目次
- 医療事務の選考では志望動機が重要
- まずは医療事務の仕事内容を押さえよう
- 受付業務
- レセプト業務
- クラーク業務
- 医療事務の仕事の魅力
- 多くの人から感謝される
- 医療に関する知識が身につく
- 社会貢献ができる
- ライフスタイルに合わせて働ける
- 医療事務に向いている人の特徴
- 思いやりがある
- 社交性がありチームワークができる
- 正確に業務を遂行できる
- 医療事務の志望動機を作る際の4つのポイント
- ①志望先の病院の理念をよく調べる
- ②志望先の病院の診療科目を理解する
- ③キャリアプランを明確にする
- ④生かせる強みや資格をしっかりアピールする
- 医療事務の志望動機で盛り込むべき要素
- なぜ医療事務なのか
- なぜその医療機関なのか
- 自分の強みを業務にどう生かせるのか
- 7つのパターン別! 医療事務の志望動機例文
- ①医療事務員に助けられた経験がある
- ②家族でお世話になった病院だから
- ③病院の理念に共感したから
- ④地域の健康に貢献したい
- ⑤事務員として医療者を支えたい
- ⑥人にかかわる仕事がしたい
- ⑦自分の強みが生かせるから
- 医療事務の志望動機の注意点とNG例文
- 志望先の病院の特性を理解できていない
- 待遇面に惹かれたことに終始する
- 医療に携わるという意識が感じられない
- 医療事務の志望動機を面接で伝えるときに意識すべきポイント
- 清潔感を大切にする
- 笑顔ではきはきとゆっくり話す
- 遅刻などマナー違反をしない
- 自分らしい医療事務の志望動機で選考を突破しよう
医療事務の選考では志望動機が重要
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
医療事務を志望する学生から、
「医療事務用の志望動機はどう書けば採用担当者に響きますか」
「医療事務の志望動機はどのくらい重要なのですか」
という質問が寄せられています。
医療事務の就活では学歴以上に志望動機が重要だと言われています。医療機関にかかわる仕事は社会貢献度が高い一方、責任のある仕事であるため、仕事への適正や熱意を志望動機のなかでしっかりと伝えたいところです。
そこでこの記事では、医療事務の選考を突破するために必要な仕事内容への理解や向いている人、志望動機の書き方を10の例文とともに解説していきます。
まずは医療事務の仕事内容を押さえよう
就活生
キャリアアドバイザー
一般事務と大きな違いは、患者として訪れた私たちとも直接関係がある仕事という点かもしれません。
就活生
そういえば、骨折して入院したときいろいろ事務的な手続きの説明してくれた人がいましたが……。
キャリアアドバイザー
おそらくその方は医療事務員だと思います。
ほかにも、さまざまな業務で医療事務員が医師、看護師、患者などをサポートしていますよ。
それでは、医療事務の主な仕事内容について見ていきましょう。
受付業務
病院を訪れた患者に対して受付業務をするのが医療事務スタッフです。患者から診察券や保険証を預かり、予約の確認や必要に応じて診療申込書への記入依頼、受診科への案内などをおこないます。
- 診察券や予約の確認
- 会計業務
- 次回の予約確認
カルテ、患者の医療保険、診療報酬点数表をもとに請求金額を計算し、診察料を受け取るのも受付の仕事です。そして、領収書を渡すとともに必要に応じて次回の予約をとります。
大きい病院では以上の業務が分業制になっていたり、機械化、IT化が進んでいたりするため、すべての業務を担当するわけではありませんが、小さな個人病院の場合には数人で分担しながら作業を進めます。
レセプト業務
医療事務の業務のなかでも特に専門性が必要となるのがレセプト業務です。レセプトとは診療報酬明細書という意味があり、レセプト業務は保険診療に関する仕事となります。
日本では、医療費を患者が負担するのは一部だけで、残りは加入している健康保険組合や国民健康保険組合、共済組合、市区町村から出ています。
医療への報酬は窓口では一部しか受け取らないため、医療事務がレセプトを作成し、まとめて健康保険組合などへ提出して残りの分を支払ってもらうのです。
- コンピュータへの診療情報の入力
- 患者ごとの1カ月間のレセプトを出力
- 誤入力がないか、整合性が取れているのかの確認
- 間違いがあった場合は医師に確認
- 診療報酬請求書と合わせて審査支払機関にレセプトを提出
クラーク業務
クラーク業務は患者が病院を利用する際に必要な事務業務を指し、「外来クラーク」「病棟クラーク」の2種類があります。
- 外来クラーク
