目次
- 「自分を色に例えると」の質問意図を理解して答えを考えよう
- 何が見られている? 面接で「自分を色に例えると?」と聞かれる意図
- ①人柄を知りたい
- ②素性を知りたい
- ③発想力を知りたい
- ④論理的思考力があるか判断したい
- ⑤柔軟性があるか判断したい
- 色ごとの特徴も解説! 「自分を色に例えると」の回答例文8選
- 例文①赤色
- 例文②オレンジ色
- 例文③黄色
- 例文④緑色
- 例文⑤青色
- 例文⑥水色
- 例文⑦黒色
- 例文⑧白色
- 回答を考える前にチェック! 「自分を色に例えると」の質問で知っておくべきこと3選
- ①面接官にウケの良い色や正解はない
- ②ほかの学生と同じ色を選んでも問題ない
- ③自己PRの内容と被っても良い
- 自分を色に例えるときの6つのポイント
- ①長所に色を結びつける
- ②PREP法を活用して答える
- ③具体的なエピソードを伝える
- ④自己分析で客観視する
- ⑤類似質問の答えも考えておく
- ⑥簡潔に伝える
- こんな内容は避けて! 「自分を色に例えると」のNG回答例文
- NG例文①ただ「好きな色」を答えている
- NG例文②伝えたい長所とかけ離れたイメージの色を選んでいる
- NG例文③特徴と色が紐づいていない
- 自分らしいエピソードで「自分を色に例えると」に効果的に答えよう
「自分を色に例えると」の質問意図を理解して答えを考えよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活生からよく
「「自分を色に例えると」という質問にはどのように答えれば良いのでしょうか?」
「答える色によっては選考落ちになってしまうこともあるのでしょうか?」
といった質問をされることがよくあります。たしかに、日常生活で色について考える機会はほとんどなく、就活でどのように答えれば良いか不安になりますよね。また、志望度が高い企業で色について聞かれたときのことを考えると、高評価が得られる回答のポイントを知りたくなるのではないでしょうか。
このように不安を抱えている学生は、質問をされる意図を把握すると、面接で評価される回答ができるようになりますよ。この記事では「自分を色に例えると」の回答のポイントや面接で使える色別の例文を紹介するので、自分だったら何色と回答するか考えながら読んでみてください。
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何が見られている? 面接で「自分を色に例えると?」と聞かれる意図

就活生

キャリアアドバイザー
何を知りたいと思っているか気になりますよね。高評価につながる回答をするためにも、まずは企業の意図を確認しておきましょう。
そもそも面接官が「自分を色に例えると」という質問をする理由をきちんと把握しているでしょうか。多くの学生から「何色と答えれば高評価になるか」という質問をもらいますが、答える色によって合否が決まってしまうことはありません。
質問の意図をきちんと把握することが重要なポイントです。質問をしている背景を知ることで、面接官が知りたいことを伝えられ、強みや自分の特徴をアピールすることができますよ。ここでは、面接官が「自分を色に例えると」という質問をする5つの理由について解説します。
①人柄を知りたい
面接官は採用するにあたって、社風にマッチしているかどうかを人柄で評価しています。そのため、色に例えて回答してもらうことで学生の人柄を知りちと考えているのです。
人柄を適切に確認することで、入社後にほかの社員とのコミュニケーションが取れるか、ミスマッチが起こらないかを判断していますよ。

