目次
- 「自分を色に例えると」の回答は質問意図の理解がポイント!
- 面接で「自分を色に例えると」が聞かれる意図とは?
- 人柄を知るため
- 素性を知りたいため
- 発想力を知りたいため
- 論理的思考力を判断するため
- 柔軟性を判断するため
- 「自分を色に例えると?」の質問で知っておくべきこと3選
- 質問の回答に正解はない
- 他の学生と被っても問題ない
- 自己PRなどと回答が被っても良い
- 自分を色に例えるときの5つのポイント
- ①長所に色を結びつける
- ②PREP法を活用して答える
- ③具体的なエピソードを伝える
- ④自己分析をして客観視できているか
- ⑤似ている質問を押さえる
- 自分を色に例えるときに意識したい3つの注意点
- ①簡潔に伝える
- ②短所を答えない
- ③色でのアピールが難しい特徴は避ける
- 色ごとの特徴も解説! 「自分を色に例えると」の回答例文8選
- 例文①赤色
- 例文②オレンジ色
- 例文③黄色
- 例文④緑色
- 例文⑤青色
- 例文⑥水色
- 例文⑦黒色
- 例文⑧白色
- ポイント別に解説! 「自分を色に例えると」のNG回答例文
- NG例文①好きや憧れが理由で解答している
- NG例文②結論から伝えられていない
- NG例文③論理的ではない
- 「自分を色に例えると」の回答は質問意図の理解が重要!
「自分を色に例えると」の回答は質問意図の理解がポイント!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「『自分を色に例えると』という質問にはどのように答えれば良いのでしょうか? 」
「答える色によって選考落ちになってしまうこともあるのでしょうか? 」
学生からこのような質問をされることがよくあります。たしかに、日常生活で色について考える機会はほとんどなく、就活でどのように答えれば良いか不安になりますよね。また、志望度が高い企業で色について聞かれたときのことを考えると、高評価が得られる回答のポイントを知りたくなるのではないでしょうか。
このように不安を抱えている学生は、質問をされる意図を把握すると、面接で評価される回答ができるようになりますよ。この記事では「自分を色に例えると」の質問の意図だけでなく、回答のポイントや面接で使える例文をも紹介します。
面接で「自分を色に例えると」が聞かれる意図とは?
そもそも面接官は「自分を色に例えると」という質問をする理由をきちんと把握していますか。多くの学生から「何色と答えれば高評価になるか」という質問をもらいますが、答える色によって合否が決まってしまうことはありません。
質問の意図をきちんと把握することが重要なポイントです。質問をしている背景を知ることで、面接官が知りたいことを伝えられますし、強みや自分の特徴をアピールすることができますよ。ここでは、面接官が「自分を色に例えると」という質問をする5つの理由について解説しますね。
人柄を知るため
面接官は採用するにあたって、社風にマッチしているかどうかを人柄で評価しています。そのため、色に例えて回答してもらうことで学生の人柄を知ることが目的のひとつとなります。人柄を適切に確認することで、入社後に他の社員とのコミュニケーションが取れるか、ミスマッチが起こらないかを判断していますよ。
キャリアアドバイザー
素性を知りたいため
ほとんどの学生は面接前に、質問を想定し回答を準備をするでしょう。もちろん準備をすることは大切ですが、企業にとっては「準備された回答のため、学生の本来の姿が見えにくい」という懸念点があります。
そのため「自己PR」などの王道ではない「自分を色で例えると」という学生が準備していない質問をすることで、学生の素性を知りたいという狙いもあります。変わった質問をすることで、入社後のミスマッチが生じないかを判断しているのです。
発想力を知りたいため
「自分を色に例える」ときには正解がないため、自分で回答を生み出す発想力が必要になりますよね。この発想力が備わっているかどうかを判断するために、色に例える質問をしている企業もあります。
企画を考えたりデザインを考えたりするクリエイティブな仕事へ配属になる企業では、「自分を色に例えると」という質問は、学生の発想力も確認したいという狙いも含まれている可能性が高いですよ。
論理的思考力を判断するため
自分を色で例えると「その色で自分を例えられる理由」について答えることが必要になりますよ。この説明をスムーズにできるかどうかで論理的な思考力があるかどうかを図っている企業もあります。