受付業務や電話対応のほか、診察への案内、診察に必要なカルテ、過去に受診履歴がある患者であれば検査データなどを準備し、医師や看護師がすんなりと仕事ができるようサポートする。 - 病棟クラーク
患者の入院に関する手続きや事務作業全般。入院費用などの案内から、入院時の手続き、食事の手続き、検査や手術に関するスケジュール管理までおこなう。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
「事務」という名前がついている仕事なので、頼まれ仕事や決まった仕事を担当するだけと思っている人がいるかもしれません。ですが、医療機関で働くということは、患者の命に関わる仕事ということを認識しておく必要があります。
たとえば名前や生年月日を間違えてしまうと、医療事故にもつながりかねません。医療事故を起こさないためには、やはり専門的な知識やスキルが必要になります。高齢化によってより需要が高まる医療業界で大切な仕事であることをあらためて認識しましょう。
就職する医療機関が小規模であったり、医療事務の担当者が少なかったりすると、患者の対応からカルテの管理、レセプト請求業務など一連の仕事を担当することになります。また、担当する仕事が細分化されていても、患者数が多い医療機関ではレセプト請求業務を大量にこなさなければならず、残業対応が発生するかもしれません。
入社後にミスマッチとならないように、きちんと応募する医療機関についてリサーチしておくことが大切ですね。
医療事務の志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます
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・志望動機の作成時間を短縮したい人
医療事務の仕事の魅力
- 多くの人から感謝される
- 医療に関する知識が身につく
- 社会貢献ができる
- ライフスタイルに合わせて働ける
患者と直接かかわり合い、多くの人をサポートする医療事務の仕事にはさまざまなやりがいや魅力があります。もちろん給与や待遇も大切ですが、プラスアルファの価値を得られる仕事であることは間違いありません。
ここからは医療事務の魅力を解説していきます。自分が魅力を感じる点がわかれば、志望動機にも生かせますよ。
多くの人から感謝される
医療事務は、患者やその家族から「ありがとう」の言葉をもらえる仕事です。外部と触れ合う機会が少ないほかの業界の一般事務に比べ、医療事務は多くの患者と直接やり取りをするため、感謝の言葉をもらいやすいのが魅力です。
患者は自身の傷病だけでも不安になりやすいものです。さらに、手続きや費用のことなどで不安や煩わしさを感じる場合もあります。その際に笑顔で親切に対応してくれる医療事務員がいれば、心強く思うものです。
特に病棟クラークでは、入院生活や費用に関する手続きで患者とかかわる機会が多く、感謝されることも多くなります。
キャリアアドバイザー
病院業務をサポートする仕事のため、医師や看護師から感謝されることもよくあります。
医療に関する知識が身につく
医療事務の仕事を通して、医療に関する知識が身につきます。担当する診療科に関する薬の知識や、緊急時に必要な行動なども覚えやすいようです。
そのため、自分や家族などの大切な人の体調が悪くなったときも、病院で得た知識が役に立ちます。
なかには、間近で医師や看護師の仕事を見て医療の知識を得ていくうちに、自分も看護師を目指す人もいます。
社会貢献ができる
医療事務は医療行為自体にかかわる仕事ではなくても、人を助ける現場で働くことで、社会貢献をしているという実感が得られます。
病気をした人や、ケガをした人、手術が必要な人、付き添いの家族の不安をやわらげることができ、医師や看護師をサポートすることで円滑に医療サービスが提供できるなど、多くの人の役に立つ仕事です。
キャリアアドバイザー
医療事務は病院の運営を支えることで、地域医療に貢献できます。
ライフスタイルに合わせて働ける
医療事務は需要の高い仕事であり、やりがいを持って長く安定して働けるのが特徴です。レセプトを始め医療事務に関するスキルを身に付ければ、ライフステージの変化で離職した後も、年齢を問わず再就職しやすいのが強みです。さらに病院は全国にあるため、家の都合で転居した場合にも働き続けられます。
雇用形態もパートやアルバイト、派遣、契約社員とさまざまで、時短勤務やシフト制でも働けるのが特徴です。
キャリアアドバイザー
小さい子どもがいる人や、ほかに資格取得の勉強をしたい人、空いた時間だけ働きたい人もライフスタイルに合わせて働けます。
志望動機作成ツールなら、選考通過の高い医療事務の志望動機を自動作成できます!
