目次
- 就活を始める前に就活の軸を見つけよう
- そもそも就活の軸とは?
- 自分にまつわる軸
- 環境にまつわる軸
- 就活の軸を持つべき5つの理由
- 就活を効率化できる
- 一貫性がアピールできる
- 自分の将来の目標が明確になる
- 内定をもらった後の判断基準になる
- 就活で悩んだときの指針になる
- 企業が面接で就活の軸を聞く理由は?
- 学生が重視している価値観を知りたい
- 企業の理念とフィットしているか知りたい
- 就活の軸を見つけ方11選
- ①昔から好きだったもの10個書き出す
- ②理想の人生プランを書き出す
- ③自分が得意なことを書き出す
- ④業界・企業の魅力に感じる部分を書き出す
- ⑤社会へのモヤモヤを書き出す
- ⑥自分史を作る
- ⑦モチベーショングラフを作る
- ⑧他己分析をする
- ⑨インターンに行く
- ⑩OB・OG訪問をする
- ⑪実際に企業に触れる機会を意識的につくる
- 就活の軸を決めるときの注意
- 優先順位を決める
- 知名度を重視しすぎない
- 選択肢を絞りすぎない
- 選考で就活の軸を答えるときのコツ
- 本音と建前を使い分ける
- その軸に決めた経緯を伝える
- 業界別!就活の軸を答えるときの例文
- メーカーの場合
- IT業界の場合
- 商社の場合
- 金融業界の場合
- 不動産業界の場合
- 旅行業界の場合
- 教育業界の場合
- 化粧品業界の場合
- 就活の軸は面接で聞かれやすい!最初に決めておこう
就活を始める前に就活の軸を見つけよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「そもそも就活の軸っていったい何だろう?」
「就活の軸の見つけ方がわからない」
と学生から質問をもらうことがあります。就活の軸とは簡単に表すと「仕事選びや会社選びをするときの自分自身の基準」です。
就活の軸を定めることで、自分が望む会社や仕事を見つけられます。面接で質問されても、軸さえあればブレることなくすらすらと回答できるでしょう。
就活の軸を持つべき理由や就活の軸の見つけ方を解説します。選考で就活の軸を答えるときのコツや業界別に就活の軸を答えるときの例文もまとめて紹介するので、就活の軸について悩んでいる学生はぜひチェックしてみてください。
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そもそも就活の軸とは?
就活の軸とは、就活で仕事選びや会社選びをするときに「これだけは譲れない」という自分の中の判断基準のことです。働くうえで妥協できない条件ともいえます。
就活の軸を定めておけば就活の方向性が定まり、効率よく選考に進めます。面接や履歴書作成の前に、自己分析の一環として見つけておくのがおすすめです。
就活の軸は「自分にまつわる軸」と「環境にまつわる軸」の2つに分けられます。それぞれの具体的な内容をチェックして、自分の中の軸を探してみましょう。
自分にまつわる軸
自分に関する軸の具体的な例としては「自分が目指す理想の人物像」「理想のキャリア像」などが挙げられます。つまり「仕事を通じて、どんな自分になりたいか」に注目した基準なのです。
- 将来、起業するためにノウハウを学びたい
- 人の悩みに寄り添えるようになりたい
- 人に感動を与えるクリエイターになりたい
- スキルを磨いて、いつか独立したい
- 周りから頼られる技術者になりたい
求人をチェックするときに入社後の自分をイメージしてみると基準が明確になるでしょう。たとえばバリバリと仕事をこなしていずれは海外移住したい場合は、海外にも支社を構えているグローバルな企業がぴったりですね。
一方で、プライベートと仕事をバランスよく両立したい場合は、休みがとりやすく残業が少ない職場がおすすめです。このように、自分にまつわる軸によって自分に合った企業が異なります。
環境にまつわる軸
環境にまつわる軸の具体的な例としては「海外で活躍できる」「大学で学んだ分野が活かせる仕事である」などが挙げられます。つまり、職場環境や仕事内容に注目した基準です。
環境にまつわる軸だけを優先する学生の中には、ネームバリューや会社の規模、自分が就きたい職種・業種などの「一定の基準」さえ満たしていれば、どこの職場でもかまわないという考えの人もいます。
- 憧れのマスコミ業界に入りたい
- 有名な企業で働きたい
- 残業が少ない会社に入りたい
- 福利厚生が充実している会社に入りたい
- 教育制度が整っている会社に入りたい
もちろん、自分に関する軸ではなく、環境にまつわる軸を優先させるのも選択肢の一つです。逆に、自分に関する軸を優先させたり、両方を優先したりしても問題はありません。
自分の中で「何が一番譲れないポイントなのか」を明確にしてから、就活に挑みましょう。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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就活の軸を持つべき5つの理由
