目次
- 自己PRで協調性を取り上げても大丈夫?
- 協調性が評価される企業の特徴
- チームワークを大切にしている
- 円滑なコミュニケーション取れる人材を求めている
- 自己PRで上手に協調性をアピールする3つのポイント
- ①協調性の内容を具体的に伝える
- ②身につけた・発揮したエピソードを提示する
- ③仕事での活かし方を伝える
- 協調性を自己PRする際の注意点
- 「流されやすい」という短所にもなる
- エピソードはひとつに絞る
- 協調性の自己PR例文
- 例文①居酒屋アルバイトで協調性を発揮したエピソード
- 例文②飲食店のアルバイトで協調性を発揮したエピソード
- 例文③ボランティア活動で協調性を培ったエピソード
- NG例文:協調性の種類がわからない
- 自己PRで協調性を伝えたい学生からよくある質問に回答!
- 協調性の自己PRは内容次第で高評価を得られる
自己PRで協調性を取り上げても大丈夫?
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活では自己PRをする必要がありますが、協調性を取り上げる人は多くいます。そのため、就活生からも
「自己PRで協調性って評価されますか?」
「自己PRで協調性を印象づけるには?」
「他の就活生と被ると評価されづらい?」
という声を多く聞きます。協調性は学生生活においても培われるので、スキルとしてアピールする就活生は多いです。自己PRは自分が企業に貢献できる人材であることをアピールする場であるため、協調性を自己PRすることは間違いではありません。しかし、高く評価してもらうためには工夫が必要です。そこで、この記事では具体的な協調性の伝え方や例文をご紹介していきます。
協調性が評価される企業の特徴
就活生
協調性をアピールしたら、高評価を得られますか?
キャリア
アドバイザー
高評価を得られるかどうかは、内容はもちろん、企業がどんな人物を求めているのかが関係するよ。
協調性を自己PRして高評価を得るためには、前提として企業が求めているスキルである必要があります。では、どのような企業であれば協調性を評価するのでしょうか。
チームワークを大切にしている
協調性を評価する企業としては、チームワークを大切にしている企業があげられます。チームワークとは、組織として成果を上げるために社員同士が助け合うことです。社員1人ひとりがチームワークを大切にしている企業では、お互いの苦手分野をカバーし合うことで業務効率化やモチベーションの向上を実現しています。
「自分だけ評価されればいい」「他の人が困っていても関係ない」という考えの人は、チームワークを大切にしているとは言えませんよね。ひとりの力では達成できない目標を達成できるのが組織の強みなので、組織全体を底上げするために力を発揮しようとする人が好まれるのではないでしょうか。
周囲の人に対して普段から気配りをしている人は、こちらの記事の解説も就活対策として参考になりますよ。
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円滑なコミュニケーション取れる人材を求めている
営業職などの顧客を相手にする職種はもちろん、事務職などの社内でおこなう仕事でもコミュニケーション力は重要です。「コミュ力がある」と聞くと、話が上手かったり楽しそうに話したりするなどの話し方が浮かびますが、仕事で求められるコミュニケーションはそれだけではありません。
仕事で求められるコミュニケーションには、いわゆる報連相をきちんとすることや、相手の言いたいことを遮断せずに聞くこと、相手が不快になる発言をしないことなど、人間関係を築く上で大切なことも多くあります。職場の人間関係が仕事に影響を与えるケースもあるため、周囲と円滑なコミュニケーションを取れる人材を求める企業は多いです。
こちらの記事では、面接官に評価されやすい長所について解説しています。自分の強みに迷いがあるという就活生は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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自己PRで上手に協調性をアピールする3つのポイント
①協調性の内容を具体的に伝える
自己PRでは、最初に結論として何をアピールしたいのかを示しておきましょう。この時、ただ協調性があると伝えるのではなく、どのような協調性なのかを明確にすることが大切です。「協調性があります」だけだと面接官がイメージを掴みにくいので、わかりやすい言葉で伝えましょう。
互いの意見をまとめて妥協案を提示できるのも協調性、チームの動きを見ながら調整役を買って出られるのも協調性です。協調性という言葉からイメージするものは人によって違うため、アピール内容を明確にするためにも具体的に伝える必要があります。最初に詳細な能力まで明かすことで、よりインパクトのある自己PRになるでしょう。
②身につけた・発揮したエピソードを提示する
本当に協調性があることを信じてもらうためには、身につけた・発揮したエピソードを伝える必要があります。身につけたことを伝える場合は、きっかけとなった出来事を取り上げましょう。発揮したことを伝える場合は、どのような状況で協調性を発揮したのかがわかるように、取り組みの内容や役割を伝えることが大切です。
