目次
- 協調性の自己PRはタイプ別のアピールが有効! 自分に合ったアピール法を知ろう
- 大前提! 企業が求める「協調性」を押さえよう
- 魅力を伝えよう! 協調性の自己PR例文8選
- 例文①居酒屋のアルバイトで協調性を発揮したエピソード
- 例文②飲食店のアルバイトで協調性を発揮したエピソード
- 例文③文化系のサークル活動で協調性を発揮したエピソード
- 例文④体育会系のサークル活動で協調性を発揮したエピソード
- 例文⑤ボランティア活動で協調性を培ったエピソード
- 例文⑥学業に取り組むなかで協調性を発揮したエピソード
- 例文⑦留学中に協調性を発揮したエピソード
- 例文⑧長期インターンで協調性を発揮したエピソード
- 魅力を伝えよう! 「協調性」の自己PRを作る3ステップ
- ステップ①どのような協調性をアピールしたいか考える
- ステップ②協調性を発揮した具体的なエピソードを整理する
- ステップ③「協調性」の仕事での活かし方を考える
- あなたはどれにあてはまる? 協調性のタイプ一覧!
- ①調整役タイプ: 意見が対立したときに話をまとめるのが得意
- ②サポート役タイプ:困っている人の話を聞いたりサポートしたりするのが得意
- ③周囲巻き込みタイプ:目標達成のために周りの人を巻き込むのが得意
- ④潤滑油タイプ:雰囲気を和ませてコミュニケーションを活発にするのが得意
- 「協調性」の自己PRで好評価を得る5つのポイント!
- ①「協調性」を自分だけの言葉で言い換える
- ②企業の求める協調性を意識する
- ③行動と結果をセットにして説明して根拠を示す
- ④主体性を持って行動したことが伝わるようにする
- ⑤チームの成果だけでなく個人で貢献したことも伝える
- 自己PRで協調性を伝えたい学生からよくある質問に回答!
- 自己PRで協調性をアピールしても大丈夫ですか?
- 協調性を自己PRで伝える際にほかの学生と差別化する方法はありますか?
- 「協調性」の自己PRは根拠や活かし方を明確に伝えて内定につなげよう!
協調性の自己PRはタイプ別のアピールが有効! 自分に合ったアピール法を知ろう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「協調性って自己PRでアピールできますか?」
「協調性ってどうアピールすれば良いんですか?」
といった質問を受けます。協調性は、どの業界・職種でも重視される基本的な資質ですが、企業が求めているのは「ただ周囲と仲良くすること」ではありません。「チームの一員としてどう貢献したのか」「どんな成果につながったのか」が大切です。
そのため協調性を自己PRの題材とするうえでは、あなたがどのようなかかわり方でチームに貢献したのかを具体的に伝えることが必須ですよ。
この記事では、協調性の自己PRを成功させるポイントと、自分のタイプに合わせた伝え方を紹介します。自分にぴったりのアピール法を見つけ、魅力的に協調性を伝えていきましょう。
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大前提! 企業が求める「協調性」を押さえよう
就活で協調性をアピールする際にまず押さえておくべきポイントは、「企業が求める協調性は、学生がイメージする協調性とは異なる場合がある」ということです。
多くの学生は「協調性=人と仲良くする」「周囲とトラブルを起こさない」といったイメージを持っています。しかし、企業が重視しているのは「チームで成果を上げるための協調性」です。たとえ人間関係が円滑でも、成果に結びつかなければ評価にはつながりません。
- 目標達成のために自分の役割を果たす
- チームの課題に気づき、積極的にサポートする
- 周囲と意見をすり合わせ、より良い方法を導き出す
単に「人と仲良くできる」「協調性がある」とアピールしても、企業側には十分に響きません。協調性を自己PRで効果的に伝えるには、「どのように協力し、どんな成果を上げたのか」を具体的に説明することが重要です。

キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーが読み解く!協調性は幅広い業界や職種で評価される
志望企業の業務内容に合わせて具体的な成果を示そう
協調性は、基本的にどの職種でも高く評価される強みです。協調性をアピールする際は、ただ「協調性があります」と伝えるだけでなく、その協調性を発揮して「どのような成果を出したか」を具体的に示すことが重要です。特に、立場や年齢が大きく異なる人々をまとめ上げた経験や、大人数を導いた経験などは高く評価されやすいでしょう。
また、選考を受ける企業の業務内容に合わせてエピソードを選ぶことも有効です。たとえば、大きなプロジェクトを担う企業であればチーム全体を動かした経験を、少人数での密な連携が重視される仕事であれば、きめ細やかな連携で成果を出した経験を話すと良いでしょう。
魅力を伝えよう! 協調性の自己PR例文8選

就活生
自己PRで協調性をアピールしたいのですが、どう伝えれば良いのかよくわかりません……。

キャリアアドバイザー
企業は、「周囲と仲良くする」という表面的な協調性ではなく、チームで成果を出すための協調性を求めています。エピソードとともにどのように貢献したのかまで伝えられると、あなたの魅力がより伝わりますよ。
協調性は、多くの企業が重視する重要な資質です。しかし、「仲良くできる」だけでは伝わりにくく、具体的にどんな場面でどう協力し、どう成果につなげたのかまで説明することが大切です。
ここからは、協調性を効果的に伝える自己PR例文を8つ紹介します。
例文①居酒屋のアルバイトで協調性を発揮したエピソード
私は協調性があり、異なる意見をまとめて周囲の人が納得できる妥協案を提示できます。
大学時代は居酒屋のホールでアルバイトをしていました。忙しさからとにかく効率を重視して動かなければなりませんでしたが、接客業としてもっとお客様に丁寧に接しようという声もありました。
両者で意見が分かれたとき、私はバックヤードでの作業をとことん効率化し、お客様に割ける時間を少しでも多くしようと提案しました。結果、仕事のスムーズさを保ちつつ、お客様からの喜びの声も聞け、スタッフ同士での不満もなくなりました。
御社でも協調性を発揮し、チームの不満を解決して最大の力を発揮し活躍したいと考えております。

キャリアアドバイザー
忙しい場面での課題解決とチームへの貢献がしっかり伝わっています。「協調性」が成果にどう結びついたのかを具体的に説明できている好例です。
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キャリアアドバイザーが読み解く!キャリアアドバイザーが例文を添削
具体的な数字を入れると情景がイメージしやすくなる
起承転結を明確にできているため、情景をイメージしやすい自己PRになっています。改善点を挙げるとすれば、自己PRのなかに具体的な数字を入れると良いでしょう。
数字がない場合、読み手によって「どれだけすごいことなのか」という認識にばらつきが出てしまう可能性があります。そうならないためにも、たとえば「どの程度の忙しさだったのか」「喜びの声は以前と比較してどのくらいもらえるようになったのか」といった具体的な数字を入れることで、採用担当者も適切な評価を下せるようになりますよ。
例文②飲食店のアルバイトで協調性を発揮したエピソード
私の強みは、周囲のために課題を解決しようとする協調性があるところです。
学生時代に2年間、飲食店でのアルバイトをしていました。20名ほどのアルバイトが在籍しており、連絡事項が共有されないことやシフトがバランス良く組めていないなどの課題がありました。
これらはすべてバイトリーダーが1人で請け負っていたので、何か力になりたいと思い、アルバイトの連絡先や連絡方法をまとめたり、希望休の管理をしたりしました。また、仕事のやり方を全員で統一できるようにマニュアルの作成もおこないました。
この結果、半分以上のアルバイトから「仕事がやりやすくなった」という声を聞くことができました。御社に入社後も協調性を大切にし、困っている人の力になるような行動を心掛けていきます。

キャリアアドバイザー
「周囲のために課題を解決しようとする協調性」というように、どのような協調性なのかを具体的に伝えています。ただ考えるだけでなく実際に行動に移すという行動力もアピールできている例文です。
複数人で仕事をするアルバイトは協調性をアピールする具体例としておすすめです。こちらの記事ではほかにも例文を載せているので参考にしてみてくださいね。
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例文③文化系のサークル活動で協調性を発揮したエピソード
私の強みは、周囲の意見を柔軟に取り入れ、チーム全体を前向きにまとめる協調性です。
大学の演劇サークルで公演の制作リーダーを務めた際、意見の食い違いでメンバー間に衝突がありました。
私は一方的にまとめようとせず、全員の意見を丁寧に聞く場を設け、折衷案を提案することでメンバー全員が納得できる方向性を見出しました。その結果、公演は大成功を収め、メンバーとの絆も深まりました。
御社でも、周囲の声に耳を傾け、チームで前向きに取り組む姿勢を大切にしていきます。

