目次
- 内定辞退をするときは理由の伝え方を工夫してトラブルを防ごう
- 例文もあわせて解説! 内定を辞退する理由8選と伝え方
- ①他社から内定をもらった
- ②職種が希望と違った
- ③適性がない
- ④志望業界が変わった
- ⑤地元企業での就職が決まった
- ⑥家庭の事情
- ⑦進学や留学が決まった
- ⑧留年することになった
- 内定辞退の理由を伝える際の5つのポイント
- ①最初に「内定を辞退する」旨をはっきり明言する
- ②理由は簡潔に伝える
- ③正直に誠意を持って話す
- ④面接をしてくれたことへの感謝の気持ちを表す
- ⑤期待に添えないことへの謝罪を伝える
- マナー違反にならないために気を付けたい3つのこと
- ①メールではなく電話で連絡する
- ②辞退すると決めたら連絡を先延ばしにしない
- ③必要書類の返送など必要な手続きがないかを聞く
- 内定辞退の理由は簡潔に伝えることが重要! マナーを守って誠意を見せよう
内定辞退をするときは理由の伝え方を工夫してトラブルを防ごう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「内定辞退を失礼のないよう伝えるにはどうしたら良いですか?」
「内定辞退の理由を言いたくないのですが、言わなければいけませんか?」
内定辞退をしたい学生から、このような相談を受けることがよくあります。
企業は多くの時間とコストを割いて選考を実施しているので、辞退理由を伝える際は失礼のないように注意する必要があります。
そこで今回は、内定辞退の理由をどのように伝えるべきか、例文付きで解説します。内定辞退を伝える際のマナーも解説するので、参考にしてみてくださいね。
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例文もあわせて解説! 内定を辞退する理由8選と伝え方
内定を辞退する旨を伝えたくても、伝える理由に悩んだり、伝え方に困ったりすることも少なくありません。そこで、ここでは内定辞退によくある8つの理由と、その伝え方を例文を用いて解説します。

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アドバイザー
焦って本意ではないことを口にしてしまわないよう、基本的には理由を聞かれるものと考えて準備しておきましょう。
内定への回答を迷っている人がすべきことについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
内定に迷う人がすべきことは? 失敗しない就活のポイントを解説
内定辞退で後悔しないための未然防止策|後悔したときの対処法も解説
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①他社から内定をもらった
「他社から内定をもらった」という理由で内定辞退をする場合、その旨を正直に伝えて問題ありません。「ほかの企業に行くため内定を辞退する」という理由はシンプルながら説得力があり、納得してもらいやすいです。
「ほかの企業を選ぶと言い出しにくい」「言うのが気まずい」と感じるかもしれませんが、人事側からすれば、こうした理由で内定辞退をする学生は珍しくはありません。

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ただし、具体的にどこの会社から内定をもらったのか、など別の企業について必要以上に伝える必要はありませんよ。
お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。
本日は内定辞退をお伝えするためご連絡いたしました。このたび、ほかの企業様からいただいた内定をお受けすることにいたしました。
御社の方々には人事の〇〇様をはじめ、インターンシップや面接・面談などで大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。それにもかかわらずご期待に添えない形となり、申し訳ございません。
本来ならば直接お伝えすべき内容ですが、お電話でのご連絡となったこと、重ねてお詫び申し上げます。改めましてこのたびはありがとうございました。失礼します。

