目次
- 志望動機は箇条書きで書くと印象に残りやすい
- そもそも志望動機は箇条書きで書いてOK?
- 特に強調したい箇所が複数ある人にはおすすめ!
- 志望動機に箇条書きを取り入れるメリット
- 採用担当の目を惹くことができる
- 読みやすく・書きやすくなる
- 言いたいことが端的に伝わりやすくなる
- 面接時に説明しやすくなる
- 印象的な志望動機に! 箇条書きの推奨ルール
- 文字数:9~15字
- 個数:3つまで
- 志望動機で箇条書きを効果的に使う3つのポイント
- ①特にアピールしたい箇所のみに使う
- ②書き方を統一する
- ③文章で補足する
- 箇条書きで志望動機を作成する際の注意点
- ①企業からの指定を確認する
- ②無理に箇条書きにしようとしない
- 箇条書きの志望動機の例文
- 志望理由を箇条書きにするとき
- エピソードの一部や活かせるスキルを箇条書きにするとき
- 箇条書きにアクセントを加えよう! 志望動機をさらに見やすくするコツ
- 文字の太さを変える
- 下線や囲み線を引く
- 文字色を変える
- 箇条書きを用いて目を惹く志望動機を作ろう
志望動機は箇条書きで書くと印象に残りやすい
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。志望動機を作成している学生から、
「志望動機は箇条書きで書いても良いですか?」
「ほかの学生と志望動機で何か差をつけたいです」
といった相談を受けることがあります。箇条書きを使って大学のレポートなどをまとめていたとしても、就活の志望動機でも同じように箇条書きを使っていいのか悩む人も多いでしょう。
エントリーシート(ES)や履歴書の志望動機では、採用担当の印象に残るような志望動機を作成することが選考通過のカギです。箇条書きを使うことで、視覚的に印象に残りやすい志望動機を作成することができます。
この記事では、志望動機で箇条書きを使うメリットからコツ、例文まで解説していきます。志望動機で箇条書きを使って良いのか悩む人はもちろん、志望動機がうまく書けない人もぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも志望動機は箇条書きで書いてOK?
キャリアアドバイザー
箇条書きで志望動機を作成することについて、このように悩む学生も多いことでしょう。結論から言うと、志望動機で箇条書きを使うのはまったく問題ありません。
基本的に、履歴書やESの形式は自由であることが多いです。加えて箇条書きを使うことで要点もまとめられるため、コンパクトに説得力のある志望動機を仕上げることができます。
またそもそも志望動機に箇条書きを用いる学生は多くはないためライバルとの差別化もしやすく、使い方次第では大きな武器になるといえます。
なお箇条書きは志望動機だけでなく自己PRでも活用することができます。詳しいやり方はこちらの記事を参考にしましょう。
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自己PRは箇条書きでもOK? 履歴書・ESでの書き方や例文を紹介
自己PRで箇条書きを使う際には、要点をおさえてわかりやすさを重視しましょう。今回は自己PRで箇条書きを使うメリットや、箇条書きの自己PRの書き方3ステップを紹介していきます。箇条書きをするときの4つのコツも、キャリアアドバイザーが紹介していくので、自己PR作成の参考にしてください。
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特に強調したい箇所が複数ある人にはおすすめ!
