OK例文付き│面接で成功体験を聞かれたときの理想的な答え方

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OK例文付き│面接で成功体験を聞かれたときの理想的な答え方

目次

  1. 「成功体験」への回答で効果的に自分をアピールしよう
  2. なぜ面接で「成功体験」について聞かれるの?
  3. 成功に関する価値観を知りたいから
  4. 成功するための取り組み方を知りたいから
  5. 壁に当たったときにどうするかを知りたいから
  6. 人はどんなときに成功体験ができる?
  7. 学業や部活、サークル
  8. アルバイト
  9. 趣味や習い事
  10. 自分らしい成功体験の見つけ方
  11. 子どもの頃からの自分史を作る
  12. 小さな成功体験を深掘りしてみる
  13. 今力を入れていることから探す
  14. 面接で成功体験について聞かれたときの答え方
  15. 結論から話す
  16. 具体的な例を簡潔に話す
  17. 成功体験から得たものを入社後にどう生かすかを話す
  18. 面接で成功体験について聞かれたときの注意点
  19. うそをついたり話を盛り過ぎない
  20. 職種や企業に適さない話題は避ける
  21. 自慢にならないように気を付ける
  22. 面接で成功体験を聞かれたときの回答例
  23. 回答例①学業での成功体験
  24. 回答例②部活での成功体験
  25. 回答例③アルバイトでの成功体験
  26. 回答例④ボランティアでの成功体験
  27. 回答例⑤日常の中での成功体験
  28. ESで成功体験を聞かれたら文字数を守って書こう
  29. 成功体験が見つからなかったらどうする?
  30. 「何を学んだか」に重点を置いて話す
  31. 感謝された体験を思い出してみる
  32. 自分なりの成功体験を見つけてアピールしよう

「成功体験」への回答で効果的に自分をアピールしよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

面接では成功体験について聞かれることがあります。しかし、

「なぜ成功体験について聞かれるのだろう」
「何についての成功体験を答えるのが良いのか」

と疑問に持つ人もいるのではないでしょうか。

この記事では成功体験を聞かれる意味やどのような成功体験を答えれば良いのか、例文付きで解説します。

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なぜ面接で「成功体験」について聞かれるの?

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就活生

面接では成功体験についても質問されると聞いたのですが。

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キャリアアドバイザー

確かによくありますね。

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就活生

でも、成功体験なんて、なぜ聞かれるのですか?

仕事とは関係ないように思えるのですが。

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キャリアアドバイザー

そのように疑問を持つ学生は多いでしょうね。

では、まずはなぜ成功体験について聞かれるのか見ていきましょう。

成功に関する価値観を知りたいから

多くの場合、面接官は成功体験の内容ではなく、成功に対する価値観を知りたいと考えています。成功体験を学生が語るなかで、自然とその人の成功についての価値観が見えてくるものです。

たとえば、どのような成功体験に価値を見出すのかは人によってまちまちです。人の役に立ったことを成功とするか、自分自身で高いハードルを乗り越えたことを成功とするのかでも違いがあります。また、大きな利益を生んだことを成功とするか、日常のなんでもないことに成功体験を見出すのかによっても、考え方や性格の違いを面接官は見てとることが可能です。

面接は書類や成績ではわからない人となりについても、面接官は見ていると考えておいたほうが良いでしょう。

成功するための取り組み方を知りたいから

成功するために、どのような過程をたどろうとしたのかによって、その人の仕事への取り組み方が見えてきます

  • すべてを自力で成し遂げた
  • 要所要所で人を頼ることも必要だと考えて行動した
  • 過去の例を参考にして取り組む傾向が強い
  • 自分独自の方法をとりたがる

成功体験への取り組み方としては以上のようなパターンがありますが、すべて自分で成し遂げた人は、仕事に対しても1人で成し遂げようとする傾向があります。

一方、人を頼ることもした人は、仕事でも人を頼るのが上手な場合が多いようです。過去の例を参考にする人は失敗をしにくいのですが、新しい取組みは苦手な傾向があります。自分独自の方法をとる人はアイデアは豊富ですが、やや失敗も多いかもしれません。

