就活の書類選考で落ちる理由とは|通過率をあげるための対策

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コラムの目次
書類選考で落ちる人には理由がある
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。履歴書とエントリーシート(ES)を提出したのに、企業からなかなか書類選考通過の連絡をもらえない……と悩む就活生は多いです。就活で最初にぶつかる壁になるかもしれませんね。
書類選考で落ちる悩みを持つ人には、共通点があります。落ちる書類を卒業し、受かる書類を作成するためには何に気を付ければいいのでしょうか。解説していきます。
書類選考で落ちる確率

港くん

キャリアアドバイザー
もしかしてどの企業にも同じ文面で送っていませんか? 落ちた書類を分析してどんどん改善していきましょう!
学生から書類選考で落ちる確率を聞かれることがよくあります。その年の傾向や企業の応募人数によるので、はっきりした答えはありません。自分が書類を提出する企業の特性を理解し、傾向を把握するしかないと言えるでしょう。
書類選考をおこなう目的は、一次面接で会う学生を書類上で見極めることです。企業が採用面接できる時間は無限ではありません。採用担当者の人数や他の業務との兼ね合いから、一次面接できる枠が決まっているのです。
書類選考に関しては企業によって一定の基準がありますが、さらに一次面接に進める枠に対して応募人数が多い場合には、書類選考の基準が厳しくなり通過率が低くなります。いわゆる就活における人気企業では、書類選考の通過率が10%以下のところも珍しくありません。
通過率は気になるとは思いますが、落ちる確率を気にするよりも通過するような書類を作成する方に力を入れましょう。
書類選考で落ちる理由

