目次
- 面接で「あなたにとって仕事とは」を問われた際の対処法をマスターしよう
- リストで紹介! 人それぞれの「仕事」のとらえ方一覧
- 面接で「あなたにとって仕事とは」を聞かれたときの回答例文6選!
- 例文①夢を叶えたり自己実現するためのもの
- 例文②多くの人とつながりを持つためのもの
- 例文③自分の活動を世の中に認めてもらうためのもの
- 例文④社会に貢献するためのもの
- 例文⑤世の中にないサービスや製品を生み出すためのもの
- 例文⑥働きながら探していきたい
- 面接で聞かれる「あなたにとって仕事とは」の回答準備5ステップ
- ステップ①過去の経験から自分の価値観を見つける
- ステップ②仕事に対するイメージを広げる
- ステップ③仕事における価値観を再確認する
- ステップ④仕事における価値観と志望企業との接点を見つける
- ステップ⑤構成に当てはめて回答を準備する
- 「あなたにとって仕事とは」の答えが見つからないときの5つの解決策
- ①自分史を用いて大切にしていたことを把握する
- ②マインドマップを用いて過去の経験における感情の波をとらえる
- ③マズローの5段階欲求から価値観の順位付けをする
- ④企業選びの軸から働く際に大切にしたいことを考える
- ⑤「あなたにとってアルバイトとは」を考え派生させる
- 「あなたにとって仕事とは」へ回答する際の5つの注意点
- ①「お金を稼ぐため」などの直接的な表現をしていないか
- ②後ろ向きな内容になっていないか
- ③そもそも考えることを放棄していないか
- ④ほかの質問と矛盾がないか
- ⑤実際に働いているイメージを持って答えられているか
- 「あなたにとって仕事とは」の思考法から回答法を押さえてスムーズな回答を目指そう
面接で「あなたにとって仕事とは」を問われた際の対処法をマスターしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、よくこんな相談を受けることがあります。
「『あなたにとって仕事とは』を聞かれて答えに困りました」
「『あなたにとって仕事とは』のベストな回答が知りたいです」
エントリーシート(ES)や面接で「あなたにとって仕事とは」と質問されて、どのように回答したら良いか迷ったことがあるかもしれません。
仕事をした経験がないと迷ってしまうのも当然ですが、質問の真意を理解して、しっかりと準備をすれば面接官を納得させられる回答が作成できますよ。
この記事では「あなたにとって仕事とは」を質問する意図や回答方法、面接官に評価されるポイントを例文を交えながら解説します。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
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リストで紹介! 人それぞれの「仕事」のとらえ方一覧
「仕事をどのようにとらえれば良いのかわからない」という人もいますよね。学生のうちに「社会に出て働く」という機会は稀であり、体験したとしてもアルバイトやインターンシップ(インターン)程度、という人がほとんどでしょう。
それでは一体、実際に働く社会人は自分の仕事をどのようにとらえているのでしょうか。
- 夢を叶えたり自己実現のためのもの
- 多くの人とつながりを持つためのもの
- 自分の活動を世の中に認めてもらうためのもの
- 社会に貢献するためのもの
- 世の中にないサービスや製品を生み出すためのもの
