就活で10社しか受けないなら絞る企業の選定が重要! 決め方を解説

この記事のアドバイザー

自分に合う進め方を考えよう!就活で10社しか受けない場合は○○を意識した対策が必須

目次

  1. 10社しか受けない選択をする場合はリスクや就活の進め方を把握しておこう
  2. 何社受ける場合でもまずは確認! 就活で受ける企業の平均数とは
  3. プレエントリー数は平均28.1社 / エントリーシート(ES)の提出数は平均12.7社
  4. 学生一人あたりの内定獲得平均数は2.61社
  5. 就活に余裕がある場合は10社以上受けておくのがベター
  6. 絞る前に確認しておきたい! 就活で10社しか受けない場合の4つのリスク
  7. ①選考に慣れるための機会が少ない
  8. ②気持ちに余裕がなくなりやすい
  9. ③出会う企業や業界の幅が狭まる
  10. ④今後受ける企業数を増やしづらくなる
  11. こんな場合は無理に10社以上受ける必要はない? 考えられる2つのケース
  12. ①すでに就職先の候補が決まっている場合
  13. ②公務員志望で民間企業を併願している場合
  14. 就活がスムーズに進むこともある! 10社しか受けない場合の3つのメリット
  15. ①スケジュール管理の負担が減る
  16. ②一つの企業の対策に割ける時間が増える
  17. ③企業や業界を絞ることで本気度を伝えやすい
  18. 人や状況によって最適数は変わる! 大事なのは受ける企業の「数」ではなく「中身」
  19. 適性の見極めが重要! こんな人は受ける企業を10社に絞ることも検討しよう
  20. ①同時並行で多くのことを進めることが苦手
  21. ②ほかの活動で忙しく就活にあまり時間を取れない
  22. ③キャリアビジョンや仕事への価値観が明確にある
  23. 【10社以上受けたい場合】応募企業を増やす3つの方法
  24. ①合同説明会や就活のイベントに参加する
  25. ②企業のスカウト機能がある求人サイトを活用する
  26. ③就職エージェントに企業を紹介してもらう
  27. 【10社しか受けない場合】就活を進める際に意識すべき3つのこと
  28. ①自分と企業の共通点を洗い出して適性度合いを見極める
  29. ②受ける10社は隅々まで調べる
  30. ③受ける企業に合わせた模擬練習を入念におこなう
  31. 就活で10社しか受けないことに関して悩む学生の質問に回答!
  32. 就活で10社しか受けないのも一つの選択肢! 自分の目的や特性に合った数を受けよう

10社しか受けない選択をする場合はリスクや就活の進め方を把握しておこう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく

「就活で10社しか受けないのは少ないですか?」
「10社に絞った場合どうやって就活していくのが良いか知りたいです。」

というような質問や相談を受けます。

新卒の就活では、多少の前後はあるものの各企業が一斉に採用活動を開始するため、同時並行で企業の選考を受けていくのが一般的です。そのなかで何社受けるべきなのか、10社では少ないのかもしれないと不安を感じる人もいますよね。

そこでこの記事では、受ける企業の一般的な平均数を紹介したうえで、10社しか受けないことのリスクやメリット、10社に絞った場合の就活の進め方などを解説します。また、自分が10社に絞って就活すべきかどうかを判断するチェック項目も紹介するので、ぜひ参考にして自分に適したやり方で就活を進めてくださいね。

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何社受ける場合でもまずは確認! 就活で受ける企業の平均数とは

  • プレエントリー数は平均28.1社 / エントリーシート(ES)の提出数は平均12.7社
  • 学生一人あたりの内定獲得平均数は2.61社
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就活生

就活で企業へのエントリーをし始めたのですが、10社くらいしか応募したい企業がなくて……。これって少ないのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

たしかに自分が受ける企業数は一般的に見て少ないのか多いのか、気になりますよね。まずは受ける企業の一般的な平均数を一緒に確認していきましょう。

就活で10社しか受ける企業がなかったり、10社しか受けないと決めている人もいるかと思いますが、一般的にはこの企業数で大丈夫なのか不安な人もいますよね。

ここでは、一般的にほかの学生が何社受けているのか平均数を紹介します。平均数を把握することで、自分が受ける企業数の目安になるのでまずは確認してみてくださいね。

プレエントリー数は平均28.1社 / エントリーシート(ES)の提出数は平均12.7社

まずは受ける企業の定義が「プレエントリー」なのか「ESを提出する」なのかで、10社受けるのが少ないのか多いのかが変わってきます。

プレエントリーとは
  • 就職サイトなどを通じて、「企業の情報が欲しい」「企業に関心がある」ことを示すために意思表示をすること
  • 応募するための資料や企業の情報を受け取るためにおこなうものであり、企業への応募とは異なる

就職みらい研究所の「就職白書2024」によると、プレエントリーした学生一人あたりの平均数は28.1社という結果でした。つまり、プレエントリーすることを「受ける」とするならば、10社は平均よりも大幅に少ないといえます

