目次
- 小売業界は人々の生活に必要不可欠な身近な業界
- 小売業界とは?
- 小売業界のビジネスモデルを知ろう
- ①商品を仕入れる
- ②店舗を構える(実店舗やECショップ)
- ③消費者に直接販売する
- 小売業界の動向
- 新型コロナウイルスの影響によって消費者の需要が変化
- 消費者のニーズの多様化により独自サービスの店舗が増えている
- 小売業界の将来性
- ECショップを展開することでネットショッピング需要を捕捉
- 海外進出による規模拡大
- キャッシュレスなどのデジタル化対応は必須
- 小売業界の職種と仕事内容
- 販売
- 店舗運営
- バイヤー
- 店舗開発
- 商品開発
- マーケティング
- 物流管理
- 小売業界で働くメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- 小売業界の代表的な業態
- コンビニエンスストア
- スーパーマーケット
- ドラッグストア
- 100円ショップ
- ホームセンター
- ディスカウントストア
- デパート・百貨店
- 専門店
- 小売業界はこんな人に向いている
- 人と話すことが好きな人
- 流行に敏感な人
- ストレス耐性が高い人
- 小売業界に就職するのにあると便利なスキル
- コミュニケーションスキル
- 新しい販売環境に適応できる柔軟性
- Eコマースに対応できるPCスキル
- 小売業界に就職する為にあると便利な資格7選
- ①リテールマーケティング検定
- ②カラーコーディネーター
- ③通関士
- ④貿易実務検定
- ⑤家電製品アドバイザー
- ⑥ネットショップ検定
- ⑦登録販売者
- 小売店の店舗見学をする際に見ておくべきポイント
- 接客態度
- 商品
- 客層
- ディスプレイ・POP
- 競合店との違い
- 小売業界の志望動機で盛り込むべき要素
- なぜ小売業界なのか
- 小売業界の中でもなぜその企業なのか
- 入社後にどのように貢献したいか
- 小売業界の仕事内容を理解して選考に臨もう
小売業界は人々の生活に必要不可欠な身近な業界
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「小売業界について気になっているのですがどのような業界なのでしょうか?」
「小売業界は今後どのようになっていく業界でしょうか?」
という声を聞きます。私たちの生活に身近な小売業界は、就活生にも人気の業界です。コンビニのレジ打ちなど、小売業界でのアルバイト経験がある人もいるでしょう。しかし、店舗で接客をするだけが小売業界の仕事ではありません。小売業界への就職を考えているならば、顧客からは見えない仕事についても知っておくと良いでしょう。
この記事では、人々の生活に必要不可欠な小売業界について、今後の動向や職種、仕事内容などを詳しく紹介していきます。小売業界で求められるスキルなども解説するので、自分に合った業界かどうか考えながら読んでいってください。
小売業界とは?
小売業界の企業とは、コンビニやスーパー、百貨店などのことを指します。特定のジャンルの商品のみを扱う専門店も、小売業界の企業に含まれます。
ビジネスの流れを見てみると、小売業界は商品の流通の一部分を担うと考えることができるでしょう。多くの場合、メーカーが商品を生産すると、卸売業界の企業が仕入れをおこないます。そして、卸売業界の企業が管理していた商品を仕入れ、消費者に向けて販売するのが小売業界の企業です。
小売業界のビジネスモデルを知ろう
小売業界のビジネスモデルは、以下の3つに分けて考えることができます。
- 商品を仕入れる
- 店舗を構える(実店舗やECショップ)
- 消費者に直接販売する
それぞれでどのような仕事がおこなわれているのか、細かく解説していくので参考にしてみてください。小売業界で自分は何をしてみたいか、イメージしてみると良いでしょう。
①商品を仕入れる
良い商品を仕入れることは、小売業界にとってとても重要です。
商品は、一般的に卸売業界の企業から仕入れます。すでにお伝えしてきた通り、卸売業界はメーカーの生産した商品を買い取り、小売業界に対して販売をおこなう業界です。複数の卸売業界の企業からさまざまな商品を仕入れる必要があるので、コミュニケーション能力が求められそうですね。
また、小売業界の企業は、店舗での消費者のニーズを読み取り、適切な量の商品を適切なタイミングで仕入れなければなりません。流行に敏感な人にも向いているでしょう。
②店舗を構える(実店舗やECショップ)
小売業界の企業として不可欠なことは、店舗を構えることです。ネットショッピングが普及した近年では、実店舗に加えてオンラインでの買い物が可能なECショップを構える企業も多くあります。
新たに実店舗を構える場合は、土地の選定や店舗の内装・外装の決定などたくさんのことを考えなければなりません。顧客を集めるための広告やイベントの企画も必要になります。顧客の立場で物事を考えることができる人に、ぜひ挑戦してもらいたい仕事ですね。
③消費者に直接販売する
小売業界の大きな特徴と言って良いのが、消費者に直接販売するという仕事です。私たちにとって最も身近な部分ですね。
販売する際には、商品の価格を決めて陳列していきます。この販売価格と卸売業界からの仕入れ価格の差が、小売業界の利益となります。価格設定の際には、競合する他の小売業界の店舗での価格や消費者のニーズも見極めなければなりません。
顧客と直接かかわる接客をおこなう際には、言葉遣いや態度にも気をつける必要があります。ここでもコミュニケーション能力や気配りができる力が求められそうです。