キャリアアドバイザー
意見調整やリーダーシップも兼ねた協調性が伝わる内容で、企業が求める「成果に結びつく協調性」をしっかりアピールできています。
サークルのエピソードを自己PRに使う際には、こちらの記事も参考になりますよ。
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例文④体育会系のサークル活動で協調性を発揮したエピソード
私の強みは、目標に向かって互いに支え合いながら取り組める協調性です。
大学ではバスケットボールサークルに所属し、チームとして県大会出場を目指して練習に励みました。練習では、初心者メンバーがプレーに自信を持てず悩んでいたため、私は積極的に声をかけ、サポート役に徹しました。
その結果、初心者も安心して練習に取り組めるようになり、チーム全体の士気が向上しました。最終的に目標としていた県大会に出場することができました。
御社でも、仲間と支え合いながら高い目標に向かって貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
「支え合う協調性」という視点が明確で、体育会系らしい努力と仲間意識をアピールできています。
例文⑤ボランティア活動で協調性を培ったエピソード
私の強みは、いろいろな年代の人と分け隔てなく交流できる協調性です。
学生時代は吹奏楽サークルに所属し、高齢者施設や保育園に出向いて演奏するボランティア活動をおこなっていました。ボランティアではただ楽器を演奏するだけでなく、利用者の方との会話も大切にしていました。
年の離れた高齢者の方や保育園児とどう交流すれば良いか悩んでいましたが、「仲良くできない」と思い込んでいることに途中で気づきました。それからは、「誰とでも仲良くできる」と思い壁を取り払い、年齢はもちろん置かれた環境が異なる人とも自然に交流できるようになりました。
御社に入社後も協調性を活かして、年齢や立場が異なる人とも協力して事業に貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
幅広い年代とのかかわりを通して得た協調性が、社会人になっても活かせるという流れがしっかり伝わっています。
ボランティア経験をエピソードとして使用したい学生はこちらの記事も読んでみてください。
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例文⑥学業に取り組むなかで協調性を発揮したエピソード
私の強みは、互いに助け合う姿勢を大切にできる協調性です。
ゼミでの卒業論文制作では、グループで共同研究を進めていましたが、メンバーの一人がほかの課題と重なり、研究が思うように進まない状況に陥りました。
私はそのメンバーをフォローし、進捗の遅れた部分を一緒に検証し直すことで、グループ全体のスケジュールを立て直しました。結果として、無事に研究を完了させ、全員が納得のいく成果を発表することができました。
御社でも、協力し合いながら周囲と成果を生み出す姿勢を大切にしていきます。
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キャリアアドバイザー
学業に真剣に取り組む姿勢と、仲間を支える協調性がしっかり伝わる好事例です。
学業でのエピソードを自己PRに取り入れたい場合は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
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例文⑦留学中に協調性を発揮したエピソード
私の強みは、異なる文化や価値観を理解しながら柔軟に協力できる協調性です。
大学2年のときにアメリカへ留学した際、現地の学生とチームを組んでプレゼンテーション課題に取り組みました。
初めは価値観の違いから意見が対立する場面も多かったのですが、私は相手の背景や考え方を丁寧に聞くことを心掛け、互いの強みを活かした役割分担を提案しました。結果として、チーム全員が納得する形で課題を完成させ、良い評価を得ることができました。
御社でも、多様な人と協力しながら柔軟に取り組み、成果につなげていきたいです。

キャリアアドバイザー
異文化適応力と協調性を組み合わせた自己PRは、グローバルな企業で好印象につながります。
自己PRで留学経験を話す際には、単なる体験談にならないよう注意しましょう。詳しくはこちらの記事で解説しています。
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例文⑧長期インターンで協調性を発揮したエピソード
私の強みは、周囲と積極的にコミュニケーションを取りながら、チームの成果に貢献できる協調性です。
長期インターンでマーケティング業務を担当した際、他部署との連携不足で進行に支障が出ている課題に直面しました。
私は、自分から他部署に積極的に連絡を取り、認識のズレをすり合わせる機会を設けました。結果として、他部署との連携が円滑になり、プロジェクトのスムーズな進行に貢献することができました。
御社でも、積極的にコミュニケーションを取り、周囲と連携しながら成果を上げていきたいです。