一方で、ESを提出した学生一人あたりの平均数は12.7社となっており、ES提出を「受ける」とした場合には、10社は平均的な数だといえるでしょう。

プレエントリーについて詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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また、エントリーに関してはこちらの記事で解説しているので、あわせて読んでみてくださいね。

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学生一人あたりの内定獲得平均数は2.61社

就職みらい研究所の「就職白書2024」によると、学生一人あたりの内定獲得平均数は2.61社でした。プレエントリーの平均数が28.1社であるため、おおよそ10社にプレエントリーして1社内定をもらえるかどうかが実情だといえます。

もちろん、あくまで平均数であるため、10社受けたら確実に1社内定を取れるわけではありません。一人で何社も内定を獲得している人もいれば、たくさんの企業の選考を受けてもなかなか内定を獲得できない人もいます。

一概には言えませんが、受ける企業と自分の相性次第で内定獲得できるかどうかも変わってくるでしょう。このような背景をふまえて自分が受けるべき企業数を考えてみてください。

まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認しましょう

自分に合った職業・合わない職業を見つけることは、就活の成功に不可欠です。しかし、見つけることが難しいと感じる人も多いでしょう。

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自分の適職・適さない職業を今すぐチェックしてみてください。

就活に余裕がある場合は10社以上受けておくのがベター

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就活生

受ける企業が10社というのは平均より少ないのですね。そうすると、やはり10社以上受けるのが良いのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

個人の目的や状況にもよるため、すべての人が10社以上受けるべきとは言えません。しかし、平均数を考えると10社以上受けておくのが良いといえるでしょう。

就活は自分に合った就職先を探し出すことが目的になるため、そのゴールにたどり着くまでの過程は人によって異なります。そのため、受ける企業数についても一概に10社以上受けたほうが良いとは言い切れません。

ただし、10社しか受けない場合は10社以上受ける場合よりも巡り会う企業の数も少なくなります

そのため、学業や個人の活動、就職活動のスケジュールに余裕があるならば、10社以上受けておくのが良いでしょう。

多くの企業を受けたほうが良い理由について、こちらの記事で詳細に解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

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長尾 美慧

キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる

プレエントリー後も選考辞退は可能なため興味がある企業にはアタックしておこう

一度プレエントリーをおこなえば、必ず選考に進まなければならないと考えている人もいますが、決してそんなことはありません。そもそもプレエントリーとは「興味があります」という企業への意思表示であり、資料請求や情報収集の役割が強いため、プレエントリー後にキャンセルすることも可能です。

ESの提出など、企業への応募は実際の選考への参加申し込みとなるため、基本的にキャンセルは難しいですが、もし選考を受ける意思がなくなった場合は、企業に連絡して途中で選考を辞退することはできます。

いずれにしても、企業にプレエントリーできる期間は限られているため、後から「やっぱり受けたい」と考えても選考を受けることはできません。そのため、余裕がある場合はひとまず興味のある企業にプレエントリーをしておくのがおすすめですよ。

あなたが受けないほうがいい職業を診断しよう

適職診断 適職診断

就活では、自分に合った仕事が見つからず悩むことも多いでしょう。

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自分の適職・適さない職業を知ることで、自信を持って就活を進めましょう。

絞る前に確認しておきたい! 就活で10社しか受けない場合の4つのリスク

就活で10社しか受けない場合の4つのリスク
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就活生

できれば10社以上受けたほうが良いことはわかりました。ちなみに、10社に絞った場合には何が起こるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

たしかに気になりますよね。10社しか受けない場合のリスクを把握しておきましょう。10社に絞るか10社以上受けるかの判断の参考にもなりますよ。

先ほども述べたように、10社以上受けるか受けないかは個人の自由です。しかし、10社しか受けない場合には少なからずリスクが存在します。

ここでは10社しか受けない場合のリスクを4つ解説するので、これらをふまえたうえで自分は10社しか受けない方向で就活を進めて良いのか考えてみてくださいね。

①選考に慣れるための機会が少ない

就活は日常生活とは異なる体験のため就活専用の対策や準備が必要であり、特に選考過程は情報を見るだけではなかなか慣れることは難しいでしょう。受ける企業が10社しかないと経験できる選考の数が少なくなり、いざ第一志望の企業を受けるとなったときに本来の力を発揮できない可能性があります。

選考はある程度回数を重ねるなかで過度に緊張しなくなったり、臨機応変な対応ができるようになるものです。もちろん、模擬練習などでも補うことはできますが、本番での緊張感や雰囲気に慣れるには実践を積み重ねることが重要だと言えます。

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キャリアアドバイザー

誰でも慣れない環境では思うように行動できなくなってしまいます。失敗をして振り返る機会が少なくなることは、10社に絞ることのリスクだと認識しておいてくださいね。

②気持ちに余裕がなくなりやすい

就活は企業側の状況もあるため何が起こるかわかりません。残りの企業が少ない状態で選考通過や内定がなかなか出ない状況が続くと、「このままで大丈夫なのか」と気持ちに余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。