キャリアアドバイザー
あえて「色に例えると……」という変化球の質問をすることで、自己PRなどとは別の角度から学生の人柄を確認する狙いもありますよ。
②素性を知りたい
ほとんどの学生は面接前に、質問を想定し回答を準備をするでしょう。もちろん準備をすることは大切ですが、企業にとっては「準備された回答のため、学生の本来の姿が見えにくい」という懸念点があります。
そのため自己PRなどの王道ではない「自分を色で例えると」という学生が準備していない質問をすることで、学生の素性を知りたいという狙いもあります。一般的でない質問をすることで、入社後のミスマッチが生じないかを判断しているのです。
③発想力を知りたい
「自分を色に例える」ときには正解がないため、自分で回答を生み出す発想力が必要になりますよね。この発想力が備わっているかどうかを判断するために、色に例える質問をしている企業もあります。
とくに企画を考えたりデザインを考えたりするクリエイティブな仕事へ配属になる企業では、「自分を色に例えると」という質問は、学生の発想力も確認したいという狙いも含まれている可能性が高いですよ。
④論理的思考力があるか判断したい
自分を色で例えると「その色で自分を例えられる理由」について答えることが必要になります。この説明をスムーズにできるかどうかで論理的な思考力があるかどうかを図っている企業もありますよ。
限られた時間で求められている成果をあげるためには、課題を論理的に分析して解決策を考えることが必要です。論理的に考える力が不足していると、課題解決にスムーズに取り組めなかったり、課題解決する方法が間違っていたりしてしまい、時間が無駄になってしまうでしょう。

キャリアアドバイザー
「自分を色で例えると」という質問から、入社後の実際に活躍できる人材であるかが見られているとも言えますね。
⑤柔軟性があるか判断したい
自分の性格についての質問に答えられるように、準備をしている学生が多いのではないでしょうか。準備をしたことに対して、どのような質問で聞かれても答えられる柔軟性があるかどうか判断するために「自分を色に例えると」という聞かれ方をされることもあります。
就職後に人と協働して仕事をする時、人によって質問の仕方はもちろん変わります。唐突な質問をされたときにも、相手の質問の意図を適切に把握して回答することが必要ですよね。緊張感がある面接の場でも落ち着いて質問に答えられるかどうかで、就職後に活躍できるかを判断しているのです。
キャリアアドバイザーが読み解く!「自分を色に例えると」の質問で企業が重視するポイント
柔軟性があるかどうかが一番見られている
「強み」を聞かれてスムーズに答えられる学生であっても、「自分を色に例えると」と質問をされると驚いてしまうのではないでしょうか。このような状況でも、落ち着いて伝えられるかどうかを採用担当者は重視しています。つまり、「自分を色に例えると」の質問で企業がもっとも知りたいのは、想定外の質問でも柔軟に対応できるかどうかです。
すぐに回答が思いつかないからといって、本来の自分とは異なる特徴を答えると評価が下がってしまう可能性もあります。答えに困った場合は、「考えを整理するのに少しお時間をいただけますでしょうか」などと面接官に伝えたうえで、落ち着いて回答するようにしましょう。
色ごとの特徴も解説! 「自分を色に例えると」の回答例文8選
企業が「自分を色に例えると」という質問をする意図がわかったら、次は実際の回答例文をチェックしていきましょう。自分に当てはまる特徴・性格の色を見つけて、回答を考えるときの参考にしてくださいね。
そもそも自分の強みがわからない人は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
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例文①赤色
赤色は「情熱」をイメージする学生が多いと思います。そのイメージ通りですが、ほかにもこのような特徴が赤色にはありますよ。
- 情熱
- やる気
- 積極性
- チャレンジ精神
私を色に例えると赤色です。サッカー部では後輩育成のために自ら声かけをするように意識しており、積極性のイメージがある赤色が当てはまると考えています。私が所属している部活は部員が80人以上いるため、一日の練習ではコミュニケーションが取れないメンバーもいます。ですが、私は練習中にほかのメンバーのプレーをチェックして、練習後にフィードバックをしています。このように練習メニュー以外のことにも取り組んでおり、私は赤色で表すことができます。

キャリアアドバイザー
後輩育成のため自ら働きかけたことが伝わり、積極的な姿勢が赤の印象とマッチしていますね。
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例文②オレンジ色
オレンジ色は暖かいイメージを持っていると思いますが、あらためて整理するとこのような特徴がありますよ。
- 前向きさ
- 元気さ
- 優しさ
私を色に例えるとオレンジ色です。留学のための語学学習をした経験から、前向きなイメージのあるオレンジ色が当てはまると考えています。交換留学へ応募するときに、TOEICのスコアが100点以上も足りないという課題がありました。ですが、学習計画を立てて3カ月間取り組んだ結果、目標を達成することができました。困難な目標であっても前向きに取り組んだ経験があることから、私はオレンジ色で表すことができます。