学生の中には「就活の軸ってどうして必要なの」と疑問に思う人もいるでしょう。確かに、就活の軸を明確にしなくても就活をスムーズに終えている学生はいます。
しかし、就活は入社がゴールではありません。就社後のミスマッチを防ぐためにも就活の軸は役立ちます。
そのほかにも、就活の軸を持つべき理由はたくさんあります。主な理由5つをチェックして、就活の軸の重要性を知っていきましょう。
就活を効率化できる
効率よく就活できるのは、就活の軸を定める大きなメリットです。就活の軸が定まるということは、自分の中で仕事や会社選びの基準が明確になるということです。
働くうえで「英語を使う仕事がしたい」「20代からリーダーになれる職場がいい」などの条件がはっきりとするので、自然と数ある求人の中から自分に合ったものを絞れますよ。
一貫性がアピールできる
就活の軸を定めておけば、面接官に対して回答の一貫性をアピールできます。面接では、志望動機や自己PR、入社後にしたいことなどを質問されることがありますね。
たとえば志望動機に「顧客と直接かかわる仕事がしたかったから」と回答しているにもかかわらず、キャリアプランへの質問に対して「早く現場を離れて管理職になりたい」と回答すれば一貫性がなく説得力に欠けてしまいます。
キャリアアドバイザー
自分の将来の目標が明確になる
就活の軸は、就活のときだけでなく、今後の将来にも役立ちます。就活の軸を考えるときは、同時に入社後のビジョンやキャリアプランを考えることになります。
自分がどんな風に働きたいか、どんな職場環境で働きたいかがはっきりするので、自分の将来の目標も明確になります。海外移住や管理職、現場での立ち位置など自分の理想のビジョンを思い浮かべれば、今自分がすべき選択もわかってくるでしょう。
面接で将来の目標を聞かれることもあります。答え方の例文はこちらの記事を参考にしてください。
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内定をもらった後の判断基準になる
就活の軸を定めると、内定をもらった後の判断基準にもなります。チームの一員としてサポート役に回るのか、現場を指揮するリーダーになるのか、はたまた管理職になるのか、さまざまな立ち位置の中から自分の目指す方向性を選ぶことになるでしょう。
就活の軸をあらかじめ決めておけば、内定後の自分の立ち位置も定まるので、キャリアプランを計画しやすくなります。「入社後はどんな風に働きたいか」という面接の質問にもしっかりと答えられるはずです。
キャリア形成を考えることで自己分析や志望理由に深みが出ます。キャリア形成の考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。
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就活で悩んだときの指針になる
就活でたくさんの会社を比較すればすれほど「どの会社がいいかわからなくなってきた」と迷う人も多いのではないでしょうか。
自分の中で優先順位や判断基準を定めないまま会社選びをしても、どれが自分の理想に近い職場か分からなくなってしまいます。
就活の軸を定めれば、自分の理想に近い会社かそうでないかの選別がつくようになるので、迷わずに済みます。会社選びのスピードもアップするので、軽快なスタートダッシュを切ることができるでしょう。
就活がうまくいかずに悩んだ際はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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就職活動中に考えた軸は、会社で働き始めてからも大切になってきます。夢を壊してしまうかもしれませんが、仕事は楽しいことだけではありません。時には苦労をすることや、状況によっては辞めたいと思ってしまう瞬間も芽生えるでしょう。
その際、軸を持ちながら就活をしていた人は「あのときこうやって決めたことだから」と、その軸を思い出して意思決定をすることができます。逆に軸を持っていなかった場合にはその場しのぎの行動をしてしまい後悔をするケースも見受けられます。
また、会社で働き始めるとさまざまな場面で物事を判断しなければいけません。就活に限らず、軸を持って行動することは社会人にとって必要なスキルです。たかが就活の軸と考えず、今からきちんと軸を考えていく力を確立させていきましょう。
企業が面接で就活の軸を聞く理由は?
就活生
昨日の面接で入社後の目標を聞かれたのですが、うまく答えられませんでした。
キャリアアドバイザー
それは就活の軸に関する質問ですね。「なぜこの会社を選んだのか」なども就活の軸に関する質問に該当します。
就活生
企業はどうして就活の軸に関する質問をするのでしょうか?
