目次
- 「あなたにとって仕事とは」を面接で質問するには理由がある!
- チェックポイントは5つ! 「あなたにとって仕事とは」を質問する意図
- ①学生の人柄を知りたい
- ②仕事に対する価値観をチェックしたい
- ③社風と価値観がマッチしているかを図りたい
- ④仕事へのモチベーションを知りたい
- ⑤社会の変化に対する感度を知りたい
- まずは自分で実践! 「あなたにとって仕事とは」を考えるときの対策
- 自分史を用いて自己分析をおこなう
- あなたの価値観に合う働く目的を考える
- あなたにとって仕事とは? 8つの基礎パターンを押さえよう
- ①夢を叶えたり自己実現するためのもの
- ➁多くの人とつながりを持つためのもの
- ③自分の活動を世の中に認めてもらうためのもの
- ④社会に貢献するためのもの
- ⑤世の中にないサービスや製品を生み出すためのもの
- ⑥お金を稼いで日々の生活をするためのもの
- ⑦将来への漠然とした不安を消すためのもの
- ⑧趣味や余暇を充実させるためのもの
- 「あなたにとって仕事とは」回答するときに避けたい4つの注意点
- ①「お金を稼ぐため」などの直接的な表現は避ける
- ②後ろ向きな回答は避ける
- ③「働いていないのでわからない」は避ける
- ④ほかの質問と矛盾がないようにする
- 「あなたにとって仕事とは」の回答に必要な3つの心構え
- ①仕事を通じて実現したいことを明確にする
- ②実際に働いているイメージを持つ
- ③抽象的ではなく具体的な回答を心掛ける
- 「あなたにとって仕事とは」を回答する際の4ステップ
- ステップ①まず結論から述べる
- ステップ②仕事に対する価値観が生まれた背景を説明する
- ステップ③仕事を通じて実現したいことや意欲を伝える
- ステップ④自身の価値観と会社の社風がマッチしていることを伝える
- 「あなたにとって仕事とは」パターン別例文6選
- 例文①夢を叶えたり自己実現するためのもの
- 例文②多くの人とつながりを持つためのもの
- 例文③自分の活動を世の中に認めてもらうためのもの
- 例文④社会に貢献するためのもの
- 例文⑤世の中にないサービスや製品を生み出すためのもの
- 例文⑥働きながら探していきたい
- 面接官に評価されないかも…… NG例文3パターンを解説!
- ①「わからない」と回答してしまう
- ②内容が表面的で薄い
- ③別の回答と矛盾がある
- 「あなたにとって仕事とは」の回答がわからないときの対処法
- 一人で悩むよりも第三者に相談しよう
- 自分なりの「あなたにとって仕事とは」を考えよう
「あなたにとって仕事とは」を面接で質問するには理由がある!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
エントリーシート(ES)や面接で「あなたにとって仕事とは」と質問されて、どのように回答したらいいか迷ったことはありませんか。仕事をした経験がないと当然迷ってしまいますよね。実は質問の意図を理解することで、今までの経験や考えから回答を準備することができます。
この記事では「あなたにとって仕事とは」を質問する意図や回答方法、面接官に評価されるポイントを例文を交えて紹介します。この記事を読めば、「あなたにとって仕事とは」という質問にあなたならではの回答を準備できるでしょう。
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チェックポイントは5つ! 「あなたにとって仕事とは」を質問する意図
そもそも面接官はなぜ「あなたにとって仕事とは」と質問をするのでしょうか。実は質問の裏には、回答からチェックしたいポイントがあります。その回答次第で、選考の合否に影響するかもしれません。
「あなたにとって仕事とは」という質問からどのような点を面接官は確認したいのか、5つのチェックポイントを紹介します。チェックポイントを押さえて、面接官にアピールできる回答を準備しましょう。
①学生の人柄を知りたい
面接官は学生が自社にマッチするかどうかを判断する前に、単純にあなたという人物がどのような人か知りたいと考えています。回答から、あなたの考え方や価値観を知り、一歩踏み込んでその背景や経緯についても聞いてみたいのです。
加えて、あなたの考え方や価値観が自社に合っているかどうかチェックしています。会社は目標に向けて、多くの人が携わる組織です。質問への回答を通して、組織の方向性や考えに人柄が合致しているかどうかをチェックする役割も果たしています。
②仕事に対する価値観をチェックしたい
仕事に対する価値観や考え方は簡単に変化するものではなく、入社後の働く姿勢や成長スピードに反映されます。困難な状況を乗り越えられるかどうかや、長期的に活躍してくれるかどうかなど、仕事に対する価値観はさまざまな場面で影響してきます。自社のビジネス状況と仕事に対する価値観や考え方に相違があれば、せっかく高い能力を持っていても十分に活躍できないかもしれません。
自社へ入社した後にどのように仕事に向き合ってくれるかを確認するために、仕事に対する価値観や考え方を確認したいと考えています。
仕事に対する価値観を明確にする方法についてこちらで解説しています。
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③社風と価値観がマッチしているかを図りたい
