目次
- 圧迫面接での質問例を知って対策を固めよう!
- 「圧迫面接」に関する基礎知識
- 「圧迫面接」の意味
- 企業側の目的
- 圧迫面接の特徴
- 圧迫面接でよくある質問例と回答例
- 質問①この資格は仕事で本当に活かせると思いますか?
- 質問②その志望動機なら自社でなくてもあてはまるのでは?
- 質問③早期離職を懸念しておりますが、その点はいかがでしょうか?
- 質問④弊社は非常に厳しい環境ですが、乗り越えられる自信や覚悟はありますか?
- 質問⑤マニュアル通りの回答に聞こえますが本音ですか?
- 質問⑥他社のほうがあなたに合っていると思いますがどうですか?
- 圧迫面接への対処法
- ①想定質問の回答を用意しておく
- ②端的な回答を心掛ける
- ③不安な表情や態度を出さない
- ④うわべだけで話をしない
- ⑤否定的な質問でもポジティブに回答する
- ⑥自分の存在を否定されているわけではないことを念頭に置く
- 圧迫面接でなくハラスメントに該当するケース
- ①侮辱的な発言をされた
- ②パーソナリティを否定するような質問をされた
- ③出身地を否定するような発言をされた
- ④セクシャリティに関する質問をされた
- 圧迫面接に遭遇した際のNG行動
- ①面接官を敵と見なす
- ②感情的な言動をする
- ③面接の途中で席を立つ
- 【Q&A】圧迫面接についてよくある疑問に回答!
- Q.そもそも圧迫面接をする企業に入社して大丈夫?
- Q.圧迫面接をする企業があるのはなぜ?
- Q.圧迫面接だと勘違いしやすいケースは?
- Q.一度圧迫面接を受けてしまいその後の面接が怖い……。
- 圧迫面接での質問例を押さえて事前に心構えをしておこう!
圧迫面接での質問例を知って対策を固めよう!
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面接対策を進めるなかで、圧迫面接への不安や恐怖を感じている学生は少なくありません。
大切なのは、あらかじめ「どのような質問をされるのか」を把握し、心構えと回答の準備をすること。
対策をしておけば、本番でも焦ることなく乗り切ることができます。
この記事では、圧迫面接でよく投げかけられる代表的な質問例と回答例、そして焦らず切り抜けるための具体的な対策を解説します。
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「圧迫面接」に関する基礎知識
圧迫面接に正しく対策するためには、まず圧迫面接の概要や、企業がなぜそのような手法を取るのかという背景を理解することが第一歩となります。
ここからは、圧迫面接の基本的な意味や企業側の目的、見分け方のポイントとなる特徴について詳しく解説します。
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「圧迫面接」の意味
圧迫面接とは、面接官があえて威圧的な態度を取ったり、意地悪な質問や厳しい否定を重ねたりする面接手法のことです。
一般的な面接が「学生の強みや人柄を引き出す」ことを目的としているのに対し、圧迫面接はあえて緊張感のある状況を作り出すことで、学生の素の反応や土壇場での対応力を図ろうとします。
企業側の目的
面接官が厳しい態度を取るのには、明確な意図があります。
企業が圧迫面接を通して何を確認しようとしているのか、4つの目的を押さえておきましょう。
コミュニケーション能力を判断している
一般的に、多様な顧客と対面する営業職や、高いコミュニケーション力や思考の深掘りが求められるコンサルティング業界や金融業界などでこうした傾向が見られることがあります。
顧客とのやり取りでは、必ずしも好意的な相手ばかりとは限りません。冷たい対応をされたり厳しい指摘を受けたりしても、落ち着いて円滑に会話を進められる力があるか、面接の場で実践的な対応力を試しているのです。
営業職やコンサル業界、金融業界に興味のある学生はこちらの記事も読んでみましょう。
営業職:
競争が激しい営業職は志望動機の差別化が重要|アピールのコツも解説
コンサル業界:
コンサル業界の志望動機の作り方|種類別の例文付きで解説
金融業界:
金融業界の志望動機の作り方|業種別の例文付き
ストレス耐性を見ている
圧迫面接という精神的なプレッシャーに耐え、冷静に対処できる人材であれば、入社後に大きなプレッシャーがかかる場面でもパフォーマンスを発揮してくれると企業は考えています。
仕事の現場では、日々淡々とこなす業務だけでなく、以下のような大きな責任やプレッシャーが重くのしかかる局面もあります。
こうしたプレッシャーがかかる土壇場の場面でも、慌てず冷静に前を向いて行動できる「ストレス耐性」は、企業が大切なお仕事を安心して任せるうえで非常に重要な評価ポイントとなります。
