眼鏡業界の魅力は? 業界動向とやりがいを解説|志望動機の例文あり

この記事のアドバイザー

目次

  1. 眼鏡業界で働く魅力を知って就職先の候補に入れよう! 
  2. そもそも眼鏡業界ってどんな業界? 
  3. 2パターンのビジネスモデルがある
  4. 海外進出が活発な企業が多い
  5. 眼鏡業界の全体像と動向を理解しよう! 
  6. 規模:近年縮小傾向
  7. 売上:コロナの影響を受けたが回復傾向にある
  8. 課題:低価格化と通販への移行の難しさ
  9. 事業展開:海外展開やM&A、ファッションアイテム化
  10. 眼鏡業界の代表的な5つの企業
  11. メガネトップ
  12. ジンズホールディングス
  13. パリミキホールディングス
  14. Zoff(インターメスティック)
  15. ビジョナリーホールディングス
  16. 眼鏡業界の主な仕事を知ろう! 
  17. ①販売
  18. ②デザイン
  19. ③製造
  20. 眼鏡業界の魅力や働くやりがいとは? 
  21. 顧客の目の健康に貢献できる
  22. 目や眼鏡に関する専門的な技術が身に付く
  23. 接客スキルと専門知識の両方を得られる
  24. 眼鏡業界で働くうえで大変なところ
  25. 販売のノルマに苦しむときもある
  26. 一人前になるまでに多くの経験や勉強が必要になる
  27. 勤務先のブランドの眼鏡を購入しなければいけない
  28. 持っておくと眼鏡業界で役立つ資格
  29. 眼鏡作製技能士
  30. 販売士
  31. 眼鏡業界に向いている人の4つの特徴
  32. ①傾聴力が高い人
  33. ②几帳面な人
  34. ③勤勉な人
  35. ④ファッションに関心がある人
  36. 眼鏡業界の志望動機を作るときのポイント
  37. 企業ごとの特色を理解して差別化する
  38. 業界の課題にどうアプローチできるかを内容に入れる
  39. 眼鏡業界を目指す人へ! 志望動機の例文3選
  40. 例文①他社との差別化ができている例
  41. 例文②採用するメリットを提示できている例
  42. 例文③将来やりたいことが明確になっている例
  43. 眼鏡業界の全体像や企業への理解を深めて選考に進もう! 

眼鏡業界で働く魅力を知って就職先の候補に入れよう! 

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。業界研究を進めている学生から

「眼鏡業界って、どのような業界なのですか?」
「眼鏡業界に興味があるのですが、仕事内容ややりがいはなんですか?」

と質問を受けます。眼鏡業界は、名前の通り眼鏡の製造・販売をおこなう業界のことです。最近は視力が悪くなくても、ファッションとして眼鏡を身に付ける人も増えているので、多くの人に親しみのある業界であるといえます。

しかし、眼鏡に親しみがあっても、眼鏡業界のビジネスモデルや仕事のやりがいなど、眼鏡業界についての詳しい情報は知らない学生が多いです。

この記事では、眼鏡業界の全体像や主要企業、仕事のやりがいや向いている人などを紹介します。ぜひ眼鏡業界についての理解を深めて、就活に活かしていきましょう。

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そもそも眼鏡業界ってどんな業界? 

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眼鏡業界って、そもそもどんな業界かほとんど知らないです……。

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商品は使ってても眼鏡業界については知らない人が多いですよね。
詳しく解説します。

眼鏡業界とは、眼鏡の製造・販売をおこなう業界ですが、眼鏡業界を詳しく知っている学生は少ないと思います。ここでは、眼鏡業界を知る最初のステップとして、ビジネスモデルや業界の特徴を解説します。

2パターンのビジネスモデルがある

まずは、眼鏡業界のビジネスモデルを知りましょう。眼鏡業界には主に2つのビジネスモデルがあるので、詳しく説明していきます。

卸売業などが介入する従来のビジネスモデル

まず、眼鏡業界のスタンダードなビジネスモデルを紹介します。

商品の流れとしては、眼鏡のレンズやフレームなどの部品を製造する「部品メーカー」から「卸売業」が部品を仕入れて、「眼鏡企業」へと商品を卸します。そして、「眼鏡企業」が「消費者」に商品を販売します。

このように、このビジネスモデルでは眼鏡企業が消費者に商品を届ける前に、2つの企業で費用が発生しています。そのため、企業として利益をあげるためには、眼鏡の値段を上げるしかありませんでした。

