目次
- 自己PRの部活経験は「強み」「エピソード」の深掘りが最重要!
- 第一印象◎! 自己PRで部活動が企業に高く評価される理由
- ①組織での立ち振る舞いの経験があるから
- ②厳しい課題の解決経験があるから
- ③長期間打ち込んだ実績があるから
- 部活の種類・ポジション・エピソードからあなたの強み見つける早見表を紹介!
- 部活動の種類から「強み」を見つける早見表!
- ポジションから「強み」を見つける早見表!
- エピソードから「強み」を見つける早見表!
- 3ステップで作成! 部活動で刺さる自己PRをつくる方法
- ステップ①押し出す強みを決める
- ステップ②強みを裏付けるエピソードを見つける
- ステップ③企業での生かし方を考える
- 運動部・文化部・役職有無で完全網羅! 合格できる自己PR例文8選
- ① 運動部 × チーム × 役職あり
- ② 運動部 × チーム × 役職なし
- ③ 運動部 × 個人 × 役職あり
- ④ 運動部 × 個人 × 役職なし
- ⑤ 文化部 × チーム × 役職あり
- ⑥ 文化部 × チーム × 役職なし
- ⑦ 文化部 × 個人 × 役職あり
- ⑧ 文化部 × 個人 × 役職なし
- 【例文添削で解説】部活エピソードでありがちな3つのNGケース
- ①伝わりづらい専門用語を使ってしまう
- ②頑張った・充実したで終わってしまう
- ③実績の難易度がわかりにくい
- 【Q&A】部活・自己PRの疑問を解決!
- 高校生のときのエピソードはOK?
- どれくらいの実績があれば企業側に評価される?
- 部長じゃないのにリーダーシップをアピールするのはNG?
- 途中で退部してしまった場合は話さないほうが良い?
- 体育会の部活に所属していたら就活は有利?
- 強みとエピソードを合致させて企業・業界に合った自己PRで選考に臨もう!
自己PRの部活経験は「強み」「エピソード」の深掘りが最重要!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「役職や実績がなくても、自己PRでアピールできますか?」
「全国レベルの実績があるので、特に考えなくても受かりますよね」
熱心に部活をおこなっていた学生からのこんな質問には、「実績はあるに越したことはありませんが、正直そこまで関係ありません」という回答をしています。

就活生

就活生
目立った実績はないけど、難易度の高い企業に内定を獲得できた!
このようなケースが多く生まれるのが、自己PRにおける部活動のエピソードなのです。
部活動のエピソードは、サークルやゼミなどに比べて企業受けが良い一方で、自らの経験をきちんと生かせていない人が大半。せっかくの努力がアピール方法次第では評価されないこともめずらしくありません。
そこでこの記事では、あなたの部活動と役職などの経験から得られる強みを発掘し、最適なエピソードと紐づける方法を解説します。
| また、以下のリンクから今回の記事で紹介する「部活の種類・役職・エピソード別に強みが見つかる早見表」、「自己PRの作成に使える穴埋めシート」をダウンロード(会員登録なし・無料)できます。 Googleスプレッドシートからダウンロード Excelからダウンロード |
自己PRについては以下の記事でも詳しく解説しています。
自己PRの書き方
面接官の心を掴む自己PRの3つの伝え方|例文や注意点も解説
自己PRがないときの対処法
自己PRがない人の作成ガイド! 簡単に題材を見つける方法12選
インターンの自己PRの書き方
インターンシップの自己PRの書き方|例文&評価される強みも紹介
自由形式の自己PRの書き方
実例8選! 自由形式の自己PRで他の就活生から一歩リードするコツ
また部活動の自己PRについてはキャリアパーク就職エージェントのYouTubeチャンネルでも解説しています。
▼解説動画を見る
キャリアアドバイザーの体験談実績があるのに「受からない」人って本当にいるの?
