英語力は就職活動で活かせる? 企業が求める語学力の実態を解説

英語力は就職活動で活かせる? 企業が求める語学力の実態を解説

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  • 根岸 佑莉子

    根岸 佑莉子

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    吉川 智也

    大学卒業後、2010年にマイナビに入社。300社以上の採用支援をしてきた経験をもとに、各大… 続きを読む

コラムの目次

  1. 英語力があれば就職活動で高評価が得られる
  2. 英語力のある人が就職活動で有利になる理由
  3. グローバル人材として高評価が得られる
  4. 英語学習の過程を強みとして評価される
  5. 適性検査で高得点が取れる
  6. 英語を使う仕事を選ぶときに明確にすべき4つのポイント
  7. ①どのように英語を活かしたいか
  8. ②時差にあわせて長時間勤務でも働けるか
  9. ③国内企業と海外企業どちらで働きたいか
  10. ④企業が求める英語力に達しているか
  11. 英語を使う仕事に就職するためにすべきこと4選
  12. ①英語を使うインターンに参加する
  13. ②英語レベルを証明できるスコアを取得する
  14. ③英語力以外のスキルも習得する
  15. ④英語を使用する海外留学を経験する
  16. 就職後に英語力が活かせる業界・職種11選
  17. ①商社
  18. ②物流業界
  19. ③金融業界
  20. ④エンジニア
  21. ⑤ホテルスタッフ
  22. ⑥ツアーコンダクター
  23. ⑦客室乗務員
  24. ⑧通訳・翻訳
  25. ⑨英語講師・日本語講師
  26. ⑩貿易事務・通関士
  27. ⑪外国人付き秘書
  28. 英語を使う仕事に就職するために有利な資格
  29. 英検(実用英語技能検定)
  30. 国連英検(国際連合公用語英語検定試験)
  31. TOEIC
  32. TOEFL
  33. IELTS
  34. 就職活動で活かせる英語力を身につける方法
  35. 英語に触れる機会をつくる
  36. 英語で情報のインプットをする
  37. 英語で情報をアウトプットする
  38. 英語力を活かして就職活動を有利に進めよう

英語力があれば就職活動で高評価が得られる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「英語が得意だけれども就職してどのように活かせるかわからない」
「将来英語を使う仕事に就職したいけど何を考えればいいかわからない」

学生と面談していると、このような声を聞くことがよくあります。英語を使う仕事にはさまざまな種類があり、働いたことがない学生にとってはイメージが湧きづらいですよね。

このように悩んでいる学生であっても、これから紹介するポイントさえ知れば、英語を就職後に活かす方法を知ることができますよ。さらにこの記事では、就職後だけでなく就活で活かせる方法も詳しく紹介しますね。

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英語力のある人が就職活動で有利になる理由

英語力のある人が就職活動で有利になる理由

就職活動でどのように英語力が活かせるのかイメージが湧いていない人も多いのではないでしょうか。まずは、英語力をどのように活かせるのか詳しく紹介しますね。

自分が実際にどのように英語力をアピールするかイメージしながら読み進めましょう。

グローバル人材として高評価が得られる

英語力があると、グローバルに活躍できる人材として高い評価が得られますよ。実際に多くの企業が海外進出をしていたり、海外企業のM&Aをしたりしています。このように活躍できる仕事が多数あるため、高い評価につながるのです。

英語力といっても、リーディングやライティング、スピーキング、リスニングなどがありますよね。英語力を2つに分けて、どのように評価されるのか具体的に説明します。

海外転勤・出張ができる

英語力の中でもスピーキングとリスニングのスキルがある人は、海外転勤や出張ができる人材として高い評価が得られますよ。英語をビジネスシーンで活用できる人は少ないため、企業にとっては希少な人材として評価されます。

特に転勤に抵抗がない人は、海外に拠点があったり取引先があったりすると、日本国内に限らず活躍の幅が広がりますよね。また転勤に抵抗がある人であっても、海外出張ができる人材として評価されますよ。

日本で海外と仕事ができる

リスニングやスピーキングが苦手な学生であっても、リーディングとライティングスキルの英語力は就職活動で高く評価されます。外資系企業ではなくても、海外とのやりとりが発生することは多々あります。

