目次
- 考え方を知れば「誰とでも仲良くなれる」は言い換えられる
- そもそも「誰とでも仲良くなれる」は強みになる?
- さまざまな能力をアピールできる強み
- 言い換えなければ拙い印象や疑問を与えてしまう場合がある
- 「誰とでも仲良くなれる」に対して企業が抱く3つの疑問
- ①なぜ「誰とでも」と言い切れるのか
- ➁「仲良くなる」とはどのような関係性を指すのか
- ③学生の「仲良くなる」は社会人になってから活かせるのか
- 「誰とでも仲良くなれる」を言い換えるときの考え方
- なぜ誰とでも仲良くなれるのかを考える
- どんな人と仲良くなってきたのかを考える
- 仲良くなるとはどんな関係性なのか言語化する
- 「誰とでも仲良くなれる」の言い換え7選
- ①社交性がある
- ②傾聴力がある
- ➂相手の立場になって考えられる
- ④信頼関係を築くことが得意
- ⑤協調性がある
- ⑥周りを巻き込むことができる
- ⑦分け隔てなく人と接することができる
- 自己PRで「誰とでも仲良くなれる」の言い換えを使う際のコツ
- アピールしたい強みを発揮したエピソードを入れる
- 相手の反応や様子についても詳しく伝える
- 強みを発揮したことで得られた成果や結果を伝える
- 社会人になってから強みをどのように活かすのかを伝える
- 「誰とでも仲良くなれる」の言い換えを使った自己PR例文
- ①社交性がある
- ②傾聴力がある
- ➂相手の立場になって考えられる
- ④信頼関係を築くことが得意
- ⑤協調性がある
- ⑥周りを巻き込むことができる
- ⑦分け隔てなく人と接することができる
- 「誰とでも仲良くなれる」を強みとしてアピールしたい学生からよくある質問に回答!
- 「誰とでも仲良くなれる」と言い換えて自分の強みをアピールしよう!
考え方を知れば「誰とでも仲良くなれる」は言い換えられる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活が本格化してくる時期になると、
「誰とでも仲良くなれるって強みになりますか?」
「上手く言い換えたいのですが思いつかなくて…どうしたら良いでしょうか?」
など、誰とでも仲良くなれるということを強みにしたいと考えている就活生からたくさんの質問が寄せられます。
自分の強みが誰とでも仲良くなれることだと分かっていても、アピールになるのか、少し子どもっぽい印象になるかもと不安を感じる人も多いでしょう。
ここでは、「誰とでも仲良くなれる」ということが強みとなるのかどうかということやどのように言い換えれば良いのかということについて詳しく解説します。具体的な言い換えはもちろん、言い換えを使った自己PRの例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも自分の強みがよくわからないという学生は、こちらを参考にしてみてください。
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そもそも「誰とでも仲良くなれる」は強みになる?