キャリアアドバイザー
オレンジ色のイメージを自ら提示しており、採用担当者の理解を得られやすい内容になっています。
例文③黄色
明るくハツラツとしたイメージがある黄色には、このような特徴があります。
- 明るさ
- 協調性
- 陽気さ
私を色に例えると黄色です。黄色は協調性のイメージがあり、教育工学の研究活動の取り組みから協調性があると考えています。この研究室では卒業研究のテーマを分担し、メンバーがそれぞれひとつのテーマを担当しています。研究テーマは分かれているものの、私は研究室のメンバーとコミュニケーションを取り、わからないことは私も調べて教えるようにしています。このように協力して取り組む経験があり、私は黄色で表せると考えています。

キャリアアドバイザー
黄色のなかでも協調性があることをアピールしつつ、自発的なサポートの姿勢を見せている点が好印象です。
例文④緑色
緑色には爽やかなイメージがありますが、そのほかにもこのような特徴がありますよ。
- 謙虚さ
- 穏やかさ
- フレッシュさ
私を色に例えると緑色です。緑色は謙虚さのイメージがあり、吹奏楽部の練習の経験から緑色に当てはまると考えています。私は大学から未経験でクラリネットをはじめました。経験者の部員に練習メニューを考えてもらい、そのメニューの練習をおこないました。その結果、部内オーディションで合格しコンクールメンバーに選出されました。このように、素直に学んだことによる成功体験があるため、私は緑色で表すことができます。

キャリアアドバイザー
謙虚さを軸にして学び、未経験でも成果を出したことまで描かれている点に魅力を感じます。
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例文⑤青色
冷静なイメージがある青色には、このようなイメージがあります。
- 冷静さ
- 爽やかさ
- 論理的
私を色に例えると青色です。青色は冷静さのイメージがあり、飲食店のアルバイト経験から青色に例えられると考えています。勤務先の飲食店は土日祝日が繁忙で、料理・ドリンクの提供とドリンク作りを同時に担当しています。常にやることがあるのですが、優先順位を考えて取り組むことで、今までクレームなしで働けています。タスクが多い状況でも優先度を考え取り組めており、私は青色で表せられると考えています。

キャリアアドバイザー
冷静さというイメージを、具体的な業務経験やクレームゼロの実績を交えて表現できている点が素晴らしいです。
例文⑥水色
青色と同じように爽やかなイメージがあると思いますが、水色にはこのような特徴があります。
- 創造性
- 穏やか
- 優しい
私を色に例えると水色です。水色は創造力のイメージがあり、インターンシップの経験から水色が当てはまると考えています。私が参加したインターンは、雇用問題の解決策をグループで考える企画型の内容でした。そこで、外国人の雇用問題を解決する手段として、従来の求人サイトを活用するのではなくSNSを活用する方法を提案し、創造力があると評価をしてもらえました。この経験から私は水色が当てはまると考えています。

キャリアアドバイザー
実際に創造力があると評価された経験を話しており、説得力が生まれています。
例文⑦黒色
暗いイメージがある黒色ですが、以下のポジティブな印象をもたらすことも可能です。
- 芯の強さ
- 個性がある
- 達成意欲が強い
私を色に例えると黒色です。黒色は芯が強いイメージがあり、携帯販売のアルバイト経験から黒色が当てはまると考えています。携帯販売の仕事は対応件数のノルマがあります。このノルマを達成するために、進捗が遅れているときには社員へアドバイスを求めて最後までやり抜き、今まで達成し続けています。この経験から私は黒色が当てはまると考えています。

