目次
- 面接はコツをつかむことが選考突破へのカギ
- 面接官が見ている評価ポイントは2種類ある
- ①面接全体に共通する評価ポイント
- ➁各選考フェーズ独自の評価ポイント
- 【心構え編】面接突破のコツ
- 面接官へ好意的な印象を持つ
- 自分の言葉で語る
- 「完璧にする」精神は捨てる
- 【直前準備編】面接突破のコツ
- 鏡の前で笑ってみる
- 軽く身体を動かす
- ESの内容を再確認しておく
- 【第一印象編】面接突破のコツ
- 身だしなみを抜かりなく整える
- 姿勢や表情に気をつける
- 【入室編】面接突破のコツ
- 所作は覚えて完璧にこなす
- 【話し方編】面接突破のコツ
- はきはきとした話し方を心掛ける
- 普段よりゆっくりしたスピードで話す
- 抑揚を付ける
- 【聞き方編】面接突破のコツ
- 姿勢や表情を少し変えてみる
- 適度にあいづちを打つ
- 少しだけ大げさな反応を心掛ける
- 【受け答え編】面接突破のコツ
- 意図を汲み取った返答をする
- 結論から話す
- 丁寧な口調を心掛ける
- 「ひげ言葉」は使わず端的に伝える
- 身振り手振りを付ける
- 【退室編】面接突破のコツ
- 終末効果をうまく使う
- 面接官の目を見て挨拶をする
- 所作や音に気をつける
- 【選考フェーズ別】面接突破のコツ
- 一次:コミュニケーションスキルをアピール
- 二次:人柄や企業との適正を伝える
- 最終:入社意欲の高さをアピール
- 【面接形式別】面接突破のコツ
- 個人面接:深掘りの対策まで綿密におこなう
- 集団面接:周りの回答に惑わされない!
- GW・GD:周囲に協調しつつも埋もれないよう注意
- 万全の準備は自信につながる! 面接前にやっておくべきこと
- 自分と相手を「知る」努力をする
- 頻出質問の回答はできる限り考えておく
- 充実した面接練習をする
- コツを掴んで自信をもって面接に臨もう
面接はコツをつかむことが選考突破へのカギ
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接を控える学生から、
「面接突破のコツってありますか?」
「面接、緊張するので何かコツを教えてほしいです」
といった相談をよく聞きます。面接に苦手意識を持つ学生も多くいますが、実は面接には突破のコツがいくつかあります。そのコツを押さえて面接に臨むことが突破のカギです。
この記事では「面接」をさまざまな状況・フェーズや形式ごとに分け、それぞれの場面でのコツを解説していきます。これから面接に臨む学生はぜひ最後まで読んでみて、コツをつかみ面接突破につなげていきましょう。
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面接官が見ている評価ポイントは2種類ある
面接のコツを知る前に、まずは面接官が学生を評価するときに、判断基準としてどこを見ているのかを知ることから始めましょう。面接官がチェックしているポイントがわからなければ、せっかくコツを押さえても効果的にアピールすることは難しいですよね。
しかし一口に面接といってもその評価ポイントはいくつもあります。まずは数ある面接のチェックポイントの種類を、面接全体の流れの中でのチェックポイントと、選考フェーズごとのチェックポイントに分けて説明します。
①面接全体に共通する評価ポイント
面接と聞くと、面接官との受け答えが評価を分けると考える人も多いでしょう。もちろん受け答えの内容や態度も大きなチェックポイントのひとつです。しかし、面接全体を見たときに評価されているのは受け答えだけではありません。
たとえば面接が始まるとまず面接会場への入室から始まりますよね。一見見逃しがちなこの瞬間も面接においては見られています。そもそもの話し方、話の聞き方、そして退室時の行動も含め、一度の面接のなかで受け答え以外にも多くの評価ポイントがあるのです。
キャリアアドバイザー
➁各選考フェーズ独自の評価ポイント
一口に面接と言っても、一次面接、最終面接などとフェーズごとにさまざまな面接があります。そしてそのそれぞれの面接で、面接官がチェックするポイントはもちろん違います。
たとえば二次面接に臨む際に前回の一次面接と同じような対策をしては、面接を突破するのは少し難しいといえるでしょう。選考フェーズごとに何が重視されているのかを押さえたうえで対策をし面接に臨むことが選考を突破するコツです。
フェーズの特性ごとに評価のポイントが変わることは理解しておきましょう。
こちらの記事では三次選考の対策について詳しく解説しています。面接官が見ているポイントやよくある質問についても紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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【心構え編】面接突破のコツ
まずは実践的なコツの説明に移る前に、面接に臨むにあたり絶対に押さえておきたい心構えからお伝えしていきます。
学生の精神状況も大きく結果に影響する就活では、面接への心構えをきちんと持っておくのも選考突破につなげるコツのひとつですよ。
面接突破のコツを徹底解説!当日のテクニックなど必勝法を全て公開【就活】
面接官へ好意的な印象を持つ
学生によっては面接官に対して好戦的な態度を向けてしまう人が稀にいますが、面接官からは一定評価されていると捉え、面接官に対してあなたも好印象を持って臨むようにしましょう。 面接は採用に向けあなたを評価する場ではあるものの、前提として書類選考を突破したからこそ面接に臨めています。
面接に進んだということは、事前に提出した書類を通して面接官が「この人に会ってみたい」と思っているということですから、面接官もあなたに対して前提としては好意的な印象を持っていると考えられますね。
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自分の思っていることは雰囲気や態度に出てしまうもの。「あなたに対し好印象を持っています」という考えを持てば、それが相手にも伝わり場の雰囲気を和らげることにつながるかもしれませんよ。
自分の言葉で語る