- 将来への漠然とした不安を消すためのもの
- 趣味や余暇を充実させるためのもの
- スキルアップを図れるもの
- やる気の源になるもの
- 安定した生活のためにおこなうもの
- 生きるうえで不必要なもの
- プライベートの時間を充実させるためのもの
たとえば、上記のような考え方が挙げられます。人により仕事のとらえ方はさまざまなため、一例として参考にしてみてください。
キャリアアドバイザーが読み解く!仕事を「プライベートを充実させるもの」ととらえていてもOK
仕事への前向きな視点を持つことが大切
上記のうちどのような観点を持っていても問題ありませんし、複数の価値観を持っている人も多いでしょう。しかし、仕事を「趣味や余暇のためのもの」と捉えている場合は、選考でそう伝えることに不安がある人もいるかもしれません。
多くの人はプライベートが充実していたら自ずと仕事も充実して好循環が生まれます。さらには、そこで出会った社外とは異なるコミュニティを持つことで、新たな発見が生まれたり、常識にとらわれない豊かな発想力が育まれたりするかもしれません。このように、「仕事は仕事、趣味は趣味」と思っていても、その経験は仕事に大きな影響を与えていると言えます。
選考で回答する際にも、仕事への良い影響や意欲と合わせて伝えることがおすすめです。「趣味で出会った人たちとの交流も深めて新たな知見を社内に持ち込みたい」「趣味を充実させるためにも、仕事においても高い向上心を持ち成果を出したい」といったように、仕事に対してもポジティブな言葉でまとめつつ、複数の観点を用いてアピールすると、意欲が伝わりやすくなりますよ。
面接で「あなたにとって仕事とは」を聞かれたときの回答例文6選!
「いきなり『あなたにとって仕事とは』と聞かれても、回答に困ってしまいそう」と、不安に思う人もいるでしょう。
ここでは「あなたにとって仕事とは」という質問に対して考えられる内容から、回答例文を解説します。答え方や考え方の参考にしてください。
例文①夢を叶えたり自己実現するためのもの
「あなたにとって仕事とは」の1つめの例文テーマは、「夢を叶える」や「自己実現をする」ためです。
夢と聞くと大きなことのように思えますが、夢の内容や自己実現の方法は人それぞれ異なります。「子どもの頃の夢を形にしたい」「これまでの経験を活かして何かをしたい」という思いから、仕事を夢や自己実現に結び付ける人もいるでしょう。
質問に回答するときはどのような背景や経緯で夢や実現したいことが芽生えたかを説明できるかどうかが重要です。
誇張したり、思ってもいない夢を伝えるのではなく、自分の今までの人生の中で経験したことを通じて、「心から叶えたい」「実現したい」と思えることを伝えましょう。
私にとって仕事は、子どもの頃からの目標を叶えることです。
子どもの頃、身体が弱く、入退院を繰り返していた際に、多くの人に支えてもらった経験からこのように思います。その際に、周りの大人たちに遊んでもらったり、毎日友人が連絡をくれたりと、たくさんの人が私のことを気にかけ、支えてくれました。この経験から将来は「いろいろな人を支えられるようになりたい」と思うようになりました。
御社では「自社製品を通して、困っている人の手助けをする」という理念を掲げられています。この理念と、私の幼い頃からの夢には一致する点があるのではないかと思います。
御社での商品開発業務を通して、困っている人の課題が具体化されたような商品を作り、届けることが私の目標です。