たとえば後に紹介する貿易事務と通関士は、書類が英語書類になります。書類の作成だけでなく、やりとりが発生するときには、英文メールを送付することもありますよ。

このように必ずしも英語が話せなくても、英語力があるグローバル人材として就職活動で評価されることを覚えておきましょう。

貿易事務についてはこちらの記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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英語学習の過程を強みとして評価される

英語は義務教育から勉強していますが、仕事で使える人は少ないのが現状です。そのため英語力を習得している人は、習得するまでのプロセスをアピールして他の学生と差をつけることができます。このアピール方法であれば、英語を使った仕事をしたいと考えていない人であっても使えますね。

たとえば、英語のスピーキングができるようになるために、放課後に外国人教師の元へ訪問してスピーキング練習をした人がいたとします。すると、英語を話せるようになるまで通い続けた継続力をアピールすることができますよね。

このように「英語が使える」ということだけでなく、学習プロセスをアピールできることも覚えておきましょう。

適性検査で高得点が取れる

就職活動をはじめると、企業によっては適性検査を受験することになります。この適性検査でも英語を使う問題が出題されることをご存じですか。

英語力がある人は、適性検査の英語分野で高得点獲得ができるため、選考にとても有利になるのです。では、どのような試験で英語が出題されるのか、代表的な2つの試験をピックアップして紹介しますね。

SPI

SPIとは、性格や意思伝達能力、文章作成能力などをチェックするためのテストです。難易度は、高校から大学受験レベルと言われており、英語力がある人であれば問題なく解くことができる内容ですよ。出題される内容にはこのようなものがあります。

  • 同義語・対義語
  • 空欄補充
  • 英英辞典
  • 誤文訂正
  • 整序問題
  • 長文読解
  • 和文英訳

SPI英語のポイントを詳しく知りたい人は、こちらで紹介しているので参考にしてください。

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玉手箱

SPIと同じくらい多くの企業が採用している適性検査に、玉手箱と言われている問題があります。玉手箱は、言語と計数、英語の3つで構成されており、英語ではこの2つの問題が出題されています。

  • 論理的読解
  • 長文読解

特に長文読解では、10分間で8つの長文が出題されるので試験対策が重要になります。試験対策を詳しく知りたい人は、こちらを今すぐにチェックしましょう。

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英語を使う仕事を選ぶときに明確にすべき4つのポイント

英語を使う仕事を選ぶときに明確にすべき4つのポイント
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就活生

就活で活かせることは分かったのですが、どのように就職する企業を選べば良いのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

英語を使う仕事に興味がある人は、まず働くイメージを明確にしておく必要がありますよ。

これから詳しく紹介しますね。

英語を使う仕事に就職したいと漠然と思っている状態で企業を選ぶと、就職後に「思っていたのと違う」というミスマッチにもつながりかねません。自分が希望する英語を使った働き方ができるように、これから紹介する4つのポイントを明確にしておきましょう。

①どのように英語を活かしたいか

英語を使いたいといっても、さまざまな活用方法がありますよね。先ほど紹介したとおり、スピーキングやライティングなどさまざまな活かし方があります。これを明確にしておく必要がありますよ。

たとえば、どんなにスピーキングが得意であっても、対面で人と話すことが苦手であれば英語を使う接客業は向いていないかもしれません。ですが、英語を使うコールセンターの仕事なら英語力を活かせますよね。

このように、英語以外の自分が得意なことや好きなことを考えたうえで、就職後どのように英語を活かすか考えるとミスマッチが防げますね

②時差にあわせて長時間勤務でも働けるか

英語を使う仕事に就職すると、海外とのミーティングが発生することがあります。すると、海外時間にあわせて実施することもあり、残業対応が長くなることがあるのです。このような勤務形態で働けるかどうか考えておくことが大切ですね。

もちろん企業によって海外とのミーティングがなかったり、頻度が少なかったりすることもあります。企業ごとに詳しく就職後の条件を聞くことが大切ですが、あらかじめ長時間勤務に耐えうるのかを考えておくことは誤った判断を避けられるので意識しましょう

③国内企業と海外企業どちらで働きたいか

英語を使う仕事はさまざまな種類がありますが、仕事を選ぶ前に国内企業と海外企業のどちらで働きたいか考えておくことはとても大切です。

海外で働くとなると、文化の違いやビザ取得などから英語力以外のハードルが高くなります。そのため、働きたい国に対する文化などのリサーチや、就職活動の事情についても調べなければなりません。一方で、国内に就職して英語を活かすときには、調べたり手続きをしたりする手間を最小限に押さえられますよね。