コミュニケーション力のアピールの仕方はこちらを参考にしてみてください。
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小売業界の動向
ここからは近年の小売業界の動向を確認しておきましょう。
今の動向をしっかりと把握したうえで、自分がどの業態の企業で何をしたいのか考えてくださいね。
業界研究を進める際は業界研究ノートを作ることをおすすめしています。こちらの記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
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新型コロナウイルスの影響によって消費者の需要が変化
新型コロナウイルス拡大の影響を受けて外出の自粛やテレワークの推進によって家で過ごす時間が増えた人々は、家での食事や家具家電、インテリアなどに今まで以上に目を向けるようになりました。その結果、スーパーや家電量販店、ホームセンター、ドラッグストアなどの売上が増加したのです。
コロナ禍で身についた生活習慣は日常の一部となったものもあります。宅配やデリバリー、ネット通販など利便性の高さがわかったものはスタンダードに使われるようになりました。小売業もその消費者の生活の変化に合わせて、販売方法や宣伝方法を変えて対応しています。
消費者のニーズの多様化により独自サービスの店舗が増えている
近年の小売業界の特徴として、消費者のニーズが多様化したことにより、独自のサービスを提供する店舗が増えていることも挙げられます。
先ほど、商品はメーカーで生産され、卸売業界を通して小売業界が仕入れた後に消費者に販売されるとお伝えしました。しかし、中には生産から販売まですべてをおこなう製造小売業もあり、顧客のニーズをそのままに反映した商品を生み出せる強みを持っています。ユニクロや無印良品などが有名ですね。
また、実店舗で利用できるクーポン券を配信するスマートフォン向けアプリを設ける企業もあります。これは、紙のチラシよりもアプリのほうが便利と考える顧客への独自のアピールと言えるでしょう。
小売業界の将来性
ここまでのところで、小売業界の現在の動向を紹介してきました。続いて、小売業界の将来性について分析していきましょう。
小売業界の今後を考えるうえで鍵となるのは、ネットショッピングだと言えます。パソコンやスマートフォンを所有している人が増え、誰もが気軽にインターネットを利用できる環境である今では、買い物の場もインターネット上にあります。小売業界が今後も成長していくには、デジタル化が欠かせないでしょう。
ECショップを展開することでネットショッピング需要を捕捉
実店舗を持つ小売業界の企業も、ECショップを展開することでネットショッピング需要を補足しようとしています。
Amazonや楽天市場のような大手のネットショッピングサイトに出店するという形をとる小売業界の企業もあれば、自社だけのECショップサイトを作る企業もあります。どこにいても買い物を楽しめるネットショッピングは、今後も消費者に支持されるでしょう。
また、ECショップサイトでは購入履歴などのデータが蓄積されます。そのようなデータを利用することで、顧客に適切な商品提案ができるというメリットもあります。
海外進出による規模拡大
海外進出によって規模を拡大している小売業界の企業もあります。
海外進出と言っても、実店舗の出店という形とは限りません。海外在住の日本人、外国人をターゲットにしたECショップを展開する企業が増えてきています。購入額も年々増加しており、今後の拡大が見込まれるでしょう。
キャッシュレスなどのデジタル化対応は必須
今後の小売業界では、どんな店舗でもキャッシュレスなどのデジタル化対応は必須となるでしょう。
キャッシュレスとしてクレジットカード決済を導入している店舗は多くありますが、スマートフォンを用いて決済がおこなえるアプリも普及してきています。小売業界にとって、多様な電子マネーに対応することは急務となっています。
ほかにも、AIカメラを用いた無人店舗も広がりを見せています。顧客の手にした商品をAIカメラが自動で判別し、無人レジで商品一覧と合計金額が表示されるという仕組みです。このようなデジタル化は今後も進化を続けるでしょう。
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今紹介したとおりキャッシュレスなどのデジタル化対応が進みますが、さらに先の未来では「ビットコインなどの仮想通貨」による決済も対応していく可能性があります。
今までは店頭でもオンラインでも商品購入するには、もちろん日本円での購入でしたよね。そのため、海外の人が日本のサイトで商品購入するにはクレジットカードが必要でした。ですが、クレジット対応がしていなかったり、タイミングによって支払額が大きく変動したりデメリットも多くあります。
ですがビットコインなどの仮想通貨であれば、世界共通の通貨なので換金の必要がありません。実際にエルサルバドルという国のマクドナルドでは、ビットコインによる決済が2021年時点で対応しています。
このように日本だけでなく世界共通の支払い方法が確立すれば、日本にとどまらず海外からの購買も高まります。そのため仮想通貨決済を含むデジタル化が進むと、日本にとどまらず海外のお客さんも商品購入がしやすくなるため、より大きく成長する業界と考えられますね。
小売業界の職種と仕事内容
就活生
接客のことばかり考えていましたが、小売業界には他にもいろいろな仕事があることがわかってきました。