医療事務に向いている人の特徴
就活生
医療事務に向いている人は、一般の事務職とは違うのですか?
キャリアアドバイザー
一般事務職に向いている人と共通するところもありますが、より人と接する仕事であるため、思いやりやコミュニケーション力が求められます。
ここからは医療事務に向いている人について解説します。自分と共通点がある場合は、自己PRに盛り込むようにしましょう。
思いやりがある
患者を出迎えて案内することも多い医療事務は、思いやりがある人が向いています。
病院にはケガや心身の病気に関するつらさや痛みを持って訪れる人が多くいます。そのような患者に対して思いやりをもった接し方ができることが大切です。
小さな子どもや高齢者、急患の人も多く訪れるため、思いやりがあるだけでなく、相手の年齢や状況に合わせて、冷静かつ臨機応変な対応ができるとさらに良いといえます。
キャリアアドバイザー
最近は、医療もサービス業と捉える病院も増えてきました。
患者に思いやりを持って接することができれば、長く働ける医療事務になれますよ。
思いやりの自己PRで企業が持つ印象についてはこちらの記事で確認してください。
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社交性がありチームワークができる
一般的に事務というとコツコツと業務をこなすイメージがありますが、医療事務は社交性やチームとして働ける協調性も求められます。
病院には患者だけではなく、医療機器などの営業の人も訪れます。多くの人が訪れる病院で、受付や接客をするには社交性があるほうが仕事を進めやすいといえます。
また、医療施設内では医師、看護師、病院の規模が大きければ検査技師、リハビリの療法士、薬局のスタッフなど、多くの人が働いているため、そうしたさまざまなスタッフと円滑にコミュニケーションがとれることが大切です。
キャリアアドバイザー
医師や検査技師などは自分の業務に集中しやすいため、病院内の人と人を自然につなげられるような社交性のある医療事務であれば感謝されることも多くなります。
チームワークの自己PRに説得力を持たせるコツはこちらの記事で解説しています。
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正確に業務を遂行できる
普段から細かい作業を正確かつスピーディーにおこなえる人も医療事務に適しています。
多くの患者のデータや保険証の確認、予約の受付、患者と医師や看護師との橋渡しなどは、間違うわけにはいきません。また、混雑する曜日や時間帯などは効率よくスピーディーに作業を進めることも大切です。
一番問題なのはミスに気づけないことや、気づいているのに隠してしまうことです。わからない点はすぐに周囲の人に聞き、万が一ミスをしても気づいたときに即座に修正する姿勢が必要です。
キャリアアドバイザー
もともとのタイプもありますが、医療事務の仕事の責任の重さを理解すれば、慎重に業務に取り組めるようになりますよ。
責任感をアピールする際のポイントはこちらの記事で確認してください。
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キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
「医療事務に向いている人の特徴」の中で「社交性がありチームワークができる人が向いている」と説明しましたが、人とのかかわりが多い仕事なので、コミュニケーションスキルがある人を企業は求めていますよ。
医療事務の社内コミュニケーションは、患者さんの情報を連携することもあるため、情報が正しく伝えられないと大きなミスにもつながってしまいます。自分では伝えたつもりでも、話を聞いた人が正しく理解しないこともありますよね。このようなミスが起こらないためにも、企業側はコミュニケーションスキルを重視しています。
また、施設内だけでなく患者さんや家族と話すシーンも多いですよね。ときには、不安を抱えている患者さんや家族に対して不安を和らげるコミュニケーションも必要になります。
医療機関の第一印象をつくる仕事が医療事務と言っても過言ではありません。そのため、コミュニケーションスキルに自信がある人は、志望動機でも積極的にアピールしましょう。
特別な動機がなくても、ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「第一志望以外の企業だと、志望動機がなかなか思い浮かばない......」と悩む就活生は多くいます。