まずは「誰とでも仲良くなれる」ということが就活において強みとなるのかどうかを確認していきましょう。せっかく言い換えを考えて自己PRを作成しても、効果的なアピールにならなければ、時間を無駄にしてしまいますからね。
また、強みになるとわかれば、自信を持って就活に挑むことができるようにもなるので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。
さまざまな能力をアピールできる強み
結論から言うと「誰とでも仲良くなれる」ことは強みになります。
特に、コミュニケーション能力に長けているということをアピールできます。話す力はもちろんですが、相手の話を聞く力、相手の気持ちを引き出す力など、さまざまな能力があるからこそ誰とでも仲良くなれるのです。
また、集団の中でも誰とでも仲良くなれるのであれば、集団の中で人間関係を構築することが得意だということのアピールにもなります。つまり、誰とでも仲良くなれるということはいろいろな能力を発揮したことによる結果なので、細かく分析していくと就活で好印象につながるさまざまな能力が見えてくるのです。
言い換えなければ拙い印象や疑問を与えてしまう場合がある
「誰とでも仲良くなれる」という言い方は、幼く拙い印象を与えてしまう可能性があるのです。そのため、「誰とでも仲良くなれる」は別の表現に言い換える必要があります。
言い換えると、就活に適したフォーマルな表現にすることができたり、自分の強みをより詳しく的確に伝えられたりするので、好印象につなげることができます。
また、誰とでも仲良くなれるという表現は、抽象的な印象を与えるので、疑問を抱かれやすくなってしまう側面があります。
ちなみに、自分を魅力的にアピールする方法についてこちらの記事で解説していますので、ぜひ併せて参考にしてみてください。
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「誰とでも仲良くなれる」に対して企業が抱く3つの疑問
- なぜ「誰とでも」と言い切れるのか
- 「仲良くなる」とはどのような関係性を指すのか
- 学生の「仲良くなる」は社会人になってから活かせるのか
「誰とでも仲良くなれる」という表現は疑問を抱かれやすいと解説しましたが、具体的にはどのような疑問を持たれるのでしょうか。
そこでここからは、「誰とでも仲良くなれる」という強みに対して企業が抱く可能性がある疑問を3つ紹介します。どのような疑問を持たれるのかしっかりと把握できていれば、疑問を持たれないように工夫することができるので、ぜひ確認してみてください。
①なぜ「誰とでも」と言い切れるのか
抱かれやすい疑問の1つが、なぜ「誰とでも」と言い切れるのかということです。
当たり前のことではありますが、人間は1人ひとり性格が異なるもので、相性が良い人もいれば悪い人もいるというのが現実です。そんな中で「誰とでも」と言い切ってしまうと、強みを誇張しすぎているのではないか、本当にそうなのか怪しいなどと疑問を持たれてしまう可能性が強まります。
そのため、実際に誰とでも仲良くなれるとしても「誰とでも」という表現を使うことは避けた方が良いでしょう。どうしても「誰とでも」という表現を使いたい場合は、その根拠を示せるように準備しておく必要があるのです。
➁「仲良くなる」とはどのような関係性を指すのか
「仲良くなる」という表現についても疑問を抱かれやすいです。
「仲良くなる」というのはとても抽象的な表現で、人によって解釈が異なる場合が多いからです。たとえば、1度会って数時間談笑できれば仲が良いと思う人もいれば、1カ月に1回以上会う間柄が仲が良いと考える人もいます。
つまり、仲良くなるという言葉を使ってしまうと、「仲が良い」とはどんな関係を指すのかと疑問を持たれてしまいやすいのです。
③学生の「仲良くなる」は社会人になってから活かせるのか
学生の「仲良くなる」能力は社会人になってからどのように活かされるのかということも疑問を持たれやすいポイントです。
学生時代は誰とでも仲良くなれることで、人脈を広げられたりコミュニティの中で中心的な存在になれたりしていたかもしれません。しかし、社会人になるとビジネス関係を築く必要があるため、単に仲良くなれれば良いというわけではありません。
そのため、単純に「仲良くなる」能力だけをアピールしてしまうと、社会人を学生の延長だと思っているのではないか、社会人にもとめられる能力が分かっていないのではないか、などネガティブな印象を持たれてしまう可能性があるのです。
「誰とでも仲良くなれる」を言い換えるときの考え方