限られた時間でもとめられる成果をあげるためには、課題を論理的に分析して解決策を考えることが必要になります。論理的に考える力が不足していると、課題解決にスムーズに取り組めなかったり、課題解決する方法が間違っていたりしてしまい、時間が無駄になってしまいます。このようなミスが起こらないかどうかを判断することも、面接官が「自分を色に例えると」と質問をする意図ですね。
柔軟性を判断するため
自分の性格についての質問に答えられるように、準備をしている学生が多いのではないでしょうか。その準備したことに対して、どのような質問で聞かれても答えられる柔軟性があるかどうか判断するために「自分を色に例えると」という聞かれ方をされることもあります。
就職後に人と協働して仕事をするとき、人によって質問の仕方はもちろん変わります。唐突な質問をされたときにも、相手の質問の意図を適切に把握して回答することが必要ですよね。緊張感がある面接の場でも落ち着いて質問に答えられるかどうかで、就職後に活躍できるかを判断しているのです。
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「強み」を聞かれてスムーズに答えられる学生であっても、「自分を色に例えると」と質問をされると驚いてしまうのではないでしょうか。このような状況でも、落ち着いて伝えられるかどうかを採用担当者は最も重視しています。そのため、紹介した5つの意図の中で「柔軟性」があるかどうかを判断されていることを必ず意識しましょう。
そのため、これから紹介される「自分を色に例えると」に対する準備をすることも大切ですが、それ以上に緊張感がある面接の場で落ち着いて回答することがポイントです。回答を考えている間を気にして、本来の自分の特徴とは異なることを答えると評価が下がってしまう可能性もあります。そのようにならないために、「考えを整理するのに少しお時間をいただけますでしょうか」など面接官へ依頼をして、その場の自分の状況に応じて対応することも必要ですよ。
答えることが目的になるのではなく、あくまで自分の特徴がきちんと伝えられるよう、落ち着いて回答するようにしましょう。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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「自分を色に例えると?」の質問で知っておくべきこと3選
面接官が質問をする意図について理解したとしても、実際に面接で回答するときに、まだ自信を持って答えられない学生も多いと思います。この漠然とした不安を払拭するために、学生からのよくある3つの質問に対する回答を説明しますね。
質問の回答に正解はない
まず最も大切なことは色に例える質問は、「◯色と答えると高評価になる」や「◯色と回答すると低評価になる」などの答えがあるものではないということです。色だけでマッチングを図っているのではなく、質問に対する回答内容でマッチングを図っています。
また、質問をする意図でも説明したとおり、きちんと答えられるかどうかを判断している企業もあります。そのため、就活のノウハウに縛られずに、等身大としての自分をアピールしましょう。
他の学生と被っても問題ない
これから面接を受ける学生の中には、集団面接やグループディスカッションを控えていることもありますよね。このときに他の学生と被ったら「マイナス評価になるのでは」と不安になるかもしれませんが、回答が同じ色であっても選考落ちになることはないので安心してください。
また、色に対する印象やイメージが他の学生と異なると不安になるかもしれませんが、これらが異なっても問題ありません。正解がある質問ではないので自信を持って回答しましょう。
自己PRなどと回答が被っても良い
「例えた色」についての説明や理由を回答するときに、自己PRや志望動機など他の質問の回答と同じ内容になってしまわないか不安を感じることがあるかもしれませんが、他の内容と同じ内容や具体例を用いても問題ありません。むしろ同じエピソードで説明をすることで、面接でアピールする内容に一貫性が生まれて、良い評価を得ることもあるでしょう。
もちろん別のエピソードで説明をしても、自己PRや志望動機と一貫性があればマイナス評価になることはありません。
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「自分を色に例えると」は一般的な質問ではないため、ユーモアな回答がもとめられているのではと学生から質問をされることがあります。たしかに、聞きなじみのない質問で、ユニークな回答がもとめられているように感じてしまいます。ですが、ユーモアや奇抜な回答を期待している質問ではないため注意してください。
