目次
- 旅行経験は自己PRで計画性や行動力をアピールしやすい
- そもそも就活で旅行経験が評価されるケースとは?
- 旅行の目的がはっきりと定まっている場合
- 「旅行が好き」だけでは「遊んでいるだけ」と思われてしまう可能性も
- なぜ旅行経験は自己PRのネタになるのか?
- ①「計画性」をアピールできるから
- ②「行動力」をアピールできるから
- ③「柔軟性」をアピールできるから
- ④「努力したこと」をアピールできるから
- 旅行経験を活かして自己PR! 面接官を惹き付ける構成の作り方
- 結論:旅行経験で得たものを述べる
- 理由:なぜその学びを旅行から得られたのか
- 具体例:旅行で困難を乗り越えた経験
- 結論:旅行で培った能力を仕事に活かす方法
- 旅行経験を活かした自己PRを書くときの注意点
- ①旅行の規模をアピールする必要はない
- ➁旅行のエピソードだけを伝えるのはNG
- ③旅行の経験は嘘偽りなく書く
- ④企業の求める人材と旅行経験による学びが合致しているか確認する
- ⑤具体的な行動を想像できる自己PRにする
- 企業は旅行経験からあなたのどんな所を見ている?
- 不測の事態に陥ったときの危機回避力
- 案件を最後までやりきる実行力
- 納期を守れるかどうかの計画力
- 困難に陥ったときに踏ん張る力
- 人を巻き込んでプロジェクトを遂行する力
- アピールしたい能力別! 旅行経験を活かした自己PR例
- 例文①計画性
- 例文②行動力
- 例文③柔軟性
- 例文④努力
- 旅行地別! 旅行経験を活かした自己PR例
- 例文①国内旅行
- 例文②海外旅行
- 実際はどうなの? 企業側が「旅行経験」の自己PRについて感じること
- 仕事に結びつけにくいテーマの1つではある
- 旅行経験だからといって決して低評価につながることはない
- 自己PRのテーマに旅行経験を選んだ学生からよくある質問に回答!
- 自己PRネタに迷うときは旅行経験を深掘りしてみよう!
旅行経験は自己PRで計画性や行動力をアピールしやすい
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「旅行経験を自己PRとしてアピールする際のコツを知りたいです」
「そもそも旅行経験は自己PRになりますか?」
旅行経験を自己PRのネタとして使えるかどうか疑問に感じている人も多いでしょう。ですが、実は旅行経験から得た計画性や行動性は自己PRとして十分にアピールすることが可能です。
この記事では、あなたの旅行経験を就活に通用するような自己PRにする方法を例文を交えて紹介しています。この記事を読めば、旅行経験をどうアピールしていいのか悩まずに、高評価につながる自己PRを作ることができるでしょう。
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そもそも就活で旅行経験が評価されるケースとは?
旅行経験というと、学生によってはアルバイト経験やボランティア経験よりも評価されないという印象があるかもしれませんね。しかし、実際はあなたの魅力を伝えることができれば十分評価に値する自己PRとなります。
日頃の疲れを癒すための息抜き目的の旅行もあれば、あなたの知識や見聞を深めたり、日頃はできない経験をするためのものなど旅行にはさまざまな目的がありますよね。
そのどれもが自己PRのネタとなり得ます。しかし、一歩間違えば自己PRとしてはまったく評価されないものになってしまうので注意が必要です。まずは旅行経験が評価されるケースについて解説しますね。
旅行の目的がはっきりと定まっている場合
就活において旅行経験が自己PRとしてアピールできるのは旅行の目的がはっきりと定まっている場合です。
たとえば海外に行った経験を自己PRとしてアピールしても「ただ遊びに行っただけ」だと捉えられ好意的に評価されることは難しいでしょう。
そのため、旅行経験を自己PRでアピールする際に重要なことは実際に旅行で経験したことではなく、どのような目的を持って、その経験から学びを得て成長できたかを伝えるという点を理解しておきましょう。
旅行の目的によって学生の印象は大きく変わる
目的がある旅行でも、その目的によっては大きく印象が異なります。たとえば「国際理解のための一人旅」と「ただ自分が楽しむための温泉旅行」では印象がまったく異なるのは想像に難くありませんよね。
旅行の目的が国際理解のためであるなら、多くの学びや努力、さらに失敗からの改善力についてもアピールができます。一方、日頃の疲れを癒すための温泉旅行を素材に自己PRを書こうと思っても、楽しいだけの経験ではアピールするポイントが限られます。
そのため、自己PRで旅行経験を伝える際は目的を持って成し遂げたことや困難を乗り越えた経験を伝えるようにしましょう。
「旅行が好き」だけでは「遊んでいるだけ」と思われてしまう可能性も
ただ単に「旅行が好き」というだけでは「趣味の範疇で遊んでいるだけ」という印象に捉えられてしまうケースもあり、自己PRとしての要素は少なくなってしまいます。
確かに、応募する企業が旅行関連の業務内容の場合には「旅行が好き」ということはアピールポイントとしてある程度評価される場合もあるでしょう。しかし、それ以外の場合には観光目的ではなかったとしても、遊びに行っていただけという認識を持たれてアピールにはつながる可能性は低いでしょう。
つまり、「旅行が好き」ということだけを自己PRの素材とすることは、「野球が好き」「サッカーが好き」と同じレベルなので、それ以上の深掘りをしてアピールポイントを見つける必要がある点を理解しておきましょうね。
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なぜ旅行経験は自己PRのネタになるのか?
