいて方向転換を検討したり、理由はさまざまです。
結論から言えば、自分が「この企業で働こう」と納得したうえで決断できたタイミングで終わらせるのが理想でしょう。なぜなら就活に納得し「ここで頑張ろう」という前向きな心で入社することが、働くうえでとても大切だからです。
「本当にこれで良かったのかな……」と、どこかしら不満やすっきりしない心理状態で終えると、働くなかで大変なことがあったときにネガティブな思考に陥りやすくなりますよ。「どうして納得いくまでやらなかったんだろう」と後悔の念が生まれ、結果的に仕事が長続きしなくなる原因になりかねません。
冷静な判断をするためには第三者の意見も重要
そうならないためにも、自分が納得いく形で就活に区切りをつけることが大切です。判断に迷うときは、就活エージェントや大学のキャリアセンターなど、専門家に相談してみてください。自分が迷っていることに対して客観的なフィードバックをもらいましょう。就活を納得して終わらせるために、ぜひ参考にしてみてください。
就活がいつまで続くかは一人ひとり違う! まずは現状把握から始めよう
ここまで、就活はいつまで続くのが一般的なのか、就活をいつまでも終えられない場合はどうすれば良いのかについて解説してきました。
就活がいつまで続くのかは、就活を始めたタイミングやあなたの就活の状況によって変わります。就活を長期化させないためには、まず自分の状況を冷静に見極めていつ頃終わるのか予想し、それに合わせた計画的なスケジュールを立てて就活に臨むことが重要です。
一緒に現状把握から始めて、今のあなたに合った就活スケジュールを立て希望をつかみましょう。
これから就活を始めるところなのですが、就活っていつまで続くものなのでしょうか?