聞き上手は自己PRで使える最強の武器! 魅力的に伝わるアピール法を解説

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目次

  1. 言い方を変えるだけで聞き上手は魅力的な自己PRに変わる
  2. そもそも聞き上手は自己PRになる?
  3. 聞く力はコミュニケーション能力の一部
  4. 聞き上手をアピールする前に押さえておきたい2つの注意点
  5. 聞き上手という表現は具体性に欠ける
  6. 聞き上手だけだと好印象につながらない可能性もある
  7. 聞き上手を魅力的にアピールする7つの言い換え表現
  8. ①相手の気持ちや意見を引き出す質問力がある
  9. ②相手が話しやすいようにあいづちや返事ができる
  10. ➂相手の気持ちに寄り添った受け答えができる
  11. ④相手が求める適切なアドバイスができる
  12. ⑤集団の中で意見をまとめられる
  13. ⑥集団の中で話しやすい雰囲気を作り出せる
  14. ⑦話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる
  15. 聞き上手という自己PRが企業に与える印象
  16. コミュニケーション能力が高い
  17. 協調性がある
  18. 共感力が高い
  19. 集団行動に長けている
  20. ESや面接で聞き上手を活かした回答を考える前の事前準備
  21. 自分の聞き上手な部分を具体的に言語化する
  22. 聞き上手な力を発揮した経験を書き出してみる
  23. 聞き上手な力を今後どのように活かしたいかを考える
  24. 「聞き上手だね」と言葉をかけてくれた人に話を聞く
  25. 自己PRで聞き上手について伝える際の基本の4ステップ
  26. ①自分の強みが聞き上手であることを簡潔に述べる
  27. ②聞き上手を具体的に説明する
  28. ➂聞き上手であることのエピソードを述べる
  29. ④入社後どのように活かしたいかを述べる
  30. 自己PRで聞き上手をアピールするためのコツ
  31. 企業が求める人物像を前提に言い換えを考える
  32. 聞き上手をわかりやすく的確に説明する
  33. エピソードは積極性が伝わるものを選ぶ
  34. 周囲の人の客観的な意見を加える
  35. 面接中に聞き上手と印象付けるための方法
  36. 相手の目を見て話を聞く
  37. 適度にあいづちやリアクションをする
  38. 話に間ができたら質問をする
  39. 相手の話に対して肯定的な話をする
  40. 言い換えもできる! 聞き上手をアピールするための自己PR例文
  41. ①相手の気持ちや意見を引き出す質問力がある
  42. ②相手が話しやすいようにあいづちや返事ができる
  43. ➂相手の気持ちに寄り添った受け答えができる
  44. ④相手が求める適切なアドバイスができる
  45. ⑤集団の中で、意見をまとめられる
  46. ⑥集団の中で、話しやすい雰囲気を作り出せる
  47. ⑦話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる
  48. 文字数制限別! 聞き上手をアピールするための自己PR例文
  49. 200文字
  50. 300文字
  51. 500文字
  52. 聞き上手を的確な言葉で表し、好印象につながる自己PRにしよう

言い方を変えるだけで聞き上手は魅力的な自己PRに変わる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。インターンシップ(インターン)や選考へのエントリーが本格化する時期になると、

「聞き上手を強みとしてアピールようと考えているのですが、好印象につながりますか?」
「自己PRで聞き上手をアピールするには、どうすれば良いですか?」

など、聞き上手という強みに関する質問が数多く寄せられます。人の話を聞くことが得意ということは、非常に大きな強みであり、就活でも強みとしてアピールすることができます。しかし、聞き上手とだけ伝えてしまうとあいまいな印象になりかねないので、伝え方を工夫することが必要です。

そこで今回は、自己PRで聞き上手を魅力的に伝える方法について、詳しく解説していきます。また、面接中に聞き上手だと印象付けるための方法についても紹介するので、聞き上手を強みとして就活でアピールしていきたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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そもそも聞き上手は自己PRになる?

聞き上手を強みをとして、就活の面接やエントリーシート(ES)でアピールしていきたいと考えていても、「聞き上手な人は多そう」「話を聞くことが上手い人を企業が求めているのかわからない」などと、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

まずは、聞き上手という強みが就活においてアピールになるかどうかということを解説します。聞き上手をアピールしようかどうか迷っている人は、ぜひ一度目を通してみてください。

聞く力はコミュニケーション能力の一部

冒頭でも少し触れましたが、聞き上手という強みは十分自己PRになります。なぜなら、聞く力はコミュニケーション能力の一部だからです。

コミュニケーション能力と聞くと、自分の意見をはっきりと述べられる力や人見知りをせず誰とでも話せる力をイメージする人が多いと思います。

しかし、コミュニケーション能力とは、他者とスムーズに意思疎通をおこなうことができる能力を意味します。つまり、話す力だけでなく、聞く力もコミュニケーション能力の一部なのです

そのため、聞き上手という強みは、コミュニケーション能力を求める企業にとって、非常に魅力的な自己PRとなるのです。

以下の記事では、コミュニケーション能力を長所としてアピールする際のコツや例文が紹介されています。

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「長所はコミュニケーション能力」で差がつく10個の言い換えとは

長尾 美慧

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聞き上手は仕事を円滑に進められる可能性を秘めているポジティブなアピールポイントです

中には、「話すことが苦手だからあまり意見を言わずに人の意見を聞いている」という学生もいるかもしれません。しかし、周囲は「この人には話してもいいかな」と思ってくれているからあなたにいろいろな話をしてくるのです。サークル、プライベート、授業の話など様々なことを打ち明けられることが多い場合、あなたが話を聞いているときに他の人とは違う何かしらのアクションを起こしているからでしょう。

会社で働き始めてからも、「あなたになら伝えられるけれども」という人との信頼関係で仕事が進むことがあります。「他の人には言いにくいけれどもあなたになら言いやすい」という雰囲気を出せることは大きなアピールポイントになります。その意味でも、以下の注意点を踏まえておけば聞き上手をアピールすることで評価がすぐに悪くなることはありません。安心してくださいね。

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聞き上手をアピールする前に押さえておきたい2つの注意点

聞き上手をアピールする前に押さえておきたい2つの注意点

聞き上手は、コミュニケーション能力の一部となる能力なので、好印象につながる強みです。しかし、一歩間違えてしまうと企業側には響かず、印象が薄くなってしまう可能性があります。

ここからは、聞き上手をアピールする前に押さえておきたい2つの注意点について解説します。聞き上手を自己PRでアピールしようと考えている人は、これから解説することを念頭に置いて、面接の受け答えやESを考えるようにしてください。

聞き上手という表現は具体性に欠ける

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キャリアアドバイザー

みなさんは、聞き上手と聞いてどのような能力をイメージするでしょうか。

単純に人の話を聞くことが上手いといっても、相手が話しやすいように相づちを打つ力や相手に寄り添い共感する力、相手の気持ちや考えを引き出すことができる力など、さまざまな能力に細かく分類することができます。

また、1対1のコミュニケーションではなく、集団の中で意見をまとめられたり、みんなが話しやすい雰囲気を作ることができたりするなどの能力も聞き上手のうちに入るでしょう。

