志望動機の文字数は300字が目安! 指定に合わせた書き方を伝授

この記事のアドバイザー

目次

  1. 志望動機は文字数を意識した作成がマスト! 魅力を凝縮した伝え方をチェック
  2. まず前提を押さえよう! 志望動機は何文字で書くのがベスト?
  3. 指定がない場合は300文字程度を目安にする
  4. 文字数や記入欄が決まっている場合は8割以上埋める
  5. 文字数を意識して志望動機を作るべき4つの理由
  6. そもそも企業から文字数を制限されるケースが多い
  7. 伝えたい魅力を集中的に押し出して印象付けられる
  8. 「長いな」と流し読みされることを避けられる
  9. 文章を要約して伝えられる言語能力をアピールできる
  10. 中身の配分はどれくらい? 300字で考える志望動機の文字数配分
  11. ①志望理由:80字程度で端的にわかりやすく伝える
  12. ②エピソード:120字程度でイメージしやすいよう伝える
  13. ③入社後の展望:100字程度で熱意が伝わるようまとめる
  14. 文字数別の志望動機例文3選! 型を押さえてイメージを膨らませよう
  15. 200文字
  16. 300文字
  17. 400文字
  18. 志望動機が指定の文字数に届かない……そんなときの対処法3ステップ
  19. ステップ①志望する理由をさらに細分化して押し出す
  20. ステップ②数字や固有名詞を用いてエピソードを具体化する
  21. ステップ③入社後の展望を実際の業務に触れてまとめる
  22. 要チェック! 志望動機の文字数が多すぎるときに役立つ3つの要約術
  23. ①伝えたい主張を1つに絞る
  24. ②エピソードを盛り込みすぎていないかチェックし削る
  25. ③なくても伝わる語句や冗長な表現をシンプルにする
  26. 文字数指定があるときは文字数が表記されるパソコンでの作成がおすすめ!
  27. 文字数指定がある志望動機を書く際に押さえておきたい2つの注意点
  28. ①余白が足りないからといって小さすぎる文字で書かない
  29. ②文字数を節約しようとして読点などを減らしすぎない
  30. 志望動機の文字数に関するよくある質問に回答!
  31. どんな文字数でも魅力的な志望動機を作れるようにして選考を突破しよう!

志望動機は文字数を意識した作成がマスト! 魅力を凝縮した伝え方をチェック

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

「志望動機は何文字で書けば良いですか?」
「志望動機の文字数が多すぎたり少なすぎたりすると落ちますか?」

就活中の学生から、このような相談を受けることがよくあります。志望動機の文字数に明確な決まりはありません。しかし、適切な分量で書かなければマイナスな印象につながることもあるため、目安となる文字数を意識することが大切です。

この記事では、志望動機の文字数の目安や多すぎる・少なすぎる場合の対処法、文字数別の例文を紹介していきます。採用担当者が読みたくなる魅力的な志望動機を作成して、書類選考突破を目指しましょう。

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まず前提を押さえよう! 志望動機は何文字で書くのがベスト?

志望動機を書くうえで押さえておきたい基礎知識
  • 指定がない場合は300文字程度を目安にする
  • 文字数や記入欄が決まっている場合は8割以上埋める

志望動機は、採用における重要な判断材料です。「〇文字でなければならない」というルールは存在しませんが、たとえば内容があまりに短いようであれば採用側も「入社意欲が低いかも」と判断することもあるので、適切な文字数にまとめる必要があります。

ここでは、志望動機の文字数の目安について、企業からの指定がある場合とない場合に分けてみていきましょう。

指定がない場合は300文字程度を目安にする

企業から何も指定がない場合は、300文字程度を目安に書くのがおすすめです。

100字~200字ではなかなか強みを十全に伝えきることが難しく、400~500字となると原稿用紙1枚分ほどのボリュームなので、多くの志望動機に目を通す必要がある採用側にとっては「長いな」と思われる可能性もあります。

「文字数は多ければ多いほど熱意が伝わるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、長すぎると読み手の負担となってしまい、マイナス評価につながることがあります