キャリアアドバイザー
気になるところですよね。理由としては主に2つあります。
なぜ企業はこのような質問を投げかける理由は、主に2つあります。「学生が重視している価値観を知りたい」「企業の理念とフィットしているか知りたい」という理由です。
それぞれの理由から、面接官側の視点や意図をチェックしていきましょう。
学生が重視している価値観を知りたい
面接官が学生に就活の軸に関する質問を投げかけるのは、学生が重視している価値観を知りたいからです。
面接官は質問の中で「自社を選んだのはなぜか」「入社後はどんな風に働いてくれるのか」をチェックします。
- 自分の特性を活かせる仕事がしたい
- ワークライフバランスを充実させたい
- 世の中に影響を与える仕事がしたい
学生の価値観を知ることで「この学生が自社に合うかどうか」「自社はこの学生が求めるような労働環境かどうか」を面接官が見極めやすくなります。学生と自社との適性を判断するということです。
企業の理念とフィットしているか知りたい
面接官は面接の際に「企業の理念とフィットしているか」という点もチェックしています。企業の理念と学生の志望動機や価値観、仕事に対する姿勢などがマッチしていないと、企業にとっても学生にとってもマイナスになってしまいます。
企業の理念とあなたの考えが一致していれば問題ありませんが、選考を受ける企業は事前に企業理念や方針を確認しておきましょう。企業のホームページには会社概要として理念や方針が掲載されています。
企業のモットーとなるスローガンのほか、企業の事業内容や実績、社員たちの言葉なども掲載されているケースが多いので、就活の軸を確かめるヒントにもなりますよ。
- ホームページの企業理念や代表挨拶を見る
- 面接で逆質問をする
- OB・OGに話を聞く
OB・OG訪問についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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OB・OG訪問以外にも座談会で社員から話を聞くという方法もあります。詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。
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このほかにも、経済学部のような一般的な学部ではなく一見珍しい学部に在籍している学生に対して軸を深めて聞いていく場合があります。
たとえば国際関係の学部にいる学生に対して、多くの企業側が見立てている学生の軸は「国際関係の仕事に就く」です。にもかかわらず海外事業を展開していない会社を受けていた場合、その真意を確認するために軸を聞きます。
こうしたケースは、入社後に「こんなはずではなかった」というミスマッチが起きないように面接の段階から軸を確認していくことが多いでしょう。
軸と選考状況の一貫性も意識しよう
また、就活の軸と併せてほかに受けている企業名や業界を聞かれることも想定されます。企業はその場合、学生が考える軸と業界の特徴が見合っているのかを見て、行き当たりばったりではなくしっかり考えたうえで企業選びをしているかどうかを確認しています。
就活の軸を見つけ方11選
ここまで就活の軸について解説しましたが、「就活の軸ってどうしたら見つけられるの」と疑問に思っている人もいるでしょう。そこで、11個の就活の軸の見つけ方をピックアップしました。
自己分析として活かせるものがたくさんあるので「自分がどんな職種に就きたいのか」「どんな企業がいいのか」がわかるようになります。さらに人生設計にかかわる部分も見えてくるので、就活以降の社会人生活でも役立つはずです。
- 昔から好きだったもの10個書き出す
- 理想の人生プランを書き出す
- 自分が得意なことを書き出す
- 業界・企業の魅力に感じる部分を書き出す
- 社会へのモヤモヤを書き出す
- 自分史をつくる
- モチベーショングラフをつくる
- 他己分析をする
- インターンをする
- OB・OG訪問をする
- 実際に企業に触れる機会を意識的につくる
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もしもできるようであれば、11個すべて実践することをおすすめします。行動すればするほど発見することが多いからです。
しかし、だからといってすべてを適当におこなってしまうことは本末転倒です。その他にも時間がないなどどうしてもすべておこなうことができない事情がある学生がいるのも事実でしょう。
そのような場合には、未来の目標から逆算をして現在を見つめる「②理想の人生プランを書きだす」、または過去の状態から現在を見つめる「⑥自分史を作る」から着手をしてください。どちらから始めるかどうかは得意不得意があると思うのであまり大きな問題ではありませんが、できれば最終的には両方おこなうといいでしょう。
たとえばどんなに理想の人生プランがあっても過去の自分の行動特性とあまりにもかけ離れたプランの場合には現実味がない、など自己発見をすることができるからです。「過去」「現在」「未来」の流れを確認できたら、ほかの項目に進んでみましょう。
①昔から好きだったもの10個書き出す
まずは、昔から好きだったもの10個書き出してみましょう。得意なものの中で、好きなものがあればそれでもかまいませんし、得意ではないけれどずっと好きなものでもかまいません。
10個書き出したら、それに順位をつけてみてください。特にその上位3つに着目すると、自分が何に興味を持っていて、何に情熱を注いでいるのかが分かり、就活の軸を作るヒントになります。
- 趣味
- 休日の過ごし方
- よくお金を使うもの
- 昔から続けていること
いくら仕事といっても興味や楽しみがなければ続きません。できるだけ、自分が興味のある分野や好きな分野の仕事を選んだ方が長く働けます。
無駄な転職も防げるので、キャリアが途中でストップする心配もありません。もちろん企業の福利厚生や給料なども大切ですが、まずは自分の好きなものと向き合ってみましょう。
自分の好きなものを洗い出すことは自己分析の一つ。自己分析をさらに深める方法はこちらの記事でも解説しています。
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②理想の人生プランを書き出す
理想の人生プランを書き出すのもおすすめです。人生プランを書き出すときは、入社したあとだけでなく、20代、30代、40代以降、退職後のプランも書き出すのがポイントです。
先々の理想の人生プランが決まっていれば、その前にすべきことが明確になり、どんな就活をするべきか見えてくるでしょう。
就活生
ゆくゆくは海外移住がしたいです!
就活生
将来は一軒家を購入して家族と住みたいです!