「誰とでも仲良くなれる」という強みは、疑問を抱かれてしまったり、ネガティブな印象を持たれてしまったりする可能性があります。そういったことを避けるためには、言い換えることがおすすめです。
しかし、どう言い換えれば良いのか分からないという人もいるでしょう。そこでここからは、「誰とでも仲良くなれる」を言い換える時の考え方について解説します。この方法を実践すれば、自分の人柄や特徴に合った言い換えができるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ誰とでも仲良くなれるのかを考える
はじめに考えておきたいことが、なぜ誰とでも仲良くなれるのかということです。
誰とでも仲良くなれる理由は人それぞれで、社交的な人柄が理由という人もいれば、人の話を聞くことが得意だからという人もいます。つまり、この理由が分かると自分の強みとなる能力やスキルが見えてくるのです。
そのため、自分はなぜ誰とでも仲良くなれるのか、どんな能力やスキルがあるから仲良くなれるのかなどを深掘りするようにしましょう。そして、見つかったスキルや能力をもとに言い換えを考えていくのです。
どんな人と仲良くなってきたのかを考える
誰とでも仲良くなれる理由が明確になったら、これまでどんな人と仲良くなってきたのかも考えてみましょう。
たとえば、自分の性格と真逆の人、人付き合いが苦手な人、年齢が10歳以上離れている人など、さまざまな人が思い浮かぶと思います。
これまでに仲良くなってきた人たちを思い浮かべると、自分がどのように仲良くなってきたのかをより具体的に思い出すことができ、発揮された能力やスキルもより明確になりやすいのです。
仲良くなるとはどんな関係性なのか言語化する
最後は、仲良くなるとはどんな関係性なのかを言語化しましょう。
企業が抱く可能性がある3つの疑問でも解説した通り、仲良くなるということは抽象的なので人によって解釈が異なります。そのため、自分がこれまでどのような関係性を築いてきたのかを説明できる状態にしておく必要があるのです。
たとえば、お互いに頼り合える関係、何でも相談し合える関係、一緒にいて安心できる関係など、自分が周りの人とどのような関係を築いてきたかを思い出しましょう。
キャリアアドバイザー
関係性を明確にすることができると、社会人になってから強みをどのように活かすかについても考えやすくなるので、しっかりと言語化するようにしましょうね。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
本文で紹介されている「言い換えるときの考え方」を見ると、いずれも5W1Hの要素であることがわかるのではないでしょうか。5W1Hとは、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の頭文字を取ったものです。より深掘りをするためには、「仲良くなれる」に対して5W1Hを自分で問いかけましょう。
たとえば、「仲良くなる」に対して「仲良くなるとは具体的に何か(What)」を問いかけると、「大学に入学してすぐに10名以上の友人ができた」などがわかります。さらに「なぜ、すぐに友人になれたのか(Why)」を自問自答すると、「自分から話しかけた」のように深堀できます。そして「どのように話しかけたのか(How)」を問いかけるなどを繰り返すと、「誰とでも仲良くなれる」ではなく「誰にでも積極的に話しかけて信頼構築ができる」といった言い換え表現が見つかります。
このように5W1Hを活用して自問自答を繰り返し、深掘りをして言い換え表現を考えましょう。
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「誰とでも仲良くなれる」の言い換え7選
言い換えの考え方が分かったとしても、具体的にどのような言葉に言い換えることができるのか知らなければ、良い言葉が浮かばないことが多いです。
そこでここからは、「誰とでも仲良くなれる」の言い換えを7つ紹介します。自分の人柄や特徴に合う言い換えはどれか考えながら読んでみてください。
①社交性がある
1つ目の言い換えは、社交性があるという言い換えです。
社交性とは、人づきあいが好きであったり、人との付き合いが得意だったりする人柄を指します。少し抽象的なイメージになってしまいますが、誰とでも仲良くなれるという表現よりもビジネスで活かせるような印象を与えることができます。
また、社交性の抽象的なイメージを払しょくさせるためには具体性が大切です。そのため、自己PRで社交性を強みとする場合は、社交性を発揮したエピソードや社交性によって得られた成果などを具体的に述べるようにしましょう。