就活生
旅行経験も自己PRでアピールすることは可能ということですが、そもそもなぜ旅行経験でも自己PRのネタになるのでしょうか。
キャリア
アドバイザー
それは旅行経験からアピールできる能力があるからですよ。この能力を求めている企業であればアピールとして十分なネタとなります。
旅行経験が自己PRのネタになるためには、旅行経験によってあなた自身の財産となったエピソードが重要になります。そのエピソードから次の4点をうまくアピールできれば評価につながるでしょう。
- 計画性
- 行動力
- 柔軟性
- 努力したこと
①「計画性」をアピールできるから
旅行と言えば、まずは「計画性」が大事です。旅行を成功に導くためには綿密な計画がなければなりません。そして、あなたの自己PRで「計画性」をアピールすることで、採用担当者の評価も高くなります。
一方、計画せずに行き当たりばったりの旅行体験では、いろんなエピソードができたとしても、評価にはつながらないと考えるのが妥当です。なぜなら、そのエピソードを自己PRにすることで、「計画性が無い」と判断されてしまうからです。
したがって、「計画性」を自己PRに盛り込む場合には、次の点を考えるようにしましょう。
- 計画を立てるときに注意した点
- どのようなトラブルを事前に予測したか
キャリア
アドバイザー
旅行では綿密に計画を立てても計画通りにいかない場合もありますね。そのようなときには計画性だけでなく柔軟性と行動力を発揮したエピソードも考えておくと良いでしょう。
計画性をうまくアピールする際のポイントについてはこちらで書いていますので参考にしてくださいね。
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②「行動力」をアピールできるから
企業に就職する場合に「行動力」は重要な能力です。旅行経験でも具体的なエピソードを交えて伝えることで行動力をアピールすることが可能です。
たとえば、一人旅をしている際にその日の宿泊先を確保するために1件ずつ宿を回って条件交渉をした経験も行動力をアピールするには十分なエピソードです。
また、あなたの旅行体験で困難な状況に陥った際に解決するために起こした行動があるなら、そのときのエピソードも十分にアピールすることは可能でしょう。
行動力をうまくアピールする際のポイントについてはこちらで書いていますので参考にしてくださいね。
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③「柔軟性」をアピールできるから
旅行では予期せぬトラブルは付き物といえるでしょう。そのため旅行経験からトラブルへの柔軟性を伝えることは可能です。イレギュラーに対して、いかに柔軟に対応して問題を解決したかという具体的なエピソードを示すことができれば柔軟性という点で高い評価につながります。
そのような旅行体験がある場合には、ぜひ自己PRに取り入れましょう。トラブル内容としては以下のようなことが考えられます。
- ホテル内でのトラブル
- オプション予約などに関する失敗
- 電車の乗り換え間違え
ほんの些細な失敗でも、あなたがどのように判断し、行動に移したかということをアピールしてください。
キャリア
アドバイザー
トラブルに対して柔軟に対応したつもりでも結果的に問題が解決しなかった場合もありますよね。そのような場合には、あなたがどのように対処したかの努力した点をアピールすると良いでしょう。
柔軟性などの臨機応変さをうまくアピールする際のポイントについてはこちらで書いていますので参考にしてくださいね。
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④「努力したこと」をアピールできるから
旅行前、旅行中、それぞれで「努力したこと」があるはずです。そのような点も就活ではアピールすることはできます。
たとえば、旅行前であれば旅行のためにアルバイトをして資金を貯める努力をした場合もアピールになりますし、海外に行くための語学力の習得やその地域についての情報収集も努力したことになります。
また、団体行動だったのか、個人行動だったのかによっても視点が変わりますね。いずれの形にせよ、努力したことがあれば、その取り組み過程をアピールすることは十分に可能です。
キャリア
アドバイザー
一見アピールする要素が少なさそうな旅行体験でも、さまざまな努力していることはあるはずです。自己PRを考える際は、旅行前・旅行中であなたが取り組んだことを一度細かくリストアップしてみると良いでしょう。
継続的に努力ができることについてのアピール方法はこちらを参考にして下さいね。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