このように海外企業へ就職するか国内企業へ就職するかによって、就職活動でするべき準備内容・準備期間が異なるため、就職先についても事前に決めておくようにしましょう

④企業が求める英語力に達しているか

実際に就職活動を進める中で、仕事で英語を使う企業が就職活動でどのレベルまで英語力を求めているのかを知ることも大切です。自分がどんなに英語を活かしたいと思っていても、企業が求めるレベルに達していないと、書類選考で選考落ちになってしまう可能性もあります

実際に就職活動を進めてから選考落ちにならないように、一般的にどのレベルまで求めているのかをリサーチしておくことも大切です。

英語を使う仕事に就職するためにすべきこと4選

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就活生

英語を使う仕事に就職するためにすべき特別なことはありますか?

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キャリアアドバイザー

全員がすべきことはないですが、周りの学生と差をつけるためには、これから紹介する4つのことを実践すると良いですよ。

英語を使う仕事に就職したいと思っている人は、英語力がある人がほとんどなので対策が重要になります。これから紹介する4つのことのうち1つでもできることがあれば、今すぐに実践しましょう。

①英語を使うインターンに参加する

企業にとっては、実際に英語を使って仕事をしたことがあるかどうかは重要なポイントです。そのため、英語を使うインターンに参加すると高い評価が得られますよ

インターンに参加すると、英語のビジネス会話だけでなくビジネスメールや資料作成などに取り組みます。実際に取り組んだことがあるうえでエントリーをしていると、母国語以外で仕事をすることにミスマッチがないと企業は判断できますよね。また、企業が評価するだけでなく、学生も英語を使って仕事するイメージができるようになるためミスマッチが減らせますよね。

②英語レベルを証明できるスコアを取得する

英語を使う仕事に就職したい人は、英語レベルを証明できる資格やスコアを取得しましょう。資格有無やスコアがあると、企業が求めているレベルに達しているかどうか判断しやすくなります。中には、資格やスコアがないとエントリーできない企業もあるため注意が必要ですね。

もちろん選考通過するために、資格やスコアを用意しておくことも大切ですが、自分の英語スキルを過大評価されないためにも大切になります。スコアなしで内定獲得したものの、入社後に企業が求める英語力が高いと精神的にも負荷がかかってしまいますよね。すると短期離職にもつながりかねません。

このように選考通過のためだけでなく、企業が求めるレベルと自分の英語力を正しく評価するためにも英語試験の資格やスコアを取得しておきましょう。

キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也

吉川 智也プロフィール

英語力が必要な企業は外資系だけではないので注意しよう

ここまで読んだときに「外資系の企業を志望するわけではないし、スコアの取得はしなくていいや」と思った人がいるかもしれません。ですが、英語力が必要な企業は、必ずしも外資系企業だけではないので注意が必要ですよ。英語力が必要なことを企業へエントリーする前に気づいて後悔することだけは避けるようにしてくださいね。

外資系以外に英語力が必要な企業は、海外と取引がある企業や日系企業であっても海外進出している企業などが挙げられます。また、企業によっては長期ビジョンとして海外進出を検討していることもあるため、今の事業内容だけで判断ができないこともあります。英文の書類作成が必要になったり、海外とのミーティングがおこなわれることもあり、英語力が仕事では欠かせません。

そのため、勝手なイメージで「自分が受ける業界は関係ない」と判断をするのではなく、英語力を求めているかどうか事前にリサーチをするようにしましょう。

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③英語力以外のスキルも習得する

英語力があることは重要ですが、英語力だけでは他の学生と差がつかなくなってしまいます。そのため、英語力以外のスキルも習得して就職活動に望むようにしましょう。

たとえば、飲食店でアルバイトしている人でコミュニケーションスキルがある人は、対面で英語を使う仕事に就職するときに有利になりますよね。他にも、プライベートでブログやSNS発信に力を入れているライティングスキルがある人は、英語の読み書きがメインの仕事で高い評価を得られます。

このように英語以外のスキルにも自信を持って強みといえるものを見つけると、他の学生との差別化につながりますね

④英語を使用する海外留学を経験する

海外企業への就職や海外転勤がある企業では特に、海外留学をしていることはプラス評価につながりますよ。英語を使いたい思っている人の中には海外で働くことに興味がある人が多いです。ですが、実際に海外で生活をしたことがない人に、安心して海外転勤を任せられないのが企業側の正直なところです。

そのため、海外ではたらきたいと思っている人は特に、短期であっても海外留学を経験しているとプラス評価が得られますよ

就職後に英語力が活かせる業界・職種11選

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就活生

英語力を活かした就職に興味が出てきました!