つまり、聞き上手という表現だけでは具体性に欠けてしまい、本当に伝えたい強みが伝わりにくくなるのです。さらに、ESを読んだ人や面接官の想像力や受けた印象によって、評価が左右されてしまう危険性が生まれてしまいます。

聞き上手は傾聴力とも言い換えられます。こちらの記事では傾聴力の言い換えについて解説しているので、聞き上手の言い換え表現に悩んでいる学生はぜひ参考にしてみてください。

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聞き上手だけだと好印象につながらない可能性もある

新卒の学生を採用する企業は、学生の主体性や積極性を求める場合が多いため、受動的な印象を与えてしまうと、好印象につながらない可能性があります。

特に、聞き上手という強みは、受動的な印象が強いため「友人から話を聞いてほしいと言われて話を聞いた」という消極的な内容になってしまうと、積極性に欠けると判断されてしまう可能性があります。

そのため、聞き上手を自己PRでアピールする場合は、自分から積極的に声をかけて話を聞いたというような、積極性や主体性をアピールできるエピソードを一緒に伝えるようにすることが必須となります

自己PRでは内容だけでなくタイトルもとても重要になります。是非こちらの記事で確認してみましょう。

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聞き上手を魅力的にアピールする7つの言い換え表現

聞き上手を魅力的にアピールする7つの言い換え表現
  1. 相手の気持ちや意見を引き出す質問力がある
  2. 相手が話しやすいようにあいづちや返事ができる
  3. 相手の気持ちに寄り添った受け答えができる
  4. 相手が求める適切なアドバイスができる
  5. 集団の中で意見をまとめられる
  6. 集団の中で話しやすい雰囲気を作り出せる
  7. 話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる

聞き上手という表現だけでは、イメージがあいまいになってしまい、正確な能力が伝わらず、評価に悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、自分の能力を適切に表現するというのは、そう簡単にできるものではありません。

そこでここからは、聞き上手を魅力的にアピールするための7つの言い換え表現を紹介します。言い換えがなかなか思いつかないという人は、ぜひこれから紹介する言い換えをもとに考えてみてください。

①相手の気持ちや意見を引き出す質問力がある

聞き上手な人であれば、人の話を聞く際、相手の思いや考えを引き出すために、質問を投げかけるように意識している人は多いのではないでしょうか。

単に話を聞いているだけでは、相手の思いや考えを引き出すことはできません。また、一方的に話をするだけでは、相手を委縮させてしまい、思いや考えを引き出すことは難しくなります。

つまり、相手の話に耳を傾け、適切な質問をすることも聞き上手の一部といえます。これは質問力ともとらえることもできますが、話を聞くために必要な力でもあるため、聞き上手の言い換えとしても成立します。

②相手が話しやすいようにあいづちや返事ができる

相手が心地よく話をするためには、聞き手が表情豊かにあいづちや返事をすることが非常に大切です。

逆に、聞き手が無表情であいづちや返事もない状態だと、「私のことに興味がないのかな」「退屈しているのかな」と話し手に思われてしまい、コミュニケーションが浅くなってしまいます。

相手が安心して話をできる雰囲気を作るためにも、適切なあいづちや返事は非常に重要で、聞き上手と言われる人は、こういった動作を自然とできている人が多いです

➂相手の気持ちに寄り添った受け答えができる

聞き上手の人の中には、相手の考えや思い、悩みに強く共感し、相手に寄り添った受け答えができる人も多くいます

自分が辛いと思っている時に、「本当に辛かったね」「よくこれまで我慢してきたね」と気持ちに寄り添った言葉をもらうことができると、信頼関係も築きやすくなり、安心して話ができるため、コミュニケーションも深まります。

一方で、「それって甘えじゃない?」「みんな我慢してるんだよ」というような、相手の気持ちを考えない発言をしてしまう人は、聞き上手とは言いにくいでしょう。

④相手が求める適切なアドバイスができる

相手が求める適切なアドバイスができる力となると、聞く力というよりも話す力というように感じる人も多いかもしれません。

しかし、適切なアドバイスをするためには、相手の状況や課題、気持などをきちんと聞き取り、相手のことを考えたうえで、アドバイスをする必要があります。

そのため、相手の課題を解決できたり、相手の悩みを解消できたりするなどのアドバイスができる人は、聞き上手な人といえます

⑤集団の中で意見をまとめられる

聞き上手な人の中には、1対1のコミュニケーションではなく、集団でのコミュニケーションの中で力を発揮する人もいます。

たとえば、大学の授業内での話し合いやアルバイトでの会議などで、さまざまな意見が出て収拾がつかなくなってしまいそうなときに、多くの意見をわかりやすくまとめられる人は、聞き上手といえます。

意見をまとめるためには思考力が必要ですが、それ以前に参加者の意見をきちんと聞いて理解していなければなりません。つまり、集団の中で意見をまとめることができる人も聞き上手といえるでしょう

⑥集団の中で話しやすい雰囲気を作り出せる

集団での話し合いや会議で、話をしている人に対して、共感の言葉をかけたり、あいづちや返答をしたりすることで、その場を話しやすい雰囲気にすることができる人は、聞き上手といえます

たとえば、意見の対立からその場の雰囲気がギクシャクしてしまったりする場面などで、その場の雰囲気を読み取り、改善するために、話を切り出したり、明るいリアクションをしたりできるのは、参加者の発言や表情などをきちんと観察しているからです。

また、話し合いに入りづらそうな人に、話を振ったり、意見を聞いたりすることができる質問力も、聞き上手の一部といえるでしょう。

⑦話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる

聞き上手な人は、人の話を人一倍聞き、理解しようと努めているため、集団の話し合いの中でも、本質や問題点に気づくことができる人が多いです。

たとえば、会議の方向性がずれていることを指摘できたり、そもそも参加者の参加姿勢に問題があることに気づけたりなど、会話の内容はもちろんですが、その場の雰囲気からさまざまな情報を察知することができます。

そのため、聞き上手の言い換えとして、話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる力と言い換えることもできます

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聞き上手という自己PRが企業に与える印象

聞き上手という自己PRが企業に与える印象

聞き上手という強みが、好印象につながることがわかっていても、具体的にどのような印象を与えるのかが、わからないという人もいると思います。

自己PRでは、聞き手がどのような印象を抱くかということをきちんと考えたうえで話さなければ、自分の意図とはまったく違う解釈をされてしまう可能性があるため危険です。

そこでここからは、聞き上手という自己PRが企業に与える印象について解説します。自己PRで聞き上手という強みを話すかどうかは、これから紹介する印象と企業が求める人物像とが合っているかを確認してから判断してみてください。

コミュニケーション能力が高い

さきほども触れたとおり、聞き上手はコミュニケーション能力の一部です。学生であれば、自分の意見や主張をしっかりと発言できることが、コミュニケーション能力の高さだと思っている人も多いでしょう。