応募者数が非常に多く、選考フローの多い企業では、ユニークな人材であると印象づけるために、紙芝居を用意して絵を見せながら話したり、立ち上がってポーズを決めるなど思い切ったことをする学生もいます。
旅行経験に関してはとくにエピソードそのものがあなただけの唯一無二の経験なので、アルバイトやゼミなどの定番のエピソードよりも個性を出しやすいのは利点ですね。
しかし、うまく伝えられないと旅行エピソードのインパクトだけが残りあなた自身のことはよくわからなかったというように裏目に出てしまうケースも考えられます。志望する企業でどのような人物を採用したいと考えているのか、企業ホームページなどで自分なりに研究をして、旅行経験を絡めた自己PRを用意してみるのもいいですね。
旅行経験を活かして自己PR! 面接官を惹き付ける構成の作り方
キャリア
アドバイザー
旅行経験のエピソードにかかわらず、自己PRをする際は「PREP法」を意識してみてください。わかりやすく伝えられるようになりますよ。
PREP法とは、最初に結論・主張を書き、そのあとに結論に至った理由を書きます。そして、わかりやすくするために具体的な事例を挙げて詳しく説明し、最後にもう一度結論を書くという方法です。
- Point:結論
- Reason:理由
- Example:具体例
- Point:結論
自己PRにPREP法を用いることで、採用担当者はあなたのアピールポイントを素早く理解することができるというメリットがあるのでぜひ活用してみましょう。
結論:旅行経験で得たものを述べる
PREP法では、最初に「結論・主張(Point)」を述べます。したがって、旅行経験を元に自己PRをする場合には、あなたが旅行経験で得たこと、学んだことなどを最初に述べてください。
自己PRでは最初の掴みはとても重要で、採用担当者の印象に残るのも、最初の一言です。つまり、あなたを採用すべきか否かの大部分が自己PRの冒頭で決まるといっても過言ではありません。
自己PRで使える例文をいくつか挙げておきましょう。
- 私の長所は計画性と行動力があるところです。
- 私は自分のコミュニケーション能力には自信があります。
- 私の強みとしてアピールしたいのは、柔軟性です。
上記のように、自己PRの冒頭であなたのアピールポイントを述べることで、採用担当者に興味を持ってもらえます。
自己PRの書き出しはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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理由:なぜその学びを旅行から得られたのか
PREP法を使った自己紹介で結論を述べると、採用担当者は次の展開が気になります。そこで「なぜその結論に至ったのか」という理由(Reason)を述べましょう。
アピールしたいことを簡潔に述べたあとに、そのような長所を旅行経験で得ることができた理由を述べます。もちろん、理由は1つでなくても問題はありません。「その理由は3つあります」という感じで3つの理由を詳しく述べることも可能です。
たとえば、コミュニケーション能力を自己PRの中でアピールしたい場合には、「相手の人やその土地の文化に興味を持つ」「異文化理解のために常に相手の気持ちを考える」などを旅行先で心掛け、それによってコミュニケーション能力を身に付けることができたということを理由として挙げれば良いでしょう。
具体例:旅行で困難を乗り越えた経験
結論とその結論に至った理由の後には具体例(Example)を述べましょう。ここで具体例を述べるのは、理由に説得力を持たせるためです。具体的なデータやあなたが旅行経験で実際に体験した事例などをわかりやすく説明してください。
特に採用担当者の興味を惹くのは、旅行先での困難を乗り越えた経験です。どのようなトラブルがあったのか、そしてそのトラブルをどのように乗り越えたのかということを具体的に解説し、自己PRでのアピールポイントと結び付けていきます。
キャリア
アドバイザー
話がわかりづらいと思う場合には、例え話を用いてわかりやすく話すのも有効ですよ。ただし、例え話だとしても架空の作り話や話を誇張することはやめましょう。
結論:旅行で培った能力を仕事に活かす方法
PREP法では、結論を最初と最後の2回述べます。結論を最後にもう一度述べることで、説得力のある自己PRとなります。
最初に結論としてあなたのアピールポイントを伝えることで、採用担当者にはあなたの意図をすでに理解しているでしょう。そして、理由や具体例を示すことで、さらにその理解は深まります。
そこで、旅行経験によって培った能力(あなたのアピールしたい強み)を仕事に活かす方法を伝えることで、入社後の活躍イメージを持ってもらえるようになります。
面接官に刺さる自己PRの締め方についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。