企業によって通過率に違いがあれど、何通送っても書類選考になかなか通過しないときには、提出した書類に原因がある場合があります。「受からない書類」を提出し続けてしまっている可能性があるのです。どんな書類だと、書類選考で落ちてしまうのでしょうか。自分の作成した書類を確認しながら読み進めてください。
①書類に不備がある
基本ですが、提出書類に不備がある場合は書類選考で落ちる可能性が高いです。指定された必要書類が全てそろっていない、誤字脱字がある、二重線を使わず修正液が使われている、履歴書に押印がない、証明写真が指定サイズと合っていない、文字が汚すぎて読めない、など最低限のマナーが守れていない場合はほぼ通過しないでしょう。
内容によっては、採用担当者から「不備がありますよ」と連絡をもらえることがあるかもしれませんが、基本的にはそのまま不合格となってしまうことの方が圧倒的に多いです。不備のないよう、提出前の確認は徹底してください。
こちらの記事では、履歴書の学歴欄の書き方について解説しています。留年や休学などのパターン別の書き方も見本つきで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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②どんな人物なのかが伝わらない
自己分析が甘い人にありがちなのが、履歴書やESで人物像の伝わらない自己PRや志望動機を書いてしまっているパターンです。新卒就活の場合、スキルよりもポテンシャル採用というのはみなさんもご存じの通りです。採用担当者は、応募者が入社後、どのような思いを持って活躍してくれるのかを知りたいのです。
経歴だけを書いてしまっていて、その人が経験を通して何を学んだのかがわからない自己PRや、自分の考えや興味のきっかけが書けていない企業の特徴だけを書いた志望動機では、書類選考の通過率は低いでしょう。自分の人となりが伝わる内容になっているかが通過率を上げるポイントです。
自己PR例文
私は協調性があり、異なる意見をまとめて周囲の人が納得できる妥協案を提示できます。大学時代は居酒屋のホールでアルバイトをしていました。忙しさからとにかく効率を重視して動かなければなりませんでしたが、接客業としてもっとお客様に丁寧に接しようという声もありました。
両者で意見が別れた時、私はバックヤードでの作業をとことん効率化し、お客様に割ける時間を少しでも多くしようと提案しました。結果、仕事のスムーズさを保ちつつ、お客様からの喜びの声も聞け、スタッフ同士での不満もなくなりました。御社でも協調性を発揮し、チームの不満を解決して最大の力を発揮し活躍したいと考えています。
大学時代のアルバイト経験や問題を解決したエピソードが具体的に盛り込まれており、学生の人柄が伝わってくる自己PRになっています。
私の強みは、周囲とコミュニケーションが円滑に取れる協調性です。コミュニケーションは仕事をする上で大切だと感じており、日頃から多くの人と話すことを心がけています。実際にたくさんの人と話すことでコミュニケーション力が身につきました。
協調性という強みの説明になっており「なぜ協調性があるとアピールできるのか」という根拠が示されていません。そのため学生の人柄も見えてこないです。
こちらの記事では、自己PRの書き方や強み別の例文を13個紹介しています。自己PRの書き方に自信がない人や、自分の強みをどうアピールすればいいかわからない人はぜひ参考にしてください。
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志望動機例文
私は、貴社のインターンシップに参加した際に出会った社員の「世の中をよくするために自分たちの仕事がある」という仕事に対する情熱を魅力に感じて貴社を志望しました。私は「世の中をよくしたい」という思いを持ち、海外ボランティア団体に所属して様々な活動を行っています。学校インフラが整っていない国の学校建設を募金という形で支援することで、その国の教育レベル向上に貢献できました。
この経験から「自分の取り組みが世の中の役に立つ」ことにやりがいを感じました。私がやりがいを持って成長できる環境があるのは、「仕事を通じて世の中をよくしたい」と思っている社員が多く、業界のリーディングカンパニーである貴社だと確信しています。貴社に入社後は「世の中をよくする」という価値観を持って、世界中に貴社のサービスを展開できる人材に成長して貢献していきたいと思います。
「世の中をよくしたい」という信念のもと活動をしてきたことがわかる内容になっています。学生時代の取り組みを具体的に書くことで、学生の人柄や強みをイメージしやすい例文です。
私は貴社が業界No.1の規模を誇っているリーディングカンパニーであることに魅力を感じ、貴社を志望しています。さらに昨年には創立100周年を迎えるなど、とても歴史のある会社であるのと同時に、世界シェアNo.1の製品を複数持っているなど、技術力が高いことも魅力的です。
私のモットーである「何事もトップを目指す」という姿勢を継続して、業界No.1である貴社のさらなる発展に貢献していきたいと考えています。
こちらの志望動機では企業の事業説明だけで、学生時代の取り組みなどについて触れていません。誰が書いても同じ内容になる魅力を感じられない例文と言えます。
こちらの記事では、志望動機が書けない人に向けて、原因や対処法について解説しています。志望動機をどう書けばいいかわからないという人は、ぜひ参考にしてください。
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③企業が求める人物像と合っていない
応募している学生がアピールする性格や見据えているキャリアビジョンが企業とマッチしていない場合、お互いにとってプラスにはならないので書類選考の時点で落ちることが多いです。主に自己PRで判断されます。
企業研究と自己分析をしっかりと結びつけ、どうしてこの企業で自分が活躍できるのか、どのようなキャリアをこの企業で歩んでいきたいのかを明確にしましょう。面接でも深堀されることが多いので、書類選考前にしっかりと整理しておいてくださいね。
自己PR例文(企業が求める人物像:行動力がある人)
私は、自分で立てた目標を達成するために行動することができます。大学2年生の時、授業がきっかけでプログラミングに興味を持ちました。Web業界で活躍するためにも資格を持っておいた方がいいと感じ、C言語プログラミング能力認定試験の資格取得を目指すことにしました。
3級を取得するために参考書を買って勉強し、プログラミング関連の書籍も読むようにしました。その結果試験に合格することができ、プログラミングに対してさらに関心が深まりました。この経験を活かして、御社でも新たなスキルの習得に励み事業に貢献していきたいと考えております。
この例文では「興味を持ったことをすぐに勉強した」というエピソードを元に行動力をアピールしています。興味を持つだけで終わらずに認定試験まで受けたという具体的なエピソードが説得力を持たせている例文です。
私の強みは慎重な性格です。何事も行動する前に下調べをすることが大切だと思っており、リスクを取らないようにしています。誰もやったことがないことだとリスクが大きいので、他の人がやったことを分析してから着手することを心がけています。
企業が求める人物像として行動力をあげている場合、慎重な性格はアピールに向きません。行動力と慎重さは反対の性質を持っているので、企業が求める人物像にマッチせず選考に通過するのが難しいでしょう。
こちらの記事では、面接で評価されやすい強みを紹介しています。志望する企業が求める人物像と照らし合わせながら、アピールのポイントなどを参考にしてみてください。
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④企業に入りたいという気持ちが見えない