キャリアアドバイザー
芯の強さというイメージを、目的に向かってブレずに突き進んでいくエピソードでしっかり補完できていますね。
例文⑧白色
清潔感がある白色には、次のような特徴があります。自分の強みとの相性を確認してみてください。
- 清潔感
- 公平さ
- 柔軟性
私を色に例えると白色です。白色は柔軟性のイメージがあり、コールセンターのアルバイト経験から白色が当てはまると考えています。コールセンターの仕事ではトークスクリプトが用意されており、初心者でも対応できるようにマニュアルが整備されています。ですが、スクリプト通りではなく、お客さんにあわせて対応しています。この経験から私は白色が当てはまると考えています。

キャリアアドバイザー
コールセンターで状況に応じて臨機応変に対応した経験と、柔軟性という強みがよくリンクしています。
回答を考える前にチェック! 「自分を色に例えると」の質問で知っておくべきこと3選
選考で「自分を色に例えると」と聞かれても「どの色を選べば良いのか」「どのように答えれば良いのか」など、わからないことがたくさん出てくるのではないでしょうか。
ここでは、「自分を色に例えると」の質問で知っておくべきことを解説します。闇雲に回答を考え、選考で困ってしまうケースを避けられるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
①面接官にウケの良い色や正解はない
志望度が高い選考であるほど「どの色を答えれば、少しでも印象が良くなるだろう?」と悩んでしまうことがあります。結論からいえば、面接において正解の色は存在しません。
面接官がこの質問でみているのは、学生がどのような性質やスキルを持っているかです。選考においてウケの良い色は存在しないことを前提におき、自分らしいカラーを選んでみてくださいね。
②ほかの学生と同じ色を選んでも問題ない

就活生
グループ面接で、隣の人が自分と同じ色を伝えていて……。違う色に変えないといけませんよね?

キャリアアドバイザー
そんなことはありません。自分が選んだ色をそのまま伝えて大丈夫ですよ。
この質問は、何色を選んだのかではなく、学生がどのような性質をもっているかをチェックしています。たとえ色が同じでも、そのカラーを選択するに至ったエピソードはそれぞれ異なるため、周囲に合わせて変更をする必要はありません。

キャリアアドバイザー
もし無理に自分の色を変えたとしても、説得力のある内容でなければ、高評価は得られないでしょう。自分が選んだ色を信じて、堂々と話せるようになってくださいね。
③自己PRの内容と被っても良い
色を軸にして自らの特性をあきらかにしていくと、最終的には自分のアピールにつながります。そのようななか、たとえ「自己PRをしてください」という質問への回答と被ってしまったとしても、特に問題ないことを覚えておきましょう。
自分を色で例えるときには、自分に合うカラーを選んだ理由に納得してもらうためにも、長所と紐づけてアピールすることが大切です。「自己PR」の回答との被りを恐れ、まったく説得力のない話をしてしまうよりも、色との結びつきを想像できるエピソードを話せたほうが好印象を残せます。
キャリアアドバイザーが読み解く!「自分を色に例えると」に回答する際の注意点
奇抜な回答はマイナス評価の可能性があるため注意しよう
「自分を色に例えると」は一般的な質問ではないため、ユーモアを感じられるような回答が求められているのではと考える学生もいるようです。しかし、企業側はユーモラスな回答や奇抜な回答を期待しているわけではありません。
企業は、前述のようにあくまで学生の人柄やポテンシャル、理解力を判断するために質問をしてきています。そのため、奇をてらった回答をして面接官を混乱させてしまうと「コミュニケーションが取れない学生」と判断されてしまう可能性もあるのです。
ほかの学生と差別化を図ることは大切ですが、「自分が伝えたいことが伝わるような回答をすることが最も大切」ということを肝に銘じましょう。
自分を色に例えるときの6つのポイント

