目次
- 入社後の目標は面接の頻出質問
- 企業が面接で入社後の目標を聞く理由
- 入社後のビジョンを知りたい
- 自社とのマッチ度を知りたい
- 仕事への価値観を知りたい
- 作り方がわからない? 入社後の目標の考え方
- 将来の最終目標を考える
- 中期的な目標を考える
- そのためにまずどうすべきか考える
- 入社後の目標と「10年後の目標」の違い
- 入社後の目標:入社すぐから中長期的な目標を述べる
- 10年後の目標:全体計画の中の10年後の目標を述べる
- 目標が決まらないときのヒント
- モチベーショングラフを作ってみる
- やりたくないことから考えてみる
- OB・OG訪問で先輩の話を聞いてみる
- 入社後の目標で担当者を納得させる3つのコツ
- ①企業の業務内容にマッチした内容にする
- ②なるべく具体的に述べる
- ③実現可能な目標を論理的に述べる
- 入社後の目標の回答例文
- 例文①事務職
- 例文②営業職
- 例文③企画職
- 例文④研究・開発職
- 入社後の目標を答えるときの注意点
- 漠然として計画性がないものは目標に値しない
- 他の企業でも通用する内容にしない
- あまりにも非現実的な目標は避ける
- プライベートより仕事での目標を答える
- 「特になし」は意欲がないと捉えられる
- 入社後の目標のNG例文
- NG例文①漠然としている
- NG例文②他の企業で通用する内容
- NG例文③あまりにも非現実的
- NG例文④プライベートに偏っている
- 入社後の目標の答え方に悩む学生からよくある質問に回答!
- 魅力的な入社後の目標で採用担当者に印象付けよう
入社後の目標は面接の頻出質問
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
就活の面接では入社後の目標についてよく聞かれます。しかし、学生にとっては決して答えやすい質問とはいえず、
「入社後の目標といわれてもなんと答えたらいいかわからない」
「どんなことを言えば、面接官を印象付けられますか」
といった質問が多く寄せられています。
そこで、この記事では入社後の目標について、面接官の質問の意図などを考えながら、目標の見つけ方などを詳しく解説します。入社後の目標で面接官を納得させるコツや回答例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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企業が面接で入社後の目標を聞く理由
就活生
キャリアアドバイザー
確かに、仕事を始める前から目標を聞かれても答え方に迷ってしまうかもしれませんね。
就活生
そもそも、なぜそのような質問をされるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
企業の質問意図を理解すると、どう答えるべきかも見えてきますよ。
企業が限りある面接時間の中で「入社後の目標」を聞く理由を知ると、答え方がわかってきます。自信を持って回答するためにも、まずは企業側の質問意図をポイントごとに押さえておきましょう。
入社後のビジョンを知りたい
面接官は「入社後の目標」から、学生の今後のビジョンについて知りたいと思っています。
しっかりと目標を持ち、入社後のビジョンが描けている人であれば、業務で壁に当たったときにも乗り越えていけると考えられます。目標がない人は小さなミスでも気持ちが負けてしまいがちですが、目標があればたとえ失敗しても、それをカバーして目標に向かっていけるからです。
そして、壁を乗り越えていくうちに、優れた人材へと成長できる可能性を秘めていると期待されます。
キャリアアドバイザー
入社後のビジョンがあるということは、企業についてよく理解し、「このように成長していきたい」という目標を持っているということです。つまり、志望度の高さを判断するためにも問われています。
自社とのマッチ度を知りたい
面接官は面接で自社に合う人材を探そうとしています。入社後の目標の質問も、その回答から、自社とのマッチ度を見極めようとしています。
企業にとって、学生のやりたいことやビジョンが自社で実現できるものかどうかというのは、とても気になるところです。
もしそのビジョンが自社の業務や社風、用意しているキャリアパスと合わなければ、その人材はすぐに離職してしまいます。一方、学生の長期的な目標が自社で実現できるものであれば、安心して採用できます。
キャリアアドバイザー
目標が企業の業務内容から離れている場合、企業研究ができていない、つまり志望度が低いと判断される可能性もあります。