熱意を伝えようと必死になり、長々とわかりにくい文章を書かないよう注意しましょう。

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ただし、用紙や枠の大きさによって読みやすい文字数は異なるため、「ぴったり300文字にしなくては」とこだわりすぎる必要はありません。文字の大きさや余白にも気を配りながら、300字前後で調節するのが良いでしょう。

文字数や記入欄が決まっている場合は8割以上埋める

企業から文字数を指定されている場合は、最低でも8割以上、できれば9割以上埋めるようにしましょう。たとえば、400文字以内と指定されたら320文字以上、300文字以上なら240文字以上が目安になりますよ。

他の応募者よりも大幅に少ない志望動機を提出すると、それだけで「意欲が低いかも」と思われてしまう可能性もあるため、文字数が届かない場合は調整しましょう

また、文字数の指定がなく罫線付きの記入欄が用意されている場合は、読みやすい文字の大きさで8割以上を埋めるのが基本です。与えられた枠を最大限活用するイメージで書きましょう。

文字数を指定されている場合はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。200字の志望動機の書き方について詳しく解説しています。

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根岸 佑莉子

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文字数が合否に影響を与えるケースはある

文字数が多すぎたり少なすぎたりすることが直接合否に影響することは多くはないですが、ゼロではありません。

実例から考えていきましょう。たとえば、文字数が多すぎるぶんにはやる気があふれているように見えて、印象が良いのではないか、と考える人もいるかもしれません。しかし「決められたルールを守ることができない」といった点でマイナスに捉えられてしまう可能性があります。また、長すぎる文章だと「簡潔に述べる能力がないのか」と評価されてしまいます。一方、文字数が少なすぎる場合は「志望度が低い」「熱意がない」と捉えられてしまいがちです。

これらを踏まえても、文字数だけで合否が決まることはありません。しかし、他の要素でマイナスなポイントがあった場合、上記のような理由によってさらにマイナスな印象を加速させてしまう可能性は大いにあります。結果的に文字数が合否を決める後押しになることもあるため、適切な文字数で記入することは非常に重要なのです。

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文字数を意識して志望動機を作るべき4つの理由

志望動機はなぜ文字数を意識する必要がある?

志望動機を作成する際、「大切なのは文字数よりも中身なのでは?」と思う人もいるでしょう。確かに、志望動機の本質は中身であり、文字数だけで合否が決まるものではありません。

しかし、文字数は志望動機を読んだときの印象に直結するため、マイナス評価を受けるリスクを回避するために欠かせない要素です。文字数を意識する必要性を理解して、多角的に自分の魅力をアピールしましょう。

そもそも企業から文字数を制限されるケースが多い

そもそも志望動機は、企業から「300~400文字で」「400文字以内で」などと文字数を指定されることが多いです。具体的な文字数が記載されていなくても、記入欄が用意されている場合は、暗に「このスペースに収まる分量で」と示されていることになります

こうした指示を守らない場合、読み手である企業は「注意力が足りないのでは?」「ルールを守れない人だ」と感じる可能性が高いです。

仕事をするうえでは、指示を正確に理解し着実に遂行する能力が求められます。いくらポテンシャルを秘めていても、集団の秩序を守れない人は敬遠されるでしょう。指示を守るという社会人としての基礎を備えていることを示すためにも、文字数はしっかりと意識してくださいね。

伝えたい魅力を集中的に押し出して印象付けられる

志望動機の文字数を意識することは、自分の魅力や熱意をより集中的に伝えることにつながります。文字数が少ないと情報量が足りないのはもちろん、多すぎてもまとまりがなく何が言いたいのかわからない文章になってしまうからです。

志望動機で重要なのは読みやすさであるため、伝わりやすい文章になるよう文字数を意識しましょう

また、全体のバランスを意識せずただ文字数を合わせた場合も、読み手にとって違和感のある内容になりやすいです。伝えるべきポイントが薄くなったり、そうでない箇所が多くなりすぎたりしないよう、全体の文字数だけでなく構成も意識してくださいね。

