目次
- 「就活は茶番」としか思えない人へ! 向き合い方の工夫を知ろう
- 「就活は茶番」と感じてしまうよくある6つの理由
- ①非合理的としか思えないマナーを守らなければならないから
- ②思ってもいない綺麗ごとをそれらしく喋らないといけないから
- ③予定調和のやりとりを繰り返さなければならないから
- ④「個性」を知りたいと言うわりに「没個性」的な学生を採用するから
- ⑤要領の良い人ばかり評価され正直者は馬鹿を見るように感じるから
- ⑥評価基準が曖昧で努力が報われるとは限らないから
- アドバイザーが回答! 「就活は茶番」と考える学生の悩み
- 就活は結局嘘をついたもん勝ちで、茶番のように感じてしまいます
- 嘘ばかりの茶番でなく本音を伝える就活をして受かることはできるのでしょうか?
- 「就活=茶番」としか思えなくても就活をしない選択はリスクが高い
- 「茶番が嫌い」だからこそ! 等身大で内定を獲得するための6の処方箋
- ①将来理想のキャリアを築くための通過点と割り切る
- ②茶番であること自体をポジティブにとらえてみる
- ③なるべく建前を言わなくても済む方法を選ぶ
- ④面接ではロジック重視で話をする
- ⑤心の底から入社したいと感じる企業を受ける
- ⑥取り繕うことをやめて本音で面接を受けてみる
- 就活=茶番としか思えない場合は向き合い方を変えよう!
「就活は茶番」としか思えない人へ! 向き合い方の工夫を知ろう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活が本格化する頃になると、
「結局、就活は茶番ではないでしょうか?」
「一度就活は茶番と感じてしまうと、就活の嫌なところばかり目がいってしまい、前向きに取り組めません……」
といった質問を受けることがあります。就活を続けていると社会の嫌な部分が見えてしまったり、理不尽な扱いを受けてしまったりすることもあり、就活そのものが茶番と感じてしまう人もいるかと思います。
とはいえ、そこで就活をやめてしまうのはおすすめできません。就活が茶番と感じたときは、その理由を特定し、就活との向き合い方の工夫を知ることが重要ですよ。
この記事では、就活が茶番と感じてしまう理由や、就活が茶番と感じたときの対処法などについて解説していきます。なかなか気持ちを切り替えられずに困っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも「就活したくない」と悩んでいる人は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
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「就活は茶番」と感じてしまうよくある6つの理由
就活を続けているとどうにも納得できない部分があったり、理不尽な扱いを受けたりすることもあり、「就活=茶番」と感じてしまうのは仕方のないことかもしれません。
ただ、就活に対するネガティブな感情を払しょくし、就活をポジティブに進めていきたいと考えているのであれば、茶番と感じてしまう理由を明確にして、適切な対処法を考える必要があります。
そこでまずは、「就活は茶番」と感じてしまうよくある6つの理由について解説します。自分がどの理由に当てはまるのかを考えながら、一つずつチェックしていきましょう。
①非合理的としか思えないマナーを守らなければならないから
就活には多くのマナーやルールがありますが、これらは仕事の能力や人間性とは直接関係がなく、非合理的としか思えないものも数多く存在します。
- 原則としてリクルートスーツを着用する
- 入室時のノックは3回する
- 着席を促されてから座る
とはいえ、マナーを守らないと、企業側から「常識がない」と評価されかねません。そのため、内面よりも外見や振る舞いに気を遣うことのほうが多くなり、「一体何のための選考なのか?」といった疑問が生じ、就活自体が茶番と感じてしまうことがあるのです。