キャリア
アドバイザー
消費者からは見えにくい仕事もたくさんありますね。これから、小売業界の職種と仕事内容について紹介しますから、さまざまな仕事に目を向けてやりたいことを見つけてください。
一つひとつの職種について、具体的に仕事内容をお伝えします。ぜひ、馴染みのない職種についても理解を深めていきましょう。
販売
消費者と直接かかわることが最も多いのが、販売の仕事です。
接客をおこなう際には、顧客との会話からニーズを読み取り、商品の提案をおこなったりアドバイスをしていくことが必要です。顧客に購入したいと思ってもらえるよう、発言や態度に気を配らなければなりません。人と話すことが好きな人にはぴったりの仕事ですね。
商品の陳列も販売の仕事に含まれます。店舗での取り組みとして、ディスプレイを考えたりPOPを作成することもあるでしょう。常に顧客の目線で、魅力的な店舗を作ろうと考えることが大切です。
販売職のやりがいについてはこちらで詳しく解説しています。
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店舗運営
店舗運営は、店舗の責任者となる職種です。
店長、マネージャーと言うとわかりやすいかもしれません。売上の管理や商品の管理、人材育成などが店舗運営の仕事です。販売スタッフをまとめ、企業の本部とも連携を取りながら仕事をすることになるので、コミュニケーション能力が求められそうですね。
店長としての経験を積むと、複数の店舗をまとめて担当し、各店舗を巡回しながら指示を出す役職にキャリアアップできることも多くあります。
バイヤー
商品の仕入れをおこなうのがバイヤーです。
バイヤーは、主に卸売業界の企業とかかわることになります。各店舗の顧客のニーズをしっかりと把握し、必要な商品を適切な価格で仕入れることが大切です。流行を敏感に読み取る力が活かせる職種だと言えるでしょう。
店舗開発
店舗開発は、新しい店舗の出店について企画し、実行する仕事です。
どの地域にどのようなニーズがありそうか分析し、自社の運営したい店舗がマッチする場所を選定します。そして、店舗の内装・外装デザインやコンセプトなどを考え、実際のオープンまで結びつけるのが店舗開発です。
企画からオープンまでの幅広い仕事を担当できるでしょう。
商品開発
商品開発は、文字通り新しい商品を開発する職種です。
小売業界は、メーカーが生産した商品を卸売業界から仕入れて販売するのが一般的です。ですが、自社のオリジナル商品を開発して販売することで個性を発揮する企業もあります。
すでに紹介した製造小売業の企業では、社内で企画・開発・生産が可能です。そうでない小売業界の企業は、メーカーと提携してプライベートブランド商品を生産するという形を取ります。
マーケティング
各店舗からの情報や市場の動向をもとに、キャンペーンやイベントなどを企画するのがマーケティングの仕事です。
企業全体として実施するキャンペーンやイベント、チラシやPOPの作成、広告の展開などの企画をおこないます。各店舗に顧客のニーズについて聞き込みをしたり、競合する企業の情報を調査するなどして市場の動向を分析したうえで、企画を立案して実行に移します。
マーケティング職についてはこちらで詳しく解説しています。
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物流管理
物流管理は、商品の仕入れから販売までの流れや在庫を管理する職種です。
商品をどのタイミングでどれほどの量仕入れるかについて考えることは、小売業界の企業にとってとても重要なことです。これまでの販売データを分析し、さらにトレンドを察知して物流を管理しなければなりません。
近年では、実店舗とECショップの両方を持つ企業も多く、両者の在庫管理を連携しておこなう必要もあります。
小売業界で働くメリット・デメリット
ここまで、小売業界のビジネスモデルや現在と今後の動向、職種と仕事内容について細かくお伝えしてきました。業界研究が深まって、就職したいという気持ちが強まったという人もいるかもしれません。
これから、小売業界で働くメリットとデメリットを紹介していきます。魅力と注意すべきことの両方をしっかりと理解して、自分に合った業界かどうかもう一度考えてみましょう。
メリット
まずは小売業界で働くメリットをお伝えします。
消費者に直接商品を販売するという小売業界だからこその2つのメリットを紹介するので、確認してくださいね。
顧客の感謝の声を直接聞ける
販売や店舗運営の職種では特に、顧客との直接の会話の中で感謝の気持ちを伝えてもらえる機会が数多くあるでしょう。自分の提案した商品を購入してもらえるだけでも、モチベーションが上がりますね。
接客の機会のない職種でも、自分が交渉して仕入れた商品の売り上げが伸びたときや、企画したイベントが盛り上がったときなどには顧客が満足してくれたことが伝わってくるでしょう。
平日に休みが取れる
特に実店舗で働く社員は、勤務日が固定されずシフト制となることも多くあります。その場合は、自分の希望する平日を休みにすることも可能です。
勤務する曜日が固定されている場合も、平日が休みであれば土日の混雑を避けて出かけられるなど、便利に感じられるかもしれません。平日に休みが取れることも、小売業界で働くメリットの1つです。
デメリット
続いて、小売業界で働くデメリットをお伝えします。
どんな仕事にもメリットとデメリットがあります。デメリットが自分が思い描くキャリアや理想像の難点にならないかを、きちんと考えてみてくださいね。
カレンダー通りに休めない