実績ばかりを押し出したことで落ちてしまう人は結構いる
素晴らしい実績を持っているのに、面接に落ちてしまう学生というのは実際にいます。過去に私の支援していた学生で、ラグビーで全国大会を優勝した経験がある人がいました。しかし、面接で「優勝した」という事実ばかりを押し出した結果、不合格が続いてしまっていました。
もちろん、「全国大会で優勝した」というような自己PRを聞いた際は、素直に「すごいな」と感じます。しかし、だからといってそれだけで合格がもらえるわけではありません。
成果だけではなく過程をしっかり押し出そう
成果も大切ですが、面接官が見たいのは成果を得るまでの過程です。「チームスポーツのなかで健康管理、モチベーション管理に携わりました」といったあなた個人の頑張りが見えてこないことには評価はされません。
逆に目立った成果が無くても、入社後の活かし方と紐づけてあなたの努力の過程を伝えることができれば、十分高評価を得ることはできますよ。
第一印象◎! 自己PRで部活動が企業に高く評価される理由
部活の自己PRは評価されやすく、選考を通過しやすいのも事実。しかし一方で、多くの就活生は「なぜ部活は評価が高いのかわからない」まま、就活を進めています。
素晴らしい実績を残していても、企業側の視点や評価ポイントがわかっていなければ、アピールポイントが大きくずれてしまうことになりかねません。

就活生
「自己PRでは部活について話しておけばOK」。
こういった考えが、「選考にまったく通りません」という状況の一番の原因となっています。
ここでは、ゼミやサークル・アルバイトよりも部活動の自己PRが評価される理由について解説するので、自分の経験に照らし合わせながら考えてみてください。
①組織での立ち振る舞いの経験があるから
年の離れた顧問や先輩から指導を受ける。新しく入ってきた後輩に指導をする。ときには意見の合わない部員との連携が求められる。
年齢や考えが異なる人と同じ目標に向かって協力するというのは、会社という「組織」で求められる立ち振る舞いによく似ています。
この経験をすでにしてきたという事実が採用側の安心材料になります。
- 厳しい上下関係のなかで培った「規範意識」
- チーム内で意見が対立した際に、仲介役として養った「折衝力」
- 外部の講師やOB・OGとのやり取りで身に付けた「協調性」
なんだかんだ言って、企業としては「組織でうまくやれる人」を求めているのは昔も今も変わりません。
だから厳しい上下関係を耐え抜いてきた、「うまくやれそう」な部活動経験者は、評価されやすい傾向にあるわけです。
「協調性」の効果的なアピール方法についてはこの記事で詳しく解説しています。さまざまなバックグラウンドを持つ人との交流で協調性を養った人はあわせて参考にしてみてください。
例文8選|自己PRで「協調性」を効果的にアピールする3ステップ!
②厳しい課題の解決経験があるから
部活動では「レギュラーメンバーとして試合に出る」「大会で入賞する」といった明確な目標に向けて、現状をどのように改善すれば良いのかを常に考える必要があります。
目標のために行動を起こし、その結果から足りない物を考え、改善策を講じる。このような一連の流れは、入社後も再現性が高いスキルとして評価ポイントになります。
- 大会入賞のため試行錯誤することで培った「課題解決能力」
- 練習後に改善点を探すことで身に付けた「分析力」
- チームの雰囲気の改善に努めたことで養った「マネジメント力」
サークルは「楽しくやること」が目的で具体的な目標がないことも。
一方、部活は明確な目標があることが多いので、ビジネスでも活かせるスキルが育まれやすいです。
「課題発見力」「分析力」の効果的なアピール方法については以下の記事で詳しく解説しています。部内で課題を見つけ改善に努めた経験がある人はぜひ読んでみてください。
課題発見力
課題発見力を徹底解剖! 隠れた問題の本質を見抜く力を企業に示そう
分析力
自己PRで分析力をアピールするには|OK・NG例文と注意点
③長期間打ち込んだ実績があるから
部活動は長期間にわたって、高頻度で活動することがほとんど。熱心に取り組むなかでは「練習がつらい」「レギュラーになれない」といった、辞めたくなるような状況も数多く存在します。
そんななかでも諦めずに最後までやり遂げたという経験は、あなたが「困難な状況でも粘り強く努力する姿勢の持ち主」というなによりの証拠になります。
- 基礎的な練習を毎日欠かさず続けた「継続力」
- 諦めずに努力した結果、4年生で初めてレギュラーに成れた「粘り強さ」
- 数年単位の長期的な目標を立て練習を実施した「計画性」
ゼミは多くの場合1〜2年間、サークルは長期間にわたっておこなう場合もありますが、そのぶん活動頻度が少ないケースも。
継続力や忍耐力という観点では部活動がもっともアピールに適した題材と言えます。
「継続力」「粘り強さ」「計画性」を効果的にアピールする方法は以下の記事で詳しく解説しています。長期にわたって部活動を続けていた人はあわせて確認してみてください。
継続力
「継続力」の自己PRは3段階で伝えよう! 13例文と注意点も紹介
粘り強さ
【12例文】粘り強い性格は自分の言葉に言い換えて魅力を伝えよう!