面接官A
面接官B
うちはベンチャーらしく、自由度の高い環境でも主体的に動ける成長意欲の高い学生が欲しいな。
たとえば、助け合いを重んじる社風の会社に、1人で黙々と仕事に取り組みたいという価値観や考え方の人が入社すると大きなギャップを感じるでしょう。ギャップがあると実力を発揮するのが難しく、職場の人とうまくコミュニケーションが取れず、最悪の場合早期に退職してしまう可能性があります。
このような事態を未然に防ぐため、企業理念や社風にマッチするか「あなたにとって仕事とは」という質問で確認しているのです。
④仕事へのモチベーションを知りたい
「あなたにとって仕事とは」の質問から、仕事に対する意欲やモチベーションをチェックしています。
意欲的な学生を採用したいのは当然ながら、仕事に対してネガティブな学生の採用を控えるために「あなたにとって仕事とは」と質問をしてモチベーションをチェックしています。
- とにかく給与の高い仕事に就きたい
- 残業をしたくない
- 大変な仕事、難しい仕事はしたくない
なかには「プライベートとのバランスを兼ねてなるべく残業は少なめの環境がいい」と考えている学生もいますよね。しかし、これらのモチベーションを就活の場で露骨に回答してしまう学生は、企業によっては「仕事に対する熱意があまりないのかもしれない」と捉えられ、採用を控えたいと思われてしまうケースもあるかもしれません。
就職に対して前向きな気持ちになれない、モチベーションが低いと感じている学生はこちらの記事も読んでみてくださいね。
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⑤社会の変化に対する感度を知りたい
学生側の視点で抜けがちなのが、「社会の変化に対する感度」です。学生によっては企業に対するアピールの視点が強く、業界の全体の動向や社会の変化に目が向けられていないことがあります。
昨今は「働き方改革」をテーマに、従来の働き方を変えていく動きが出ています。仕事と一口に言っても、多様な働き方が認められる社会になってきた中で、企業は学生が自分のライフプランを踏まえてどのような働き方をしていきたいかを知りたいと考えています。
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プロセスだけではなく仕事においてどのような結果を重視しているのかも見極められています。たとえば、仕事とは「利益が出るかどうかを判断軸にするもの」だと考えている人と「顧客のためになるならばなんでもおこなうもの」だと考える人とでは仕事の意思決定の軸とそこから得られる結果が異なってきます。個人の判断軸と会社全体の判断軸があまりにも異なっていたら、最悪の場合自分の意見が全然通らない、という状況にも陥ってしまう可能性があります。
どのような回答が正しい、ということはありませんが、答えるうえで自分に嘘をつかないようにすることで、自分の価値観に合った企業から高評価を得られるでしょう。
まずは自分で実践! 「あなたにとって仕事とは」を考えるときの対策
就活生
「あなたにとって仕事とは」の回答をどのように準備すればいいかわかりません。
キャリア
アドバイザー
何から準備していいか迷いますよね。「あなたにとって仕事とは」の回答を考える際、役立つ対策方法があるので紹介しますね。
「あなたにとって仕事とは」を考えるときの対策方法を紹介します。まずは紹介する対策方法を実践し、自分の価値観や考え方をクリアにしてみましょう。
自分史を用いて自己分析をおこなう
「あなたにとって仕事とは」の回答を考える際に大事なことは、自分の価値観や考え方を知ることです。とはいっても、普段意識をしていない価値観や考え方をパッと答えられる人は少ないでしょう。
そこで「自分史」を用いて、仕事に対する自分の価値観や考え方を探ってみましょう。自分史とは、簡単にいうと、「過去から現在までの自分の経験をまとめたもの」のことです。自分史をまとめることで自己分析を進めることができ、どのような経験から自分の価値観や考え方が芽生えてきたのかを発見することができます。
自分史を作ることで、どんな経験から価値観や考えが形成されていったのかを見つけましょう。
3ステップで作れる自分史の方法についてはこちらを参考にしてください。
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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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モチベーションが上がった過去の経験から自分の価値観を探る
自分史を作ってみたものの、自分の仕事に対する考え方が見えてこないという人もいるのではないでしょうか。そのようなときは、自分史のなかで「モチベーションが上がった」経験をピックアップしてみましょう。なぜ「モチベーションが上がった」のかを考えることは、仕事に対する価値観や考え方の発見につながります。
とくに「あなたにとって仕事とは」の回答を作るための自己分析では以下の点に着目してみましょう。
- アルバイトやインターンでの経験
- 周囲の働いている人に話を聞いた経験