眼鏡業界が直接販売する新しいビジネスモデル

次に、もう1つのビジネスモデルです。これは従来型とは異なり、仲介企業が存在しないビジネスモデルになります。つまり、「眼鏡企業」が、商品の企画から生産、販売のすべてを担い、企業が直接「消費者」に商品を届けられるということです

このビジネスモデルによって、仲介料を削減でき、低価格でも眼鏡が販売できるようになりました。最近の眼鏡がファストファッション化してきたのは、このようなビジネスモデルが要因ともいえます。

この形式のビジネスモデルは「SPA方式」といわれていて、アパレルブランドの「UNIQLO」のビジネスモデルとして有名です。そして、このSPA方式を眼鏡業界に持ち込んだ企業は「JINS」だといわれています。

SPA方式とは
  • “Speciality store retailer of Private label Apparel”(製造小売業)の頭文字の造語。
    企画から製造、販売までを垂直統合させることで仲介する無駄を省いたことで、消費者ニーズに迅速に対応できるビジネスモデル。

眼鏡業界の主要企業の詳細についてはこのあと詳しく説明するので、そちらも参考にしてみてください。

海外進出が活発な企業が多い

あまりイメージはないかもしれませんが、眼鏡業界は海外進出も活発です。

もちろん日本での販売にも力を入れていますが、それに加えて海外展開をして売り上げを上げようという動きが活発になっているのです。眼鏡は世界で共通の商品であり、商品を現地に合わせる必要もないため、海外進出もしやすかったということも要因の1つといえるでしょう。

今では、海外に100店舗以上展開している企業もあるほど、眼鏡業界の海外進出は一般的になっています。仕事で海外にかかわりたいという学生にとっては、意外と狙い目な業界ですよ。

同じような業界として、小売業界があります。もし興味がある人は、この記事も参考にしてみてくださいね。

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根岸 佑莉子

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他の販売系の業界と異なり眼鏡業界は顧客の年代の幅が広い

同じ販売系の業界であっても、アパレル企業ではブランドによってターゲットとしている年齢層が異なりますよね。ですが眼鏡業界であれば、ひとつのブランドであっても子どもから大人までが利用しますよね。そのためアパレル企業よりも顧客の幅が広く、販売員一人ひとりの接客スキルや、眼鏡業界のマーケティングが重要になります。

たとえば、人口が多い団塊ジュニア世代が眼鏡を使うようになることを見込んで、国内で店舗拡大をしたというマーケティング施策が有名です。また、マーケティングの一環として、説明したとおり眼鏡業界は海外市場への進出を果たしています。スマートフォンの普及によって近視の子どもが増えることを予想し、国内だけでなく海外にも市場を拡大しているようです。

このように、たとえ眼鏡業界の企業一社であっても幅広い顧客へアプローチできることは、他の業界にはない特徴のひとつですね。

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眼鏡業界の全体像と動向を理解しよう! 

眼鏡業界の業界研究には、市場規模や売り上げの推移についての情報も必要ですよね。ここでは、眼鏡業界の全体像と最近の動向について解説します。

規模:近年縮小傾向

日本国内の眼鏡業界の市場規模は減少傾向にあります。理由は大きく2つあります。

眼鏡業界の市場規模が縮小している理由
  • 少子化による人口減少
  • コンタクトレンズの人気

この2つの理由は、互いに影響しあっています。国内の人口が減ることで、眼鏡を購入するそもそもの母数が減ってしまいますよね。そして、母数が減っているにもかかわらず、コンタクトレンズの人気が上昇しているため、眼鏡業界の規模はだんだん縮小してしまっているのです

そのため、そんな縮小する国内市場の中でも、いかに他社と差別化して顧客を獲得するかが鍵になります。

売上:コロナの影響を受けたが回復傾向にある

市場規模の縮小とは反して、売上は上昇傾向にあります。もちろん眼鏡も生活必需品とはいえ、新型コロナウイルス感染症の影響を受け2020年は売上が若干減少しましたが、2021年は増加に転じています。翌年の2022年も売上は微増しており、回復傾向にあることが分かります。

売上が好調な背景としてPC用眼鏡やスポーツ用眼鏡などのように、眼鏡が視力を矯正するだけのものでなくなったことがあげられます。

特にPC用眼鏡は、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末の普及によって、眼精疲労や「スマホ老眼」が増加したことで売上を伸ばしているようです。「スマホ老眼」とは、至近距離でスマホを見続けたせいで、老眼のように目のピントがうまく調節できなくなってしまう症状のことをいいます。