ストレス耐性を効果的にアピールする答え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ストレス耐性を面接で聞かれたら? 企業の質問意図・回答例を解説
思考力を見ている
この深掘りの目的は、想定していない質問を投げかけられた際にも、瞬時に頭を整理して論理的かつスピード感を持って回答できるかという「思考力」を見極めることです。
一見意地悪な詰問に見えても、論理の組み立て方や地頭の良さを確かめようとしています。
臨機応変な対応ができるか見ている
社会に出ると、相手の要望に合わせて対応方法を変えたり、最適な対応を瞬時に考え出さなければならないこともあります。そこで対応できる柔軟性を見せましょう。
具体的には、「ご指摘の通り〇〇という視点も非常に重要ですね。そのうえで私は、△△という理由から〜〜と考えました」のように、まずは相手の意見を一度受け止めたうえで自分の意見を展開すると、高い臨機応変さとコミュニケーション能力をアピールできます。
臨機応変な対応をアピールする際はこちらの記事も参考にしてくださいね。
臨機応変に対応する力を上手に自己PRする方法|例文あり
圧迫面接の特徴
「これは圧迫面接なのかな?」と感じたら、面接官の行動や態度に注目してみましょう。
ここからは、圧迫面接によく見られる4つの特徴を紹介します。
面接官が威圧的
このように、面接官の姿勢や態度から露骨な威圧感を受けることがあります。
ただし、面接官が無意識にそのような態度になってしまっているケースや、単に疲労が溜まっているケースも少なくありません。
「威圧的=必ずしも意図的な圧迫面接」とは限らないため、あまり気に病みすぎず、「よくあるパターンの一つだな」程度に受け流す心の余裕を持ちましょう。
面接官の態度が悪いときの対処法はこちらの記事で解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
面接官の態度が悪いときはどうする? 失敗しない5つの対処法
回答に対する否定的な意見が多い
一生懸命考えたアピールを目の前で否定されると、不安や怒りを感じてしまうのも無理はありません。
しかし、面接官はあなたの回答そのものを嫌っているのではなく、「批判されたときにどのような表情・態度で打ち返してくるか」というストレス耐性や粘り強さを見ているケースもありますよ。
リアクションが薄い
リアクションが薄いと「自分に興味がないのかな」「失敗してしまったかも……」と不安になりますよね。わざとリアクションを少なくして学生を焦らせたり緊張させたりし、話しにくい空気を作り出すのも、圧迫面接でよく使われるやり方の一つです。
「なぜ?」としつこく深掘りする
一方で圧迫面接の場合、一つの回答に対して「なぜ?」「それで?」「どうして?」と答えに詰まるまで何度も質問を重ねてくる特徴があります。
また、純粋な疑問というよりも「なぜそんな選択をしたの?失敗じゃない?」といったネガティブなニュアンスを含めて追い込んでくることもあります。
深堀りをされた際のコツについてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ガクチカの深掘り質問に答えるための4つの対策|回答例文9選
圧迫面接でよくある質問例と回答例
圧迫面接で投げかけられる質問は、一見すると意地悪で回答に困るものばかりです。
しかし、面接官の狙いは「批判されたときにいかに冷静に、論理的かつ前向きに打ち返せるか」を見ることにあります。
ここからは、圧迫面接でよくある6つの質問例と具体的な回答例を紹介します。
質問①この資格は仕事で本当に活かせると思いますか?
はい、十分に活かせると考えております。
もちろん、実際のITコンサルティングの現場では、基本情報技術者の知識だけで対応できない複雑な課題も多いかと存じます。
しかし、この資格を取得する過程で身に付けたシステム開発の基礎構造に関する知識と、毎朝1時間の学習を半年間やり抜いた継続力は、御社の業務においても確実に土台になると確信しております。
入社後はこの知識をベースにしつつ、現場での実践を通してさらにスキルを磨いてまいります。
この質問では、資格を自慢するのではなく「仕事への活かし方を具体化できているか」が試されています。
実務で直接使わない資格であっても、「取得プロセスで培った継続力や計画性」に着地させることで、どのような業務にも通じるアピールに変えることができます。
※もっと回答例を見たい人は面接回答集をお手本にしましょう。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
質問②その志望動機なら自社でなくてもあてはまるのでは?