例えば、志望動機を枠いっぱいに書いている人と半分以上空欄になっている人、もし面接の枠が1つしかないのであれば、どちらと会ってみたいと思いますか。きっと枠いっぱいに書いてくれている人に入社の熱意を感じ、直接話してみたいと思いますよね。企業に入りたいという気持ちを伝えるために、志望動機や自己PR欄には空白ができないように書類を作成しましょう。
また、志望動機に関しては企業そのものではなく業界全体への志望理由になっていないか注意が必要です。「同業他社がある中でどうしてその企業なのか」を上手くアピールできれば、採用担当者から高評価をもらえるでしょう。
⑤企業が提示する応募資格を満たしていない
書類選考の全基準に関しては、企業は公開していません。しかし、応募資格に「TOEIC800点以上」「●●の資格取得」などの記載がある場合、その条件を満たしていない時点で通過の可能性はほぼないでしょう。いくら頑張って他の欄を充実させても、応募資格を満たしていなければ選考の対象にならないのです。注意してください。
ただし、取得見込みで応募ができる企業もありますので、応募要件をよく確認しましょう。
キャリアアドバイザーコメント
末吉 涼プロフィール
書類選考で落ちてしまう学生は、所定のルールを守っていないことが多いです。例えば、証明写真のサイズが合っていない、提出期限が遅延している、手書き提出で求められているにも関わらずWordで提出をする、などです。これらのルールが守られていないと、そもそも書類の中身すら見られない可能性があります。改善するためにやるべきことは、当たり前のことを「当たり前にやる」こと以外ありません。
これには特効薬もテクニックもありません。しかし、実際に所定のルール通りに提出できている就活生が多いか? と言われると多くはないです。つまり、当たり前のことがしっかりできていれば、周りの就活生と差をつけることができます。まずはルールをしっかりと認識することから始めましょう。
こちらの記事では、履歴書の資格欄の書き方を解説しています。面接官が資格欄を通してみていることや資格を書くときの注意点について把握しておきましょう。
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志望動機が思い浮かばない時は、志望動機作成ツールを活用しよう
志望動機の内容が薄いと採用されません。選考を突破するには、志望動機を作り込む必要があります。
そこで活用したいのが志望動機作成ツールの「志望動機ジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの志望動機が完成します。
無料でダウンロードできるので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。
書類選考の通過率を上げるポイント