日本の就活は世界から見ても特殊
日本の就活のマナーやルールに違和感を覚える人も多いかと思いますが、実は日本の就活は世界から見ても特殊なのです。
- 時期が限られる一括採用:海外では通年採用(条件に合う学生が見つかったタイミングで採用をする手法)が主流となっている
- スキルや実績ではなくポテンシャル採用:海外では新卒社員であっても即戦力人材を求めており、スキルや実績などが重視される
- ルールや決まりの多さ:日本に比べて海外では就活のルールや決まりが圧倒的に少ない(人柄やスキルが重視されるため)
こういった特殊性については賛否両論ありますが、日本特有のものととらえれば、ある程度は割り切れるようになるかもしれません。
②思ってもいない綺麗ごとをそれらしく喋らないといけないから
就活の面接では前向きな回答や意欲の伝わる回答、いわゆる「模範回答」が好まれる傾向があります。
- 御社の理念に共感いたしました
- 自らの強みを活かして御社の業績に貢献いたします
- 業務を通じて自己成長したいです
そのため、たとえ本心でなかったとしても「本音を言うと不利になる」と感じ、多くの学生が自分の気持ちを偽ってでも、それらしい回答を選ばざるを得ません。
このような「綺麗ごとを喋らざるを得ない空気」は、誠実な人ほど苦しく感じられ、就活が茶番と感じてしまう原因となるのです。
③予定調和のやりとりを繰り返さなければならないから
就活の面接では、ある程度決まった形式や流れに沿ったやり取りが求められます。
- 自己紹介をする
- 志望動機や自己PRなどを述べる
- スキルや経験などについて質問される
- 逆質問をする
もちろんすべての企業が当てはまるわけではありませんが、面接の形式や流れがある程度固定化されていると、企業も学生も「こう聞かれたらこう答える」といった型をなぞった形になり、本音の対話や深い相互理解が生まれにくくなります。
このような予定調和なやり取りの繰り返しは、人によっては芝居をしているような感覚につながり、就活そのものが茶番劇と感じてしまうことがあるのです。
④「個性」を知りたいと言うわりに「没個性」的な学生を採用するから
求人情報において、「個性を尊重する」「型にはまらない学生を求める」といった文言を記載している企業は多いものの、実際はマナーを守り無難な回答をする学生、いわゆる「優等生タイプ」の学生のほうが評価されやすい傾向にあります。
一方、選考で正直な意見や一風変わった考え方を述べる学生は、企業側から「扱いにくい」と判断されることがあります。
そのため、人によっては「個性的な学生を求めていると言いつつ、結局は無難な学生を採用する」といった印象が強くなり、そういった失望感から就活が茶番と感じてしまうこともあるのです。
⑤要領の良い人ばかり評価され正直者は馬鹿を見るように感じるから
企業の採用担当者は、限られた時間のなかで多くの学生と接することになるため、選考の初期段階ではどうしても要領の良い学生が目立ちやすくなります。
- パターン化された質問に対して柔軟な対応ができる
- 答えづらい質問に対しても無難な回答ができる
- 雰囲気で乗り切ることができる
そのため、人によっては「大切なのは努力よりもテクニックだ」「就活では中身より表面が重視される」と感じてしまうことがあります。その結果、「正直者は馬鹿を見る」といった虚しさを覚え、就活が茶番と感じてしまうことがあるのです。
⑥評価基準が曖昧で努力が報われるとは限らないから
企業によって評価基準が異なることは、多くの学生が理解しています。ただ、同じ内容のエントリーシート(ES)や面接であったとしても、ある企業では通過し、別の企業では不採用になるということが続くと、企業側の評価基準に疑問を抱いてしまいがちです。
人によっては、そういった疑問が「努力は必ずしも成果に結びつかない」といった虚無感につながり、就活が茶番と感じてしまうこともあります。