平日に休みが取れるメリットがあるということは、カレンダー通りに土日や祝日には休めないことが多いというデメリットもあります。
土日や祝日は買い物をする顧客が多いので、小売業界にとっては書き入れ時です。そのため小売業界で働く人にとっては、土日や祝日は休日ではないと言ってもおかしくありません。
休みの日が合わず、他の業界で働く友だちと会う予定が立てられないなどということもあるでしょう。カレンダー通りに休めないというデメリットは覚悟しておいたほうがいいですね。
クレーマーに当たるケースがある
たくさんの顧客とかかわる中では、感謝されることばかりではありません。クレーマーから怒られてしまうという場合も考えられます。いきなり怒られると焦ってしまうものですが、冷静に相手の話を聞き、寄り添いながら対応ができると良いですね。
さまざまな人と話すことがストレスになってしまう人見知りな人は、小売業界は避けたほうが無難かもしれません。
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どの仕事でも重要ですが、小売業界では特に「仕事を通じて自分がどうなりたいか」を意識することが重要です。
お伝えしたとおりコミュニケーションが多い特徴があるので、人とのかかわりが好きな人も多いと思います。ですが「かかわることが好き」という理由だけが業界の志望動機だと、「売上を重視しなければならないとき」や「クレーム対応に直面したとき」などで、気持ちが折れてしまう可能性があります。常に人とかかわる機会がある小売業界だからこそ、こういったミスマッチも起きやすいのです。
小売業界での仕事を通じてどうなりたいか考えよう
もちろん人とのかかわりが好きということは大切にしながら、商品を売ること・お客さんとのコミュニケーションを通じて自分がどうなりたいか考えられると良いですね。
たとえば、入社して数年はお客さんの声に直接向き合い、将来的にはバイヤーとして商品の仕入れ・企業との交渉にチャレンジしたいなどが一例として挙げられます。
「好き」だけでなくこうした目標があることによって、小売業界に対して納得感を持って就活ができるのに加えて就職後のミスマッチも減らせます。小売業界を志望する際はぜひ考えてみてください。
小売業界の代表的な業態
小売業界にはたくさんの業態があります。どの業態の店舗も、私たちの日常生活に馴染みの深い商品を販売しており、実際に買い物をした経験があるという人も多いでしょう。
すでに、小売業界の全体としてのビジネスモデルについては説明してきましたが、それぞれの業態によって特徴があります。これから解説していくので、よく理解して自分の志望する業態について考えてみてくださいね。
コンビニエンスストア
- コンビニ:ローソンやファミリーマート、セブンイレブンなどで知られる。食料品や日用雑貨などの商品を小規模な店舗で販売している
コロナ禍においては、テレワーク推進や外出自粛の傾向によって苦戦を強いられていました。繁華街やオフィス街にて売り上げを伸ばしていた店舗への来客数が減ったのです。しかし、オフィスへ出社する人も多くなったこともあり、コンビニ全体の2022年の年間売り上げ高は11兆1,775億円と、前年比では3.7%増となりました。
(出典:日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストアFC統計」)
また、コンビニが強みとしてきた24時間営業は、近年の働き方改革の中で問題視されています。今後の動向に注目したいところです。
スーパーマーケット
- スーパー:食料品や日用雑貨を幅広く取り扱っている
コンビニでは販売されにくい生鮮食品も豊富に取り揃えており、日常生活に最も密着した店舗と言っても良いでしょう。総合スーパーと呼ばれる大型の店舗では、食料品に加え衣料品、日用雑貨、化粧品などを販売しています。
スーパーと言えばイオンリテールやセブン&アイホールディングスといった大手企業が有名です。各社の競争の中でのM&Aの動きや、新しい店舗の出店状況などもチェックしておきましょう。
ドラッグストア
- ドラッグストア:医薬品や化粧品、洗剤などの日用雑貨を取り扱っている
薬剤師が常駐することで販売できる医薬品の幅を広げている店舗や、調剤薬局としての役割も兼ね備えた店舗も存在します。食料品を販売するなど、医薬品にとどまらない商品展開をする店舗もあります。
代表的なドラッグストアとしては、ウエルシアホールディングスやツルハホールディングスが挙げられます。また、2021年にマツモトキヨシホールディングスがココカラファインと経営統合したことにより、今後の競争が激化していくことが見込まれます。
ドラッグストア業界についてはこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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ドラッグストア業界は、業界の理解を深めることで就活を成功させることができます。 この記事では、ドラッグストアの将来性、キャリア形成、向いている人、就活のポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。 志望動機例文も参考に、面接官に熱意を伝えましょう。
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100円ショップ
- 100円ショップ:ダイソーやセリア、キャンドゥなどで知られる。100円均一で商品を販売している