仕事への価値観を知りたい
「入社後の目標」の回答には、あなたの仕事への意欲、価値観、仕事に向きあう姿勢が現れます。
たとえば「上司の指示を守り、間違いのない仕事をしていきたい」という目標を立てる人は、仕事に対する姿勢は消極的な指示待ちタイプであるとわかりますが、一方で、人の和を大切にしつつ、正確な仕事をしてくれる人材と判断されます。
「営業職として売り上げをどんどん上げたい」という場合は能動的な人材だとわかります。新規開拓の顧客を増やしたい企業に好まれます。
キャリアアドバイザー
学生の仕事の価値観が会社の求める人材とマッチしているかどうかも、面接時には重要な判断基準となります。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
入社後の目標に正解はありません。やりたいことである「Do」と、自分が働くことを通じてどんな人物になりたいのか、どのような働き方をしたいのかという「Be」は関係しあっているため、どちらを話しても問題ありません。
たとえば、「〇〇事業部で〇〇に携わりたい」など具体的にやりたい「Do」を述べると、次にそれを通じてどうなりたいのかという「Be」に関連することを聞かれるでしょう。その逆もしかりで、「Be」を先に伝えても、そのために何をしたいのかという「Do」を聞かれます。どちらも明確に答えられるようにしておくことが理想です。
作り方がわからない? 入社後の目標の考え方
就活生
入社後の目標が面接ではとても大切だとわかりました。でも、どのように回答を考えればいいのかわからないのですが……
キャリアアドバイザー
漠然とやりたいことはあっても、将来の目標としてしっかりとまとめるのは難しいですよね。
入社後の目標を立てる際に難しいのが、入社から定年までは期間が長く、イメージが固めにくい点です。そこで、長期、中期に分けて目標を考え、さらに目標達成まで、段階ごとにすべきことを考えていくという方法をおすすめします。
将来の最終目標を考える
まずは最終的にどのような自分になっていたいのかを考えていきます。定年までの仕事人生を通して自分が何を達成したいのか考えてみてください。
- 営業パーソンとして成功したい
- 会社員としてスキルを高めて起業したい
- 社会に貢献しながら手に職をつけたい
企業の業務や製品、理念に応じた目標を考えてみるのも一つの方法です。「自社の製品を世界に広め、多くの人の役に立ちたい」「革新的な製品を生み出したい」など、業務の中での成功イメージも考えてみましょう。
将来の目標で面接官をうならせるコツについてはこちらの記事で解説しています。
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中期的な目標を考える
最終目的を考えたら、今度は中期的な目標に移ります。仕事人生のちょうど折り返し地点あたりで、自分がどうなっていたいかを考えます。
大卒の場合は40代半ばくらいで、人によっては家庭を持ち、いわゆる働き盛りの年齢です。最終目標を踏まえつつ、この頃にどのような仕事をしていたいかイメージしてみましょう。
- 大きなプロジェクトを動かすリーダーになりたい
- 管理職として会社の幹部を目指したい
- 営業所を任されたい
キャリア形成の考え方についてはこちらの記事を読んでください。
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そのためにまずどうすべきか考える
長期と中期の目標を考えたら、そこへ到達するためには何をすべきか、何が必要かを考えていきます。
目標によって、おおよその年齢ごとに身に付けておきたいスキルやキャリアが見えてきます。マネジメント経験や、資格の取得、海外赴任の経験などが必要になるかもしれません。
たとえば中長期目標として、「ITコンサルタントとして顧客企業に大きな利益をもたらせるようになっていたい」と設定したとします。そこから逆算すると、30代でプロジェクトマネジャーとして活躍し、30歳前後でSEとしてマネジメントスキルを身に付け、20代のうちにプログラミングやITに関する知識とスキルを一通り修得するなど、細かな目標設定が可能となります。
キャリアアドバイザー
中長期目標と、入社後にやるべき細かな目標が設定できれば、それを組み合わせたものが面接での回答となります。
キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