とはいえ全員が箇条書きを使うべきとも言い切れません。箇条書きの使用をおすすめできるのは、強調したい箇所が複数ある人です。
アピールしたい箇所が複数あると、その分文章も長くなりがちですよね。読み手からすると、長い文章は少し読みづらいと感じてしまうかもしれません。そういったときに箇条書きを使えば、文章をコンパクトにまとめ読みやすく仕上げることができるでしょう。
箇条書きは志望動機を読みやすくするのに有効なテクニックではありますが、アピール内容によっては使用が向かない場合もあります。箇条書きを自分のアピール内容と照らし合わせて、取り入れるべきかどうかを検討することが大切ですよ。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
志望動機を読んだ企業の採用担当者が困ることは、「何が言いたいかわからないこと」です。要点が絞られていなかったり、言い回しが抽象的でだらだらと長く、熱意が伝わってこない文章は読んでいるうちに疲れてしまいます。特に多くの応募者が殺到する企業であれば、こういった書類はまず目を通されません。
入社後に活躍してくれそうな人を見つけていくのが採用活動ですから、少しでも多くのシーンでそれが感じ取れるのはお互いにとってプラスですね。入社後はさまざまなシーンで文章を書いたり企画書を出したりする機会があると思いますので、見やすく伝えたいことがわかりやすい書類、結論がはっきりと記載されているものが作成できることは大きなアドバンテージになります。
今後はリモートワークが加速しテキストのみでやり取りすることもますます増えていくでしょうから、自分なりに考えた「箇条書き」といった手法は有効だと言えます。特に、物事を文章で簡潔にまとめるのが苦手な人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
志望動機に箇条書きを取り入れるメリット
志望動機で箇条書きを使うことはできるといったものの、実際に箇条書きを取り入れることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
まずは箇条書きがもたらすメリットについて把握しておきましょう。メリットを理解したうえで箇条書きを取り入れるかぜひ検討してみてください。
採用担当の目を惹くことができる
基本的に志望動機は文章で書くことが多いですよね。しかし、多くの学生が文章で志望動機をまとめる分、視覚的にはどうしても同じような志望動機になりがちです。
しかし箇条書きを取り入れることで、視覚的に目立つ志望動機を作ることができます。あまり使われないテクニックであるためライバルとの差別化を図ることができ、箇条書きであるだけで採用担当の目を惹く志望動機になるでしょう。
読みやすく・書きやすくなる
箇条書きではアピールしたい箇所を強く示すことができるため、その部分に読み手を誘導することができます。
長い文章は読む気が削がれやすいもの。特に一度に多くの書類に目を通す必要のある採用担当であればなおさらでしょう。その点箇条書きはアピールポイントが簡潔でわかりやすいため読みやすい志望動機になっているといえます。
また書き手からしても、箇条書きを用いることでアピールポイントを頭の中で整理でき、その後に続く文章もまとめやすくなる効果があります。書き手にとっても読み手にとってもわかりやすいテクニックといえますね。
言いたいことが端的に伝わりやすくなる
箇条書きは複数の項目を端的にまとめます。そのため長い文章と比べると、言いたいことが非常に伝わりやすいです。以下の例を見てみましょう。
私が御社を志望する理由は、企業理念に共感できたことと事業内容への興味、社員の温かさに感動したからです。
私が御社を志望する理由は3つあります。
①企業理念への共感
②事業内容への興味
③社員の方々の温かさ
せっかく熱意を強く述べていても、文章にまとめるとどうしても冗長になってしまい、その熱意がうまく伝わらないこともあります。その点箇条書きでまとめると、要点を端的に伝えることができますよね。
面接時に説明しやすくなる
志望動機はESなどの書類でアピールするだけでなく、面接でも問われるものです。文章でまとめるだけでなく、実際の面接時もしっかりと答えられるようにしておかなければなりません。
先ほど箇条書きは自分も書きやすくなるとお伝えしましたが、箇条書きでまとめることにより自分の思考も整理しやすくなります。
さらに、面接前は提出書類の内容を確認することも多いと思いますが、その際も一読してアピールしたいことを振り返りやすいです。「何がアピールしたかったんだっけ」と焦ることなく、落ち着いて面接に臨むためにも箇条書きは役立ちますよ。
面接での志望動機の答え方はこちらの記事を参考にしましょう。
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AIを活用して志望動機を自動作成してみませんか?