日用雑貨を中心に、食料品や化粧品、玩具などの取り扱いもあり、充実した商品展開が大きな特徴です。商品のクオリティも年々高くなっているうえ低価格で購入できるため、他業態の商品と迷ったら100円ショップでの購入を検討する人も少なくありません。日常生活には欠かせない業態となっているといえますね。
ホームセンター
- ホームセンター:DIY関連の商品や園芸用品、インテリア、日用雑貨などの住まいにかかわる商品を販売している
最近では、一般家庭で必要とされるDIY関連の商品だけでなく、建設業の現場で使用される専門的な商品も取り扱う店舗が出てきました。商品展開の幅が広がったことで、一般の顧客からの評価も高まっています。
DCMホールディングス、カインズ、コメリなどといった企業があり、250㎡以上の売場面積のある大きな店舗を展開しています。
ディスカウントストア
- ディスカウントストア:食料品、日用雑貨、衣料品、家電製品などの商品をいつでも低価格で販売している
ディスカウントストアでは、他の店舗よりも常に低価格で商品を販売するための工夫をしています。商品の仕入れ時にはまとめて大量に購入することで仕入れ価格をおさえ、なおかつ計画的に販売をおこなうように気を遣っています。また、卸売業界の企業で在庫処分となった商品を仕入れることでも価格を低く保っています。
ディスカウントストアの代表例としては、ドン・キホーテやトライアルが挙げられるでしょう。
デパート・百貨店
- デパート・百貨店:生活全般にかかわる多様な商品を販売している
衣料品や化粧品など、スーパーなどに比べてハイブランドの商品を数多く取り扱うことで差別化を図っています。贈答用の商品も多く、一般の顧客からビジネス客までの需要を取り込んでいます。また、顧客のもとへ赴いて販売をおこなう外商があることも大きな特徴です。
三越や高島屋、伊勢丹などで有名なデパート・百貨店ですが、新型コロナウイルスの影響により一時的に来客数が減少し大打撃を受けていましたが、現在は回復基調にあります。時代の変化にともなって、各社新たな販売方法や取り組みを試みており、需要の変化に対応しつつ百貨店ならではの価値を提供していくでしょう。
専門店
- 専門店:特定のジャンルの商品を取り扱っている
すでに紹介したホームセンターやドラッグストアも、DIY用品や医薬品を中心としているという点では専門店として考えることもできます。それらの他に、アパレルショップやスポーツ用品店、インテリアショップなど多様な専門店が存在します。
大手チェーン店として多くの店舗を持つ専門店もあれば、ECショップのみを運営し実店舗を持たない専門店もあります。それぞれの特徴、経営方針についてしっかりと調べて就活をしていくようにしましょう。
インテリア業界に興味がある人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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インテリア業界で働くためには、トレンドや職種についてしっかりと理解しておきましょう。今回はインテリア業界の職種やトレンドとともに、キャリアアドバイザーがインテリア業界の志望動機を作成するときに押さえておきたいポイントを紹介します。志望動機例文や頻出質問もあるので、参考にしてみてください。
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小売業界はこんな人に向いている
これまで、小売業界の特徴や働くメリット・デメリットなどを紹介してきました。小売業界について知っていく中で、志望する気持ちが高まったという人、挑戦してみたい職種が見つかった人もいると思います。
業界研究が進むと、自分の性格や強みが小売業界で活かせるのか気になってくるところですね。ここでは、小売業界に向いている人の特徴を紹介します。自分のことを分析しながら照らし合わせてみましょう。
人と話すことが好きな人
小売業界の職種と言えば販売が思い浮かぶという人は多いと思いますが、販売の仕事では人との会話が不可欠です。店舗に訪れた顧客とスムーズに会話をして、求めているものを的確に聞き出す必要があります。初対面の人ともうまく話すことができる人に向いていると言えますね。
また、バイヤーの仕事で卸売業界の企業などから商品を仕入れる際にも、価格や量の交渉をしなければなりません。ただ人と話すだけでなく、交渉ができる力もあると良いでしょう。
流行に敏感な人
小売業界では、無駄な在庫を抱えることなく商品を販売して利益を得ることが大切です。常に流行を敏感に捉えて、売れそうな商品を仕入れなければなりません。新しい商品を開発する際にも、トレンドをおさえたものを生み出すことが売上につながります。
流行を追うことが好きで、普段からさまざまな方面にアンテナを張っているという人は、小売業界で力を発揮できるでしょう。
ストレス耐性が高い人
先ほど、小売業界で働くデメリットとしてクレーマーに当たるケースがあることを紹介しました。数が多くなくても、クレーム対応はストレスが溜まりやすいものです。また、販売の仕事は立ち仕事であることが多く、体力が必要です。
精神的・肉体的なタフさに自信があるという人は、小売業界で活躍できる特徴を持っていると言えそうです。
ストレス耐性の高さをアピールする方法はこちらで詳しく解説しています。
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小売業界に就職するのにあると便利なスキル
就活生
小売業界に就職するには、どんなスキルがあると良いですか?