海外移住したいなら海外に支社を構えている企業やグローバルな企業が最適ですし「マイホームがほしい」「家族との時間を大切にしたい」という人は福利厚生が充実していたり残業が少ないホワイト企業を探すことができますね。
福利厚生について詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
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さまざまな福利厚生の例についてはこちらで紹介しています。
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また人生プランによっては優良企業に入りたいと考える就活生も多いと思います。ぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。
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③自分が得意なことを書き出す
自分の能力を活かせる仕事を探すことも就活の軸になります。自分が好きなことではなく得意なことを書き出してみましょう。
- 自分が得意と感じること
- 一定のレベルに到達していて今後スキルを伸ばしたいもの
- 周りから褒められたこと
- 周りから頼られたこと
ただし、これはあくまで自己分析の一環なので、他者と比べる必要はありません。自分の中での得意や、周りからの需要を振り返りましょう。
得意なことが見つからない人はこちらの記事がおすすめです。得意なことを見つける6つの方法を解説しています。
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④業界・企業の魅力に感じる部分を書き出す
自分がどんな職場に魅力を感じるのか書き出すことも、就活の軸作りのヒントになります。ある程度の自己分析ができたら、業界や企業に対して魅力的だと思うポイントを書き出してみましょう。業界ごとにそれぞれ役割や仕事内容が異なります。
業界研究をしてから「人を助けられる仕事だから」「顧客と直接かかわれる仕事だから」など、魅力的だと感じた部分を具体的にピックアップしてください。興味を持った企業はすべて書き出します。そこで共通点があれば、それはあなたの就活の軸になりますね。
業界研究をしっかりすれば就活の効率化にもつながります。詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。
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⑤社会へのモヤモヤを書き出す
理想の人生プランや好きなこと、得意なことがわからないときは、社会へのモヤモヤを書き出してみましょう。就活を控える学生の中には、将来に対してどうしてもポジティブになれない人や、そもそも希望や欲があまりない人もいます。
そんなときは、社会に対してのモヤモヤやイライラ、これまで自分が経験した印象深いエピソードを書いてみてください。そのうえで「自分のモヤモヤやイライラは、どういう状態になったらなくなるのか」にフォーカスしてみましょう。
たとえば次のような3つの項目を書き出して、それぞれを深堀りすればどんな仕事をしたいのかが分かり、就活の軸も見えてくるはずです。
- モヤモヤしたこと
→就活を頑張りたいけれど、親や知り合いは仕事がつらそうだから、どうしてもモチベーションが上がらない - どういう状態ならモヤモヤがなくなるのか
→働いている人がいきいきと働く姿を見ていれば、モヤモヤすることはなかった - 今後どうすればよいのか(就活の軸)
→社会人がいきいきと働けるようにサポートしたい
マイナスな感情にも、必ず就活の軸のヒントは隠されています。モヤモヤやイライラと向き合って、その中で自分がしたいことを見つけてみましょう。
⑥自分史を作る
自分史を作るのも、就活の軸を見つける方法の一つです。自分史とは、自分の過去から現在の経験をまとめたものです。具体的には幼少期から現在までの出来事を具体的に書き出します。
自分史を作ることで、自分の過去を客観的に振り返ることができます。「一度決めたことを最後までやり遂げる」という経験が多いなら、それは責任感の強さや継続力といった長所といえます。
そこで見つけた長所や短所、今まで自分が大切にしてきたことをもとに就活の軸を考えてみましょう。
就活生
この責任感の強さを活かせる環境であることを軸に、企業を探してみようかな。
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⑦モチベーショングラフを作る
モチベーショングラフとは、過去に自身が経験した出来事を振り返り、そのときの感情の揺れ動きを表したグラフのことです。自分史のグラフバージョンともいえます。
まず、紙とペンを用意したら、縦軸にモチベーションの高さ、横軸に時間を書きます。そして幼少期から現在までで経験した、印象深いエピソードを書き込んできましょう。
- 人生で時間も忘れて没頭できたことや、たくさん悩んだことなどをピックアップする
- 「その出来事の原因は何か」「なぜそう思い行動したのか」「なぜ頑張れたのか」を深堀りする
- 「周りに負けたくなかった」「人のために何としてもやり遂げたかった」などの本音に目を向ける
- その原動力につながる業界や仕事が就活の軸となる
また、それぞれのエピソードを比較して共通点を探してみるのも効果的です。モチベーションが高かったとき、低かったときはどんな状況・心境だったのかがわかれば、モチベーションを維持できる「環境」がわかるでしょう。
⑧他己分析をする
「自分のことがよくわからない」という人は、他己分析がおすすめです。他己分析とは、他人にあなたの性格や特徴、長所・短所などを客観的に分析してもらうことです。
他己分析をすることで、自分のことを客観的に捉えることができ、自己理解が深まります。第三者の意見をもとに、以下のことに着目してみてください。
- 自分がどんな環境なら輝けるか