②傾聴力がある
2つ目の言い換えは、傾聴力があるという言い換えです。傾聴力とは、簡単に言うと相手の話に耳を傾ける力です。
誰とでも仲良くなれると聞くと、自分から積極的に話しかけることができるというイメージが強いかもしれません。しかし、自分から話すことが得意でなかったとしても、人の話に耳を傾けることが得意だから人と仲良くなれるという人もいるでしょう。
そういった人は傾聴力をアピールしましょう。傾聴力はコミュニケーション能力の一部であり、社会人になってももとめられる能力なので好印象につながりますよ。
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➂相手の立場になって考えられる
相手の立場になって考えられるという言い換えもできます。
人と信頼関係を築き、お互いに安心して接することができるようになるためには、相手の気持ちを理解して、その気持ちに合った声掛けや行動ができる必要があります。誰とでも仲良くなれる人であれば、自然とこういったことができる人も少なくないでしょう。
そのため、自分が誰とでも仲良くなれる理由は、相手の立場に立って考え接することができているからだと思う人は、この言い換えを使うと良いでしょう。
④信頼関係を築くことが得意
信頼関係を築くことが得意という言い換えは、非常に好印象につながる強みです。
社会人になると、社内の同僚や上司と信頼しあって仕事を進める必要があるのはもちろん、クライアントや取引企業の社員の方など、いろいろな人からの信頼を得ることがもとめられます。
そのため、信頼関係を築くことが得意だからこそ誰とでも仲良くなれるという人は、信頼関係を築くことが得意という言い換えを活用することがおすすめです。
⑤協調性がある
誰とでも仲良くなれるという強みは、協調性があるという強みに言い換えることができます。
協調性とは、集団の中でのコミュニケーション能力の高さを示す言葉で、良好な人間関係を築くことが得意であったり、人と協力することが得意だったりする人におすすめの言い換えです。
誰とでも仲良くなれるという人の中には、1対1というよりも集団の中での人間関係の構築が得意という人もいるでしょう。そういった人は、協調性という言葉を使った言い換えを使ってみてください。
⑥周りを巻き込むことができる
周りを巻き込むことができるという表現に言い換えることもできますよ。
特にリーダシップがあり、集団の中で周りの人を引っ張っていくことができ、その中で人間関係を構築できるという人におすすめの言い換えです。
社会人になると、1人で仕事をするということは少なく、どんな仕事でも誰かと一緒に仕事を進めることが多いので、周りを巻き込むことができるという言い換えは高評価が期待できますよ。
⑦分け隔てなく人と接することができる
最後に紹介する言い換えは、分け隔てなく人と接することができるという表現です。
これは、人を選ばずどんな人であっても良好な関係を築けるという人におすすめの言い換えで、心の広さや寛容さをアピールできる言い換えです。
また、企業に入社すれば、性格が合わない人や好きになれない人とも一緒に働かなくてはならないので、分け隔てなく接することができるという言い換えは大きな強みとなるでしょう。
自己PRで「誰とでも仲良くなれる」の言い換えを使う際のコツ
「誰とでも仲良くなれる」の言い換えはコミュニケーション能力につながることが多いですが、自己PRの内容が抽象的になってしまうことが多く魅力が伝わりづらくなることがあります。
そこでここからは、自己PRで「誰とでも仲良くなれる」の言い換えを使う際のコツを解説します。自分の強みをより魅力的にアピールしたい、ほかの学生と差別化がしたいと考えている人は、ぜひ自己PRに取り入れてみてください。
アピールしたい強みを発揮したエピソードを入れる
1つ目のコツは、アピールしたい強みを発揮できたエピソードを自己PRの中に入れることです。
自己PRで「私の強みは○○です。」と伝えるだけでは、相手に具体的なイメージが伝わらず、印象も薄れてしまいます。そのため、自己PRの中では、アピールしたい強みを発揮できた具体的なエピソードを入れるのです。
エピソードを入れると、アピールしている強みが本当の強みであるという信ぴょう性が増すうえに、相手に自分のことを想像してもらいやすくなります。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