また、受ける企業の数が少ない分、1社にかかるプレッシャーも大きくなるでしょう。あまりに緊張しすぎるとうまく力が発揮できないまま終わってしまい、受ける企業が減っていくにつれて精神的にも焦ってしまう可能性がありますよ。

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キャリアアドバイザー

ある程度受ける企業数があれば「もし落ちたとしても次がまだある」と思えますが、最初から受ける企業数が10社しかないと不安になってしまうかもしれません。

気持ちに余裕がなくなると就活がしんどいと感じてしまうこともあります。こちらの記事では就活がしんどいと感じたときの対処法を解説しているので、参考にしてくださいね。

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③出会う企業や業界の幅が狭まる

企業とコンタクトを取るにはエントリーが必要ですが、エントリー数が少ないと出会う企業や業界が限られてしまうことは認識しておきましょう。

出会う企業や業界の幅が狭まることのデメリット
  • 選考の過程で自分に合う企業かを見極める機会が減る
  • 募集要項や企業サイトだけではわからない企業の雰囲気を確認できない
  • 複数企業を比較検討しながら自分にマッチする企業を見極める機会が少なくなる

就活では自分で情報を集めることも重要ですが、選考を進める過程で業界や企業への理解が深まり、志望度が高まることもあります。

企業の雰囲気や社員の様子を見ることで、その企業に対する知見も溜まっていき、自分に合うかどうかを見極める精度も高まるでしょう。募集要項や企業サイトだけではわからないことも多くあるため、実際に選考を受けることは効果的です。

加えて、幅広く企業や業界を見るなかで、複数の企業を比較検討することで自分に本当に合った仕事がわかったり、今まで想定できていなかった自分にマッチした仕事が見つかる可能性もあります。10社しか受けない場合は、この機会が少なくなると認識しておきましょう。

こちらの記事では自分に合った仕事を見つける方法を紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。

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④今後受ける企業数を増やしづらくなる

新卒の就活では、ある程度エントリーや企業の選考時期が限定されているため、一定の時期を過ぎるとエントリーできる企業数が少なくなります。最初に10社に絞ってエントリーした場合、10社すべての選考が終わってからだと受ける企業数を増やしづらくなってしまうでしょう。

もちろん、通年採用や都度採用をおこなっている企業も多くあるため、受けられる企業がなくなることはないといえます。ただし、必要な採用数が確保できたらエントリーを締め切る場合も多いため、選択肢の幅が狭まりやすい点は否めません。

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キャリアアドバイザー

特に人気企業はエントリー数も多いため早々に締め切ることもあります。10社に絞る場合も、早めに企業HPや求人サイトを確認し、締め切る時期をチェックしておきましょう。

あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう

就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけあなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます

早めに自分に合う仕事・合わない仕事を知って、就活を成功させましょう。

こんな場合は無理に10社以上受ける必要はない? 考えられる2つのケース

無理に10社以上受ける必要がない2つのケース
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就活生

10社しか受けない場合のリスクは大きいですね……。ちなみに10社以上受ける必要がない場合もあるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

個人の状況にもよりますが、10社以上受ける必要がない場合や10社に絞ったほうが良い場合もありますよ。一緒に確認していきましょう。

ここまで10社しか受けない場合にはリスクがあることや、そのリスクを減らすためにも10社以上エントリーしておくほうが良いと述べてきました。しかし、個人の状況によっては10社以上受けなくても良いケースや、むしろ10社以下にしたほうが良いケースもあります。

ここで紹介する2つのケースに当てはまる人は、自分の状況と照らし合わせながらどのくらいエントリーすべきかを考えてみてくださいね。

①すでに就職先の候補が決まっている場合

今就活を進めている人のなかには、何らかの形ですでに就職先の候補があったり、就職先がほぼ決まっている場合もあるかと思います。その就職先に就職することに納得しているのであれば、無理に10社以上エントリーしなくても問題ありません。

具体的には、以下のようなケースが考えられます。

すでに就職先の候補がある場合の例
  • インターンシップに参加した企業から内々定が出ている
  • 早期選考ですでに内々定が出ている
  • 親族が自営業を営んでいて就職しようと思っている
  • 知人の企業に入社できる

上記のような場合は、10社に絞ってすべて落ちてしまった場合でも就職先があるという安心感があるため、気持ちに余裕がある状態で10社の選考に臨めるでしょう。また、10社以上受けるよりも負担が掛からない範囲で候補の就職先と比較検討ができ、自分に合う企業を見極めやすくもなりますよ。

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キャリアアドバイザー

ただし、候補となっている就職先に納得していないなら、10社以上受けてより自分にマッチする企業を探すと良いでしょう。

内定と内々定の違いについてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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②公務員志望で民間企業を併願している場合