キャリアアドバイザー
幼い頃に抱いた夢が、企業理念と一致している点がうまく説明できています。「この会社でなければならない」という意志が伝わりますね。
例文②多くの人とつながりを持つためのもの
仕事では、学生時代にはなかなか出会うことができない、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと出会えます。そのため、「多くの人とつながりを持つためのもの」を仕事とは何かの答えとして挙げる人も多いですよ。
ただ、単に「仕事は人とつながるためのもの」と伝えても面接官は納得感を持ってくれません。今までの人生で、「人とつながることでどのような影響があったのか」「そこから自分がどのような価値観や考え方を身に付けたのか」をしっかりと伝えるようにしましょう。
私にとって仕事とは、多くの人とつながりを持つための機会です。
海外への短期留学で、10カ国以上の友人ができました。さまざまな国の人とつながりを持ったことで、自分にはなかった考え方や価値観を学ぶことができ、自分自身の成長につながったと思っています。
御社は、世界各国の企業とつながりを持っているからこそ、独自のサービスを開発されているのだと感じます。御社のサービス開発業から、私も多くの人とつながりを構築し、自己成長につなげていきたいです。

キャリアアドバイザー
「人とつながる」ことで自分にどのような変化があったのか、大事にする背景が明確です。一般論ではなく、自分自身が経験したエピソードであり、納得感を持てます。
例文③自分の活動を世の中に認めてもらうためのもの
今までの人生で、自分の活動が世の中に認められることにやりがいを感じた人もいるでしょう。世の中に認めてもらうと、ダイレクトに評価の声を受け取ることができ、それ自体が大きなモチベーションになりますよね。
そのため、仕事を「自分の活動を世の中に認めてもらうためのもの」としてとらえている人もいます。
注意したいのは、「自分のどのような経験が世の中に認められ、やりがいを感じたのか」を伝えなくては、面接官に納得感を持ってもらうことは難しいということです。
自分がやりがいを感じたエピソードを伝えて、面接官の納得感を高めることを忘れないでください。
私にとって仕事とは、私自身の活動を世の中に評価してもらうことです。
私は子供の頃から絵を描くのが好きで、学園祭のポスター作製やクラスTシャツのデザインなどをしてきました。そこでクラスメイトから「元気がもらえるデザインだ」と喜んでもらえることをやりがいに感じ、自分自身の作品により多くの人に触れてもらい、喜んでもらいたいと思うようになりました。
OB訪問の際に、社員の方から「革新的なデザインで、視覚的にも世の中に影響を与える」ことを目標にされていると伺いました。
御社のデザイナー業務において、多くの人に感動や喜びを感じてもらえるようなデザインを世の中の人たちに届けたいです。

キャリアアドバイザー
OB訪問で社員の生の声が、うまく組み込まれていますね。それにより自分ならではの「仕事とは」に対する考えが示されています。
例文④社会に貢献するためのもの
「困っている人の役に立ちたい」という思いから、仕事を通じて何かしらの形で社会に貢献したいと考えている人もいるでしょう。
社会に貢献することで、誰かの役に立ったり、感謝の言葉をもらえると喜びを感じるものです。実生活でも、誰かの役に立ったときには喜びややりがいを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
その喜びややりがいが、仕事をする目的や意味になるのです。
私にとって仕事とは、かかわる人たちや団体に貢献することです。
大学生活で東南アジアの国に小学校を建てるプロジェクトに参加しました。最初は友達に誘われるままに参加しましたが、小学校を建てる過程で地元の人や子供たちからたくさん感謝の言葉をもらいました。心から感謝の言葉が嬉しく、「私は誰かのために何かをすることに喜びを感じるのだ」と知りました。
御社の社会貢献事業では、地方創生業務により、その地域の人と深くかかわることができることを魅力に感じ、ぜひ参画したいと考えています。
地域の人のために貢献し、かかわる人たちの喜ぶ顔が見られるよう、精一杯頑張りたいと思います。

キャリアアドバイザー
今までの経験で、なぜ社会貢献することが働く価値観や考え方につながるのかを明確に伝えています。自分の言葉で語られており、面接官も納得感を持てる内容です。
例文⑤世の中にないサービスや製品を生み出すためのもの
誰しも一度は「こんなサービスがあったらいいのに」、「こんな商品が欲しい」と感じたことがあるのではないでしょうか。
これらの仕事は人気があり、憧れを抱く学生も多いです。そのため、面接官はどのような背景や経緯がきっかけでこのような考えに至ったのかを知るために、深掘りして来ることがあります。
数多くの学生と差別化できるように十分に自己分析をおこない、自分ならではの内容を伝えるようにしましょう。
私にとっての仕事は、新しいサービスを世の中に提供し、少しでも生活しやすい環境作りに貢献することです。
私は中学高校と家庭の事情で塾に通うことはできませんでしたが、ちょうどオンラインで勉強ができるサービスが提供され始めました。安価に受講できたので、塾に通わずとも受験勉強ができ、志望する学校へ進学ができました。
御社のIT業務は、まさしく新しいことに対しての取り組みのように感じており、新たな取り組みに対して精力的に取り組まれている点は大変魅力的です。
私自身が新しいサービスに救われた経験から、IT技術を駆使して世の中をより便利にするために働きかけます。

キャリアアドバイザー
なぜ新しいサービスを世の中に提供したいのかを、自分の経験を通じて説明しています。単なる憧れではなく、背景を明確に伝えており、評価を得られる内容です。
例文⑥働きながら探していきたい
いくら考えても、「働いたことがないからわからない」という結論に至ってしまうことはあるでしょう。そのようなときは、無理に考えをひねり出そうとするのではなく、正直に「働きながら考えたい」と伝えるのも一つの手段です。
その際に、ただ「働きながら考えたい」と答えるのは避けたほうが良いでしょう。志望度の高さをアピールするためにも、志望企業のどのような業務を通して「仕事とは」の答えを探したいのかということをきちんと伝えることが大切です。
「私にとって仕事とは」という問いに対しまして、働いた経験がないため、現時点ではイメージすることが難しいです。しかし、御社での業務を通してその答えを見つけたいと思っています。
私は御社の商品をより多くの人に伝え、生活を豊かにしたいという目的があります。そのため、宣伝業務に携わり、多くの人が商品を手にしている姿から、やりがいや働く目的を見出していきたいと考えています。