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旅行経験を活かした自己PRを書くときの注意点
旅行経験を活かした自己PRを書くときにはPREP法を用いると、相手に伝わりやすいということが理解できたと思います。しかし、PREP法を用いたとしても自己PRに書く際に注意しなければならない点があります。
それでは注意点について具体的に解説しますね。
①旅行の規模をアピールする必要はない
自己PRをする際によくあるのが旅行の規模を全面的にアピールしてしまうことです。たとえば「世界一周の旅」と言えばインパクトこそありますが、だからといって評価につながるわけではありません。
採用担当者はあなたの凄い旅行体験を聞きたいわけではなく、あくまでもその旅行経験でどのような学びや変化があったかという点です。したがって旅行の規模が大きいことをアピールする必要はない点を理解しておきましょう。
キャリアアドバイザー
逆に、旅行規模が小さいからということで自己PRには使えないと考えるのも間違いです。旅行規模には関係なく、あなたの経験は伝え方次第で自己PRに有効活用できますよ。
➁旅行のエピソードだけを伝えるのはNG
旅行経験のエピソードを伝えることは大切です。しかし、旅行のエピソードだけを自己PRで伝えるというのは避けましょう。
特になかなか体験できないようなエピソードであれば、それだけで採用担当者に与えるインパクトは強いかもしれません。しかし、自己PRにおいては、エピソードそのものが重要なのではなく、そのエピソードから学んだことや成長できたことが重要です。
たとえば、予約していたホテルの部屋で起きたトラブルのエピソードを伝えるだけでは自己PRとしては成り立ちません。そのトラブルをどのように乗り越えたかという部分を行動力や柔軟性などとしてアピールするべきという点を押さえておきましょう。
③旅行の経験は嘘偽りなく書く
旅行の経験は嘘偽りなく書くことが重要です。その場しのぎの嘘というのは見破られる確率が高く、ばれたときには非常に印象が悪くなります。
またエピソードを大袈裟に書いたり、明らかな嘘を書くことで自己PRの中で矛盾が生じるかもしれません。特に、エピソードの内容が薄い場合は何とかして濃く見せたいと思うのもわかりますが、嘘偽りを書くのは避けた方が良いでしょう。
採用担当者はあなたの人柄を把握しようと、さまざまな質問を投げかけますが、自己PRと質問に対する回答に少しずつズレが生じることで、違和感を持たれてしまいます。
キャリアアドバイザー
せっかくの旅行経験も嘘偽りを書いてしまうことで台無しになります。嘘偽りを書くのではなく、事実の中にあなたがアピールできる「計画性」や「行動力」などを見付けてくださいね。
就活で嘘をつくリスクはこちらで解説しています。
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④企業の求める人材と旅行経験による学びが合致しているか確認する
あなたがどんなに自信のある自己PRを書いたとしても、企業の求める人材とズレが生じていては意味がありません。特に旅行経験によって得た学びや成長が応募する企業の求めている人材と合致しているか否かが重要です。
たとえば、あなたが自分自身で「行動力」があると感じ、旅行経験でのエピソードを通じてアピールしたとします。しかし、企業側は「考察力」の高い人材を求めている場合、アピール内容と合致していません。
したがって、企業の求めている人材について確認し、あなたの自己PRがその人材から大きく外れていないかをよく確認しておきましょうね。
⑤具体的な行動を想像できる自己PRにする
自己PRを書くうえで大事なことは、旅行経験を通じてあなた自身を感じられる具体的な内容を書くということです。
企業が求めているのは必ずしも優秀な人材というわけではありません。優秀な人材よりも、重要なことは次の2点です。
- 企業との相性
- 職種への適正
つまり、自己PRは上記2点の判断材料となります。前述した通り、企業がどのような人材を求めているのかということを知ったうえで、あなた本来の良いところをアピールできるような自己PRにすべきです。
旅行経験は日常体験とは違う面があります。たとえばサークルの団体旅行のようなものであっても、計画性や行動力をアピールするには十分な素材です。その素材を活かしながら、あなた自身がどのような人物なのかをアピールできるような自己PRを考えると良いでしょう。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
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企業は旅行経験からあなたのどんな所を見ている?