公務員を志望している人のなかには、公務員に受からなかった場合に民間企業への就職を考えている場合もありますよね。公務員を本命として目指していて、民間企業を併願しているのであれば、10社以上受ける必要はないでしょう。

むしろ、多くの企業を受けるとやるべきことが多くなったり、スケジュール調整が難しくなることもあり、公務員試験に注力できなくなる可能性もあります。就活は自分に合った就職先ややりたいことができる企業に就職することが目的であるため、民間企業のなかに10社以上興味のある企業がないのであれば、むやみに増やす必要はないといえます。

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キャリアアドバイザー

確固たる目的があるのであれば、周りの情報に流されずに自分が最適だと思う進め方をして、スムーズに就活を進められるようにしてくださいね。

こちらの記事では公務員と民間企業を併願する場合のスケジュールや意識すべきことを解説しているので、あわせて参考にして就活を進めてみてください。

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キャリアアドバイザーコメント

根岸 佑莉子

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10社に絞る場合は企業の倍率や人気度も重要な要素

上記でお伝えしたようなケースに当てはまっており、受ける企業の数を10社以内に絞るつもりであれば、受ける企業の倍率や人気度など含めた「入社難易度」についてもしっかりと考慮したうえで企業を選ぶようにしてください。 

たとえば、誰もが知る人気企業や毎年多くの学生が集まる高倍率の企業ばかりを選んだ場合、当然ながらすべての企業に落ちる可能性が高まります。また、こうした人気企業には優秀な人材が多く集まるため、選考突破の難易度もほかの企業より高くなるでしょう。

このリスクを避けるには、知名度の高い大企業、地方の中小企業、仕事内容に興味があるベンチャー企業など、企業規模のバランスをみて受けることが重要です。また、新卒就活の倍率や人気は企業の知名度によって左右されやすいため、大手を受ける際は、BtoB企業などの一般的には知られていないような穴場企業を受けるのもおすすめですよ。

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就活がスムーズに進むこともある! 10社しか受けない場合の3つのメリット

10社しか受けない場合の3つのメリット
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就活生

10社に絞ったほうが良いケースもあるのですね。10社しか受けない場合には具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

良い視点ですね。リスクもあれば、10社に絞るからこそ得られるメリットも存在します。具体的に何があるのか一緒に確認していきましょう。

見方を変えてみると、10社しか受けないことで得られるメリットもあります。先に解説したリスクと一緒に押さえたうえで、10社に絞って受けるべきか検討してみてくださいね。

①スケジュール管理の負担が減る

就活は選考フェーズが異なる複数の企業のスケジュールを同時並行で管理する必要があるため、受ける企業が多い場合はスケジュール管理が難しくなるでしょう。その点、受ける企業が10社程度であれば各企業との日程も調整しやすいため、スケジュールを管理する負担は少なくなります。

また、スケジュール管理に時間を取られると、企業研究や業界研究、面接準備などの対策に割く時間も減ってしまうかもしれません。受ける企業が少なければ事務的な作業時間が減り、就活の対策をスムーズに進められるでしょう

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キャリアアドバイザー

受ける企業数が多くなるとその分メールや書類などのやり取りも増えるため、連絡を見落としてしまう可能性も高くなります。受ける企業数を絞ることでこのリスクを減らせるのは大きなメリットといえますね。

②一つの企業の対策に割ける時間が増える

1社の準備に割ける時間が多くなることも、受ける企業数が少ないことのメリットです。たとえば、3カ月の間に30社受ける場合と10社受ける場合では、必然的に1社に割ける時間が変わってきます。10社のほうが1社に対して十分な対策ができるでしょう。

就活は選考が段階的に進んでいくため、各選考フェーズにおける対策時間は限られています。受ける企業数が多いと、ある企業の対策を優先してもう一つの企業の対策は十分にできなかったために落ちてしまった、という状況も発生してしまうかもしれません。

その点、受ける企業数が少なければ、一つひとつの企業にたっぷり時間を取って企業研究や面接対策などをおこなうことができます。たとえ落ちたとしても「これだけ対策しても無理であれば自分には合わなかったんだ」と納得感を持って、次に進めるでしょう。

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キャリアアドバイザー

多くの企業を受けていると、話した内容が混在しどの企業で何を話したのかわからなくなってしまうこともありえます。意図しないミスが減らせるのも受ける企業を少なくするメリットといえるでしょう。

③企業や業界を絞ることで本気度を伝えやすい

企業は「就活の軸が一貫しているか」や「選考をどのくらい通過している人材なのか」などを知るために、自社以外にどのような企業を受けているのかを確認することがあります。その際、企業や業界を絞っているとその企業への本気度が伝わりやすいです。

というのも、多くの企業を受けていると「たくさん受けているうちの一つなんだな」と思われますが、あえて企業を絞っていることが説明できれば「吟味したうえでうちの企業を受けてくれてるんだな」と思ってもらいやすくなります。