キャリアアドバイザー
志望する業務で実現したいことを述べることで、仕事に対して「何も考えていないわけではなく、自分なりの考えを持っている」ことがアピールできています。
キャリアアドバイザーの体験談将来実現したいことを明確にできると好印象!
「叶えたいことの実現のために何をしたいか」を言語化できるようにしよう
「あなたにとって仕事とは」という質問に対し、面接官に好印象を残すには、「自分が実現したいことを明確に考えられている」回答ができると良いでしょう。
私自身、学生と面談をしたり、部下や後輩と接したりする機会があります。若い人たちと接するなかで、あくまで仕事を手段ととらえたうえで、叶えたい目的がある人は、「ちゃんと考えているな」と感心することが多いです。
そのため、学生のなかで将来に向けてのキャリアプランが明確になっていると、将来に向けての思考力の深さが感じられ、面接官も、その学生が「仕事をする意義」をつかみやすくなるのではないでしょうか。
面接で聞かれる「あなたにとって仕事とは」の回答準備5ステップ

就活生
「あなたにとって仕事とは」の回答例はわかりましたが、自分で考えられるかが不安です……。

キャリアアドバイザー
ポイントは手順を知ることです。流れに沿って準備を進めれば、意外と簡単に回答が完成しますよ。
回答を考える際に行き詰まってしまったり、ほかの人と差別化ができないと感じたりすることもあるでしょう。
それは、いきなり「あなたにとって仕事とは」という質問に回答しようとしているからかもしれません。
ここでは、5ステップでできる回答準備を解説します。この順番で考えることで、あなたの回答に深みが出て、面接官の印象に残る内容になります。回答を考える際に意識してみてください。
ステップ①過去の経験から自分の価値観を見つける
「人のためになることが何よりも大事」「自分の成長を図るために何かを成し遂げてきた」というように、何かをするうえで大切にしていることはありませんか。
過去の経験を振り返ると、昔から今まで大切にしていることの一貫性が見え、自分なりの価値観を探しやすくなります。その時々で「どのようなことを大切にしてきたのか」「どのようなことに価値を見出し、実行してきたのか」ということを振り返ってみましょう。
- 何事も自分の意志で決める
- 人間関係を大切にする
- 積極的に新しい経験を積む
- 常に心身が安定するような選択をする
- 何事も楽しんで取り組む

キャリアアドバイザー
振り返る際は、直近のことだけを振り返るのでなく、幼少期から現在までの経験を振り返ると、一貫した考えが見出しやすいですよ。
こちらの記事でさまざまな自己分析の方法を解説しています。このなかから自分に合うやり方を探してみましょう。
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面接で聞かれる「あなたにとって仕事とは」の5ステップ回答法と例文
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ステップ②仕事に対するイメージを広げる
学生は社会で働いた経験がないため、仕事に対するイメージが偏ったり、狭くなったりしがちです。それでは良い回答は作れませんよね。
だからこそ、仕事に対する視野を広げてイメージをつけていくと、「この仕事なら自分の強みが活きるかも」というように、働く姿の解像度を高めることができます。
実際に働く人から話を聞いたり、インターンを通して働いてみたりして、仕事に対するイメージを広げてみましょう。それが「あなたにとって仕事とは」への回答のタネになります。
- OB・OG訪問をする
- 企業説明会に参加する
- インターンに参加する
- 興味のない業界にも目を向け多様な働き方を知る
企業研究を深めるのも、仕事への視野を深める一歩になります。この記事を参考に、踏み込んだ企業研究をしてみましょう。
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ステップ③仕事における価値観を再確認する
仕事や企業に対しての軸を見つけるためにも、仕事における価値観を確認することは重要です。
自分は何を大切にしたいのか、仕事とはどんなものと理解しているのか、これまで振り返ってわかった「自分の価値観」や、「仕事に対するイメージ」を集約し、あなたなりの「仕事における価値観」を探してみてください。
自分の価値観「他者に貢献する」こと
⇓
インターンを通して「人の悩みを解決すること」にやりがいを感じる
⇓
仕事を「人の悩みを解決すること」として「他者に寄り添うこと」を大切にしたいと考える
このような流れで、より具体的な「仕事に対する価値観」を見つけることができますよ。