- どんなことが向いていないか
- 人の役に立つのはどんなときか
信頼できる相手から聞いた自分の長所・短所をもとに相応しい職場を考えてみると、就活の軸が見えてくるはずです。
他己分析のメリットや詳しいやり方については、こちらの記事でも解説しています。
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⑨インターンに行く
3年生以下の学生はインターンに積極的に参加してみましょう。インターンでは自分が興味のある企業で職場体験ができます。
- 社会人としてのコミュニケーション
- 業界や仕事の詳しい内容
- チームワークの大切さ
- 基本的な仕事の進め方
- 選考の流れ(選考があるインターンの場合)
インターンに行くことで実際に働くイメージが湧き「もっと議論が活発な職場がいい」「こういった良い意味で上下関係がない職場がいい」などの希望が出てくるはずです。それらは就活の軸を考えるためのヒントになります。
インターンについて詳しく知りたい人はこちらの記事も確認しましょう。
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⑩OB・OG訪問をする
やりたいことや入社したい企業が絞れてきたもののまだ迷いがある場合は、OB・OG訪問をしてみましょう。OB・OG訪問とは、志願先の会社に入社した卒業生のもとへ訪問することです。
OB・OG訪問をすれば、実際に現場で働く先輩からのリアルな意見や経験談が聞けます。社員しか知らない内部事情を教えてもらえる可能性も高いので、入社後のイメージも湧きやすいでしょう。就活の軸を考えるヒントになるはずです。
OB・OG訪問の詳しい方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
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⑪実際に企業に触れる機会を意識的につくる
就活の軸が定まってきたら、実際に企業に触れる機会を意識的につくりましょう。インターンやOB・OG訪問はもちろん、志願先の企業の説明会やセミナー、見学会に参加するのもおすすめです。
実際に見てみないと、どんな職場で働きたいのかイメージが湧きづらいものです。さまざまな企業に足を運ぶことで自分に合う・合わない会社も見えてくるでしょう。
「なぜ合わないと感じるのか」「なぜこの会社に魅力を感じるのか」を言語化すると、就活の軸が作りやすくなります。
座談会もその企業をよく知ることができるチャンスです。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
上記以外にも、⑨⑩⑪と関連して人の話を聞くことは就活の軸を見つける大きな手助けとなります。この場合の「人」とは決してコネクションを目的としたものだけではなくて、時には就活をせずに起業をした人や自営業をしている人なども含みます。
まったく異なる考えや生き方をしている人と出会うことで、共感することだけではなく「自分はこう思う」と反対意見を持つことがあるでしょう。そして、そのように反論したくなる考えこそが自分の本心、つまり軸になっていくのです。
少しハードルが高いかもしれませんが、なかなか自分の就活の軸が見つからないと思っている人は、これまで考えもしなかったような場所に思い切って行ってみて新しい人と出会うこともおすすめします。
最近はインターネットなどのメディアで一般人へのインタビュー記事も掲載されるようになってきたので、手始めにそうしたものを見るのも1つの手です。
自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。
そんな時は「自己分析ツール」がおすすめです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで選考で使えるあなたの強みを言語化できます。
自分の強みがわからない人は、今すぐ診断してみましょう。
就活の軸を決めるときの注意
就活の軸を決めるときは、条件や希望を出しすぎず、優先順位をつけることが大事です。また、大手企業ばかりを受けたり、視野を狭めたりするのもおすすめしません。
より強固な就活の軸をつくるために、やった方がよいことや避けるべきことを詳しくチェックしていきましょう。
優先順位を決める
就活の軸は企業選びで欠かせないポイントと解説しましたが、あまりにも希望を出しすぎるのはおすすめできません。
もちろん、「年収○○万以上」「語学が生かせる」「残業がほぼない」など、複数の希望条件を挙げるのは、就活の軸を定めるうえで必要なプロセスです。
ただ「あれもこれも」と欲張ってしまうと、企業選びのハードルが高くなり、次のステップへ進めなくなってしまいます。まずは、絶対に譲れないポイントを紙に書き出して、優先順位をつけていきましょう。
キャリアアドバイザー
1位、2位、3位とランキングをつくることで、自分が本当に大切にしたい軸が見つかりますし、選択肢も広がります。
知名度を重視しすぎない
企業選びの際に、有名企業や大手企業ばかりをチェックする学生も少なくありません。企業について詳しく調べずに、知名度だけで企業に応募するケースもあります。しかし、それだけで職場を選ぶのはあまりおすすめできません。
いくら知名度が高い企業でも、労働環境や福利厚生が充実していなかったり、仕事内容が合わなかったりする可能性もあります。知名度だけでなく、本当に自分がその企業に合うかどうか、もう一度向き合ってから応募へ踏み切りましょう。
大手にこだわりすぎてしまうことのリスクはこちらの記事で解説しています。
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選択肢を絞りすぎない
業種や企業を選ぶ際は、ある程度選択肢を絞った方が選考までの流れがスムーズになります。ただ、早い段階で選択肢を絞りすぎるのは避けましょう。
もちろん、好きなことや得意なことがはっきりと定まっている場合は、選択肢を無理やり増やす必要はありません。