入社後の目標を考える際は、基本的には短期目標にボリュームを割くと良いでしょう。近年はコロナウイルスの影響もあり長期的な未来を予測できなくなっています。この時代に長期での目標を明確化し立てるよりも、短期的に3年後などの見えやすい将来を見すえながら業務をしていくべきでしょう。
とはいえもちろん長期の目標を立てなくていいわけではないですし、短期目標だけにフォーカスするのも少し不安な人もいるかもしれません。企業は学生の希望の背景にある気持ちを汲み取りたいと思っています。そのため、なぜその目標を考えているのか、また、長期的な最終目標を伝えることで「それであれば短期的にはこの部署のほうがいいと思う」など、適切な配属を検討することが可能となります。最終目標を考える際は、会社として長期計画も立てているとも思うので、それに合わせて考えてみると良いでしょう。
まだ最終目標が不明瞭の場合にはそのように伝えても問題ありません。しかし、「目標が何もない」という回答はなるべく避けましょう。不明瞭の場合には、「この方向性には興味がある」など何となくの興味の方向性だけでも伝えられるように心掛けましょう。
入社後の目標と「10年後の目標」の違い
入社後の目標と似た質問として、「10年後の目標」という聞き方をされる場合もあります。
入社後の目標と10年後の目標の考え方に大きな違いはありませんが、面接での答え方は少し変わってきます。それぞれについて理解しておきましょう。
入社後の目標:入社すぐから中長期的な目標を述べる
入社後の目標と聞かれた場合は、入社後すぐの目標から中長期的な目標まで、どの段階の目標を答えても間違いではありません。しかし、できれば入社後すぐの目標に加えて、中長期的に目指していきたいことを述べると、将来のビジョンが伝わりやすくなります。
入社後の目標は、大きな目標と、その達成に必要な短期的な目標を合わせて回答を作成するのがおすすめです。
キャリアアドバイザー
入社後の目標と中長期的な目標が連動した内容だと話がまとまりやすく、計画的にキャリアプランを考えているという印象も与えられます。
10年後の目標:全体計画の中の10年後の目標を述べる
面接で「10年後の目標」を聞かれたら、より具体的な回答が必要になります。将来的な大きな目標と違い、10年後という比較的近い未来のことであれば、ピンポイントで目標を立てることもできるはずです。
10年後というと多くの人が30代になっています。仕事を覚え、そろそろ役職に就く人もでてきます。一方で、ポジション的なキャリアアップではなく、専門職としてスキルを高め成果を求められる立場になる人も多くいます。
いずれの場合も、入社10年後に得ておきたい点には以下のようなものが考えられます。
- 自分で考えて業務ができる自律性
- 周囲から信頼される技術力
- リーダーとしての管理能力
- 知識と経験を活かした提案力
- 人や社会のために動ける姿勢
- 社会的に認められるポジション
以上のような要素のなかから特に身に付けておきたい点について、会社の業務に関連づけながら考えてみましょう。
目標が決まらないときのヒント
目標がなかなか定まらないという場合、やりたいことがないのではなく、うまく考えが整理できず言語化できていないだけかもしれません。
目標を言語化するためのヒントを解説するので、ぜひ取り入れてみてください。
キャリアアドバイザー
考えを論理的に言語化することは面接ではもちろん、ビジネススキルとしても重要です。
モチベーショングラフを作ってみる
モチベーショングラフは、過去のモチベーションの変遷をグラフ化することで自分の性格や望むこと、特徴などを理解できる自己分析の手法です。
過去の経験と、それによってモチベーションがどう変化したかを時系列に沿って書き出すことによって、自分のモチベーションが上がるタイミングの傾向が見えてきます。モチベーションが上がったときにあったできごと、自分が起こしたアクション、成功体験を思い出してみてください。
モチベーションが上がったとき、下がったときを見ていくと、自分の価値観がわかり、就職先選択の軸ができていきます。仕事に何を求めているのかが分かれば、そこから入社後の目標を割り出していくことができます。
やりたくないことから考えてみる
やりたいことが見つからないなら、やりたくないことから考えるのも手です。誰でも、「これだけは絶対にやりたくない」ということがあります。それを一つひとつ排除していくと、「やってもいいこと」が残り、そこから絞り込むことで「やりたいこと」が見えてきます。
- 長時間のデスクワークは嫌だ→営業や販売職はどうか?
- BtoCの営業はやりたくない→BtoBの営業が向いているのでは?
- 興味がないものを売りたくない→興味のある〇〇や〇〇ではどうか?