おっしゃる通り「企業のDX推進を支援したい」という業界全体の課題解決を目指す点においては、競合他社様でもかかわることができるかもしれません。
しかし、御社は中堅・中小企業に特化したハンズオン型の支援形態をとられており、クライアントの現場に深く入り込める独自の強みをお持ちです。私が軸としている「現場の働く人を直接笑顔にしたい」という目標を最も高いレベルで達成できるのは御社であると考えております。
だからこそ、他社ではなく御社で貢献したいと強く感じております。
企業研究の深さと志望度を探る定番の質問です。
焦って他社を否定するのではなく、「他社も魅力的だが、〇〇の軸において御社がベストである」という比較の視点を入れると、論理的で納得感のある回答になります。
質問③早期離職を懸念しておりますが、その点はいかがでしょうか?
ご懸念をお示しいただきありがとうございます。懸念されているような早期離職の心配は一切ございません。
過去に未経験から始めた長期インターンシップにおいて、なかなか成果が出ず厳しい時期が続いた際も、日々の行動量を増やして課題分析を徹底的におこない、目標達成まで1年間やり遂げた経験がございます。
御社の業務においても厳しい場面やストレスのかかる時期はあるかと思いますが、課題から逃げずに泥臭く取り組み、長期的に貢献してまいります。
過去の経歴や雰囲気に懸念を持たれた際に出やすい質問です。
まずは感情的にならず質問を真摯に受け止めましょう。
「なぜ辞めないと言えるのか」という根拠として、成果が出ない・厳しい環境でも途中で投げ出さずにやり切ったエピソードを示すと、説得力が格段に増します。
※もっと回答例を見たい人は面接回答集をお手本にしましょう。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
質問④弊社は非常に厳しい環境ですが、乗り越えられる自信や覚悟はありますか?
はい、乗り越える覚悟と自信がございます。
私は学生時代、未経験から陸上部に所属し、周囲との実力差に悩みながらも毎日の自主練習とフォーム改善を続け、最終的に目標だった関東大会出場を果たした経験があります。
この経験を通して「困難な状況こそ成長の機会である」ととらえるマインドが身に付きました。
御社の厳しい環境も成長の糧とし、前向きにやり抜きます。
ストレス耐性や覚悟を見極める質問です。
ここは「はい!」と即答するスピード感と力強さが何より重要になります。
回答の後半に「タフな環境を耐え抜いたエピソード」を一言添えることで、根拠のある強い覚悟を伝えられます。
質問⑤マニュアル通りの回答に聞こえますが本音ですか?
大変失礼いたしました。御社への熱意を絶対に伝えたいという思いが強く、何度も練習を重ねてきたため緊張して硬い話し方になってしまいました。
改めて自分の言葉でお伝えさせていただきますと、私が最もお伝えしたいのは「大学時代の接客アルバイトで感じた、相手の期待を超えるサービスを提供する喜びを御社の事業で再現したい」という強い思いです。
至らない点もありましたが、これが私の偽りない本音です。
あえて意地悪な指摘をし、素の表情や臨機応変な対応力を見ています。
「マニュアル通りですみません」と謝罪するのではなく、「緊張していたこと」を素直に認めてリセットするのがコツです。
少し崩した自分の言葉で語り直すと、かえって人間味が伝わり高評価につながりますよ。
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面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
質問⑥他社のほうがあなたに合っていると思いますがどうですか?