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文字数の配分については、後で詳しく解説します。

吉川 智也

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書類選考こそ強みを印象付ける工夫が欠かせない

書類選考は最初の選考ステップとなります。とくにライバルの母数が多いため、自分の強みやアピールポイントをしっかりと記載し、企業に印象を強く残すことが選考突破のカギとなります。

企業によっては、何万人分もの書類に目を通します。そのため、何か印象に残るものがないとそれだけで合否に影響してしまいます。就活サイトに載っている例文とまったく同じような内容を記載してしまうと「この学生もまた同じことを書いているな」と思われ、せっかく書いた書類にしっかり目を通してもらえません。

ほかの学生との差別化を図るには、オリジナリティを出すことがとにかく大事です。アピールポイントが明確でそれが伝わるエピソードが書かれているのか、企業分析をしっかりおこなったうえで志望動機が書かれているか、といった部分がチェックポイントになります。文字数はもちろん、書かれている内容が魅力的であることも重要です。「自分にしか書けないアピールポイントや志望動機は何か」という視点をもって記載するようにしましょう。

「長いな」と流し読みされることを避けられる

志望動機が短すぎると「入社意欲が低い」と判断されやすい一方で、逆に長すぎても「読みにくい」と思われしっかり読んでもらえないことがあります。採用担当者は多くの応募者から集まった志望動機を読み合否を決めなければならないため、読み飛ばされないためにもダラダラと長い志望動機は避けましょう。

また、長い志望動機は説明が過剰だったり、不必要な読点が多かったりする傾向があります。そのような文章は読む気を削いでしまうため、基本的に忙しいなかで読まれることを意識し、無駄のない文章を作成してくださいね。

文章を要約して伝えられる言語能力をアピールできる

ビジネスでは、効率的に情報共有をするため、なるべく端的に必要な情報を正確に伝える能力が重視されます

その点でいっても、適切な文字数の志望動機を作成することは、文章を要約してわかりやすく伝える言語能力のアピールにつなげられるチャンスともいえます。

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指定の文字数に合わせた文章を書けるという能力も、社会では必要なスキルです。

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中身の配分はどれくらい? 300字で考える志望動機の文字数配分

300字で考える志望動機の文字数配分
  1. 志望理由:80字程度で端的にわかりやすく伝える
  2. エピソード:120字程度でイメージしやすいよう伝える
  3. 入社後の展望:100字程度で熱意が伝わるようまとめる

志望動機は、全体の文字数だけでなく、入社意欲を端的に伝えるために構成バランスを意識することも重要です。明確な基準が定められているわけではありませんが、目安となる配分を知っておくことで、読み手が理解しやすい志望動機を作成できます。

300文字の志望動機を作成すると仮定して、何をどれくらい書くべきなのかをみていきましょう。

①志望理由:80字程度で端的にわかりやすく伝える

志望する理由は、300文字に対して80文字程度、文章数で言うと1~2文が目安です。

志望動機では、「なぜこの企業に入社したいのか?」という結論を最初に示すことが大切です。ビジネスシーンでは限られた時間で正確に情報を伝えなければならない場面が多くあります。長い前置きをすると相手は「結局何が言いたいの?」と感じてしまうため、志望動機においても結論ファーストを意識しましょう。

漠然とした内容や長すぎる文章はマイナスな印象につながるため、独自性を出しつつ端的にまとめるようにしてくださいね。

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志望動機の書き出しは、第一印象を決める重要な部分です。「その企業でなければならない理由」を示して、採用担当者の心を掴みましょう。

②エピソード:120字程度でイメージしやすいよう伝える

志望理由の次は、その根拠となるエピソードを120文字程度で書きます。エピソードは他の学生と被りづらく、独自性を発揮しやすい部分です。参考本からの引用ではなく、どんな経験をしたのかを思い出し、自分なりにまとめてみましょう。

ただし、120文字というのは案外短く、何かを説明する際には文字数が足りなくなってしまうことも少なくありません。かといって抽象的な内容だけを書いても、ありきたりで浅い内容になってしまいます。数字や固有名詞を使って具体性を持たせつつ、伝える必要のない情報を削り、メリハリのある内容を心がけましょう