キャリア
アドバイザー
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アドバイザーが回答! 「就活は茶番」と考える学生の悩み

就活生
就活が茶番と感じてしまうのには、さまざまな理由があるのですね。

キャリア
アドバイザー
はい。就活が茶番と感じてしまう学生は少なくなく、そのことで悩んでいるのは決してあなただけではありませんよ。

就活生
そう考えると、少し気持ちが楽になりますね。就活が茶番と感じてしまう学生は、具体的にどのような悩みを抱えているのでしょうか?

キャリア
アドバイザー
就活は茶番と考える学生が抱きやすい悩みとしては、おもに2つあります。一つずつ見ていきましょう。
就活には不可解な部分も多く、「もしかしたら茶番なのでは?」と悩んでしまうこともあるかと思います。ここからは、「就活は茶番」と考える学生が抱きやすい悩みについて、キャリアアドバイザーが回答します。
就活は結局嘘をついたもん勝ちで、茶番のように感じてしまいます
就活では嘘をついて自分の実績を必要以上に大きく見せようとしたり、強みを誇張してアピールしたりする人もいるでしょう。そんな人たちが内定を取っている姿を見ると、「就活なんてばかばかしい」と感じてしまう人がいるのも無理はありません。
ここからは、そのような理由で「就活は茶番だ」と感じてしまう人へ向けてキャリアアドバイザーがメッセージを伝えていきます。ぜひ目を通してみてください。
キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ就活を「噓つき合戦」に感じてしまう人へのメッセージ
「自分という商品を企業にアピールする場」と考えよう
就活で積極的にアピールしている人を見て、「就活なんて嘘ばかりだ」と感じてしまう人も少なくないでしょう。たしかに一部そのような就活生が存在することは否定できません。ただし、「嘘をつく」ことと自分を「良く見せる」ことは違う、という点は理解しておく必要があります。
嘘をつく必要はありませんが、自分を良く見せるスキルは、社会に出てからも必要になる大切な能力です。たとえば、営業が商品を売るときに嘘をついたら当然、詐欺になりますよね。でも、その商品の良いところを最大限アピールして顧客に知ってもらう努力は必ずします。それと同じで、就職活動も自分という商品を企業にアピールする場なのです。
「嘘」や「茶番」と感じる気持ちもわかりますが、自分をうまくアピールする能力は入社後のキャリアアップにおいても大切です。就職活動はその第一歩だと考えてみてください。
嘘ばかりの茶番でなく本音を伝える就活をして受かることはできるのでしょうか?
就活で「噓をつくのが嫌なので思ったことをそのまま言う」「その結果結果落ちてしまう」という人もいるかもしれません。そのようなことが続くと、「就活は嘘をつかなければ受からないのか」と落ち込んでしまう人もいるでしょう。
ここからは、そのような人へ向けてキャリアアドバイザーがアドバイスします。同じ悩みを抱えている人は、ぜひ読んでみてください。
キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ本音を話すと落ちてしまうと悩む学生へのメッセージ
「本音」をもう一段階深掘りしてみよう
本音で話すことは大切ですが、「どの本音を話すか」を選ぶ視点も必要です。
たとえば「残業したくない」といった企業側がネガティブにとらえかねない本音は、あえて自分から言う必要はありません。それは嘘をつくのではなく、不利になることをわざわざ言わない、という大人の対応です。
もしあなたの本音が「ワークライフバランスが最優先」ということであれば、そもそも条件に合う企業を選んでいるはずです。そのうえで、「同じようにワークライフバランスが良い企業がほかにもあるなかで、なぜこの企業なのですか?」と問われたときに、あなたはどう答えるでしょうか。
事業内容、社風、企業の雰囲気など、ほかに魅力を感じた部分が必ずあるはずです。その「ほかの良いところ」を深掘りし、自分の言葉で伝えることができれば、本音でありながらも企業にも響く志望動機になりますよ。
「就活=茶番」としか思えなくても就活をしない選択はリスクが高い
就活が茶番だと感じてしまうと、「もう就活は辞めようかな?」と考えてしまうこともあるかと思います。しかし、就活をしない選択にはさまざまなリスクがともなうため、慎重な判断が必要です。
- 一番就職がしやすいタイミングを逃してしまう
- 社会人としてスキルやマナーが身に付かない
- 安定した収入を得られない
- 社会的信用を得られない
特に影響が大きいのが、「一番就職がしやすいタイミングを逃してしまう」というリスクです。日本は新卒というだけで、多くの企業に応募できるチャンスがありますが、そのタイミングを逃してしまうと正社員として就職するハードルが一気に上がってしまいます。
就活を辞めようかと悩んでいるのであれば、これらのリスクをしっかりと把握したうえで、慎重に判断するようにしましょう。
「茶番が嫌い」だからこそ! 等身大で内定を獲得するための6の処方箋