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冒頭で内定辞退と理由を簡潔に伝えられているため、明確でわかりやすいですね。
キャリアアドバイザーが読み解く!内定辞退の理由を掘り下げられたときの対処法
企業に詳しく聞かれても詳細に答える必要はない!
内定を辞退される企業側としては、どこの企業に内定が決まって自社を辞退することになったのかは、非常に気になるところです。今後の採用活動において、どのような点で他社に劣っていたのか、あるいは学生が何を重視して企業を選んでいたのかといった情報を、なるべく学生自身から聞きたいと考える企業は少なくありません。
実際に学生を支援するなかでも、企業によっては「一度、学生と直接面談させてほしい」と要望されたり、内定先の企業名を具体的に教えてほしいと言われたりすることもあります。そのような場合は、まず学生にその旨を伝え、意向を確認したうえで対応します。学生側が「もう面談は不要です」ということであれば、その旨を正直に企業に伝えます。
これはエージェントを利用している学生の一例なので、アドバイザーが企業と学生の間に立って対応しています。しかし、そうでない人でもあえて内定先のことを教える必要はありません。「具体的にどこの企業から内定を得たか」といった詳細な情報は、ご自身の意向として伝えたくなければ、言及を避けた方が無難でしょう。
②職種が希望と違った
就活では「希望とは違う職種の募集だが、憧れの企業だから志望した」「面接で別の職種が合っていると言われ、志望職種を変えた」というケースもありますよね。
しかし、「やはり希望の職種で働きたいと思った」「別の企業から希望の職種で内定をもらった」という場合は、その旨を正直に伝えてください。
どの職種で働くかは、どの企業で働くかと同じくらい重要です。自分のキャリアや志向をしっかり考えた結果であるということを伝えるようにしましょう。

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アドバイザー
もちろん、「〇〇社のほうが仕事の条件が良く、魅力的に感じたので」などと正直に言うことでかえって失礼になる場合もあるので、すべて正直に言えば良いというわけではありません。
お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。
御社の〇〇職で内定をいただいておりましたが、辞退の旨をお伝えするためご連絡いたしました。
御社の事業内容や企業理念に惹かれ御社を志望いたしましたが、改めて自分のキャリアや志向について考えた結果、△△職種として働きたいという気持ちを再確認いたしました。
「入社後の活躍を期待している」といっていただいたにもかかわらず、ご期待に沿えない結果となり申し訳ございません。
これまで面接や面談などでお時間を割いていただき、ありがとうございました。改めまして、このたびは申し訳ございませんでした。

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企業の事業内容や企業理念に惹かれて志望した、と添えることで、面接時は確かに志望していたという思いが伝わります。
③適性がない
「適性がない」という理由から内定辞退をする場合は、そう感じたきっかけや理由を述べるようにしましょう。
人事は、業務内容に適性があるかどうかも含めて評価をしたうえで内定を出しています。そのため、ただ「適性がないから内定を辞退する」というだけでは採用側にとっても違和感になる可能性があります。
だからこそ、適性がないことを理由にする際は、いつ、なぜ適性がないと感じたのかをあわせて伝えるようにしましょう。
お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。
本日は内定辞退をお伝えするためご連絡いたしました。
御社の〇〇部の内定をいただき、内定者インターンに参加させていただいていたのですが、ほかの内定者についていけず、自分には適性がないと感じることが多々ございました。
働くなかで学んだり成長しても適応は難しいと感じ、こうした結論に至りました。
身勝手な理由でご期待に添えない形となり、大変申し訳ございません。
最後になりますが、面接やインターンでは大変お世話になり、ありがとうございました。失礼いたします。

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インターンで実際に経験したことは、辞退の判断に至った理由を伝えるうえでは説得力につながります。インターンのお礼も忘れずに伝えましょう。
④志望業界が変わった
就活を通して、価値観や考え方の変化から志望業界が変わることもありますよね。
志望する業界が変化したという理由で辞退する場合は、その旨を正直に伝えつつも将来について考えた結果だということを一緒に伝えるようにしましょう。
毎年多くの学生に接する人事は、そのことも理解しているので、自分の将来について改めて考えて志望業界が変わったといえば、納得してもらえることが多いです。
ただし、安易に志望業界を変えたのではなく、深く考えた結果であることはしっかり伝えてくださいね。
お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。
御社の〇〇職で内定をいただいておりましたが、辞退の旨をお伝えするためご連絡いたしました。
御社の事業内容や企業理念に惹かれ御社を志望いたしましたが、改めて自分のキャリアや志向について考えた結果、△△職種として働きたいという気持ちを再確認いたしました。
「入社後の活躍を期待している」といっていただいたにもかかわらず、ご期待に沿えない結果となり大変申し訳ございません。
これまで面接や面談などでお時間を割いていただき、ありがとうございました。改めまして、このたびは申し訳ございませんでした。

