良い仕事とは?仕事の価値観を把握して就活を成功させよう

この記事のアドバイザー
コラムの目次
仕事選びに悩む就活生は多い
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「どんな仕事をすればいいかわかりません」
「北原さんは仕事をどうやって選びましたか?」
と聞かれることが多くあります。仕事選びは悩んで当然です。人生のほとんどを費やす仕事がいかに充実するかで、人生の満足度が違ってくると言っても過言ではありません。そこで、自分にとっての「良い仕事」とは何かを考えて就活に取り組んでいきましょう。
仕事の価値観から考える良い仕事

良い仕事につくには、それがどのような特徴を持つものかを考えなければなりません。いい、悪いといった指標は主観的なもので、感じ方は個人差が大きいでしょう。そのため、自分がいいと感じる仕事を選ぶことが大切です。自分にとっての良い仕事とは何か考えてみましょう。
①やりがいがある
良い仕事について考える際に、楽しく働けることを重要視する人は多いですよね。続けていても苦ではない、むしろ楽しい気持ちになる仕事であれば、やりがいを感じて楽しく働くことができます。「他の仕事がしたい」「早く帰りたい」と常に思うような状態は、やりがいを感じているとは言えません。
やりがいのある仕事をするには、自分が本当にやりたいことを実現できる職場で働く必要があります。やりたいことがわからない人は、新しく何かを始めたり挑戦したりしましょう。そこで得た楽しさを仕事に結びつけることで、やりがいのある仕事が見つかるはずです。
②安定感がある
就活は就職して終わりではなく、その後の長い社会人生活の始まりでもあります。そのため、仕事に安定性を求める人は多く、安定している仕事=良い仕事とイメージする人は多いでしょう。安定性は仕事を決める上で重要視されやすいポイントで、業績が安定している、給料が安定している、雇用が安定しているといった複数の点が見られています。
安定性が高いということは、それだけ企業の経営が順調ということで、職場環境自体も整っていることが多いです。また、業績悪化によってボーナスや給料のカットといった不安も少ないため、プライベートが安定しやすいのも魅力でしょう。ひとくちに安定性といっても複数の指標がありますが、大きな変化のない仕事は、良い仕事と考えられることが多いです。
③残業が少ない
生活のために仕事は必要と割り切っていても、残業はしたくないと考える人が多いでしょう。残業が多いとどうしてもプライベートに割ける時間が減り、私生活での充実度が下がりやすいです。そのため、プライベートを重視する人は残業が少ない仕事を良い仕事と捉える傾向にあります。
業務量が多い仕事でも、残業を制限、あるいは禁止する企業もあります。近年は残業時間を見直している企業も多いため、同業界内でも企業によって残業の程度は大きく違うでしょう。仕事そのものはもちろん、組織の在り方によっても左右されやすいポイントと言えます。
キャリアアドバイザーコメント
塩田 健斗プロフィール
仕事と私生活のバランスが取れる企業を探す場合、ご自身のライフ(私生活の充実度)、ワーク(仕事の充実度)の2点をしっかり見直す必要があります。プライベートに費やしたい時間や、趣味などがあれば月々どのくらいのお金が必要なのかを考えてみてください。その上で、求人票の給与と労働時間を照らし合わせましょう。
労働時間については、シーズンによって忙しさも変わってくる仕事もあるので、繁忙期の時期も確かめるといいですね。ライフワークというと単純に休日休暇数や給与に注目しがちですが、その会社独自の制度などが自分の趣味に通じる場合もあるので、そこのチェックもしましょう。
書籍購入制度など本好きの人にとっては大事な趣味の充実につながると思います。また、ライフだけでなくワークの充実とは何かも考える必要があります。ライフワークというとみなさん私生活のことだけを考えがちですが、バランスという意味で仕事の充実度が高くなるにはどうすればいいのかも忘れずに考えましょう。
④給料が高い
社会人になって仕事をしなければならない理由の根幹にあるのは、お金を稼ぎ生活するためです。そのため、給料を重要視する人も多く、給料が高いことを指して良い仕事と認識している人もいるでしょう。給料が高いことは確かに大切ですが、より多くのお金がもらえるということは、それだけハードな可能性も高いため注意しなければなりません。