客観的なご意見をいただきありがとうございます。
確かに大手メーカー様のような安定した環境も非常に魅力的であり、私のコツコツ努力できる強みが活かせる場所であると感じております。
しかし、私が将来的に実現したい「若手のうちから新規事業の立ち上げに挑戦する」というキャリアにおいては、スピード感と裁量権のある御社の環境が最も適していると確信しております。
そのため、私自身は御社こそが自分に最も合っていると考えております。
志望度の高さと自己分析の深さを確認されています。
「違います!」と反論するのではなく、一度面接官の意見に理解を示したうえで、「それでもその企業を選ぶ理由」を語りましょう。
自分の軸がブレない姿勢を見せることがポイントです。
圧迫面接への対処法
圧迫面接に遭遇しても、事前に正しい対処法を知っていれば冷静に対応できます。
ここからは対処法を6つ紹介するので、本番で焦らず自分らしさを発揮するためにしっかり押さえておきましょう。
圧迫面接の対処法についてはこちらでも解説しているので参考にしてください。
圧迫面接を受けたときの対処法4選! 事前にできる予防策も解説
①想定質問の回答を用意しておく
圧迫面接で焦ってしまう最大の理由は「予想外の厳しい質問に動揺すること」です。
あらかじめ質問される可能性の高いパターンを把握し、回答の骨組みを作っておくことで心のゆとりが生まれます。
- 深掘り質問(「なぜ?」「具体的には?」)への回答
- 自分の弱みや経歴の懸念点に対するポジティブな言い換え
- 志望動機における「他社ではなくなぜ自社か」の明確な理由
回答は一言一句完全に丸暗記する必要はありません。
「このテーマを聞かれたらこのエピソードを話す」という軸を事前に整理しておくことが大切です。
面接の種類ごとの想定質問はこちらの記事で紹介しているので、ぜひ活用してください。
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②端的な回答を心掛ける
面接官から厳しい指摘を受けたり緊張したりすると、焦りからつい説明が長くなってしまいがちです。
しかし、ダラダラとしたまとまりのない回答は「論理的思考力が足りない」「結局何が言いたいかわからない」という印象になってしまいかねません。
質問されたら、まずは「結論から話す(PREP法)」を徹底しましょう。
- P(Point・結論):私の強みは、困難な状況でもあきらめない粘り強さです
- R(Reason・理由):なぜなら、厳しい目標にぶつかったときこそ、自身の成長の機会だととらえているからです
- E(Example・具体例):実際に大学の部活動では、レギュラー落ちの挫折を経験しましたが、毎日1時間の自主練習を半年間やり抜き、目標だった大会出場を果たしました
- P(Point・まとめ):この粘り強さを活かし、御社の厳しい業務環境でも成果が出るまでやり抜きます
結論から簡潔に伝えることで、説得力が増すだけでなく、落ち着いた印象をアピールできます。
面接での話し方はこちらの記事でも解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
面接の話し方で絶対押さえたいポイント6選|避けるべき話し方も解説
③不安な表情や態度を出さない
圧迫面接では、面接官は回答内容だけでなく「プレッシャーがかかったときの表情や態度」を厳しくチェックしています。
- 目線が泳ぐ、下を向く
- 声が急に小さくなる、早口になる
- 貧乏ゆすりや手元の落ち着きがなくなる
こうした挙動が出ると「ストレスに弱い」と判断されかねません。
面接官の態度が冷たくても、しっかりと目や鼻のあたりを見て、姿勢を正し、ハキハキとした声で答えるよう意識しましょう。
④うわべだけで話をしない
威圧的な雰囲気に呑まれると、その場をやり過ごそうとして、思ってもいないことや調子の良いことを言ってしまうことがあります。
しかし、面接官はその言葉の浅さを見抜き、さらに厳しい深掘り質問を重ねてくるケースが多いです。
自分を過剰に良く見せようとする必要はありません。
自分の言葉に責任を持ち、「過去の体験」に基づいた具体性のある本音を語ることが、好印象を残すために必要となります。
⑤否定的な質問でもポジティブに回答する
「それって意味あるの?」「我が社には向いていないと思うけど」といった否定的な言葉を投げかけられた際、感情的に反論したり意気消沈したりするのは逆効果です。
受け答えの基本は「一度受け止めてから、ポジティブに打ち返す」こと。たとえば、

学生
おっしゃる通り、〇〇の点では知識不足な面もございます。
だからこそ入社までに〜〜の学習を進めており、現場でも貪欲に吸収して補ってまいります。
というように否定を肯定的な成長のきっかけに変換して答えることで、高い柔軟性とメンタルのタフさを評価してもらえます。
⑥自分の存在を否定されているわけではないことを念頭に置く
圧迫面接を受けると、「自分自身を否定された」「人として嫌われているのではないか」とショックを受けてしまう学生は少なくありません。
しかし、面接官が厳しい態度を取る理由は、あくまで「選考上の演義(役割)」としてストレス耐性や対応力をチェックしているからです。
あなたの人間性や人格そのものを否定しているわけではありません。
「これは面接官が役割を演じているシチュエーションテストだ」と一歩引いた視点を持ち、割り切って冷静に対応しましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!圧迫面接=評価の証とも考えられる
「合格に近づいている」ととらえよう
実は、圧迫面接が実施されるのは選考の中盤〜終盤が多いという傾向があります。
つまり裏を返せば、その段階まで進んでいる時点で「合格ラインに近い評価を受けている」ということでもあります。
「評価されているんだな」と前向きにとらえながら、落ち着いて受け答えしてみてください。
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圧迫面接でなくハラスメントに該当するケース
圧迫面接は学生の対応力やストレス耐性を見極めるための手法ですが、業務や選考に関係のない言葉で傷つけたり、個人の尊厳を害したりする発言は「圧迫面接」ではなく「ハラスメント」に該当します。
もし遭遇した場合は、無理に自分を責めたり耐えたりする必要はなく、「こちらから願い下げだ」という気持ちで辞退してしまって問題ありません。
入社後に苦しむリスクを未然に回避できたととらえ、気にせず次の選考へ気持ちを切り替えましょう。
①侮辱的な発言をされた
- こんなこともわからないなんて、頭が悪いんじゃないの?