企業は旅行経験からあなたのどんな所を見ているのでしょうか。あなたの旅行経験をより魅力的な自己PR内容にするためには企業が見ているポイントを押さえておくのが有効的です。そうすることで、採用担当者に刺さる自己PRにブラッシュアップさせることができますよ。
旅行経験から企業が見ている点について具体的に解説していきますね。
不測の事態に陥ったときの危機回避力
旅行中は不測の事態に陥る場面があります。企業では高いレベルでの危機回避力が求められるため、不測の事態に陥った際の行動をうまくアピールできれば評価につながることでしょう。
つまり、あなたの旅行時にトラブルが発生した時、どのように考えてどのように行動したのかということを伝えることが重要です。
- 飛行機の点検が終わらなくて乗り継ぎの飛行機に間に合わなかった
- 乗る予定だった列車を間違えた
- ホテルの部屋で水漏れが発生
上記のような小さなトラブルが発生した場合でも、的確に判断して危機を回避できたという経験を自己PRに取り入れることで危機回避力をアピールすることができます。
企業側は危機回避力を見ているので、自己PRに記載されているエピソードの中には旅行時の危機回避力が読み取れる内容であることが望ましいでしょう。
案件を最後までやりきる実行力
社会に出たら、案件を途中で投げ出すようなことは常識として許されません。そして、企業の採用面接では、案件を最後までやりきる実行力があるかどうかを確認されます。
たとえば、旅行経験においては柔軟な対応力も大切ではある一方で、当初立てた計画をしっかりと最後までやり抜いたかという点は実行力をアピールするにはうってつけといえます。
一見、アピールには弱いと思われるかもしれませんが、さまざまな困難に直面したとしても自分の立てた目標や目的に向かってやり遂げることは評価に値することです。こうした点を踏まえて自己PRを書くようにすると良いでしょう。
やり遂げる力をうまくアピールする方法についてはこちらで書いていますので見てくださいね。
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納期を守れるかどうかの計画力
仕事には必ず納期というものが存在します。企業側が求めているのは、計画を立てて納期を守るために行動できる人材です。
しかし、実際には何らかの突発的なトラブルが発生することも多く、納期を守れない場合もあります。その場合には、以下の2点が必要です。
- 迅速な判断をおこなう判断能力
- 原因と対策を確認して計画を立て直す計画性
旅行経験を題材にして自己PRを書くという場合には、「納期を守る」ということに直接関するアピールは難しいかもしれませんが、当日に向けての下調べを含めた計画は評価される部分でしょう。また、併せて常日頃から綿密に計画を立てることができるという点をアピールするのが良いですね。
困難に陥ったときに踏ん張る力
トラブルが発生したときにどう回避するかも大切である一方で、トラブルを回避できない場合もあります。そこで重要となるのが、困難に陥ったときに踏ん張れるかどうかという点です。採用担当者はこの点に関しても非常に重要視しています。
困難に陥ったときこそ、人が成長するチャンスです。困難から逃げることは簡単なことかもしれません。ましてや、旅行で体験した困難な状況ならなおさらです。
旅行前、旅行中に直面した困難に対してどのように向き合って乗り越えていったかをしっかりと伝えるようにしましょう。
人を巻き込んでプロジェクトを遂行する力
仕事をおこなううえで重要なことは人と人とのつながりを大事にし、いかに人を巻き込んでプロジェクトを遂行できるかどうかという点です。
プロジェクトを遂行する以上、自分一人で解決できない問題に必ずぶつかります。そのときに一人で何とか解決しようと努力することも必要ですが、ときにはほかの人を巻き込んででもプロジェクトを遂行するということも必要です。
もし、あなたの旅行経験でそのようなエピソードがあれば、自己PRに記載しておくことをおすすめします。たとえば、旅行先で現地の人にどうしてもお願いしなければならないことがあった場合に、直接依頼するのではなくほかの人に助けを求めた経験などです。
キャリアアドバイザー
実は、採用担当者は人を巻き込んで問題を解決するということについても着目しています。人を巻き込むことはコミュニケーション能力とも深くかかわってきます。そういった点でも重要と言えるでしょう。
企業が重視する業務遂行能力についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
基本的に企業は学生に「コミュニケーション能力」を期待しています。もし旅行に友人など複数人のグループで行ったのなら、コミュニケーション能力があると思われるようなエピソードもぜひ取り入れてほしいですね。
たとえば友人との旅行にもかかわらず話の中にまったく友人が出てこなければ、周りとの関係性がうまく築ける人なのか企業には伝わりません。旅先での現地の方との交流なども、話に加えるとなお良いですね。自分の経験の中でどにエピソードを切り取って何をアピールしていくかによって与える印象は変わります。エピソード選びは非常に重要ですよ。
旅行ネタは「フットワークが軽く活発な人物」と印象付ける