しかし、「自分がやりたいこと」「就きたい仕事」が定まっていないうちに選択肢を絞りすぎると自分の可能性を狭めてしまう可能性があります。
キャリアアドバイザー
「自分は○○の業種しかできないだろう」と早い段階で決めつけず、まずはさまざまな業界について知ることが大切です。
選考で就活の軸を答えるときのコツ
面接で企業側から就活の軸について質問されたときに、「何を答えればいいかわからない」という人もいるでしょう。
就活の軸を答えるときのコツは、本音と建前を使い分けることと、その軸に決めた経緯を伝えることです。それぞれのコツの具体的な内容や好印象になるポイントもまとめて解説するので、選考前にチェックしましょう。
本音と建前を使い分ける
就活の軸を答えるときは、本音と建て前を使い分けましょう。本音が「多少忙しくても給与のいい企業に勤めたい」なら、その軸を元に「経験を積める環境で〜」「厳しい環境に身を置いて成長したい」などポジティブな言葉に言い換えてください。
- 激務でも待遇が良い企業がいい→早く経験を積んで自己研鑽したい
- 残業が少ない企業がいい→常に自分のベストが出せる環境で尽力したい
- 福利厚生が整った企業がいい→長く働ける環境で貢献したい
「建前=嘘」ではありません。建て前は、相手の気分を害さずに自分の意見を伝える技術です。まずは自分の本音と向き合い、できるだけ熱意が伝わる言葉に変換してみましょう。
その軸に決めた経緯を伝える
その軸に決めた理由や根拠となる経緯を具体的なエピソードで話せると、説得力が増します。
「小さい頃から○○が好きで……」「アルバイトで○○関係の仕事をしていました」という、業界や仕事に興味を持った経験や印象的なエピソードを語ってみましょう。
直接的なエピソードがなくても「人の助けになりたい」「語学を生かせるグローバルな仕事に就きたい」などの自分の価値観が生まれたきっかけを探っていくと良いですね。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
企業は面接を通じて学生の入社後の姿を想像しています。そのため、ミスマッチが起きないように志望動機、学生時代にがんばってきたことや就活の軸といった様々な角度から学生のことを知っていきたいと思っています。
だからこそ、志望動機と就活の軸に関連性を見出せなかったり、軸を決めた経緯が突拍子もないものだったりすると判断ができずマイナスの印象を与えてしまいます。
就職活動を進めるうちに軸の伝え方が変わることは問題ありません。しかし、そのときには併せて志望動機など他の回答内容と矛盾が生じていないかどうか、都度見直していきましょう。
業界別!就活の軸を答えるときの例文
「就活の軸は決まったけれど、言葉や文章で上手くまとめられない」という人のために、業界別に就活の軸を答えるときの例文を解説します。
各業種の特徴や例文を考えるうえでの注意点もピックアップしてみました。アピールすべきポイントや例文の流れなども一緒にチェックしていきましょう。
メーカーの場合
メーカーとは、私たちの生活に関する「モノ(製品)」を製造する企業のことです。製造業とも呼ばれています。メーカーと一口に言っても、製品の分野はさまざまです。
- 食品・農林・水産
- 建設・住宅・インテリア
- 繊維・化学・薬品・化粧品
- 鉄鋼・金属・鉱業
- 機械・プラント
- 電子・電気機器
- 自動車・輸送用機器
- 精密・医療機器
- 印刷・事務機器関連
- スポーツ・玩具
上記のように、メーカーによって製造・生産するモノが異なるので、まずは自分がどの分野に興味があるのか、しっかり決めてから就活の軸を定めましょう。さらに、メーカーにはさまざまな「職種」も存在します。
- 営業
- 生産管理
- 商品企画
- 研究開発
- 製造
- 広報
- 資材調達
職種によっても、就活の軸の答え方は違います。面接では「その分野のメーカーに決めた理由」「その職種に応募した理由」この2つの内容を盛り込んで答えましょう。
メーカーについての詳細はこちらの記事を参考にしてください。
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例文
メーカーの場合の就活の軸の回答例を解説します。今回は、医療品メーカーを志望する場合の例文です。
私の就活の軸は「より多くの人の役に立つこと」です。私は現在、看護系の学校へ通っております。実習の際、現場の看護師や医師が医療品の不足によって困っている姿を目にしました。
そこで、医療現場を根底から支えているのは医療品であることに気が付き、医療品の製造にかかわりたいと思うようになりました。国内だけでなく海外にもネットワークがある御社なら、より多くの人の役に立てると思い志望いたしました。
その業界に興味を持った具体的なエピソードが盛り込まれた例文です。「海外にもネットワークがある」という、その企業ならではの特徴を加えることで「なぜほかの企業ではなくこの企業を選んだのか」がしっかりと伝わります。
IT業界の場合
IT業界とは、「IT=情報技術」を活用したサービス・商品を提供する業界のことです。IT業界は主に4つの分野にわかれています。
- インターネット・web業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
システムエンジニアやプログラマー、ITコンサルタントなど、さまざまな職種があるので、その中で自分が就きたい分野を絞っておきましょう。
情報化社会の昨今、IT業界は将来性が高いと言われており、求人倍率も高くなっています。ライバルとの差別化を図るために、就活の軸だけでなく自分ならではの強みも伝えるのがおすすめです。
Web業界についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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IT業界についての詳細はこちらの記事を参考にしてください。