- 就活を始めてみてから考えたことや感じたこと
実際に働いた中でモチベーションが上がった経験を深掘りすることで、あなた自身がどのような価値観を持っているのかを知る機会につながりますよ。
マインドマップから仕事に対する価値観を突き詰める
自分の価値観や考え方を探るときに、自分史以外にもマインドマップを使うと効果的です。
- メインとなるテーマを中心に置き、そのテーマから枝分かれを繰り返して深掘りする、思考を整理する方法
マインドマップを用いる際も、あなたにとって仕事とは何かを知るにはアルバイト経験から深掘りをしたり、自分の行動が人の役に立った経験を深掘りをすることで仕事に対する価値観が見えてきますよ。
自分史ではなかなか価値観や考え方に到達しない場合は、マインドマップを用いて違う角度で自己分析をおこなってみましょう。
マインドマップの具体的な作り方などはこちらの記事で詳しく解説しています。
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マインドマップで自己分析を進めるための3ステップ|活用例付き
マインドマップで広く深く自己分析を進めることで、自己理解を深めて効率的に自分をアピールすることができます! 今回はマインドマップでわかる自分の特性や、自己分析で使うメリットを紹介していきます。またマインドマップの作り方や活用例もキャリアアドバイザーが解説していくので参考にしてくださいね。
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あなたの価値観に合う働く目的を考える
「あなたにとって仕事とは」を考えるときには、まずは自分の価値観に合う働き方はどのようなものかを考えてみましょう。
働く目的や意味は人それぞれ異なります。就活の場では答え方に工夫は必要になりますが、プライベートの充実や生活のために仕事をするのも働く意味の一つではあります。仕事を通じて実現したいことがある学生もいるでしょう。どのように働きたいか、働く目的は何かを考えていくと、「あなたにとって仕事とは」の回答が見えてくるかもしれません。
逆にどのような働き方は合っていないかを考えるのも1つの方法です。「成果を出しても評価されないのは嫌だ」「仕事ばかりでプライベートがないのは嫌だ」も価値観の1つといえます。自分に合う働き方、合わない働き方をそれぞれ考えてみましょう。
働く目的については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
なんのために働くのか? 8つの働く意味から見つけ方まで解説!
マズローの5段階欲求とあなたの働く目的や意味を照らし合わせよう
自己実現理論といわれるマズローの5段階欲求をご存知でしょうか。人間の欲求を5段階に分け、個人が満たされると感じる具体的な欲求をまとめています。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 所属と愛の欲求
- 承認の欲求
- 自己実現の欲求
自分の働く目的や意味がこの5段階欲求のいずれに該当するかで、自分が満たされる瞬間がどのような場合かを知ることができます。たとえば、「仕事で成果を出したら評価をしてほしい」と考える場合は承認の欲求が強いと捉えることができます。
マズローの5段階欲求と働く目的や意味を照らし合わせると、自分がどのようなときに満たされるのかを客観的に知ることができるでしょう。
あなたにとって仕事とは? 8つの基礎パターンを押さえよう
そもそも人はなぜ働くのでしょうか。働く目的や意味を問われて、すぐに回答できる人は少ないかもしれません。実は働く目的や意味は、生活するうえで必要不可欠なだけでなく、多岐に渡っています。
ここからは働く目的や意味はどのようなものがあるのか、8つの基礎パターンを紹介します。自身の仕事への考え方を改めて確認する際に活用してみてください。
①夢を叶えたり自己実現するためのもの
人は誰しも一度は叶えたい夢を持つでしょう。夢の叶え方は人それぞれですが、仕事を通して夢を実現したいと考える人がいます。
今まで身につけた自身の知識やスキルを活かし夢を叶えたいと考える人のほかに、仕事を通して自己成長したいと考える人もいます。難しい仕事を乗り越えることでやりがいを感じたり、新しい知識や経験を積むこともできます。これらの経験が自己成長につながり、やりたいことの実現に近づきます。
将来の自分について考えるポイントはこちらでも解説していますので参考にしてみてください。
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➁多くの人とつながりを持つためのもの
仕事では、学生時代には出会うことができなかったさまざまなバックグラウンドを持つ人々と出会えます。
これらの出会いの中で、自身の知識が深まったり、新たな分野を知ることができます。また長く付き合いを重ねていくと、かけがえのない人脈を築くこともできるでしょう。数多くの人と出会い、自身の知見を広めていくことも仕事の目的の1つといえます。
- 同期
- 同じチームや部署の社員
- 取引先
- 顧客
③自分の活動を世の中に認めてもらうためのもの