具体的にはどのような仕事があるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

英語力を活かせる就職先はたくさんありますよ!

ここでは厳選して11種類の業界・職種を紹介します。

①商社

商社は海外企業と国内企業の商品取引を仲介する仕事ですよ。そのため、海外勤務や海外との取引・商談などもあり、英語のプレゼンテーションやビジネス会話が求められます

また、対面コミュニケーションだけでなく英文メールのやりとりもおこなわれるため、総合的に英語スキルを活かしたい人は向いている仕事といえますね。

  • 英語力の目安:TOEIC750点以上

②物流業界

物流業界の中でも、国内物流ではなく国際物流(輸入貨物)を取り扱っている企業では、英語力を活かすことができます。国際物流とはいわゆる貿易系の仕事で、海外の取引先とコミュニケーションをとったり、海外への商品発送や商品輸入をしたりしますよ。

  • 英語力の目安:TOEIC600点以上

③金融業界

はたらきたい金融機関が外資系企業は、お客さんが外国人になりますし、海外本社とのやりとり、外国人上司がいるため特に英語力が必要になります

また投資銀行へ就職する人は、さらに高い英語力が求められます。英語の資料やレポートをを読む機会が多く、作成する資料も英語とのことが多いです。プレゼンや電話による英語コミュニケーションも発生しますよ。

  • 英語力の目安:TOEIC700点以上

④エンジニア

IT技術の最先端は日本ではなく海外なので、最先端技術についての情報を収集するとなると、英語での情報収集が必要になります。そのため、リーディングを中心に英語力が必要であると言われていますよ。

さらに最近では「オフショア開発」といって、開発の一部を海外に委託することも多いです。すると、委託先の社員は日本語話者がおらず、英語を話さざるを得ないこともあります。このようにエンジニアであってもボーダレスになっているため、英語力があるとスキルアップしやすいと言われていますよ。

  • 英語力の目安:TOEIC700点以上

⑤ホテルスタッフ

ホテルでお客さん対応をするホテルスタッフは、外国人の対応をすることが求められており、英語力が活かせる仕事の1つです。特に格式の高いホテルやグレードが高いホテルなら、英語力は必要なスキルとして見なされています。

また、外資系ホテルでは出資元企業の母国語を習得していることが募集要件になることもあるため、応募するときにはきちんと確認する必要がありますね。

  • 英語力の目安:TOEIC500点以上(フロントや外資系企業はTOEIC600点以上)

⑥ツアーコンダクター

ツアーコンダクターは、旅行会社が企画したツアーへ同行して、旅行先の案内をする仕事です。案内をするだけでなくホテルやレストランとの連絡や手配をすることもあります。トラブルが発生したときにも、現地英語でコミュニケーションが必要となります。

  • 英語力の目安:TOEIC500点以上

⑦客室乗務員

客室乗務員(キャビンアテンダント)は、旅客機へ搭乗して、機内サービスや保安業務をおこないます。国際線では英語での会話はもちろん、外国人の乗務員と仕事をすることもあるため、業務上のコミュニケーションでも英語が必要になりますよ

  • 英語力の目安:TOEIC600点以上

⑧通訳・翻訳

外国人との会議や海外訪問の際に活躍する通訳や、書類の和訳・英訳をする翻訳も英語が使える仕事になります。これらの仕事はミスがあると大きな損失につながってしまう可能性もあるため、高い英語力が求められていることが特徴的です。

通訳の仕事の中には「国家資格全国通訳案内士」が必要となる「通訳ガイド」の仕事もあり、通訳・翻訳が活躍する仕事は多数あります。自分がチャレンジしたい仕事を調べることが大切ですね。