絞っている企業に一貫性があれば、説得力を持った根拠を提示しつつ入社意欲の高さをアピールできるでしょう

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キャリアアドバイザー

多くの企業を受けていたとしても、受けている根拠が一貫しており説得力があるのであれば問題ありません。

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吉川 智也

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10社しか受けない場合は「あえて絞っている」と伝えて就活への意欲も示しておこう

受ける企業の数を絞ることで、本気度や志望度の高さを伝えやすくなりますが、企業によっては「就活自体への意欲が低いのではないか」といった疑念を抱くケースも考えられます。そのため、あえて企業数を絞って就活していることをしっかりと示すことが重要です。

たとえば、志望動機のなかで企業数を絞った経緯を伝えるのは効果的だといえます。食品業界の企業を受けているのであれば、きっかけやなぜその会社なのかを伝えるとともに「絶対に食品業界で活躍したいという覚悟を決めたからこそ企業数を絞っている」とアピールすれば、企業側も意欲が低いとは感じません。

ただ、どうしてもその会社に入社したくてその会社だけにエントリーした、というような極端なアピールは、避けたほうが良いでしょう。もし事実だとしても、企業側は良い印象を残したいために言っているのではないかと、疑念を持つ可能性があります。また、後先考えずに行動する人かもしれないなど、良くない印象を抱かれるリスクもあるので、極端なアピールにならないように気を付けてくださいね。

人や状況によって最適数は変わる! 大事なのは受ける企業の「数」ではなく「中身」

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就活生

10社しか受けないリスクとメリットを見てきて、なんだか10社以上受けるべきか、10社に絞って受けるべきかわからなくなってきました……。

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キャリアアドバイザー

たしかに情報がたくさんあると迷ってしまいますよね。そのようなときは、一度自分にとっての就活の目的は何かを振り返ってみると良いですよ。

ここまで、エントリーの平均数や、10社しか受けないリスクとメリットなどを見てきて、何が正解なのかわからなくなっている人もいるのではないでしょうか。ここで考えるべきは「就活の目的は何か」ということです。

一般的に就活の目的は、自分に合った就職先に就職することであり、そこにたどりつくまでの就活のやり方は個人の状況によって変わります。そのため、何社受けるか正解はありません。

10社以上受けてもその企業が特に吟味せず自分に合わない企業ばかりであれば、たとえ多く内定をもらったとしても入社後に後悔してしまうでしょう。一方で、10社しか受けなくてもすべての企業が自分にマッチしている企業であれば、就活の目的は達成できたといえます。

つまり、大事なのは受ける企業の「数」ではなく「中身」です。自分が納得して受けたいと思う企業かどうかを吟味したうえで、自分の性格や状況に合った最適な企業数を受けるようにしましょう

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キャリアアドバイザー

就活の進め方に決まりはありません。この後に自分が10社に絞って受けるべきか、10社以上受けるべきかを見極める方法を紹介するので、参考にして受ける企業数を検討してみてください。

適性の見極めが重要! こんな人は受ける企業を10社に絞ることも検討しよう

10社に絞ることを検討したほうが良い人の特徴
  1. 同時並行で多くのことを進めることが苦手
  2. ほかの活動で忙しく就活にあまり時間を取れない
  3. キャリアビジョンや仕事への価値観が明確にある
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就活生

受ける企業数を意識しすぎて、就活本来の目的が頭から離れてしまっていました……。あくまで目的を達成するために自分にとって適切な数を受けることが大事なのですね。

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キャリアアドバイザー

そのとおりです! 個人の状況や目的によって受ける企業の最適数は異なるので、自分が10社に絞るべきかどうかをここで見極めてみましょう。

10社しか受けない場合のリスクやメリットをふまえたうえで、10社に絞ることを検討している人もいるかと思います。ここで紹介する3つの特徴に当てはまる人は10社に絞ることを検討したほうが良いと言えるので、自分はどうか照らし合わせてみてくださいね。

①同時並行で多くのことを進めることが苦手

就活では選考の準備や対策、企業との日程調整、説明会や面接への参加など、同時並行で多くのことを進める必要があります。企業によって選考フェーズも異なるため、多くの企業を受けると、その分スケジュール管理が大変になるでしょう。

このような同時並行でさまざまなことに対応するのが苦手な人は、10社に絞っておこなうほうがストレスなく就活を進めることができるかもしれません。無理に多くの企業を受けようとすると、一つひとつの対応や対策が疎かになり抜け漏れが発生する可能性もあります。

また、受ける企業を多くすることで一つの企業に対する対策の精度が低くなり、選考を通過しにくくなる場合もあるでしょう。同時並行での対応が苦手な人は、企業数を絞ったほうが1社に集中してアプローチでき、最終的には志望企業に入社できる可能性が高いといえます。

②ほかの活動で忙しく就活にあまり時間を取れない

人によっては個人の課外活動や部活動、研究やアルバイトなどに力を入れていて、就活にあまり時間を取れない人もいるでしょう。

ほかの活動が立て込んでいて就活に割く時間があまりとれない場合は、受ける企業数を絞って一つひとつの企業への準備を念入りにしたほうが良い結果が出やすくなるかもしれません