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例文
IT業界の就活の軸の回答例を解説します。今回は、プログラマー、システムエンジニア、アプリケーションエンジニアが活躍する「ソフトウェア業界」を志望する場合の例文です。
私の就活の軸は「ユーザーにワクワクを提供すること」です。私は情報系の大学に通っております。授業でアプリを開発したところ、何かを0から作ることの楽しさを知りました。
そして、仲間と作ったアプリをほかの学生が楽しそうに利用している姿を見て、アプリケーションエンジニアを志すようになりました。今後は社会のニーズを満たせるような分析をおこない、より多くの人に「ワクワク」を届けたいと思っております。
アプリを開発したという「実績」を、軸を決めた具体的なエピソードとして盛り込むのがポイントです。「自分が楽しいから」という軸でもOKですが、この例文のように「人に楽しんでもらいたい」とまとめた方が、より好印象になります。
IT業界の志望動機を考えている人はこちらの記事も併せて確認してくださいね。
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商社の場合
商社には、世界のあらゆる商材を調達・販売する「総合商社」と、特定の商材のみ調達・販売する「専門商社」の2種類があります。
両方の商社の特徴を踏まえたうえで、自分に合った方を選びましょう。営業職や事業企画、営業事務など、就きたい職種について明確にするのもおすすめです。
商社についての詳細はこちらの記事を参考にしてください。
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例文
商社の就活の軸の回答例を解説します。今回は総合商社に志望する場合の例文です。
私の就活の軸は「世界の人々の暮らしを豊かにすること」です。私は外国語を学ぶ学部に在籍しており、海外留学の経験もあります。アジア圏の途上国に留学した際、ホームステイ先のホストファミリーに日本の製品について語ったところ、「この国にもそんな製品がほしい」という言葉が胸に刺さりました。
海外取引がメインの事業である御社ならば、さまざまな国の人々の暮らしを豊かにできると思い、志望いたしました。将来は海外移住を考えております。入社後は国内で実力を積み、海外駐在員として海外で活躍したい所存です。
「語学を生かしたい」「海外移住したい」という就活の軸の回答例です。単純に語学の活用や海外移住を希望しても、自分よがりな文章になってしまいます。
しかし、上記のように総合商社を選んだ理由と海外で活躍したい理由を明確にすれば、話の流れもスムーズですし、社会に貢献したいという熱意も伝わりやすくなります。
金融業界の場合
金融とは「資金を持っている人が、資金を求めている人に資金を融通すること」です。つまり、金融業界は「金融」にまつわる業務をおこなう業界を指します。金融業界には主に5つの業種があります。
- 銀行
- 証券会社
- 保険会社
- カード会社
- そのほか金融機関
具体的な働き口は、メガバンク・信託銀行・地方銀行や、生命保険・損害保険会社、資産運用会社や政府系金融機関などです。職種は、営業やファイナンシャルプランナー、プライベートバンキングや証券アナリストなどがあります。
金融業界では金融の知識やスキル、コミュニケーション能力が求められるので、就活の軸を答えるときは知識や対人スキルに関する内容を盛り込みましょう。簿記やFP資格があれば、さらにポイントアップです。
カード会社に興味がある人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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例文
金融業界の就活の軸の回答例を解説します。今回は地方銀行に志望する場合の例文です。
私の就活の軸は「地域に貢献すること」です。私は生まれたときから○○市に住んでいました。現在は都内の大学へ通っておりますが、町内会のお祭りや自治体のイベントに参加した楽しい経験が忘れられず、地元で就職したいと考えるようになりました。
地域に貢献するためには、まず住民の暮らしをサポートすることが重要だと考え、御社に志望いたしました。
地元への愛情や、印象深いエピソードを盛り込むことで、より誠実な印象を与えられます。さらに、地方銀行が今まで地域に対してどんな支援をしてきたのか、事前に調べて共感した旨を伝えるのも有効です。
不動産業界の場合
不動産業界とは、名前の通り「不動産(土地・土地に定着しているもの)」を扱っている業界です。不動産業界は主に4つの分野があり、それぞれ業務内容や顧客が異なります。
- 不動産売買
- 不動産仲介
- 不動産管理
- 不動産賃貸
主な働き口は不動産仲介事業や不動産販売代理などです。マンションや戸建て、アパートはもちろんのこと、商業施設やオフィスビルなども扱います。
- 営業
- 企画・開発
- 管理
- 経営
- 人事
- 総務
- 経理財務
上記のようにさまざまな職種があるので、どの職種を選ぶかによって就活の軸の回答は変わってくるでしょう。どのポジションで不動産に携わりたいのか明確にしておきましょう。
例文
不動産業界の就活の軸の回答例を解説します。今回は不動産仲介業者に志望する場合の例文です。
私の就活の軸は「あらゆる人に安全・安心の住まいを提供すること」です。私は外国人の友人がいるのですが、なかなか賃貸物件が見つからず困っている姿見て、どんな人でも安心・安全の住まいを提供したいと思うようになりました。
そこで御社では外国人や障がい者、LGBT当事者などにもフレンドリーな物件を取り扱っていることを知り、志望いたしました。「顧客目線で、親身に」という理念にも深く共感いたしました。入社後はさまざまな立場の顧客の目線に立って、住まい探しのサポート・提案をおこないたいと思っております。
その不動産仲介業者の特色や理念を絡めながら就活の軸を回答すれば、企業分析を徹底していることをアピールできます。