しかし、社会人になると、自分の話を話すだけでは仕事にならず、人の話にきちんと耳を傾け相手の思いや考え、ニーズを知ることが必要となります

そのため、聞き上手という強みをアピールすることで、コミュニケーション能力の高さを印象付けることができるのです。

協調性がある

人の話にきちんと耳を傾けられるということは、集団活動を円滑に進めるために必要な協調性の高さをアピールすることにもつながります。

たとえば、他の人の意見に耳を傾けられる協調性のある人であれば、たくさん出た意見の中から最善策を選べたり、意見をまとめたりすることができます

逆に、協調性があまりない人は、他の人の意見について頭ごなしに否定したり、話を途中で遮ったりしてしまうなど、人の話を聞こうとする姿勢がない場合が多いです。

つまり、聞き上手をアピールすることで、協調性が高さを印象付けることができるのです。協調性の高さをより強く印象付けたい場合は、集団でのコミュニケーションに関するエピソードを自己PRに盛り込むことがおすすめです。

協調性については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる人は一度読んでみてください。

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共感力が高い

自己PRで聞き上手を強みとしてアピールすれば、共感力の高さを印象付けることもできます。

たとえば、相手の気持ちに寄り添いながら話を聞くことができたり、相手に気持ちに立って適切なアドバイスを言えたりしたなどのエピソードがあると、より共感力の高さを強調できます

顧客に寄り添うことが求められる職種であったり、同僚との信頼関係を重視する企業であれば、積極的に共感力の高さをアピールするようにしてみてください。

集団行動に長けている

聞き上手という強みから、集団行動に長けているという印象を与えることもできます。

集団行動では、さまざまな意見を持った人を束ねたり、みんなが納得して動けるように方向性を定めたりする必要があり、その前提としてメンバーの思いや考えに耳を傾ける必要があるのです。

そのため、聞き上手であることのエピソードとして、集団行動の中で対立を仲裁したり、意見を束ねたりした経験を話すと、集団行動に長けていることをより強く印象付けることができるでしょう

吉川 智也

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その他にも「素直」や「前向き」という印象も与えます

その他にも、聞き上手をアピールすると「素直」や「前向き」である印象も与えられることがあります。たとえば、人の言うことを聞かずになんでもかんでも自分で進めようとする人と、その話の本筋を捉えようと周囲の話を熱心に聞くのでは、相手に与える印象が変わってきます。

また、その人に話したらいつも否定されるとわかっていたら積極的に話そうと思う人は少ないでしょう。話すからには励ましの言葉など前向きになれたり安心できる一言を求めていたりすることが多いです。

自分が反対の立場になったときに「この人には話しやすいけれどもあの人には少し話しにくい」と思う瞬間があるかもしれません。そのときには、なぜそう感じるのかを改めて考えてみることで聞き上手であることが企業に与える印象がどのようなものか想像しやすくなりますよ。

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ESや面接で聞き上手を活かした回答を考える前の事前準備

ESや面接で聞き上手を活かした回答を考える前の事前準備

ここまで、聞き上手という強みについてさまざまな観点から解説してきましたが、いざ自分のESや面接の回答を考えるとなると、スムーズに考えが出てこなかったり、まとまらなかったりする人も多いと思います。

そこでここからは、ESや面接で聞き上手を活かした回答を考える前の事前準備について解説します。この方法を実践すると、自分の考えや経験を言語化しやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。

自分の聞き上手な部分を具体的に言語化する

さきほど、注意点でも触れたとおり、聞き上手という表現は、抽象的で人によってイメージが変わってしまうあいまいな表現です。

そのため、まずは自分が「どのような聞き上手なのか」「聞き上手を具体的に言うとどのような能力なのか」について考えてみましょう

なかなか思いつかない人は、先ほど紹介した言い換えを参考に、自分が人の話を聞いている時に意識していることやどのような場面で聞き上手の力を発揮できるのか、ということを思い出して、言語化をしてみてください。

聞き上手な力を発揮した経験を書き出してみる

聞き上手な部分を言語化したら、その力を発揮することができた経験を書き出してみましょう。

これは、ESや面接で自分の聞き上手な力に説得力を持たせるために重要なエピソードにつながるので、可能な限り、細かく思い出すようにしましょう。思い出しておきたい内容は以下の通りです。

  • 話し相手(集団or個人/友人・家族・恋人など)
  • 相手の状況
  • 話の内容
  • 話をする前の相手の状態
  • 話をした後の相手の状態
  • 自分はどのようなことを意識して話を聞いたか

これらを言語化することができていれば、具体的で説得力のあるエピソードをになります。また、経験を言語化する時は、文章で書くのではなく、箇条書きで書き出し、端的でわかりやすい言葉で書き出すように意識しましょう

聞き上手な力を今後どのように活かしたいかを考える

聞き上手な力を発揮した経験の言語化ができたら、その力を今後どのように活かしたいかを考えてみましょう。

活かす場面は、仕事に関係した場面を想定し、自分が志望している業界や職種と関連付けて考えていくことがおすすめです

また、はじめから的確な内容を考えることは難しいので、まずは思いついたものをすべて書き出し、その後にそれらを組み合わせたり、言い回しを変えたりしてブラッシュアップしていきましょう。

「聞き上手だね」と言葉をかけてくれた人に話を聞く

最後は、自分に対して「聞き上手だね」といってくれた人達に話を聞いてみましょう。自分の主観的イメージのほかに、他者からの客観的な感想があると、自分の聞き上手な力に説得力を持たせることができます。聞いておきたい内容は以下の通りです。

  • どんな話をしたか
  • 話をする前の状況
  • 話を聞いてもらった後の変化
  • 話を聞いてもらった感想

また、1人だけに話を聞いてしまうと、偏った意見や感想になってしまう可能性があるため、3人以上に話を聞くようにしてみてください。

自己PRで聞き上手について伝える際の基本の4ステップ

自己PRで聞き上手について伝える際の基本の4ステップ

自分の強みや経験をある程度言語化することができたら、次は聞き手に伝わりやすい内容に工夫していく必要があります。この工夫ができていなければ、せっかく良いことを言っていたとしても、聞き手に意図や思いが伝わらず、高評価につながらなくなってしまう可能性があります。

そこでここからは、自己PRで聞き上手について伝える際の基本の4ステップを紹介します。この4ステップを実践すれば、聞き手に伝わりやすい自己PRとなるので、ぜひ参考にしてみてください。

①自分の強みが聞き上手であることを簡潔に述べる

まずは「私の強みは、聞き上手なところです」と、自分の強みが聞き上手であることを簡潔に述べましょう。

就活をある程度進めていたり、ESの添削や面接対策などを積極的におこなっている人であれば知っているかもしれませんが、冒頭に結論や主張を伝えることで、読み手や聞き手に話を理解してもらいやすくなります

これは、自己PRだけではなく、志望動機やガクチカ、趣味・特技に至るまですべてに共通することです。また、ESに記入する際や面接で回答する際も同様なので、就活中は結論から伝えることを常に意識するようにしましょう。