「スマホ老眼」は一例ですが、PCやスマホは今後も普及していくことが予想されるので、眼鏡の需要という面では増え続けるといえるかもしれませんね。

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またアフターコロナで出かける機会が増えたことで、サングラスの需要が増加したことも売上が増加している要因の1つといえるでしょう。

課題:低価格化と通販への移行の難しさ

PC用眼鏡のようなシーン別眼鏡の需要が増えていても、眼鏡業界の売上が減少傾向にある理由は、コロナのほかにもあります。それは眼鏡の低価格化です。

これは、先ほど紹介したSPA方式によって仲介料を安くした分、安価な眼鏡が市場に出回るようになったことが原因といえます。1社が眼鏡を安く販売したことで眼鏡業界全体で価格競争が起こり、眼鏡を今まで通り売っても売上としては下がってしまったというわけです

また、通販の難しさも課題の1つです。なぜなら、眼鏡を作るためには視力を測ったり、顔とのフィット感を確かめるために実際に試着したりしないといけないためです。

コロナによって通販に移行した業界も多いですが、眼鏡業界は商品の特性によって、通販がどうしても難しくなります。そのため、いまだに店舗での販売に特化せざるを得ないという状況があるのです。

事業展開:海外展開やM&A、ファッションアイテム化

国内の市場規模が縮小してきている眼鏡業界ですが、その分海外への進出はどんどん進んでいます。アジア・ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアなど、さまざまな地域に展開しており、今後も各企業で海外進出は加速する見込みです

また、M&Aも少しずつおこなわれています。

眼鏡業界のM&Aの事例
  • 2017年:メガネスーパーの子会社・関西アイケアプラットフォームが、シミズメガネなどの11店舗の小売事業を譲り受ける
  • 2019年:JINS(ジンズ)が装飾品・装身具販売のVios INTERNATIONAL(ヴィオスインターナショナル)の眼鏡販売事業を譲り受ける

これらに加えて、眼鏡のファッションアイテム化も進んでいます。

最近、眼鏡をファッションの一部としてとらえて、洋服によって眼鏡を変えるという人も増えてきました。より多くの人にこのような考えが広まれば、眼鏡の需要は今より高まるのではないかと予想されています。

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眼鏡業界の代表的な5つの企業

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眼鏡業界についてなんとなく理解が深まりましたが、実際選考を受けるとしたらどういう企業があるのでしょうか? 

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選考のためには、具体的な企業名も知っておく必要がありますね。
眼鏡業界の主要企業について解説します。

眼鏡業界の全体像がなんとなくわかってきたところで、眼鏡業界にどのような企業があるのか知りましょう。それぞれの会社概要や特徴などを説明します。

メガネトップ

メガネトップは、「眼鏡市場」を中心に1000店舗以上を展開しており、眼鏡業界で売上1位を獲得している企業です。事業内容はメガネ・コンタクトレンズ・補聴器などの接客販売や、メガネフレームの開発・製造になります。

会社のビジョンとして掲げているのは「お客様第一主義」を本当の意味で実現すること。顧客が期待している以上のサービスを提供して、常に顧客にとっての「いちばんのメガネ店」であることを目指している会社です

社風としては、個人のライフスタイルにあったキャリアを尊重してくれるようです。その人に合った教育プログラムがあるのも魅力的なポイントですね。

ジンズホールディングス

ジンズホールディングスはビジネスモデルの説明でも触れたように、眼鏡業界にSPA方式のビジネスモデルを持ち込んだ企業です。そのため、「眼鏡業界のユニクロ」とも呼ばれています。

JINS(ジンズ)の特徴は、高品質で低価格の眼鏡を提供していること。主力商品である「エアフレーム」も、高品質でありながら低価格な商品です。加えて、顧客のニーズを捉えた企画力の高さも特徴といえますね。

そして、海外展開も活発で、中国・アメリカ・台湾などを含めて185店舗を展開しています。ビジョンとしても「世界一愛されるアイウエアブランド」を目指しているので、世界を見すえた眼鏡企業といえるでしょう。

パリミキホールディングス

パリミキホールディングスは、50年以上続いている老舗眼鏡企業です。ここは、高価格な充実したアイケアサービスだけでなく、ファッションとして楽しめる低価格な眼鏡も取り扱っているという、老舗の良さと時代の流行りを両立している企業になります