③入社後の展望:100字程度で熱意が伝わるようまとめる

志望動機の最後は、「入社後どのように企業に貢献できるか」といった展望で締めくくりましょう。文字数は100文字程度、文章数としては2文程度が目安となります。

入社後の展望は、エピソードで示した内容を絡めることが重要です。たとえば、エピソードで行動力をアピールした場合は、「持ち前の行動力を活かして、○○の業務に尽力いたします」などのように書きましょう。

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志望動機では、自分が入社することで企業にどんなメリットをもたらせるのかを示すことが大切です。志望動機全体の印象を左右する部分であるため、しっかりと熱意を伝えましょう。

志望動機の締め方についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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塩田 健斗

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文字数を第一優先で書き始めるのは避けよう

志望動機の文字数の配分を解説しましたが、こちらはあくまで目安です。文字数の配分にこだわりすぎてしまうと、文章の中身がなくなってしまったり、違和感のある文章になってしまいます。そうなると、いくら適切な文字数で書かれていても魅力がなくなってしまい本末転倒です。文字数はあくまで指針とし、自分の魅力が最大限に伝わる文章にすることを優先させましょう。

また、最初から文字数を意識しすぎたせいで、文章を書きづらくなってしまうケースもあります。最初は文字数は意識せず、書きたいことをすべて書き出してみましょう。そのうえで適切な文字数に調整すれば、文章の中身の質も担保しながら、バランスの良い文章が書けるようになります。

文字数を最優先に考えるのではなく、あくまで参考にしながら企業の目を引く文章を書くことを重視しましょう。

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文字数別の志望動機例文3選! 型を押さえてイメージを膨らませよう

志望動機は、指定文字数に合わせて内容を端的にしたり、アピールを深掘りすることが大切です。次に、ここまでのポイントを踏まえて、文字数別に志望動機の例文を紹介します。文字数に合った内容で企業への効果的なアピールができるよう、ぜひ参考にしてくださいね。

200文字

例文

志望理由は、貴社が製造する地酒の魅力を広め、生まれ育った地元を活性化したいからです。
 
大学2年生のとき、町おこし隊として地域限定のスイーツ開発に携わり、駅前のコンビニで販売しました。その際、地域の皆様の温かさや地元愛を感じ、○○市に貢献できる仕事に就くことを決意しました。
 
入社後は、持ち前の行動力やスイーツ開発で学んだことを活かして、効果的な販売戦略を実践したいです。

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指定文字数が200文字の場合は、伝えたいことを端的にまとめることが大切です。エピソードを膨らませすぎると文字数をオーバーしてしまうので、必要な情報に絞って書きましょう。エピソードにフォーカスしすぎて志望理由が埋もれてしまわないよう注意してくださいね。

300文字

例文

私が貴社への入社を志望するのは、「技術で働き方を変える」という企業理念に惹かれたからです。IT技術で人手不足を解消し、日本の未来を支えたいと考えています。
 
アルバイト先である学習塾では、生徒の情報を紙ベースで管理していました。そんな中、生徒の入退室や成績、授業日を一括で管理できるツールを導入。書類業務が大幅に削減され、講師間の情報共有もスムーズになり、授業に専念しやすい環境となりました。
 
この経験から、人手不足は技術で解消できると実感しました。事務処理のソフトに強みを持つ貴社の営業職として、顧客企業の課題に対して的確なサービス提案で解消するとともに、貴社の良さを広めていきたいです。

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300文字の場合は、先程説明したように「志望理由→エピソード→入社後の展望」の流れで書きましょう。エピソードが長くなりすぎないよう注意してくださいね。

400文字

例文

私は、食品を通じて人々に豊かな生活を提供したいと思い貴社への入社を志望します。栄養を考慮した冷凍食品と、商品と連動したヘルスケアアプリの開発に興味を持っています。
 