たとえば芸術の分野は、自分が製作した作品を世の中に認めてもらうことがやりがいやモチベーションにつながっているといえます。最近では、YouTuberやインスタグラマーなど、自身が撮影した写真や動画を世の中に評価されることで認知度を高めています。広い意味でいえば、あなたが企業に入って開発した商品が認められた場合にも同じことが言えますね。
世の中に認めてもらうと、ダイレクトに評価の声を受け取ることができ、それ自体が大きなモチベーションになります。また収入面も世の中の多くの人に認めてもらえ、評価を得られると徐々に収入が増えていきます。
④社会に貢献するためのもの
「困っている人の役に立ちたい」という思いから、仕事を通じて何かしらの形で社会に貢献したいと考えている人がいます。
社会に貢献することで、誰かの役に立ったり、感謝の言葉をもらえると喜びを感じます。実生活でも、誰かの役に立ったときには喜びややりがいを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。その喜びややりがいが、仕事をする目的や意味になるのです。
⑤世の中にないサービスや製品を生み出すためのもの
学生によっては、世の中に対して「こんなサービスがあったらいいのに」、「こんな商品が欲しい」と感じたことがあるのではないでしょうか。これらの課題に対し、新しいサービスや製品を生み出し、世の中の課題解決を手助けするのです。インパクトのあるサービスや製品であれば、世間から大きな注目を浴びることもあるでしょう。
斬新なアイデアを持ったり、自身で働きかけをおこなうことで、新しいサービスや製品を生み出すことも働く目的であるといえますね。
⑥お金を稼いで日々の生活をするためのもの
生きていくためには、最低限のお金が必要になります。毎日の食事や、住む場所、身につける服など、すべてお金がかかります。
また物だけでなく、教育やサービスを享受するにあたってもそれ相応のお金がかかりますよね。
最低限の生活をするために、そして自身の望む生活を送るために必要なお金を稼ぐ手段として、仕事をすることが必要なのです。
企業によっては給与の他に福利厚生という形で生活を充実させるための対価を従業員に還元している企業もありますね。
福利厚生が充実している企業で働くメリットはこちらで解説しています。
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⑦将来への漠然とした不安を消すためのもの
老後など、将来への漠然とした不安を解消するために仕事をすることも、働く目的や意味の1つです。将来の生活や年金不安などから、漠然と不安を抱え、働くことで不安を解消したいという思いです。
最近は、安定と思われていた大手企業で早期退職がおこなわれるなど、ますます将来への不安が募る一方です。大手企業で働いていても、倒産してしまったり、事業不振で早期退職になる可能性もあります。
そのため、何が起こっても良いように、仕事を通じて経験やスキルを身につけ、将来への不安を和らげようという動きもあります。
⑧趣味や余暇を充実させるためのもの
人生を楽しむ方法は十人十色でさまざまです。仕事を充実させるばかりでなく、休日や趣味を充実させたいと考える人も多いでしょう。家族や恋人、友達と充実した休日を過ごすこともやりがいにつながります。また、趣味を充実させるために、仕事を頑張ってお金を稼ぐと考える人もいます。
日々の仕事を頑張っている人の中には、モチベーションが、休日や趣味を充実させることにある人もいます。このように休日や趣味などのプライベートを充実させるために、仕事を頑張ることも働く目的や意味といえるでしょう。
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自己PRを書こうとしても、ネタが思いつかなかったり、忙しくて手つかずのままだったりする人は多いでしょう。
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キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
上記の8つのうちどのような観点を持っていても問題ありませんし、複数の価値観を持っている人も多いでしょう。しかし、たとえば趣味や余暇を充実させたい人は、仕事とプライベートは別物と考えており、選考でそう伝えることに不安がある人もいるかもしれません。
回答へは仕事への意欲を盛り込もう
しかし、多くの人はプライベートが充実していたら自ずと仕事も充実して好循環が生まれます。さらには、そこで出会った社外とは異なるコミュニティを持つことで新たな発見が生まれたり、常識にとらわれない豊かな発想力が育まれるかもしれません。このように、「仕事は仕事。趣味が大切」と思っていても、その経験は仕事に大きな影響を与えていると言えます。
選考で回答する際にも、仕事への良い影響や意欲とあわせて伝えることがおすすめです。「趣味で出会った人たちとの交流も深めて新たな知見を社内に持ち込みたい」「趣味を充実させるためにも、仕事においても高い向上心を持ち成果を出したい」といったように、仕事に対してもポジティブな言葉でまとめつつ、複数の観点を用いてアピールすると意欲的な印象が伝わりやすくなりますよ。
「あなたにとって仕事とは」回答するときに避けたい4つの注意点
就活生
「あなたにとって仕事とは」に回答するとき、注意すべきことはありますか?