キャリア
アドバイザー
消費者に直接商品を販売する小売業界では、特に接客の際にコミュニケーションスキルを活かすことができそうです。また、デジタル化が進んでいく業界でもあるので、PCスキルがある人も求められるでしょう。
これから、小売業界で活かせるスキルを3つ紹介します。自分の強みと重なるものがあるという人は、ぜひ積極的にアピールしてみてくださいね。
コミュニケーションスキル
小売業界での仕事にはコミュニケーションが不可欠です。販売の仕事をする場合には、たくさんの顧客と会話することになります。また、商品の仕入れをおこなうバイヤーの仕事では、社外の人との交渉力が求められます。店舗運営を担う店長や、本部でマーケティングの仕事をおこなう人も、販売スタッフの意見を聞き出す力が必要です。
相手に寄り添った適切なコミュニケーションができるスキルは、小売業界で重宝されそうですね。
新しい販売環境に適応できる柔軟性
小売業界に就職すると、最初の配属では実店舗での販売の仕事を任されることが多くあります。その後も、複数の店舗や本部に異動しながらキャリアを積んでいくことになるでしょう。柔軟な姿勢でそれぞれの場に合った振る舞いができると良いですね。
また、流行に応じて取り扱う商品や販売スタイルが変わることも普通です。同じ職場にいても変化の多い環境と言えますから、適応力が求められるでしょう。
適応能力のアピール方法はこちらで詳しく解説しています。
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Eコマースに対応できるPCスキル
すでに、インターネットショッピングを楽しむ消費者が増加していることをお伝えしてきました。Eコマースについての知識があり、PCスキルも備わっている人材は、今後の小売業界では必要不可欠の存在となるはずです。
実店舗でも、顧客データをECショップと連携させて取り扱ったり、スマートフォン用アプリを利用したサービスを展開する取り組みがあります。PCスキルはどこでも活かせるスキルですから、身につけておきたいですね。
小売業界に就職する為にあると便利な資格7選
小売業界に就職するために、就活でアピールできる資格を取っておこうと考えている人もいると思います。小売業界で役立つ資格を持っていることを企業に伝えれば、働きたいという熱意を明確に示すことができますね。また、企業からも即戦力になれるはずだと期待してもらえそうです。
これから紹介する7つの資格は、小売業界に就職するためにあると便利なものです。自分が将来その資格をどのように活かして力を発揮していきたいか、イメージしながら読んでみてくださいね。
①リテールマーケティング検定
- リテールマーケティング(販売士)検定:特に店舗での販売の仕事に活きる資格
3級から1級までの3段階の検定があり、それぞれを通してマーケティングの知識を身につけることができます。販売を担当するスタッフとしての接客の方法、商品の管理から店舗の経営管理まで、幅広く販売を知ることができるでしょう。
リテールマーケティング検定で得た知識があれば、周りを一歩リードして仕事を始められるかもしれませんね。
②カラーコーディネーター
カラーコーディネーターの資格は、販売やマーケティング、商品開発の仕事などに活かせそうです。
スタンダードクラスとアドバンスクラスの2つのレベルの試験があります。資格取得に向け勉強することで、さまざまな色の特徴を知り、色彩の持つ効果についての知識を得ることができます。
色彩に関する知識は、店舗でのPOPの作成や、キャンペーンやイベントでの広告・グッズ制作、新商品のデザインなど多くの場面で活かすことができるでしょう。小売業界にはぴったりの資格と言えますね。
③通関士
- 通関士資格:商品の輸出入、つまり貿易にかかわる資格
通関士資格は国家資格であり、財務省が管轄しています。商品を輸出入する際には、税関での手続きが必須となりますが、この手続きをおこなうのが通関士です。これまで小売業界では、通関業者に勤務する通関士に手続きを代行してもらうことが多くありました。ですが近年、商品の輸出入が増えた小売業界の中には、自社で通関士を抱えて手続きをおこなう企業も出てきています。
輸出入品を多く取り扱う企業を志望する人は、通関士資格の取得を考えてみると良いと思います。
④貿易実務検定
- 貿易実務検定:通関の専門家となる通関士に対し、貿易について全般的に取り扱う資格
貿易実務検定では、輸出入をおこなう際のマーケティングや契約、決済の方法などを幅広く勉強することになります。実務経験年数を目安にC級からA級までの3つのレベルが設定されていますが、誰でも受験することができます。
通関士資格と同じように、商品の輸出入の動きが多そうな企業で役立つ資格でしょう。
⑤家電製品アドバイザー
- 家電製品アドバイザー:家電製品の販売のプロとなれる資格
AV情報家電と生活家電の2つの資格に分かれており、両方を取得することで総合アドバイザーとなることができます。どちらの資格も、顧客に適切な家電製品を販売するための力を身につけるものです。家電製品の不具合への対応やリサイクルについての知識も習得する必要があります。
小売業界の中でも家電量販店を志望しているという人は、早めに勉強を始めてぜひ資格取得を目指してくださいね。
こちらの記事では、家電業界について詳しく解説をしています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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家電業界は生活に根付く重要産業! 抱える課題と将来性を徹底解剖