題材は何でもいいですが、周囲と協力したことがわかるようにチームで取り組んだ出来事にしましょう。アルバイトやサークル、ゼミなどの周囲との関わりの中で協調性を身につけた・発揮したと伝えることで、信ぴょう性が高まります。「すごいこと」「特別なこと」出なくてもいいので、本当に協調性が伝わるかどうかを軸にエピソードを選びましょう。
伝えるべきエピソードとなる自己PRネタの見つけ方はこちらの記事で解説しています。
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③仕事での活かし方を伝える
ただ「協調性があります」とだけ伝えても意味がないのが自己PRです。自己PRでは企業に自分を売り込む必要があるため、「協調性を〇〇に活かす」「協調性を活かして〇〇したい」という内容に繋げなければなりません。自分の強みを仕事にどう活かすのかが見えている学生は、企業側としても成長意欲があるという風に判断します。
協調性をどう活かすのかを伝える場合、企業や志望する職種で協調性が求められていることが大切です。企業が求める人物像と強みが一致すると、採用の可能性がグッと上がります。反対に協調性が求められていない場合、企業にとっての魅力にならず、適性が低いと判断されるでしょう。
周囲の人との関係性を良好に気づくために、普段から努力している場合は、協調性だけでなきう努力家な面もアピールできるでしょう。当てはまると感じる人はぜひこちらの記事もチェックしてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
協調性をアピールする場合、自分と2人以上で関わる話をするのがいいです。自分ともう1人の2人でおこなうことについて協調性をアピールしても、それは協調性を活かせているとは言えません。3人以上で関わる仕事について話をしましょう。
例えば、会社で大きなプロジェクトに関わりたい場合、「周りの意見を尊重しながら自分も意見することで問題点の把握と改善をおこない、協力してプロジェクトの大成功を収められるようにしていきます」などとすると、どういった場面で協調性を生かしていこうと考えているのかが人事の人にも伝わりやすいかと思います。
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協調性を自己PRする際の注意点
「流されやすい」という短所にもなる
協調性は周囲との和を大切にするという強みの反面、流されやすいという短所も持ち合わせています。流されやすいとは、自分の考えを持たずに周囲に合わせたり、他の人の意見を優先したりすることです。自分がないと判断されると、「この学生でなくてもいいな」と思われてしまいます。
「集団の中で波風を立てない=協調性がある」ということではないことは覚えておきましょう。協調性を自己PRする際は「困っている人を助けた」「周囲と協力して〇〇を達成した」など、自分で考えて行動しているイメージが湧くものをエピソードとして選びましょう。
エピソードはひとつに絞る
協調性の自己PRで伝えるエピソードは、ひとつに絞りましょう。いくつもエピソードがあると印象が薄くなってしまいます。協調性がある人であれば、いくつも証明できるエピソードがあると思いますが、その中でも以下の流れに沿って話せるエピソードを選ぶといいですよ。
- 課題が生じた出来事
- 課題を解決するためにとった行動(協調性を発揮)
- 結果
この流れのエピソードを伝えることで、入社後も同じように課題を解決してくれそう、協調性を発揮してくれそうと考えます。協調性を発揮したエピソードをいくつも用意するよりも、面接官が知りたい情報を詰め込んだエピソードをひとつ用意しましょう。
協調性の自己PR例文
例文①居酒屋アルバイトで協調性を発揮したエピソード
私は協調性があり、異なる意見をまとめて周囲の人が納得できる妥協案を提示できます。大学時代は居酒屋のホールでアルバイトをしていました。忙しさからとにかく効率を重視して動かなければなりませんでしたが、接客業としてもっとお客様に丁寧に接しようという声もありました。
両者で意見が別れた時、私はバックヤードでの作業をとことん効率化し、お客様に割ける時間を少しでも多くしようと提案しました。結果、仕事のスムーズさを保ちつつ、お客様からの喜びの声も聞け、スタッフ同士での不満もなくなりました。御社でも協調性を発揮し、チームの不満を解決して最大の力を発揮し活躍したいと考えています。
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キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
起承転結に構成が出来ているため、この自己PRを読む人事の方もその情景をイメージでき共感しやすいかと思います。改善するとさらによくなる点としては、自己PRの中に数字を取り入れることが重要になります。
数字がない場合、読む人事によってこの自己PRがどれだけすごいことなのかということにばらつきが出てしまいます。そうならないためにも、例えば「どのくらいの忙しさ」なのか「喜びの声」はどのくらいの数いただけるようになったのか、いままではどのくらいだったのかなどを入れると、人事の方も「なるほど。このくらいすごいことなのか」と共感してもらえるかと思います。