- 学歴のわりに全然大したことないね
- 見た目がパッとしないから営業には向かないよ
能力や容姿、学歴などを直接的におとしめる言葉や、バカにしたような暴言を吐く行為はハラスメントに当たります。
企業が学生の思考力や対応力を測るために厳しい質問をすることと、人として侮辱することはまったく別物です。
業務上の合理的な理由がない暴言や暴言に近い言葉遣いは、面接の範囲を大きく逸脱しています。
②パーソナリティを否定するような質問をされた
- 君みたいな暗い性格じゃ、うちでは絶対通用しないよ
- 親の育て方が悪いからそういう考え方になるんだよ
- 自己主張が強すぎて、人としてどうかと思う
性格や人柄、育ってきた家庭環境など、本人の本質的なパーソナリティや背景を根本から否定・攻撃する質問や発言です。
選考において「自社の社風に合うか(適性)」を判断することはあっても、個人の人格や人間性そのものを否定する権利は企業側にはありません。
厚生労働省のガイドラインでも、適性や能力に関係のない事項(家族の職業や家庭環境など)を把握することは不適切な選考とされています。
③出身地を否定するような発言をされた
- 〇〇県の人はのんびりしすぎていて仕事ができない人が多いんだよね
- 田舎出身だから都会のスピード感について来られないんじゃない?
- 〇〇地方の出身者は頑固だから扱いづらいんだよね
出生地や出身地域、居住地に対する偏見に基づいた差別的な発言は、過度な地域差別に該当します。
本来、就職選考は「本人の適性と能力」のみに基づいておこなわれるべきです。
本人の意思や努力ではどうにもできない「出身地やルーツ」を理由に否定や不利益な扱いをすることは、厚生労働省が定める「公正な採用選考の基本」の基準にも明確に違反しています。
④セクシャリティに関する質問をされた
- 今お付き合いしている人はいる? 結婚や出産の予定は?
- 恋人は男なの? 女なの? 彼女(彼氏)の写真見せてよ
- 女性(男性)なんだから、もっと〇〇らしく話せないの?
性別や結婚・恋愛・出産に関する質問、あるいは性的指向や性自認にかかわる質問をすることはセクシャルハラスメントに該当します。
「結婚後も働き続けるか」「恋人の有無」といったプライベートな質問は、業務上の能力とは一切関係がありません。
特に性別の役割分担を前提とした発言や、個人の性的なプライバシーにふみ込む質問は選考の場において固く禁じられています。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!悪意のある企業にしがみつく必要はない!