ハードな仕事をして残業も含めて目一杯働き、高い給料を得る仕事も数多く存在します。もちろん、仕事はお金を得て生活するための手段と割り切れるなら、多少ハードでも問題はないでしょう。給料の充実を求めるなら仕事は仕事と割り切った考えを持つことも大切です。
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自分に合った仕事の見つけ方
就活の最終目標は単に就職先を見つけることではなく、自分に合った仕事に就くことです。仮に就職先が決まったとしても、そこが自分に合わないとすぐに辞めてしまい、結果的に失敗するケースも少なくないでしょう。
また、一般的に言われている良い仕事に就いたとしても、必ずしも就活が成功したとは言えません。人によって何を持って良い仕事とするのか、指標は大きく異なるため、自分に合う仕事こそ本当の意味で良い仕事と言えることは覚えておきましょう。
自己分析をする
自分に合う仕事を見つけるには、そもそも自分が仕事に対して何を求めているのか、どのような価値観を持っているのかを知らなければなりません。それらを見極めるためには自己分析が必須であり、自分を正しく理解することが就活の出発点といえるでしょう。自己分析は簡単に言えば、過去の経験を棚卸し、印象的な出来事から自分がどのような人間かを分析して考えることです。
どのような価値観を持っていて仕事に何を求めているかが自分に合った仕事を見つける大前提になるでしょう。何がしたいか、何を仕事の条件に選びたいかが分かっていないと、選択肢の絞り込みができず、合わない仕事に就いてしまう可能性が高まるため注意が必要です。
こちらの記事では、自分史やモチベーショングラフを使った自己分析の方法を紹介しています。自己分析をまだしていない、簡単に済ませてしまったという就活生は、この機会に自己分析を完了させましょう。紙とペンまたはパソコンがあればできるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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業界・企業研究をする
業界・企業研究をして、仕事自体への理解を正しく深めることも大切です。自己分析を徹底して自分が求める仕事の条件を把握していたとしても、それを満たす業界・企業が分からないと、選択肢の絞り込みができません。自分が求めるもの、それを満たす仕事の両方が分かってこそ、本当に自分に合った仕事は見つけられます。
また、自分に合う仕事を見つけたとしても、企業によって労働環境や条件が異なるため、この違いもしっかり見抜かなければなりません。例えばMRが自分に合う仕事だと判断したとして、A社に就職するかB社に就職するかで条件が変わることも多いです。自分に合った仕事を見つけたなら、業界や企業との相性も把握して、より詳細に絞り込むことが大切です。
仕事について考える時は、キャリア形成について考えるのもおすすめです。将来どのように働きたいのか、どこを目指すのかなどを考えることで、いい仕事が見つかるかもしれません。
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業界研究を徹底して自分にとってのいい仕事を見つけよう
良い仕事とは、一概に定義が決まっているわけではなく、何を条件にするかは個人の自由です。職場環境のよさを条件にするもよし、給料の高さを条件にするもよしで、自分にとっての良い仕事、合う仕事とは何かを考えることが大切です。仮に給料の高さを条件にするなら、一般的には大変でつらい仕事と言われていても、条件面の問題さえクリアしていると、良い仕事と胸を張って言えるでしょう。
反対にどれだけ一般的に良い仕事と言われていても、自分が求めているものとあまりに違っていると、息苦しさ、働きづらさを感じてしまうことも少なくありません。自分にとっての良い仕事を見つけるためにも、業界・企業研究、さらには自己分析まで徹底し、本当に合う仕事への就職を目指しましょう。
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キャリアアドバイザーコメント
吉川 智也プロフィール
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