企業がこの質問をする意図は説明されているとおりで、自己PRや志望動機と同じように、就職後に活躍できるか判断するためです。そのため、ユーモアある回答をすると、就職後に活躍できるか判断できなくなってしまう可能性があります。また、奇抜な回答をすることで面接官が回答の理解ができないと、「コミュニケーションが取れない学生」と判断されてしまう可能性もあるのです。
他の学生と差別化を図ることは大切ですが、「自分が伝えたいことが伝えられるように回答することが最も大切」ということを意識しましょう。
自分を色に例えるときの5つのポイント
自分を色に例える質問への回答で高評価を獲得するためには、いくつかのポイントがあります。このポイントを押さえれば、質問への回答で失敗が避けられますよ。
ここでは、5つのポイントを解説しますね。
①長所に色を結びつける
色に例えるときに「自分を表す色」を先に考える学生がいますが、まずは長所を考えるようにしましょう。
先に色を考えてしまうと「色に当てはまる性格は何か」という順番で考えてしまいますよね。すると、「色を答えること」が目的になってしまい、自分の長所をアピールできなくなってしまう可能性があります。
長所が見つけられていない学生は、こちらで見つけ方を解説しているので参考にしてください。
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②PREP法を活用して答える
PREP法とは、ビジネスシーンで相手に分かりやすく伝えるための話し方の構成です。PREP法を活用すると「自分を色に例える」は、このような構成でアピールできます。
- Point(結論):自分を色に例えると何色か
- Reason(理由):その色に例えた理由
- Example(根拠):理由の根拠となるエピソード
- Point(まとめ):自分を色に例えると何色か
色に例える質問は特に、緊張感ある面接の場だと説明が分かりづらくなりやすいため、効果的にアピールするためにも、PREP法を活用することがおすすめですよ。
③具体的なエピソードを伝える
PREP法の「E:Example」に当たりますが、具体的なエピソードを当てはめて伝えることが、自分を色に例える質問の重要なポイントです。
答える色によって正解があるわけではないため、「答えた色」と「具体的な経験が一致してるかどうか」が重要なポイントです。経験を伝えるときには、初めてエピソードをES(エントリーシート)で読んだり面接で聞いたりする面接官がイメージできるように伝えましょう。
伝わらない例として「積極的に取り組んだ」などが挙げられます。「積極的」は一見すると伝わりやすそうに感じますが、「実際どのように取り組んだのか」をイメージすることはできないですよね。「5回以上質問した」など想像しやすいように答えられるように過去の経験を振り返りましょう。
④自己分析をして客観視できているか
「自分を色に例える」などのイレギュラーな質問をされると、質問に答えることに注力しすぎてしまい、自分を表す色が答えられていないことがあるため注意が必要です。論理的に説明ができていることも大切ですが、改めて自己分析をした自分の長所が伝えられているかどうかを振り返りましょう。
振り返る方法としては、自己PRと内容が乖離していないかチェックする方法がおすすめです。例えば、自己PRで積極性をアピールしているのであれば、自分を色に例えたエピソードで積極性があるエピソードであれば問題ありません。他にESで書いたり面接で答えたりする内容と乖離がないか必ずセルフチェックしてくださいね。
⑤似ている質問を押さえる
「自分を色に例えると」の質問以外にも似ている質問があります。これらの質問も面接官が質問をする意図が同じであったり似ていたりすることがあるので、「自分を色に例えると」と一緒に押さえておきましょう。そうすることで、質問の意図のひとつである「柔軟性があること」のアピールにもつながりますよ。
ものに例える
「自分を色に例える」に比べると「ものに例える」質問は、広い範囲から自分を例える表現を当てはめるため、より柔軟性が問われる質問です。ただし、概念や触れることができないものに例えてしまうと「もの」からは逸脱してしまうため注意が必要です。
専門家しか知らないものや一般的ではないものは避けて、誰でもイメージができる物品を使って自分を表現することがもとめられています。そのため、事前に自分を表す「もの」には何があるかを考えておくと、緊張感ある面接でもスムーズに答えられますね。
他にも自分をものに例える質問の注意点やポイントを知りたい人は、こちらの記事も併せてチェックしましょう。