ただ単に自分の好きな色を答えるだけでは、採用担当者から高評価を得ることができません。選考であることを念頭に置き、適切なアピールにつなげていくことが重要です。
実際にはどのようなことを意識すれば良いかわからない人のためにも、自分を色に例えるときの6つのポイントを解説します。
①長所に色を結びつける
色に例えるときに「自分を表す色」を先に考える学生がいますが、まずは長所を考えるようにしましょう。
先に色を考えてしまうと「色に当てはまる性格は何か」という順番で考えてしまいますよね。すると、「色を答えること」が目的になってしまい、自分の長所をアピールできなくなってしまう可能性があります。
長所が見つけられていない学生は、こちらで見つけ方を解説しているので参考にしてください。
関連記事
【性格48選】長所になる性格一覧表|見つけ方から伝え方まで解説
長所がないと感じる就活生は見つけられていないだけ こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「自分の長所がわかりません」 「短所はあるんですけど、長所はないですね……。」 という声を多く聞きます。自分に長所 […]
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②PREP法を活用して答える
PREP法とは、ビジネスシーンで相手にわかりやすく伝えるための話し方の構成です。PREP法を活用すると「自分を色に例える」は、このような構成でアピールできます
- Point(結論):自分を色に例えると何色か
- Reason(理由):その色に例えた理由
- Example(根拠):理由の根拠となるエピソード
- Point(まとめ):自分を色に例えると何色か
色に例える質問は特に、受け手によって色のイメージが異なるため、結論から理由を順序立てて解説する必要があります。効果的にアピールするためにも、PREP法を活用することがおすすめですよ。
③具体的なエピソードを伝える
PREP法の「E:Example」に当たりますが、具体的なエピソードを当てはめて伝えることが、自分を色に例える質問の重要なポイントです。
答える色によって正解があるわけではないため、「答えた色」と「具体的な経験が一致してるかどうか」が重要なポイントです。経験を伝えるときには、初めてエピソードをES(エントリーシート)で読んだり面接で聞いたりする面接官がイメージできるように伝えましょう。
伝わらない例として「積極的に取り組んだ」などが挙げられます。「積極的」は一見すると伝わりやすそうに感じますが、「実際どのように取り組んだのか」をイメージすることはできないですよね。「5回以上質問した」など想像しやすいように答えられるように過去の経験を振り返りましょう。