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こ企業の事業内容や企業理念に惹かれて志望した、と添えることで、面接時は確かに志望していたという思いが伝わります。
⑤地元企業での就職が決まった
地元企業での就職が決まったことが理由で内定を辞退する場合は、なぜ地元の企業を志望しているのかを具体的に伝えると納得してもらいやすいです。
「生まれ育った地元に貢献したい気持ちが強い」「家族の希望もあって地元で就職することにした」など、地元企業に就職する理由を挙げると説得力が増します。
辞退する企業に何か問題があったり、競合他社と比較したりして辞退するわけではない分、比較的伝えやすい理由です。ただし、「地元に帰ることにした」と嘘をついてしまうと、のちのち自分の首を絞めることになりかねないため注意しましょう。
お世話になっております。御社から内定をいただいております、〇〇大学の〇〇です。
このたび、地元企業への就職を決めたため、内定辞退のご連絡をいたしました。
大学進学のため地元を離れて以来、地元が現在抱えている問題や秘めている可能性に関心を持つようになっておりました。そうした状況で地元企業から内定をいただき、地元に貢献したいという自分の思いに改めて気付かされました。
御社にはインターンから面接・面談まで親切にしていただき、学ばせていただいたことも多く感謝の気持ちでいっぱいです。ご期待に添えず申し訳ございませんが、何卒ご理解いただけますと幸いです。

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内定して改めて自分の思いに気付くということもあるものです。自分の気持ちの変化を正直に伝えましょう。
⑥家庭の事情
家庭の事情で内定を辞退せざるを得ないこともありますよね。家族からその企業への入社を反対されたり、家族の事情により勤務地や勤務時間に制限があったりと、状況によってさまざまな理由があるでしょう。
家庭の事情に関してはデリケートかつプライベートな内容になるため、無理にすべてを伝える必要はありません。ただし、「家族と相談の結果、辞退することにしました」と伝えると「家族に反対されたのだろうか」と思われてしまうおそれがあります。
相手に失礼にならないようにも、例文を参考にした伝え方を考えてみてください。
お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。
このたび〇〇職の内定をいただいておりましたが、辞退させていただきたくご連絡いたしました。
家庭の事情により御社で働くことが難しくなってしまったためです。内定者研修の準備を進めていただいているなか、ご期待に添えない形となり大変申し訳ございません。
御社の皆さんにはお忙しいなか、面接のために貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。
最後になりますが、御社のますますのご活躍をお祈りしています。このたびは申し訳ございませんでした。

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理由は「家庭の事情」と述べるにとどめていますが、これくらいで十分です。その分、謝罪と感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。
⑦進学や留学が決まった
大学院の入試や留学も視野に入れながら就活をしているという人もいますよね。結果的に進学や留学のために内定を辞退することになった場合は、「さらなるレベルアップのために勉強を続けることにした」という内容を伝えることがおすすめです。
進学や留学を理由に辞退する場合、自分を高めるための選択をしたという点から、応援する気持ちを持って内定辞退を受け入れてもらえる可能性があります。
とはいえ、採用計画の練り直しなどで迷惑をかけることに変わりはないため、謝罪の気持ちもしっかり伝えるようにしてくださいね。
お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。
本日は、いただいていた〇〇職の内定辞退のためご連絡いたしました。このたび、教授の勧めもあって大学院への進学が決まり、研究室での勉強を続けて自分の知識をより深め、より社会に貢献できる人材になりたいと考えたためです。
担当者の方には面接をしていただいたり、仕事や御社の社風などについてお話をしていただいたりと大変お世話になりました。ありがとうございました。
このような勝手な事情によりご期待に添えない形となり、ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

