就活が終わらない…不採用が続く人の特徴と内定を掴むための対処法

この記事のアドバイザー
コラムの目次
10月を過ぎても就活が終わらないと悩む学生は多い
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「どこからも内定がもらえずに就活が終わりません」
「就活が終わらなくてもうやめたいです…」
という声を多く聞きます。就活は3月に情報解禁、6月以降面接が本格スタートとなります。企業によって詳細なスケジュールは前後しますが、大体7〜8月には内定がでて、10月の内定式を区切りに就活が終わる流れです。2020年卒マイナビ大学生内定率調査には、8月時点で82.6%の就活生が内々定をもらっているというデータがあります。
しかし、内定式がある10月以降も進路が決まらず、就活が終わらないという悩みを抱えた就活生も多くいます。就活が終わらなくて困っている就活生は、なぜ就活が終わらないのか、終わらせるには何をすべきかを知って、スムーズな攻略を目指しましょう。
就活が終わらない人の特徴2つ
まずは、就活を長期化させやすい就活生の特徴を知り、自分にも当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。就活が終わらない時ほど、冷静に現状を分析することが必要になります。ここで問題点をはっきりさせることで、これから始める対策に役立ててください。
就活の軸が定まっていない
就活が終わらない就活生の中には、自分が何がしたいのか分からないまま就活を進めている人が多い傾向にあります。「人気企業だから」「大企業だから」という理由だけで志望する人も多く見受けられます。倍率が高い企業ばかり受けたことにより、内定0という就活生は毎年珍しくありません。
就活の軸がないために「とりあえず有名なところを受ける」という考えになっている就活生は要注意です。就活はお見合いのようなもので、自分と企業が相互にマッチして始めて入社が決まります。
マッチするためには、相手に求める条件を整理することはもちろん、自分が相手に提示できるメリットを考える必要があるのです。ですから、まずは「何のためにその企業に入社したいのか」を定めましょう。
- 語学力を活かして日本と世界を繋ぐ仕事をしたい
- 若手でも事業の責任者を担いたい
- ものづくりを通して環境問題に貢献したい
- 人々のライフスタイルを充実させたい
- ITの仕組みを使って子供たちの学習力を向上させたい
- 日本の魅力を世界に発信したい
- 成長フェーズの企業で働きたい
反省と改善を怠っている

就活は選考を受けて終わりではなく、その後しっかり反省、改善しなければなりません。選考後の反省や改善を怠ってしまうことも、就活が終わらない人の特徴といえるでしょう。書類選考に落ちたら、エントリーシートや履歴書の内容を見直したり修正したりしていますか。面接も同じで、質問や回答内容を整理したりしているでしょうか。
就活で成功している人は、失敗してもそのままで終わらせず、必ず反省して次に繋げることで合格率を高めようとしています。過去、志望度の低い企業の面接を練習として活用する就活生もいました。ひとつひとつの面接を失敗で終わらせるだけではもったいないです。次に活かせるように研究材料にしましょう。
画像のPDCAサイクルは、目標を達成するために用いられる手法です。社会人になってからも役立つ考え方なので、ぜひ覚えておいてください。
自分がどんな企業に向いているか診断しよう
自分の適性や性格が、どんな企業の仕事に向いているか気になりませんか?
そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。
My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みに基づく適職を診断できます。
自分がどんな企業に向いているか、サクッと診断してみましょう。
就活が終わらない場合の対処法5つ