また、人工知能を駆使して、顧客に最適なデザインを提供する「ミキシムデザインシステム」を世界で初めて開発しました。これは、これまで蓄積されたデータから、顔の輪郭やパーツを分析し、顧客一人ひとりに合わせたデザインの眼鏡を提供するというシステムです。

会社全体として「第一にお客様とその未来のために」という理念の元、システムの開発やサービスの向上に取り組んでいる企業といえます。

Zoff(インターメスティック)

インターメスティックは、あまり聞きなじみがないかもしれませんが、Zoffの運営会社です。インターメスティックが本部として眼鏡の企画販売をおこなっており、その子会社の株式会社ゾフ(Zoff)で店舗展開をおこなっています。

  • 企業名:株式会社インターメスティック(株式会社Zoff)
  • 従業員数:2,605名
  • 設立年月日:1993年5月20日
  • 主な販売店:Zoff(ゾフ)、GLASSAGE(グラッサージュ)

新卒の場合は、株式会社ゾフとして採用活動をおこなっているので、インターメスティックも覚えておくと運営会社として覚えておくと良いと思います。

Zoff(ゾフ)もJINS(ジンズ)と同じように、SPA方式のビジネスモデルを採用している企業です。安価ながら高品質な眼鏡を提供していることが特徴で、「メガネは5,000円の時代」という価値観を広めた企業とされています

また、眼鏡は注文から手元に届くまで数日かかるという眼鏡業界の常識を破り、即日仕上げを実現したのも特徴の1つです。高くて時間がかかるという従来の眼鏡業界の価値観を変え、眼鏡業界に革命を起こした企業といえます。

ビジョナリーホールディングス

ビジョナリーホールディングスは、メガネスーパーを運営している企業です。メガネスーパーは低価格な眼鏡を提供する店舗が増えたことで一時期下火でしたが、高いホスピタリティの接客により、徐々に売上を回復してきています。

この企業の特徴は、「アクション会議に参加できる」というところです。アクション会議とは経営の最終決定をする会議で、新人からベテランまで誰でも社長とともに議論ができる場です。そのため、新人でも会社の経営に主体的に参加することができます。

このように、全国展開するような大きな眼鏡企業でありながら、大きな裁量権を持ったうえで働けるのはほかの企業にはないメリットといえます

眼鏡業界の主な仕事を知ろう! 

眼鏡業界に就職した場合、実際どのような仕事をすることになるのでしょうか。働く仕事がイメージできないと志望動機もうまく考えられないですよね。まずは眼鏡業界の主な3つの仕事を理解しましょう。

①販売

眼鏡業界に就職した人のほとんどは、店舗での販売業務を経験することになります。詳しい業務内容は、大きく分けて以下の5つです。

販売の仕事内容
  • 接客
  • フレームやデザイン選び
  • 度数の調整
  • 視力検査
  • 眼鏡の加工

上記の仕事のなかで、接客・デザイン選び・度数の調整は、専門的な知識がなくてもおこなうことができます。しかし、視力検査と眼鏡の加工は、目の構造や医学的な知識がスキルが必要になります。

そのため、まずは接客で眼鏡の販売を経験しながら目に関する知識やスキルを磨いて、仕事の幅を広げていくイメージをもっておくと良いでしょう。スキルを磨いていけば、店舗の社員から店長、本部の社員へとキャリアアップの可能性も広がりますよ。

②デザイン

眼鏡のデザインを担当する眼鏡デザイナーという仕事もあります。主な仕事は、眼鏡のデザイン制作です。近年、眼鏡はファッションとしても注目されてきているので、眼鏡デザイナーにはファッション性と機能性、かけ心地などを考慮したデザインが求められます。

また、デザインのほかにも素材を決定するのも大切な仕事です。デザインと素材を決定して初めて、ゼロから眼鏡を生み出せるのです。Webや紙などの平面ではなく、立体的な眼鏡としてアウトプットできるのは、眼鏡デザイナーのやりがいといえますね

しかし、新卒の未経験で眼鏡デザイナーを募集している企業はとても少ないです。もし目指したい場合はプロダクトデザインの勉強をするか、現場で経験を積む必要があるので注意してくださいね。

③製造

製造は、眼鏡の部品を作る仕事です。主にレンズやフレーム、眼鏡の周辺部品の製造を担当しています。

眼鏡は機械ではなく人の手による作業も多く、1つの眼鏡ができるまでに150〜300ほどの工程が必要と言われています。繊細な作業が多いので、手先の器用さや集中力の高さが必要とされる仕事です。

新卒で正社員として眼鏡の製造職を募集している企業はあまりありませんが、眼鏡業界の仕事の1つとして知っておきましょう。

眼鏡業界の魅力や働くやりがいとは? 