壁に当たったときにどうするかを知りたいから

成功までの過程では壁にあたることもありますが、どうやって乗り越えてきたのかについても、面接官は知りたいと思います

  • 失敗しても何度も体当たりする
  • どうしたら成功するのかじっくり考える
  • 落ち込んで立ち直るのに時間がかかるが再度挑戦する

以上のように乗り越え方は人それぞれです。いずれを選んだのかによって、その人の壁に当たったときのよくある行動パターンが見えてきます。なかにはすぐにあきらめて違うことを始める人もいますが、仕事も長続きせずすぐに転職をしてしまうかもしれません。

入社して仕事をスタートさせたら、何度も壁に当たることがあります。壁に当たるたびにだれもが、つらいと思うものですが、乗り越えなければ成功は手に入りません。

これから仕事で壁に当たったときに、どうやって乗り越えていくのかは、会社としてはある程度知っておきたいところです。

同じような理由で、面接で「挫折経験」を聞かれることもあります。挫折経験の答え方はこちらの記事で解説しています。

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人はどんなときに成功体験ができる?

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就活生

成功体験への回答からは人のいろんな面が見えてくるんですね。

でも、自分はとくに、人に誇れるような成功体験なんてないんですけど。

そういう場合はどうしたら良いのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

実は誰でも成功体験は持っているものなんです。

でも人によっては忘れてしまっていたり、気付いていなかったり、理想が高すぎて成功を成功と思っていない可能性もあります。

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就活生

ということは、自分にも成功体験があるかもしれないんですね。

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キャリアアドバイザー

どんなときに成功体験をした可能性があるのか、シチュエーション別に見ていきましょう。

学業や部活、サークル

学生生活のなかで、人は失敗も挫折もしますが、一方で多くの成功体験をしています。「自分は成功体験がない」という人も以下のような経験はないでしょうか。

  • 受験に受かった
  • がんばって勉強したら学年での順位が上がった
  • 部活の大会で良い成績を収められた
  • レギュラーになれた
  • 文化祭でがんばった出し物が多くの人から賞賛を浴びた
  • サークルでの旅行で幹事を引き受け、みんなに満足してもらった

ほかにももっと小さいことでも良いと思います。水泳で〇秒をきれたなどでも良いでしょう。それが大きな記録ではなくても、努力の末の自己ベストであれば成功体験です。学校内だけではなく、留学を無事にやり遂げたことなども成功体験です。

アルバイト

学生でありながら社会との接点を持つアルバイトも成功体験の宝庫です。

  • 自分の提案により店舗の売上を伸ばせた
  • 正確な仕事が認められバイト代を上げてもらえた
  • 自分なりの接客方法で顧客に喜んでもらえた
  • ポップがうまいと認められて系列店の分も頼まれた
  • 塾で教えていた生徒の成績がアップした
  • ケーキ作りのアルバイトで、すごく上手に作ることができた

以上のように、いくらでも成功体験が見つかるはずです。アルバイトは努力した分、結果が出やすいので、成功体験の回答にしやすいといえます。一方、あまりにも応募先企業の業務内容とかけ離れていると、うまく両者の結びつけができなくなる場合があるので、エピソードを探す際に注意してください。

趣味や習い事

趣味や習い事でもさまざまな成功体験があるはずです。

  • 自分で作成し運営したサイトで〇〇UUを獲得した
  • 自転車で日本一周をした
  • 所属しているダンスチームがコンペで優勝した
  • ピアノで難しい曲を攻略できた
  • 海外旅行で五大陸すべてを制覇できた

なども挙げられるでしょう。とくに、自分でサイトを運営したというエピソードはエンジニアとして就職する際には面接でも会話が盛り上がりやすい話題になりやすいので、アピールするのもおすすめです。
ただし、趣味といってもギャンブルや単なる遊興に関することは避けてください