面接ではよく「企業理念や企業の事業内容に惹かれたから」などと、企業側が示している情報を引用して熱意を語る人が見受けられます。しかし、就活ではそういった表面的な情報を伝えても、あまり強いアピールとはなりません。
そういった情報に惹かれたならば、「なぜ惹かれたのか」「惹かれるきっかけになった経験はあるのか」など、過去の経験や自分の思考などと絡めたうえで自分の言葉で語ることが大切です。お手本のような型にはまった回答よりも、拙くとも自分の言葉で精いっぱい回答するほうが熱意が伝わりやすいものですよ。
「完璧にする」精神は捨てる
面接に臨む際は「ミスなく、完璧に回答しよう」と意気込んでいる人が多いのではないでしょうか。しかし、面接にはそもそも明確な正解はありません。また想定外の出来事もあれば、緊張から思うように話せないこともあるでしょう。
「完璧に回答しなければ」という精神は緊張感を増幅させますし、うまく進められなかった際に自分を責めたりひどく落ち込むなど、ネガティブ思考に陥ってしまうこともあります。面接の場では、多少のミスも当たり前のこととして考えるようにしましょう。そうすることでいくらか気分もほぐれ緊張も和らぐのではないでしょうか。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
面接の大前提として大切なことは、面接官も1人の人間であるということです。スーツを着て厳しい表情で質問をする面接官に対して委縮してしまう学生も多いですが、面接官も1人の人間であり採用という仕事の場にいることを考えれば、面接突破に向けての心構えも相手の心を動かすためのものに変わりますよね。
同様に、面接というのは面接官が学生を評価する場でありながら学生が企業を見極める場でもあります。過度に面接を怖がることなく、気になる企業の実際の仕事の一面を見ることができる機会だと考えてみても良いでしょう。
また一定期間を通して就職活動をおこなうという視点では、仮に不採用でもその企業と「縁がなかっただけ」と考え、より自分に合う企業を探すことに切り替えることも一種の面接の心構えのポイントとして大切なことです。もちろん上手く行かなかったところは、改善をして次に活かしましょう。
【直前準備編】面接突破のコツ
面接突破には面接直前の準備も大きくかかわります。直前にしておく少しの準備で気持ちの持ちようが変わることもあるものです。面接の前にぜひやっておきたいコツを紹介します。
鏡の前で笑ってみる
面接前には身だしなみの確認などで鏡の前に立つこともありますよね。そのときは身だしなみのチェックだけでなく一度鏡の前で笑ってみてください。ぎこちない笑顔になってしまう人は、指で口角を持ち上げるだけでもかまいません。笑顔は緊張を和らげます。肩の力が抜け、程よい緊張感で面接に向かうことができるでしょう。
軽く身体を動かす
面接前は緊張で身体ががちがちに固まってしまう人も多いのではないでしょうか。そういった人は面接前に身体を軽く動かしておきましょう。少しでも体をほぐせば、おのずと緊張も緩むものです。
待合室などで周りに係の人がいない場合は、一度立ち上がり腰を伸ばしたり体を曲げたりするなどストレッチをしてみましょう。また周りに人がいる場合は、首や肩を回すだけでも少しは身体がほぐれますよ。
ESの内容を再確認しておく
面接では面接官がエントリーシート(ES)を見ながら質問をしてくるなど、基本的にはESの内容をもとにして進みます。そのため、面接でしっかりと受け答えをするにはESの内容をなんとなくでも覚えておくことが大切です。
自分のアピール内容は覚えているという人でも、いざ面接に臨むとその場の空気にのまれてしまい、言いたいことが伝えられずにESの内容と齟齬が出てしまうこともよくあるもの。念には念を重ねて、どのようなことをESに書いていたか事前に再確認しておきましょう。
【第一印象編】面接突破のコツ
面接に限ったことではありませんが、人が相手の印象を決める際は第一印象が大きく影響します。つまり、面接で話す内容だけでなく見た目など視覚から得られる情報も合否に影響するおそれがあるということです。
アピール内容ばかりに気を取られず、第一印象にも気を配ることが面接突破のコツのひとつです。
身だしなみを抜かりなく整える
第一印象を大きく決めるのが身だしなみ。髪型や服装などに清潔感があるかどうかが大切です。ここでは、身だしなみに大きくかかわる髪型と服装のポイントについて説明します。
身だしなみ全般について細かく確認しておきたい人はこちらの記事も読んでみてください。
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髪型:顔をよく見せるスタイリングで
面接において髪型が第一印象に与える影響は非常に大きいです。男女共通して髪型で大切なのは「表情がよく見えるか」。前髪や横髪が目や顔にかかっていないかをまず確認しましょう。顔に髪がかかっているとそれだけで暗い印象になってしまいます。
また、男女ともに就活に向き不向きの髪型があります。男性は基本的に暗めのショートヘアであれば問題ありません。適度にスタイリング剤を付けることで清潔感が増しますよ。
女性の場合、髪が長い人はまとめるのがおすすめです。ロング・ショートにかかわらず、眉毛や耳を見せることで表情の豊かさ爽やかさが伝わりますよ。
就活でおすすめの髪型についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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服装:よれやほこりに注意
基本的に就活ではリクルートスーツを着ていれば問題はありませんが、大切なのはスーツがきちんと整えられているかどうかです。
連日説明会や面接などに参加していると、気付かないうちにどうしてもスーツによれやほこりがついていることでしょう。面接の場における第一印象の面においては、それだけでだらしない・清潔感がないという印象がついてしまう可能性があります。
面接前日はスーツやワイシャツにアイロンをかけるのを欠かさないようにしましょう。また余裕があれば靴も磨いておけるとさらに良いですね。当日は直前準備に合わせて洋服クリーナーなどでほこりを落としておくとさらに安心です。