②聞き上手を具体的に説明する

次に、聞き上手という力が、具体的にどのような力なのかということについて説明します。

後ほど解説するエピソードの内容で細かい情報は補うことができるので、さきほど紹介した7つの言い換えくらいの長さと具体性にとどめることがおすすめです

また、具体的に説明する必要があるからといって、ダラダラと長い文章で説明すると、話の内容が伝わりずらくなってしまうので、注意しましょう。

➂聞き上手であることのエピソードを述べる

聞き上手な力を具体的に説明できたら、次はその強みを活かすことができたエピソードについて述べます。

エピソードの内容は、事前準備で言語化した内容をもとに考えます。特に、自分が話を聞いたことによって、相手がどのように変化したかということについて触れるようにしましょう

そうすることで、自分の強みが人のためになったということをアピールできるのはもちろん、自分の強みに説得力を持たせることができます。

④入社後どのように活かしたいかを述べる

最後は、自分の強みを入社後どのように活かしたいかについて述べます。強みの活かし方については、事前準備で書き出したものの中から選びましょう。

選び方は、ESを提出する企業や面接を受ける企業に合わせることを心掛けましょう。特に、企業が求める人物像や企業が今後注力したい事業内容などに絡めて述べることができれば、企業分析が深くできていることや志望度が高いことなどをアピールできます

また、強みの活かし方は、壮大な夢や目標に絡める必要はなく、日常的な業務や社内の人間関係など身近なことに結びつけるようにすると再現性の高さをアピールできるのでおすすめです。

自己PRで聞き上手をアピールするためのコツ

自己PRで聞き上手をアピールするためのコツ

聞き上手という強みは、他の学生と同じような内容になってしまうと印象に残らず埋もれてしまう可能性が高いため、意図的に差別化をおこなう必要があります。

ここからは、自己PRで聞き上手をアピールするためのコツを4つ紹介します。志望度の高い企業に提出するESや面接の回答であれば、これから紹介するコツをできる限り多く押さえられるように心掛けてみてください。

企業が求める人物像を前提に言い換えを考える

聞き上手をアピールするためのコツの1つが、企業が求める人物像を前提に言い換えを考えることです。

聞き上手はあいまいな表現なので、聞き上手という力を具体的に伝えるためには、表現を変える必要があります。しかし、それだけではなく、企業が求める人物像に当てはまる言い換えにすることができれば、より高評価につなげることができます

たとえば、「顧客の気持ちに寄り添える学生」と求める人物像を掲げている企業があれば、コミュニケーション能力や質問力よりも、共感力にフォーカスした言い換えをした方が、好印象につながる可能性が高まります。

聞き上手をわかりやすく的確に説明する

聞き上手を言い換える際には、聞き手が理解しやすいよう、わかりやすく的確な説明となるように心掛けましょう。

わかりやすいというのは、小学生や中学生の子どもでも理解することができ、同じようなイメージを持てるようにするということです

反対に、聞き上手を具体的にイメージしてもらいたいからといって、長々と説明をしたり、難しい言葉を使って説明してしまうと、自分の意図とは違った解釈をされてしまったり、そもそも意味が伝わなかったりしてしまうため、言葉選びは丁寧におこなうようにしましょう。

エピソードは積極性が伝わるものを選ぶ

受動的な聞き上手ではなく、主体的な聞き上手であることをアピールするために、話すエピソードは、積極性が伝わるものを選ぶように心掛けると好印象につながります

たとえば、「悩んでいるような表情の友人に自分から声をかけた」「サークルの会議の際に、雰囲気づくりを率先しておこなった」などの内容がおすすめです。

積極性をアピールできていなければ、受動的な印象を持たれてしまう可能性があることはもちろん、他の学生のエピソードとの差別化ができなくなってしまいます。

周囲の人の客観的な意見を加える

エピソードの中に、周囲の客観的な意見を加えるとより説得力を持たせることができます。特にイベントやサークルなどで聞き上手のポジションが役にたったという場合には、状況を簡単にまとめ、どんなサポートへと実を結んだのかをアピールしましょう。

他人視点での「聞き上手」という言葉によって、より説得力が高まりますね。

塩田 健斗

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる

誰に対して聞き上手なのか記載方法に注意しましょう

誰に対して聞き上手なのかを書くときには、偏りのないようにしましょう。最初は意見が合わなかった、自分とタイプが異なる、立場が違う初対面の人、など少し工夫をしなければ親密な関係になることが難しい相手に対して働きかけた経験を盛り込むと強みに対する説得度が格段にあがります。

もちろんこのような経験があればベストですが、もしもすぐに見つからない場合には読み手に誤解を与えないようにしてください。たとえば、家族や親友を例に挙げるときには注意が必要です。家族などは基本的には最初からあなたの味方であり、気兼ねなく何でも話せる仲であることが多いです。

そのため、いくら「聞き上手」をアピールしようとしても「特に意識をしなくてもできる通常の日常会話程度の話」としてしか捉えられないリスクがあります。普段のコミュニケーションとはここが異なる、というポイントを明確にできるようにしてください。

面接中に聞き上手と印象付けるための方法

面接中に聞き上手と印象付けるための方法

主体性や協調性などの強みであれば、回答内容だけで信ぴょう性を高めることが必要ですが、聞き上という強みは、コミュニケーション能力の一部であるため、面接中にその強みを発揮して、アピールすることができます。

そこでここからは、面接中に聞き上手と印象付けるための方法について解説します。聞き上手と言われている人であれば、日常的におこなっていることも多いかもしれませんが、面接の中でも実践できるように、一度目を通してみてください。

相手の目を見て話を聞く

人の話を聞く時の初歩的なテクニックですが、まずは相手の目を見て話を聞くことを意識しましょう。

目線をきちんと合わせることで「あなたの話を聞きたいです」という聞き手としての姿勢を面接官に伝えることができるので、好印象を与えられる可能性が高まります

ただし、ずっと目を見て話されることを不快に感じる人もいるため、そういった場合は、適度に視線を外しながら話を聞き、相手が重要なことを話している時や自分がきちんと伝えたいことを話す時だけ、目線をしっかりと合わせるようにしましょう。

適度にあいづちやリアクションをする

相手が話をしている時に、適度にあいづちを打ったりリアクションをすると、聞き上手であることを印象付けられます。

適度というのは、何秒に1回などの具体的なタイミングはありませんが、相手が呼吸するタイミングや話の内容が途切れる間など、話を遮らないタイミングを意識することがおすすめです

常にあいづちを打っていると、話を聞いているというよりも、ただうなずいているだけという印象になってしまう可能性があるので、相手が不快にならない頻度やタイミングを模索するようにしてみてください。

話に間ができたら質問をする

相手の話が一通り終わり、少し間ができるタイミングがあれば、これまでの話に関係する質問を投げかけてみるようにしましょう。

質問は、話を聞いていないとできないもので、特に内容を深めるような質問をすることができれば「この学生はきちんと話を聞いているな」という印象を与えることができます

ただし、すでに話した内容について質問をしてしまうと、話を聞いていないことが丸わかりになってしまうので、話をきちんと聞くことはもちろんですが、すでに聞いた内容かどうかを頭の中で確認したうえで質問するようにしましょう。