また、自己PRでアルバイトや勉強といった題材ではなく、旅行のエピソードを選択するということは、きっとフットワークが軽く活発な人物であると企業側は推測します。そのようなイメージを持って学生の話を聞きますから、いざ話してみると正反対の人物に見えてしまうというのはもったいないです。旅行経験をエピソードとして選択する場合、面接では明るくはつらつと話ができるように練習は必要かもしれません。
アピールしたい能力別! 旅行経験を活かした自己PR例
ここまでで旅行経験を元にした自己PRで注意すべき点や内容に盛り込むべきことについて詳しく解説してきましたので、次は実際の例文を紹介します。
アピールしたい次の4つの能力を軸に例文をみてみましょう。
- 計画性
- 行動力
- 柔軟性
- 努力
旅行経験によって得られたそれぞれの能力別に、どのような自己PRができるか参考にしてみてください。
例文①計画性
私の強みは計画性があるところです。行動を起こす前にできる限りの調査をしておかないと安心できない性格ですが、それは、初めての海外への一人旅についても同様でした。
たとえば、私は目的地付近の治安や危険な場所がないかということを調べたうえで旅行の計画を立てます。また、宿泊場所や航空会社の口コミも参考にして選定をおこないます。
もちろん、今まで危険な目や大きなトラブルに遭遇したことはないのですが、事前に緻密な計画を立てているからこそ回避できていると考えています。
具体的には、インターネットでの情報収集をおこない、情報量が足りない場合には友人やつながりのある方で実際に訪問した人に話を聞きます。そして、得られた情報を元にして、さまざまな予約などの旅行の準備をおこないました。
このように、旅行前の段階でかなり綿密な計画を立てるので、計画性に関しては自信があります。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリア
アドバイザー
この例文では計画性をアピールするために具体的な事例を交えて説明できているので説得力があります。旅行の準備として緻密な計画をおこない、そのうえでトラブルを回避している点は評価できるでしょう。
例文②行動力
私がアピールしたいのは行動力です。状況を把握し柔軟に対応することには自信があります。大学のゼミ旅行では小さなトラブルが発生しましたが、焦らずに状況を把握し、迅速に対応することができたからです。
ゼミ旅行では幹事を担当することになりました。幹事なので、旅行すべての段取りをしなければなりませんが、とにかく初めてのことばかりで右も左もわからない状態でした。
また、ゼミ旅行間近になって予約していた宿泊施設が使えないトラブルが発生しましたが、慌てることなくすぐに別の宿泊施設を確保することに尽力しました。
トラブルが起きた際はとても苦労しましたが、すぐに状況を把握してトラブル解決に向けてすぐに行動に移せたと自負しています。
キャリア
アドバイザー
この例文では旅行の準備の際に発生したトラブルについて、適切な行動を取ったことで解決に向かった点が述べられていて良いですね。旅行経験では自ら行動することが多くなるので、トラブル対してどう行動したかをアピールすると良いでしょう。
例文③柔軟性
私の強みは柔軟性です。大学時代に語学留学をしていたことがあり、その際に些細なトラブルは持ち前の柔軟性で乗り切ることができました。
留学先では、私以外にもさまざまな国からの留学生がいたので、トラブルは非常に多かったですが、特に文化や習慣が違うことで起きる留学生間の衝突は日常茶飯事でした。そんなとき、私はトラブルを起こしている当事者間の間に入って何度も仲裁をしました。
文化や習慣が違う人が集まっているので、トラブルが起こることはしかたがありません。私はそれぞれの考え方を尊重し、お互いが納得できるような解決方法を一緒に探すという方法で対応してきました。
柔軟な対応をしたことで多くの信頼を得ることができたのも、私の財産の1つとなっています。御社では、持ち前の柔軟性を活かしてさまざまな現場で活躍したいと思っています。
キャリア
アドバイザー
この例文では留学先で起きたトラブルを柔軟に解決したエピソードがわかりやすく伝えられているので良いですね。旅行経験では柔軟性を求められる場面が多々ありますので、その経験をもとに自己PRで柔軟性をアピールできるように書いてみましょう。
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例文④努力
私がアピールしたいのはコツコツ努力できる点です。私は学生時代に多くの旅行にいきましたが、旅行のための資金はすべて努力して自ら貯めました。
大学時代には勉強にも一生懸命に取り組みましたが、その合間にアルバイトをして、200万円もの資金を貯めることができました。これは、学生時代にいろいろな土地や文化に触れ、さらにその土地の人に会って見聞を広めたいという強い思いがあったからできたのです。
努力した甲斐もあり、47都道府県すべてを回ることができました。努力した分もあり、多くの人とのつながりを感じることができた思い出深い旅行です。御社でも、持ち前の努力でさまざまなことに挑戦し、成果を出したいと思います。
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この例文では旅行にいくための努力の過程が述べられていて良いですね。一見「旅行経験」と「努力」はなかなか結びつかないかもしれません。しかし、旅行のために努力した経験がある場合には、自己PRでアピールしてみましょう。