企業を絞る際に重要なのは、自分の就活の軸に沿った企業に応募することです。就活の軸を定めながら同時並行で応募を進めると、あまりマッチしない企業にも応募する状況になりやすいので、早めに就活をスタートして就活の軸を定め、自分に合いそうな企業に絞ってエントリーしましょう。

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キャリアアドバイザー

スタートが遅くなるほど受ける企業の選択肢が少なくなってしまうので、注意してくださいね。

③キャリアビジョンや仕事への価値観が明確にある

就活する際は、自分がしたいことや自分に向いている仕事が何かを探しながら選考を進める人も多くいます。一方で、就活する前からキャリアビジョンやなりたい姿、仕事に対して大事にしたいことなどが明確に定まっている人もいますよね。

このように、受けるべき業界や企業が明確にイメージできていて、そこへの熱意や志望度が高い人は、受ける企業を絞ったほうが就活がスムーズに進みますよ。無理に多くの企業を受けると、自分のあまり興味のない企業に時間を割くことになり、本命の企業にかける時間が少なくなってしまいます。

また、あまり関心がない部分に力を注ぐのはストレスになることもあるので、選び抜いた企業に絞って準備や対策を徹底することをおすすめします

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キャリアアドバイザー

受ける企業の数を絞ることで、企業にも入社意欲や熱意が伝わりやすくなりますよ。

キャリアビジョンがうまく言語化できない人は、こちらの記事を参考にして再度考えてみてください。

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キャリアビジョン例11選|例文から選考で刺さるビジョンを作成!

【10社以上受けたい場合】応募企業を増やす3つの方法

応募企業を増やす3つの方法
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就活生

3つの問いかけのおかげで、受ける企業を10社に絞るか検討しやすくなりました。ちなみに、10社以上受けたいと思ったときに応募企業を増やす方法はありますか?

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キャリアアドバイザー

先を見越してリスクを抑える心掛け、素晴らしいですね。応募企業を増やすのにおすすめの方法がいくつかあるので一緒に確認しておきましょう。

ここまで解説してきた内容をふまえて、10社以上受けたほうが良いかなと思った人もいるのではないでしょうか。ただ、むやみやたらに受ける企業を増やしても対応する数が増えるだけで、就活をスムーズに進めづらくなってしまうかもしれません。

ここでは受ける企業を増やそうと思ったときにおすすめの手段を紹介します。10社に絞って受ける場合でも知っておくと役に立つので、ぜひ把握しておいてくださいね。

就活で企業を探すのが難しいと感じている人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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①合同説明会や就活のイベントに参加する

受ける企業を増やそうと思って自分で探しているけれど、興味のある企業がなかなか見つからないという人もいますよね。その際は、あらゆる分野の企業が多く集まる合同説明会や、さまざまなテーマで開催される就活のイベントに参加してみると良いでしょう。

企業を探す際は就活サイトや企業のホームページ(HP)が一般的ですが、自分で情報を見ているだけだとわからないことも多いです。また、探す業界や企業も系統が偏ってしまうこともあるでしょう。

多くの企業が一斉に集まる合同説明会や就活のイベントであれば、多くの企業を一気に見ることができるうえ、企業側からのアプローチがある場合もあります。自分があまり関心のなかった分野や知らない企業に興味が湧くこともあるので、受ける企業の幅を広げやすくなりますよ。

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キャリアアドバイザー

ネットの情報だけでは感じられない企業の社風や社員の雰囲気を知ることができるのも良い点ですね。

合同説明会や会社説明会に参加するときはマナーを知らないと選考に影響が出る場合もあります。この記事では説明会に参加する際のマナーについて解説しているので、参加前にぜひ確認してみてください。

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また、合同説明会や会社説明会に参加する際には身だしなみを整えることも大事です。こちらの記事では説明会の服装について解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。

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②企業のスカウト機能がある求人サイトを活用する

企業を10社以上に増やそうとしても自分で探す時間がない人や、一つひとつの企業にあまり時間をかけられない人もいるのではないでしょうか。このようなときは、企業からのスカウト機能がある求人サイトを活用してみるのも一つの手段です。

おすすめのサイト特徴
OfferBox(オファーボックス)登録会員数24万人を超える就活サイトであり、企業から平均24件のオファーが届く。全国16,900社以上の企業が登録されている
キャリアチケットスカウト価値観でマッチするスカウトサービス。独自の価値観診断でマッチした企業からスカウトが来る
キミスカ企業の本気度がわかるスカウト機能が強み。自分のプロフィールを充実させていくことでスカウトが届く確率が上がる

就活サイトでエントリーする際には、企業ごとに自己PRや志望動機が必要な場合もあり、受ける企業を増やすうえでは時間がかかってしまう可能性があります。スカウトサービスでは、一度プロフィールを登録すればその内容に興味を持った企業から連絡をもらえる機能があるので、効率的に企業選びを進めることができますよ