キャリアアドバイザー
インターン経験で実践的に協調性を発揮した事例は説得力があります。社会人に近い場面でのエピソードは特に高評価につながりやすいです。
インターンでは社会人生活に近い経験ができるため、自己PRで話しやすいというメリットがあります。今から参加できるインターンを探したいという場合にはこちらの記事が参考になりますよ。
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キャリアアドバイザーが読み解く!企業に刺さる協調性のエピソードとは
困難な目標達成に向けて努力を重ねた経験を伝えよう
スポーツなどで目標達成に向けて仲間と協力し、結果を出した経験は企業から高く評価される傾向があります。
なぜなら、「サークル活動で周りの部員と仲良くなった」といった経験よりも、「困難な目標達成のために仲間を巻き込み、努力した経験」のほうが、仕事で求められる協調性の再現性が高いと見なされるからです。特に、全国大会出場経験などは、具体的な成果として高く評価されるケースがありますよ。
魅力を伝えよう! 「協調性」の自己PRを作る3ステップ


就活生
協調性って大事だとは思うんですけど、正直、どうアピールしたら良いのかよくわからなくて……。

キャリアアドバイザー
実は「協調性」と一言で言っても、人によって指す内容が全然違うんです。だからこそ、自分がどんな協調性を持っていて、それが企業でどう活かせるのかを明確に伝えることが大切ですよ。
協調性は誰もがアピールしやすい強みですが、表現を間違えると「仲良くすること」だけを強調してしまい、評価につながらないケースもあります。
企業は「成果に貢献できる協調性」を求めているため、まずは自分が持つ協調性のタイプを整理し、エピソードと仕事への活かし方まで一貫して考えることが重要です。
ここからは、協調性を効果的に伝えるための方法を3ステップで紹介します。

キャリアアドバイザー
また、詳しい協調性の種類については「あなたはどれにあてはまる? 協調性のタイプ一覧!」で解説しています。
ステップ①どのような協調性をアピールしたいか考える
協調性と一口に言っても、その内容は人によってさまざまです。たとえば、以下のように複数のパターンがあります。
- 意見が対立したときに話をまとめる協調性
- 困っている人の話を聞いたりサポートしたりする協調性
- 目標達成のために周りの人を巻き込む協調性
- 雰囲気を和ませてコミュニケーションを活発にする協調性
このように「協調性のなかでも、どんな特徴が強いのか」は人によって違います。まずは、自分の協調性がどのタイプに近いのかをしっかり整理しましょう。

キャリアアドバイザー
自分では気づきにくい場合は、友人や家族、アルバイト先の人に「自分ってどんなところで周りをサポートしていると思う?」と聞いてみるのもおすすめです。
ステップ②協調性を発揮した具体的なエピソードを整理する
協調性のタイプが整理できたら、次はその協調性を「いつ、どこで、どんなふうに発揮したか」を具体的に掘り下げましょう。
エピソードは以下の4点を意識すると、企業に伝わりやすくなります。
- どんな場面で(例:チームでのアルバイト、サークル、授業のグループワークなど)
- 誰と協力したか(例:上司、同僚、他大学の学生、顧客など)
- どんな工夫や行動をしたか(例:相手の意見を丁寧に聞いた、自ら提案した、周囲をまとめたなど)
- どんな成果・結果につながったか(例:売上向上、作業効率化、関係性の改善、目標達成など)
企業は、あなたが「協調性をどう行動に移したか」と「その結果、周囲にどう貢献したか」に注目しています。