エピソードを何も知らない人がイメージを湧くように伝えるために、説明が長くなってしまうこともあるかもしれません。文章が長くなってしまうときは「最も伝えたいことが何か」を整理するだけで、簡潔にエピソードが伝えられるようになりますよ。エピソードが長くなってしまう原因のひとつに、伝えなくても良いことを伝えてしまっていることが挙げられるためです。
たとえば、伝えたいことが「信頼関係構築に活かせる傾聴力」であれば、「まだ信頼構築できていなかった原因」と「どのように話を聞いたのか」「話を聞いた結果どうなったのか」を伝えれば採用担当者は具体的なイメージをすることができますよね。このときに、最も伝えたいことが明確ではなく、話を聞く相手の特徴について長く語ってしまうと、エピソードが長くなる原因になってしまうのです。
エピソードのすべてを伝えるのではなく、強みをアピールするために必要なことだけを伝えるように、優先度を判断してエピソードを考えましょう。
相手の反応や様子についても詳しく伝える
自己PRでは、関係性を築いた相手の反応や様子について詳しく伝えるようにしましょう。
相手の様子を書かなければ、一方的に仲良くなった、信頼関係を築くとができたと思っているだけではないのかと思われてしまうかもしれないからです。
そのため、誰にも言えなかった悩みを打ち明けてくれた、自分が困ったときに助けてくれたなど、相手の反応や様子、行動などを自己PRに盛り込むようにしましょう。
強みを発揮したことで得られた成果や結果を伝える
自己PRの中では、強みを発揮したことで得られた成果や結果を伝えることも重要です。
強みを発揮することで得られた成果や結果が自己PRの中に盛り込まれていなければ、単に本人が強みだと思っているだけなのではないかと疑われてしまうかもしれないからです。
そのため、さきほど解説したアピールしたい強みを発揮したエピソードは、明確な成果や結果を得られたものを選ぶことがおすすめです。そして、成果と結果は数値を使用したり、強みを発揮する前と後を比較したりして、より具体的にイメージしてもらいやすくしましょう。
社会人になってから強みをどのように活かすのかを伝える
自己PRの中では、強みを社会人になってからどのように活かすかを伝えることも大切です。
これをきちんと伝えることができないと、自己PRが自己満足で終わってしまい、企業側に評価してもらいにくくなってしまうのです。そのため、企業がもとめる人物像や志望している職種に沿って、入社後に強みをどのように活かすかを伝えましょう。
また、強みの活かし方は具体的であればあるほど、入社後に活躍するイメージを持ってもらいやすくなるので、企業分析で知り得た業務内容やプロジェクトなどと絡めることがおすすめです。
「誰とでも仲良くなれる」の言い換えを使った自己PR例文
いざ自己PRを考えようとしても、なかなか言葉が出てこなかったり、上手く文章をまとめられなかったりすることがありますよね。
そこでここからは「誰とでも仲良くなれる」の言い換えを使った自己PRの例文を紹介します。自分の人柄や特徴に似た例文を参考にしたり、さまざまな例文を見て自己PRの構成を学んだりするなど、いろいろと活用してみてくださいね。
①社交性がある
私の強みは社交性があることです。私は小さい頃から人の役に立ちたいという思いが強く、大学時代はたくさんのボランティア活動に参加しました。ボランティアでは、たくさんの場所からいろいろな人が集まってきており、はじめはほとんどの人が緊張して話しません。
しかし、私はみんなで協力してより良い活動がしたいと思いがあったので、「どこから来たのですか?」「ボランティア活動って良いですよね」など周りの人に声をかけるようにしていました。すると、周りも和やかな雰囲気になり、あるボランティアでは、担当者の方に「あなたのおかげで今までで一番円滑な活動ができたよ」という言葉をいただくことができました。
御社に入社することができた際は、この社交性を活かして社内の方々とはもちろん、クライアントとも信頼関係を築いていきたいと考えております。また、営業職を志望しているので、社交性を活かして御社の売上に貢献します。
キャリアアドバイザー
エピソードの中に、自分がおこなってきた具体的な行動が書かれているので、とても納得感のある自己PRとなっています。また、ボランティア活動の担当者の言葉を入れることで、強みを発揮したことでどのような成果を生んだのかが良く伝わります。
②傾聴力がある
私の強みは傾聴力があることです。私は大学1年生の頃から塾講師のアルバイトをしているのですが、そこでの経験を通して傾聴力が身についたのではないかと考えております。
私が勤めている塾は個別指導塾で、勉強に苦手意識を持った子どもたちが多く通っています。はじめのころは、とにかく勉強をしてもらわなければならないという思いが強く、宿題をたくさん出していました。しかし、宿題をやってくる生徒はほとんどいませんでした。