一方、「やりたくないこと」を克服して成長し、ビジネスパーソンとして多くの武器を手に入れたいと考える人もいるかもしれません。あえて苦手なことを克服したいという目標を立て前向きでポジティブな印象を与えるという方法もあります。
OB・OG訪問で先輩の話を聞いてみる
実際に仕事をする前から目標を決めるのが難しいという人は、OB・OG訪問で先輩の話を聞いてみましょう。先輩は何を目標に入社したのか、それは実現できたのかなどについて聞いてみましょう。もしかしたら当初の目標は達成できなかったものの、入社後に別の目標を見つけられたかもしれません。
また、実際の業務や社風を聞くことで、自分の目標が見えてくる可能性もあります。資料で知る企業と、現場の生の声は大きく異なる場合も多いので、少しでも気になる企業があったら、できるだけOB・OG訪問をして話を聞いてみましょう。
キャリアアドバイザー
企業によってはWebサイトなどに現役社員の声を掲載しているので、しっかりと読み込んでみてください。他の人の目標を知ることで自分の目標が見えてきます。
OB訪問の方法や質問内容はこちらの記事で解説しています。
関連記事
【OB訪問ガイド】やること・おすすめの実施時期・質問内容まで網羅
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キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
やりたくないことをリストアップすることは大切ですが、考えれば考えるだけネガティブになることだけは避けましょう。残業はしたくない、営業はしたくない、人間関係で困りたくない、年収〇円以下は嫌だ、などは正直な気持ちなのですべて出してみて問題ありません。しかし、なぜそうしたことが嫌なのかを考えなければ最終的に目標を見出すことは難しいかもしれません。
このようにリストアップをおこなった後には、必ず「残業をしたくないのは、学生時代に夜中まで残ってサークル活動をしていたら体調を崩してしまったからや趣味の音楽活動を辞めたくないから」など何かしらの理由を見出せるようにしておきましょう。
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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入社後の目標で担当者を納得させる3つのコツ
入社後の目標では、採用担当者を納得させる回答を準備しなくてはいけません。説得力を増すために意識したい3つのポイントについて解説しましょう。
①企業の業務内容にマッチした内容にする
入社後の目標について回答する際には、まず結論から入るようにしましょう。そして、結論はできるだけ企業の業務にマッチしたものを選ぶようにします。
・将来は海外の支社で活躍したい
・製品を通じて社会貢献したい
企業の業務内容にマッチしていないと「この人はなんのために当社の面接に来たのだろう」と思われてしまいます。企業研究や企業訪問などを通じて知り得た情報をもとに、企業に合った自分の目標を組み立ててみてください。
②なるべく具体的に述べる
目標はできるだけ具体的なものにしましょう。「コミュニケーションを大切にしながら自分らしく働いていきたいです」といったあいまいな内容では、どのように会社に貢献してくれるのかがわかりません。
はっきりとした数値目標などは出せないにしても、会社の枠組みの中での目標を具体的に伝えるようにしましょう。
語学を活かして海外事業部に配属された後は、アジア地区の営業に力を入れ、やがてはプロジェクトリーダーとして活躍したい。
具体的に話すと、きちんと将来のビジョンが描けているという印象になると同時に、自社についてちゃんと研究したうえで受けに来ているとわかり、好感度が上がります。
そこで役立つのがOB・OG訪問での先輩の話です。自分が配属を希望している部署について、業務内容や雰囲気、上司の評価として重視される点を知っておけば、具体的な目標を立てられます。
③実現可能な目標を論理的に述べる
目標は突飛なものではなく、実現可能なものにしましょう。現時点での自分のスキルや強みを考慮した目標を設定すると説得力がアップします。
私の強みは、観光局のアルバイトを通じて培った傾聴力です。相手の話をしっかりと聞くことによってニーズや好みを理解し、提案するという地道な努力を積み重ね、ゆくゆくは管轄地域や社員に信頼される営業所長になりたいです。
話すときは自分にどんな強みがあり、なぜそのような目標を持つにいたったか、論理的に話を組み立てることを意識します。
論理的に話を組み立てる際には、余計な話に飛ばないように注意します。あれもこれもと詰め込むと話がまとまらなくなるので、文章を作ったら余計な言葉をそぎ落とすプロセスを取り入れるようにしてください。
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入社後の目標の回答例文
それでは、入社後の目標の回答例文を紹介します。
職種によって入社後の業務やキャリアプランは変わってくるので、職種別に例文を紹介します。それぞれの職種の特性を出しながら、説得力のある回答を心掛けましょう。
例文①事務職
私は事務職として、御社で働くみなさんが円滑に業務ができるように、効率良くサポートしたいと考えています。