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キャリアアドバイザー

企業からスカウトが来たからといって、自分の対応範囲を超えてすべての企業を受ける必要はないですよ。自分が興味のある企業を見極めて受けてみましょう。

③就職エージェントに企業を紹介してもらう

自分で受ける企業を増やそうと思ったけれど一人で選ぶのが不安、自分の価値観や適性にあった企業に絞って増やしたいと思う人は、就職エージェントを活用するのも良いですよ。

就職エージェントでは、学生一人ひとりに専任の就活アドバイザーが付きます。応募企業を増やすといっても、ただやみくもに探せば良いわけではありません。就職エージェントはコミュニケーションを取りながらその学生に合った業界や企業を紹介してくれるので、相性の良い企業を多く受けたい人にはおすすめですよ

就職エージェントに相談に乗ってもらいたい人は、以下から登録してみてくださいね。

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キャリアアドバイザー

就活のプロとして、就活に役立つ情報を共有してくれたり、悩み相談にのってくれるため入社する企業を決めるまでサポートしてくれる点も魅力の一つといえますね。

【10社しか受けない場合】就活を進める際に意識すべき3つのこと

10社に絞って就活を進める際に意識すべき3つのこと
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就活生

10社に絞ったとしても増やせる方法が知れて安心しました。ちなみに、10社しか受けないと決めた場合はどのようなことを意識して就活を進めたら良いですか?

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キャリアアドバイザー

10社に絞って就活を進める場合は、受ける企業を少なくしたことで得られるメリットを最大限に活用して就活を進めると良いです。意識すべきことを解説するので確認しておきましょう。

ここまで記事を読んできて、自分は受ける企業を10社に絞って就活を進めようと決めた人もいますよね。ここで重要なのは、受ける企業が少ない分、一社一社の受かる確率を最大限に高めるために動くことです。これから解説する3つのことを意識して、就活を進めてくださいね。

①自分と企業の共通点を洗い出して適性度合いを見極める

10社に企業を絞って就活をする場合は、エントリーする企業を選ぶ段階から気を引き締めて吟味する必要があります。この時点で自分にマッチしてない企業ばかりだと選考も通過しづらくなるうえ、入社したとしても後悔する可能性が高いためです。

そこで、まずは基本に立ち返り自己分析で自分の特性をしっかり把握したうえで、興味のある企業との共通点を導き出して、相性を見極めましょう。この企業選定の精度が高いほど、就活もスムーズに進み納得した結果を得やすくなります。

具体的には、以下のようなことを意識して取り組んでみてください。

自分と企業の相性を見極める際に意識すべきこと
  • 自分の就活の軸を基準にし、企業の社風や方向性を照らし合わせる
  • 企業のイメージだけで決めず、口コミサイトやOB・OG訪問などを活用し実態を把握する
  • 自分がその企業で実際に働いているイメージや先のキャリアビジョンが見えるか想像してみる
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キャリアアドバイザー

自分が仕事で大切にしたいことが見えていないと、企業選びの時点で悩むことが多くなる可能性があります。企業を選ぶ前にまずは自分を理解することを徹底してみてくださいね。

OB・OG訪問のやり方がわからない人は、こちらの記事を参考にして行動してみてください。

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②受ける10社は隅々まで調べる

10社に絞った場合、10社以上受けるよりも一社一社に多くの時間を割くことができるでしょう。その状況を最大限に生かして、受けると決めた10社のことは隅々まで調べきる気持ちで臨むことが重要です。

企業によっては「自社のなかで一番好きな商品を私に紹介してください」や「私たちの〇〇事業の課題点と改善策を教えてください」など、その企業に興味を持って調べたり自分の頭で主体的に考えていないと対応できない質問をされる場合もあります。

そのため、就活でよく聞かれる基本的な質問だけでなく、その企業独自の情報を把握して想定外の質問や状況に対応できるように準備しておくことをおすすめします。特に以下のことを意識して情報を集めておきましょう。

企業を調べる際に意識すべきこと
  • 企業HPに掲載されている情報は網羅しておく
  • 企業のSNSの最新情報を追っておく
  • 経営陣のインタビューや書籍に目を通しておく
  • 志望企業にかかわる時事的な情報も把握しておく
  • IR情報などで数値関連も意識して企業の状態を知っておく
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キャリアアドバイザー

あくまで一般的なスケジュールになるため、自分の状況に合わせてやりやすいスケジュールを組んで行動しましょう。

こちらの記事では企業研究のやり方について解説しているので、企業を調べる際にはぜひ参考にしてみてください。

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また、IR情報について見方がわからない人はこちらの記事も参考にして、調べてみてくださいね。