旅行地別! 旅行経験を活かした自己PR例
旅行経験を元にして自己PRを書く場合、アピールしたい能力を絞って書く方法を紹介しました。次は少し視点をかえて、旅行地別にPRする方法を紹介します。
違った切り口として参考にしてみましょう。
例文①国内旅行
私の長所は計画性と行動力です。
私はバイクでのツーリングが趣味で、憧れだった北海道周遊の一人旅に行くことができました。バイクで北海道に行くのは初めての経験だったので、かなり入念にリサーチをして計画を立てる必要がありました。具体的には一日に何km走り、どこで宿泊するのかということだけでなく、途中で立ち寄りたいスポットもチェックしなければなりません。
また、北海道ツーリングに必要な費用も計算し、そのための費用を捻出するために一定期間アルバイトで貯金しました。北海道旅行を通じて細かな計画を立てて旅行することの大切さと旅行を実施するための努力の重要性を学びました。
旅行経験によって身につけた計画性と行動力で、社会人となってからもいろいろなことに挑戦していきたいと考えています。
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この例文では北海道旅行の経験をもとに計画性と行動力を主にアピールしている点が良いですね。国内旅行とは言え、自己PRのネタとしては十分でしょう。
例文②海外旅行
私の長所は計画性と柔軟性です。
私は大学の第二外国語でドイツ語を専攻していたこともあり、ドイツへの一人旅行をした経験があります。初めての海外旅行を一人で行くことに当初親からは反対をされましたが、綿密なリサーチをして旅程表を作成することで、親の不安を払拭し旅行に賛成してもらいました。
実際にドイツを訪問して困った点はレストランのメニューがすべてドイツ語でなかなか解読できなかった点です。しかし、私の場合は持ち前の明るさと拙いドイツ語を用いて現地の人とジェスチャーを交えたコミュニケーションによって乗り切ることに成功しました。
思わぬところで苦戦を強いられたドイツ旅行でしたが、計画性と柔軟性さえあればすべてうまくいくということがわかり、大変良い経験になったと思います。御社ではこの計画力と柔軟性を活かして、業務を効率良くこなしていきます。
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この例文では海外旅行に行くまでの計画性と行った際に起きた困難に対する柔軟性をアピールできていて良いですね。自己PRの素材としては国内旅行も海外旅行も優劣はありませんが、海外旅行の方が文化が違うので学びが相手に伝わりやすいという面はあるでしょう。
実際はどうなの? 企業側が「旅行経験」の自己PRについて感じること
ところで、企業側としては「旅行経験」を題材にした自己PRはどのように捉えられているのでしょうか。一生懸命に考えて書いた自己PRが評価の対象外となるようでは意味がありません。
イメージ的には「旅行経験」と「仕事」とは結びつけにくいテーマであるように思われます。しかし、「旅行経験」を題材にした自己PRからあなたの本質を垣間見ることは可能です。
また、「旅行体験」の自己PRだからと言って低評価につながることもありません。その点は安心してください。
仕事に結びつけにくいテーマの1つではある
旅行経験と仕事というのは、直接的には結びつけにくい一面がどうしてもあります。
しかし、旅行経験においては、日常生活で体験できなような貴重な体験ができるということもあります。社会人になったときにその経験を仕事に活かせる場面も出てきたりと、仕事に結びつかないとはいえません。
また、自己PRの書き方を工夫すれば仕事と結びつけることは十分可能です。今回紹介した旅行経験によってアピールできる能力を念頭において自己PRをしていきましょうね。
- 計画性
- 行動力
- 柔軟性
- 努力したこと
旅行で得たものを仕事にどう活かすかのアピールが重要
重要なことは旅行で得た経験を仕事にどのように活かすかです。したがって、旅行経験をもとに書いた自己PRは仕事と結びつくようなイメージで書く必要があります。
- 仕事の計画性:旅行の前に緻密な計画を立てる
- 行動力:集団旅行では率先して行動する
- トラブル対応の柔軟性:旅行先でのトラブルに対して柔軟な考えで素早く対応する
- プロジェクト遂行の努力:旅行を成功させるためにおこなった事柄
上記のように、旅行での貴重な体験で仕事の内容をイメージさせることができれば、入社してからもその経験を活かすことができると評価されるでしょう。
事実を書くのは当然ですが、その書き方次第で大きくイメージが変わるということを覚えておいてください。
旅行経験だからといって決して低評価につながることはない
もしかすると、あなたは旅行経験を題材にした自己PRは低評価なのではないかという不安を抱いているかもしれません。繰り返しにはなりますが、旅行経験だからということで低評価となるわけではありません。
自己PRは旅行経験やアルバイト経験、ボランティア経験、趣味、サークル活動、スポーツなどをもとに書く場合も評価基準は同じだと考えてください。
目的がはっきりしている旅行であれば、優劣はありません。評価される点は、実際の経験を通じて何を学んだかということを理解しておきましょう。
評価する点は経験よりプロセスや学び