私は幼い頃から食が細く体力に自信がなかったのですが、一人暮らしを始めたことがきっかけで体質を改善できました。栄養の勉強や料理の練習など食生活を工夫したことで、自分に合った栄養の摂り方がわかり食べることが楽しくなったからです。体力がついてスポーツや旅行などにも積極的に参加できるようになり、人生の充実度が上がったと感じています。食生活の重要性を再確認したことから、今度は自分が多くの人に幸せを届けたいと思いました。
 
入社後は、大学在学中に取得したフードコーディネーターや食生活アドバイザーの資格を活かし、商品企画の仕事に従事したいです。忙しい現代社会にマッチした冷凍商品を生み出せるよう尽力し、貴社に貢献いたします。

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指定文字数が400文字の場合は、エピソードを具体化することでボリュームを出しつつ自分の良さをアピールしましょう。入社後の展望についても、志望職種を交えながらなるべく具体的に示してくださいね。

志望動機が書けなくて困っている人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

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志望動機の文字数が少ないときの対処法

実際に志望動機を作成してみると、想定していたより文字数が少なくなったりスペースが余ったりすることもありますよね。

そんなときは、第一印象で入社意欲が低いと判断されないよう、ボリュームアップさせることが大切です。とはいえ、どんな情報を付け足せば良いかわからないこともあるでしょう。ここでは、志望動機の文字数が足りないときの対処法を3つ紹介します。

ステップ①志望する理由をさらに細分化して押し出す

志望動機の文字数が足りない原因として、企業に対する理解が不足し、一つひとつの理由が薄くなっていることが挙げられます。そのため、企業のホームページを見たり競合他社を調べたりして情報を集め、志望する理由を細分化して押し出しましょう。

たとえば、「○○業界に興味を持ったので」だけでは、なぜその業界を志望するのかがわかりません。「○○ことを知って、○○だと思ったから」といった理由を付け足すことで、業界への興味に説得力が増しますよね。そうすれば、文字数を増やすとともに印象に残る志望動機に仕上げることができます。

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事業内容や企業理念、社風を深く知ることで、共感できるポイントややりたい仕事が見つかり、深掘りするためのヒントを得られることがありますよ。

ステップ②数字や固有名詞を用いてエピソードを具体化する

志望動機のおおまかな内容を変えずに文字数を増やしたい場合は、エピソードを具体化するのがおすすめです。たとえば、「アルバイトの仕事内容を具体的に記載する」「部活で取り組んだトレーニングの時間を具体的に記載する」など、数字や固有名詞を使って実績を示してみましょう。

エピソードに具体性を持たせることで、文字数を増やすだけでなく、独自性の高い内容に仕上げることができます。

ただし、不要な情報を増やすとかえって読みにくい志望動機になるため注意が必要です。明らかに文字数稼ぎと思われる文章はマイナス評価になりかねないため、関係性が極端に薄い情報は足さないようにしましょう

ステップ③入社後の展望を実際の業務に触れてまとめる

3つ目のステップとして、入社後の展望をより具体的に記載してみましょう。たとえば「入社後は○○な強みを活かして尽力します」という内容だけでは、どのように活躍してくれるのか採用担当者はイメージできません。

そこに「○○な強みを、○○の業務に活かして○○に対して貢献します」と付け加えることで、入社後の姿が明確化しますよね。

志望動機で大切なのは、入社後どのように活躍できるかを企業に示すことです。そのため、実際の業務内容を絡めながら入社後の展望を述べましょう。思いつかない場合は、採用サイトの社員紹介のページを読むか、可能であればOB・OG訪問をして社員から直接話を聞くのがおすすめです。

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要チェック! 志望動機の文字数が多すぎるときに役立つ3つの要約術

文字数が多すぎるときに役立つ要約術
  • 伝えたい主張を1つに絞る
  • エピソードを盛り込みすぎてないかチェックし削る
  • なくても伝わる語句や冗長な表現をシンプルにする

志望動機の文字数が少なくて悩んでいる人がいる一方で、伝えたいことが多すぎて文字数をオーバーしてしまう人もいるでしょう。仮に指定の文字数を超過してしまうようなことがあれば、マイナス評価につながる可能性もあるため、要約する方法もチェックが必要です。