なかなか就活が終わらないと疲れてきますよね。将来のことを考え、このままで本当に大丈夫なのかと不安を抱く就活生も多いです。周囲の人が内定を獲得し企業との関係性を深めていくのを見ていると、不安はさらに大きくなっていくと思います。そんな就活生に向けて、就活が終わらない就活生に向けて対処法を紹介していきます。行動することで少しずつ不安が解消されていくこともあるので、まずは何か1つやってみてください。
①自己分析や業界・企業研究を徹底する
就活において自己分析や業界研究、企業研究は必須です。これらを怠ると失敗する可能性が格段に高まります。ただ、就活をスタートした時と同じように時間をかけていられないので、スピーディーにやることが大切です。そこで、自己分析については、自分史やモチベーショングラフを作成しましょう。頭の中だけで考えるよりも整理しやすいです。
そして、自己分析で自分の特性や適性がわかったら、志望企業を絞ります。その際、企業の公式HPを参考に企業の経営理念や事業内容について調べてください。企業について知った上、そこで自分がどんな仕事をしたいのか、自分と共通する価値観はないのかを考えましょう。後々、それが志望動機に生きてきます。
キャリアアドバイザーコメント
五反田 誉司プロフィール
自己分析の第一歩は自分の行動、思考に疑問を持つことです。すべての行動や思考には必ず理由が存在します。例えば、あなたが野球を中学生から大学まで約10年間やっていたとします。
それはなぜ続けられたのでしょうか?勝ち負けがはっきりしていることが好きだったから?厳しい環境で成長できることが好きだったから?同じ志を持つ仲間と何かを成し遂げるのが好きだったから?理由は様々ありますよね。自分が続けてきたことひとつを例に挙げても、自分自身がどんな思いを持って続けていたのかがわかりますよね。
このようにバイトやサークル、習い事など様々なことを「なぜ」続けてこれたのか?頑張れたのか?を振り返ってみましょう!自己分析はそういった疑問を投げかけ、細かく分析していくことから始まります。
こちらの記事では、自分史やモチベーショングラフの作成方法を紹介しています。また、オススメの自己分析サイトも紹介しているので、こちらを使えばスピーディーに自分の性格から適性まで把握することができます。
関連記事
自己分析の質を上げる4つの方法|オススメの本・サイトも紹介
こんにちは!キャリアアドバイザーの北原です。この記事では、自己分析の目的や具体的な方法についてご紹介していきます。自己分析とは、自分の過去の経験を整理して、長所や短所などの性格や物事に対する価値観について理解を深めること […]
https://careerpark-agent.jp/column/633

②志望動機や自己PRを見直す
志望動機や自己PRの内容は、履歴書や面接においてもっとも重要になります。面接官は採用活動を通して「自社と相性のいい人材」を探しているので、他の企業でも使いまわしている志望動機や自己PRでは十分なアピールができません。「志望企業でなければダメな理由」や「志望企業だからこそ活かせる自分の強み」を伝えることが大切です。
これまで志望動機や自己PRを使いまわしていた場合は、それを封じる必要があります。企業は採用活動をする際に「求める人物像」を定めていることがほとんどなので、必ずチェックしましょう。自分と合致する特徴がある場合は「強み」としてアピールすることで、好印象を与えられます。
こちらの記事では、志望動機が書けない就活生に向けて、対処法や書き方について解説しています。志望動機を見直して修正するだけでも内定率はグッと上がると思うので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事
志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文もご紹介
https://careerpark-agent.jp/column/424

こちらの記事では、自分の強みがわからない時の見つけ方や、自己PRとしてどう答えればいいかを解説しています。面接官が自己PRを質問する理由についても紹介しているので、意図を理解した上で自己PRの内容を組み立てていきましょう。
関連記事
自分の強みがわからない就活生必見|見つけ方と面接でのアピール方法
就活でアピールすべき強みや伝え方がわからない就活生は多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「どういう強みをアピールすればいいのかわかりません」 「強みを具体的に話すにはどうすればいいですか」 とい […]
https://careerpark-agent.jp/column/743

③エージェントを利用する
就活が終わらないときは、エージェントの利用がおすすめです。キャリアパーク!就職エージェントでは、アドバイザーが面談でヒアリングした内容を元に、就活生に合った企業を紹介します。「企業探しに難航している」「誰かの助けがほしい」という就活生におすすめです。
アドバイザーが面接の日程設定や面接対策を担当するので、安心して選考を受けることができます。サービスはすべて無料です。
④清潔感や明るさなどの外見的な要素を見直す

面接でよく落ちるという就活生は、マナーや身だしなみを見直してみましょう。特に一次面接は面接官と初対面になるので、より一層第一印象が重要になります。これまで就活生を見てきた中でも、大人し過ぎて声が小さかったり、表情が暗い学生は面接に苦戦していました。
メラビアンの法則というアメリカの心理学者が提唱した概念があるのですが、それによると話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」が7%、「聴覚情報」が38%、「視覚情報」が55%とあります。視覚情報には、見た目だけでなく表情や態度、仕草も含まれます。明るく元気な表情やマナーを守った振る舞いを意識しましょう。
こちらの記事では、面接で落ちる理由を選考の段階別に紹介しています。一次、二次、最終で面接官が重視するポイントは変わってくるので、自分が落ちやすい段階に合わせて対策を進めましょう。
関連記事
面接に落ちる理由を一次・二次・最終別に解説!やるべき対策もご紹介
面接に落ちるのには必ず原因がある こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「面接に全然受かりません」 「なんで落ちるのか分かりません…」 という声を多く聞きます。面接に通過するためには、面接に落ちる理由を […]
https://careerpark-agent.jp/column/483