キャリア
アドバイザー
答え方によっては面接官の印象を下げてしまうことがあります。回答するときに注意したいポイントを紹介しますね。
「あなたにとって仕事とは」を回答するときに注意したい4つのポイントを紹介します。注意点を押さえて、面接官の評価を落とさないように回答しましょう。
①「お金を稼ぐため」などの直接的な表現は避ける
仕事の目的について避けるべき回答の1つが「お金を稼ぐため」や「生活の糧のため」と割り切った回答です。あなた自身の本心で回答しても、面接官としては「仕事への意欲が低い」とマイナスの印象を受け取ってしまいます。
趣味をはじめとしたプライベートを充実させることを最優先に考える人は本心をそのまま伝えたいと思うかもしれません。ですが、面接では「その会社で働きたい」という意欲を伝えることで面接官の評価が高まるのが一般的です。本心を直接表現するのは避けておくのが賢明でしょう。
「あなたにとって仕事とは」と質問された場合には、仕事への意欲の高さや前向きな姿勢をアピールできるような内容を伝えるように心掛けましょう。
・お金を稼ぐ → 「成果を出した分、報酬として評価して欲しい」
・生活の糧 → 「生活の土台を安定させる」
・プライベートを充実 → 「公私のバランスを取る」
②後ろ向きな回答は避ける
後ろ向きな回答も避けるようにしましょう。後ろ向きな回答はそれだけで面接官にネガティブに捉えられてしまい、評価を落としてしまう恐れがあります。
・「できることなら働きたくないけれども、~~」
・「とりあえず働いておいた方が良いと思い応募しました」
・「大学卒業したら、働くのが普通と言われているので就職します」
・「暇なくらいなら働いておこうと思っています」
これらの回答は後ろ向きであったり、あなたの意思がないため、働く意欲を感じることができません。働く意欲を感じられないと、面接官の立場ではどうしても評価を下げてしまいます。気持ちとしては持っていても、そのまま回答するのは避けておいた方が良いでしょう。
③「働いていないのでわからない」は避ける
「あなたにとって仕事とは」と質問を受けて、「働いていないのでわかりません」とストレートに回答するのも控えておいた方が無難です。
仕事をするうえで、先が見えないことや誰も挑戦したことがないことに取り組むことがあります。どのように取り組むかをイメージすることが必要になり、最初からイメージすることを否定するような「わかりません」という回答では大事な仕事を任せられないと判断されてしまいます。
キャリアアドバイザー
面接官も完璧な回答を期待しているわけではなく、働くことをどう考えているかイメージを知りたいという側面があるのです。
④ほかの質問と矛盾がないようにする
「あなたにとって仕事とは」の回答に限らずですが、ほかの質問の回答内容と矛盾がないように心掛けましょう。矛盾が生まれてしまうと、「信念や軸がないのではないか」と面接官の印象を下げてしまう恐れがあります。ほかの回答と整合性が取れるような、一貫性を持った回答を心掛けてください。
緊張感のある面接の場で突然質問されると、思いつきで付け焼き刃の回答をしてしまうこともあり、ほかの回答内容と矛盾を生んでしまうことが多々あります。
「あなたにとって仕事とは」の回答に必要な3つの心構え
仕事をした経験がないと、「あなたにとって仕事とは」の回答を考える際に行き詰まってしまうこともあるのではないでしょうか。ほかの人と差別化ができないと感じることもあるでしょう。
「あなたにとって仕事とは」の質問に回答する上で、心掛けたいポイントを3つ紹介します。これらのポイントを意識して伝えることで、あなたの回答に深みが出て、面接官の印象に残る内容になります。回答を考える際に意識してみてください。
①仕事を通じて実現したいことを明確にする