キャリアアドバイザー
ここで見つけた価値観は、志望動機の核にもなりますよ。
ステップ④仕事における価値観と志望企業との接点を見つける
自分が仕事において大切にしたい価値観と、志望先とで接点がないかを探してみましょう。
「あなたにとって仕事とは」の回答で見られているのは仕事に対しての価値観であり、そういったパーソナルな情報から「自社との相性はどうか」を見られています。そこで接点を押し出すことができれば、相性の良さをアピールすることができますよ。
- 仕事における価値観「挑戦できる環境で裁量権を持って働きたい」
- 志望企業の求める人材「挑戦意欲のある人」
- 志望企業の理念「社員全員がリーダー」
→接点①:挑戦心
→接点②:裁量権
ステップ⑤構成に当てはめて回答を準備する
「自分のなかで仕事に対する価値観がどのようなものか」「志望企業との接点はどこか」がわかったら、あとは構成に当てはめて回答準備をするだけです。
回答時の流れは、以下のようになります。
このように、はじめに結論を言うことで、その後の話の流れが入ってきやすくなります。また、最後に入社意欲で締めることで、面接官に熱意が伝わりやすくなるでしょう。

キャリアアドバイザー
ここからは、回答時の流れの内容について詳しく解説します。
回答ステップ①:自分にとって仕事はどのようなものか
「あなたにとって仕事とは」について回答する際は、まずは「自分にとって仕事は○○だ」と結論から伝えましょう。
シンプルに結論から伝えることで、面接官が回答の全体像や最も重要なことを把握しやすくなります。その後の説明もスッと耳に入ってくるでしょう。

キャリアアドバイザー
結論から話すと、回答に自信を持っているようにも見えるためおすすめします。
回答ステップ②:仕事に対する価値観ができた背景
自分が育った環境や経緯から、どのような価値観や考え方が芽生えたのか、そしてどんな経験を通じて自分に定着していったのかを説明しましょう。
価値観や考え方は幼いころの行動から培われるものです。そのため、過去から現在までのさまざまな経験を、一貫性を持って話せると説得力が増します。

キャリアアドバイザー
これまでの人生のなかで、その価値観がどのように育まれてきたのかを説明することで、一つのエピソードを紹介するよりも、面接官に納得感を持ってもらいやすくなりますよ。
「価値観の見出し方がよくわからない」という人は、この記事から魅力的な価値観はどのようなものなのかを学んでみましょう。
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価値観の例30選×4例文|3段階の絞り込みで価値観は言語化できる
就活では価値観を問われることがあるため、事前に価値観を例をチェックして、自分だけの価値観を話せるようにしておくことが大切です。この記事ではキャリアアドバイザーが就活での価値観の聞かれ方と、それに対しての答え方を例文で解説します。
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回答ステップ③:価値観と社風の一致するポイント
自分の価値観と社風が一致するポイントを提示して、企業研究の十分さや入社意欲を余すことなく伝えましょう。
面接官に自分の価値観と会社の社風がどのようにマッチしているのか具体的に説明することで、面接官の理解を深めることができます。
- 新しい領域へ次々と事業を拡大していく革新的な風土が、常にさまざまな方向へアンテナを張って物事を捉える自分の価値観と一致した
- 古くからの伝統ある企業の名の下で、各自が自分のスキルを極めながら企業一丸となって世界から評価される商品を作り上げる姿勢に、みんなで一つの物事を成し遂げることに達成感を得た経験を重ね、感銘を受けた