この経験を経て無理に勉強をさせるのではなく、子どもたちの声に耳を傾けてお互いに納得した形で勉強を進める必要があるということに気づきました。そして、生徒の意見を聞いたうえで宿題の量を決めたり、苦手に感じている部分は初歩的な部分から宿題を出したりするなど工夫をしました。すると、生徒たちは徐々に宿題をやって来てくれるようになりました。
私はこの経験から学んだ傾聴力を活かして、求職者の方に耳を傾けられるキャリアアドバイザーになりたいと考えております。また、より強い信頼関係を築き「○○さんなら安心して相談できる」と言ってもらえるようになりたいです。
キャリアアドバイザー
この自己PRでは、具体的なエピソードが書かれているため、傾聴力が強みであることがよく分かります。また、傾聴力に加えて、失敗から学ぶ力を持っているのだなと読み取ってもらうことができるでしょう。
➂相手の立場になって考えられる
私の強みは、相手の立場になって考えられることです。私は学生時代バレーボールサークルに入っていました。
私自身、バレーボールの経験があったので、大学1年生の頃から試合に出させてもらっていたのですが、初心者としてサークルに入った同級生の友人たちは「試合に出れないし辞めよう」「面白くないから別のサークルに移ろうと思っている」と不満を漏らしていました。
私はこの言葉から、小学校の頃レギュラーメンバーに入ることができず、試合に出られなかった日々を思い出し、同級生たちの気持ちを理解することができました。
そして、何とかこの状況を変えたいと思い、試合に出るメンバーの決め方を改善してもらえるよう先輩たちに訴えました。その結果、試合にみんなが出られるような仕組みになり、今ではバレーボールの経験がなくてもバレーボールを楽しめるサークルとして人気になっています。
私は御社に入社することができた際は、相手の立場になって考えることはもちろん、考えたうえで行動を起こし、どんな人でも働きやすい社内環境づくりに貢献したいと考えております。また、クライアントの気持ちに寄り添った提案ができる営業になりたいです。
キャリアアドバイザー
相手の気持ちになって考えることができるということはもちろんですが、行動力の高さが伝わる自己PRになっていますね。また、強みを発揮したことによって、サークル全体の方向性を変えることができたというのは、具体的な成果なので高評価が期待できるでしょう。
相手の立場に立って考えられる力のアピール方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
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相手の立場に立って考える力は、多くの企業でもとめられる大切な能力なので、自己PRに活用するのはおすすめです。 この記事では、相手の立場に立って考える力を養う方法、自己PRの仕方・例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に効果的にアピールしましょう。
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④信頼関係を築くことが得意
私は信頼関係を築くことが得意です。大学時代、1年間イギリスのロンドンに留学していたのですが、はじめはとにかく自分の語学力を高めることばかりを考えており、現地の人たちと信頼関係を築けていませんでした。
しかし、せっかくの留学の機会なのだから信頼し合える友人を作って帰りたいと思うようになり、そこからは一方的に話すのではなく人の話を聞きながら共感して、相手のためになるような助言をするように心がけました。その結果、留学が終わるころにはたくさんの友人ができており、今でもほとんどの友人と連絡を取り合っています。
私はこの経験で身につけることができた信頼関係構築力を活かして、クライアントと信頼関係を築くことで御社に貢献したいと考えております。また、信頼関係構築力をより高めるために、これからは傾聴力も磨いていきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
この自己PRでは、信頼関係を築くためにどのような努力・工夫をしてきたかが書かれているのでとても説得力があります。また、語学力のアピールにもなっているので、効果的な自己PRとなっていますね。
⑤協調性がある
私の強みは協調性があることです。私は大学では教育について学んでいたのですが、ある授業でグループごとに半年かけて研究や調査をおこない発表するということがありました。