家電業界は私たちの生活に密接にかかわる業界であり、国内外問わず知名度の高い企業も多く、就活生から根強い人気を誇る業界です。家電業界への就職を目指すうえでは、業界全体のビジネスモデルから、業界が抱える課題などをしっかりと押さえることが大切です。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、家電業界の全容を企業例なども交えて解説しています。ぜひチェックしてくださいね。
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⑥ネットショップ検定
- ネットショップ検定:Eコマースに対応できる力を示すことのできる資格
ネットショップ検定に合格すると、ネットショップ実務士の資格を得ることができます。検定はレベルが5段階あり、資格取得を推奨している企業もあります。レベル1の出題内容には「社会人としての基礎知識」の項目もあり、これから新社会人となる学生に最適な資格とも言えるでしょう。
今後の小売業界では、Eコマースが大きなキーワードとなるでしょう。ネットショップ検定で知識をつけて、最前線で活躍できる人材を目指すのも良いでしょう。
⑦登録販売者
- 登録販売者:一般用医薬品販売をするための資格
一般用医薬品とは、処方せんがなくても購入できる医薬品のことです。このような医薬品は、薬剤師がいないときでも登録販売者の資格を持つ人がいれば販売することができます。試験は年1回、都道府県ごとにおこなわれています。地域によって時期が異なりますから、注意しておきましょう。
資格を持っていれば、ドラッグストアだけでなくコンビニやスーパーなどさまざまな店舗で活躍できるでしょう。
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小売店の店舗見学をする際に見ておくべきポイント
- 接客態度
- 商品
- 客層
- ディスプレイ・POP
- 競合店
小売業界を志望している人におすすめの企業研究の方法として、店舗見学が挙げられます。
基本的に、他の顧客に混じって店内を見て回るだけであれば、アポの必要はありません。邪魔にならないよう配慮しながら、しっかり見学しましょう。もし販売スタッフに質問がしたいなどの希望がある場合は、事前に相手の都合を聞いてアポを取ることがマナーです。
これから、店舗見学をする際に見ておくべきポイントを紹介します。ぜひ、自分がその場で働く姿をイメージしながら見学をしてみてくださいね。
接客態度
就活生
この店舗のスタッフはみんな明るくて元気だなぁ!
小売業界にとって、顧客と直接かかわる販売スタッフは企業の顔とも言える存在です。そのため、接客態度からはその企業が大切にしている販売のあり方が伝わってくるものです。
自分がその場で働くときにどんな振る舞いを心がけたら良いか考えながら、気をつけて見てみましょう。
商品
就活生
A店とB店の商品が違うのってなんでなんだろう?
同じ企業の運営する店舗でも、地域によって品ぞろえが違うということはよくあります。複数の店舗を訪れて比べてみることで、商品の仕入れの工夫が見えてくるでしょう。客層と結びつけながら考えれば、特徴がわかりやすいと思います。
また、プライベートブランドなど独自の商品がある場合も注目すると良いでしょう。その企業の戦略が実感できるはずですよ。
客層
就活生
このお店はファミリー層が多いんだね!
商品と同じように、客層も店舗ごとに異なるものです。たとえば、オフィス街のコンビニでは会社員が多く訪れ、弁当類の売り上げが良いというように、客層は商品の売れ筋に影響を与えます。一方、若い世代向けの洋服を取り扱うアパレルショップのように、はじめから特定の客層をターゲットにする店舗もあります。
自分にはどのような雰囲気の店舗が合っているのか考える際に、客層を見るのは有効です。いろいろな店舗を見学して、比較してみましょう。
ディスプレイ・POP
就活生
手書きのPOP、すごく凝ってるなあ……。
店内に置かれている陳列棚や照明などの設備にも、店舗ごとの工夫が見られます。顧客にどのようなイメージを持ってもらいたいと思っているのかという視点で見てみると、その店舗の大切にしているコンセプトが見えてきます。またPOPを見ることで、店舗が売り出したい商品を知ることもできるでしょう。
イベントや季節に合わせてディスプレイやPOPを変える店舗も多いので、何度か訪れてみるのも勉強になると思いますよ。
競合店との違い
就活生
A店はB店よりも価格は安いけど、駅からの距離があるからSNSでの宣伝に力を入れてるんだな……。
同じ業態の店舗が近くにある場合、顧客を獲得するために差別化を図ろうと両者が努力を重ねています。それぞれの店舗独自の商品や取り組みについて、店舗見学をして見つけてみると良いでしょう。
魅力的な点だけでなく課題点も考えることで、企業研究はさらに深まります。課題克服のために自分ができることを具体的に想像すると、入社後のビジョンも明確になるはずです。
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店舗見学をするときには、販売スタッフがお客さんとどのようにかかわっているのかを特に注目してみましょう。
店舗で商品を売るときには、先ほど説明したように立地や内装・外装も重要ですが、商品を売る販売スタッフが最も介在価値が高くお店の印象も大きく左右します。どんなに商品が良いものであっても、販売スタッフの接客態度に不足があると「購入したい」という気持ちが削がれることもありますよね。どのような姿勢で顧客と向き合っているかは細かくチェックしてください。
さらにいえば同じアパレルショップにおいても、ブランドによって「フレンドリーな接客」「かちっとした接客」などさまざまです。そのため、実際に店舗見学をすることで接客スタイルが自分と合っているのかを確認することは、就職先選びの参考となるため非常に大切です。
「1人のスタッフの印象=その店舗の印象」とは決めつけない!