⑤秋採用をしている企業に応募する
内々定出しのボリュームゾーンである8月を過ぎても、採用活動を継続する企業はあります。このような10月以降の採用は秋採用と呼ばれますが、ここで内定が決まると他の人と同じタイミングで就職することができます。秋採用をおこなう企業は「春夏で採用を決め切れなかった」「辞退者が増えて補充が必要」などのマイナスの印象がある企業ばかりではありません。
就活生への知名度がないだけで人数が集まっていない企業もあり、隠れた優良企業が残っていることもあります。春夏より募集枠は狭くなりますが、就職のチャンスは残っているため、積極的に応募することが大切です。また、秋採用だけでなく通年採用の企業もチェックしてみるのがおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント
熊野 公俊プロフィール
個人によって優良企業の定義は異なりますが、企業選びのひとつの視点として「3年後定着率」などを参考にするといいです。会社四季報などでは、新卒入社数と3年後の在籍者数などを記載しています。
直近の新卒採用者がどれくらいその会社に残っているか分かるので、働きやすさの客観的指標として確認するといいです。新卒を大切にする会社には、制度を含めた働く現場での様々なサポートがあります。働く人を大切にする会社は伸びる会社であるとも言えますので、参考にしてみるといいかと思います。
こちらの記事では、企業が秋採用をする理由や特徴、内定を獲得するためにやっておきたいことを紹介しています。春夏の選考で思うような結果が残せなかったという就活生はぜひ参考にしてくださいね。
関連記事
秋採用とは?実施している企業の特徴や内定獲得のポイントをご紹介
10月以降も採用を続ける企業は43.3% こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「10月になっても内定をもらえなくて焦っています」 「内定式の時期を過ぎても採用している企業はありますか?」 という声を毎 […]
https://careerpark-agent.jp/column/456

就活が終わらないときは社会人としての振る舞いができているかチェックしよう
なかなか就活が終わらない時は、何か理由があるはずです。就活のチェック項目はいろいろなものがありますが、面接で落ちやすい就活生は「見た目の印象」に改善が必要な場合が多くあります。マナーが守れてない、身だしなみが整っていない、表情がかたいなど、この辺りから見直すことがおすすめです。
よくコミュニケーション力が大切と言われますが、こういったマナーなども相手を不快にさせないためのコミュニケーション力だと思います。面接官は「この就活生と一緒に働きたいかどうか」という目線で評価するので、ビジネス的な振る舞いが求められるのです。面接の練習をしてアドバイスをもらったり、ビデオに録画して確認してみてみるといいでしょう。
36の質問に答えるだけで、自己分析しよう


内定を勝ち取るには、自己分析が必須です。自己分析を疎かにしていると、選考で説得力のある回答ができず、自己理解の甘さを人事に見透かされます。
そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My anaytics」です。36の質問に答えるだけであなたの強み・弱み、それに基づく適職が診断できます。
ぜひ活用して自己分析をサクッと終わらせ、就活で内定を勝ち取りましょう。
キャリアアドバイザーコメント
五反田 誉司プロフィール
就活の軸を決めるのは難しいと思っている方が多いと思います。しかし、決め方さえ分かってしまえば、後はどれだけ自己分析が出来ているかで簡単にできてしまいます。「軸」=「誰に」+「何をしたいか?」
例えば、人を幸せにしたい・自分を成長させたいという大枠から「どんな?」や「そう考えた背景」「それを実現するために必要な力」を考えていくことで作り上げることが出来ます!そこから徐々に具体化していき、そう思った理由、背景を考えていくことで説得力のある「軸」が出来上がります。
(例)「軸」=「多くの人に」+「影響を与えたい」
⇒「多くの人」⇒具体的にどれくらいの人?どんな人?
⇒「影響を与えたい」⇒どんな風に?どんな影響を与えたい?
「社会に出ていない学生や若い人に」+「働く楽しさや大切さを伝えたい」
【背景】
①日本の労働環境やミスマッチに対して疑問やおかしいと思うことがあったから。
②自身が本当に楽しいと思える仕事に出会うためには誰かの助けが必要だと実感したから。
上記は私が人材業界に入りたいと思った時の実際の就職活動の軸です。このように作り上げることで、その軸に合う業界⇒広告・マーケティング、人材、コンサルティングなどを見定めることもできますし、様々な企業を受けていく中で自分の一番大切に思う部分とどれだけマッチしているのかがわかります。このように進めていくことで、ミスマッチなく企業を選ぶことが出来ます。【五反田】