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
基本的には、履歴書やESに書いてあることをベースに面接が展開されていくことでしょう。志望動機が端的にまとめられていると、面接など緊張する場面でも自分の考えをまとめやすく、面接で話しやすくなります。
たとえば志望理由を3つ、箇条書きで列記している場合は、おそらくその1つ目がもっとも伝えたいことでしょう。詳しく語るのはその1つだけにして、残り2つは箇条書きにしているものを一言伝えるという形をとればスマートな印象にもなりますね。こういったノンバーバルな印象付けにも役立ちます。
伝えたいことをまとめて端的に話すという力は非常に大切です。面接に慣れていないと、どうしても話が冗長になり、抽象的な話が多くなってしまいがちです。しかし選考過程では、短時間で自分の人物像・主張を端的かつ的確に伝えることが求められます。書類選考においても面接においても、もっとも大切なエッセンスを漏れなく企業側へプレゼンするために「箇条書き」はメリットが多いですよ。
印象的な志望動機に! 箇条書きの推奨ルール
- 文字数:9~15字
- 個数:3つまで
箇条書きで目を惹くことができるとはいったものの、むやみやたらと箇条書きを使用していいわけではありません。
使い方によっては逆に箇条書きが志望動機を見にくくしてしまうことも考えられるので、箇条書きを取り入れるうえで押さえておきたいポイントを把握しておきましょう。
文字数:9~15字
箇条書きを取り入れるメリットは「強調箇所を端的に示して見やすい志望動機になること」だとお伝えしました。つまり、箇条書きそのものも短く端的にまとめる必要があります。
そのため、箇条書きにする一文は9~15字に収めるようにしましょう。難しい場合は一度内容を書き出してみて、修飾語や形容詞など不要な単語を取り除いてみると良いですね。本当に伝えたい内容だけを箇条書きにすることを心掛けてください。
個数:3つまで
箇条書きは多ければ多いほど良いというわけではありません。むしろ、多すぎると「言いたいことをまとめられていない」と判断されてしまうことや、結局もっとも言いたいことが伝わらないことが考えられます。
箇条書きの役割は言いたいことをわかりやすく相手に伝えることです。箇条書きの個数は多くても3つまでに絞るようにしておきましょう。
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・志望動機がなかなか思い浮かばない人
志望動機で箇条書きを効果的に使う3つのポイント
箇条書きは志望動機に読みやすさやわかりやすさを与えるものの、使い方や場所を間違えてしまうと、箇条書きがもたらす効果が半減してしまいます。ここからは、より効果的に箇条書きを使うコツについてお伝えしていきます。
①特にアピールしたい箇所のみに使う
就活生
企業の魅力に感じる部分もいくつもあるし、自分のスキルもたくさんアピールしたいです! 全部箇条書きで書こうと思います!
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください。箇条書きはピンポイントで使ってこそ見やすさが光るものです。使い過ぎるとせっかくの箇条書きの効果が薄れてしまいますよ。
先ほど箇条書きを使う際の文字数や個数について適正数をお伝えしました。しかしそれ以外にも箇条書きを使う場所や回数にも気をつけるようにしましょう。
箇条書きは「志望理由」「活かせるスキル」など、さまざまな箇所で使うことができます。しかし、使える箇所すべてで箇条書きを用いるのは控えたほうが良いでしょう。
箇条書きは文章が多い志望動機の中でパッと目を惹く効果があります。しかし箇条書きを何回も使ってしまうと、せっかくの箇条書きが埋もれてしまいその効果も薄れてしまいます。 箇条書きは志望動機の中でも特にアピールしたい一か所でのみ使うようにしましょう。
私が貴社を志望する理由は以下の3点です。
・スピード感があること
・成長過程にいる企業であること
・女性管理職のロールモデルがいること
私は、仕事に熱く取り組み、ゆくゆくはチームをまとめ皆を引っ張っていける存在になれるような企業であることを企業選びの軸としています。そう思うようになったきっかけは3つあります。
・パートリーダーを任されたことで成績が伸びた部活動の経験
・日常の中で人に対し教えることがうまいと言われることが多かった
・物事には熱く取り組み成果を出したいと考えている
これらの経験から培われ、貴社に活かせそうなスキルは以下の3つです。
・あきらめない精神
・向上心の高さ
・周りを巻き込む力
これらのスキルを活かして御社の成長に貢献していきたいです。
私が貴社を志望する理由は以下の3点です。
・スピード感があること
・成長過程にいる企業であること
・女性管理職のロールモデルがいること