例文②飲食店のアルバイトで協調性を発揮したエピソード
私の強みは、周囲のために課題を解決しようとする協調性があるところです。学生時代に2年間、飲食店でのアルバイトをしていました。20名ほどのアルバイト生が在籍しており、連絡事項が共有されないことやシフトがバランスよく組めていないなどの課題がありました。
これらはすべてバイトリーダーが1人で請け負っていたので、何か力になりたいと思い、アルバイト生の連絡先や連絡方法をまとめたり、希望休の管理をしたりしました。また、仕事のやり方を全員で統一できるようにマニュアルの作成もおこないました。
この結果、半分以上のアルバイト生から「仕事がやりやすくなった」という声を聞くことができました。御社に入社後も協調性を大切にし、困っている人の力になるような行動を心がけていきます。
この例文では、「周囲のために課題を解決しようとする協調性」という風に、どのような協調性なのかを具体的に伝えています。アルバイトで他のアルバイト生の連絡先や希望休の管理のほかに、マニュアルの作成をしたという具体的な内容があり、ただ考えるだけでなく実際に行動に移すという行動力もアピールできている例文です。アルバイト生からの感謝の言葉があることで、独りよがりではなく本当に周囲の役に立った行動だったことがわかります。
このようにさまざまな人と接するアルバイトの経験は協調性をアピールしやすい経験です。
こちらの記事も参考に協調性が効果的にアピールできるエピソードを伝えるようにしてみてくださいね。
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厳選5例文|自己PRでアルバイトを魅力的に伝えるための3つの要素
アルバイト経験は自己PRのテーマにおすすめです。「どのように考え行動したのか」を押さえれば効果的なアピールが可能になります。 この記事では、アルバイト経験を伝えるメリットや伝え方、例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にして魅力的な自己PRにしましょう!
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例文③ボランティア活動で協調性を培ったエピソード
私の強みは、色々な年代の人とも分け隔てなく交流できる協調性です。学生時代は吹奏楽サークルに所属し、高齢者施設や保育園に出向いて演奏するボランティア活動をおこなっていました。ボランティアではただ楽器を演奏するだけでなく、利用者の方との会話も大切にしていました。
年の離れた高齢者の方や保育園児とどう交流すればいいか悩んでいましたが、「仲良くできない」と思い込んでいることに途中で気付きました。それからは、「誰とでも仲良くできる」と思い壁を取り払い、年齢はもちろん置かれた環境が異なる人とも自然に交流できるようになりました。御社に入社後も協調性を活かして、年齢や立場が異なる人とも協力して事業に貢献していきたいです。
この例文では、さまざまな人と分け隔てなく交流できる協調性をアピールしています。最初は高齢者や保育園児とどう交流すればいいか悩んでましたが、仲良くできないという思い込みを捨てたことで自然に交流できたとあります。
就活生の心境の変化や成長が見られ、課題を乗り越えたことで協調性の大切さを理解できたという風にも捉えられます。入社後に協調性を活かしたいという姿勢からも、現在は身についていることが伝わります。
エピソードとしてボランティア経験をアピールしたい学生にはこちらの記事もおすすめです。
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自己PRでボランティア経験を効果的に伝えるための4つのステップ
自己PRでボランティア経験をアピールすときは、能力や人柄が伝わる内容にすることで効果的に伝えましょう。今回は、自己PRでボランティア経験で効果的に自己PRする4つのステップや自己PR例文をキャリアアドバイザーが紹介します。
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NG例文:協調性の種類がわからない
私は協調性があります。大学時代はサッカー部に所属しており、副キャプテンを務めました。キャプテンはとにかくぐいぐい引っ張っていく人で、時には周囲を顧みずに先走ってしまうこともありました。
チームメイトからは反発の声もありましたが、私はキャプテンに従うべきだと諭すことで、不満を収めてチーム内の関係性を円滑に保ちました。御社でも協調性を発揮しながらチームワーク力を高め、個人としてではなくチームの力を優先して活躍したいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
協調性があると冒頭で示されているものの、それがどのような協調性なのか明確になっていない点が問題です。アピールの主題が漠然とし過ぎているため、魅力も半減してしまうでしょう。また、肝心の根拠の部分が弱く、単に周囲に流されているだけになっています。他の人に合わせるだけでは協調性とは言えないため、これもNGポイントでしょう。
自己PRで協調性を伝えたい学生からよくある質問に回答!