就活生
就活は茶番と感じたとしても、やはり就活を続けるしかないようですね。とはいえ、なかなか就活に対するネガティブな感情を払しょくできません……。

キャリア
アドバイザー
そのようなときは、就活との向き合い方を工夫してみましょう。
就活は茶番としか思えなくても、適切な対処法を実践すれば、就活に対するネガティブな感情を払しょくすることは十分に可能です。
そこでここからは、等身大で内定を獲得するための処方箋を6つ紹介します。順にチェックしていき、自分に合いそうなものがあれば積極的に実践していきましょう。
①将来理想のキャリアを築くための通過点と割り切る
就活が茶番と感じてしまうのであれば、就活を将来理想のキャリアを築くための通過点と割り切ってみましょう。
数十年前は、新卒で就職した企業には定年まで働き続けるという考え方が当たり前でした。しかし近年は、終身雇用制度の考えは薄れており、転職をして勤める企業を変えながら働くことがスタンダードになりつつあります。
そのため、就活の非合理的な仕組みやルールに不満を感じていたとしても、数年後の転職活動ではそういった縛りがなくなり、納得して仕事探しができると割り切って、目の前の就活に取り組むのも一つの手ですよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!転職前提で就活をする人が注意すべきこと
「実現したいこと」を述べるように意識しよう
転職を前提に就活をしている人は、将来に何を実現したいか」を重点的に語るようにしてください。企業は、多大な労力と費用をかけて採用した新卒になるべく辞めてほしくないと考えています。
そのため、「御社での経験を通じて、将来的にはグローバルに活躍できる人材として社会課題を解決したい」のように、将来の実現したいことについて説明するようにしましょう。このように伝えることで、噓をつくことなく面接に臨むことができ、かつ企業からマイナスの印象を抱かれることも回避できます。
仕組みやルールに則ればむしろ楽と考える
確かに就活には非合理的と思えるような仕組みやルールが多いものの、見方を変えれば、それらは就活を楽にしてくれるものと考えることができます。
- 服装指定 → 指定された服装で参加をすれば、服装によって評価が悪くなることはない
- 履歴書やESの書き方のルール → ルールさえ守っていれば、一定の評価を得られる
就活との向き合い方を変え、「仕組みやルールに則ればむしろ楽」と考えることで余計な迷いや疲れが減り、粛々と就活を進められるようになりますよ。
就活のマナーをおさらいしたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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近年はポジティブなキャリアチェンジも少なくない
仮に新卒での就活がうまくいかなかったとしても、それであなたのキャリアそのものが損なわれてしまうというわけではありません。なかには新卒で入った企業で数年働いた後、転職をすることで理想を実現している人もいます。
転職と聞くと、「今勤めている企業に不満がある人がするもの」といったように、ネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、近年はポジティブな理由でキャリアチェンジをする人も増えていますよ。
- キャリアの幅を広げるための転職
- 自分の強みをより活かせる環境を見つけるための転職
- 自分に合った働き方をするための転職
就活にすべてをかける、という考え方はやめて、「最終的に希望を実現するための通過点」ととらえることで、気が楽になり就活を茶番と思わずに向き合える可能性がありますよ。

キャリア
アドバイザー
転職活動では、職歴や前職での実績が非常に重要となります。将来転職をして納得できる仕事に就きたいと考えているのであれば、就活にもしっかりと取り組んでおくことが大切なのです。
②茶番であること自体をポジティブにとらえてみる
就活が茶番と感じたときは、茶番であること自体をポジティブにとらえてみましょう。
確かに就活には、茶番だと思わざるを得ない部分があることは事実です。しかし、あえてその部分をポジティブにとらえることができれば、就活に取り組む際の気持ちも楽になるはずです。
また、茶番だと思える部分をうまく利用することができれば、就活そのものを成功に導ける可能性もあります。具体的には、以下の2つの方法を試してみましょう。
評価ポイントをクリアするゲームだと考える
コミュニケーション能力や主体性など、企業が一定の評価ポイントに重きを置いて合否を判断していることに対して、苛立ちを感じることもあるかもしれません。
しかし逆に言えば、企業が重視するポイントをクリアできれば、内定を獲得できるということでもあります。よって、就活自体を「評価ポイントをクリアするゲーム」だと考えるのも一つの方法です。
就活をゲームととらえることで、「就活はルールに従って攻略するもの」と考えることができ、感情的にならずに行動できるようになり、継続のモチベーションにもつながります。