姿勢や表情に気をつける
第一印象には姿勢や表情も大きくかかわります。たとえば同じ緊張している人でも、伏し目がちでおどおどした様子の人とぎこちないながらも前を向いて笑顔を見せている人では、後者のほうが良い印象を持てるのではないでしょうか。
面接の場で緊張するのは当たり前のことです。緊張していても自分の力を最大限発揮できるように事前にどう準備をしていくかが大切になりますよ。
姿勢:自信があるように背筋をまっすぐ伸ばす
内心は緊張していても自信があるように見せる工夫はできます。背筋を伸ばして足をそろえ、顎を引いて視線を上向きにしましょう。それだけで自信があるように見えますし、自然と表情も明るくなります。
逆に猫背や視線が下向きの人は少し暗く、頼りない印象に見えることも。せっかく話す内容が良くても、見た目から印象を下げてしまうのはもったいないですよね。特に緊張してしまう人こそ、まずは面接に臨む姿勢から熱意を見せるように心掛けましょう。
表情:自然な笑顔を心がける
基本的に、面接では笑顔でいることがもっとも印象良くみせるコツです。笑顔は明るい印象だけでなく、前向きな姿勢や人柄の良さをイメージすることができます。どんなときでも笑顔で受け答えすることを意識しておきましょう。
とはいっても「笑顔」に固執しすぎるがあまり逆にうまく笑顔を作れない人もいるでしょう。「笑顔」というと満面の笑みをしなければ、と考えてしまうかもしれませんが、逆にぎこちなく不自然な笑顔になってしまう場合は無理に笑顔を作らなくてもかまいません。笑顔と意識しすぎずに口角を上げるだけでも印象が明るくやわらかくなりますよ。
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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【入室編】面接突破のコツ
入室は初めて面接官と顔を合わせる瞬間です。社会心理学における心理効果としては、相手の印象を決める際は最初の印象に大きくかかわるという「初頭効果」があると言われています。つまりこの入室の一瞬であなたの印象が決まると考えても良いでしょう。
入室から良い印象を持たせ、その後の面接を円滑に進めるコツをお伝えしますね。
所作は覚えて完璧にこなす
まずは基本的な入室時のマナーと所作は完璧に覚えておきましょう。
- ドアノックは3回
- ドアを開ける前に「失礼します」と挨拶
- ドアに向き合い音を立てずに閉める
- お辞儀の角度は30°
- 座る際は下座
- 面接官の許可後に着席
入室前にまずドアを3回ノックします。3回は在室確認の意味をもっています。面接官からの返事がかえってきたら「失礼します」と挨拶し、そのあとにドアを開けます。
ドアを閉めるまではドアのほうに身体を向けてかまいません。音を立てないよう気をつけて閉めましょう。その後は面接官に向き直り、30°の角度でお辞儀をします。このときはつま先をこぶしサイズに開け、手は前で組みます。起き上がったときに目を開いて面接官と目を合わせると印象良く見えますよ。
そのまま椅子の横に移動しましょう。このときは入り口から一番遠い下座を選んでください。そして面接官から「座ってください」などと声がかかってから、「失礼します」と挨拶をして着席しましょう。
キャリアアドバイザー
基本の流れは考えなくともできる程度に身体に覚えこませると安心ですね。
挨拶とお辞儀には特に気を配る
入室時に間違えやすいのが挨拶とお辞儀。まずは入室時の挨拶は2回と覚えておきましょう。そのうえで、1回目のタイミングはノック後面接官からの声がかかってから、ドアを開ける前です。
面接官の声がかかる前・ドアを開けてからなど、タイミングを間違えてしまう人が一定見受けられるので、ここは流れで覚えておくようにしましょう。2回目は着席の前です。座る前に一言伝えてから座るようにしてください。
またお辞儀の角度にも要注意です。先ほどお辞儀の角度は30°とお伝えしましたが、これはおよそ1.5メートル先の地面に目線が行く程度の角度と考えると良いでしょう。基本的なお辞儀の角度が30°とされているため、この角度も一緒に覚えておくと良いですね。
【話し方編】面接突破のコツ
ここまで印象にかかわる部分の説明を多くしてきましたが、そうはいっても面接は面接官とのコミュニケーションが大部分を占めます。ここからは面接官と円滑なコミュニケーションをおこなううえでのコツを解説していきます。
まずは話し方について、聞き取りやすくわかりやすい話し方を心掛けるようにしましょう。
はきはきとした話し方を心掛ける
普段の会話では聞き取りやすい声で話せていても、面接になると緊張してしまいうまく話せなくなる人もいることでしょう。
聞き取りづらい人でよくあるのが、口がしっかり動いていないこと。口が動いていないとどうしてもモゴモゴとこもった声になってしまいがちです。大げさすぎるくらいでもかまわないので、口を大きく動かすことに気をつけてみてください。
声のトーンも大切
はきはき話すうえでもうひとつ大切なことが声のトーンです。緊張しているとどうしても少し暗いトーンになりがちですが、暗いトーンはこもった声に拍車をかけてしまいます。はきはき話すのを意識するのと同じように、声のトーンも普段より1オクターブ上にすることを意識しましょう。さらに声の明るさは気持ちの明るさにも良い影響を与えてくれますよ。
普段よりゆっくりしたスピードで話す
ゼミの発表などで体験した人もいるかもしれませんが、緊張するといつもよりも早口で話してしまいがちです。さらに、自分が早口で話していることにその場では気付きづらいものではないでしょうか。
面接の際は、「少し遅すぎではないか」と感じるくらいまでスピードを落として話してもかまいません。ゆっくり話したほうが気持ちも落ち着きますし、話しながら伝えたいことを整理もできるので、話す内容もまとまって面接官に届きやすくなります。
抑揚を付ける
抑揚を付ける、と考えると、少し難しく感じてしまう学生もいるかもしれません。しかし親や友人と話すときを振り返ってみても、ずっと同じスピードや間、抑揚で話す人はいないのではないでしょうか。話のオチやもっとも伝えたいことに向けて声のトーンや間を自然と調整しているはずです。