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・志望動機がなかなか思い浮かばない人
医療事務の志望動機を作る際の4つのポイント
医療事務の志望動機を作成する前にやっておきたい点や、書く際に忘れないようにしたいポイントについて解説します。
①志望先の病院の理念をよく調べる
働く際には勤め先の理念に賛同できるかどうかは大切なポイントです。病院もそれぞれ異なる理念を持っているのでホームページなどでよく確認してください。
特に、病院全体の運営にかかわる医療事務は、運営方針、経営理念と関係性が深いため、しっかりと調べておく必要があります。病院の理念や方針と異なる志望動機を書いたり、面接時に回答したりすれば「当病院には合わない人材だ」「今はよくても後々無理がきて、早期離職してしまうだろう」と判断されてしまいます。
キャリアアドバイザー
理念への共感を志望動機に含めれば「長期で働いてもらえる」「将来的に戦力になる」と判断される可能性が高くなります。
②志望先の病院の診療科目を理解する
志望先の病院の診療科目についても理解しておく必要があります。
病院には総合病院、内科、小児科、産婦人科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科などさまざまな種類があります。志望先の病院が小児科であれば、志望動機のなかで子ども好きなことをアピールできます。産婦人科であれば妊婦や新生児の健康のために役に立ちたいという希望を伝える方法もあります。
キャリアアドバイザー
志望先病院の診療内容にも興味があることを志望動機に含めることで、就職への熱意を伝えられます。
③キャリアプランを明確にする
志望動機を考えるうえで、キャリアプランを描くことも重要です。自分が10年後や20年後にどうなっていたいのかを考え、そこから逆算して、目標達成のために「経験すべきこと」「習得すべきスキル」を割り出します。
そして、志望先病院の業務と自分のキャリアプランをすり合わせ、どのような業務をやりたいかを伝えれば、立派な志望動機になります。
私は医療事務としてのスキルを高め、地域医療連携業務にチャレンジしたいと思っています。地域医療の拠点である貴院の事務総合職ではそれが実現できると思い志望しました。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアプランの考え方やメリットはこちらの記事で読んでください。
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④生かせる強みや資格をしっかりアピールする
志望動機ではやる気や熱意を見せるのと同時に、その裏付けとなる自分の強みや資格をアピールするのも大切です。
「がんばります」「やってみたいです」だけではなく「レセプト作成のプロになるべく医療事務に関する資格も取得しています」とすれば、説得力が増します。
志望動機を考える際には自分の強みや、持っている資格などについて箇条書きにしてみてください。そのなかから採用担当者に刺さりそうなものをピックアップし、志望動機に盛り込みましょう。
- メディカルクラーク(R)
- ホスピタルコンシェルジュ(R)
- レセプト点検業務検定試験
- 医療保険士
- 医療事務認定実務者(R)
- 医事コンピュータ技能検定(民間資格)
- 医科医療事務管理士(R)
- 診療報酬請求事務能力認定試験
そのほか、就活に有利な資格はこちらの記事で紹介しています。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
資格について紹介したので、「資格を取ったり勉強したりしないと医療事務に就職できないのではないか」と不安になった人がいるかもしれません。新卒採用の場合は、資格の有無は重視されていないので安心してください。
ですが紹介したとおり、資格の勉強をしていると医療事務に対する志望度の高さはアピールできます。また、医療事務に関する知識がない人にとっては、資格の勉強は体系的に知識を学ぶきっかけにもなりますよ。医療事務に関する知識をきちんと学んだ上で病院の診療科目のリサーチをすると、他の学生は理解していない他の病院との違いまで深く理解ができるようになりますよ。
そのため、就活を進めていく中でスケジュールや就活準備に余裕がある人は、資格について調べるだけでもしておくと良いですね。
志望動機がまとまらない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ!