キャリアアドバイザー
たとえば、「飲食店で忙しい時間帯に、メンバー全員がスムーズに動けるよう声かけをした」「サークルで意見が割れたときに、全員の意見をまとめて妥協点を見つけた」など、具体的な行動を盛り込むことが重要です。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!仕事で活かせる協調性をアピールするコツ
3人以上で取り組んだエピソードを選ぼう
協調性をアピールする場合、自分を含め3人以上で取り組んだエピソードを選ぶのがおすすめです。なぜなら、自分ともう一人の二人だけでおこなうことについて話しても、人数が少なすぎるため協調性を活かせているとは言いづらい可能性があるからです。協調性を効果的にアピールするためには、ある程度の人数がかかわっている状況を選ぶことが重要です。
たとえば会社で大きなプロジェクトにかかわりたい場合、「周りの意見を尊重しながら自分も積極的に意見することで問題点の把握と改善をおこない、協力してプロジェクトの成功を収められるように尽力します」などと具体的に述べることで、どういった場面で協調性を活かしていこうと考えているのかが人事にも伝わりやすくなりますよ。
ステップ③「協調性」の仕事での活かし方を考える
自己PRの最後は、「御社での仕事にどう活かせるのか」を伝えると、より実践的で魅力的な自己PRになります。
- 営業職:顧客と社内の間をスムーズに調整する
- 事務職:複数の部署を円滑にサポートする
企業は、あなたの協調性が自社で役立つイメージができるかを重視しています。そのため、職種や業界ごとに活かし方をイメージして伝えることが重要です。
活かし方が思いつかない場合は仕事を細かく分解して考える
「自分の協調性が、この仕事でどう活かせるのかわからない……」というときは、応募する仕事を「誰とかかわるか」「どんな場面で協力が必要か」という2つのポイントに分解して考えるのがおすすめです。
- 社内の人(上司、同僚、後輩)
- 他部署の人(営業部、開発部、経理部など)
- 社外の人(顧客、取引先、パートナー企業)
- チームで一つの目標を追いかけるとき
- 他部署に何かを依頼したり、されたりするとき
- お客様の要望に応えるために、社内を調整するとき
- トラブルや問題が発生し、解決に向けて動くとき
たとえば、「お客様の要望に応える仕事」なら、あなたの協調性が「相手の意見にしっかり耳を傾け、社内に丁寧に伝える力」として活かせるかもしれません。

キャリアアドバイザー
仕事を細かく分解していくことで、自分の協調性が「どう活躍するか」がイメージしやすくなりますよ。
あなたはどれにあてはまる? 協調性のタイプ一覧!


就活生
協調性って、人と仲良くできるっていうイメージが強いんですけど、自己PRでどうやって差をつけたら良いんでしょうか?

キャリアアドバイザー
良い視点ですね! 実は、協調性にもいろいろな種類があるんです。「どんな協調性が強みなのか」を具体的に伝えれば、印象に残る自己PRになりますよ。
協調性は就活でアピールしやすい強みの一つですが、「誰と、どのように協力するのが得意なのか」を具体的に説明できないと、うまく伝わらなかったり、ほかの学生と似たような自己PRになってしまったりします。
ここでは、協調性を4つのタイプに分けて紹介します。あなたが最も近いと感じるものを参考にしながら、自己PRを作っていきましょう。
①調整役タイプ: 意見が対立したときに話をまとめるのが得意
調整役タイプは、グループやチーム内で意見がぶつかったときに、冷静に状況を整理し、周囲の話をよく聞いて、落としどころを見つけるのが得意な人です。
- ゼミでのグループディスカッションで複数人の主張を尊重しつつ最善策を導き出した
- アルバイト先でスタッフ間の意見対立を解消し、全員が納得するルールを提案した
- サークルで企画方針がまとまらないときにメンバーの意見を整理し、全員が納得する方向性を決めた
このタイプは、対立や衝突の場面を前向きに乗り越える力があり、企業でも部署間調整や意見調整などで重宝されやすい協調性です。