学生時代には学生会の会計係をつとめていました。Excelで管理がしやすいようにファイルを作成し、それは今も継続して後輩たちが利用してくれています。最初は何もわからなかったのですが、Excelの使い方を基礎から学び、関数などの使い方も覚えました。
その際に事務の仕事に興味を持ち、MOSや日商簿記などの資格も取得しました。現在は英語の勉強もし、TOEICにも挑戦したいと思っています。
学生会では引き継ぎの際に多くのメンバーに感謝され、縁の下の力持ちとして働くことのやりがいを改めて実感しました。業界でのシェアでトップを取り続け、海外進出もされている御社で、自分のスキルを活かしながら、長く働けたらと考えています。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
キャリアアドバイザー
事務という仕事に興味を持ったきっかけや、会社で働く人たちをサポートしたいという目標までがわかりやすくまとまっています。また、目標を達成するために、簿記やPCスキルを磨いていることもわかり、計画性がある人という印象を持ちますね。
縁の下の力持ちを効果的にアピールするコツはこちらの記事で確認してください。
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例文②営業職
私は御社の『人を豊かに、自分も豊かに』という理念通り、顧客の暮らしを豊かにできるような製品を、幅広く紹介していきたいと思います。そして、やがてはエリアリーダーとして、営業企画や後輩の指導にも力を入れていきたいと考えています。
御社では代理店ごとの営業企画に力を入れているとうかがっています。若手社員のうちに、エンドユーザーのニーズをしっかりと学びながら、御社の営業の最前線となる代理店の成長に尽力していきたいです。
私の強みは、常に整理整頓を心掛け、食事や掃除など日々の生活に手を抜かないことです。これは一時期一緒に暮らした祖母の影響が大きいのですが、そうすることで人生がぐっと豊かになることを知り、良いものを使い、手をかけて暮らすことの良さを多くの人に伝えたいと願っています。
私がサポートすることによって、エンドユーザーにより豊かな生活を手に入れていただけるように努力したいと思います。
キャリアアドバイザー
会社の理念と自分の目標をシンクロさせた例文です。業務内容をしっかりと理解したうえで目標を立てているので、会社とのマッチ度も高くなっています。
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例文③企画職
私には御社の商品開発のコンセプトを受け継ぎながら、5年後までにはプロジェクトのリーダーとして、多くのユーザーの心をつかむ製品を世に送り出したいという目標があります。
そのためにまずはマーケティングに力を入れ、市場のトレンドや、ユーザーが本当に求めるものを学んでいきたいと考えています。
大学でもマーケティングについて学び、市場の分析は私の得意とする分野です。緻密に調査をしてデータを集めるとともに、客観的にデータを見て判断する力も養いました。
ただし、企画職としてはそれだけでは不十分です。企画力、提案力、創造力なども、数々の優れた製品を生み出している御社のマーケティン部で学び、一日も早く戦力となる社員となりたいです。そして積極的に提案し、海外でも評価される商品を生み出せればと考えています。
キャリアアドバイザー
企画職としてプロジェクトを任されたいという目標や、海外でも親しまれる製品を企画したいという大きな目標を提示しています。大学でマーケティングについて学んでいることから、ヒット作を生みたいということがただの夢ではなく、明確な目標になっていることがわかります。
企画職のやりがいや志望動機例はこちらの記事で解説しています。
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例文④研究・開発職
私は御社の最新のAIやクラウドシステムを活用した医療事務用システムに感銘を受け、社会に役立つシステムを開発することを目標としています。
姉が看護師として病院に勤めていますが、人手不足から以前は残業も多く、よく疲れた顔をしていました。しかし、新しいシステムを導入し事務作業が軽減されたことから、自分の時間が持てるようになったと喜んでいました。
まずは先輩方からのご指導をしっかりと受け止め、御社の持つ優れた技術を一日でも早く修得したいと思っています。やがては、私が作ったシステムを、医療の世界で広く役立てられるように努力したいと思います。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
キャリアアドバイザー
目標だけではなく、なぜその目標を持ったかのエピソードが具体的に語られています。目標を実現するために企業を志望したという理由が明確で説得力があります。
入社後の目標を答えるときの注意点
入社後の目標を面接官にわかりやすく伝えるためにはいくつかの注意点があります。自分ではうまく目標を考えられたと思っても、内容によっては面接官に伝わらない可能性もあるので、ポイントを参考に作成した入社後の目標を見直してみてください。
漠然として計画性がないものは目標に値しない