計画性
11例文|計画性の自己PR作成3ステップ! 言い換え表現一覧付き
キャリアアドバイザーが読み解く!「全員が同じ方向を向いている組織」での経験は入社後も活きる
アルバイトやゼミでは得られない特別な経験
部活の自己PRは面接で高く評価される傾向にあります。なぜなら、「組織としての目的意識」が企業と似ているからです。
たとえばアルバイトだと、全員が「売上アップ」を目標にしているとは限りませんよね。でも部活動なら、「大会優勝」のような共通のゴールに向けて、全員が同じ方向を向いていることがほとんどです。
この「集団で一つの目標を追う経験」こそが、企業が求めているものなのです。
部活の種類・ポジション・エピソードからあなたの強み見つける早見表を紹介!
部活の種類から「強み」を見つけたい人
部活でのポジションから「強み」を見つけたい人
部活でのエピソードから「強み」を見つけたい人
| 早見表をいつでも確認できるようにしたい人は、以下のボタンからダウンロード(会員登録なし・無料)できます。 Googleスプレッドシートからダウンロード Excelからダウンロード |
部活動の種類から「強み」を見つける早見表!
採用担当者は、部活の種類ごとに無意識に「特定の強み」をイメージしていることも。この傾向を逆手に取れば、説得力のある自己PRがスムーズに作れます。
以下の早見表から、あなたの部活に合う「強み」を探してみましょう。
また「部活の種類」から例文に飛ぶこともできるので、あわせて参考にしてくださいね。
<運動部>
<文化部>
| 部活の種類 | 代表的な部活動名 | アピールしやすい強み |
|---|---|---|
| ③ 文化部 × チーム | 吹奏楽、管弦楽(オーケストラ)、軽音、合唱、演劇、ミュージカル、ボランティア、生徒会、実行委員会 | ・チームワーク(協調性) ・傾聴力(ホスピタリティ) ・計画力 ・組織を運営する力 ・プロジェクトを遂行する力 |
| ④ 文化部 × 個人 | 美術、写真、文芸、書道、漫画研究、映画研究、手芸、料理、将棋、囲碁、チェス、茶道、華道 | ・探究心(知的好奇心) ・発想力 ・情報収集力 ・集中力 ・顧客目線に立つ力(マーケティング) |
無理に早見表に合わせて選ぶ必要はありませんが、迷ったときはヒントとして活用してください。
ポジションから「強み」を見つける早見表!
強みは、部活内のポジションでも判断できます。なぜなら、ポジションはその人の強みを自然と反映するからです。
部長・キャプテンといった役職だけではありません。ムードメーカーやサポート役など、自分が部内でどのような役回りを担うことが多かったかを考えてみましょう。
<役職に就いていた人>
| ポジション・役割 | アピールしやすい強み |
|---|---|
| 部長・主将 | 統率力・ビジョン策定力 |
| 副部長・副将 | 補佐力・フォロワーシップ |
| 会計・経理 | 数字への強さ・規律性 |
| 新歓・広報 | コミュニケーション力・プレゼン力 |
| 練習メニュー係 | 計画力・分析力 |
| マネージャー | ホスピタリティ・傾聴力 |
| 分析・データ係 | 情報収集力・論理的思考力 |
| 用具・会場管理 | 注意深さ・責任感 |
| 審判・トレーナー | 専門性・探究心 |
<役職に就いていなかった人>
| ポジション・役割 | アピールしやすい強み |
|---|---|
| エース・レギュラー | プレッシャー耐性・達成意欲 |
| 補欠・ベンチ | 忍耐力・粘り強さ |
| 怪我での離脱 | 再起力 |
| 初心者スタート | 学習意欲・成長力 |
| ムードメーカー | チームビルディング |
| 相談役・仲裁役 | 傾聴力・調整力 |
| 後輩指導係 | 育成力・言語化能力 |
あくまで「役職を通して身に付けたスキル」が大切なのであり、肩書はおまけにすぎません。
「部長をやっていたからそれだけで高評価」などということは決してないので気を付けましょう。
エピソードから「強み」を見つける早見表!