面接官との質疑応答も会話のひとつです。アピールポイントなど、要所要所の伝えたいことに向けて話すスピードや間を調整してみましょう。難しく感じる人はアピール内容をひとつのストーリーだと考え、起承転結を意識してみると良いでしょう。
キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる
面接での話し方は、合否に影響があるほど大切なポイントです。いくら素晴らしい内容を語っても話し方が悪いと採用から遠ざかります。上記のポイントはどれも大切ですが、特に「はきはきとした話し方を心掛ける」ことが一番取り組みやすく、効果も大きいのではないでしょうか。
小声でボソボソ話をしても、面接官からしたら熱意や意欲が感じられません。同じ内容でも、はきはき話すことでやる気や前向きさな印象を与えることができます。
また緊張で頭が真っ白になったり体がこわばる人もいますが、それは無意識に息を止め酸欠状態であることが原因です。はきはき話すことで、自然に呼吸をしっかりすることができるので緊張を和らげる効果もあります。緊張しやすい場合は何を話すかより、はきはき話すことをより意識した方がオススメです。
他にも話す時には、背筋を伸ばし、面接官の目を見て話すことを心掛けましょう。しっかりした話し方で印象が変わり、自分に自信が持てますよ。
【聞き方編】面接突破のコツ
面接は自分の話をするだけでなく、面接官の話を聞くこともよくありますよね。たとえば面接の中で自社の紹介も兼ねて企業情報などを教えてくれることや、こちらの逆質問に答えてくれることが考えられます。その際の聞き方も面接官のチェックポイントです。面接官の話を聞く際のコツをお伝えしていきます。
姿勢や表情を少し変えてみる
先ほど、面接では背筋を伸ばして笑顔を作ろうとお伝えしました。しかし面接官の話を聞くときは少しその姿勢と表情を変えてみましょう。
面接官も、相手が自分の話を興味深く聞いてくれると嬉しいものでしょう。その際、椅子に深く腰掛けているよりも浅く腰掛け少し前のめりな様子を見せている人のほうが興味の強さを感じられませんか。背筋を伸ばすだけでなく、少し面接官のほうに身体を向けるようにしてみましょう。
また、友人などと会話をする際は会話の内容に合わせて自然と表情が変わっているはずです。ただ笑顔を保つだけでなく、難しい話の時は眉間にしわを寄せるなど、話の流れに応じて表情も変えてみても良いですね。
キャリアアドバイザー
とはいえ、わざとらしい表情になってしまわないよう注意です。面接官の言葉への反応に困ったときはは、表情は変えずに後述するあいづち程度に留めておいても良いでしょう。
適度にあいづちを打つ
相手の話を引き出すのに欠かせないのがあいづち。人との会話でもあいづちを打たれると「この人は私の話を聞いているな」と認識でき、話を進ませやすいですよね。
自分の話を真剣に聞いてくれている相手がいればうれしくなるものです。面接官が話しているときは適度にあいづちを打つようにしてみましょう。ただし、何も考えずにあいづちを打ってはいけません。そのあいづちが原因で相手を不快にさせる可能性もあるので、使うあいづちやタイミングには注意が必要です。
「なるほど」「たしかに」といった表現も面接官によっては上から目線のあいづちにとらえられてしまうケースもあるので避けた方が無難でしょう。
- 「はい、はい」といったはいの連発
- うん
- なるほど
- たしかに
- 相手の話にかぶせたあいづち
少しだけ大げさな反応を心掛ける
面接官
うちは毎年営業利益を伸ばし続けていて……。
就活生
えっ、そうなんですね! それはすごいです!
相手の言ったことに対しては少しだけ大げさに反応するよう意識してみてください。あいづちもそうですが、反応は相手の話をしっかり聞いていることのアピールにつながります。さらに、大げさな反応はその話が興味深い・楽しいということも伝わりやすいです。
コミュニケーションは一方的なものでなく、聞く人がいて成り立つものです。反応をきちんと返すことにより、コミュニケーション能力の高さをアピールできます。また、自分の話を楽しく聞いてくれる人のほうが、相手も気分よく話せますよね。話も膨らんで興味深い情報を聞けることもあるかもしれませんよ。
【受け答え編】面接突破のコツ
面接は面接官の質問に対して学生が答えていく時間が圧倒的に多いでしょう。そのため、質問に対する受け答えが相手からの印象を決める大切な要素です。受け答えには、話し方とはまた違ったコツがあるので押さえておきましょう。
面接での受け答え全般についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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意図を汲み取った返答をする
面接ではさまざまな質問がなされますが、その意図をきちんと見極めて回答をすることが何よりも重要です。たとえば、面接でよくされる質問のひとつに「キャリアプランを教えてください」というものがあります。学生の中には「まだ働いていないのだから今後のキャリアのことなんてわからない」と考える人もいるでしょう。
しかし、この質問ではただ学生の将来像を知りたいわけではなく、学生が自社で長く働くビジョンをしっかり持てているかを知りたいという意図があります。多くの企業は採用した学生には自社で長く働き自社に貢献してほしいと考えています。
その企業で長く働く意欲があれば、その分キャリアプランも明確に描けているでしょう。逆にキャリアプランがなければその意欲がないと判断されてしまう可能性もあります。
質問には必ず意図があります。質問ごとの意図を理解し、適切な回答をするようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
まずは面接官の質問の意図を考えることを癖づけましょう。基本的に面接官は興味本位で聞くのではなく、何かしらの意図があることが多いです。それをそのまま受け取って返答することは危険です。