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眼鏡業界で働くやりがいって、どんなものがあるのでしょうか。

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眼鏡業界だからこそのやりがいがあるので、解説していきます!

先ほど眼鏡業界の仕事を紹介しましたが、新卒で就職するとなると、まずはほとんどが販売職に配属されます。販売の仕事に対して、あまり魅力を感じないという人もいるかもしれませんが、眼鏡業界の販売職には、ほかの業界にはないやりがいがあります。

ここでは眼鏡業界で働くからこそ得られるやりがいを紹介します。

顧客の目の健康に貢献できる

眼鏡業界の販売職では、ただ商品を売るのではなく、顧客の目の健康を一緒に考えられます。視力は顧客の生活や人生においてなくてはならないものなので、人生単位で目の健康に貢献できるのは、大きなやりがいといえます

また、顧客に合う眼鏡を届けて喜んでもらえるのも、やりがいの1つです。

眼鏡は、顧客の骨格や顔のパーツによって似合うデザインや形が異なります。そのため、顧客一人ひとりに合わせて選び、加工や調整をおこなう必要があるのです。これらの調整がうまくいって、顧客にぴったりの眼鏡を提供できたときに、大きなやりがいを感じられますよ。

目や眼鏡に関する専門的な技術が身に付く

仕事内容に視力検査や眼鏡の加工があるので、眼鏡業界では、働くうちに自然と目や眼鏡に関する専門的な技術が身に付きます。もちろん勉強は必要ですが、現場経験から学ぶこともたくさんあるでしょう。

眼鏡の加工や調整の技術は、独学で勉強してもなかなか実践することが難しいです。しかし眼鏡業界なら、未経験から就職しても、働くうちに専門的な知識が身に付けられます

接客業は接客以外のスキルを身に付けることが難しいといわれる職種ですが、プラスアルファで手に職を付けられるという点は魅力の1つですね。

接客スキルと専門知識の両方を得られる

眼鏡業界の販売職は、仕事内容を考えると技術職でもあります。そのため、接客の基本的なスキルを身に付けながら、専門知識を得られるので、販売職と技術職のいいとこどりができるのです

また、眼鏡に関する知識や技術は、磨けば磨くほど高度なレベルの仕事ができるので、長く勤めることで、仕事の幅も広がります。

同じ眼鏡業界なら経験者として転職できるうえに、目に関する専門知識を活かして眼科に転職する人もいます。このように、ほかの専門分野でも活かせる知識を得られるのは、眼鏡業界ならではのやりがいですね。

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販売職であっても専門的な知識やスキルが身に付く

眼鏡業界に興味があるけど、将来は眼科へ転職したいということではないし将来が不安と感じている学生もいるのではないでしょうか。ですが、眼科以外にも転職活動で眼鏡業界の販売経験が活かせる仕事は多数あります。

たとえば、来店した顧客のニーズをヒアリングして、一人ひとりにあった商品を提案することにやりがいを感じる人は、営業職やコンサルタントとして必要なスキルを身につけることもできますよ。

営業職に対して「商品を売りつける」というイメージがあるかもしれませんが、そのイメージは間違いです。必要とされている商品しか購入してもらうことはできないので、きちんと悩みやニーズに寄り添うことが大切なのです。コンサルタントも同様に、クライアントの課題を特定するためには、寄り添って対応することが求められているのです。

このように他の業界や職種でも活かせる経験が眼鏡業界では積めるため、将来的にキャリアアップを考えている人にもおすすめですね。

眼鏡業界で働くうえで大変なところ

眼鏡業界はやりがいが大きい分、大変なこともあります。販売職としても技術職としても大変なところがあるので、どちらも解説します。

販売のノルマに苦しむときもある

これは眼鏡業界に限ったことではないかも知れませんが、販売ノルマに苦しむことがあります。

眼鏡がだんだんファッションアイテムとして認識されてきたとはいえ、「1本持っていれば十分」と考える人もまだまだ多くいます。それに加え、眼鏡は比較的値段が高い商品なので、接客の難易度も高くなるのです。

企業や店舗によってノルマの有無は変わると思いますが、ノルマがある場合は販売に苦労するかもしれません

一人前になるまでに多くの経験や勉強が必要になる

眼鏡の販売員として一人前になるためには、基本的な接客のスキルに加えて、眼鏡の技術者としてのスキルも必要です。

接客のスキルは、実際の接客を経験することでだんだん身についていきますが、技術や知識の面では個人での勉強が必須になります。そのため、新人のうちは覚えることも勉強することも多く、手一杯になってしまうことがあります。