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかを上手く説明できないと悩む就活生は多くいます。
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・志望動機を上手く文章にできない人
医療事務の志望動機で盛り込むべき要素
一般的に志望動機は盛り込むべき要素を始めにしっかりと洗い出すことで、文章が簡潔でわかりやすくなります。全体の流れのなかで病院事務ならではの上記のようなポイントを盛り込んでいきます。
なぜ医療事務なのか
たくさんある職業のなかで、なぜ医療事務がいいと思ったのか、自分なりの理由をしっかりと伝えましょう。
「多くの人の役に立てるから」「社会的に貢献できるから」などと漠然と理由を伝えるのではなく、「なぜそう思ったのか」という根拠やエピソードを盛り込むのも忘れてはいけません。
自分が骨折をしたとき、受付の人に大変よくしてもらい、とても救われました。この経験が、その後もずっと忘れられない思い出として自分の中に残っていたのです。今度は私が患者様に親切にできる医療事務として働きたいと思います。
なぜその医療機関なのか
歯科医院も含め日本の医療施設は平成30年の段階で、全国に約17万施設あります。そのなかで、応募先医療機関を選んだ理由は必ずあるはずです。応募先医療機関を選んだ理由も本文中に盛り込むことをおすすめします。
応募先医療機関を選んだ理由としては以下のような点が考えられます。
- 病院の理念や診療方針に共感した
- かつて自分も通院または入院をしたことがあり、その際のスタッフの対応に感心した
- 病院の体制のなかで自分がやりたい仕事ができると思った
病院のホームページを読み込み、自分が勤めたいと思える理由をしっかりと考えてみてください。勤めたいと思える理由がはっきりしていると志望動機に説得力が増すだけではなく、就職後もモチベーションを下げずに働けます。
自分の強みを業務にどう生かせるのか
志望動機のなかでも自分の強みをアピールするのは大切なことです。業務のなかで自分の強みをどう生かすのかを盛り込みましょう。
そのためにも病院の特徴、理念、事務職としてできる仕事の範囲が、自分の強みとうまく結びついている必要があります。まずは病院の特徴と事務職としての業務内容と自分の強みを書き出し、一致させられる点を見つけてください。
自分の強みを述べたうえで、その強みを生かして「病院の発展に貢献したい」「患者様の役に立ちたい」などと、貢献したい内容を書いて文章を結ぶようにします。
社会貢献したいという気持ちをうまくアピールするコツについてこちらの記事で解説しています。
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7つのパターン別! 医療事務の志望動機例文
それでは、医療事務を志望する理由別の志望動機例文を紹介します。自分の志望動機に近い内容のものはもちろんのこと、そうでないものもこれまでのポイントを踏まえて確認してみてください。
①医療事務員に助けられた経験がある
私は医療事務として、患者様の不安を取り除き、通院や入院生活をサポートしたいと思い志望しました。
2年前に母が貴院に入院した際、父が海外赴任中だったため私が手続きをし、入院に必要なものの準備をしたのですが、すべてが初めてのことでとても不安でした。そのときに医療事務の方が、入院中の食事のことから、自治体や保険会社への申請のことまで丁寧に教えてくれました。お会いするといつも笑顔で対応してくださり、安心感を持つことができました。
私は昔から目立つほうではありませんが、周りから「いつも穏やかで安心できる」といわれることがよくあります。多くの患者様やご家族の不安を少しでも取り除き、安心して治療に専念してもらえるように、私も役に立てたらと思っています。
キャリアアドバイザー
医療事務員にお世話になった経験があることを伝えています。
自分の強みを生かして貢献したいこともしっかりアピールできています。
②家族でお世話になった病院だから
私は幼い頃から家族ぐるみで貴院にお世話になっており、温かな雰囲気に魅力を感じていました。私も貴院の一員として、地域のために役に立ちたいと思い志望しました。
祖母が透析で貴院に通っていた頃、中学生だった私も何度か付き添いで参りましたが、院内で迷子になって困っていた私を、事務スタッフの方が親切に案内してくださったことをよく覚えています。親切にしてくださった事務スタッフの方が忘れられず、私も患者様の役に立ちたいと思うようになりました。
地域医療に積極的に取り組む貴院の存在は、この街の大きな魅力となっています。貴院に入職できたら、医療事務の仕事を通じて、地域の人が安心して利用できる病院づくりに貢献したいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