自分らしい成功体験の見つけ方

自分らしい成功体験を見つけるためにはいくつかの方法があります。

  • 子どもの頃からの自分史を作る
  • 小さな成功体験を深掘りしてみる
  • 今力を入れていることから探す

実は意外なところで簡単に成功体験が見つけられることがあるので、ぜひ、以上3つの方法を試してみてください。

では、それぞれの方法について解説していきましょう。

子どもの頃からの自分史を作る

過去の成功体験を見つけるために、自分史の作成をしてみてはいかがでしょうか

自分史とは自分の歴史のことですが、過去にあったことを振り返るのに役立ちます。年代ごとに自分が何をして、周囲にはどんな人がいて、何が起きたかなどを振り返っていきます。

まず小学校低学年、小学校高学年、中学校1年、中学校2年、中学校3年などの年代を縦軸にし、横軸に調べたい項目を書いていきます。

そして年代ごとに、実際にあったことを書き入れていきます。

書き入れる内容は難しく考えなくても大丈夫です。当時、クラスメートの間ではやっていて夢中になっていた遊びや、勉強でがんばったことなど、思いつくままに書き入れてみてください。

自分史を作りながら過去を振り返っていくうちに、自分の成功体験が見えてくる可能性は十分にあります。

自分史の作り方については、この記事を参考にしてみてくださいね。

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小さな成功体験を深掘りしてみる

自分史を作ったら小さな成功体験も拾うようにしてみてください。面接官はけっして「大きな成功体験」や「珍しい成功体験」を求めているわけではありません。上の方でも紹介したように、成功体験への考え方や、どうやって壁を乗り越えてきたかなど、物事に取り組む姿勢を知りたいと思っています。

  • 毎日朝にランニングをしたら部活でレギュラーに入れた
  • 毎日1時間、寝る前に教科書を読んだら成績が上がった
  • 事務のアルバイトを休まずにがんばって〇万円の貯金ができた
  • 遠くからでも元気にあいさつしていたら憧れていた先輩と親しくなれた

日々の小さなことでも良いので、成功体験を探し出し「なぜそのようなことをしたのか」「どんなことがつらかったか」「どうして諦めずにがんばれたのか」「どう思ったのか」などについてふかぼりしていくと、立派な「成功体験」の回答になります。

今力を入れていることから探す

もし、過去に成功体験が見つけられなければ、今力を入れていることから回答を探すのをおすすめします

今まさにおこなっていることであれば、簡単に細かいことを思い出せます。大きな成果はまだ得られていなくても、過程での小さな成功を回答として話しても良いかもしれません。

たとえば、資格取得の勉強でまだ結果は出ていないものの「勉強時間を夜から朝に代えたらどんどんはかどって模擬テストで良い結果を出せました」というような、過程の小さな成功を伝えてみてください。

もっと詳しく自分史の作り方をしりたい学生はこちらも参考にしてくださいね。

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長尾 美慧

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成功体験のハードルを下げよう

面接で成功体験を語るとなると、成果が大きい経験や実績になる経験を想像する学生が多いのではないでしょうか。ですが、成果が大きければ良いということではなく、入社後の活かせる経験をしているかどうかが重要なポイントです。そのため小さな成功体験でも、自信を持ってアピールしましょう。

たとえば、「所属しているゼミで教授から褒めてもらえた」も立派な成功体験です。自ら行動をした結果、第三者から認められたということですよね。行動や努力をしたことの成功体験として就活でもアピールできるエピソードですよ。

成功体験はテーマよりも企業が重視していることに着目しよう

就活生の多くは、どのような成功体験を伝えると内定獲得に近づくか気になるのではないでしょうか。しかし、「〇〇について語ると内定獲得につながりやすい」ということはありません。企業へ熱意をアピールするためには、企業が求めている経験を伝えることが大切です。たとえば、コミュニケーション能力を求めている企業であれば、人とのかかわりの中で生まれた成功体験を伝えるとアピールにつながります。

もちろん成功体験を偽ることはNGです。もし、自分の成功体験の中で企業に当てはまるエピソードがあれば、その経験を優先的にアピールするようにしましょう。

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面接で成功体験について聞かれたときの答え方

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就活生

面接で成功体験を聞かれたとき、うまく話せるコツってありますか?