「強み」を探す際は、部活でのエピソードから見つけるのも効果的です。
実際の経験と紐づく強みを話すことで、面接官のなかで入社後のイメージがより具体的になります。
| 部活でのエピソード | アピールしやすい強み |
|---|---|
| 毎日休まず練習した | 継続力・規律性 |
| 諦めずに粘った | ストレス耐性・胆力 |
| 自分で考えて練習した | 主体性・PDCAサイクル |
| チーム内のコミュニケーションを重視した | 信頼関係の構築 |
| 後輩に教えた | 人材育成・ノウハウの標準化 |
| チームをまとめた | リーダーシップ・マネジメント力 |
| 練習メニューを変えた | 業務改善・プロセス改革 |
| 相手を研究した | 情報収集力・分析力 |
| 裏方として支えた | 環境整備・サポート役 |
エピソードが思いつかない場合は、自分史を用いて経験を振り返ることがおすすめです。自分史の書き方についてはこの記事で詳しく解説しているのであわせて参考にしてみてください。
自分史の書き方3ステップ|記入例や就活に役立つ自己分析方法を解説
3ステップで作成! 部活動で刺さる自己PRをつくる方法
多くの学生がやりがちなのが「全国大会に出場しました」「部長を務めていました」と、事実を述べただけの自己PR。
しかし、面接官が見ているのは「実績」や「肩書」ではなく、「あなたがどう考え、どう動いたか」というプロセスです。
ここからは、あなたの部活経験を魅力的な自己PRに変換する3ステップを解説します。
| 『穴埋め自己PR作成シート』を活用すると、より効率的に作成を進められます。下記からダウンロード(会員登録なし・無料)して、ステップに沿って空欄を埋めながら自己PRをつくっていきましょう。 Googleスプレッドシートからダウンロード Excelからダウンロード |
ステップ①押し出す強みを決める
まずは先ほど紹介した3つの早見表を参考に、どんな「強み」があるか確認しましょう。このなかから、周囲からよく言われる、自分が当てはまっていると思う強みをまずは選んでみてください。
早見表で自分の「強み」が見つけられた人
一度強みを決めたからといって、あとから変えられないわけではありません。まずは自己分析を深めるなかで変えたり、志望業界に合わせて調整することも可能です。
ここではまず自己PRの軸となる「強み」を明確にすることを目指しましょう。
早見表を見てもピンとくる「強み」がなかった人はほかの記事を読んでみましょう
強み・弱みが必ず見つかる10の自己分析法|OK・NG例文付き
マインドマップで自己分析を進めるための3ステップ|活用例付き
自己分析にはノートを使おう|就活を成功に導く活用術を伝授
キャリアパーク就職エージェントの『自己PR作成ツール』を使うのもおすすめです!
自己PR作成ツールを使ってみる
ステップ②強みを裏付けるエピソードを見つける
強みが決まったら、それを証明する「具体的なエピソード」を考えます。
ここで重要なのは「実績」ではなく、「どんな課題があり、どんな行動をし、どんな結果を得たのか」というプロセスを伝えることです。
- 課題:主力と控えとの考えや意識に溝があった
- 行動:意見交換の場を設けて部員間のすれ違いを解消した
- 結果:コミュニケーションが密になりチーム力が向上した
「実績」を伝えるのも、もちろん大切です。
ただ、チームの成果ばかりをアピールしてしまうと、あなた個人の強みが見えなくなってしまうので注意が必要ですよ。
量産型にならないための強みとエピソードのつなげ方
部活動のなかで、学生がとれる行動はそれほど多くありません。

就活生
練習メニューを改善しました!

就活生
チームの意識を改革しました!
どうしてもほかの学生と被ってしまい、面接官に退屈な印象を与えてしまうことも。
そこでおすすめなのが「あなたがそのときどう思ったのか」「なぜ行動を起こしたのか」という感情や動機を盛り込むことです。
私はレギュラーになれませんでしたが、チームを支えるために誰よりも大きな声で応援し、サポートに徹しました。
私はレギュラーになれませんでしたが、その「試合に出られない悔しさ」を「ベンチだからこそ見える視点でチームを勝たせたい」という気持ちに昇華しました。
起こしたアクションは同じでもそのとき感じていた感情は十人十色。まったく同じということはありません。
そのときのあなたの「原動力」を盛り込むめば、差別化を図ることができますよ。
キャリアアドバイザーの体験談「頑張りました」という自己PRはもう聞き飽きた
過程の部分を深掘りすることで差別化を図ろう!