私は、仕事に熱く取り組み、ゆくゆくはチームをまとめ皆を引っ張っていける存在になれるような企業であることを企業選びの軸としています。もともと何事にもやるからには熱く取り組みたいと考えております。また以前から人への指導で褒められることが多く、学生時代にはリーダーを任された際に自身もチームも大きく成長させた経験があります。
これらの経験からは、常に向上心高くあきらめないで物事に取り組むことや、その熱意で周りを巻き込み共にがんばるスキルを得ました。これらのスキルを活かして御社の成長に貢献していきたいです。
②書き方を統一する
箇条書きの書き方には以下のような種類があります。
- ・
- 【】
- ①②③~
- :
どの形式を使って箇条書きにしてもかまいませんが、例えば「・」を使って箇条書きをする場合、項目すべてで「・」を使い、書き方を統一するようにしてください。
私が御社を志望する理由は3つあります。
①企業理念への共感
・事業内容への興味
【社員の方々の温かさ】
私が御社を志望する理由は3つあります。
・企業理念への共感
・事業内容への興味
・社員の方々の温かさ
統一感のなさは、逆に見づらさを生みます。箇条書きがもたらす見やすさの効果を確実に出せるように書き方にも気を配るようにしましょう。
③文章で補足する
箇条書きは志望動機全体に見やすさを与えますが、文字数が少ない分伝えたいことがきちんと伝わらないというデメリットもあります。
たとえば、志望理由として「社員の温かさ」を挙げたとしても、どういったときに温かさを感じたのか・なぜ温かさが大切なのかなど、詳細な情報はよくわかりませんよね。
そのため、志望動機は箇条書きで終わらせずに文章でその内容を補足することを忘れないようにしましょう。具体的なイメージを持たせたり、自分の思いや熱意をしっかり伝えるために文章での説明は欠かせません。箇条書きはあくまで見やすくするための補助的な役割と考えると良いですね。
箇条書きに限らない志望動機全般の作り方はこちらを参考にしましょう。
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・志望動機を上手く文章にできない人
箇条書きで志望動機を作成する際の注意点
就活生
よし、箇条書きで志望動機を作ってみました! どうでしょうか?
キャリアアドバイザー
うーん、ちょっと手直しする必要がありそうですね。注意点をいくつか伝えるので、それにならってさらにブラッシュアップをしていきましょう。
志望動機に箇条書きを取り入れると、要点を強調しながら話をわかりやすくまとめることができるものの、少し間違えるとかえってわかりにくいものになってしまいます。ここからは、箇条書きで志望動機を作成する際に注意しておきたい点について解説していきます。
①企業からの指定を確認する
志望動機の形式は基本的には自由であることが多いです。そのため「志望動機は箇条書きで作成しても良い」とお伝えしてきましたが、企業によっては「文章のみ」「イラストで」などと形式が指定されている場合もまれにあります。
志望動機を書く際は、まず企業からの指定はないか確認することから始めましょう。指定があるのにもかかわらず箇条書きを用いてしまうと、見やすさにかかわらず選考通過はなかなか望めません。形式が指定されている場合はその形式に沿った志望動機を作成するようにしてくださいね。
②無理に箇条書きにしようとしない
箇条書きを用いることで、志望動機全体にメリハリが生まれ読みやすさが増します。かといって、無理に箇条書きを取り入れるのは避けるようにしましょう。
たとえば、文字数が100字と定められている場合は、志望動機をすべて文章でまとめてもさほど読みにくくはなりません。逆に、箇条書きを使ってしまうと、内容の薄い志望動機になってしまうことがあります。
箇条書きは、アピールしたい項目が複数ある場合や文章が長くなり読みにくくなる場合に使うものです。文章だけでもうまくまとまる場合には、無理に箇条書きを取り入れずに志望動機を作成した方が読みやすくなりますよ。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
項目だけを羅列していくのが箇条書きでの記載方法ではないという点は確認しておきましょう。いくら箇条書きでも問題ないといっても、400字ほど書けるスペースに「志望動機 ・企業理念への共感・接客業での経験・社会貢献」といったように項目のみ記載するのは印象が良くありませんし、少ないアピール機会をもったいない使い方をしていることになります。
あえて箇条書きを取り入れるのは、ほかの就活生と差をつけたり自分らしさを出すためでもあるので、「文章で書くのでもよいが、箇条書きにするとなお良い」と思われるようなものに仕上げるイメージで作成してみましょう。内容を省くのではなく、いわば「見せ方」を変えるだけなので、記載内容自体はしっかりと練り上げてくださいね。形だけではなく、内容が大切です。