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キャリアアドバイザー

うまく伝えるには、話す順番に気を遣うのをおすすめします。

結論から話す
具体的な例を沿える
成功体験から得たものを入社後にどう生かすか

以上の三段階で話を構成するとうまくいきますよ。ここからは具体的に、回答の仕方について解説していきましょう

結論から話す

話しの最初は結論から入るようにします。

冒頭で結論を話すというと不思議に思うかもしれません。しかし、最初に結論を話すことでどういう成功体験か、面接官の印象に残ります

  • 私の成功体験はアルバイトで〇〇を1日で〇本、売上げたことです。
  • 私の成功体験は県大会の100m走で優勝したことです。
  • 私の成功体験はゼミのレポートで〇〇賞をとったことです。

など、できるだけわかりやすく結論を言うようにしましょう。冒頭の話しが難しくて長いと、その先を聞いてみようという気持ちにさせられません。

また、具体的な数値などを盛り込むようにすると、イメージが湧きやすく、その先を聞きたいと思うようになります。

具体的な例を簡潔に話す

次に、結果に至った具体的な例、過程、ストーリーを話すようにしてみましょう
冒頭の結論だけではどのような成功体験かはわからないため、具体的に何があったのか話してください。

話す際は「いつ」「どこで」「なぜ」「何をしたのか」「その結果どうなったか」という点を、簡潔かつ明確に伝えることを意識しなければなりません。たとえば以下のように話を組み立てます。

  • (いつ)大学1年生のとき
  • (どこで)アルバイト先の雑貨店で
  • (なぜ)売上が悪かったため
  • (何をしたのか)ディスプレイを入れ替えました
  • (その結果どうなったのか)多くのお客さんが来てくれました

具体的なストーリーがわかりづらいと、せっかく冒頭に結論を書いて興味をひいても、全体がよくわからない文章だという印象を与えます。具体的な内容を簡潔に伝えるようにしましょう。

壁に当たった経験を話すと効果的

具体的な例を話すうえで効果的なポイントとしては壁に当たった経験を話すことです。
上でもお話したように、面接官は壁に当たったときに学生がどう考えて行動したかを知りたがっています。過去の行動パターンから、仕事で壁にぶつかったときにどのように対処するかおおよそ見えてきます。

  • 何度も諦めずに壁に当たって乗り越えました
  • 無理に壁を超えるのは非効率的と考え、違う道を模索しました
  • それをするのに良いタイミングをひたすら待ちました
  • 苦しかったけれど、仲間と励まし合いながら乗り越えました

どのような壁に当たり、どのような方法で乗り越え、そこから何を学んだかについても盛り込むようにしてください。

成功体験から得たものを入社後にどう生かすかを話す

最後は、もう一度結論を伝えるようにしましょう。ただし、冒頭の結論とは少し異なり、成功体験から得たものを、仕事や入社後の人間関係などにどう生かすかについて話すようにします

たとえば、以下のような結論が考えられます。

  • 部活で学んだコミュニケーションの大切さを生かし、仕事でも周囲の人との連携を重視して御社に貢献したいと思います。
  • 研究の失敗と成功で得た諦めない気持ちを業務にも生かしたいと考えています。
  • アルバイトでシフト管理を任されたときの成功体験を生かしつつ、マネージメント力を高めながら、信頼されるシステムエンジニアになりたいです。

学生時代までの成功体験は必ず、これからの人生にも役立ちます。就職後の業務や働き方をしっかりとイメージしながら、自分の成功体験と社会人生活をうまく結びつけるようにしてみてください。

塩田 健斗

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学生の間にアルバイトで成功体験を積むと社会でも役立てやすい

「入社後どのように活かすかを伝える」というポイントを考えると、最も社会人生活と結びつけやすい成功体験はアルバイトの経験です。多くのアルバイトはすでに社会で活躍している人に向けた仕事をしますよね。社会人と接することで、働きながら社会に貢献する経験をしやすい特徴があるのです。

たとえば、飲食店の接客やアパレルショップでの販売職は社会人に対してサービスを提供しますし、塾講師や家庭教師も社会人である保護者との接点が生じます。これらの経験を通じて、お客様のニーズをヒアリングして料理や商品を提案することは、ビジネスパーソンとしても必要な経験であり成功体験です。保護者への報告や相談なども、実社会では必要なスキル・経験ですよ。