私のグループには、みんなを引っ張ってくれるようなリーダータイプの人はいたのですが、議論を仲裁したり、意見を取り持ったりする人がいなかったので、はじめの1カ月はグループの空気は険悪でした。そこで私は、みんなの意見がまとまりやすいように仲裁する役割をしようと決めました。はじめは上手くいかず余計に険悪になってしまうこともありましたが、続けていくうちに徐々にコツをつかむことができ、最終的には団結力あるグループとなり、プレゼンの結果、最優秀賞に選ばれることができました。
私はこの経験で身につけることができた協調性を活かして、同僚やクライアントと良好な関係を築いていきたいと思っております。また、私は企画部を志望しているので、企画会議でも協調性を発揮して、いろいろな人の発想を取り入れた今までにない商品を開発したいと考えております。
キャリアアドバイザー
自分の強みを入社後にどのように活かすかということが具体的に書けているため、読み手あや聞き手に入社後をより具体的にイメージしてもらいやすいでしょう。また、エピソード中で試行錯誤したことが見受けられるので、そういったポイントも好印象につながるでしょう。
協調性のアピール方法についてはこちらの記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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⑥周りを巻き込むことができる
私の強みは周りを巻き込むことができることです。私は大学1年生の頃から居酒屋でアルバイトをしているのですが、私が働き始めた頃は社員の方も含めてまったく連携がとれておらず、働きやすい環境とは言えませんでした。そういったこともあり、辞めていくアルバイトの学生も多く、さらに働きにくい環境になっていきました。
私はこのままではいけないと思い、社員の方と協力して働く環境の改善に取り組みました。特に力を入れたのは、研修です。研修を一から作り、メンバー全員に研修を受けてもらえるように働きかけました。「研修なんて面倒」「時間がないから無理」などと言われることはありましたが、何とか全員に研修を受けてもらうことができ、働くメンバー1人ひとりの仕事のレベルが向上し、連携もうまく取れるようになっていきました。その結果、今では以前の3倍もの売り上げとなっており、社内で表彰もされました。
御社に入社することができた際は、私の強みである周りを巻き込む力を活かして、配属を希望している営業チームや参加したいと考えているプロジェクトをより良い方向に導きたいと考えております。
キャリアアドバイザー
強みを発揮したエピソードの中に、「売上が以前の3倍」といった具体的な結果が書かれているので、とても有効なアピールとなっています。また、入社後のことについても具体的に書かれているので、企業分析をしっかりとおこなっていることが伝わっています。
人を巻き込む力のアピール方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
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⑦分け隔てなく人と接することができる
私の強みは、分け隔てなく人と接することができることです。私は大学3年生の頃に、大学の授業の一環で、大学周辺の地域でおこなわれている清掃ボランティアに参加していました。清掃ボランティアには、お年寄りから子どもまで本当に幅広い年齢の人たちが参加していました。しかし、ボランティア活動が始めった頃は、年代ごとに集まって清掃をしていることが多く、メンバー全員で交流することができていませんでした。また、そのことが原因で清掃の抜け漏れが出てしまったり、効率的に掃除ができていなかったりすることがありました。
そこで私は、年齢に関係なくボランティア活動に参加するいろいろな人に声をかけるようにして、連携を取りやすい雰囲気を作るように心掛けました。その結果、今では年齢に関係なくいろいろな人と交流できるボランティアとなりました。また、掃除自体の効率も良くなり、これまで60分かかっていた清掃が40分で終わるようになりました。
御社に入社することができた際は、私の強みである分け隔てなく接することができる力を活かして、たくさんの生産者さんたちと信頼関係を築き、これまで市場に出回らなかった野菜を売り出していきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