相手の話に対して肯定的な話をする

相手の話が終わり、自分が話をしなければならない雰囲気になった時は、これまで相手が話していた内容に関係する肯定的な話をしてみてください。

たとえば、ベンチャー企業の面接で、まだまだ成長過程だという話を聞いたのであれば、「これからどこまででも成長できる可能性があるということですよね!」「私も会社を育てる一員になりたいです!」など、肯定的でポジティブな話やリアクションをしましょう。

そうすることで、肯定的に話を受けてめていることを伝えることができるので、話し手は安心して話をしやすくなったり、より深い内容を話したくなったりするでしょう

言い換えもできる! 聞き上手をアピールするための自己PR例文

ここまで紹介してきた方法で自己PRを考えても、「本当にこれで良いのか?」「なんとなく自信がない」など、不安を感じる人も多いと思います。

そこでここからは、先ほど紹介した聞き上手の言い換え別に自己PRの例文を紹介します。OK例文とNG例文の両方を紹介するので、自分が考えた文章がどちらに当てはまるか考えながら読んでみてください。

①相手の気持ちや意見を引き出す質問力がある

相手の気持ちや意見を引き出す質問力があるという言い換えは、エピソードやその言い回しを間違えてしまうと、聞き上手ではなく質問上手になってしまいます。

そのため、質問をしたことを積極的にアピールするのではなく、質問をしたことで相手の気持ちや意見を引き出せたということを前面に出した自己PR文になるように意識しましょう

OK例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。また、私の強みである聞き上手とは、相手の気持ちや意見を引き出す質問ができる力です。
数カ月前に、友人から就活に関する悩みの相談を受けました。その友人は、あまり就活がうまくいっていないようで、就職したい企業があるものの、公務員試験に切り替えようと考えていました。

私は、夢を諦めてほしくないと思い、友人の話を聞きながら、さまざまな質問を投げかけ、本当の気持ちや就活の改善点を明確にしました。

その結果、友人は就活に前向きに取り組めるようになり、最終的に第一志望の企業から内定を獲得することができ、その後、何度も感謝の言葉をかけてくれました。

社会人になった際は、この強みを活かして、顧客の悩みや不安を引き出し、顧客のニーズに合った最善の改善策をご提案したいと考えています。

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冒頭で強みについて簡潔に説明できているので、エピソードの内容も非常に頭に入ってきやすいように感じます。

また、エピソードも具体的で、自分の強みを発揮することで、友人の人生の重大な決断をサポートしたことがよくわかるため、好印象につながるでしょう。

NG例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。また、私の強みである聞き上手とは、相手の気持ちや意見を引き出す質問ができる力です。

私は、友人や家族がいつもと違う表情をしていると声をかけるようにしています。そうすると、困っていることや悩みを話してくれるのです。

しかし、人によっては愚痴を吐き出しただけで終わってしまうことがあります。私は、そのような終わり方になってしまうと、結局何も解決しないのではないかと思うので、質問を投げかけ、相手の思いや考えを引き出したり、深めたりすることを心掛けています。

社会人になった際は、この強みを活かして、顧客の悩みや不安を引き出し、顧客のニーズに合った最善の改善策をご提案したいと考えています。

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一見、よく書けている自己PR文に見えますが、少し問題があります。

強みについて説明した後は、エピソードを書き、強みに説得力を持たせるべきなのですが、この文章では、コミュニケーションの中で気を付けていることが書かれているだけになってしまっているため、強みに対する説得力薄れてしまっています。

②相手が話しやすいようにあいづちや返事ができる

相手が話しやすいようにあいづちや返事ができるという言い換えは、聞き上手な人であれば、ある程度できる人も多いため、エピソードでしっかりと印象付けることが大切です。

特に、主観的な自分の意見として「あいづちや返事上手い」といっても説得力に欠けるため、可能であれば、友人や家族から褒めてもらったエピソードやコメントを添えるようにしましょう

OK例文

例文

私の強みは、相手が話しやすいようにあいづちや返事ができることです。

大学2年生の頃、友人が困った様子だったので、声をかけました。そうすると、サークルの人間関係でトラブルが起きてしまい、大学に来ること自体が嫌になっていると教えてくれました。

私は、どうすれば良いかわかりませんでしたが、話をするだけでも気分が晴れるのではないかとと提案すると、友人は思っていることや考えていることを話してくれました。話を聞く時、友人が心地よく話せるようにあいづちや返事を話の間にはさむように意識しました。

すると、話し終えた友人は気分がス

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ッキリした様子で、私の話の聞き方を褒めてくれました。

社会人になると、さまざまな人と会話することが増えると思うので、適切にあいづちや返事をすることで、相手が話しやすい雰囲気を作り、顧客や同僚と信頼関係を築いていきたいと思っています。

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冒頭の部分で「聞き上手」という言葉を省いていますが、文章全体としての意味が伝わりやすくなっているので、良い判断といえます。

また、具体的なエピソードに加えて、自分自身があいづちや返事を意識して話を聞いていたことや友人の具体的なコメントが入っていることで、説得力が増しています。

NG例文

例文

私の強みは、相手が話しやすいようにあいづちや返事ができることです。

大学2年生の頃、友人が困った様子だったので、声をかけました。そうすると、サークルの人間関係でトラブルが起きてしまい、大学に来ること自体が嫌になっていると教えてくれました。

私は、どうすれば良いかわかりませんでしたが、話をするだけでも気分がスッキリするのではないかと提案すると、友人は思っていることや考えていることを話してくれました。話し終えた友人は気分がスッキリした様子でした。

社会人になると、さまざまな人と会話することが増えると思うので、適切にあいづちや返事をすることで、相手が話しやすい雰囲気を作り、顧客や同僚と信頼関係を築いていきたいと思っています。

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OK例文とあまり大差ないように見える自己PR文ですが、エピソードの内容から「相手が話しやすいようにあいづちや返事ができること」が強みであることが感じ取れないところが勿体ない部分です。

このエピソードであれば、冒頭の強みは「聞き上手」としておいた方が良いでしょう。

➂相手の気持ちに寄り添った受け答えができる

相手の気持ちに寄り添った受け答えができるという言い換えは、具体的にどのような受け答えをしたかを伝えると、非常に説得力のある自己PRになります

また、相手の気持ちに寄り添ったということが自己満足だと思われないようにするためにも、話を聞いた相手のコメントを添えることがおすすめです。

OK例文

例文

私の強みは聞き上手なところです。私が考える聞き上手とは、相手の気持ちに寄り添った受け答えができることです。

大学1年生の時に、大学ではじめてできた友人から、アルバイトの人間関係で悩んでいるという相談を受けました。私は、話を聞きながら、友人の努力や辛さをねぎらう言葉かけをおこないました。

また、友人はアルバイトを続けるべきか悩んでいたので、友人の気持ちを引き出し、整理をするために質問を投げかけながら、解決策を一緒に探しました。

最終的に友人は、アルバイトをやめることになりましたが、しっかりと気持ちを切り替えられたようで悩んでた頃の友人からは想像ができないほど前向きになっていました。

社会人になったら、相手の気持ちに寄り添った受け答えができるという強みを活かして、顧客が抱えている悩みや課題を寄り添い、貴社の売上に貢献していきたいと考えています。