志望動機の文字数を調節するコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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志望動機の文字数は300字が目安! 指定に合わせた書き方を伝授
志望動機の文字数は300字程度にまとめておくのがおすすめです。読みやすい文章量でありつつ、過不足なく熱意を伝えられます。ただ、企業から字数を指定されることもあるため、どんな文字数でもまとめられるテクニックを知っておくことが必要です。この記事では、キャリアアドバイザーの解説を交えて、志望動機の文字数を自在に調整する方法を例文と合わせて紹介しています。ぜひチェックしてくださいね。
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箇条書きの志望動機の例文
箇条書きは、大きく分けて2つの使い方があります。ここからは、各パターンの箇条書きを使った志望動機の例文を紹介します。自分が入れたい箇条書きのパターンに応じてぜひ参考にしてみてください。
志望理由を箇条書きにするとき
人によっては、その企業を志望する理由がいくつかある場合もあるでしょう。企業に対し魅力的に感じる部分は積極的に伝えていきたいですよね。
しかしそのすべてを文章でまとめては、冗長な志望動機になるかもしれません。そういった場合は、志望理由を箇条書きにすることで読みやすくしましょう。
例文①
私が貴社を志望する理由は2つあります。
①若手のうちから活躍できる
②成果主義
私は、働くうえで「自分が成長できる環境であるかどうか」を大切にしています。貴社は新卒1~2年目の社員がリーダーなどの立場に立って、若手のうちからさまざまな仕事に携わっている点に惹かれました。
またそれは勤続年数などにかかわらず自分の努力が実った成果をきちんと評価してくれているからこその活躍だと考えております。そのような環境は、自分の成長がしっかりと可視化できるのに加え成長のために貪欲に働けると考えております。
自分の成長を貴社の成長に変え、貴社のさらなる発展に貢献していきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
箇条書きを的確に使い、わかりやすくかつコンパクトにまとめられています。箇条書きだけにとどまらず自分の考えを文章でまとめられているのも良いですね。
例文②
貴社を志望する理由は以下の3つです。
・アットホームな雰囲気
・仲間との協調を大切にしている
・メリハリのついた仕事環境
以前会社訪問をおこなった際に、社員の方々が優しく迎え入れてくださったのに加えて、社員同士の関係性も良好な様子に惹かれました。また私自身これまで部活やゼミなどでは、ともに働く仲間と協力しながら物事を進めることにこだわっておりました。その点で御社の働き方は私の望む環境とマッチしていると感じております。
とはいえ締めるところは締める、間違いやミスは厳しく指摘してくださる環境であることも感じ、メリハリをもって仕事に取り組めるところも、仕事に対し責任を持って働ける環境であると感じております。
ゼミでは、4年生時にゼミ長を任されておりました。周りと協力しながら、誰にとっても居心地の良いゼミになるように努めてまいりました。その経験を活かして、貴社の風土にいち早く慣れつつ、皆が居心地よく仕事に取り組める環境づくりに貢献していきたいです。
キャリアアドバイザー
志望理由が3つある場合は、先に箇条書きでまとめてしまったほうが見やすくて良いですね。3つともすべて補足説明がしっかりされているので、志望動機そのものとしてもわかりやすいです。
エピソードの一部や活かせるスキルを箇条書きにするとき
志望動機ではその企業を志望した理由、また自分が活かせそうなスキルなどを挙げることが欠かせません。そのような項目も、人によっては複数の内容を伝えたいと考えるのではないでしょうか。
このような項目も箇条書きにできる項目のひとつです。語りたいエピソード、アピールしたいスキルが複数あるときはぜひ箇条書きを取り入れてみてください。
例文③
私は、貴社の「自分らしく働ける環境を創る」という企業理念に共感したため貴社を志望しております。
共感するに至ったエピソードは2つあります。
・新設された専攻の1期生としての経験
・アルバイトでの後輩との経験
私は新しく設置された専攻に1期生として入学しました。先輩もおらず、専攻生も20人ほどだったため、1年目は私たちで私たち自身が学びやすい、過ごしやすい環境をつくろうとしていました。
またアルバイト時は、先に培ってきたひとつのコミュニティの中に新しく後輩が入ってくるということで、誰にでも頼りやすく「楽しい」と思ってもらえるような雰囲気づくりを心掛けておりました。