ここから具体的に3つの要約術を解説するので、どのように文字数を削っていけば良いのかチェックしていきましょう。

①伝えたい主張を1つに絞る

志望動機の文字数が多くなってしまう場合、伝えたい主張が2つ以上になっていないか確認しましょう。主張が2つ以上になると文章が長くなるだけでなく、まとまりがなく何が言いたいのかわからない文章になってしまいます。そのため、もし主張が複数含まれているのであれば1つに絞ってくださいね。

たとえば、仕事に活かせる強みとしてコミュニケーション能力と忍耐力をアピールしたとしましょう。どちらも社会人にとって重要なスキルではありますが、両方アピールしようとすると文字数が多くなるだけでなく、採用担当者は「結局どんな人なの?」と感じてしまいます。

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できる限り自分を売り込みたい気持ちはわかりますが、まとまりのある文章に仕上げるためにも、伝えたい主張は1つに絞って文字数を減らしましょう。

②エピソードを盛り込みすぎていないかチェックし削る

エピソードは具体的な方が良いと説明しましたが、なくても主張が伝わる情報や相手がすでにわかっている情報を盛り込む必要はありません。

たとえば、「週3回、1日4時間のアルバイトをしてきたのですが、……」は、エピソードの中で重要な情報ではありません。「御社は30年以上○○分野の研究を続けていて、……」などの情報も採用担当者はわかりきっていますよね。

採用担当者にあえて伝える必要のない情報を削ることで、アピールしたい内容を残しつつ文字数を減らせます。企業の魅力をたくさん盛り込みたくなる気持ちはわかりますが、文字数が多くなってしまう場合は、自分の考えや経験を中心に書いてくださいね。

③なくても伝わる語句や冗長な表現をシンプルにする

志望動機は、内容を大きく変えなくても表現を工夫するだけで文字数を減らせるケースがあります。たとえば、以下のように表現を変えると、情報量を減らすことなく文字数の節約が可能です。

文字数を減らす表現例
  • おこなうことができます。→おこなえます。
  • 工夫を重ねることで、解決することができました。→工夫を重ね、解決しました。
  • アルバイトという経験を通して、→アルバイト経験を通して、
  • どのように取り組んでいくか、→どう取り組むか

冗長な表現が多い文章は、読み手にとってもわかりにくいものです。文字数を減らすことはもちろん、わかりやすい文章に仕上げるためにもなるべくシンプルな表現を心がけましょう。

酒井 栞里

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一文40〜60文字程度でまとめるのが要約のコツ

文字数が多くなってしまう原因として、一つひとつの文章が長くなっていて、要約しきれていないことが考えられます。一文に適した文字数は40〜60文字程度です。必ずしも守る必要はないですが、自分の文章が長すぎないかチェックするための指標にしましょう。

文章が長くならないよう、一文で伝えたいことは1つに絞ることも大切です。たとえば接続詞を使ってつなげる必要のない文をつなげてしまうケースをよく見ますが、これは特に避けましょう。文章が長くなるだけでなく、何を伝えたいのかわかりづらくなってしまう可能性が高くなります。接続詞を使わなくても違和感がない場合は接続詞を使わず、文を切るようにしてみてくださいね。

そもそも書類では、伝えたいことを簡潔に述べることが1つの評価指標になりやすいです。アピールしようと長く書きたくなりがちですが、無駄なことは思い切って削りましょう。

文字数指定があるときは文字数が表記されるパソコンでの作成がおすすめ!