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こ進学するのであれば仕方のないことですが、例文のように感謝の気持ちを伝え、きちんと謝罪することが大切です。
⑧留年することになった
留年することになった場合、その企業に何か問題や不満があるわけではないことを伝えるためにも、正直に留年すると伝えることが重要になります。
ただし、病気やケガなどの事情がない限り、留年は「自己責任」と判断されます。内定が決まっていたにもかかわらず力不足で卒業に至れないことについて、誠意を込めて謝罪することを忘れないでください。
また、留年を伝える場合は言いわけが多くならないようにも注意しましょう。場合によっては卒業を待つといってもらえることもあるため、そうした場合の答え方も考えておくと良いですよ。
お世話になっております。御社の〇〇職の内定をいただいております、〇〇大学の〇〇です。
大変申し上げにくいのですが、この度大学を留年することになり、内定辞退のためご連絡いたしました。
憧れていた御社から内定をいただいていたにもかかわらず、自分の計画性のなさ、力不足によりこのようなご迷惑をおかけしてしまうことを深くお詫び申し上げます。
面接や内定後のフォローのため貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。ご期待に添えない形となり情けない限りです。大変申し訳ございません。

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開き直るのではなく、計画性のなさなど自分の責任であることをしっかり受け止めていることがわかる例文です。
内定辞退の理由を伝える際の5つのポイント

たとえ説得力のある理由があったとしても、内定辞退の伝え方によっては失礼な印象を持たれてしまう可能性があります。
社会人になってから辞退した企業とかかわる機会がないとは言えませんし、自分のスキルや経験、将来性に期待してくれた企業だからこそ、失礼のないよう内定辞退を伝えたいですよね。
お互いに納得した状態で内定を辞退するために、ここでは辞退を伝えるときの5つの重要なポイントを解説します。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ内定辞退が後ろめたく感じる人へ
感謝の気持ちを伝えることを忘れずにいよう
内定をもらった企業に対して、「なんだか辞退するのが申し訳ない」という気持ちになる人は少なからずいると思います。「人事に怒られないかな……」と心配する人もいるでしょう。
もし担当者に連絡するときにきまずさを感じるのであれば、直接話すときに「内定をいただけて本当に嬉しかったです、ありがとうございます」などと、感謝の気持ちを伝えることを意識するのがおすすめです。
社会人になっても、いつ・どのような形でその企業の社員と再会するかわかりませんから、できる限り良い印象で関係を終えることが望ましいです。「内定をいただけて嬉しかったです」「面接に時間を割いていただきありがとうございました」などの感謝の言葉があれば、人事も悪い思いはしませんし、あなたの誠意も伝わりやすくなりますよ。
①最初に「内定を辞退する」旨をはっきり明言する
内定辞退を伝えるときは、最初にはっきりと辞退の旨を伝えてください。
言いにくいからと先に理由から始めると、人事は何の話かわからないまま話を聞くことになります。また、話の本質がわからないと、自分は「内定を辞退する」と伝えたつもりなのに承諾だと勘違いされるなど、認識にずれが生じるリスクもありますよ。
内定を承諾するのか辞退するのかを最初に明言しないと、人事はその回答をどう判断して良いのかわからず困ってしまいます。