お世話になった実体験をもとに志望動機を構成しています。
応募先の医療施設に良い印象をずっと持っていたということで、志望の理由がはっきりと伝わります。
③病院の理念に共感したから
貴院が患者様のご家族に対しておこなっているサポートの取り組みを知り、患者様だけではなく周りの人も支えることで最終的に患者様のQOLを高めるという理念に共感して志望しました。
私の祖母は長く癌を患い入退院を繰り返し、子どもの私から見ても父も母も大変そうに見えました。家族に一人病人がいると、家族は気持ちが落ち込み疲れてしまうものです。しかし、貴院は家族も病気について詳しく学べる会を催したり、患者や家族も利用できるネイルやアロママッサージの機会を設けたりと、病気にポジティブに向き合える工夫をされているところが、とても意味のあることのように思われました。
私も貴院に入職できたら、理念に沿いながら医療事務の仕事を通して、患者様やご家族のサポートをしたいと考えています。
キャリアアドバイザー
病院の理念、特性をしっかりと理解したうえで志望していることがわかります。
祖母の入院時のエピソードを加えることで説得力が増しています。
④地域の健康に貢献したい
私は医療事務の仕事を通じ、地域の方々の支えとなりたいと志望いたしました。
貴院は私たちにとって地域医療の拠点として欠かせない施設であり、友人や家族もお世話になってきました。地元の人たちの命と健康を守り人々のQOLを上げることに尽力されている貴院で働くことは、私を育んでくれた町への恩返しになるとも考えています。
短期大学では秘書課で学び、アルバイトでは知人の会社で事務をおこなっていたことから、ビジネスマナーや事務業務には自信があります。受付では患者様を丁寧にお出迎えし、事務作業ではスピードと正確さを心掛けながら、地域と病院経営をサポートしたいと思います。
キャリアアドバイザー
生まれ育った町への思いと、その地域を守っている病院への気持ちが伝わってきます。
気持ちだけではなく、学校の勉強やアルバイトを通じて受付や事務作業のベースを培っていることもわかります。
⑤事務員として医療者を支えたい
私は貴院の医療事務の一員として、病院の円滑な運営を支えたいと志望しました。病院が安定した運営、経営をすることで、間接的に患者様の手助けになると考えています。
貴院はとくに婦人科に力を入れ、実績を積まれているため、遠方からも多くの患者様が訪れ、事務の仕事でも多くの業務をスピーディーにおこなうことが求められていると思います。大学時代に事務作業のアルバイトで、社員の方から正確さと処理速度の速さを評価されましたが、貴院でも事務能力を磨き、多くの患者様を待たせない仕事をしたいと思います。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
医療事務が病院を支える職種だということを理解したうえで志望していることがわかります。
事務の仕事をスピーディーかつ正確にこなす意識をすでに持っているところもポイントが高いですね。
⑥人にかかわる仕事がしたい
私は人と接することが好きで、人とかかわる仕事がしたいと志望しました。貴院は地域で親しまれ、お子さんから高齢の方まで多くの人が毎日訪れています。そのような患者様に安心して訪れていただくお手伝いを私もしたいと思っています。
学生時代には雑貨店でのアルバイトや、大学の手話サークルでのボランティアなどで、さまざまな方と接してきました。アルバイトではよく「笑顔がいい」と顧客に親しんでいただきました。
貴院に就職できたら自慢の笑顔で、患者様に安心を提供できたらと思います。
キャリアアドバイザー
社交性がありコミュニケーション力があるのも、医療事務にとって大切な能力です。
地域医療のなかで多くの人と接したいというのは、立派な志望動機となります。
⑦自分の強みが生かせるから
私は細かい仕事を正確におこなうことが得意です。その強みを生かしながら、総合病院として地域に密着して運営されている貴院のお役に立てればと志望しました。
大学では医療ビジネスコースで、医療事務に関する一通りのことを学ぶなか、地域の人の命と健康を守るためには病院が安定して運営されることが大切だということを心より感じました。また、学生時代は学園祭実行委員会で会計を任されるなど、細かい作業をよく任されてきました。
将来的には医療事務だけではなく総合事務にもかかわり、貴院の発展と地域医療に貢献できればと思っています。
キャリアアドバイザー
細かい仕事が得意だという自分の強みを全面に出し、学園祭実行委員のエピソードを加えることで説得力を出しています。
医療事務の志望動機の注意点とNG例文
就活生
医療事務の志望動機を書くのに、避けた方がいいポイントはありますか?