キャリアアドバイザー
マッチしている点をきちんと説明できれば、面接官も「この学生は自社で活躍してくれる可能性が高いな」と判断してくれるでしょう。面接通過率をぐっと上げることができますよ。
回答ステップ④:仕事を通じて実現したいことや意欲
最後に、「仕事を通して実現したい内容」や「入社への意欲」といった未来に向けたあなたの考えを伝えましょう。未来の展望を伝えることで、計画性や先のことまで考えているという意欲を押し出すことができます。
このときに注意したいのが、「価値観や考え方」と「仕事を通じて実現したいこと」に一貫性や、論理性があるかどうかです。
また、マッチ度が低ければ、かえって面接官の印象を下げてしまう恐れがあるため、仕事内容も十分に理解しておきましょう。
「面接時の受け答えが苦手ですらすら答えられるか不安」という人は、この記事を参考に、面接官からの評価を上げられる受け答えのコツを学んでみてください。
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「あなたにとって仕事とは」の答えが見つからないときの5つの解決策

就活生
自分にとって仕事とは何なのかを考えてみましたが、やっぱり答えが見つかりません。

キャリアアドバイザー
そのようなときは、これから解説する5つの方法を試してみてください。自分の仕事に対する価値観が見つかりますよ。
いくら考えても、「仕事に対するイメージを膨らませられない」ということもありますよね。
そのようなときに試してほしい方法が5つあります。これらの方法を一つずつ試して、自分に合うものを見つけていきましょう。
①自分史を用いて大切にしていたことを把握する
「あなたにとって仕事とは」の回答を考える際に大事なことは、自分の価値観や考え方を知ることです。価値観や考え方を理解することで、働くうえでの軸を見つけることができます。
とはいっても、普段意識をしていない価値観や考え方をパッと答えられる人は少ないでしょう。
そこで「自分史」を用いて、仕事に対する自分の価値観や考え方を探ってみましょう。
- 過去から現在までの自分の経験をまとめたもの
自分史をまとめることで自己分析を進めることができ、どのような経験から自分の価値観や考え方が芽生えてきたのかを発見することができます。

キャリアアドバイザー
自分史を作ることで、どんな経験から価値観や考えが形成されていったのかを見つけてみましょう。
自分史の簡単な作成方法についてはこちらを参考にしてください。3ステップで簡単に取り組めるため、着手しやすいのではないでしょうか。
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②マインドマップを用いて過去の経験における感情の波をとらえる
「過去の経験を一から振り返るのは気が遠くなりそうだな……」という人には、マインドマップの使用をおすすめします。
マインドマップとは、メインとなるテーマを中心に置き、そのテーマから枝分かれを繰り返して深掘りする、思考を整理する方法のひとつです。思いついたことをそのときに書けるので、頭のなかの整理にも役立ちます。
感情の動きから、苦手なことやモチベーションが上がるポイントを理解でき、それを仕事面に結び付けることで、譲れないことや価値観がつかみやすくなりますよ。
マインドマップでの自己分析の方法はこちらの記事で解説しています。活用例を通して理解を深め、実践してみてください。
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マインドマップで広く深く自己分析を進めることで、自己理解を深めて効率的に自分をアピールすることができます! 今回はマインドマップでわかる自分の特性や、自己分析で使うメリットを紹介していきます。またマインドマップの作り方や活用例もキャリアアドバイザーが解説していくので参考にしてくださいね。
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③マズローの5段階欲求から価値観の順位付けをする
「仕事とは何かの回答がまったく思い付かない」という人は、マズローの5段階欲求から、自分が大切にしている価値観の大枠をとらえ、順位付けてみると良いでしょう。
マズローの5段階欲求は、「自己実現理論」と言われ、人間の欲求を5段階に分け、個人が満たされると感じる具体的な欲求をまとめたものです。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 所属と愛の欲求
- 承認の欲求
- 自己実現の欲求
これら5つの欲求に沿って、具体的な仕事の要素を当てはめてみてください。たとえば、「生理的欲求:給与の高さ」「承認の欲求:成果に対する正当な評価」といった形です。
これらのなかで優先順位をつけていくと、自分のなかで大切にしたいことが理解しやすくなります。

キャリアアドバイザー
そこから志望企業との接点を結び付けると、仕事における価値観を言語化できますよ。
④企業選びの軸から働く際に大切にしたいことを考える
いきなり「仕事とは」という問いに対して考えるのはハードルが高いものですよね。しかし、就活をするにあたって「企業選びの軸」を設定している人は多いでしょう。
企業選びの軸は、「志望企業を選ぶ際に絶対に外せない条件」と言い換えることができます。そこから逆算的に「働く際に大切にしていること」を導き出すのも一つの手です。
- 企業選びの軸の例①:若手のうちから活躍できるか
働く際に大切にしていること:活躍できる環境に身を置けること - 企業選びの軸の例②:コミュニケーションが活発な環境か
働く際に大切にしていること:人と協力しながら仕事をすること - 企業選びの軸の例③:企業の将来性はあるか
働く際に大切にしていること:成長し続けられる環境であること