部活動の自己PRとしてよくあるのが、「一生懸命頑張りました」というもの。部活に所属している以上は頑張るのは当然ですし、面接官の印象には残りづらいです。
正直な話になりますが、面接官は多いと1日に10人以上、トータルでは数百人の学生を相手に面接をしています。そのため、個性のないありきたりな自己PRにはうんざりしているというのが実態です。
そこでおすすめしたいのが、「どのような苦労があったのか」「どんな工夫をしたのか」「どんな成果を得たのか」といった過程の部分を盛り込むことです。エピソードの背景を深掘りして肉付けできると、面接官の印象に残る自己PRを作ることができますよ。
ステップ③企業での生かし方を考える
エピソードを伝えることができたら、最後は部活で培ったあなたの強みを入社後にどのように活かせるのかに言及しましょう。
部活動で培ったコミュニケーション能力を活かして、入社後は貴社の営業職として新規顧客の開拓に貢献していきたいです。
あなたの強みがビジネスにおいても有益なもので、なおかつ再現性も高いものであることを伝えることが面接官に高く評価されるためには重要です。
業界・職種ごとの押し出しポイント
自己PRで「強み」をアピールするうえでは、志望する業界・職種に合わせて最終的な着地点を調整する必要があります。
そこで業界・職種ごとに好まれる人物像や評価されるポイントを一覧表で整理しました。あなたの強みをどの切り口で話せば、志望業界に刺さるのかを考える助けにしてください。
| ターゲット業界・職種 | 求める人物像の傾向 | 評価されるポイント |
|---|---|---|
| 営業職全般 (商社、不動産、金融、メーカー営業など) | 目標数字への執着心、顧客との信頼構築、タフさ | ・達成意欲 ・対人折衝力 ・ストレス耐性 |
| コンサル・企画・マーケティング (広告、コンサル、事業企画など) | 論理的な課題発見、データに基づく戦略立案 | ・課題解決能力 ・論理的思考力 ・現状分析力 |
| 事務・管理部門・公務員 (経理、総務、銀行の事務、公務員など) | 正確性、サポート力、ルール遵守、誠実さ | ・規律遵守・誠実性 ・ホスピタリティ(献身性) ・調整力 |
| ITエンジニア・研究開発 (SIer、WEB、メーカー開発職など) | 常に学び続ける姿勢、試行錯誤(トライ&エラー) | ・継続学習力 ・PDCAを回す力 ・探究心 |
| ベンチャー・スタートアップ (WEBサービス、新興企業など) | 変化への対応、指示待ちではなく自分で仕事を作る | ・適応力 ・柔軟な発想力 ・チャレンジ精神 |
同じ「協調性」という強みを押し出すのでも、職種に合わせた伝え方が必要です。
営業職であれば「新規顧客とも盛り上がることができます」、事務職であれば「ほかの社員を支えることができます」といったように求められる人物像に合わせて調整しましょう。
キャリアパーク就職エージェントの『自己PR作成ツール』を使ってみよう
自身の「強み」が明確になったら、キャリアパーク就職エージェント『自己PR作成ツール』を使ってみるのもおすすめです。
これは日々就活生と接しているキャリアアドバイザー監修の生成AIを用いたツールです。

いくつかの質問に回答することで、単に文章を作るだけでなく、「自分で考えた強み」「AIが見つけた強み」と「AIが見つけた強み」も含めた2パターンを提案してくれます。
さらに、作成後のブラッシュアップ機能では、プロのアドバイスを見ながら自分の言葉で仕上げることができますよ。ぜひ一度試してみてくださいね。
運動部・文化部・役職有無で完全網羅! 合格できる自己PR例文8選
同じ部活動でも、「チーム競技か個人競技か」「役職の有無」によって、効果的なアピールポイントはガラリと変わります。
そこでここからは、それぞれのシチュエーションごとに8パターンの例文を用意しました。
あなたの状況に最も近い例文を、表から探して確認してみてください。
| あなたの属性は? | 役職に就いていた人 | 役職に就いていなかった人 |
|---|---|---|
| ① 運動部 × チーム競技 | ▶ ここからCHECK! | ▶ ここからCHECK! |
| ② 運動部 × 個人競技 | ▶ ここからCHECK! | ▶ ここからCHECK! |
| ③ 文化部 × 集団演奏・演劇 | ▶ ここからCHECK! | ▶ ここからCHECK! |
| ④ 文化部 × 個人創作・芸術 | ▶ ここからCHECK! | ▶ ここからCHECK! |