「実現したいこと」と聞くと、夢などの大きな目標を伝えなくてはいけないと感じる人もいるでしょう。伝える内容は、夢など大きな目標である必要はありません。大事なことは自己分析を通じて、自分の言葉で「実現したいこと」を伝えることです。
まずは十分に自己分析をおこない、仕事を通じてどのようなことを実現したいのかをじっくりと考えてみましょう。
将来の目標の考え方についてはこちらで解説しています。
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②実際に働いているイメージを持つ
学生の立場では働いた経験を持つ人は少ないでしょう。質問する面接官もその点は十分に理解しています。あえて質問する意図の1つに、取り組んだ経験がなくともイメージをできるかどうか確認することが挙げられます。
仕事では日々、新しいことや今まで誰も取り組んだことがないことに挑戦します。そのときにわからないとあきらめるのではなく、自分なりにイメージする努力ができるかどうかが成功を分けるポイントになります。
入社後の仕事への取り組み方を面接官に持たせるために、働いているイメージを持って回答するよう心掛けましょう。
こちらの記事からはあなたにとって「働く」とはどんな意味を持つのかのヒントを得られますよ。
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③抽象的ではなく具体的な回答を心掛ける
「あなたにとって仕事とは」を回答するときは、できるだけ具体的に回答するように心がけましょう。具体的に回答するために、自分1人で考えるのではなく、社会人経験のある先輩やOB・OG訪問などを通じて働くイメージを具体的にしていくことが差別化のポイントでもあります。
また仕事を通じて実現したいことは、なぜそれを実現したいのか背景や経緯を伝えることで具体的な内容になります。なぜ実現したいと思うようになったのか、その背景や経緯を掘り下げていき、回答するように心掛けましょう。
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仕事を通じて実現したいことと言っても、学生の中には「やりたいことがない」と悩んでしまう人がいます。しかし、よくよく話を聞いてみると、やりたいこと=起業をするなど、大きなことを成し遂げなければいけないと思っているケースが多く見受けられます。そうした学生は特に気を付けてほしいのですが、まず自分の目の前のことに注目をしてみてください。
理想の生活から考えてみるのも1つの考え方
たとえば、朝はなるべく遅い時間に起きて満員電車を避けながら出社。ノルマには追われすぎないけれどもそこそこのプロジェクトの一員になって先輩たちとミーティングをする日々。残業は少なくて、定時に退社をしたら身体をリフレッシュさせるためにヨガに通って、家に帰ったらお酒を飲みながら友達と電話をしたい。という願望があったとしましょう。学生は「こんなの当たり前すぎる」と思うかもしれませんが、これも立派な「やりたいこと」です。
もちろんこのままストレートに伝えてしまうと少々仕事へのモチベーションが低いようにも感じてしまいますので工夫が必要ですが、何も思い浮かばない、という人はまずは自分に正直に理想とする生活を描いてみてください。それができたら、次に仕事だけに着目して、理想とする生活を送るために仕事で実現すべきことを詰めていけばいいのです。いきなり大きな夢を持とうとして焦る必要はないので安心してくださいね。
「あなたにとって仕事とは」を回答する際の4ステップ
- まず結論から述べる
- 仕事に対する価値観が生まれた背景を説明する
- 仕事を通じて実現したいことや意欲を伝える
- 自身の価値観と会社の社風がマッチしていることを伝える
就活生
回答を考えるときは、どのような順番で考えるとスムーズに準備できますか?