文字数指定がある志望動機を作成する際、1文字1文字数えていくのは大変ですよね。また、書いた後に表現を変えたり情報を付け足したりして文字数を調整するのも非効率的です。

そのため、たとえ手書きの志望動機を提出する場合であっても、WordやGoogleドキュメントなどパソコンの文字カウント機能を用いて文字数を確認しながら作成しましょう

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手書きよりも簡単に修正ができるので、文字数だけでなく内容の推敲にも役立ちますよ。

文字数指定がある志望動機を書く際に押さえておきたい2つの注意点

文字数指定がある志望動機を書くときの注意点

志望動機は、ただ文字数を守れば良いというものではありません。いくら指定文字数に従っていても、読みにくい志望動機はその時点でマイナス評価になるリスクがあります。

大切なのは、採用担当者に「読みたい」と思わせるレイアウトに仕上げることです。以下2つの注意点を意識して、見栄えの良い志望動機を作成してくださいね。

①余白が足りないからといって小さすぎる文字で書かない

スペースが足りないからといって小さな文字でびっしり書いてしまうと、読みづらくなってしまい、本当に伝えたかった強みやアピールポイントが採用担当者に伝わらない可能性があります

パソコンで作成する場合は、フォントサイズを10.5~11ptに設定するのがおすすめです。ビジネスシーンで良く使われるフォントサイズであるため違和感がありません。

手書きの場合、明確な基準を示すことは難しいですが、枠に対して文字の高さが8~9割になるように書くと、見栄えが良くなりやすいです。それよりも小さな文字でないと書ききれない場合は、1文字1文字を小さくするのではなく、文字数を減らしましょう。

履歴書に適した文字の大きさについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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②文字数を節約しようとして読点などを減らしすぎない

読点(、)が少なすぎる文章は読みにくいだけでなく、誤って解釈されることがあるため、文字数を節約したいからといって読点を減らしすぎないよう注意しましょう

たとえば、以下の文章はどちらが読みやすいでしょうか。

  • 読点なし:私は日本の未来のために日々研究を重ね長年質の高いサービスを提供し続けている御社の姿勢に感銘を受けその一員になりたいと考え志望しました。
  • 読点あり:私は、日本の未来のために日々研究を重ね、長年質の高いサービスを提供し続けている御社の姿勢に感銘を受け、その一員になりたいと考え志望しました。

読点がない文章は意味を理解するのに時間がかかりますよね。文字数を減らしたいときは、適度に読点を残しつつ内容や表現を工夫しましょう。

志望動機の文字数に関するよくある質問に回答!

志望動機を書くにあたって、何文字程度に仕上げれば良いかわからなかったり、文字数を調整できなかったりと困っている人も多いのではないでしょうか。ここでは、志望動機に関するよくある質問にキャリアアドバイザーがお答えします。適切な文字数の志望動機を作成して、自信を持って選考に臨みましょう。

  • 志望動機の文字数はどれくらいがベストですか?

    志望動機は、文字数や記入欄の指定があればその8割以上、特に指定がなければ300文字程度を目安に書きましょう。あまりに余白が多かったりボリュームが少なかったりすると、「入社意欲がないのでは?」「いい加減な性格なのでは?」と思われる可能性があるため注意が必要です。反対に、長すぎても読みにくい文章になってしまい、マイナスイメージにつながることがあります。

    与えられたスペースを最大限活用しつつ、読み手に負担がかからない分量を意識してくださいね。

  • 志望動機の文字数が多かったり少なかったりすると落ちますか?

    志望動機の文字数は、守らないとルール違反とみなされ、読んでもらえないことがあります。「200~300文字」などの指示がある場合は、必ず守るようにしましょう。また、文字数が指定されていなくても、余白が目立つほど少なかったり読みにくいほど多かったりする場合はマイナスイメージにつながることがあります。

    志望動機で大切なのは中身ですが、悪目立ちしないよう記入欄に合った文字数で書いてくださいね。

どんな文字数でも魅力的な志望動機を作れるようにして選考を突破しよう!

志望動機を作成する際には、内容ばかりに意識が向きがちですが、指定の文字数を守れているか、読みたいと思える見栄えになっているかといった点も評価対象になります。指定文字数や記入欄の大きさに沿った文字数を理解し、それに合わせた志望動機を作成しましょう。

また、文字サイズが小さくなりすぎたり冗長な表現が多くなったりすると、いくら文字数を守っていても魅力的な志望動機にはなりません。限られた文字数で自分の意見を述べる能力は仕事においても重要であるため、どんな文字数にも対応できるよう今から練習しておきましょう。

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