また例文より先に注意点が知りたい人は以下から確認してくださいね。
【例文添削で解説】部活エピソードでありがちな3つのNGケース
① 運動部 × チーム × 役職あり
私の強みはチームのモチベーションを向上させるマネジメント力です。
私はサッカー部で主将を務めていましたが、就任当初はレギュラーと控えの間に練習への意欲に大きな差がありました。そこで私は「全員戦力化」を掲げ、対戦相手を分析する「戦略班」として控え選手を組織化しました。明確な役割を与えたことで控え選手にも当事者意識が芽生え、組織力が底上げされ、最終的にはリーグ昇格を果たしました。
この経験から、個性を活かす適材適所の配置の重要性を学びました。貴社でもこの経験を活かして、組織の力を最大化するマネジメントをおこなっていきます。
チーム競技のリーダー経験をアピールする場合は、精神論ではなく「具体的な施策」で課題解決した点を強調するのが鉄則です。
この例文は「控え選手」の意欲の低下を「仕組み」で解決したことが伝わるため、非常に良い内容ですね。
② 運動部 × チーム × 役職なし
私は強みは高い分析力です。
私は野球部に所属していましたが、レギュラーになることがなかなかできませんでした。それでも、どうにかチームに貢献できないかと考え、対戦校を分析する役割を自ら担いました。集めたデータを「対策シート」としてまとめて共有した結果、チームの防御率が改善し、地区大会でのベスト4進出に貢献しました。
この経験から、組織の課題を自らの分析で補完する力を養いました。貴社でも現状分析に基づいた確実な提案をおこないます。
役職についていなかった場合、「自分の立場でどう貢献するか」という視点を盛り込むことが重要です。
この例文では、控えという立場から、データを用いてチームの勝利に貢献したエピソードが盛り込まれていて素晴らしいです。
③ 運動部 × 個人 × 役職あり
私の強みは組織にとって最適な改善案を提案する力です。
私は水泳部の部長を務めていたのですが、水泳は個人競技ゆえに組織的な練習が効果的にできておらず、全体のタイムが伸び悩んでいました。そこで私は、ペアを作って互いのフォームを動画撮影し、改善点を教え合う時間を練習後に設けました。客観的な視点を取り入れたことで部員全体の約7割が自己ベストを更新することができました。
この経験から、個人の成長にも他者との協力が不可欠だと学びました。貴社でも改善案を積極的に提案し、組織全体の底上げに貢献します。
個人競技で役職に就いていた場合は、「個人の集合」をいかに「チーム」に変えたかに触れましょう。
競技の性質を言い訳にせず、「部活として存在する意義」を模索した経験は、高く評価される傾向にあります。
④ 運動部 × 個人 × 役職なし
私の強みは、高い課題解決力です。
私は陸上部に所属していたのですが、半年間におよぶスランプに陥ったことがありました。その際、ただ練習量を増やすのではなく、食事・睡眠・フォームの全記録をノートに取り、不調の原因を分析しました。その結果、後半の失速が筋力不足ではなくフォームの崩れにあると特定し、改善したことで自己ベストを更新し県大会へ出場しました。
この経験で、感情に流されず事実に基づいて課題解決する力を身につけました。貴社でも論理的に業務改善を推進します。
個人競技で役職がなかった場合は、自身のスランプや課題に対する「分析の深さ」に言及しましょう。
単なる根性論ではなく、「課題の特定」「効果的な施策の追及」「結果を振り返っての反省」などを通して、論理的に解決したプロセスを強調しましょう。
⑤ 文化部 × チーム × 役職あり
私の強みはチームのビジョンを統一する力です。
私がパートリーダーを務めていた吹奏楽部では、個々の技術は高いものの、音の方向性がバラバラでした。私は「音を合わせる」前に「イメージを合わせる」ことが必要だと考え、曲の背景や情景について部員と徹底的に話し合う時間を設けました。共通認識を持てたことで演奏に一体感が生まれ、コンクールでの金賞受賞につながりました。
この経験から、技術指導の前にビジョンを共有する大切さを学びました。貴社でもチームの目標達成に向け認識統一を図ります。
大所帯の文化部での役職経験をアピールする際は、「意識の統一」に焦点を当てることが大切です。
抽象的になりがちな文化部での活動を明確に言語化し、全員の向かう方向を合わせる力は、企業に評価されやすいです。
⑥ 文化部 × チーム × 役職なし
私の強みは、「他者の意図を汲み取る力」です。