これらの経験から、人が組織に所属するにあたり、環境は非常に大切であると感じております。自分が居心地の良い環境で行動してきたからこそ、多くの人にも自分らしく過ごしやすい環境を提供していきたいと思い貴社を志望いたしました。
キャリアアドバイザー
志望理由を抱くにあたったエピソードを箇条書きにしています。エピソードのタイプが違い、かつどちらも志望理由に説得力を与えています。文章だけで書いてしまうとどうしても文字数が多くなることが予想できるので、箇条書きにすることでコンパクトにまとめられていますね。
例文④
私は自分の提案で人に影響を与え、人の人生に新しい価値を与えたいと考えております。そのうえで、より多くの人と直接接し、悩みや課題に触れ自分のアイディアを共有できるのが営業職であると感じたため営業職を志望いたしました。
私が営業職として活かせるスキルは2つあると考えております。
【粘り強さ】結果が出ずともめげずに、花開くまで努力し続けられます
【相手の立場に立つこと】相手の悩みや課題を察知しそれに合ったアドバイスができます
大学時代はバスケ部に所属しておりました。常にレギュラーの座を狙ってはおりましたが、練習を繰り返してもなかなか結果が出ず、同期との差が開く一方でした。しかし、諦めることなく練習を続けたことで、2年生の中ごろにはレギュラーの座を獲得。またその粘り強さを評価され3年次には副部長に抜擢されました。
副部長になってからは、燻っていた過去の自分と置き換えて後輩の悩みや課題にいち早く気付き、寄り添ったりアドバイスをすることを心掛けていました。この経験で得たスキルを活かして、御社の営業職としても活躍していきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
自分の活かせるスキルを箇条書きにしたパターンです。箇条書きだけではなく簡単な説明も加えていることでさらにわかりやすくなっていますね。
箇条書きにアクセントを加えよう! 志望動機をさらに見やすくするコツ
箇条書きは志望動機を見やすくするために有効なテクニックです。ここからは、志望動機の見やすさに焦点を当て、箇条書きにアクセントを加えさらに見やすく・差別化を図るコツについて紹介します。
自分の志望動機に活かせそうなものがあればぜひ取り入れてみてくださいね。
文字の太さを変える
箇条書き部分の文字を太くすることで、アピールポイントをさらに強調することができます。また、細い文字は繊細な印象を、太い文字はパワフルな印象を感じさせることもできるので、強調か所だけでなく自分のアピールポイントのイメージによって使い分けてみても良いですね。
手書きの場合はペンの種類を変えてみましょう。Wordなどで提出ができる場合は、フォントのウェイトを変えることで太さが変えられます。ウェイトは5つほど種類があるので、もっとも自分のイメージに合うウェイトを選ぶと良いでしょう。ただし太くなればなるだけ文字の輪郭がわかりにくくなるので、文字がきちんと読めるかは適宜確認するようにしてください。
キャリアアドバイザー
箇条書き部分だけでなく、タイトルを太字にするのもおすすめです。
下線や囲み線を引く
下線も文字の太さ同様、パッと目を惹かせる効果があります。またデザイン性も高くなるので、クリエイティブな企業や職種を志望している学生はぜひ取り入れてみると良いでしょう。場所によって二重線や破線など、線の種類を変えるのもおすすめです。
また、箇条書きの部分を線で囲うとさらに箇条書きが強調されます。箇条書きにする学生は一定数いたとしても、囲み線まで引く学生はさらに少ないと考えられるので、さらに差別化を図りたい学生はぜひ試してみてください。
文字色を変える
基本的には黒や青のペンで書くのが一般的です。しかし、強調したい箇所のみ文字の色を変えてみても良いでしょう。その際、使う色は1色、多くても2色に留めるようにしてください。色の多用は逆に見づらくなってしまいます。
ただし、色の変更はES作成時のみにすると良いでしょう。履歴書は労働契約を結ぶ正式書類ですから、黒や青のペンだけで書いておくほうが無難です。
加えて、歴史のある企業など古くからの慣習が根強く残る企業などでは好まれない可能性があることも押さえておくようにしましょう。
箇条書きを用いて目を惹く志望動機を作ろう
箇条書きで志望動機を作成すると、採用担当者の読みやすさにつながるのに加え、ほかの学生との差別化も図れます。比較的形式が自由である志望動機では積極的に箇条書きを取り入れると良いでしょう。
ただしむやみやたらと箇条書きを使っては、逆に読みにくさにつながってしまうことも考えられます。あくまでもアクセントとして使うことを念頭に置いたうえで、効果的に箇条書きを用い採用担当者の目を惹く志望動機を作ってみてくださいね。
志望動機の差別化として箇条書きで書いたら良いよと先輩に言われたのですが、そもそも志望動機に箇条書きを使って良いのでしょうか……。