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相手の気持ちに寄り添った受け答えができるという強みに加えて、優しさや親身さなどの人柄が伝わる自己PR文となっているため、高評価につながるでしょう。

また、強みを活かして寄り添ったことで、友人が前向きになったという具体的な成果があるため、非常に説得力が感じられます。

NG例文

例文

私の強みは聞き上手なところです。私が考える聞き上手とは、相手の気持ちに寄り添った受け答えができることです。

大学1年生の時に、大学ではじめてできた友人から、アルバイトの人間関係で悩んでいるという相談を受けました。私は、話を聞きながら、友人の努力や辛さをねぎらう言葉かけをおこないました。

最終的に友人は、アルバイトをやめることになりましたが、友人はすぐに新しいアルバイトを始めていました。

社会人になったら、相手の気持ちに寄り添った受け答えができるという強みを活かして、顧客が抱えている悩みや課題を解決し、貴社の売上に貢献していきたいと考えています。

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話を聞いたエピソードは具体的ですが、話を聞いたことによって友人がどのように変化したのかが具体的に書かれておらず、前向きな変化があったのかということが判断しずらいため、あまり高く評価してもらえない可能性があります。

④相手が求める適切なアドバイスができる

相手が求める適切なアドバイスができるという言い換えについても、これまでの言い換えと同様に、話を聞いた人の感想やコメントを添えるようにしましょう。

なぜなら、アドバイスが適切であったかどうかは、相手に聞いてみなければわからないからです。また、自分のアドバイスによって、相手の状況が好転したなどのエピソードを添えると、強いインパクトを残すことができるでしょう

OK例文

例文

私の強みは、相手が求める適切なアドバイスができることです。

数カ月前に、母から弟の進路について相談を受けました。母は大学に進学してほしいと考えている一方で、弟は専門学校への進学を希望しており、けんかになってしまったようでした。

母の話を聞いていると、母は、専門学校からは安定した職につけないという勘違いをしていることがわかりました。そこで、専門的な知識や技術を身につけた方が就職しやすいことやスキルが向上すれば好待遇で働ける可能性もあるということについて母に説明しました。

また、将来数十年間働き続けるのは本人なので、自分で選択した進路や職業の方が納得して働き続けられるんじゃないかというような内容のアドバイスもしました。

数日後、母は弟と再度話し合いをし、専門学校への進学を応援すると決めたようでした。また、母からは感謝の言葉をもらうことができました。

貴社の営業職はチームで動いているとお聞きしたので、相手が求める適切なアドバイスができるという強みを活かして、協力し合い成果が出せる関係のチームを作れるように貢献したいと考えています。

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エピソードの中で、具体的にどのようなアドバイスをしたのかということが書かれているので、物事の考え方や知識の豊富さもアピールできています。

また、入社後の活かし方については、企業研究をしっかりとできていることがわかるので、高評価につながるでしょう。

NG例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。私が考える聞き上手とは、相手が求める適切なアドバイスができることです。

数カ月前に、母から弟の進路について相談を受けました。母は大学に進学してほしいと考えている一方で、弟は専門学校への進学を希望しており、けんかになってしまい悩んでいました。

私は、将来数十年間働き続けるのは本人なので、自分で選択した進路や職業の方が納得して働き続けられるんじゃないかというような内容のアドバイスをしました。

数日後、母は弟と再度話し合いをし、専門学校への進学を応援すると決めたようでした。また、母からは感謝の言葉をもらうことができました。

貴社の営業職はチームで動いているとお聞きしたので、チーム内で相手が求める適切なアドバイスができるという強みを活かして、協力し合えるチームを作れるように貢献したいと考えています。

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聞き上手をアピールするための自己PR文にしては、「話を聞く」というエピソードの部分が少ないため、強みとエピソードの結びつきが弱いように感じます。

このエピソードであれば、冒頭の聞き上手を省き、アドバイスが上手いということにフォーカスした方が納得感が生まれるでしょう。

⑤集団の中で、意見をまとめられる

集団の中で意見をまとめられるという言い換えは、聞き上手というよりも、リーダーシップや思考力のアピールとなってしまう可能性があるため、エピソード選びや言い回しには注意が必要です。

意見をまとめたということにフォーカスするよりも、みんなの意見を聞いてわかりやすく言い換えたことや、仲裁に入ったりしたことで意見をまとめられたことなど、意見をまとめた過程についても伝えるようにしましょう

OK例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。また、私が考える聞き上手とは、集団の中で意見をまとめられる力だと考えています。

私は、大学入学時からボランティアサークルに所属しているのですが、毎年、年度初めに活動の方向性を決めるための重要な会議がおこなわれます。

大学2年生の頃におこなわれたその会議では、これまでおこなってきた地域ボランティアを継続したいグループと、会議の数カ月前に起きた地震の災害ボランティアをおこないたいグループで対立していました。

私は、どちらのグループにも所属していなかったため、仲裁を頼まれ話を聞くことになりました。話を聞きどちらの主張にも正当性があり、熱意を感じたので、どちらか一方にするのではなく、サークル内で2つのグループに分かれて、活動することを提案しました。

この提案は受け入れられ、サークル内でもっとたくさんのことをしようという方向性になり、1つのことに絞らず、より幅広い活動ができるようになっていきました。

貴社に入社することができた際には、自主参加のプロジェクトに率先して参加し、集団の中で意見をまとめられるという強みを活かして、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。

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集団の中で対立する両者の意見に耳を傾け、みんなが納得できる意見を出したことがわかるエピソードなので、聞き上手だということがよくわかり、好印象につながります。

また、エピソード自体も、誰が読んでもわかりやすく、伝わりやすい内容になっている点も、評価されるでしょう。

NG例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。また、私が考える聞き上手とは、集団の中で意見をまとめられる力だと考えています。

私は、大学入学時からボランティアサークルに所属していますが、年度初めの会議で、これまでおこなってきた地域ボランティアを継続したいグループと、会議の数カ月前に起きた地震の災害ボランティアをおこないたいグループが対立していました。

私は、どちらか一方にするのではなく、サークル内で2つのグループに分かれて、活動することを提案しました。

この提案は受け入れられ、サークル内でもっとたくさんのことをしようという方向性になり、1つのことに絞らず、より幅広い活動ができるようになっていきました。

貴社に入社することができた際には、社内のプロジェクトに率先して参加し、集団の中で意見をまとめられるという強みを活かして、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。

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話を聞いたことがどこにも書かれていないので、聞き上手のエピソードとして違和感を感じてしまいます。

また、年度初めの会議という言葉が突然出てきており、何を目的とした会議かがわからず、なぜ対立しているのかもはっきりとわからないところがもったいのない部分です。

⑥集団の中で、話しやすい雰囲気を作り出せる

集団の中で、話しやすい雰囲気を作り出せるという言い換えは、協調性や明るい性格といった強みとして捉えられてしまう可能性があるため、他の言い換えと同様に、エピソード選びや言い回しに注意が必要です。