キャリアアドバイザー
単に「仲良くする」のではなく、違う意見をまとめられる、という点がほかの学生と差別化できるポイントになります。
②サポート役タイプ:困っている人の話を聞いたりサポートしたりするのが得意
サポート役タイプは、周囲をよく観察し、困っている人や立場の弱い人に寄り添い、自然にフォローに回れる協調性を持つ人です。
- アルバイト先で新人が仕事に苦戦しているときにすぐに声をかけた
- 忙しいメンバーのサポートを積極的におこなった
- サークル活動で体調不良の友人に代わって作業を引き受け、フォローした
このタイプの協調性は、相手の立場に立って物事を考えられるため、周囲に安心感を与えることができます。サポートすることで全体のパフォーマンスを底上げできる存在として、企業でも高く評価されますよ。
③周囲巻き込みタイプ:目標達成のために周りの人を巻き込むのが得意
周囲巻き込みタイプは、目標を達成するために自分が積極的に行動し、周囲に働きかけて協力を得ることができる人です。
- 学園祭でリーダーとして出店を企画して周りを巻き込みながら行動した
- アルバイトで売上目標に向けてスタッフ全員を鼓舞して取り組んだ
- ゼミの研究発表に向けて、消極的だったメンバーを巻き込みチームを活性化させた
この協調性は、主体的に行動しながらチームの力を最大化できるのが強みで、営業や企画、プロジェクト推進などでも活躍できるタイプです。

キャリアアドバイザー
周囲を動かすことにやりがいを感じる方は、この視点でアピールしましょう。
④潤滑油タイプ:雰囲気を和ませてコミュニケーションを活発にするのが得意
潤滑油タイプは、自然に人と人をつなぐことができ、場の雰囲気を和ませたり、チーム内で円滑なコミュニケーションを作り出せる協調性を持つ人です。
- グループでの空気が重くなっているときに場を明るくする声かけをした
- 年齢や立場が異なる人とも自然に会話を広げられた
- アルバイトで社員と学生スタッフの間に入り、スムーズに連携できる環境をつくった
この協調性は、対立を防ぎ、チーム全体を働きやすい雰囲気に導くことができる貴重な存在です。企業にとっても「この人がいれば職場が明るくなる」と思ってもらえる強みになりますよ。
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自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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「協調性」の自己PRで好評価を得る5つのポイント!


就活生
協調性が就活でアピールできることはわかったのですが、正直、どんなふうにアピールすれば良いかわからなくて……。

キャリアアドバイザー
たしかに、単に「協調性があります」と伝えるだけでは、面接官の心には響きません。実は、伝え方のコツを押さえるだけで、自己PRの印象は大きく変わるんですよ。
協調性は多くの企業で重視されるポイントですが、表面的なアピールではほかの学生に埋もれてしまいます。しっかり評価される自己PRにするには、意識すべき伝え方のコツがあります。
ここからは、協調性を魅力的にアピールするための5つのポイントを詳しく解説します。
①「協調性」を自分だけの言葉で言い換える
協調性は、非常に広い意味を持つ言葉です。「協力できる」「周りと仲良くできる」という表現では、どうしても抽象的で印象に残りにくくなってしまいます。
そこで大切なのは、自分がどんな場面で協調性を発揮したのか、どんな協調性が得意なのかを、自分の言葉で具体的に言い換えることです。
- 人の意見をまとめる力
- 相手の立場を理解して寄り添う姿勢
- 周囲を巻き込むリーダーシップ
- 場の雰囲気を和ませる柔らかさ
このように、自分の経験に紐づけて協調性を細かく言語化すると、あなたらしさが伝わり、自己PRの説得力がぐっと高まります。
②企業の求める協調性を意識する
どの企業も「協調性がある人」を求めているわけではありません。企業や職種によって、協調性に対する期待値やイメージは異なります。
- 営業職:チームで数字を追い、社内外の人を巻き込む協調性が必要
- 事務職:社内の調整役として、縁の下の力持ちになる協調性が求められる
- 技術職:他部署や開発チームと連携し、情報共有する協調性が重視される
まずは求人票の「求める人物像」をよく確認し、応募する企業や職種が重視する協調性のタイプに合わせてエピソードを選びましょう。企業の求める人物像を知るためには、以下の方法がおすすめです。
- 求人票の「求める人物像」や「応募条件」の欄を確認する
- 企業ホームページの「企業理念」「トップメッセージ」「採用情報」を読む
- 会社説明会で採用担当者の話を直接聞く
- インターンシップに参加し、社員や職場の雰囲気を実際に体感する
- OB・OG訪問を通じて、現場で求められる人物像を聞く
③行動と結果をセットにして説明して根拠を示す
自己PRでは「私は協調性があります」と言い切るだけではなく、その根拠となる行動と結果を必ずセットで伝えましょう。
具体的には、「課題や状況→どのように協調性を発揮したか(具体的な行動)→行動の結果(チームや周囲にどう影響したか)→そこから得た学び」という流れを意識すると効果的です。
ゼミのグループディスカッションで意見が対立した際、私は全員の意見を丁寧に整理し、双方が納得できる案を提案しました。その結果、全員が同じ方向を向いてプレゼン準備に取り組むことができ、発表も無事成功しました。