漠然としていて、行き当たりばったりの印象を与える目標では、計画性がないと判断されてしまいます。
仕事では計画性があるかどうかは重要です。計画性がなければ仕事を滞りなくおこなえず、同じチームの人とも足並みがそろわずに迷惑をかけてしまいます。
なんとなく印象のいい言葉を並べて「がんばります」「できます」「やれます」と話しているだけでは、実現可能な目標とはいえないので注意が必要です。
キャリアアドバイザー
3年後、10年後などの目標を考えたうえで、そこまでのプロセスとして計画性を感じさせる短期目標を掲げるようにしましょう。
計画性を自己アピールする際の例文や注意点はこちらの記事で読んでください。
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他の企業でも通用する内容にしない
面接官は将来の目標から、学生と自社とのマッチ度を知りたがっています。そのため、どこの企業でも当てはまるような回答にとどまらないようにしましょう。
たとえば「販売担当者として売り上げに貢献したい」というだけでは、どこの企業にも当てはまってしまいます。そうした回答は面接官の印象に残りにくいだけでなく、他社の面接からの使いまわしだと思われてしまうかもしれません。
企業ごとの明確な目標を立てるためにも、企業研究を徹底しましょう。
キャリアアドバイザー
その会社だからこそできる目標を回答すると、面接官の印象に残りやすくなりますよ。
あまりにも非現実的な目標は避ける
あまりに非現実的な回答をすると、入試後のイメージが描けていないような印象を与えます。
- 社長になりたい
- 重役になりたい
- 新しいサービスを誕生させて世界を救いたい
話が大きくなりすぎると、何をしたいのかがぼやけてしまいます。もちろん、大きな目標を持ってはいけないということではありませんが、目標が大きいほど、そのためにどう努力するのかという現実的な計画を伝える必要があります。
また、「将来は起業したい」という目標は、独立を奨励している企業でない限り、印象が悪くなる可能性もあるので控えましょう。
プライベートより仕事での目標を答える
企業が面接で将来の目標を問うときには、仕事での目標について聞いています。プライベートでの目標は話しても意味がないため避けるようにしましょう。
- 仕事で認められて豊かな生活をしたい
- 真面目に働いて家族を幸せにしたい
- プライベートも大切にしながら働きたい
プライベートと仕事は密接にかかわっているため、こうした目標も、当然、仕事をするモチベーションにはなります。
しかし、企業が知りたいのは、入社後にどのように貢献してくれるのかという点や、自社とのマッチ度です。プライベートを一切挟んではいけないということではないですが、それが採用の評価でプラス点になることはないので、仕事での目標に絞って回答しましょう。
「特になし」は意欲がないと捉えられる
働く前から目標を持つのが難しいからといって、「特にありません」と答えるのはご法度です。入社してからやりたいことがないわけですから、働く意欲がないと捉えられてしまいます。
面接は学生と企業がお互いをよく知って、入社後にうまくいくかどうかを知る時間です。それにもかかわらず「特になし」と答えると、そもそも何のために面接を受けに来たのかわからなくなります。
じょう舌に答えられないにしても、一所懸命考えて伝えようとする姿勢は大切です。
入社後の目標のNG例文
入社後の目標を立てるうえでの注意点を踏まえたNG例文をポイントごとに紹介します。意外とやってしまいがちなポイントばかりなので、必ず事前に確認するようにしましょう。
NG例文①漠然としている
私は販売職として商品を多くの人に紹介し、売り上げに貢献したいと思います。
先輩方や同僚のみなさんとのコミュニケーションも大切にし、いつでも笑顔で前向きに働くことも目標にしています。将来的にはスーパーバイザーとして地域の店舗を統括できればと考えています。
キャリアアドバイザー
「売り上げを伸ばしたい」という回答だけでは、漠然としすぎている印象です。商品の内容などに関連付けて、具体性を持たせる工夫をしましょう。
NG例文②他の企業で通用する内容
私は事務職として正確さを重視した業務をおこなっていきたいと思います。
一日でも早く仕事を覚えられるようにとMOSや秘書検定の資格を取得しました。そのため、書類の作成や接客などには自信があります。このスキルを活かし、日々、会社を支えながら、管理職を目指して努力していきたいと考えています。
キャリアアドバイザー
事務の仕事がしたいという気持ちや計画性は伝わってきます。しかし、どこの企業でも当てはまるものになっているため、志望度の高さは伝わりません。企業理念や扱っている製品、サービスに絡めた内容を展開できると、より印象に残る回答になります。
秘書検定の難易度やアピール方法はこちらの記事で解説しています。秘書検定の難易度やアピール方法はこちらの記事で解説しています。
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秘書検定の勉強は、就職活動だけでなく入社後にも非常に有利ですよ。 この記事では秘書検定のメリット、級ごとの試験内容・対策、履歴書の書き方、問題例などキャリアアドバイザーが解説します。 秘書検定を活用して選考通過率アップにつなげましょう!