雰囲気づくりと一括りに言っても、明るい性格で作る雰囲気もあれば、周りに気を配り話を振ったり質問をすることで雰囲気を良くすることもできます。

聞き上手をアピールする今回の場合は、後者が該当するため、どのような状況でどのような雰囲気を作り出したのか、どのような行動を起こしたのかなどの具体的な部分まで、エピソードに盛り込むようにしましょう

OK例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。私にとっての聞き上手とは、集団の中で、話しやすい雰囲気を作り出せる力だと考えています。

私は、大学2年生の頃から、飲食店のアルバイトをしているのですが、数カ月前に売上向上のための会議がおこなわれました。

社員の方はとてもやる気に溢れていましたが、アルバイトのメンバーはあまりやる気がない様子で、会議はなかなか進みませんでした。私は、この飲食店に愛着があったということもあり、このままではいけないと感じたので、新たなイベントの開催やインスタ映えをするスイーツの開発などを提案し、他のメンバーにも質問をして意見を聞いたり、ポジティブな声掛けをおこなったりしました。

すると、徐々にアルバイトのメンバーが意見を出しはじめ、最終的にはアルバイトメンバーが提案したイベントがおこなわれることになりました。

私が貴社に入社できた際には、集団の中で話しやすい雰囲気を作り出せる力を活かして、社内の会議が意見を出しやすくクリエイティブな会議になるようにしていきたいと考えています。

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集団の中で話しやすい雰囲気を作り出せる力と同時に、ポジティブな人柄や周りを巻き込む力があることもわかるエピソードなので、非常に高い評価を得られるでしょう。

また、アルバイトのメンバーに話を振ったり、質問をしたりしたエピソードから、聞き上手であることもよくわかります。

NG例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。私にとっての聞き上手とは、集団の中で、話しやすい雰囲気を作り出せる力だと考えています。

私は、大学2年生の頃から、飲食店のアルバイトをしているのですが、数カ月前に売上向上のための会議がおこなわれました。

社員の方はとてもやる気に溢れていましたが、アルバイトのメンバーはあまりやる気がない様子で、会議はなかなか進みませんでした。私は、この飲食店に愛着があったということもあり、このままではいけないと思い、新たなイベントの開催やインスタ映えをするスイーツの開発などを提案しました。

すると、徐々にアルバイトのメンバーからも意見を出しはじめ、最終的には実際に写真スポットを作ることになりました。

私が貴社に入社できた際には、集団の中で話しやすい雰囲気を作り出せる力を活かして、社内の会議が意見が出しやすくクリエイティブな場になるようにしていきたいと考えています。

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非常に伝わりやすいエピソードですが、聞き上手というよりも、自分の意見を発言できる力の自己PR文となってしまっています。

自分が取った行動や発言を具体的に書くことは良いことですが、文章全体の方向性に合ったものを書くようにしましょう。

⑦話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる

話し合いの中で本質や問題点に気づくことができるという言い換えは、きちんと説明をしなければ、聞き上手とどのような関係性があるのかということが理解してもらえない可能性があるので注意が必要です。

そのため、人の話をきちんと聞き、その情報を整理したり分析したりするなどの、話し合いの中で本質や問題点に気づくまでの過程を、エピソードの中で丁寧に説明することを心掛けてみてください。

OK例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。私が考える聞き上手とは、話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる力だと考えています。

私は、大学に入学したころから、フットサルサークルのマネージャーをしているのですが、そのサークルには、新入生がなかなか入ってくれないという問題がありました。

そして、大学2年生の頃に、この問題が深刻になり、問題を解決するための会議が開かれました。会議では、新入生が入ってくれない理由が挙げられ、そのほとんどが他のサークルの人気や知名度を原因とするものばかりでした。

私は、この理由を聞き、他のサークルのせいにばかりしているこの姿勢がいけないんじゃないかと考え、もっと新入生が入りたいと思ってくれるようなサークルに変えたいという考えを伝えました。はじめは、あまり乗り気ではない人も多かったですが、最終的には新入生が興味を持ってくれそうなイベントをたくさん開催し、昨年の3倍以上の新入生が入ってくれることになりました。

私が御社に入社することができた際には、話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる力を活かして、顧客の悩みの奥底に潜む根本的な課題を見つけ、最適なサービスを提案したいと考えています。

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会議の中で話を聞き、そのうえで問題点に気づき、その問題点を改善することで成果を出せたことまでわかるエピソードなので、高い評価が期待できます。

また、入社後の活かし方についても、コンサルティング業界や人材業界では好印象につながるでしょう。

NG例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。私が考える聞き上手とは、話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる力だと考えています。

私は、大学に入学したころから、フットサルサークルのマネージャーをしているのですが、そのサークルには、新入生がなかなか入ってくれないという問題がありました。

そして、大学2年生の頃に、この問題が深刻になり、問題を解決するために会議を開きました。会議では、新入生が入ってくれない理由が挙げられ、そのほとんどが他のサークルの人気や知名度を原因とするものばかりでした。

私は、この理由を聞き、他のサークルのせいにばかりしているこの姿勢がいけないんじゃないかと考え、もっと新入生が入りたいと思ってくれるようなサークルに変えたいという考えを伝えました。

私が御社に入社することができた際には、話し合いの中で本質や問題点に気づくことができる力を活かして、顧客の悩みの奥底に潜む根本的な課題を見つけ、最適なサービスを提案したいと考えています。

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集団の中で話を聞き、問題点に気づき指摘したところまではわかりますが、その後のエピソードがないので、指摘が正しかったのかどうかがわからないところがもったいない部分です。

エピソードを書く際は、変化の前後をしっかりと書くように心掛けましょう。

文字数制限別! 聞き上手をアピールするための自己PR例文

ESの自己PR欄では、文字数制限をされていることが多く、書きたいことがあっても文字数が足りず、どのようにまとめれば良いか悩む人も多いと思います。また、指定される文字数が多すぎて、何を書けば良いかわからず困ってしまう人もいるでしょう。

そこでここからは、200字・300字・500字の3種類の文字数制限に分けて、聞き上手をアピールするための自己PR例文を紹介します。文字数制限別の扱うべき内容についても解説するので、文字数制限に苦戦している人は、ぜひ参考にしてみてください。

200文字

文字数制限が200文字となると、長そうだと思う人もいるかもしれませんが、案外書ける内容が限られます。

そのため、聞き上手という言葉を省いて、聞き上手を説明した言い換えを冒頭で述べましょう。そうすることで、字数を減らすことができます。

そのあとは、エピソードをはさみたいところですが、文字数が厳しいので入社後の活かし方を丁寧に書くことで、文字数を調整しましょう。

OK例文

例文

私の強みは、相手の気持ちや意見を引き出す質問ができる力です。

貴社に入社することができた際には、この強みを活かして、顧客の悩みや不安を引き出し、顧客の根本的な課題を解決できる最善のサポートをおこなっていきたいと考えています。また、社内でも、日頃から先輩や同僚の思いや考えに耳を傾けることで、信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを取れるようにしていきたいと考えています(189文字)

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強みを簡潔にまとめられており、入社後の強みの活かし方とも強く結びついているので、一貫性のある自己PR文となっています。

また、強みの活かし方は社外向けと社内向けの2つの観点から書かれている点が好印象につながるでしょう。

NG例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。特に、相手の気持ちや意見を引き出す質問ができる力があります。