キャリア
アドバイザー
「あなたにとって仕事とは」の回答を準備するときは、これから紹介する4つのステップを意識するとスムーズに準備ができますよ。
ここからは「あなたにとって仕事とは」を回答する際に意識したい4つのステップを紹介します。このステップに沿って、あなたならではの回答を準備しましょう。
ステップ①まず結論から述べる
「あなたにとって仕事とは」の回答は、まず結論から述べるようにしましょう。価値観や考え方など自分が大事にしていることを率直に伝えてください。
具体的にどのように伝えると良いのでしょうか。以下の○○の部分に自分なりの価値観や考え方を入れるとわかりやすいです。
就活生
私にとって仕事とは○○です。
このようにシンプルに結論から伝えることで、明確でわかりやすくなり、面接官の印象に残りやすくなります。そのあとの説明もスッと耳に入ってくるでしょう。
キャリア
アドバイザー
あまりにも一般的な内容や逆に奇抜な内容は避け、自分なりの言葉で伝えることを心掛けましょう。
ステップ②仕事に対する価値観が生まれた背景を説明する
背景は1つの場面を切り取ったエピソードでも良いですが、自分が育った環境や経緯までさかのぼって伝えるとより良い内容になります。
自分が育った環境や経緯から、どのような価値観や考え方が芽生えたのか、そしてどんな経験を通じて価値観や考え方が自分に定着していったのかを説明しましょう。価値観や考え方はすぐに変化するものではありません。
これまでの人生の中で、どのように育まれてきたのかを説明することで、1つのエピソードを紹介するよりも、面接官に納得感を持ってもらいやすくなります。
ステップ③仕事を通じて実現したいことや意欲を伝える
仕事に対する価値観や考え方ができた背景を伝えた後は、仕事を通じて実現したいことや意欲を伝えましょう。
背景はいわば過去のことです。仕事を通して実現したい未来の内容をセットで伝え、過去から未来に対する一連の流れを面接官に伝えましょう。未来の内容を伝えることで、志望意欲の高さをアピールすることにもつながります。
キャリア
アドバイザー
このときに注意が必要なのが、価値観や考え方と仕事を通じて実現したいことが一貫し、論理性があるかどうかです。仕事を通じて実現したいことが、価値観や考え方とマッチしていなければ逆に面接官の印象を下げてしまう恐れがあります。
ステップ④自身の価値観と会社の社風がマッチしていることを伝える
繰り返しにはなりますが、面接官が「あなたにとって仕事とは」を質問する背景の1つが、「社風と価値観がマッチしているかどうか」を確認するためです。そのため、面接官に自分の価値観と会社の社風がどのようにマッチしているのか具体的に説明することで、面接官の理解を深めることができます。
- 新しい領域へ次々と事業を拡大していく革新的な風土が、常にさまざまな方向へアンテナを張って物事を捉える自分の価値観と一致した
- 古くからの伝統ある企業の名の下で、各自が自分のスキルを極めながら企業一丸となって世界から評価される商品を作り上げる姿勢に、みんなで一つの物事を成し遂げることに達成感を得た経験を重ね感銘を受けた
マッチ度が高く、面接官の理解度が深まれば、「自社で活躍してくれる可能性が高い」と判断し、面接の評価を高めることにつながります。
ここまで4つのステップにわたって「あなたにとって仕事とは」の回答法を説明してきましたが、「働く上で大切なことはなんですか」という聞かれ方をするケースもあるのでこちらの記事も読んでおきましょう。
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働く上で大切なことを聞かれたらどのように回答しますか? 今回は面接を勝ち抜くための「働く上で大切なこと」の回答方法をご紹介します! 企業が働く上で大切なことを聞く理由や、答えるときの心構えをキャリアアドバイザーが徹底解説します!