キャリアアドバイザー
医療事務は患者や医療関係者、社会のために役立ちたいという気持ちが必要な仕事です。
それにもかかわらず仕事内容への理解が薄く、やる気が見えない志望動機はマイナス評価につながります。
具体的に、どのような内容を避けるべきなのか、例文と一緒に解説します。
志望先の病院の特性を理解できていない
診療科や規模、立地条件、診療理念などによって、病院の特性が変わってきます。志望動機を書く際に特性を理解せずに書くと、「当院についてわかっていないのに応募してきた」という印象になりかねません。
高齢者が多い地域の病院への応募でありながら、高齢者対応への意識が薄いと思われる内容の志望動機であったり、オフィス街のクリニックでありながら、ファミリーや高齢者を対象にした地域医療について書いてしまったりすれば、勉強不足だと判断されます。
キャリアアドバイザー
文章のなかに病院の特性が一切触れられていないのもあまり良いとは言えません。
志望先の病院について書かれていないと「なぜこの人は当院を志望したのだろう」と思われてしまいます。
NG例文
私は短大の秘書課で主に簿記やIT事務について学びました。事務職として働きたいと思うなかで、多くの人の役に立ちたいということから、医療事務を志望しました。子どもの頃によく通った病院で、受付の人がいつも微笑んでやさしく接してくれたことが印象に残っていたからです。
私は人と接することも大好きですが、持ち前の明るさとコミュニケーション力で、多くの患者様が安心して病院を訪れられるような雰囲気を作れたらと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
患者の役に立ちたいという気持ちは良いのですが、具体的に応募先医療施設がどのような病院かを理解しているのかが不明です。
それによって、いまいち印象に残りにくい志望動機になってしまっています。
待遇面に惹かれたことに終始する
志望動機内に待遇面の話ばかりを盛り込むのは避けるようにしましょう。
確かに、就職先を決める際には待遇面も重要です。納得のできる条件であれば、心置きなく仕事に集中することもできます。しかし、志望動機に「待遇がよかったから」とばかり書かれていたら、採用担当者から「自分の都合ばかり言ってくる人」という印象をもたれかねません。
キャリアアドバイザー
待遇面よりも、仕事への熱意、意識、描いているキャリアプラン、社会や病院に対して貢献したい内容などを伝えるようにしましょう。
NG例文
貴院は私の自宅から自転車で約20分の距離にあり、通勤がしやすいと考え志望しました。満員電車を避けるためにも、ワークライフバランスの実現のためにも職住近接が理想と考えています。
貴院の事務部門はチームでの業務が円滑で、有給休暇もとりやすいとうかがっています。産休育休制度も充実しているとのことで、ライフステージごとに安心して長く勤められると思っています。
キャリアアドバイザー
志望動機で条件面ばかりをアピールされると、仕事への情熱が感じられません。
なぜ医療事務を選んだのか、なぜ応募先病院を選んだのかを、仕事内容や仕事の意義からも伝えるようにしてください。
医療に携わるという意識が感じられない
事務職はどの業界でも人気が高い職種であり、つい「事務をしたい」という気持ちだけが前に出た志望動機を書いてしまう人もいます。しかし、事務職への意欲だけで、医療に携わる意識が見られない志望動機もNGです。
確かに医療事務は直接、医療行為をおこなうわけではありません。しかし、医師や看護師を始め病院で働く人たちの仕事を理解しなければ、医療事務として病院を支えられません。
NG例文
私はコツコツとした作業が得意なことから、事務職を目指してきました。
知人の会社でアルバイトとして事務の仕事を2年間おこなった経験がありますが、ミスが少ないと社員の方たちからも評価していただき、わずかですがボーナスもいただきました。
これからも事務の仕事をしたいと思い、日商簿記2級や秘書検定などの資格も取得しました。また、パソコンのスキルを高める勉強もしており、事務のプロフェッショナルとして長く勤めたいと考えています。
キャリアアドバイザー
事務職に適性を感じていることは伝わってきますが、なぜ病院で働きたいのかという点が抜けているため、「ほかの業界の事務でも良いのでは?」と思われかねません。
医療事務の志望動機を面接で伝えるときに意識すべきポイント
就活生
医療事務の面接ならではの注意点はあるのですか?