たとえば「短所」もそのまま伝えると、単に自分のマイナス部分を相手に伝えるだけで、自ら採用から遠ざかっている返答になってしまいます。しかし面接官は短所の質問をすることで、自己理解に加えて短所に向き合って改善しようとしているかなど、入社後も困難なことがあっても向き合い改善してくれるか判断しようとしています。
また面接では言葉に詰まることより沈黙を避けるようにしましょう。沈黙にならないために、面接官の意図がわからない質問があっても「もう一度おっしゃっていただけないでしょうか」と素直に聞き直したり「それは○○に関する質問でお間違いないでしょうか」とたずねることで、悪い印象をあたえることなく、考える時間も稼ぐことができるのでオススメです。
結論から話す
受け答えの中でもっとも簡単にできるコツが「結論から話す」こと。質問に対してその結論部分を初めに述べることを心掛けましょう。たとえば自己PRであれば結論は自分の強みですし、志望動機はその会社を志望する理由になりますね。
「なぜそう思うのか」などといった説明部分から始めてしまうと、結局一番把握するべき結論部分がどこか面接官にはわかりづらくなります。また自分も、話しているうちに結局何を一番伝えたいのかがわからなくなることも考えられます。自分も面接官もしっかりとアピールポイントを認識できるよう、結論から話すことは癖づけておきましょう。
丁寧な口調を心掛ける
丁寧な口調で話すことは誰しもが心掛けることではあるでしょう。その中で学生が無意識にやりがちなのが「~っす」と誤った敬語表現を使ってしまうこと。サークルなど、上下関係がそれほど厳しくない環境下でその口調に慣れてしまい、使っていることにすら気付けていない人もいるのではないでしょうか。
改めて自分の使っている言葉が正しい敬語になっているか確認してみましょう。丁寧な口調は必ずしも高評価につながるとは限りませんが、不要な減点を防ぐことにはつながります。できるだけマイナスにつながるようなポイントはなくしていきましょう。
面接の言葉遣いはこちらで復習しておきましょう。
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「ひげ言葉」は使わず端的に伝える
- ひげ言葉:「あっ」「えー」「そうですね」など、言いたいこととは関係のない、文章の前後につく言葉
こういったひげ言葉は口癖であることが多く、無自覚に発していることが多いです。しかし、聞き手からすると必ず発言の前や後にこのような言葉がついているのは少し耳障りに感じることもあります。
まずは模擬面接などをおこない、その音声を録音してみましょう。基本的にひげ言葉は会話のつなぎとして使用されることが多いので、ひげ言葉の代わりに「はい」と述べるようにすると、相手に不快な思いもさせず、自分の思考を整理する時間も取れますよ。
身振り手振りを付ける
緊張してしていると、おのずと手を固く握っていたり身体に力が入っていたりするものです。そういった身体の固さはぎこちなさとなって面接官との受け答えにも影響することもあるでしょう。その際は意識的に身振りや手振りを付けてみましょう。身体を動かすことになるので、余計な力が抜けリラックスにつながります。
また、身振りや手振りを付けることにより表情や雰囲気も和らぎます。その様子を面接官も「がんばってアピールしようとしているんだな」と好印象に受け取る可能性もありますよ。
効果的な身振り手振りの使い方はこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
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受け答えで他にも気をつけることは、「一方的に話さない」です。これは一生懸命返答しても結局何が言いたいのかわからないなどと面接官からマイナス印象を持たれます。基本的に返答は「伝えたい情報を簡潔に話すこと」を意識しましょう。
面接はプレゼンの場ではなく会話と同じです。面接官の質問に対して適切に答えることが大事となります。そして会話のキャッチボールといわれるようにテンポが大事です。一方的に話すことはキャッチボールではなくピッチングです。ひたすら面接官に対して剛速球を投げていることになります。
また一方的に話すとコミュニケーション能力が低いと判断されることが多く、話す内容にもズレが起こりやすいです。そして「話が長すぎる」という理由のみで不採用となるケースもあります。そうならないためにも質問に対して「結論から話す」ことを意識し、理由や経緯は結論の後に付け加えるという順番を心掛けましょう。
【退室編】面接突破のコツ
「家に帰るまでが遠足」というように、面接も質疑応答が終了したら面接終了、ではありません。面接後の退室の仕方も面接官はよく見ています。面接が終わると気が抜けてしまい、退室がおろそかになってしまう学生もよくいるもの。
せっかく受け答えの内容が良くても、退室時の印象が色濃く残ってしまい結果としてマイナスな印象になってしまうのは避けたいですよね。面接の一番最後、退室までばっちり決めるコツを伝授します。
終末効果をうまく使う
【入室編】で解説した初頭効果に並びますが、心理的な効果の一つに最後の印象にも大きく左右される「終末効果」があると言われています。面接の質疑応答がいかに魅力的でも、締めの退室のマナーで失敗してしまうと、それまでの面接そのものの印象に影響してしまうかもしれません。
逆にいうと面接で自分が思うように受け答えができなかったとしても、締めの退室をしっかりおこなえば、面接官からのあなたの印象も少しは改善できる可能性があるということ。面接そのものの内容がどうであれ、退室までしっかり気合を入れることは忘れないようにしましょう。
面接官の目を見て挨拶をする
最後に自分を印象づけるには、面接官への最後の挨拶がもっとも肝心といえるでしょう。学生の中には、思うように質問への回答ができなかったり手応えを感じられずに、落胆している人もいるかもしれません。しかし、先ほどもお伝えした通り退室の様子次第で面接官からの印象を良くできる可能性もゼロではありません。
最後は必ず面接官の目を見てさわやかに挨拶をしましょう。面接の機会を設けてくれたことへの感謝の気持ちを抱けると、おのずと面接官のほうに目が向きますよ。
所作や音に気をつける