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「自分をものに例えると?」の回答のコツは、ものの特徴を的確かつ簡潔に伝え、選んだ根拠を論理立てて話すことです。今回は「自分をものに例えると」の回答の作り方をキャリアアドバイザーが解説していきます。面接の中でも差が出やすい対策必須の質問なので、ぜひ事前に準備しておきましょう。
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動物に例える
動物に例える質問は色に例える質問と同じように、動物に対するイメージへ自分の性格を当てはめて説明をします。代表的な動物と動物の性格・イメージをいくつかピックアップして紹介します。
- 犬:人懐っこい、真面目
- 猫:自分がある、マイペース
- ライオン:責任感が強い
- ウサギ:好奇心旺盛
- ゾウ:温和、優しい
- オオカミ:達成意欲がある など
動物で例えるときにも、「猫と答えたら選考落ちになってしまう」など正解はないため、説明ができるように併せて準備しておきましょう。
漢字一文字で例える
漢字も「もの」と同じように、膨大な種類の中から自分に当てはまるものを選ばなければなりません。さらに漢字の場合は、文字そのものに意味があるため、「色」や「もの」「動物」に比べると慎重に考える必要があります。
漢字一文字で例えるときの注意点として、マイナス印象を与える漢字を選ばないことが挙げられます。例えば、「悪」や「負」「暗」などはポジティブな説明があったとしても、マイナス印象を与えてしまう可能性があります。自分を表す漢字を偽る必要はないですが、ポジティブな印象を与えられる漢字を選ぶようにしましょう。
他にも漢字関連で聞かれる質問として、「自分を四字熟語で表すと何か」と聞かれることもあります。こちらも併せてチェックしておきましょう。
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四字熟語で性格を表すには、事前準備が必須になります。今回は四字熟語で性格を表すことのメリットを解説するとともに、性格を表す四字熟語を50選紹介していきます。また、キャリアアドバイザーが四字熟語で性格を表す回答の作り方も紹介しています。
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自分を色に例えるときに意識したい3つの注意点
- 簡潔に伝える
- 短所を答えない
- 色でアピールが難しい特徴は避ける
学生の中には、面接官が質問をする意図を把握し、ポイントを実践しているにもかかわらず、納得できる「自分を色に例えると」への回答が思いつかない人もいるのではないでしょうか。このように悩んでいる学生は、これから紹介する注意点をチェックすれば、不安が解消できる可能性が高いですよ。具体的な例文を紹介する前に、自分を色に例えるときの3つの注意点を紹介しますね。
①簡潔に伝える
最も大切なことは、面接官が理解しやすいように、過不足なく簡潔に伝えることです。色に例えた理由を面接官に納得してもらおうとして、説明が長くなってしまう学生が多いですが、説明が長くなってしまうとマイナス評価になることもあります。
社会人は限られた時間の中で、円滑なビジネスコミュニケーションがもとめられています。自分が伝えたい情報は、必ずしも面接官が聞きたい情報とは限りません。面接官が聞きたいであろう情報を見極めて、必要な情報を限られた面接の時間で伝えることも大切ですよ。
②短所を答えない
自分を色に例えることを意識しすぎるあまり、短所を答えてしまうとマイナス評価になってしまう可能性があるので注意が必要です。例えば自分を青色に例えて、青色に例えた理由が「心配性で新しいことに取り組み始めるのに時間がかかる」という例は短所を答えてしまっています。
はじめに解説したとおり、論理的に説明ができるかどうかをチェックする意図もありますが、人柄や素性を知りたいという意図もありますよね。入社後に活躍できることをアピールするためには、長所をアピールするようにしましょう。先ほどの例で青色に例えた理由を「時間をかけて冷静に分析する性格があるため」と伝えるとポジティブに伝えられます。
伝え方を意識すると短所も長所としてアピールできるため、どのようにアピールするか事前に考えておきましょう。
③色でのアピールが難しい特徴は避ける
基本的にはどの性格も色に例えてアピールができますが、特徴によっては色で例えることのハードルが高いこともあります。そのような特徴はできるだけ避けるようにしましょう。例えば、「情報収集力が高い」や「媚びない性格」などは長所としてアピールできる性格ですが、色で伝えようとするとハードルが高くなってしまいます。