もちろんアルバイト以外でも社会で活かせる成功体験を積むことはできますが、社会との接点が多いアルバイトはより社会で役立つ経験がしやすい特徴がありますね。

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面接で成功体験について聞かれたときの注意点

面接で成功体験について聞かれたときの注意点

面接で成功体験を聞かれた際には内容の構成だけではなく、気を付けなくてはいけない上記のような点があります。

成功体験と言われるとつい調子に乗って、いずれもやってしまいがちなので注意してください。失敗しないように、それぞれ詳しく説明していきます。

うそをついたり話を盛り過ぎない

成功体験を語ろうとするとつい自分を飾り立ててしまいがちです。しかしうそをついたり話を盛ってしまうと、話しのつじつまが合わなくなっていきます。「自己PR」や「ガクチ力」など、ほかの回答と整合性がとれなくなり、うそがバレてしまうかもしれません。

興味をそそられる話題だと、面接官がどんどん質問してくるときがあります。その際に、うまく答えられなくなり、しどろもどろになって失敗することもあるので注意しましょう。最初は興味を引こうと話を話を大げさに話してしまい、つっこまれるごとに話を下方修正していくと、最初に興味をもってくれた面接官をがっかりさせてしまう場合もあります

面接官は多くの応募者を見ているので、うそをついたり話を盛ると、すぐに見抜かれてしまうと思っておきましょう。

職種や企業に適さない話題は避ける

成功体験であっても面接では適さないものがあります。業界や企業、職種に適さない成功体験も選ばない方が良いでしょう。業種とまったく違う内容の成功体験を話してしまうと、自社ではないほうが良いのではないかと思われかねません

また、どの業界、企業問わず以下の内容は避けなければなりません。

  • 社会のルールを逸脱していると思われるもの
  • 犯罪をイメージさせてしまうもの
  • ギャンブルに関する内容
  • 宗教、政治にかかわるもの

犯罪やギャンブルなどがふさわしくないのはもちろん、宗教や政治に関するものも、面接官と信条が合わない場合は、お互いに気分の良いものとはならないので注意してください。

自慢にならないように気を付ける

成功体験と自慢を間違えないように注意しましょう。

もちろん成功体験につながるエピソードは積極的に盛り込むべきですが、話し方や伝え方を間違えると、自慢に聞こえてしまう場合があります。

面接官は成功への価値観や、成功の前にある壁の乗り越え方を知りたいのに、ただの自慢になってしまっていては意味がありません。

話し方や表情によっても自慢しているように見える場合があるので、録画して自分でチェックしてみたり、周囲の人に模擬面接をしてもらったりすると良いでしょう

面接を受けるコツを知りたい学生はこちらも見てくださいね。

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面接で成功体験を聞かれたときの回答例

ここからは、面接で成功体験を聞かれた際の回答例を紹介します。以下のパターン別に紹介するので、参考にしてみてください。あくまでも一例なので、自分の過去を振り返りながら、実体験に基づいて書くようにしましょう。

回答例
  1. 学業での成功体験
  2. 部活での成功体験
  3. アルバイトでの成功体験
  4. ボランティアでの成功体験
  5. 日常の中での成功体験

回答例①学業での成功体験

例文

私の最近の成功体験はゼミのグループ研究が評価を受け研究結果が賞を受けたことです。

最初はテーマも決まらずにメンバー同士でもめてしまい、あらためてリーダーを決めて進めることになりました。私は思い切ってリーダーに立候補し、まずは、Zoomミーティングをおこない、それぞれがやりたいテーマと実行するための問題点を整理しました。以降もミーティングは2日に1度、30分だけと時間を絞り、さらにはそれぞれの強みを生かして効率よく作業を進めたところ、予想以上に早くレポートがまとまり、見直しの時間ができたことで完成度の高いものに仕上がりました。その体験から、共同作業のやり方や、作業効率を上げることの大切さを学びました。営業でも同じ部署のみなさんと協力し合いながら、かつ作業効率を上げて売上に貢献したいと思います。