入室時同様、退出時の流れも確認しておきましょう。こちらも所作は身体に覚えこませておけると安心ですね。
- 退室の指示が出たら座ったまま感謝や今後の意気込みを述べる
- 椅子の横に立ち、入室時同様30°のお辞儀をする
- 面接官に向き直りながらドアを閉める
学生がやりがちなのが、面接官に背中を向けてドアを閉めたり、ドアを閉める音を大きく鳴らしてしまうこと。これらは失礼にあたるので、面接官からの印象が悪くなってしまうおそれがあります。このようなマナーには最後まで注意しましょう。
面接の一連の流れについてはこちらの記事でわかりやすくまとめてあります。
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面接の流れを押さえれば自信につながる! イレギュラー対策まで徹底解説
流れを押さえて自信を持って面接に臨もう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接本格化の時期を迎え、就活生から 「明日初めての面接なのですが、うまくいくか不安です」 「挨拶のタイミングはいつでしょうか?」 といっ […]
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【選考フェーズ別】面接突破のコツ
面接と一口に言っても一次・二次・最終などさまざまなフェーズのものがあります。当然それぞれのフェーズでチェックされていることは違うので、それぞれの面接ごとにコツも違います。各面接を突破するためのコツをお伝えするので、ぜひそれぞれの面接で活かしていきましょう。
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面接は一次面接や二次面接、最終面接といったフェーズごとに評価されるポイントが異なります。たとえば、最低限の身だしなみや企業研究を踏まえた受け答えが評価されて二次の集団面接に呼ばれた学生が、集団での振る舞いでは懸念点を抱かれて落ちてしまうというパターンもありますよね。
身だしなみができているだけでは、集団面接を突破することは難しいことは学生の皆さんも想像に難くないでしょう。その後の最終面接であれば、入社意欲が見られることもありますよね。
このように面接というのは企業が一貫して重視している企業が求める人物像にマッチしていても、選考フェーズごとの特性をきちんと押さえた対策が不十分な場合、合否が分かれる場合があります。自分が臨む面接の特性を踏まえたアピール内容ができているか、直前まで確認は抜かりなくおこないましょう。
一次:コミュニケーションスキルをアピール
一次面接は「落とす人を見極める場」であることが多いです。つまり、特別落とすに値する理由がなければとりあえずでも通過させます。一次面接はすべてのフェーズのなかでもっとも応募者が多いため、一定の基準に満たなければ落とすという役割を持っているのです。
ここで基準となるのがコミュニケーションスキル。人当たりが良いか、面接官と会話のキャッチボールがしっかりできるかなどがよく見られています。社会人として持っておきたいスキルですね。もちろんすべての企業が共通してそうであるわけではありませんが、基本的には聞かれたことに対して明るくはきはきと答えられていれば突破しやすいといえるでしょう。
一次面接の評価基準や対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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二次:人柄や企業との適正を伝える
その点二次面接では、企業との適性が大きな評価ポイントです。一次面接は採用担当などが担当することが多いですが、二次面接は配属予定の現場で働く社員が担当することが多いです。そのため、実際に自社で働くことをイメージしながら学生を見ています。
つまり一次面接ではその企業への理解が少なくても通過できたかもしれませんが、二次面接ではそうはいかないということ。きちんと企業研究をおこない、その企業で求められる人物像や必要なスキルなどを自分が満たしていることをアピールする必要があるのです。
二次面接の評価基準やその対策はこちらの記事で確認しておきましょう。
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最終:入社意欲の高さをアピール
最終面接はほかの面接と違い、内定を出すか決定する場です。企業にとってもっとも避けたいことのひとつは、せっかく内定を出した学生に内定辞退をされてしまうこと。つまり最終面接の大きな評価ポイントは「入社意欲」であるといえます。
社会人としてのスキルもその企業で必要なスキルも持ち合わせているからこそここまでの面接を通過してきています。そのことに一定の自信を持ちつつ、最終面接では「絶対にこの会社に入りたい」という強い意欲を表すようにしましょう。
最終面接を突破する方法はこちらで詳しく説明していますよ。
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【面接形式別】面接突破のコツ
面接にはさまざまなフェーズがあるとお伝えしましたが、それに加えて面接には集団・個人などの形式別のタイプも存在します。それぞれで突破のコツが違うので、次は各形式ごとの面接でのコツをお伝えしますね。
個人面接:深掘りの対策まで綿密におこなう
- 個人面接:就活生が1人で選考を受ける形式の面接
面接の中でももっともポピュラーなものであり、選考の中で必ず一度は個人面接に臨むことがあるでしょう。面接対策では特に個人面接に重きを置いて対策をしておくと良いですね。
またほかの就活生がいないということは、その分就活生一人ひとりにかける時間が多くなるということでもあります。企業があなたのことを深くしっかり知りたいと考えるときに使われる形式であると想像できますね。
ひとつの質問に対する深掘りが多くなったり、そもそもの質問数が多いことが考えられます。表面上の回答をするのではなく、自分という人柄を嘘偽りなく伝えることがもっとも大切です。面接官とのスムーズな会話を心掛けてみてください。
集団面接:周りの回答に惑わされない!