しかも眼鏡の加工や調整に関しては、知識として頭に入っていても、実践できるかは別問題になります。そのため、技術面でも一人前になるためには、勉強しながら何年か現場経験を積む必要があるので、地道に努力するのが苦手な人は大変かもしれません。

勤務先のブランドの眼鏡を購入しなければいけない

販売員として、自分が働くブランドの眼鏡を着用しないといけないという大変さもあります

特に眼鏡は決して安い商品ではありません。しかも、近年ファッションアイテムとしても認識されるようになったことでデザインの流行りが生まれており、流行りに合わせて眼鏡を買いなおすこともあります。

このように、仕事内容とはまた別で出費がかさむという大変さもあるのです。

持っておくと眼鏡業界で役立つ資格

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眼鏡業界って資格がないとできない仕事もあるのでしょうか?

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基本的に資格がなくてもできますが、将来キャリアアップを目指すなら資格を取るのもおすすめですよ。

眼鏡業界の仕事は技術職でもあると言いましたが、必須資格は特にありません。しかし、技術面の向上やキャリアアップに役立つ資格はあるので、2つの資格を紹介します。

眼鏡作製技能士

「眼鏡作製技能士」の資格は国家資格です。元々は「認定眼鏡士」という資格だったのですが、2022年4月から国家資格へと移行しました。

この資格を取ると「眼鏡の総合エキスパート」として認められることになります。技能士の具体的なスキルは以下の通りです。

眼鏡作製技能士とは
  • 眼鏡作製において、顧客の眼鏡の使用状況・使用目的に合わせて、視力の測定、レンズ・フレームの販売、加工前作業、レンズ発注・加工、フィッティング、引き渡し、アフターケアをおこなう眼鏡作製の総合エキスパート

選考段階からこの資格に挑戦しても知識が足りないと思うので、就職して業務に慣れてきた段階で挑戦すると、接客面でも技術面でもスキルを磨くことができますよ。

販売士

「販売士」はその名の通り、販売に関するプロを証明する資格です。1級から3級まであり、どの級から受験しても問題ありません。

販売士のレベル
  • 3級:販売員としての基礎的な接客マナーや販売技術が身に付いている
  • 2級:マネージャーとしての従業員の育成や在庫の管理の知識が身に付いている
  • 1級:店長や経営者としてのマネジメント全体やマーケティング戦略、人事・労務関係の知識が身に付いている

これは眼鏡業界に特化した資格ではありませんが、接客は眼鏡業界の仕事の重要な要素です。そのため、将来マネージャーや店長になりたいなら、早いうちから販売士の資格に挑戦してみてもいいかもしれませんね。

上記以外にも、就活に有利になる資格を知りたい人は、こちらも参考にしてみてください。

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眼鏡業界に向いている人の4つの特徴

眼鏡業界の仕事ややりがいを知って、少しずつ業界理解も深まってきたかと思います。しかし、選考を受ける際には、企業が求める人物像についても知っておいたほうがいいですよね。

求める人物像に合っていないと、眼鏡業界への興味があっても、選考を通るのは難しくなってしまいます。そのため、ここでは眼鏡業界にはどのような人が向いているのか紹介します。自分と照らし合わせて、いくつ当てはまっているか確かめてみましょう。

①傾聴力が高い人

眼鏡業界の接客では、ただ商品を売る能力だけでなく、顧客の視力の悩みや眼鏡に関する悩みを引き出す傾聴力が大切になります

なぜなら、眼鏡は顧客の生活の一部ともいえる商品だからです。そのため、顧客の悩みを丁寧にヒアリングして、適切に悩みを解決できる商品を提案しなければいけないのです。

そのため、聞き上手といわれるような傾聴力の高い人は向いています。眼鏡業界の販売職では、短い接客の時間でいかに顧客のニーズを引き出せるかがカギになりますよ。

「聞き上手」のアピールの仕方がわからないという人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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②几帳面な人

眼鏡業界の仕事は、繊細な作業が多くあります。たとえば、眼鏡の加工や度数の調整、眼鏡のフィッティングなどです。そのため、仕事に対して几帳面で手先が器用な人は向いています。