キャリアアドバイザー
内容以外にも見た目や話し方で、医療事務として好印象を持ってもらえるポイントはありますよ。
ここからは、医療事務の面接で意識するべきポイントを紹介します。
清潔感を大切にする
面接では「一緒に働きたい」という印象を与えるために清潔感を保つことが大切です。ましてや医療機関の場合、清潔というのはとても重要なポイントになります。清潔感のない人が病院の受付で出迎えた際、訪れた人は不安を感じてしまいます。
- 髪型が乱れていないか
- 爪が伸びていないか
- メイクが濃すぎたり崩れたりしていないか
- スーツに汚れやホコリが付いていないか
汗をかいていても清潔に見えなくなるので、面接会場には早めについて、トイレなどで身支度を整えることが大切です。
就活での身だしなみに関してはこちらを読んでおきましょう。
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就活の身だしなみは超重要!好印象の与え方を男女別に解説
第一印象が重要視されがちな面接では、就活での身だしなみはとても重要です。今回は、就活生の身だしなみで見られているポイントと、気をつけたい身だしなみポイントをキャリアアドバイザーが男女別に紹介していきます。面接当日の身だしなみチェックポイントも紹介しているので、面接直前にもチェックしてみてくださいね。
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笑顔ではきはきとゆっくり話す
医療事務は受付を担当することも多いので笑顔や話し方も重要です。鏡を見たり録画をしたりしながら、大げさではない自然な笑顔を練習してみてください。話し方も患者やその家族に対してわかりやすく説明することが大切なので、早口になり過ぎない適度な速さではきはきと話す練習をしておきましょう。
- 聞き取りやすい声の大きさ
- 適度な速度
- 論理的でわかりやすい話の構成
面接で評価される話し方について、こちらの記事でも解説しています。
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面接を成功に導く話し方のコツ|簡単に会話が上達する5つのポイント
面接では話の内容だけでなく話し方も注目されている こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「話し方をちゃんと教わったことがなくて面接が不安です」 「社会人と話すことに慣れていなくて面接で上手に話せません」 […]
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遅刻などマナー違反をしない
どの職業の面接でも、遅刻などのマナー違反をしないことは重要です。最低限のマナーが守れないと、社会人としてやっていけない人と判断されます。
ましてや、医療事務は多くの患者が間違いのない医療を受けられるように正確さが求められる仕事です。大切な面接の日に遅刻のようなミスをしては医療事務に向かないと思われても仕方がないかもしれません。
キャリアアドバイザー
多くの患者や医療従事者と接する際に、正しい言葉遣いができることも大切です。
特に敬語の使い方には注意が必要です。
押さえておきたい就活マナーについてこちらの記事で確認しておきましょう。
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「就活マナーくだらない」は危険|状況別の実践方法をすべて解説
就活マナーを身につけておくと面接で好印象を残すことができますよ。 この記事では、就活マナーの要素、心がけ、実践法などをキャリアアドバイザーが解説します。 シーン別・メールの返信の就活マナーも参考にして自信を持って臨んでくださいね!
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自分らしい医療事務の志望動機で選考を突破しよう
医療事務の仕事はほかの業界の一般事務とは異なり、患者や医師、看護師など、多くの人と接する仕事です。人の命と健康を預かる病院に勤めるため、仕事の一つ一つに責任がともなうのも医療事務の特徴です。
業務内容も受付からレセプト作成、経営にかかわることなど幅広く、自分がその病院にどう貢献したいのかを明確にできれば、より良い志望動機になります。医療事務として生かせる強みも把握しながら、仕事を通じてやりたいことをしっかりと伝えてみてください。
医療事務に受かる志望動機の書き方! 魅力的に伝えるテクニックを徹底解説【就活】
医療事務ってよく聞きますが、実際の仕事はどのような感じなのですか?