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③受ける企業に合わせた模擬練習を入念におこなう

10社に絞って受ける場合、選考に慣れる機会がどうしても少なくなります。就活は日常生活ではあまり使わない知識や行動をすることになるため、ある程度「慣れ」も必要です。本番の選考を受ける機会をあまり持てない分、模擬練習を重ねておくと良いですよ。

もちろん、一人でネットや書籍で情報を集めてイメージトレーニングをおこなうのも効果的ですが、見聞きするだけでは雰囲気をつかみづらく、対策に限界があります。以下のサービスなどを活用して、できるだけ本番に近い環境で面接練習をおこない、身体で感覚をつかんでおくと良いでしょう

模擬練習をする際に活用すると良いサービスの例
  • 大学のキャリアセンター
  • 民間の就職支援サービス
  • ハローワーク
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キャリアアドバイザー

その企業では、どのような選考がおこなわれるのか、どんな質問がされるのか、OB・OG訪問や就職エージェントに聞くなどして、選考の特徴も調べて対策しておいてくださいね。

こちらの記事では模擬面接のやり方について解説しているので、実施する際は参考にしてみてくださいね。

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塩田 健斗

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10社しか受けない場合は企業と接点を持つことで選考通過率を高めよう

10社しか受けない場合、上記のような応募企業の見極めや事前準備も大切ですが、同時に選考通過率を上げるためのアクションを起こすことも非常に重要です。いくら自分に合う企業が見つかったとしても、入社できなければ納得のいく就活と言えなくなってしまいます。

選考通過率を高めるには、選考前に企業と接点をつくっておくのがおすすめです。具体的な方法として、まずインターンにはできる限り参加してください。実施期間にもよりますが、インターンは社員と過ごせる時間が最も長いイベントです。実際の業務なども一緒におこなうため、企業と接点を作るには有効な手段と言えます。

また、企業説明会やセミナーなどが開催される場合は、参加するのはもちろんのこと、そこで質問なども積極的におこなうことで顔や名前を覚えてもらえる可能性が高まります。このほかにも、OB・OG訪問なども個別に社員との接点をつくることができるため、もし可能であれば積極的におこなうようにしましょう。

就活で10社しか受けないことに関して悩む学生の質問に回答!

就活で10社しか受けないことについて調べるなかで疑問に思うことや悩むこともありますよね。ここでは就活で10社しか受けないことについてよく質問される内容にキャリアアドバイザーが回答していくので、受ける企業が少ないことが不安な学生はぜひ参考にしてみてください。

  • 10社しか受けないのは危険ですか?

    個人の状況や目的にもよるため一概には言えませんが、一般的に受ける企業が10社しかないのはリスクがあると考えられます。というのも、受ける企業が少ないと選考に慣れるための機会が減ったり、1社にかかるプレッシャーが大きくなります。そうすると、精神的に余裕がなくなりミスが増えたり、本来の力をうまく発揮できず、選考を通過する確率も下がってしまうでしょう。

    また、出会う企業や業界の幅が狭まってしまうこともリスクといえます。就活の軸や仕事で大切にしたいことなどが決まっていないまま就活をおこなった場合に、自分に合う企業を見つけづらくなってしまうでしょう。

    新卒の就活ではある程度エントリーできる期間が決まっているので、後から受ける企業を増やそうとしても、選択肢がかなり少ない状態のなかで選ばなければなりません。最初から受ける企業を絞るのは避けて、多めにエントリーしておくことをおすすめします。

  • 10社しか受けない場合に注意すべきことを教えてください。

    就活で10社しか受けない場合は、一社一社の受かる確率を最大限上げることを意識して就活の対策を進めることが重要です。10社に絞った場合は10社以上受ける場合に比べて、1社に対する比重が大きくなります。受ける企業数が多ければ「ここで落ちてもまだ次がある」と気持ちを立て直しやすいですが、受ける企業数が少ないと1社落ちると大きなダメージを受けてしまうため、一社一社に時間をかけて対策しておくようにしましょう。

    また、受ける企業を選ぶ段階から自分にマッチした企業かどうかを吟味しておくことも重要です。この時点であまり相性の良くない企業が多いと選考も通過しづらいうえ、いざ入社しても離職する確率が高くなってしまうでしょう。

    10社しか受けない場合は、一社一社の企業選びや対策をより入念におこなうように意識して就活を進めてくださいね。

就活で10社しか受けないのも一つの選択肢! 自分の目的や特性に合った数を受けよう

就活で10社しか受けない場合には、出会う企業や業界の幅が狭まったり、選考に慣れる機会が得られないなどのリスクがあります。そのため、まずは本当に10社に絞って就活して良いのかよく検討してみてください。

余裕があるならば10社以上受けるのがベターですが、リスクをふまえたうえで10社に絞って就活を進めることも一つの選択肢です。就活は自分にマッチした就職先を見つけて就職するのが目的なので、自分に合うやり方で就活を進めることが重要ですよ。

就活の目的を忘れずに、受ける企業の「数」よりも受ける企業の「中身」に意識を向けて、自分が受けるべき企業を見極めていってくださいね。

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