キャリアアドバイザー
「働く際に大切にしていること」が導き出せれば、必然的に「どのようなことを仕事に求めているのか」もわかってくるはずです。
⑤「あなたにとってアルバイトとは」を考え派生させる
正社員として社会に出て働いたことがなくても、アルバイトをしたことがあるという学生は多いはずです。そのようなときは「あなたにとってアルバイトがどのようなものか」を考えると、働くことに対してのヒントが得られるかもしれません。
学生のうちのアルバイトは社会人になるための準備の機会ともとらえられ、タスクの進め方や、仕事面における周囲との協力方法を学ぶことができます。そのなかで感じたことを書き留め、「社会に出て働くとなればどうなのか」というように派生させてみましょう。
- アルバイトとは:バイト仲間と協力して成果を出すもの
仕事とは:チームで協力して売上を作るもの - アルバイトとは:自己成長のために努力できる機会
仕事とは:自己成長のためにステップを踏み成果を出せる環境
ガクチカでアルバイトについて話すエピソードから「アルバイトとは」の問いを導いてみても良いですね。ガクチカでアルバイトについて話す方法については、この記事で解説しています。
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40点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
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「あなたにとって仕事とは」へ回答する際の5つの注意点

就活生
回答内容が固まってきました! 実際に回答するときに備えて、注意すべきことも聞きたいです。

キャリアアドバイザー
面接でのミスを防ぐためにも、回答するときに注意したいポイントを紹介しますね。
「あなたにとって仕事とは」という質問はそもそも正解がないため、どんな回答をしようと自由です。ただ「就職」というゴールを目指す以上「こんな人と働きたい」と面接官に思ってもらえるような回答をすることは重要になります。

キャリアアドバイザー
ここでは「あなたにとって仕事とは」の回答時の注意点を解説していくので、今一度内容を見返す機会にしてください。
①「お金を稼ぐため」などの直接的な表現をしていないか
「仕事とは」ということを考えたときに、どうしても金銭についてのことが頭に浮かんでしまいますよね。たとえそれが本心であっても、面接官は「仕事への意欲が低い」とマイナスの印象を受けてしまいかねません。
嘘をつく必要はありませんが、せっかくの回答のチャンスを活かすためにも、仕事への意欲の高さや前向きな姿勢をアピールできるような内容を伝えるように心掛けましょう。
- お金を稼ぐ → 「成果を出したぶん、報酬として評価して欲しい」
- 生活の糧 → 「生活の土台を安定させる」
- プライベートを充実 → 「公私のバランスを取る」

キャリアアドバイザー
「給与やプライベート面はどうしても譲れない」という人は、直接的な表現を避けて伝えてみてくださいね。
②後ろ向きな内容になっていないか
まだ社会に出て働いた経験がないことから、働くことに対するマイナスイメージを払拭できない人もいるでしょう。後ろ向きな回答はそれだけで面接官にネガティブに捉えられてしまう可能性があります。
- 「できることなら働きたくないけれども、~~」
- 「とりあえず働いておいたほうが良いと思い応募しました」
- 「大学卒業したら、働くのが普通と言われているので就職します」
- 「暇するくらいなら働いておこうと思っています」
これらの回答は後ろ向きであったり、意思を感じられないため、働く意欲を感じられません。たとえ後ろ向きな気持ちを持っていても、そのまま回答するのは避けたほうが良いでしょう。
「社会に出て働くことができるのだろうか」と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。そのような人は、この記事を読んで前向きな気持ちに切り替えましょう。
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③そもそも考えることを放棄していないか
「働いたことがないから、働くイメージなんてできない」と、そもそも考えることを放棄して「わかりません」と回答することは避けましょう。
面接官も完璧な回答を期待しているわけではなく、この質問から「働くことに対する価値観」や「企業と学生の考えがどれほど一致しているか」を知りたいという側面があります。
初めから「働いていないのでわかりません」を回答の前提にせず、自身のアルバイトやインターンの経験から働くイメージを考えたり、家族や周りの人に話を聞いて自分なりの働くイメージを持ちましょう。