- 集団面接:複数の就活生と同時に選考を受ける形式の面接
個人面接に次いでスタンダードな面接形式が集団面接です。複数の就活生と同時に面接がおこなわれるため、当然ほかの就活生の回答を聞くことも、逆に自分の回答をライバルに聞かれることもあります。ライバルがどのようなことを回答するのか、気になってしまいますよね。特に自分が発言したあとのライバルの回答が非常に良いものだと、焦りや緊張が生まれることでしょう。
しかし、そもそも就活というものが相対評価ですからどの形式であれ周囲とは比較されるものです。加えて基本的な個々の評価基準は個人面接と大きく変わりませんから、過度に周囲を気にしすぎず自分を存分にアピールすることに注力しましょう。
集団面接対策をさらに知りたい人はこちらの記事も読んでみてください。
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GW・GD:周囲に協調しつつも埋もれないよう注意
- GW・GD:ほかの就活生とグループで議論をしたりワークをおこなう
近年さまざまな企業がグループワーク(GW)やグループディスカッション(GD)を選考に取り入れています。一般的な面接とは形式が違うため、対策が難しいと感じる学生もいることでしょう。
GWやGDで共通して大切なのは周囲と協調しながらその場を進行していくことです。まずは輪を乱すような言動はしないよう心掛けましょう。とはいえ、周囲に協調する姿を見せることだけではグループの中で光ることは少し難しいです。積極的に発言をし場をまとめたり、話を聞いたうえで少し違う角度から提案をするなど、埋もれないような工夫も必要です。
グループワークについてはこちらを読んでおきましょう。
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万全の準備は自信につながる! 面接前にやっておくべきこと
ここまで面接突破につなげるコツをいくつかお伝えしてきましたが、結局のところもっとも有効なコツは万全の準備です。やっておくべき準備を万全に整えておけば、当日も必要以上に焦ることがないので、落ち着いて面接に臨めるからです。
最後に、事前にやっておくべき準備について解説します。万全の準備とこれまで紹介してきたコツとをうまく掛け合わせてぜひ面接突破に活かしてくださいね。
自分と相手を「知る」努力をする
面接は多くの人が緊張してしまうものでしょう。その理由の1つに「知らない相手と話すから」ということが考えられます。面接に限らず、初対面の相手と会話をする際は誰でも少しは緊張しますよね。しかし裏を返せば、その企業を「知っている相手」にしてしまえば緊張もいくらか緩和されるともいえるでしょう。
まずは面接に向かう企業のこと、それからこれから売り込む自分のことをよく知ることで、緊張を和らげるようにしてみましょう。
自己分析
面接では自己PRはもちろんさまざまな場面で自分を売り込み、採用メリットを感じてもらう必要があります。そのためには自分について知ることが不可欠です。自分が自分についてよく知らないのに、自分という商品をアピールし相手に魅力的に感じてもらうことは難しいですよね。
綿密な自己分析を繰り返し、自己理解を深めましょう。とはいえどのように自己分析をおこなって良いかわからない人もいますよね。学生の自己分析の進み具合によって、今やるべき自己分析の手法をまとめました。
- モチベーショングラフ:現在までの自分のモチベーションの変化をグラフとして表すもの
- マインドマップ:自分にまつわるテーマを決めてそれに関係する言葉を書き込むもの
- 自分史:自分の過去から現在までを振り返ったもの
キャリアアドバイザー
自分と向き合って、過去の経験からモチベーションが上下する条件や環境、自分の強みやセールスポイントなどを把握する方法です。初心者でも比較的取り組みやすいうえに、深掘れば深掘るだけ自分の新たな側面が見つかるため、すでに試してみた人にもおすすめです。
モチベーショングラフやその他の自己分析のやり方はこちらで解説しています。
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自分史に関してはこちらの記事が非常に詳しいです。ぜひ読んでみてください。
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マインドマップを作ろうと考えている人はこちらの記事を参考にしてみると良いですよ。
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- ジョハリの窓:自分と他人の特徴を分類することで自己理解のずれに気付けるもの
- 他己分析:第三者に自分の性格や長所・短所を分析してもらうもの
キャリアアドバイザー
他人から見た自分を把握することで、面接官という自分以外の人から見える自分と自分が考える自分像との齟齬をなくすことができます。内と外の双方向から自己理解を進められるので、さらに自分の魅力などが確立できますね。
ジョハリの窓についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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他己分析はこちらの記事を参考にしながらぜひやってみてください。
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企業研究
企業のことがよくわかれば、なぜその企業を志望するのか・自分がその企業にどう貢献できるのかがおのずと見えてくるはずです。心からその企業に入りたいと感じていることを伝えられれば、過度に緊張してしまうこともなくなるでしょう。
企業研究をするうえで大切なのは企業の詳細な情報まで知ること。具体的にはこのような内容です。
- ビジネスモデル
- その事業にかかわる業務内容や部署
- 新卒1年目の仕事内容
- その仕事で求められるもの
見かけの情報だけでなく内部の細かい情報も知っておきましょう。事業内容に興味があっても、事業とは直接的にかかわりのない部署も存在しています。また新卒1年目に与えられる仕事にも限度があり、やりたいことに取り組めるのは数年後ということもよくあるものです。
そういった背景まできちんと理解しておけば、質問に対して事実に即した的確な回答ができるようになりますよ。
キャリアアドバイザー
まずはホームページ(HP)などWebで情報を集めましょう。そのうえで、会社説明会や会社訪問などのリアルな機会で細かい部分は詰めていくといいですね。
会社訪問をおこなう際はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
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会社訪問で業界研究を深めるための事前準備について解説します。当日の持ち物やポイント、参加時に気をつけたい注意点なども、キャリアアドバイザーがしっかりと解説しているため、会社訪問時の参考にしてみてくださいね。
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頻出質問の回答はできる限り考えておく
緊張している状態で、想定していなかった質問をされると余計に緊張してしまい、良い回答ができないこともありますよね。受け答えがうまくできずにさらに緊張が増してしまうかもしれません。
そのため、事前に考えうる質問についてはできる限り回答を作っておくと良いでしょう。自分で回答がわかっている質問なら、当日実際に質問されても慌ててしまうことも少ないですよね。落ち着いてすべての質問に答えられるよう、事前にぼんやりとした回答のイメージだけでも作っておきましょう。
- 自己PRをお願いします。
- 志望動機を教えてください。
- 学生時代に頑張ったことは何ですか?