実際に書類選考の通過率をあげるためにはどうすればよいのでしょうか。作成前から書類選考受かるためにできることはあります。ポイントごとに解説していきます。
①企業研究・自己分析をしっかりおこなう
企業研究・自己分析はしっかりとやりきりましょう。上記でお伝えしてきたように、受かる履歴書・ESに共通するのは、人となりがわかり入社の熱意が伝わるということです。そのためには、企業研究と自己分析を深くおこなうことが重要です。
企業分析に関しては、企業のサイトやパンフレット、就活四季報を読み込むことはもちろん、実際に説明会やインターンに参加して直接コミュニケーションするとより深い理解ができるでしょう。情報だけでなく、働く人の雰囲気も含めてその会社です。
志望する会社の業務や働き方の特徴を理解すること、同業他社との違いを言えるようになること、その中でどの部分に自分が惹かれているのかを明確になるまで企業研究してください。
自己分析に関しては、表面的にならないように注意です。時間に余裕がある場合は他己分析も活用し、より自己理解を深めて選考に臨みましょう。
キャリアアドバイザーコメント
塩田 健斗プロフィール
採用担当者が書類選考において見ているポイントは2つあります。それは「わかりやすさ」「興味をそそられるか」の2点です。採用担当者は、何千もの履歴書やESに目を通さなくてはいけません。そうなってくると、就活生が書いた文章をじっくり読む余裕はないのです。パッと見るだけで理解できる書類は印象に残りやすく評価に値します。
逆に伝えたいことが伝わらないと「ウチの会社に合う/合わない」以前に評価されず終わってしまいますので「結論から回答する」などを意識しましょう。また、書類の中で「会ってみたい」「話してみたい」と思ってもらえるかが重要になります。採用担当者に「詳しく話を聞きたい」と思ってもらうことが通過の可能性を高めるので、印象に残るコンテンツを伝えることが重要です。
こちらの記事では、自己分析のやり方を詳しく解説しています。自分史やモチベーショングラフを作成して、自分の強みや弱みについて把握しましょう。
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②応募企業ごとに内容を変える
書類選考に落ちる学生の共通点として、すべての企業に同じ内容の履歴書・ESを送っている、ということがあります。企業を志望する理由の具体性が欠けていたり、企業が求める人物像とマッチしない自己PRが書かれていると、必然的に通過率は落ちるでしょう。選考に落ちる書類を改善するためには、きちんと企業ごとに内容を作り上げることが大切です。
③具体的なエピソードを入れる
ESの書き方のポイントでもあるのですが、自己PRや志望動機には必ず具体的なエピソードをいれましょう。上辺だけ取り繕ったようなものや、参考にしている就活サイトをコピペしたような内容だと、あなたの人となりも熱意も感じらません。あなたがどういう人で、もし入社したらどんな活躍をしてくれる人なのかを想像できるような書き方を心がけましょう。
自己PR例文
私は人と人を繋ぎ、双方が本音で向き合えるような橋渡しができる存在です。吹奏楽部に所属し副部長を務めていました。円滑なコミュニケーションがチーム力を高めると考えていたので、部員の相談をよく聞いていました。先輩との関係で悩んでいるという後輩から相談を持ちかけられた時があり、3人で話し合う場を設けました。
私が間に入り双方に質問することで、お互いに言いにくかった本音も語ってくれました。結果的にお互いに誤解が解け、周囲の空気感もよくなりました。このように人と人を繋ぐ強みを活かして、貴社でもスムーズな連携プレーを促し利益に貢献していきたいと思っております。
この例文では協調性をアピールしているのですが、冒頭でよりわかりやすく表現しているのがポイントです。また、部活動での具体的なエピソードを取り上げることで、本当に協調性があることを裏付けています。
私の強みは、周囲とコミュニケーションが円滑に取れる協調性です。コミュニケーションは仕事をする上で大切だと感じており、日頃から多くの人と話すことを心がけています。実際にたくさんの人と話すことでコミュニケーション力が身につきました。
この例文には具体的なエピソードがなく、本当に協調性があることが証明できていません。また、仕事で求められるコミュニケーションは人と話すだけでなく、わかりやすく話したり話しやすい雰囲気を出したりと、一段上のテクニックが求められることもあるため、強みとして物足りないと思われるでしょう。
志望動機例文
私は「法人営業として顧客ニーズを把握するためにマーケティング手法を駆使し、顧客のためになる提案を実施する」という仕事内容に魅力を感じ、貴社を志望しています。
貴社の社員にOB訪問をした際に、営業担当者として顧客のニーズを正しく分析し、把握することが結果的に顧客の喜ぶ提案に繋ったときのやりがいを伺い、ぜひ貴社で働きたいと思いました。私は大学のゼミで様々なマーケティング手法や回帰分析などのデータ分析手法を学びました。ゼミの研究では企業の財務諸表などのデータから、その企業の課題や潜在的なニーズを導き出し、今後の事業戦略の提案を行った経験があります。
大学時代に身につけたデータ分析を駆使した課題解決のための提案力は、貴社での顧客ニーズを把握した上で提案を行う営業の仕事にも活かせると考えております。入社後も、勉強を重ねて常に最善の提案をできるよう成長していくことで、貴社の発展に寄与できるように貢献していきたいと思います。
この例文では、企業のどんなところに魅力を感じて志望しているのか、自分がどのような形で企業に貢献できるのかといったことを具体的に書いています。具体的であればあるほど採用担当者に入社後の働き方をイメージしてもらえるので、そこで自社とマッチしていると思われれば選考に通過する可能性も高くなります。
私は体力に自信があり、スポーツならなんでも得意です。体力が必要な仕事は何だろうと考えた時に、思い浮かんだのが貴社です。貴社のスポーツドリンクのCMにはいつも野球選手が出演しており、野球好きな私にとっても身近な存在です。私自身、スポーツ中の水分補給を大切にしているので、私のような者が社員になることで製品の説得力が増すと考えています。
この例文では、企業に入社したいという真剣な想いが伝わってきません。企業について知っていることは「好きな野球選手がCMに出てるくらい」で、詳しい事業内容や理念、ビジョンなどについて全く知らないのでは? とも感じる内容です。あまりに内容が薄すぎる志望動機は失礼な印象を与えるので気をつけましょう。
④チェックリストを作成して凡ミスを防ぐ