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「内定辞退をする」ということが確実に伝わるような、はっきりした言い方を心掛けてくださいね。
②理由は簡潔に伝える
内定辞退の理由を聞かれた場合は、簡潔に伝えるようにしてください。
人事が内定辞退の理由を聞く目的の一つとして、今後の採用活動のヒントを得るためということが挙げられます。話がまとまっていない状態でだらだらと理由を伝えると、人事側は要点をつかめず、得たかったヒントが得られない可能性があります。
また、本音を聞かせてほしいと言われるとつい「ほかの企業よりも給与が低い」「福利厚生が手薄」「業績や将来性に不安がある」など企業を下げるような内容が出てくることもありますよね。
しかし、ほかの企業と比べられたり、企業の問題点を指摘されて良い気持ちがする人はいません。理由を問われても、企業の批判にならないように注意しましょう。
③正直に誠意を持って話す
正直に誠意を持って話すようにすることも、内定辞退を伝える際のポイントです。
採用活動はさまざまなコストをかけておこなわれています。加えて、入社後の活躍を期待して丁寧にやり取りしていた学生から内定辞退を申し出られると、ショックや落胆を感じる可能性があります。
企業側にも迷惑をかけてしまっていることを理解し、誠実な態度で内定辞退の理由を伝えることが大切ですよ。
④面接をしてくれたことへの感謝の気持ちを表す
内定を得るまでの間に、面接だけでなく面談やOB・OG訪問を手配してもらった人もいると思います。そのように割いてもらった時間に対して、しっかりと感謝の言葉を述べましょう。
面接やそれにともなう手続きに時間を割いてもらったことにお礼を伝えず、ただ内定辞退をしたい旨だけを伝えると、自分勝手な印象を持たれてしまうおそれがあります。

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最後に面接してもらったことへのお礼を伝えれば、お互いに気持ち良くやりとりを終えられますよ。
⑤期待に添えないことへの謝罪を伝える
期待に添えないことへの謝罪を伝えることも、内定辞退を申し出る際のポイントです。
企業は学生の経験やスキル、将来性を評価し、入社後の活躍に期待して内定を出してくれています。そのため内定辞退を申し出てきた学生に対して「せっかく期待していたのに……」と残念に思う人事担当もいることを忘れないようにしましょう。
そうした思いを汲み取って期待に添えないことへの謝罪を伝えれば、最大限相手を気遣いながら内定辞退を申し出ていることが伝わりやすくなります。

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相手の気持ちに寄り添った申し出を意識すると、丁寧で誠実な印象になりますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「第一志望です」と伝えた企業への対応は誠意が重要!
企業からの期待があるからこそ理由をはっきり伝えよう
面接で「御社が第一志望です」と伝えてしまった企業の内定を辞退したいとき、どのように対処すべきか悩む学生も多いでしょう。面接で第一志望と伝えていても、内定辞退すること自体は問題ありません。学生には入社する企業を自由に選択する権利があるため、たとえ面接で第一志望と伝えていても、最終的な判断は学生側の自由なのです。
しかし、第一志望と伝えていたからこそ、企業からの期待が大きいことも事実です。そのため、より誠実に対応することが重要です。また、内定辞退の理由も明確に話すようにしましょう。曖昧にするのではなく、「自分のやりたいことがかなえられそうな企業がほかに見つかった」などとはっきり伝えるのが理想的です。もちろん辞退理由をすべて話す必要はありませんが、可能な範囲で詳細を伝えた方が企業も納得するでしょう。
第一志望と伝えているからこそ、学生も企業もお互いに強い思いがあると思います。マナーを守り、誠意ある対応をしましょう。
マナー違反にならないために気を付けたい3つのこと

内定辞退を伝える際は、伝える内容や伝え方に関する注意点を押さえることも重要です。どんなに誠意を込めて内定辞退を伝えたつもりでも、伝える手段やタイミング次第で失礼にあたる可能性もありますよ。
辞退を伝える際に相手にマイナスな感情を抱かせないためにも、内定辞退の理由を伝える際の注意点を押さえておきましょう。
①メールではなく電話で連絡する
内定辞退の申し出は、メールだけで済ませず、電話でおこなうようにしましょう。文面で伝えるよりも、電話のほうが誠意やお礼の気持ちをしっかり伝えられます。
また、メールだと普段の業務メールに埋もれてしまい、人事に気づいてもらえない可能性もあります。辞退する側としても、送ったメールに必ずしも返信が来るとは限らないため、きちんと内定辞退が伝わったか確認できません。
そのため、確実に内定辞退を伝えるためにも電話で直接伝えるようにしましょう。