なかでも、顧客の骨格に合わせて眼鏡を微調整する作業は特に繊細なので、細かな作業が好きな人だとより向いているといえます

几帳面な人は仕事に関しても丁寧なことが多いので、顧客一人ひとりに向き合う眼鏡業界の接客もきっと向いているでしょう。

③勤勉な人

目や眼鏡に関する知識を身に付けるには、継続的に勉強する必要があります。そのため、常に学ぶ姿勢がある勤勉な人は向いています。

技術力を高めるためには、知識のインプットとアウトプットのバランスが大切です。忙しい中でもインプットを怠らずに技術を高めていけると、どんどんレベルも上がっていきます。

また、眼鏡業界のトレンドや流行についての収集力もあると、接客や商品企画の面でも役立てることができます。どの領域にもアンテナを立てて勉強できるとより良いですね。

④ファッションに関心がある人

最近、眼鏡がファッションアイテムとして認識されるようになったので、アクセサリーとしてのデザイン性が求められるようになりました。そのため、ファッションに興味があり、その目線から接客ができる人も向いているといえます。

ファッションとしての目線を持っていると、顧客の服の系統から似合う眼鏡を提案したり、服の流行に合わせて眼鏡のデザインを提案できたりします。

眼鏡のファッションアイテム化は最近どんどん進んでいるので、ファッションに興味がある人は歓迎されるでしょう

眼鏡業界の志望動機を作るときのポイント

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就活生

眼鏡業界の選考を受けてみたいと思うのですが、志望動機の作り方がわかりません……。

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キャリアアドバイザー

たしかに何を書いたらいいか迷ってしまいますよね。
眼鏡業界の志望動機を書くときのポイントを紹介します。

眼鏡業界は、基本的にどの企業でも任される仕事が似ているので、志望動機を工夫しないとありきたりなものになってしまいます。そのため、魅力的な志望動機を作るための2つのポイントを紹介します。

志望動機の書き方を詳しく知りたい人は、こちらも参考にしてみてくださいね。

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企業ごとの特色を理解して差別化する

新卒で眼鏡業界に就職する場合、ほとんどが店舗の販売職に配属されます。そのため「接客のスキルを活かしたい」などの志望動機だと、どの企業でも当てはまってしまうのです。

そのため、なぜその企業を志望するのかを明確にして、他社との差別化ができていることをアピールする必要があります

志望企業が提供している眼鏡の特徴や接客のポリシーなど、企業研究をすれば各企業がどのようなブランドなのか区別することができます。そのなかであなたが一番魅力を感じた企業を選んで、その会社でしか生み出せない価値を志望動機に入れると良いでしょう。

業界の課題にどうアプローチできるかを内容に入れる

眼鏡業界の市場規模や売上の推移からわかるように、業界全体として縮小傾向にあります。そのため、その課題に対してどうアプローチできるかも志望動機に加えられると良いでしょう。

課題へのアプローチを考えるときのコツは、実現可能性が高いかどうかです。この記事では、課題として「眼鏡の低価格化」を挙げましたが、解決策に「低価格化を食い止めて、元の価格に戻す」などを挙げるのはあまり良い考えではありません。

なぜなら、SPA方式を採用している企業が低価格化で売上を伸ばしている以上、その戦略をやめさせることは簡単ではないためです。他社を変えるのではなく、あなたが就職したい企業の戦略として、どのような解決策を考えられるかという視点が大切ですよ。

川﨑 瑛久

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他社との違いを見つけるには3つのポイントに着目しよう

実際に就活をはじめてみると、他者との差別化のイメージができずに悩んでいる人が多いのではないでしょうか。企業ごとの特徴を分析するときには、「①経営理念②一緒に働く人③仕事内容」の3つのポイントを押さえておくと良いですよ。

企業の理念やビジョンはもちろん企業によって異なります。たとえば、人々の目の悩みを解決するビジョンの企業があれば、グローバル展開をしたいという企業もあります。このように全く異なるビジョンであることも多いですよ。

また、インターンシップや企業説明会で社員とかかわる機会があった人は、社員の特徴が大きく異なることにも気づいたのではないでしょうか。実際に社員と接点をもったエピソードがある人は、組織風土や活躍している人の特徴で他社との比較もできますね。

仕事内容についても、新卒で入社した後にどのような仕事へ配属されるのかは企業によって異なります。また、配属された後のキャリアパスに関しても企業ごとに異なります。このように紹介した3つのポイントを意識して、高い志望度をアピールできるようになりましょう。