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NG例文③あまりにも非現実的
私は入社したら、1年後には自分らしい営業スタイルを確立し、2年目にトップセールスを実現し、3年目には管理職としてチームを引っ張れるようになることを目標としたいと思います。
前向きに能動的に働く社員でありたいと思い、常に目標は高く掲げていきたいと考えています。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
キャリアアドバイザー
目標を高く掲げるのはいいのですが、その企業で3年目に管理職となるようなキャリアプランが用意されていなければ、非現実的な内容となります。成果ばかりを語るよりも、現実的に何をしたいのかを伝えたほうが効果的です。
NG例文④プライベートに偏っている
御社に入社したら、ワークライフバランスを重視しながら、人生を充実させたいと考えています。趣味は山登りですが、国内だけではなく世界中の山にもチャレンジし、培った体力と精神力をもって、仕事でもバリバリと活躍できればと思います。
キャリアアドバイザー
ワークライフバランスについては会社側としても実現できる企業であると主張したいところですが、学生のほうから述べるのは得策ではありません。仕事で成し遂げたいことや目標に絞って述べるようにしましょう。
入社後の目標の答え方に悩む学生からよくある質問に回答!
入社後の目標を聞かれても、何と答えたら良いかわからないと悩んだり、企業にとって魅力的な伝え方を知りたいと感じる学生もいますよね。そんな学生からの質問に、キャリアアドバイザーが回答します。
-
入社後の目標が思いつかない場合はどうすれば良いですか?
入社後の目標が思いつかない場合は、もっと先の、仕事を通して達成したい最終的な目標を考えてみましょう。たとえば定年まで働いたとして、役員まで上りつめたいのか、生涯プレーヤーとして営業を極めたいのか、手に職をつけて場所を問わず働けるスキルをつけたいのかなど、社会人として目指す将来的な方向性はさまざまです。
その目標を達成するために5・10・20年後何をすべきか、逆算して考えてみましょう。必要な経験やスキルが見えてきますよ。
-
入社後の目標を伝える際の注意点を教えてください。
入社後の目標を伝えるときは、志望企業で達成できるかどうかに注意しましょう。たとえば技術職の部門がない企業で「営業ノウハウを身につけた後はその知識を活かして技術職に就きたい」と伝えてしまうと、面接官に「当社では希望が実現できないけど採用して大丈夫かな」と不安に思われる可能性があります。
ほかにも掲げた目標は具体的かどうかにも注意しましょう。たとえば「いつか海外で仕事したい」といった目標があっても、その理由や海外での仕事を通してどんな経験・スキルを得たいかが明確でないと、憧れを伝えただけでアピールにはつながりません。
魅力的な入社後の目標で採用担当者に印象付けよう
面接官は学生の人となりや仕事への姿勢、会社とのマッチングを知るうえで、学生がどのような入社後の目標を持っているか知りたいと考えています。
そのため、企業研究やOB・OG訪問をおこない、できるだけ具体的に、かつ企業とマッチした内容で、自分の目標を伝えるようにしてみてください。入社後に企業で活き活きと働く自分の姿が描ければ、印象的な入社後の目標を設定することができるはずです。
目標って漠然としていて、答えるのが難しいですよね。