私は演劇部の照明担当として、ただ台本通りに照らすだけでなく、役者の表情や声のトーンに合わせて光の強弱をコンマ秒単位で調整しました。練習から役者と密にコミュニケーションを取り、「ここでこの感情を伝えたい」という意図を共有し続けた結果、観客アンケートで演出面を高く評価されました。
この経験から、相手の要望以上の価値を提供するホスピタリティを学びました。貴社でも顧客の期待を超える仕事をします。
チームで活動する文化部で役職に就いていなかった場合は、ほかの部員や観客が何を求めているかを汲み取る「ホスピタリティ」を強調しましょう。
役職に就いていないからと言って指示を待つのではなく、作品の質を高めるために自ら提案し、周囲を支えた経験が伝えられると良い自己PRになりますよ。
⑦ 文化部 × 個人 × 役職あり
私の強みは、マーケティング視点を用いた企画力です。
私が部長を務めていた美術部では毎年展示会を開催していました。例年は作品を並べるだけでしたが、私は「見てもらう工夫」が不足していると考えました。そこで、来場者参加型の「巨大アート制作」を企画し、SNSでの発信を強化しました。部員全員で広報戦略を練り実行した結果、展示来場者数が前年比1.5倍になり、過去最高の集客を達成しました。
この経験から、良いモノを作るだけでなく、それを届けるためのマーケティング視点の重要性を学びました。貴社でも企画・発信力を活かします。
個人活動が中心の文化部で役職に就いていた場合は、「活動の場をどう広げたか」を意識しましょう。
この例文のように、展示会の集客アップなど、外向きの成果へのこだわりをアピールすると効果的です。
⑧ 文化部 × 個人 × 役職なし
私の強みは、失敗から学ぶ「修正力」です。
私は将棋部に所属していたのですが、対局後の「感想戦」を最も重視し、負けた対局こそ時間をかけて振り返りました。なぜその手を指したのか、相手はどう考えたのかを言語化し、同じミスを繰り返さないための対策をノートに蓄積しました。この地道なプロセスにより、勝率を4割から7割へ向上させました。
この経験から、失敗を感情的に処理せず、次の成功の材料にする姿勢を身につけました。貴社でもPDCAを回し続け、着実に成果を出します。
個人競技で役職に就いていなかった場合は、自分の成果に対してどのように向き合ったかをしっかりと伝えましょう。
将棋であれば、敗因を論理的に言語化し、次の対局で修正するいわゆるPDCAサイクル。これはビジネスにも求められる非常に大切なスキルです。
自己PRの例文は以下の記事でも紹介しています。もっと多くの例文を見たい人は確認してみてください。
面接での自己PR例文53選|自分の強みから必ず見つかる例文リスト
また部活経験をガクチカでアピールしようと考えている人には以下の記事が参考になります。あわせて確認してみてくださいね。
ケース別例文|ガクチカで部活を伝えるなら「過程」への言及がマスト
【例文添削で解説】部活エピソードでありがちな3つのNGケース
面接官から高評価を得やすい部活の自己PR。しかし、だからこそつい油断して細部の作り込みが粗くなってしまうケースもめずらしくありません。
そこでここからは部活動の自己PRが陥りがちな3つのNGケースについて詳しく解説していきます。
キャリアパーク就職エージェントでは自己PR文の添削もおこなっています。もし自分の自己PR文に不安があるなら、ぜひ一度相談にきてみてくださいね。
また自己PR文の添削については以下の記事でも解説しています。あわせて参考にしてみてください。
自己PR添削を効果的にする5つの秘訣|セルフ添削の方法も解説
①伝わりづらい専門用語を使ってしまう

自分にとっては日常的な当たり前の言葉でも、その競技に詳しくない面接官からすると「なにを言っているのかさっぱりわからない」と思われてしまいます。
部活の自己PRでは専門用語は避けて、だれにでも伝わるような表現に言い換えるようにしましょう。
②頑張った・充実したで終わってしまう

面接官は「頑張った」「努力した」といった抽象的な言葉には興味がなく、そこからもう一歩進んだ具体的な思考や行動を知りたいと考えています。
自己PRではあなたが部活のなかでどのような工夫をし、それがどのような成果につながったのかに言及するようにしましょう。
③実績の難易度がわかりにくい

「3部Bブロック優勝」というのがなじみがなく、どれくらい難易度があるものなのかがまったくわかりません。
実績を伝えるときはその難易度が伝わりやすいように定量的な数値などを用いるようにしましょう。
【Q&A】部活・自己PRの疑問を解決!