企業の採用担当者から評価される自己PRは実際に旅行で経験したことではなく、その旅行経験を通じて学んだことや、そのプロセスが重要なのです。
多くの企業で評価しているのは、次の3点です。
- 人柄
- 熱意
- 将来成長するポテンシャル
そのため、自己PRに旅行経験を書く場合には、実際に経験したことよりもプロセスや学びの部分に力を入れて書く方が上記3点についてアピールしやすくなります。
あなたの人柄や熱意を採用担当者が感じ取れる自己PRこそが評価されるということです。「何に取り組んだか」ではなく、そのプロセスに重点を置いてください。
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
旅行経験は、日常の中では見ることのできないもの、感じることのできないことが多くあり、多くの成長機会があることでしょう。その土地その土地の暮らしを体験したり、仲間と困難を乗り越えるなど、学生にとってプラス要素ばかりです。社会人になるとまとまった休みを取って旅行にいくことは難しくなりますから、社会人の先輩の中には「学生のうちに旅行にいっておくべきだ」と考える人もいるものです。
社会で使えるキーワードを旅行経験から拾ってみよう
旅行で学ぶことは非常に多くあるので、自己PRとしても十分成立しますよ。ただし、経験したことをいかに自己PRとして成り立たせるか、がアピールするうえでのポイントになることは改めて押さえておきましょう。学生と社会人の違いは何か、働くとはどういうことか、そこから逆算して、自分ならこういう人と働きたいと思うことはありませんか。
たとえば「事前に計画を立てる」「チームで協力する」「目標を意識しながら取り組む」のようなキーワードを旅行経験の中から拾ってみると、思った以上に素晴らしい経験をしていることと思います。あとは結論から話す癖をつければ、自己PRとして十分アピールできる題材といえますよ。
自己PRのテーマに旅行経験を選んだ学生からよくある質問に回答!
旅行の経験を自己PRとして伝えていいのか不安に感じている学生や、注意点を知りたい学生もいるでしょう。そういった学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
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自己PRで旅行の経験を伝えても大丈夫ですか?
就活の自己PRで旅行の経験を伝えることは問題ありません。実際、旅行を通じて多くのスキルや経験を身につけることができると言われています。たとえ国内旅行であったとしても、異なる文化や価値観に触れたり柔軟な考え方を養ったりすることもできるでしょう。
また旅行中には電車の遅延などトラブルに直面することも多いため、問題解決能力や判断力を身につけるチャンスにもなります。どのような強みと結び付けられるかぜひ考えてみましょう。
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旅行経験を自己PRで伝える際の注意点はありますか?
旅行経験を自己PRとして述べるときには、ただの旅行話にならないように、学んだことや活かされた強みなどを具体的に話すことが重要です単に「多くの国を旅行した」「温泉が好き」と言うだけでは、アピールにはつながらないので、旅行先で経験した困難や乗り越え方、そこから得た学びなどを順序だてて伝えるようにしましょう。
また旅行経験を仕事でどのように活かせるのを伝えることも重要です。業界や仕事内容などに絡めて、入社後の活躍イメージを持ってもらえるようにしましょう。
自己PRネタに迷うときは旅行経験を深掘りしてみよう!
就活で必要となる自己PRですが、多くの人は何を書けば良いのかわからず迷ってしまいます。また、そもそも旅行経験を自己PRの題材に選んで本当にアピールにつながるのか疑問に感じる人もいるでしょう。
自己PRの題材を旅行経験をもとに書くことに抵抗があるかもしれませんが、自己PRは題材の凄さでなく、あなたの取り組みにおけるプロセスを重視しています。
今回紹介したように、旅行経験を自己PRの題材に扱う際は評価されるポイントや伝える際の注意点などを理解しておくとアピールにつながるでしょう。自己PRネタに迷っているときは旅行経験を深掘りしてアピールにつなげてみましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
就職活動中に企業へアピールできるエピソードは数少ないうえに、学生の人柄などを深く知ってもらうにはアピール時間が短すぎます。多くの学生を見ていく中で、「旅行」を取り上げるのは個性があって目に留まる可能性がある一方で、アピール方法は慎重に検討しなければなりません。なぜなら、ただ遊びに行って楽しかったというエピソードでは、学生の今後の成長性やポテンシャルがまったくわからないからです。
新卒はポテンシャル採用といわれており、自己PRでは「将来活躍できる見込みがある」と売り込んでいかないといけません。旅行の話をしてただの思い出話をしていると思われない工夫は必要です。旅行中の役割やイレギュラーな事態への対応などを盛り込み、「こんなことができる」と伝える場にしましょう。楽しかったかどうかは学生の感想にすぎず、それだけではあなたという人の良さや将来性は伝わりません。自己PRは自分をアピールする時間だと考えて、経験から得られた自分の強みや学びを存分に伝えるようにしましょう。