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もし電話をかけてもなかなかつながらない場合には、メールでの連絡となることへのお詫びを添えてメールで内定辞退を伝えます。
内定辞退の連絡を電話でする際のマナーや流れはこの記事で解説しています。電話を掛ける前に、一度チェックしておきましょう。
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電話での内定辞退はスピードが重要です。この記事ではキャリアアドバイザーが、電話で内定辞退する際の5つの基本や伝え方、状況別の対処法などについて解説します。また電話する前に準備すべきことや緊張の和らげ方も紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
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②辞退すると決めたら連絡を先延ばしにしない
内定辞退の意志を固めたら、回答を先延ばしにせず速やかに人事に連絡しましょう。
学生の内定辞退は、今後の採用計画に影響します。内定辞退の連絡が遅れると、採用計画の練り直しなど、人事にかかる負担が大きくなる可能性があります。
内定承諾の回答期限まで余裕があったとしても、内定を受けるつもりがないのであれば、速やかに連絡することを心掛けましょう。
こちらの記事では採用メールへの返信の仕方について紹介しています。辞退をする際の例文も紹介しているので、あわせて確認してください。
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採用通知メールがきたら返信して企業に自分の意思を示す必要があります。 この記事では採用通知メールの返信時に押さえておくべきポイントやマナーなどをキャリアアドバイザーが解説します。 返信例や解説動画もありますので、素早く対応できるようにしましょう。
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③必要書類の返送など必要な手続きがないかを聞く
すべての企業が辞退の手続きをおこなってくれるとは限らないため、内定辞退の連絡と一緒に、辞退にともなって対応事項がないかを確認しておきましょう。
- 内定通知書の返送が必要か
- 選考に関連する資料の扱い方
- 登録した企業マイページの退会方法 など
内定を辞退するからといって何もしないのではなく、アフターフォローを心掛ける姿勢を大切にしましょうね。
内々定を辞退する際に必要な手続きについては以下の記事で紹介しています。内定の辞退との違いを確認して、失礼のないように努めましょう。
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内定辞退の理由は簡潔に伝えることが重要! マナーを守って誠意を見せよう
内定辞退の理由は、長すぎると忙しい人事の時間を奪うことになったり、言いわけに聞こえたりするおそれがあるので、簡潔に伝えてください。
言える範囲で良いので正直に理由を言うこと、原則としてメールだけで連絡を済ませず電話で伝えること、内定辞退を決めた時点で早めに連絡することなども基本的なマナーです。
今後かかわらない企業であったとしても、お互いにとって気持ちの良い内定辞退の伝え方を意識してくださいね。
キャリアアドバイザーが読み解く!内定辞退で覚悟しておくべきこと
キャリアアドバイザー
吉川 智也
プロフィールをみる辞退理由はあらかじめ深掘りされることを想定しておこう
内定を辞退する際、採用担当者から詳細な理由を聞かれることもあるため、その際の回答も用意しておきましょう。できれば、企業に合わせて回答を準備しておくと良いですね。
企業によって何を良しとするかは、基準が異なることもあります。同じ内定辞退の理由でも、ある企業にとっては問題なくとも、ある企業にはマイナスな印象を持たれてしまうかもしれません。内定辞退を伝える企業の社風を考慮し、理由や伝え方を工夫しましょう。
当たり前ですが、どの企業にも失礼にあたる理由は避けるべきです。たとえば「他社の方が働く条件が良かった」などと正直に伝えてしまうと、どんな企業であれマイナスな印象になってしまいます。伝え方一つで相手への印象は大きく変わるので、この記事で紹介する例文などを参考に、あなたなりの伝え方を考えてみてください。