協調性をどうやってアピールしたらいいかわからないと悩んだり、ほかの学生とどうやって差別化を図るかわからないと感じる学生が多いです。そのような学生からの質問に、キャリアアドバイザーが回答します。
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自己PRで協調性をアピールしても大丈夫ですか?
自己PRで協調性をアピールするのは問題ありません。しかし、協調性の定義は学生と企業で認識が異なる場合も多いため、注意が必要です。たとえば、学生だと協調性は「周囲と仲良くできる」などと捉えがちですが、企業は「周囲と協力して円滑に仕事を進められる」「自分の意見と相手の意見をうまくまとめて物事を推進できる」といった認識が多いです。
協調性の方向性に関して、企業がもとめるイメージと大きくズレないように注意するようにしましょう。 -
協調性を自己PRで伝える際にほかの学生と差別化する方法ってありますか?
協調性を自己PRで伝える際にほかの学生と差別化をはかるには、具体的に言語化することが重要です。協調性という言葉は、人によって捉え方が異なり、抽象度が高いものです。協調性をそのまま伝えてしまうと、企業に伝わりづらかったり、ほかの学生と似たような内容になってしまうこともあるでしょう。そのため「相手の意見に耳を傾けられる」「観察力がある」「リーダーとして他の人をまとめることができる」など、より具体的な言葉に置き換えるとほかの学生と差別化することができますよ。
協調性の自己PRは内容次第で高評価を得られる
自己PRは題材選びが重要で、ここで何を選ぶかによって評価が違ってきます。協調性は数ある題材の中でも評価されやすく、アピールもしやすいためおすすめです。ただし、本当に高評価が得られるかどうかはアピールの内容で決まり、伝え方次第ではマイナス評価にもなりかねないため注意しなければなりません。
上手に伝えるには、企業が仕事で求める協調性とは何かを考えることが大切です。企業と就活生の間で、協調性の認識が違っていることも多く、このギャップに気づくことができないと自己PRも失敗します。協調性はアピール次第で高い評価を受けられる題材のため、魅力を最大化するために細部まで工夫し、こだわった内容で伝えることを意識しましょう。
協調性の使い方間違えてない?正しく自己PRする方法を解説!
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
自己PRする際は、まずはその企業の事業内容ではなく実際に携わる「仕事内容」をしっかり調べましょう。そして、どのような人がその仕事内容で活躍できそうかを自分なりにイメージしましょう。自己PRのポイントはシンプルにその仕事内容で最も活かせる「自分の経験」と「強み」をお話できるかどうかです。
その結果面接官に「この学生を採用したら活躍してくれそう」と想像させることができれば合格をもらえるはずです。また、自分の経験と強みがなぜその企業で活かせるのかを述べることも大切です。自分を採用するメリットを語れるように考えてみてください。【自分が誰かの役に立ったこと】かつそれをやっていて自分も【やりがいに感じたこと】を選ぶのがいいと思います。