  • 英語力の目安:TOEIC800点以上

⑨英語講師・日本語講師

民間の英会話教室で英語講師をしたり、外国人向けに日本語講師をするときにも英語が必要になりますよね。講師として教える対象によって、教える内容はもちろん必要になる英語スキルも異なります

たとえば児童向けの講師であれば、ゲームを取り入れたりして、遊びながら楽しく英語・日本語が身につくようにすることが求められます。一方で、社会人向けに講師として活動するのであれば、ビジネス英語ができなければなりません。もちろん、英語を使うだけでなく日本人としてのビジネス経験も求められます。

  • 英語力の目安:TOEIC850点以上

⑩貿易事務・通関士

貿易事務と通関士は、輸出・輸入にかかわる事務を担当する仕事で、書類の8〜9割が英語と内容になります。英語の読み書きがメインなので、スピーキングが苦手な人であっても英語を使いたい人がチャレンジできる仕事の1つです。

具体的な仕事としては、書類作成や出荷・輸送の手配、納期管理などをおこなっています。

  • 英語力の目安:TOEIC600点以上

⑪外国人付き秘書

外資系企業で秘書に就職すると、外国人付きになることがあり、日常的に英語を使用することになります。具体的な秘書の仕事としては、スケジュール管理や来客応対、資料作成、出張手配などがありますよ。

英語を使用するだけでなく、付いている人の仕事をきちんと把握しておく必要がありますし、対応もスピーディーにおこなうことが求められます。そのため、英語力に加えてビジネススキルが求められるとも考えれますね。

  • 英語力の目安:TOEIC800点以上

キャリアアドバイザーコメント

根岸 佑莉子

根岸 佑莉子プロフィール

平均点数以上のスコア獲得している人は履歴書に記載しよう

自分が志望している仕事が想像よりも求めるスコアが高く、履歴書にスコアを書くべきか悩んでいる学生がいるかもしれません。そのような人は、スコアが基準に届いていなかったとしても、平均スコアである約500点以上であれば履歴書に記載することをおすすめします。

たしかに英語を使う仕事であればTOEICスコアを重視しているのですが、英語力だけで合否の判断をしているということではありません。そのため、スコアが目安に足りていなかったとしても、学生時代の経験など他の点で高評価が得られ、選考通過する可能性も十分ありますよ。

また、スコアを記載しなければ英語力のスコアを取得していないことと一緒になってしまいます。すると、英語力が必要な企業では書類選考落ちになってしまい、選考通過する可能性がなくなってしまいます。

ここまで説明したとおり、スコアを書くことによるマイナス評価はありません。そのため、平均点以上のスコアを獲得している人は、必ず履歴書へ英語スコアを書くようにしましょう。

英語を使う仕事に就職するために有利な資格

英語を使う仕事に就職するために有利な資格
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就活生

英語力をアピールするために試験を受けたいのですが何を受ければ良いですか?

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キャリアアドバイザー

英語系の試験はたくさんあるので迷ってしまいますよね。それぞれの特徴を紹介します。

英検(実用英語技能検定)

幼少期から慣れ親しんだ英語検定の1つではないでしょうか。英検は筆記やリスニングだけでなく、面接があるため英語コミュニケーション能力も試験内容となっています

2級以上を取得すると英語を使う仕事の選考で評価が得られるので、英検を受験するときはまずは2級を目指しましょう。

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)

聞きなれない検定ですが、国連英検は外務省が後援している英語資格です。英検とは異なり、そのときどきの時事問題や英字新聞の読解、電話応対等の問題もあり、より実務的な英語資格とも考えられますね

受験級は「特A級」から「E級」まで6つの級があり、B級合格で日常会話は十分にこなせるレベルとされていますよ。A級に合格すると、時事問題を理解して外国人とディスカッションができるレベルとなっています。

TOEIC

TOEICは、日常生活やビジネス英語のスキルを測る日本ではもっともメジャーな試験です。990点満点の試験で、一定のスコアを獲得していると就職活動で有利になります。また就活だけでなく、就職後に報奨金や資格手当の対象になることもありますよ。

TOEICは試験内容によって、リスニングとリーディングの「L&R TEST」や、スピーキングとライティングの「S&W TEST」などがあります。日本の就職活動では、L&Rスコアが求められることがほとんどなので、こちらを受験しましょう。