また訪問するときの注意点が1点だけあり、ある1人の販売スタッフ=そのお店・ブランドのイメージと印象付けないようにしましょう。もし自分が顧客であれば、かかわったスタッフがそのブランドのイメージとして判断しても問題はありません。ですが、就職活動のリサーチをするのであれば、1人の接客態度の良し悪しで評価してしまうと間違った企業評価にもなりかねません。
そのため、複数のスタッフあるいは複数店舗のスタッフの接客態度から判断するようにしてください。そうすると、自分が知りたい情報を正しく収集することができますよ。
小売業界の志望動機で盛り込むべき要素
- なぜ小売業界なのか
- 小売業界の中でもなぜその企業なのか
- 入社後にどのように貢献したいか
最後に、小売業界に就職したいという熱意を伝えるために、どのような志望動機を書くと良いのかお伝えします。
さまざまな業態、職種のある小売業界ですが、共通して志望動機に盛り込むべき要素が3つあります。ただ入社したいと繰り返す内容にならないよう注意して、小売業界の企業を選んだ理由を論理的に説明するようにしましょう。
志望動機全般についてはこちらでまとめているので参考にしてみてください。
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なぜ小売業界なのか
まず、なぜ小売業界なのかを明らかにしましょう。
消費者と直接かかわって販売をおこなうという小売業界の特徴をおさえて述べるのも良いでしょう。また、近年の小売業界で加速するデジタル化など、業界の動向を意識した内容も魅力的です。
小売業界でのアルバイトの経験がある人は、実体験にもとづいた理由を述べると説得力がありそうです。
小売業界の中でもなぜその企業なのか
小売業界を選んだ理由を述べたら、さらに掘り下げて企業選びの理由もしっかりと伝えましょう。
小売業界にはコンビニ、スーパー、百貨店などたくさんの業態があります。そしてその業態の中にも複数の企業が存在します。店舗見学や企業説明会などを通して企業の独自性や魅力を探し、自分に合った企業を探してください。そして、企業への思いを熱意を持って伝えるようにしましょう。
入社後にどのように貢献したいか
入社後にどのように貢献したいのか述べることも大切です。
小売業界は、私たちの生活に密着した業界です。そのため、就活のときにも顧客目線で企業について考えてしまいがちになります。ですが、顧客と社員では立場が大きく違います。その点を忘れず、自分が仕事をする姿をなるべく具体的に想像して、自分の力を活かしてどのように貢献できそうか考えることが大切です。
入社後のイメージを最後に伝えて、熱意をアピールしましょう。
志望動機の締めのイメージをより明確にしたい学生はこちらの記事も読んでおきましょう。
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小売業界の仕事内容を理解して選考に臨もう
この記事では、小売業界の特徴や業態、職種と仕事内容をお伝えしてきました。顧客の立場からは見えない仕事もたくさんありますから、しっかりと理解したうえで選考に臨めるよう準備しましょう。
選考までに、小売業界で活かせる自分の強みを伸ばせるよう努力したり、これまでに紹介してきた資格の取得に向けて勉強するなどの対策もぜひおこなってください。店舗見学をして入社後のイメージをふくらませながら、小売業界の内定を勝ち取りましょう。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
小売業界の仕事はビジネスモデルそれぞれに魅力があり、改めて紹介します。
商品の仕入れで業界のトレンドを作る
商品の仕入れは、消費者のニーズを読み取るだけでなく先取りしてこれからのトレンドをつくることもあります。いわば流行の発信に携わることができるともいえるでしょう。
まだ世の中に流通していない「新しい商品を」取り入れるため、新しいものに一番最初に触れられるチャンスが多いという点も魅力ですね。
店舗やECショップはブランドイメージを創ることにかかわれる
店舗の内装・外装だけでなくエリアだけでもブランドイメージを大きく左右するため、お店の第一印象に携われることも魅力です。
紹介したように土地の選定も考えなければならず、エリアによって客層が変わるため、ブランドイメージに直結する仕事にもかかわることもできます。
消費者とかかわることで嬉しい声が直接聞ける
商品の仕入れや店舗を構えることは市場というマクロなかかわりでしたが、やはり販売の仕事で顧客の声を直接聞けるのは魅力に感じている人も多いと思います。
コミュニケーションを取りながら欲しいもの・困っていることを聞き、直接的に役に立てるのは嬉しいですよね。
このように、小売業界ではビジネスモデルごとに特徴があります。小売業界を分解してそれぞれの特徴を理解していけば、「小売業界に魅力を感じている」から一歩先に進んだ、「小売業界の〇〇の職種に魅力を感じている」とまで深掘ることができます。そうなれば志望企業選びもスムーズに進むため、良い形で就活のスタートダッシュを切ることができるでしょう。