色で例えるハードルが高い特徴の場合は、色に例えやすい別の表現を探すことがおすすめですよ。例えば「媚びない性格」は、「自分の信念を持っている」と言い換えることができますよね。すると熱意があるイメージの「赤色」に例えやすくなります。特徴を変えてしまうのではなく、色に例えやすい言い換え表現を調べることを実践しましょう。
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「色でアピールが難しい特徴は避ける」という説明を読むと、自分の強みやエピソードを変えなければならないのではと不安になるかもしれません。もし自分の強みは色でアピールが難しいと感じても、あまり気構えなくても大丈夫です。
やはり一番の目的は自分の強みや特徴を伝えることですよね。色で例えるために強みを変えてしまうと、質問の意図や目的に沿わない回答をすることになってしまいます。色はあくまでもイメージなので、伝えたいことを変えてしまう必要はありませんよ。
ただし、説明されているとおり「言い換え表現」をうまく使うことで、より色とマッチした強みや性格がアピールできることもあります。どのような伝え方が適切かは、何度も模索して考えるようにしましょう。
色ごとの特徴も解説! 「自分を色に例えると」の回答例文8選
ここまでに紹介したポイントを実践した例文を紹介します。回答が面接官の意図に沿っていることや、回答の構成に着目すると紹介したポイントが使われていることが分かります。自分に当てはまる特徴・性格の色を見つけて、回答を考えるときの参考にしてくださいね。
例文①赤色
赤色は「情熱」をイメージする学生が多いと思います。そのイメージ通りですが、他にもこのような特徴が赤色にはありますよ。
- 情熱
- やる気
- 積極性
- チャレンジ精神
私を色に例えると赤色です。サッカー部では後輩育成のために自ら声かけをするように意識しており、積極性のイメージがある赤色が当てはまると考えています。私が所属している部活は部員が80名以上いるため、1日の練習ではコミュニケーションが取れないメンバーもいます。ですが、私は練習中に他のメンバーのプレーをチェックして、練習後にフィードバックをしています。このように練習メニュー以外のことにも取り組んでおり、私は赤色で表すことができます。
例文②オレンジ色
オレンジ色は暖かいイメージを持っていると思いますが、あらためて整理するとこのような特徴がありますよ。
- 前向きさ
- 元気さ
- 優しさ
私を色に例えるとオレンジ色です。オレンジ色は前向きさのイメージがあり、留学のための語学学習からオレンジ色に当てはまると考えています。交換留学へ応募するときに、TOEICスコアが100点以上も足りないという課題がありました。ですが、学習計画を立てて3か月間取り組んだ結果、目標を達成することができました。困難な目標であっても前向きに取り組んだ経験があり、私はオレンジ色で表すことができます。
例文③黄色
明るくハツラツとしたイメージがある黄色には、このような特徴があります。
- 明るさ
- 協調性
- 陽気さ
私を色に例えると黄色です。黄色は協調性のイメージがあり、教育工学の研究活動の取り組みから協調性があると考えています。この研究室では卒業研究のテーマを分担し、メンバーがそれぞれひとつのテーマを担当しています。研究テーマは分かれているものの、私は研究室のメンバーとコミュニケーションを取り、分からないことは私も調べて教えるようにしています。このように協力して取り組む経験があり、私は黄色で表せると考えています。
例文④緑色
緑色には爽やかなイメージがありますが、そのほかにもこのような特徴がありますよ。
- 謙虚さ
- 穏やかさ
- フレッシュさ
私を色に例えると緑色です。緑色は謙虚さのイメージがあり、吹奏楽部の練習から緑色に当てはまると考えています。大学から未経験でクラリネットをはじめました。経験者の部員に練習メニューを考えてもらい、そのメニューの練習をおこないました。その結果、部内オーディションで合格にコンクールメンバーへ選出されました。このように、素直に学んだことによる成功体験があるため、私は緑色で表すことができます。
例文⑤青色
冷静なイメージがある青色には、このようなイメージがあります。
- 冷静さ
- 爽やかさ
- 論理的
私を色に例えると青色です。青色は冷静さのイメージがあり、飲食店のアルバイト経験から青色に例えられると考えています。勤務先の飲食店は土日祝日が繁忙で、料理・ドリンクの提供とドリンク作りを同時に担当しています。常にやることがあるのですが、優先順位を考えて取り組むことで、今までクレームなしで働けています。タスクが多い状況でも優先度を考え取り組めており、私は青色で表せられると考えています。
例文⑥水色