ここからは自己PRで部活動について話そうと考えている学生からのよくある質問に答えていきます。最後まで読んであなたの疑問点を解消する手助けにしてください。
高校生のときのエピソードはOK?
A.基本的には大学時代のエピソードを話すのがベストです。
高校時代の部活動を通して培った強みが今現在も継続して活かせているのであれば問題ありません。
選考で伝える際は、大学での取り組みと紐づけて話すことで現在もその強みを活かしていることを伝えられると良いでしょう。
どれくらいの実績があれば企業側に評価される?
A.どの程度の実績があれば評価される、という明確な基準は存在しません。
企業側が知りたいのは実績の難易度ではなく、その過程で得た強み・経験、そしてそれが入社後も活かせるものかどうか。
たとえ目立った実績がなくても、部活動を通して得たものをしっかりと言語化することができれば十分評価につながりますよ。
部長じゃないのにリーダーシップをアピールするのはNG?
A.役職についていなくてもリーダーシップをアピールして問題ありません。
リーダーシップというと、つい「先頭に立って部員を引っ張る」といったイメージをしがちですが、そればかりがリーダーシップではありません。
メンバーのモチベーション維持に努めたり、陰ながらサポートすることも重要なリーダーシップの一要素。それらは役職についていなくても発揮することができます。
問題は伝え方です。あなたが部内でリーダーシップを発揮していたとしっかり伝わるエピソードを用意しましょう。
面接でリーダーシップを発揮した経験を聞かれた際の答え方については以下の記事で解説しています。
リーダーシップを発揮した経験の作り方4ステップ|回答例文付き
途中で退部してしまった場合は話さないほうが良い?
A.部活を途中でやめてしまったからと言って、部活動の話が面接で使えないわけではありません。
重要なのは「辞めたという事実」ではなく「なぜ辞めたのか」、そして「その後どう行動したのか」です。
私は大学2年の冬に部活動を退部しました。理由は、「ITスキルを身につけたい」という明確な目標ができたからです。 両立を目指して双方が中途半端になってしまうくらいならば、プログラミング学習に専念すべきだと決断しました。
「めんどくさいからやめた」「つらいからやめた」というような伝え方では当然評価されません。
「ほかに挑戦したいことがあった」というような、ポジティブな伝え方をできるかどうかが大切になってきます。
体育会の部活に所属していたら就活は有利?
A.企業側は体育会系の学生に対して、「体力がある」「上下関係がしっかりしている」といったポジティブな印象を持つことが多いです。
しかし、「体育会系の学生だから合格」となることは決してありません。
最終的に重要となるのは、あなた個人の人柄や経験。そこがともなっていないと評価されないので慢心には気を付けましょう。
強みとエピソードを合致させて企業・業界に合った自己PRで選考に臨もう!
ここまで部活動の自己PRについて詳しく解説してきました。重要なのはあなたの強みをまずは明確にすること、そしてそれを強調できるような部活での経験・エピソードを伝えることです。
自分の自信のある強みを押し出すのはもちろんのこと、企業や業界によって評価するポイントは違うので、そこに焦点を当てて自己PRを作成することも大切ですよ。
この記事を参考に部活動を通して培った強みの見つけ方、自己PRの作り方をしっかりと学んで、選考を優位に進めましょう。
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全国レベルの実績を残しているのに、面接に落ち続けてしまう……。