事前に志望先の公式ホームページにアクセスして、理念やモットー、取り組みや事業内容の特色をチェックしておきましょう。
不動産業界に興味がある人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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旅行業界の場合
旅行業界は、旅行の企画をおこなう「旅行業」と、旅行者のために交通機関や宿泊施設の手配する「旅行業者代理業」の2つに区分されています。旅行業は主に3つの種類に分かれています。
- 第1種旅行業…海外、国内を対象とした企画
- 第2種旅行業…国内の企画
- 第3種旅行業…一定の条件下で国内の旅行を企画
基本的には、旅行者を相手にする業種です。一方、旅行業者代理業は旅行業者と契約を結んで、ツアーや旅行商品を提供する「BtoB」の企業です。
ツアープランナーやカウンターセールス、ガイド、ツアコンダクターなどのセクションに分かれているので、自分に最適な職種を選んでから、その職種を選んだ理由やその企業を選んだ理由をまとめていきましょう。
旅行会社についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。
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例文
旅行業界の就活の軸の回答例を解説します。今回は旅行業者に志望する場合の例文です。
私の就活の軸は「旅行者に地方の魅力を感じてもらうこと」です。
私は旅行が好きで、1年に6回は旅行しています。行先の多くは地方で、ガイドブックには載っていない魅力的な場所を開拓したり、地域の人々と交流したりするのが主な目的です。
その中で、地方の魅力をより多くの人に感じてもらいたいと思うようになりました。御社では町おこしプランの企画や実施をおこなっているとのことで大変魅力的に感じ、志望いたしました。
旅行業者の志望動機や就活の軸で「旅行が好き」と回答する人はたくさんいます。しかし、ただ単純に好きというだけではなかなか熱意は伝わりません。
旅行に関する具体的なエピソードや「顧客にどんなことを提供したいのか」を具体的に語りましょう。
教育業界の場合
教育業界とは、幼稚園や小学校、中学校や高校などの教育機関のほか、塾や予備校、英会話教室や資格などのスクールを運営する企業などを指します。教育機関では教科の指導のほか、生徒指導も業務に含まれます。
一方、塾や予備校などは教科の指導がメインなので、生徒指導はほとんどありません。そのため、教育機関で就活の軸を回答する場合は「生徒の成長や勉学のサポート」、そのほかスクールの場合は「スキルや資格取得のサポート」をメインに語るとよいでしょう。
例文
教育業界の就活の軸の回答例を解説します。今回は教育機関に志望する場合の例文です。
私の就活の軸は「子どもの主体性を尊重する教育」です。私は教師である両親の影響で、小学校教諭を目指すようになりました。
教育実習の際、子どもが自分で考えて行動することで、子どもの成長につながることを学びました。そこで、子どもの主体性を尊重するという御社の理念に深く共感し、志望いたしました。
学校と一口に言っても、教育理念や方針はそれぞれ異なります。「どんな教育がしたいのか」「子どもにどのように成長してほしいのか」を明確にして、回答するのがポイントです。
教育業界について詳しくはこちらの記事でも解説しています。
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教育業界の志望動機を作成するときは、2方向から成長への貢献を伝えることが大切です。今回は教育業界のトレンドや求められるスキルを紹介していくとともに、キャリアアドバイザー監修のもと教育業界の志望動機の構成を例文付きで解説していきます。
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化粧品業界の場合
化粧品業界は、化粧品の開発や製造、販売に携わる産業のことです。主に取り扱う化粧品は、スキンケア化粧品やメイクアップ化粧品、ヘアケア化粧品、フレグランス化粧品などです。
- 研究開発
- 商品企画
- 生産
- 営業・販売促進
そのほか、人事や総務、経理などの職種もあります。化粧品作りに直接かかわりたいなら研究開発や商品企画、生産がふさわしいでしょう。企業や人に化粧品を届けたいなら営業・販売などがおすすめです。
複数の化粧品にまつわる企業と比較したうえで、志望先の企業ならではの魅力をピックアップしてみましょう。
例文
化粧品業界の就活の軸の回答例を解説します。今回は商品企画部門に志望する場合の例文です。
私に就活の軸は「人と環境に優しい化粧品づくり」です。私は元々肌が弱く、使える化粧品が限られていましたが、御社の化粧品と出会ってから、さまざまなメイクが楽しめるようになりました。
御社では敏感肌にも優しい自然素材を採用した化粧品づくりに取り組んでいるとのことで、志望いたしました。御社の特色でもある「オーガニックコスメ」の普及に貢献し、どんな方でもメイクを楽しめるよう、日々努めてまいります。
今回の場合、肌の弱い人をターゲットに肌と環境に優しい化粧品づくりを軸にしています。「どんな人にどんなものを提供したいのか」を回答に含めて、熱意や誠実さをアピールしましょう。
就活の軸は面接で聞かれやすい!最初に決めておこう
企業は「学生が重視している価値観を知りたい」「企業の理念とマッチしているか知りたい」という意図から、面接で就活の軸に関する質問を投げかけることがあります。
就活の軸を定めることで、就活を効率化できたり、就活で悩んだときの指針になったりするので、選考前にしっかりと考えておきましょう。
就活の軸が見つからないときは今回紹介した方法を実践してみてください。あなたの就活の軸を定めて、自分に合った仕事・企業を選びましょう。
面接での「一貫性のなさ」はマイナスポイントになりうるので、自分の中で就活の軸を定めて面接対策を練りましょう。