キャリア
アドバイザー
ただし、ゲームをクリアする(内定を獲得する)ことは、あくまで過程です。最終的なゴールは、自分が納得できる進路を見つけることである点は忘れないようにしましょう。
社会へ出るための実践練習の場ととらえる
就活そのものを「社会へ出るための実践練習の場」と考えてみるのも効果的です。就活でおこなったことは、社会に出た後も多くの場面で活かすことができますよ。
- 企業分析 → 特定の物事をリサーチする能力が磨かれ、市場分析や競合分析などに活かせる
- 面接対策 → 限られた時間のなかで魅力を効果的に伝える能力が磨かれ、商談やプレゼンテーションなどに活かせる
- 選考のスケジュール管理 → タイムマネジメント能力が磨かれ、効率的に仕事を進められるようになる
上記のように、就活でしたことはさまざまな場面で応用できます。そのため、就活は単なる選考ではなく、社会人に必要な能力を身に付けるための「実践練習の場」ととらえるようにすれば、意味のあるものとして前向きに就活に取り組めるようになります。
③なるべく建前を言わなくても済む方法を選ぶ
就活では没個性的な学生のほうが採用されやすい傾向にあるものの、なかには本音で話すことや個性を出すことを選考で重視する企業もあります。なるべく建前を並べずに自分の考えを正直に話したいのであれば、そういった企業を中心に応募するのも一つの手です。
- ベンチャー企業や中小企業
- フラットな社風の企業
- 対話形式の面接を取り入れている企業
事前に口コミサイトやOB・OG訪問などを通じて情報を集め、本音で話せる選考を実施している企業を探してみましょう。
OB・OG訪問については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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④面接ではロジック重視で話をする
面接で思ってもいない綺麗ごとをそれらしく喋ることに抵抗がある人は、ロジック重視で話をすることを心掛けてみましょう。
「自分にはこういった強みがあり、それをどう活かしたいのか」を論理的に話すようにすれば、無理に綺麗ごとを並べなくても、自分の本音に近い形で面接で話ができるようになります。
また、論理的に筋が通っていれば、多少型破りな考え方や奇抜な発想を伝えても「論理的に物事を説明できる学生」として、高評価につながる可能性は十分にあります。
なお、その際は「PREP法」を取り入れるのが効果的です。PREP法を用いることで、自分の話を相手にわかりやすく、かつ論理的に伝えることができますよ。
- Point(結論):最初に結論を述べる
- Reason(理由):その理由を述べる
- Example(具体例):理由を裏付ける具体例を示す
- Point(まとめ):最後にもう一度結論を述べる
⑤心の底から入社したいと感じる企業を受ける
就活が茶番と感じるのであれば、心の底から入社したいと感じる企業を探してみることをおすすめします。建前を抜きにして、「ここで働いてみたい」と思える企業を見つければ、自然とモチベーションが上がり就活にも前向きに取り組めます。
ただし、漫然と求人情報をチェックしているだけではそういった企業は見つかりません。本気で入社したいと感じる企業を見つけるには、企業研究をしっかりとおこない、より深い情報を入手するようにしましょう。
- 経営者のインタビューや書籍を読む
- 企業説明会やインターンシップに参加する
- OB・OG訪問をおこなう
企業研究のポイントや方法については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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⑥取り繕うことをやめて本音で面接を受けてみる
就活がどうしても茶番と感じてしまうのであれば、いっそのこと取り繕うのをやめて、本音で面接を受けてみるのも一つの手です。
もちろん、すべての面接で通用するわけではありませんが、企業によっては正直に話す姿勢が高く評価されることもあります。また、仮に不採用となっても本音を伝えている分、結果にも納得感を持てるようになります。
ただし、本音で面接を受けるのであれば、以下の2つの準備をしておきましょう。
- 自己分析を徹底して「本音」を深掘りする
- 「本音」の伝え方のバリエーションを理解する
自己分析を徹底して「本音」を深掘りする
本音で面接を受けるためには、前提として自分自身の本音を正しく理解しておく必要があります。せっかく本音で話せる面接の機会を得られても、自分の本音を正しく理解していなければ本末転倒です。
自分の本音を完全に理解している人は意外と少ないため、「自分は何がしたいのか?」「自分が企業に求めるものは何なのか?」といった点も含めて、自己分析を通じて自分の本音を深掘りしておきましょう。
- 今までを振り返り時系列で書き出す
- 自分の思考を具現化する
- 自己分析ツールを用いる
自己分析のやり方については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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「本音」の伝え方のバリエーションを理解する
本音で面接を受けるためには、本音の伝え方のバリエーションを理解しておくことも必要です。
たとえば、以下の2通りの志望動機を比較してみましょう。
- A:福利厚生が良いので、御社を志望いたしました。
- B:社員を大事にする制度や環境が整っている御社であれば、私自身も安心して長期的に貢献できると考え、志望いたしました。
AもBも「福利厚生に魅力を感じたから」という内容に変わりはありませんが、どちらのほうが企業の採用意欲を高められるかは一目瞭然です。
「本音で話す=自分の思いをそのまま話す」ことではありません。本音を伝えつつ内定を獲得するには、事前に伝え方を研究しておきましょう。
就活=茶番としか思えない場合は向き合い方を変えよう!
日本の就活は世界から見ても特殊であり、就活は茶番だと感じてしまうのは、ある程度は仕方のないことかもしれません。
とはいえ、安易に就活をやめてしまうのは避けるべきです。確かに、なかには学生に対して不当な扱いをする企業もありますが、その一方であなたのことを必要としている企業も存在します。
就活を成功させるには、根気や粘り強さも必要です。もし「就活=茶番」としか思えなくなったときは、今回解説した内容を参考にしながら就活との向き合い方を変え、うまくモチベーションを管理していきましょう。
多くの企業では選考結果に対する明確なフィードバックがないため、不採用の理由がわからず改善につなげられない焦りや苛立ちから、就活に対する虚無感につながることもあります。