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キャリアアドバイザー

ゼミのグループ研究の体験を通して学んだことを伝えています。

グループ作業ならではの学びを仕事につなげているので分かりやすくなっています。

回答例②部活での成功体験

例文

私の成功体験は大学のソフトボール部最後の大会でレギュラーをつかみとれたことです。いつもベンチで試合に出ることが少なかった私ですが、大学最後の大会はなんとしてでも試合に出たいと、毎朝1人でランニングと素振りを50回おこないました。また、1人で筋トレにも力を入れました。課題だったフィジカルの強さもつき、念願のレギュラーの座を勝ち取れました。地区大会では準優勝となり、仲間と喜び合うことができました。素振りも筋トレもきついもので、何度もやめようかと思いましたが、目標を達成するのだという強い意志を持ってやり通し、本当によかったと思います。その経験で培った、努力を続ける意思の強さを、これからは仕事に生かしたいと思います。

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キャリアアドバイザー

スポーツの世界では、人によって成功が変わってきます。

優勝や勝利だけではなく、レギュラーに入ることも、立派な成功体験です。

さらに成功体験から意思の強さを得たということも語られているのも良いですね。

回答例③アルバイトでの成功体験

例文

アルバイトで売上を大幅にアップさせたのが私の成功体験です。居酒屋店でアルバイトをしていたときに、テイクアウト用の昼の弁当について提案をしたところ、売り上げが月に50%アップしました。

それまで店では主にご飯におかずを盛り付けた弁当を販売していました。しかし、店の周囲は若い人が多いエリアだったことを考え、箸を使わずに片手で食べられるメニューを多くそろえることを提案しました。すると、忙しくてゆっくり食事の時間をとれないという人たちから好評をいただき売り上げ増となりました。

仕事をするようになってからも、周囲のニーズをくみ取りつつ、アイデアがあれば積極的に提案をしていきたいと思います。

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キャリアアドバイザー

具体的なアップ率を盛り込んでるのも、状況が具体的にわかってとても良いと思います。

きちんと仕事にも結び付けていて、よくまとまっていますね。

回答例④ボランティアでの成功体験

例文

私の成功体験は、地域の人からありがとうと言われたことです。私が今住んでいる地域は人のつながりが希薄だと感じていました。知り合いもほぼなく、寂しいとも思っていました。そこで、地域でゴミ拾いのボランティアがスタートするということを聞き参加しました。

最初のうちは、近くの川岸を利用する人が落としていくゴミが予想以上に多く、思った以上に疲れることもありました。しかし、ボランティア仲間と励まし合い、どんどん仲良くなりました。近所の方からも『いつも、ありがとう』と声をかけてもらえるようになり、とてもうれしく思いました。

成功した秘けつは仲間との協調だと思います。仲間と協力したためにゴミ拾いがはかどり、地域の人にも喜んでもらえました。看護師の業務でも同じ病棟の皆さんと協力し合うことを大切に、業務にも取り組みたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

ボランティアでは人と競争をしたり、自分の成績をあげたりしながらの成功体験というものはほぼありません。

その代わり、自分の気持ちが通じて人とつながったり、人から感謝されたりすることで成功体験が得られます。

仕事へどうつなげるかもわかるので良いと思います。

回答例⑤日常の中での成功体験

例文

私の成功体験は人見知りを克服したことです。それまでは誰かに話しかけられてもうまく答えられず、そんな自分が嫌で1人でいることも多くありました。しかし、それでは多くの大切な出会いをむだにしてしまうのではないかと思うようになりました。

受け身でいるから何を答えようかと悩んでしまうので積極的になろうと、大学でもアルバイトでも自分のほうから、大きな声で挨拶をするようにしました。最初は急に変わった私の態度に周囲も驚いたようですが、すぐに誰も気にせず、明るく挨拶を返してくれるようになりました。とくに朝、一日の最初に大きな声を出すことは私に積極性をもたらし、コンビニエンスストアのアルバイトでも、たくさんの顧客に親しんでいただき、バイトリーダーを任せてもらえるようにもなりました。