キャリアアドバイザー
「売上を10%アップさせた」など、数値を盛り込んでエピソードを伝えると、採用担当者がより成果をイメージしやすくなるのでおすすめです。
④自己分析で客観視する
「自分を色に例える」などのイレギュラーな質問をされると、質問に答えることに注力しすぎてしまい、自分を表す色が答えられていないことがあるため注意が必要です。論理的に説明ができていることも大切ですが、あらためて自己分析をした自分の長所が伝えられているかどうかを振り返りましょう。
振り返る方法としては、自己PRと内容が乖離していないかチェックする方法がおすすめです。たとえば、自己PRで積極性をアピールしているのであれば、自分を色に例えたエピソードで積極性があるエピソードであれば問題ありません。ほかにESで書いたり面接で答えたりする内容と乖離がないか必ずセルフチェックしてくださいね。
⑤類似質問の答えも考えておく
「自分を色に例えると」の質問以外にも似ている質問があります。これらの質問も面接官が質問をする意図が同じであったり似ていたりすることがあるので、「自分を色に例えると」と一緒に押さえておきましょう。そうすることで、質問の意図の一つである「柔軟性があること」のアピールにもつながりますよ。
ものに例える
「自分を色に例える」に比べると「ものに例える」質問は、広い範囲から自分を例える表現を当てはめるため、より柔軟性が問われる質問です。ただし、概念や触れることができないものに例えてしまうと「もの」からは逸脱してしまうため注意が必要です。
- ノート:几帳面、記録力がある
- 時計:時間管理が得意
- はさみ:柔軟性、決断力がある
- 懐中電灯:行動力がある、リーダーシップ
- スポンジ:吸収力がある
- 電車:安定感、持続力
- 鏡:共感力、調整力がある
専門家しか知らないものや一般的ではないものは避けて、誰でもイメージができる物品を使って自分を表現することが求められています。そのため、事前に自分を表す「もの」には何があるかを考えておくと、緊張感ある面接でもスムーズに答えられますね。
ほかにも自分をものに例える質問の注意点やポイントを知りたい人は、こちらの記事も併せてチェックしましょう。
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例文12選!「自分をものに例えると」は企業の意図を汲むことが肝心
「自分をものに例えると?」の回答のコツは、ものの特徴を的確かつ簡潔に伝え、選んだ根拠を論理立てて話すことです。今回は「自分をものに例えると」の回答の作り方をキャリアアドバイザーが解説していきます。面接の中でも差が出やすい対策必須の質問なので、ぜひ事前に準備しておきましょう。
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動物に例える
動物に例える質問は色に例える質問と同じように、動物に対するイメージへ自分の性格を当てはめて説明をします。代表的な動物と動物の性格・イメージをいくつかピックアップして紹介します。
- 犬:人懐っこい、真面目
- 猫:芯がある、マイペース
- ライオン:責任感が強い
- ウサギ:好奇心旺盛
- ゾウ:温和、優しい
- オオカミ:達成意欲がある など
動物で例えるときにも、「猫と答えたら選考落ちになってしまう」など正解はないため、説明ができるようにあわせて準備しておきましょう。
「自分を動物に例えると?」と聞かれたときの詳しい回答方法については、以下の記事にてチェックをお願いします。
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「自分を動物に例えると」の答え方|動物25種類一覧&例文付き
「自分を動物に例えると?」と質問された場合の回答方法や注意点、探し方を解説します。キャリアアドバイザーが例文を参考にわかりやすく解説するため、例文を確認しながら自分にはどの動物が当てはまるのかを考えてみてください。
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漢字一文字で例える
漢字も「もの」と同じように、膨大な種類のなかから自分に当てはまるものを選ばなければなりません。さらに漢字の場合は、文字そのものに意味があるため、「色」「もの」「動物」に比べると慎重に考える必要があります。
- 風:自由
- 山:安定、頼もしい
- 光:明るい、前向き
- 水:穏やか
- 鏡:共感、誠実
- 剣:決断、意志
- 羽:軽やか、発想力
- 根:努力、縁の下の力持ち
漢字一文字で例えるときの注意点として、マイナス印象を残す漢字を選ばないことが挙げられます。たとえば、「悪」「負」「暗」などはポジティブな説明があったとしても、マイナス印象を残してしまう可能性があります。自分を表す漢字を偽る必要はないですが、ポジティブな印象を残せる漢字を選ぶようにしましょう。
ほかにも漢字関連で聞かれる質問として、「自分を四字熟語で表すと何か」と聞かれることもあります。こちらもあわせてチェックしておきましょう。
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四字熟語50選! 性格を表現するぴったりの言葉を見つけよう
四字熟語で性格を表すには、事前準備が必須になります。今回は四字熟語で性格を表すことのメリットを解説するとともに、性格を表す四字熟語を50選紹介していきます。また、キャリアアドバイザーが四字熟語で性格を表す回答の作り方も紹介しています。
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⑥簡潔に伝える
面接全体に言えることですが「聞かれたことを簡潔に伝える意識」については「自分を色に例えると」と質問されたときにも重宝します。たとえば、以下のような例が挙げられます。
私は、友人からよく猪突猛進な性格だといわれます。実際、考える前にまずは行動する癖が身に付いているので、もし色に例えるなら赤色だと思います。
赤色です。思い立ったらすぐに行動するイメージを持たれることが多く、赤色がぴったりだと感じています。
「簡潔でない例」の場合は、結論を先延ばしにしているため、面接官が内容を理解するのに時間がかかってしまうことが予想できます。一方で、「簡潔に伝える例」であれば「例える色」と「理由」がセットで語られており、相手は即座に学生の伝えたいことの理解が可能です。