- 尊敬する人は誰ですか?
- 長所と短所を教えてください。
- 入社後は何がしたいですか?
- 将来の目標を教えてください。
- これまでにもっとも苦労したことはなんですか?
- 就活の軸を教えてください。
ほかにも、以下の記事でも質問例をまとめています。これらの質問すべてにすらすらと答えられるようになれば安心ですね。
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面接の質問に対する回答内容を事前に考えておこう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から 「面接でどんな質問がされるかわからない」 「ぶっつけ本番で質問に答えるとヤバいですか?」 といった声を多く聞きます。 […]
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面接ごとの頻出質問は優先的に!
先ほど面接のフェーズごとにチェックされているポイントが違うとお伝えしました。面接フェーズでチェックポイントが違えば、その面接ごとで頻出の質問も違います。ひたすら多くの回答を用意するのも対策として有効ですが、自分がこれから臨む面接のフェーズで頻出する質問の回答は優先的に考えておくとさらに良いでしょう。
- 自己紹介をしてください。
- 自己PRをお願いします。
- 志望動機を教えてください。
- 学生時代に頑張ったことは何ですか?
- 短所を教えてください。
- 同業他社ではなくなぜうちなのですか?
- うちが第一希望ですか?
- 入社後にやりたいことはありますか?
- 今後のキャリアプランを教えてください。
- 5年後はどんな仕事がしたいですか?
充実した面接練習をする
緊張をほぐすのには慣れも大切です。自分が慣れるまで、大丈夫だと思えるまでとことん面接練習をおこなうようにしましょう。ただし、やみくもに面接練習を重ねるのではあまり充実した面接練習ができているとはいえません。
面接練習にもコツがあるので、コツを把握したうえで面接練習に取り組んでみてください。
面接練習のやり方はこちらの記事でも詳しく解説しています。
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できる限り本番に近い形でおこなう
面接練習の際は、質疑応答だけでなく入室から退室までの流れも含めるなどできる限り本番に近い環境でおこなうようにしてください。先ほどもお伝えした通り、面接は質疑応答だけが大切なのではありません。また、質疑応答だけに気を取られてしまい、当日の入室時に小さなミスをしてそれを引きずってしまう人もまれに見受けられます。
また、入室からおこなうことで、より緊張感をもって臨めますよね。なるべく当日に近い緊張感を練習の段階からもつことで、当日に過度に緊張してしまうことを避けられます。
こちらの記事を参考に模擬面接をしてみるのも良いでしょう。
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録音したものを振り返るのもあり
自分では「ゆっくり明るく話している」と思っていても、他人からすると意外とスピードが速かったり聞き取りづらかったりするものです。自分の認識と実際の聞こえ方には違いがあるので、練習のたびに録音をおこない、自分の話し方や受け答えの仕方を確認するようにしましょう。
録音で初めて気付きやすいのが、先ほどもお伝えした「えっと」「えー」などの「ひげ言葉」や話す速度です。特にひげ言葉は無意識のうちに発していることが多く、録音や他人からの指摘がない限り気付きにくいもの。またどんなに良い回答をしていても、相手がしっかり聞き取れていなければ意味がありません。
自分の声を自分で聞き直すのは少し抵抗があるかもしれませんが、とても有効な対策です。ぜひ実践してみてください。
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自己分析・企業研究は、自己分析で自分の考え・価値観を明確にすることができ、自分の価値観のあった企業を選定することができます。ここをしっかり対策することで、面接でも自分の考えを伝えることができ、入社後のミスマッチも防ぐことができます。自己分析・企業研究のコツは、自分のこうなりたいという理想像と必要なスキルや経験は何かを考え、現時点でそれらが叶えられる企業はどこかを探すことです。
面接対策では応募書類から深掘りされそうな質問への回答をまず考えよう
頻出質問対策・面接練習に関しては、まず自分の応募書類から予想できそうな質問があればそれの対策をしましょう。それから面接でよく聞かれる質問について対策を取りましょう。また過去、現在、未来の自分についてまとめておくことも良いでしょう。過去の挫折経験や成功経験などのエピソードや、現在の自己分析・企業研究、未来のキャリアビジョンやこれから実現したい夢や目標についてなど、事前に考えることがオススメです。
1人で面接練習をするときも声を出すことは忘れないで
面接練習は1人でも声を出しておこなうことがオススメです。頭の中のシュミレーションより実際に声をだすことのほうが効果的で、声を出すことによって、その場でやりながら改善点がすぐ自分で理解することが出来ます。また伝えたいことを「キーワード」にして覚えておき話すことで、内容を丸暗記ではなく、自分の言葉で伝えることが出来ます。
コツを掴んで自信をもって面接に臨もう
面接はどうしても緊張してしまい、本来の力を発揮することが難しい人もいるでしょう。しかし、面接には各段階におけるコツがいくつもあります。コツをつかむことで面接官の評価ポイントに沿った言動ができるだけでなく、安心感が生まれ、いくらか緊張もほぐれることでしょう。
ここで紹介したコツを押さえて、ぜひ自信をもって面接に臨んでくださいね。
チェックポイントの多さにしり込みした学生もいるかもしれませんが、逆に言うと面接は受け答えだけが評価に直結するわけではないということ。さまざまな部分から評価を挙げることができると考えると良いでしょう。