貴社に就職して以降も、挨拶と積極性を大切にしながら、業務を進めたいと思います。

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キャリアアドバイザー

人見知りの克服は小さなことのようでいて、実はこれから多くの人とかかわる社会人となるなかでとても大きな成功体験です。

人見知りという壁を、大きな声で挨拶することで克服したことがよく伝わります。

ボランティアの経験を就活で伝えたい学生はこちらも見てください。

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ESで成功体験を聞かれたら文字数を守って書こう

エントリーシート(ES)でも成功体験を聞かれることがあります。ESでは文字数の指定があることがあるので、指定された文字数を上限にし、最低でも指定文字数×0.9は書くようにしましょう。300文字が指定ならば。270文字~300文字程度が適しています。

文字数が多くて枠からはみ出してしまうと読みづらくなり、文字数が足りずに余白が多いとやる気が乏しいように見えてしまいます。

全体のバランスを見ながら、成功体験を具体的なエピソードとともにわかりやすく伝えることを心掛けましょう。

成功体験が見つからなかったらどうする?

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就活生

成功体験の探し方や書き方もわかったのですが、それでもどうしても人に話せるような成功体験がない場合はどうしたら良いのでしょうか。

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キャリアアドバイザー

たしかに学生までではまだ、はっきりと感じられた成功体験はないかもしれないですね。

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就活生

いろいろやってはきましたが、結果まで感じるにはいたっていない感じなんです。

あと、本当にそれが成功体験なのか自信が持てません。

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キャリアアドバイザー

では、はっきりとした成功体験が見つけられないという人に、回答する方法について解説しましょう。

「何を学んだか」に重点を置いて話す

成功体験が見つからない場合には、今まで取り組んだことのなかで「何を学んだか」に重点を置いて話すのをおすすめします

大きな成果が得られていなくても、学びがあれば成功とすることができます。たとえば、部活の大会で思ったような成績ではなかったとして、過程で学べた「チームワークの大切さ」「リーダーシップで必要なこと」「気持ちを前向きにするために顧問の先生に教えてもらったこと」などは、成功を手に入れたことになります。

その学びをどう仕事に生かすかを関連づければ、立派な成功体験となります。

感謝された体験を思い出してみる

なかなか自分では成功体験はわからないものですが、思い出せないときは、誰かに感謝された記憶を探してみてください

「アルバイトで自分なりに接客を工夫したら、顧客からありがとうと言われた」「サークルで縁の下のまとめ役をしたところ、周囲にとても感謝された」という体験から、とくに印象深かったものを書いてみてはいかがでしょうか。感謝をされた時点で、自分の努力や思いやりが人に伝わったということになり、十分に成功体験となります。

津田 祥矢

キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる

自分にとっての「当たり前」を自己分析してみよう

ここまで紹介した解決策に取り組んでも、なかなか成功体験が見つからないこともあると思います。そのような人は、自分にとっての「当たり前」をもう一度振り返ってみましょう。自分にとっては当たり前と感じることであっても、採用担当者が高く評価をすることもありますよ。

たとえば、幼少期からサッカーを続けている人にとっては、授業が終わった後にサッカーの練習に参加することは当たり前かもしれません。ですが社会人からすると、幼少期から10年以上もサッカーの練習を続けていることは、かなり高く評価をするポイントなのです。

このように、自分の経験やエピソードに対して、自分の評価と第三者の評価が異なる場合があります。特に「当たり前」と感じていることは、評価が異なる可能性もあるので自己分析をすると成功体験が見つかるきっかけになります。もし、自分で経験を振り返ることが苦手だと感じたら、キャリアアドバイザーなど就活のプロに相談をして、自己分析を手伝ってもらう方法もありますよ。

自分なりの成功体験を見つけてアピールしよう

面接でよくされる質問に「成功体験について話してください」というものがあります。すぐには答えられない人も多いかもしれませんが、あらかじめ自己分析で自分史などを作って、過去の成功体験を探しておくと良いでしょう。

成功体験を話す際は、成功したことだけではなく、その過程や壁に当たったときに乗り越えた方法なども合わせて話すようにしてみてください。面接官は壁の乗り越え方なども聞きたいと思っています。成功体験を通じて自分の考え方をアピールして、ぜひ、就活に成功してください。

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