内定辞退も検討するべき
明らかに悪意をもった質問をしてくる企業であれば、選考辞退も検討したほうが良いと思います。
常識から外れた態度をとることが黙認されているような企業は、いわゆるブラックと呼ばれる企業の可能性が高いです。
学生に真摯に向き合ってくれる企業はたくさんあるので、入社前からひどい扱いを受けるような企業の選考を最後まで受ける必要はありませんよ。
キャリアセンターに相談するのも手
志望度の高い企業だった場合など、選考を受け続けるか否かを迷う場合は、一度大学のキャリアセンターを訪れてみるのがおすすめです。
キャリアセンターには過去に同じ企業を受けた学生のデータがある場合も多く、そこで圧迫面接がよく実施される企業なのかを確かめることができます。
もし「たまたま感じの悪い面接官に当たってしまっただけ」の可能性があるのであれば、一考の余地があると考える人もいるかもしれません。
いずれにせよ、自分一人で考えずに、周りを頼りながら慎重に判断するようにしましょう。
圧迫面接に遭遇した際のNG行動
圧迫面接を受けると、強いショックや焦りからつい望ましくない行動をとってしまうことがあります。
しかし、感情に任せた振る舞いをしてしまうと、面接官に「ストレスへの耐性がないのでは」「感情をコントロールすることができないのでは」と懸念され、選考で不利になってしまいます。
ここからは、圧迫面接の場で絶対に避けるべき3つのNG行動を解説します。
どれだけ圧迫感があっても、最後まで冷静に対処できるよう頭に入れておきましょう。
①面接官を敵と見なす
否定的な質問や不快な態度をとられると、どうしても面接官を「攻撃してくる敵」ととらえたくなってしまいますよね。
しかし、面接官は決してあなたに嫌がらせをしたいわけではありません。
あくまで選考の役割として、ストレス耐性や対応力を見極めるために威圧的な態度や質問の深堀りをしているのです。
その面接官は入社後にあなたを温かくサポートしてくれる先輩や上司になる可能性もあります。
「自分を不当に攻撃する敵」ではなく、「自分の強みや魅力を知ってもらうための相手」という意識を持ち、誠意を持ってコミュニケーションを取りましょう。
②感情的な言動をする
圧迫面接では、発言内容だけでなく「プレッシャーがかかったときの感情の動き」も見られています。
不安や怒りに任せた感情的な言動をとってしまうと、社会人としてのセルフコントロール能力を疑われる可能性がありますよ。
- 厳しい指摘をされて面接の途中で泣き出してしまう
- 否定されたことに腹を立て、声を荒げて反論する
- 焦りや不満からあからさまに表情を引きつらせる・睨みつける
不安からオドオドした態度を見せれば「打たれ弱い」と評価され、怒りを露わにすれば「感情の起伏が激しく一緒に働きづらい」と判断されてしまいます。
厳しい指摘を受けたときこそ一呼吸置き、冷静かつ論理的な発言を心掛けることで、プレッシャーに強いタフさをアピールしましょう。
面接の途中で泣いてしまった経験のある学生はこちらの記事も読んでみてくださいね。
面接で泣く理由とは? とっさの対処法や絶対に泣かないための対策
③面接の途中で席を立つ
面接官のそっけない態度や否定的な言葉が続くと、「どうせもう不合格だ」とあきらめて、投げやりな気持ちから途中で席を立って帰りたくなるかもしれません。
しかし、途中で選考を放棄してしまう行動は絶対に避けましょう。
圧迫面接は応募者全員に対して同じトーンでおこなわれているケースが多く、面接官の表面上の態度だけで合否を判断することはできません。
手応えがないと感じていても、最後まで冷静かつ誠実に対応できたことが高く評価され、合格につながるケースは多々あります。
仮に「この企業には絶対に入社したくない」と途中で感じたとしても、圧迫面接を最後までやり切った経験は、今後の他社の選考において大きな自信や話のネタになります。
最後まであきらめず、面接の練習の場として誠実に応対し切りましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!意識しすぎは心身の負担になることも
なるべくポジティブな心持ちで臨むべし
圧迫面接を意識しすぎてしまうと、面接官の発言や反応に過度に敏感になり、自然な面接も圧迫面接だと勘違いしてしまうことがあります。
実際、学生から「これは圧迫面接でしょうか」と相談されて詳しく話を聞くと「よくある面接の流れだった」ということもありました。
「実力を発揮できる状態」を第一に考えよう
あまりにも敏感になると、面接を受けることそのものが苦痛になってしまうことも。
気持ちはよく理解できますが、「自分に興味を持っているからたくさん質問してくれるのだ」などとプラスにとらえたほうが楽な気持ちでいられますし、実力を発揮しやすくなりますよ。
必要以上に身構えるのではなく、面接を良いものにしようとポジティブな心持ちで面接に挑んでみてはいかがでしょうか。
【Q&A】圧迫面接についてよくある疑問に回答!
圧迫面接を経験したりその存在を知ったりすると、「本当にそんな企業に入って大丈夫なのかな」「どうしてそんなことをするんだろう」と疑問や不安が尽きないはずです。
そこでここからは、学生から寄せられる圧迫面接に関するよくある質問に、キャリアアドバイザーの視点から具体的に回答します。
Q.そもそも圧迫面接をする企業に入社して大丈夫?