キャリアアドバイザー
聞く側の立場になり、まずは「例える色」を伝えられているかを意識すると良いでしょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!自分の強みを色に例えるのが難しい人へのアドバイス
言い換え表現を活用しよう
なかには、自分の強みを色でアピールするのは難しいと感じる人もいるかもしれません。そういった場合は、色に例えやすい別の表現に変えてみるのがおすすめです。
たとえば「媚びない性格」などは色で伝えようとするとハードルが高いですが、「自分の信念を持っている」と言い換えることで熱意があるイメージの「赤色」に例えやすくなります。
このように、強みを色で表現するのが難しいと感じた場合は、例えやすい言い換え表現がないか探してみることから始めましょう。
こんな内容は避けて! 「自分を色に例えると」のNG回答例文
- ただ「好きな色」を答えている
- 伝えたい長所とかけ離れたイメージの色を選んでいる
- 特徴と色が紐づいていない
ここからは学生がやってしまいがちなNG例文を紹介します。この記事で紹介した注意点を意識できていないと、これから紹介するような例文になってしまいます。
すでに「自分を色に例えると」の質問回答を考えている学生は、NG例文と同じ失敗をしていないかチェックしてくださいね。
キャリアアドバイザーが読み解く!不利に働く色や避けたほうが良い色はある?
背景をしっかり説明できれば色の種類は関係ない
「避けたほうが良い色などはありますか」と質問されることがありますが、正直なところ、特定の色が有利に働いたり不利に働いたりすることはあまりありません。
企業がこういった質問をしてくる際は、学生が自分自身をどのように理解しているか、そしてそれをどのように表現できるかを見ている場合が多いです。そのため、なぜその色を選んだのかという背景を過去の実体験にもとづき具体的に伝えることができれば、基本的にどのような色でも問題ないでしょう。
NG例文①ただ「好きな色」を答えている
青色です。私はファッションが好きで、落ち着いた雰囲気の青色を良く着ています。また、青色は見ているだけで明るい気持ちになれるところも気に入っています。
面接官は「自分を色に例えると」の質問から、学生それぞれの特性を判断しようとしています。そのようななかで、ただ好きな色だけを伝えても、学生自身の人柄や能力をアピールできません。

キャリアアドバイザー
好きな色をチョイスするのではなく、自分の性格や行動を振り返ったうえでイメージできるカラーを選ぶことが大切です。
NG例文②伝えたい長所とかけ離れたイメージの色を選んでいる
私を色に例えるなら、青色だと思います。目の前にどのような壁が立ちはだかっても、常に情熱の心を絶やさず行動していることから、青色を選びました。
青色は、一般的に冷静さや爽やかさをイメージする色です。情熱や積極性を感じるエピソードを伝えているので例文の場合、赤色が適切といえるでしょう。

キャリアアドバイザー
面接に臨む前に、もう一度自分の長所と選んだ色のイメージが合致しているかを検討してみてくださいね。
NG例文③特徴と色が紐づいていない
黄色です。所属しているゼミでは、情報収集能力の高さを活用し、プレゼンテーション大会でトップの成績を取った経験があります。
情報収集能力の高さは、なかなかほかの色との結びつきをイメージできない特徴です。無理に色と結びつけても、面接官を納得させるのが難しいケースがあるでしょう。

キャリアアドバイザー
色で例えるのが難しいと判断した場合、ほかにアピールできる特徴がないかを検討することをおすすめします。
自分らしいエピソードで「自分を色に例えると」に効果的に答えよう
面接における「自分を色に例えると」の質問は、自分の本質を伝える絶好の機会です。色のイメージを自分の強みや経験と結びつけることで、効果的な自己PRができるようになるでしょう。
色を軸にして自己理解を進めてみると、自らの新しい一面にも気付けるかもしれません。色に関連した自分らしいエピソードを語り、面接官から好印象を獲得してくださいね。
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先輩から「自分を色で例えると」と聞かれることがあると聞いたのですが、なぜ企業はそんな質問をするのですか?