キャリアアドバイザー
このように「行動」と「結果」をセットで語ると、協調性が実際の経験に裏打ちされた強みであることが明確に伝わります。
④主体性を持って行動したことが伝わるようにする
協調性は「周りに合わせる力」だけを意味するわけではありません。受け身で相手のペースに流されるだけでは、協調性が強みとは言えないのです。
面接官が知りたいのは「周りをよく見ながら、自ら行動できる人かどうか」です。協調性を発揮した場面で、自分から積極的に行動したことを伝えましょう。具体的には、自分から声をかけた、提案した、行動した、という主体的な表現を使うのがおすすめです。

キャリアアドバイザー
主体的に協調性を発揮していたことを意識的に伝えることで、より評価につながりますよ。
⑤チームの成果だけでなく個人で貢献したことも伝える
協調性の自己PRでは「チーム全体で成功しました」といった表現に終始してしまうケースが多いですが、それだけではあなたの価値が伝わりにくくなります。
面接官は「そのなかで、あなた自身はどんな役割を果たしたのか」を知りたがっています。そのため、以下の言葉を用いながら、チームの成功に対してあなたがどのように貢献したのかを明確に説明しましょう。
- 「私が率先して〇〇に取り組んだ」
- 「私がメンバーの意見をまとめた」
- 「私が調整役として間に入った」

キャリアアドバイザー
チームの成果とあなたの行動、両方をセットで伝えると、面接官にしっかりとあなたの強みが伝わりますよ。
自己PRで協調性を伝えたい学生からよくある質問に回答!
協調性をどうやってアピールしたら良いかわからないと悩んだり、ほかの学生とどうやって差別化を図るかわからないと感じる学生が多いです。そのような学生からの質問に、キャリアアドバイザーが回答します。
自己PRで協調性をアピールしても大丈夫ですか?
自己PRで協調性をアピールするのは問題ありません。しかし、協調性の定義は学生と企業で認識が異なる場合も多いため、注意が必要です。
たとえば、学生だと協調性は「周囲と仲良くできる」などととらえがちですが、企業は「周囲と協力して円滑に仕事を進められる」「自分の意見と相手の意見をうまくまとめて物事を推進できる」といった認識が多いです。
協調性の方向性に関して、企業が求めるイメージと大きくズレないように注意するようにしましょう。
協調性を自己PRで伝える際にほかの学生と差別化する方法はありますか?
協調性を自己PRで伝える際にほかの学生と差別化をはかるには、具体的に言語化することが重要です。
協調性という言葉は、人によってとらえ方が異なり、抽象度が高いものです。協調性をそのまま伝えてしまうと、企業に伝わりづらかったり、ほかの学生と似たような内容になってしまうこともあります。
そのため「相手の意見に耳を傾けられる」「観察力がある」「リーダーとしてほかの人をまとめることができる」など、より具体的な言葉に置き換えるとほかの学生と差別化することができますよ。
「協調性」の自己PRは根拠や活かし方を明確に伝えて内定につなげよう!
協調性は、就活において多くの企業が重視する強みの一つです。しかし、ただ「協調性があります」と言うだけでは十分ではありません。「どのような協調性なのか」「どのように仕事に活かせるのか」を明確に伝えることが、高評価を得るためのポイントです。
また、学生がイメージする協調性と、企業が求める協調性にはズレがある場合も少なくありません。このギャップに気づかずに自己PRをすると、効果的に伝わらず、場合によってはマイナスにとらえられることもあります。
重要なのは、自分が持つ協調性をしっかりと言語化し、具体的なエピソードや仕事への活かし方をセットで伝えることです。細部までこだわった自己PRを作成し、協調性が「成果につながる強み」であることをしっかりとアピールして内定につなげましょう。
就活で協調性をアピールする方法|強みを自己PRにしよう
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このような視点を理解したうえで、自分の協調性をどうアピールするかを考えていきましょう。