分け隔てなく接することができるという強みは、具体的に説明しづらい場合がありますが、たくさんの年齢の人が集まるボランティア活動のエピソードを挙げることで、強みに説得力が生まれていますね。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
企業は採用を通じて多くの学生と接するため、ほかの学生を同じような強みだと周囲に埋もれてしまうかもしれません。そのため、強みで印象を残すためにはほかの学生と差別化することを意識することがポイントです。
差別化を図るためには、エピソードに具体性を持たせることが重要です。抽象度が高いエピソードだと、ほかの学生と同じような経験しかしていないと判断されてしまいます。たとえば「信頼関係を築くために相手の話を積極的に聞いた」などは、抽象度が高くほかの学生との差別化することができません。しかし「サッカー部の後輩が話す感情に共感することを意識して、1時間以上も話を聞きました」とすると具体性が生まれて、自分だけのエピソードになりますよね。
このように数字を使ったり具体的なシーンを描写することで具体性を持たせて、ほかの学生と差別化した自己PRをつくりましょう。
「誰とでも仲良くなれる」を強みとしてアピールしたい学生からよくある質問に回答!
自分の強みは「誰とでも仲良くなれること」ではあるものの、面接でどのようにアピールしたら良いのか分からない学生もいますよね。ここではそのような学生の悩みにキャリアアドバイザーが回答しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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「誰とでも仲良くなれる」の言い換え表現にはどんなものがありますか?
「誰とでも仲良くなれる」の言い換えの例として、「初対面の人にも自分から積極的に話しかけることができる」「どのような人とも同じ態度で接することができる」「年齢も立場が異なるさまざまな人と会話をすることができる」「周りの人を巻き込んで会話を盛り上げることができる」などがあります。
また、他者から自分を見た印象も言い換える際の1つの選択肢になるでしょう。たとえば「人から親近感を持たれやすい」「人当たりが良い」「ユーモアがあって、楽しく、話しやすいといわれる」などがありますね。
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「誰とでも仲良くなれる」の言い換え表現を使うときのコツを教えてください。
「誰とでも仲良くなれる」を言い換えたうえで面接官に強みを正しく伝えるためには、具体的なエピソードの中で、どういうときにどのようにこの強みを発揮して、どのような評価や成果につながったのかを語ることが重要です。また、「誰とでも仲良くなれる」ことの根底にはどのような考えや思いがあるのかや、仕事でどのように貢献できるのかについて伝えることも有効でしょう。
長所と短所は表裏一体です。自分では長所のつもりでも、漠然とした表現では相手によっては短所として受けとめられる可能性もあります。「誰とでも仲良くなれる」は、「八方美人」や「お調子者」という短所と思われることもあり得るので、注意して言い換えましょう。
「誰とでも仲良くなれる」と言い換えて自分の強みをアピールしよう!
「誰とでも仲良くなれる」ことは、就活で好印象につながるアピールポイントです。ただし、言い換えずに強みとしてしまうとネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。自分の人柄や特徴にあった言い換えを見つけてアピールするようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
自己PRを考えていると、自分が伝えたいことばかりを優先してしまう学生が多いです。しかし企業が自己PRをESや面接で聞く理由は、「入社後に活かせる強みを持っているのか」や「仕事でどのように強みを活かすのか」などを判断するためですよね。そのため自分がアピールしたいという思いが強くなると、かえってマイナス評価になる可能性があるため注意が必要です。
企業目線になって自己PRを考えるためには「企業はどのような学生を欲しているのか」や「入社後の仕事ではどのような強みがどのシーンで活かせるのか」を考えることが重要です。これらを意識すると自分が一方的にアピールしているという印象を与えずに強みをアピールすることができますよ。
自分の強みをより効果的にアピールするためにも、企業の目線になって「何をどのようにアピールするのか」を考えましょう。