大学の頃には、多くの友人の相談を受け、友人たちの気持ちや意見を引き出すことで、悩みや課題を解決し、感謝の言葉をたくさんもらいました。

貴社に入社することができた際には、この強みを活かして、顧客の悩みや課題に寄り添いながら、思いや考えを引き出し、解決していきたいと考えています(188文字)

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エピソードを書こうとしたことで、入社後の活かし方の内容が薄くなっているうえに、エピソード自体も抽象的で、強みを補強する役割を果たせていないことがもったいないポイントです。

こういった場合は、OK例文のように思い切ってどこかを削り、1つの部分に絞って具体的に書く方が好印象につながります。

300文字

300文字は、200文字よりも多くの情報を書くことができますが、それでも書けることは限られてしまいます。

そのため、聞き上手が自分の強みであること、聞き上手とはどういった力なのかの説明、簡単なエピソード、その力をどのように活かしたいかの4点を述べるようにしましょう

エピソードは、具体的に書きすぎてしまうと、文字数をオーバーしてしまう可能性があるため、エピソードの内容と文字数制限のバランスをしっかりと取りながら書き進めるようにしましょう。

OK例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。また、聞き上手という力とは、相手が求める適切なアドバイスができることだと私は考えています。

私は、大学入学時から個別指導塾でアルバイトをしており、勉強が苦手な生徒や勉強のモチベーションが上がらない生徒、子どもの勉強について悩む保護者の方など、悩みを抱えるさまざまな人に、適切なアドバイスをおこない、志望校合格に導いてきました。

私が貴社に入社することができた際には、相手が求める適切なアドバイスができる力を活かして、マニュアルや常識にとらわれず、顧客が本当に必要としているアドバイスやサービスを提供していきたいと考えています(278文字)

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エピソードは、具体的ではありませんが、「どのような生徒がいたのだろうか」「どんな悩みを解決してきたのだろう」などと疑問を抱きやすく、読み手の興味を惹きつけることもできている自己PR文なので、面接の際に質問をしてもらえる可能性が高いでしょう。

NG例文

例文

私の強みは、聞き上手なところです。また、聞き上手という力とは、相手が求める適切なアドバイスができることだと私は考えています。

私は、大学入学時から個別指導塾で講師をしていました。大学1年生の時に担当した生徒は勉強が嫌いではじめはまったく言うことを聞いてくれませんでした。しかし、生徒の話に耳を傾け、生徒の気持ちに寄り添ったアドバイスをするようになると徐々に勉強に取り組んでくれるようになりました。

私が貴社に入社することができた際には、相手が求める適切なアドバイスができる力を活かして、マニュアルや常識にとらわれず、顧客が本当に必要としているアドバイスやサービスを提供していきたいと考えています(296文字)

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特にこれといった問題点がない自己PR文ですが、反対に興味が魅かれる部分も少ない自己PR文です。

塾講師をした経験がある学生であれば、誰でも書けそうだと思われ、印象が薄くなってしまう可能性があるので、自分が生徒に伝えたアドバイスなど、具体的な内容を盛り込むようにしましょう。

500文字

500文字か、それ以上の文字数制限の場合は、聞き上手が自分の強みであること、聞き上手の説明、その力を発揮したエピソード、その力の入社後の活かし方の4点を書きましょう

文字数が多い時は、何とかして文字数制限に到達させようとして、ダラダラとした文章になってしまい、内容が伝わりづらくなる可能性が高いので注意が必要です。

文字数制限の80%の文字数になれば、基本的に問題ないので、無理に文章を伸ばそうとするのはやめましょう。

OK例文

例文

私の強みは、集団の中で意見をまとめられることです。

私は、飲食店でアルバイトをしているのですが、大学2年生の頃に店長が変わったことで、店内の役割分担が上手くいかなくなりました。私は、この状態で働き続けたくないと思い、店長とアルバイトメンバーを集め、話し合いをしました。

店長は、前の店長との引継ぎが上手くいかなかったから仕方ないと今の状況を諦めている様子で、それを見たアルバイトメンバーは、不満や愚痴を爆発させているという状態でした。

私は、ネガティブな雰囲気を解消するために、「どうしたらうまくいくと思いますか?」「どこを改善したら良いでしょうか?」と1人1人に質問を投げかけ、とにかく話し合いを促しました。そして、少しずつ出てきた意見をまとめていき、次の日から1つずつ実行していきました。

すると、少しずつ店内の動きがスムーズになり、店長やアルバイトメンバーが楽しそうに働く姿が多く見られるようになりました。

貴社に入社することができた際には、集団の中で意見をまとめられるという強みを活かして、社内会議はもちろん、顧客との会議でも、参加者全員が前向きになれる結論を追求したいと考えています(493文字)

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エピソードが間延びしていたり、無理やり500文字にとどめたという印象をまったく受けないので、500文字のという文字数制限の中で、必要な情報を上手く盛り込むことができている自己PR文といえるでしょう。

また、聞き上手という強みに加えてリーダーシップがあることもアピールできているので高評価が期待できます。

NG例文

例文

私の強みは、集団の中で意見をまとめられることです。

私は、飲食店でアルバイトをしているのですが、大学2年生の頃に店長が変わったことで、店内の役割分担が上手くいかなくなりました。私は、この状態で働き続けたくないと思い、店長とアルバイトメンバーを集め、話し合いをしました。

私は、今の状況を諦めてしまっている店長と不満や怒りが爆発してしまっているアルバイトメンバーをまとめるために、「どうしたらうまくいくと思いますか?」「どこを改善したら良いでしょうか?」と1人1人に質問を投げかけ、とにかく話し合いを促し、少しずつ出てきた意見をホワイトボードにまとめ、何をすべきか取捨選択し、どのメンバーが実行するのかを細かく割り振り、実行できるかチェックするためのチェック表を作成し、次の日から1つずつ実行していきました。

すると、少しずつ店内の動きがスムーズになり、店長やアルバイトメンバーが楽しそうに働く姿が多く見られるようになりました。

貴社に入社することができた際には、集団の中で意見をまとめられるという強みを活かして、社内会議はもちろん、顧客との会議でも、参加者全員が前向きになれる結論を追求したいと考えています(496文字)

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具体的に書けているものの、1つの文章に多くの情報を詰め込み過ぎてしまっており、窮屈な印象をうけます。

情報量が多くなりすぎてしまうと、読み手の理解が浅くなってしまう可能性があるので、情報の取捨選択をおこない、適度な情報量に調整しましょう。

聞き上手を的確な言葉で表し、好印象につながる自己PRにしよう

聞き上手という強みは、よくある強みだと感じる人もいるかもしれませんが、より具体的な言い換えに変化させることで、独自の強みとして生まれ変わらせることができます。

また、聞き上手という強みはコミュニケーション能力の一部であるため、面接の中でもその力を発揮することで、より説得力を持たせることができるのです。

そのため、ESの内容や面接の回答内容に加えて、自分自身の振る舞いや言動にも注意を向け、他の学生との差別化を図り、好印象につなげていきましょう。

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