眼鏡業界を目指す人へ! 志望動機の例文3選

眼鏡業界の志望動機を書くときのポイントを理解したうえで、例文でイメージを膨らませてみましょう。

ここでは、眼鏡業界の志望動機を3つ紹介します。良い点を取り入れて、あなたの志望動機をもっと良いものにしましょう。

例文①他社との差別化ができている例

例文

私は、御社のホスピタリティの高い接客と充実したアイケアサービスに感銘を受け、御社を志望いたしました。

御社は、眼鏡が低価格で簡単に買えてしまう時代だからこそ、顧客一人ひとりと向き合う丁寧な接客と高品質な眼鏡を提供しており、着実にリピーターを獲得していると思います。

私もそのリピーターの一人で、御社で眼鏡を作った際の接客の丁寧さとサポートに感動しました。顔に合わせるために何度も調整をお願いしたり、パーツを変えたりしても、納得するまで一緒に考えてくれたことを覚えています。また眼鏡の品質に関しても、機能性やデザイン性ともに高く、どのようなシーンでも使える眼鏡だと感じます。

そのため、アルバイトの接客経験も活かして、顧客一人ひとりに向き合った接客を学び、顧客の健康的な生活に本当の意味で貢献したいです。そして、「このお店でなら高価格でも買いたい」と思ってもらえるような充実したサポートを提供していきたいと考えています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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キャリアアドバイザー

眼鏡業界で低価格化が進んでいることに対して、あえて逆行している企業への志望動機ですね。
接客以外でもその会社ならではの眼鏡の特徴なども入れるとより良いでしょう。

例文②採用するメリットを提示できている例

例文

私は、顧客のニーズを捉えて新しい眼鏡のスタイルを追求し続ける御社に貢献したいと思い、志望いたしました。

御社はSPA方式のビジネスモデルだからこそ、顧客のニーズをすぐに企画に落とし込むことができ、常に新しい切り口の商品を市場に提供し続けていると思います。

私も学生時代に、ゼミの一環で企業との商品企画に参加した経験があります。そのときに、ものがすでにあふれている現代で新たな切り口の企画を考えることの難しさを感じました。ましてや、眼鏡は型が決まっているうえに用途も決まっているので、余計に難しいだろうと思います。

私は、ゼミの経験から企画の考え方や切り口の見つけ方などの基礎知識は経験としてあるので、御社の企画部にも貢献できるのではないかと思います。そして、新しい眼鏡の可能性を見つけ出し、御社が眼鏡業界の価値観を広げる存在になれるように尽力したいです。

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キャリアアドバイザー

企画についての経験をアピールして、企業の特色をもっと伸ばしたいという想いが伝わります。
企画の経験をもっと詳しく掘り下げるとより良いですね。

例文③将来やりたいことが明確になっている例

例文

私は、「眼鏡をかけている人は垢抜けていない」というイメージを払拭したいと思い、御社を志望いたしました。

今でこそ少しずつファッションアイテムとして認識されている眼鏡ですが、まだ眼鏡よりコンタクトのほうが垢抜けるというイメージがあると思います。その理由として、手軽に買える眼鏡にデザイン性があまりないことが挙げられると思います。私も学生時代、かわいい眼鏡を買いたいと思っても予算的に難しく、結局値段が安いものを購入した思い出があります。

そのため、低価格でデザイン性の高い眼鏡を提供している御社に入社し、ファッションアイテムとしての眼鏡を認知させることに貢献していきたいと思っています。

眼鏡業界は少し縮小傾向にあるかと思いますが、一人当たりがアクセサリー感覚で眼鏡を使い分けるようになれば、一人当たりの購入本数も増えていくと思います。眼鏡に合わせたコーディネートなど、眼鏡のファッションの部分の魅力を引き出せるよう尽力したいと思います。

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キャリアアドバイザー

縮小する眼鏡業界をファッションとして広めていきたい気持ちが伝わります。
ファッション化を広めるために、他社に負けないように何をすべきかを提案できるともっと良くなりますよ。

眼鏡業界の全体像や企業への理解を深めて選考に進もう! 

眼鏡業界は、眼鏡の製造・販売をおこなっており、私たちの生活になくてはならない業界です。コンタクトレンズや人口減少によってやや縮小気味な業界ですが、ファッション化や海外進出など、さまざまな施策によって課題を改善しようとしています。

眼鏡業界についてあまり知らなかった人も、業界の動向や仕事内容、働く魅力などがわかり、業界への理解が深まったと思います。ぜひ眼鏡業界だけの価値を見つけて、選考突破を目指しましょう。

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