青色と同じように爽やかなイメージがあると思いますが、水色にはこのような特徴があります。
- 創造性
- 穏やか
- 優しい
私を色に例えると水色です。水色は創造力のイメージがあり、インターン経験から水色が当てはまると考えています。私が参加したインターンは、雇用問題の解決策をグループで考える企画型の内容でした。そこで、外国人の雇用問題を解決する手段として、従来の求人サイトを活用するのではなくSNSを活用する方法を提案し、創造力があると評価をしてもらえました。この経験から私は水色が当てはまると考えています。
例文⑦黒色
暗いイメージがある黒色ですが、このようなポジティブな印象が与えられる特徴があります。
- 芯の強さ
- 個性がある
- 達成意欲が強い
私を色に例えると黒色です。黒色は芯が強いイメージがあり、携帯販売のアルバイト経験から黒色が当てはまると考えています。携帯販売の仕事は対応件数のノルマがあります。このノルマを達成するために、進捗が遅れているときには社員へアドバイスをもとめて最後までやり抜き、今まで達成をし続けています。この経験から私は黒色が当てはまると考えています。
例文⑧白色
清潔感がある白色には、次のような特徴があります。自分の強みとの相性を確認してみてください。
- 清潔感
- 公平さ
- 柔軟性
私を色に例えると白色です。白色は柔軟性のイメージがあり、コールセンターのアルバイト経験から白色が当てはまると考えています。コールセンターの仕事ではトークスクリプトが用意されており、初心者でも対応できるようにマニュアルが整備されています。ですが、スクリプト通りではなく、お客さんにあわせて対応をしています。この経験から私は白色が当てはまると考えています。
ポイント別に解説! 「自分を色に例えると」のNG回答例文
ここからは学生がやってしまいがちなNG例文を紹介します。この記事で紹介した注意点を意識できていないと、これから紹介するような例文になってしまいます。
すでに「自分を色に例えると」の質問回答を考えている学生は、NG例文と同じ失敗をしていないかチェックしてくださいね。
NG例文①好きや憧れが理由で解答している
私を色に例えるとピンク色です。ピンク色は優しく華やかなイメージで、アパレル販売のアルバイトでお客さんの話に優しく耳を傾ける社員へ憧れを抱いていました。私もお客さんから信頼される販売員になるために、お客さんの話を引き出せるようになりたいと思っています。そのため、私は色に例えるとピンク色です。
キャリアアドバイザー
自分を色に例える質問の回答は、自分の長所など特徴を根拠にアピールすることがもとめられています。まずは自分の特徴や過去のエピソードを自己分析して、色を当てはめるように考えましょう。
NG例文②結論から伝えられていない
私は大学ではテニスサークルに所属しており、代表を務めています。80名以上の規模なので日々メンバーとコミュニケーションを取ることを意識しています。このように協調性を大切にしているため、私を色に例えると「黄色」だと思います。
キャリアアドバイザー
「自分を色に例えると何色か」と聞かれているため、まずは何色かを答えることで面接官の質問に答えられますよね。この例文は、説明から回答を始めているため、面接官を混乱させてしまいます。回答のポイントで紹介したPREP法を活用して、質問へ答えるようにしましょう。
NG例文③論理的ではない
私を色で例えると白色です。白色は誰にでもなじめる順応性があるイメージで、大学で所属している野球部では部長として常に目標を掲げて練習に取り組んでいます。練習が定型化されてしまいメンバーの成長が滞ってしまったときには、ミーティングを設定して部活の目標を部員全員で再認識するようにしました。このようにチームへなじむことができるため、自分を色で例えると白色だと考えています。
キャリアアドバイザー
白色のイメージは問題ないですが、「目標を掲げて練習に取り組む」は順応性の説明にはなっていません。順応性の説明をするためには、チームになじんだことや新しい練習にもすぐに対応できたエピソードなどであれば一貫性がありますよね。
「自分を色に例えると」の回答は質問意図の理解が重要!
自己PRや志望動機などの王道な質問ではないため、面接で聞かれると驚いてしまう学生がほとんどだと思います。ですが面接官が「自分を色に例えると」と質問をする意図を理解すれば、考えることや答え方はシンプルであることがわかりますね。
質問に答えられるようにするだけでなく、自分の長所や特徴をアピールできるように、何度もこの記事を読み返して就活の準備をしましょう。
あえて「色に例えると…」という変化球の質問をすることで、自己PRなどとは別角度から学生の人柄を確認する狙いがあります!