キャリアアドバイザー
どうしても考え付かない人は「『あなたにとって仕事とは』の答えが見つからないときの5つの解決策」の項目を読んでみてください。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「やりたいこと=大きなこと」でなくても良い
自分に正直に理想とする生活から仕事像のヒントを得よう
「あなたにとって仕事とは」を考えたときに、「やりたいことを思い浮かべよう」とアドバイスを受けることもあるでしょう。しかし、何も思い浮かばないこともありますよね。
そういう悩みを持つ学生から話を聞いてみると、「やりたいこと=大きなこと」でなければならないと思っているケースが多く見受けられます。私がそのような学生に言いたいのは、「自分に正直に理想とする生活を描いてみて」ということです。
たとえば、朝は満員電車を避けて出社。そこそこのプロジェクトの一員として先輩たちとミーティングをする日々。定時退社をしたらお酒を飲みながら友達と電話をしたい。という願望があったとしましょう。「こんなの当たり前だ」と思うかもしれませんが、これも立派な「やりたいこと」です。
これらを考えた後に、仕事だけに着目して、理想とする生活を送るために仕事で実現すべきことを詰めていきましょう。そうすれば、やりたいことが見えてきて、仕事に対する価値観も見出しやすくなりますよ。
④ほかの質問と矛盾がないか
緊張感のある面接の場で突然質問されると、思い付きの回答をしてしまうこともありますよね。そのようなときにほかの回答内容と矛盾が生じやすくなるのです。
「あなたにとって仕事とは」の回答に限らずですが、ほかの質問の回答内容と矛盾があると、面接官から「本心で話していない」と思われてしまう可能性があります。
このような事態を避けるためにも、緊張しやすい人は事前にある程度の回答内容を予測して、キャリアアドバイザーなどと面接練習を重ねるようにしましょう。
⑤実際に働いているイメージを持って答えられているか
仕事とは何かを考えた際に、「学生生活の延長」「仲の良い同僚と話せる機会」という考えが頭によぎることもあるでしょう。
このような回答をしてしまうと、「学生気分から抜けられない人なのかも」と、マイナスイメージを抱かれかねません。
実際に働いたことがないと言っても、働いているイメージから「仕事とは」を考えるのは可能なはずです。また、「仕事とは」に対して深い解像度で説明ができると、入社意欲も同時に伝えることができます。
「働くとはどのようなことか」「誰と何をするのか」「目標は何か」という視点で、働いていることのイメージを深めてみてください。

キャリアアドバイザー
「面接で聞かれる「あなたにとって仕事とは」の回答準備5ステップ」の「ステップ②仕事に対するイメージを広げる」も参考に、働くイメージを広げてみてくださいね。
「あなたにとって仕事とは」の思考法から回答法を押さえてスムーズな回答を目指そう
まだ仕事をしたことがないからこそ、「あなたにとって仕事とは」という質問は難易度が高いと感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、しっかりと自分の思いや価値観に向き合い、準備をすれば面接官の心をつかむ回答はできますよ。
「仕事とは」という問いについていきなり考えてしまうのではなく、考える方法を理解したうえで、不明点をクリアにし、本番でスムーズに回答できるようにしましょう。
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キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ「あなたにとって仕事とは」から入社後の活躍度を測っている
キャリアアドバイザー
上原 正嵩
プロフィールをみる仕事に対する意識や取り組み方も予想されているかも!
私の見解で言うと、企業が「あなたにとって仕事とは」という質問をするのは、「入社後に仕事をどれくらい頑張れるか」をチェックしているのだと思います。
「仕事にどれほど真剣に臨めるか」「何か課題があっても乗り越えられるか」など、仕事に対する熱量の部分を確認したいのではないでしょうか。
また、この質問を通して「仕事に対してどれほど責任感を持って、意欲的に取り組んでくれるのか」も測っている可能性があります。面接からわかる学生の人となりも加味して、仕事へのポテンシャルや取り組み方を理解しようとしているのかもしれませんね。