書類の不備や誤字脱字などの基本の項目については、応募前のチェックリストを作成して確認することをおすすめします。慣れてくると書類提出が流れ作業になりがちですが、提出前のチェックは必ずおこなうようにクセづけしていきましょう。
こちらの記事では、履歴書をメールで送る際のマナーについて解説しています。最近は郵送ではなくメールで履歴書の提出を依頼する企業も増えているので、ぜひチェックしておいてください。
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新卒就活で履歴書をメールする際のマナー│例文とテンプレートあり
履歴書をデータで提出することが増えている こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。最近、 「履歴書をメールで送るように言われたのですが、注意点はありますか」 「履歴書のデータってどうやって作成するのですか」 と質問さ […]
https://careerpark-agent.jp/column/3873

⑤客観的意見をもらう
自分では完璧な応募書類ができたと思っても、他の人が読んでみたらミスがあった、内容に具体性がなく漠然としていてよくわからなかった、ということは往々にして起こります。セルフチェックだけでなく、友人や先輩などに一度目を通してもらい、客観的にみても問題がないかを確認するとさらに応募書類の完成度が上がるでしょう。
⑥落ちた理由を分析→改善する
完璧な書類を出したと思っても、落ちることはあります。もし書類選考を通過できなかった場合、その書類の見直しをしてみましょう。もちろん、企業によって基準や倍率が変わってくるため一概には言えませんが、通過したもの、通過しなかったものを比較すると書類選考で落ちる要因が見えてくるかもしれません。落ちた書類をベースにするのではなく、通過した書類をベースに改良を続けていくのがいいでしょう。
キャリアアドバイザーコメント
五反田 誉司プロフィール
書類選考で落ちてしまった際に見直すのであれば、落ちてしまった企業の情報と見比べて「どこがミスマッチだったのか?」を考えてみるのもいいでしょう。学生の多くは不合格だった履歴書の内容を振り返って「学生時代頑張ったこと」や「自己PR」の内容を改善したりします。しかし、ただその内容を変えただけでは不十分なことがあります。
対象となる企業に評価されなかったのはなぜなのか? を考えることで、どこが悪かったのかがはじめてわかります。振り返りを繰り返していくことで「似たような企業」を受ける際に、同じ失敗をしなくなります。落ちてしまった書類を見直す際は内容を改善する前に、「どこがミスマッチだったのか?」を考えてみてください。
熱意が伝わる応募書類で選考を通過しよう
書類選考は応募も入口にあたる大切な選考です。直接会って自分の魅力や入社熱意を伝えられるかどうかは、この応募書類にかかっているのです。一通一通、大切に作成しましょう。
「何通出しても書類選考に落ちる……」と悩んでいる人は、ぜひ書き方や内容を見直してみてください。客観的なフィードバックがもらえるので周りに先輩やキャリアアドバイザーに相談してみるのもひとつの手です。応募書類はひとつの企業に一度提出したら、再応募はできないので、志望度が高い企業に提出する前に完成度が高くなるように改善していきましょう。
36の質問に答えるだけで、自己分析しよう


内定を勝ち取るには、自己分析が必須です。自己分析を疎かにしていると、選考で説得力のある回答ができず、自己理解の甘さを人事に見透かされます。
そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My anaytics」です。36の質問に答えるだけであなたの強み・弱み、それに基づく適職が診断できます。
ぜひ活用して自己分析をサクッと終わらせ、就活で内定を勝ち取りましょう。
書類をたくさん送っているけど、一向に通過する気配がありません。どうすればいいんだろう……。