A. 社内でパワハラが常態化しているリスクやブラック企業の可能性があるため、選考の辞退も含めて慎重に判断すべきです。
面接は外部の人材である学生に対して本来最も誠実に対応すべき場であり、そこで威圧的な態度を取る企業は、社内でもハラスメントが常態化している可能性がゼロとは言い切れません。
また、度を超えたストレス耐性を求めてくる背景には、サービス残業や過度なノルマ設定が常態化している懸念もあります。
内定が出たとしても安易に決めず、口コミサイトで社風を調べたり離職率を確認したりして、自分を守るために後悔のない決断をしてください。
Q.圧迫面接をする企業があるのはなぜ?
A. アメリカ発祥の面接手法として定着し、企業の採用基準や文化として根づいてしまっているからです。
圧迫面接はもともと選考手法の一つとして世界的に広まった経緯があり、長年このスタイルを続けている企業では「圧迫面接に耐えられるか」自体が合否基準となっているケースもゼロではありません。
面接官自身も「面接とは厳しくあたるものだ」という固定観念を持っていることが多く、古い組織体制や考え方を急に変えることが難しいため、現在でもこのような面接をおこなってしまう企業が残っています。
Q.圧迫面接だと勘違いしやすいケースは?
A. 面接官が真剣だからこそおこなう「論理的な深掘り」や「無駄を省いた淡々とした進行」は圧迫面接ではありません。
回答に対して「なぜ?」と何度も質問されると追い詰められたように感じがちですが、さまざまな角度から意図を探る深掘りはあなたの考えを深く理解しようとする関心の表れです。
また、アイスブレイクや笑顔がなく淡々と進む面接も、限られた時間内で素早く評価するための効率化や真剣さの裏返しであって、威圧しているわけではありません。
面接官の表面的なリアクションに惑わされず、自分に向き合ってくれている姿勢だと好意的にとらえて対応しましょう。
Q.一度圧迫面接を受けてしまいその後の面接が怖い……。
A. あなたの価値や能力とは一切関係がないため、「面接官が役割を演じていただけ」と割り切って次の選考へ気持ちを切り替えましょう。
不当に否定されたり冷たい態度をとられたりしても、あなたが悪いわけでは決してありません。
相手が未熟だったか「嫌な役」を演じていただけと客観視し、トラウマを乗り越えるマインドを持ちましょう。
次の面接では厳しい質問が来ても一度深呼吸をして冷静に答える意識を持ち、模擬面接などで成功体験を重ねて自信を取り戻すことが大切です。
就活はお互いを選ぶ場ですので、あなたをリスペクトしてくれる魅力的な企業との出会いに向けて一歩ふみ出してください。
面接が怖いときの対処法や模擬面接のやり方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
面接が怖いときの対処法:
面接が怖い…考えられる理由と恐怖心をなくすための対処法4つ
模擬面接のやり方:
質問&チェック項目付き|模擬面接は6ステップのやり方で効果アップ
圧迫面接での質問例を押さえて事前に心構えをしておこう!
圧迫面接に遭遇すると誰でも動揺してしまいますが、面接官の意図やよくある質問パターンを事前に把握しておけば、必要以上に恐れる必要はありません。
大切なのは、否定的な言葉に感情的にならず、面接官が求めるストレス耐性や臨機応変な対応力をアピールすることです。
ただし、人身攻撃やハラスメントに当たる言葉まで耐え忍ぶ必要はありません。
事前にしっかり回答の準備と心のシミュレーションをおこない、どのような場面でも落ち着いて自分らしさを出せる状態で選考に臨みましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

キャリアアドバイザーが読み解く!ストレスがかかりやすい職種で実施される傾向
キャリアアドバイザー
乾 花穂子
プロフィールをみるプレッシャーへの耐性が見られる!
圧迫面接は、コンプライアンス上の問題もあり、昨今かなり少なくなくなってきています。
ただ、肌感で言うと2割程度は残っている印象ですね。
特に以下のように論理的思考力や自頭の良さ、プレッシャーに打ち勝つ精神的な強さが求められる業界には根強く残っているように感じます。
・金融業界
・コンサルティング業界
・成果主義の傾向が強い営業職
ストレスがかかりやすい職種や業務内容だからこそ、企業はそれに耐え得る資質があるのかを見極めようとしているのです。