TOEFL

TOEFL(トーフル)はTOEICと異なり「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の4つが総合的に評価される試験です。大学や大学院への留学などで受験が必須になることが多いですよ。

国内の就活ではTOEICの方が知名度も高いため、こちらを受験する方がおすすめです。もし海外就職を考えているのであれば、TOEFLの方が世界的な知名度が高いため、より英語力をアピールできます。

IELTS

IELTS(アイエルツ)は初めて資格の名前を見た人も多いのではないでしょうか。IELTSもTOEFLと同じく「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の4技能を総合的に測る英語試験です。やはりIELTSも日本では知名度が低いため、就活ではTOEICを受けることがおすすめです。

IELTSは海外移住のさいの英語力証明として採用されている試験で、永住権申請の基準としている国も多くありますよ。そのため、海外就職や海外転勤ある企業を受けるときには、IELTSを受験するのも選択肢の1つになりますね。

就職活動で活かせる英語力を身につける方法

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就活生

英語力が活かせる仕事に就職したいのですが、他の学生に比べると英語力がまだ低くで不安です。

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キャリアアドバイザー

英語のような語学は短期間で劇的にスキルアップはできないですが、これから紹介することを実践すると確実に英語力が身につけられますよ。

英語力を習得するためには時間がかかりますが、これから紹介するポイントを継続すれば必ず英語力のスキルアップができますよ。また英語力が付くだけでなく、はじめに紹介したとおり学習プロセスを自己PRやガクチカでアピールすることもできます。

さらに、英語は継続的に利用していないと、忘れてしまったりすることもありますよね。そのため、英語力を向上させるだけでなく英語力をキープするためにも、これから紹介するポイントを実践しましょう。

英語に触れる機会をつくる

まずは英語を触れる機会に参加することが大切です。このように聞くと、英会話スクールがはじめに思いつくかもしれません。ですが、スクールのように多額の費用を払わなくても参加できるサークルなどは多数ありますよ。また、日本語を勉強したい外国人向けのボランティアに参加すれば、英語に触れる機会をつくることは簡単にできますよね。

英語で情報のインプットをする

今まで日本語で情報収集していたことを、英語で書かれている海外情報を収集することもおすすめです。そうすることで、就職後に英語を見たり聞いたりするときの抵抗感を減らせますし、グローバルな情報収集ができるようになります。

すると、就活でも他の学生が知らないことをアピールするきっかけになり、即戦力として活躍できる人材と評価を獲得できますね。

英語で情報をアウトプットする

英語は学ぶだけでは使えるようにならず、使うことでスキルを定着することができます。そのためアウトプットする場をつくって積極的に使うようにしましょう

先に説明したように実際に話すこともおすすめですが、SNSやブログ、YouTubeなどで発信することもおすすめですよ。そうすることで、発信したことが第三者もポートフォリオとして確認することができるので、就活でもより活かすことができますね。

キャリアアドバイザーコメント

上原 正嵩

上原 正嵩プロフィール

英語面接がある場合には特に面接形式でのアウトプットを練習しよう

英語力を活かした就活は、企業によっては英語を使った面接がおこなわれることもあります。特に、海外配属の可能性がある企業や、仕事で英語を日常的に使用する企業であれば可能性は非常に高くなります。このような可能性がある人は、面接のように緊張感ある場でも英語で話せるように練習しておくことが大切です。

伝えたいことが伝えられるかどうかだけでなく、相手が聞き取れる英語で話せるかどうかもポイントになります。そのため、学校の英語教師など正しいフィードバックがもらえる人にお願いをして、英語面接の練習をすることが必要です。

英語面接を実施する場合には、募集要項に記載されていることが多いです。英語面接の実施があるかどうかはエントリーをするときにチェックしましょう。

英語力を活かして就職活動を有利に進めよう

グローバルな人材の需要が高まっている現在は、英語力は高い評価が得られるため積極的にアピールしましょう。ただし、就職後に英語を使いたい人は、英語力だけでなく「プラスアルファ」のスキルが必要になることも説明しました。

また、「英語を使いたい」という想いが強ければ強いほど、英語を使うことが目的になり就職ミスマッチにつながってしまう可能性もあります。自分がどのように英語を活用したいのかを考えて、入社後後悔しない就活をするようにしましょう。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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