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「あなたにとって仕事とは」パターン別例文6選
「あなたにとって仕事とは」という質問に対して、具体的にどのように回答すべきか悩む人も多いでしょう。ここからは働く目的や意味を大きく5つのパターンに分けて、それぞれ例文を交えて紹介します。
例文①夢を叶えたり自己実現するためのもの
「あなたにとって仕事とは」の1つ目の例文テーマは、「夢を叶える」や「自己実現をする」ためです。
夢と聞くと大きなことのように見えますが、夢や自己実現は人それぞれ異なります。子供の頃に影響を受けた人のようになりたいや、今までの経験を通じて実現したいことなど、どのような背景や経緯で夢や実現したいことが芽生えたかを説明できるかどうかが重要です。
質問に回答するときは誇張したり、思ってもいない夢を伝えるのではなく、自分の今までの人生の中で経験したことを通じて、心から叶えたい、実現したいと思えることを伝えましょう。併せて、どのような背景で思うに至ったのかを説明するように心掛けてください。
例文①
私にとって仕事は、子供の頃からの目標を叶えることです。
私は企業のために一生懸命に働きながらも、家族を大切にしてきた父に憧れと誇りを持っています。父への憧れから、社会に出たら父のように社会や企業のために一生懸命に働きつつも、自分の家庭をおろそかにすることなく生きていく道はいつしか私の夢となりました。
最初は迷惑をかけることもあるかもしれませんが、精一杯努力し、かかわる人たちのために一生懸命に働き、父のようなビジネスパーソンになりたいと思います。
キャリア
アドバイザー
働くことへの価値観や考えがどのような経験から形成されているかが明確で、面接官が納得感を持てる回答になっています。
例文②多くの人とつながりを持つためのもの
仕事を通じて多くの人とつながりを持つことがやりがいや働く目的につながる人は、「あなたにとって仕事とは」での回答に用いてみましょう。人とのつながりを通じて、自分の価値観や考え方に影響を与えてきた背景や経緯があると非常に納得感ある回答ができるはずです。
単に人とつながることがやりがいと伝えても面接官は納得感を持ってくれません。今までの人生の中で、人とつながることでどのような影響があったのか、そこから自分がどのような価値観や考え方を身につけたのかをしっかりと伝えるようにしましょう。
例文②
私にとって仕事とは、多くの人とつながりを持つための機会です。
人とつながりを持つことで自分にはなかった考え方や価値観を学ぶことができ、自分自身の成長につながります。私は海外への短期留学で10カ国以上の友人ができました。出身の国が異なると価値観や考え方は全く違い、私の視野の狭さを痛感しました。仕事を通じて多くの方とつながり、私自身の視野を広げていきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
「人とつながる」ことで自分にどのような変化があったのか、大事にする背景が明確です。一般論ではなく、自分自身が経験したエピソードであり、納得感を持てます。
例文③自分の活動を世の中に認めてもらうためのもの
今までの人生の中で、自分の行動が周囲に認められ、やりがいを感じた人もいるでしょう。その経験から働くうえでも、自分の活動を世の中に認めてもらうことがやりがいや目的になることがあります。
注意したいのは、ただ目立ちたい、ただ認められたいだけでは面接官の心には響きません。自分のどのような経験が世の中に認められ、やりがいを感じたのかを伝えなくては、面接官に納得感を持ってもらうことは難しいでしょう。自分がやりがいを感じたエピソードを伝えて、納得感を高めることを忘れないでください。
例文③
私にとって仕事とは、私自身の活動を世の中に評価してもらうことです。
私は子供の頃から吹奏楽に取り組んできました。演奏を終え、多くの方から拍手や言葉をいただくことをやりがいに感じていました。演奏を通じ多くの人に感動してもらったり、喜んでもらったことを、拍手や言葉で評価してもらった点が嬉しかったのだと思います。
仕事でも多くの人に感動や喜びを感じてもらい、結果として私の活動が評価されれば良いと考えています。
キャリア
アドバイザー
自己中心的に一方的な評価を求めておらず、なぜ評価してもらうことがやりがいなのかを自身の経験から伝えています。自己中心的な理由では面接官から評価は得にくいので注意しましょう。
例文④社会に貢献するためのもの
4つ目の例文テーマは、社会に貢献するため、です。どのような仕事でも何かしら社会に貢献をしています。そのため、一般論で社会貢献を伝えても、面接官に納得感を持ってもらうことは難しいでしょう。しかし今までの経験を通じて、背景や経緯を説明できれば面接官の評価を得ることができます。
誰にでも準備できる内容にまとめるのではなく、自分ならではの経験を交えて回答することで、納得感を持ってもらうことができます。自己分析をしっかりとおこない、自分ならではの回答を準備してください。
例文④
私にとって仕事とは、かかわる人たちや団体に貢献することです。
大学生活で東南アジアの国で小学校を建てるプロジェクトに参加しました。最初は友達に誘われるままに参加しましたが、小学校を建てる過程で地元の方や子供たちからたくさんの感謝の言葉をもらいました。心から感謝の言葉が嬉しく、私は誰かのために何かをすることに喜びを感じるのだと知りました。
仕事でも、誰かのために貢献し、かかわる人や団体のために精一杯頑張りたいと思います。
キャリア
アドバイザー
今までの経験で、なぜ社会貢献することが働く価値観や考え方につながるのかを明確に伝えています。自分の言葉で語られており、面接官も納得感を持てる内容です。
例文⑤世の中にないサービスや製品を生み出すためのもの
多くの企業が新たなサービスや製品を世の中に提供し、利益を得ています。これらの仕事は学生に人気のある仕事内容で、単に憧れから志望する学生が多いです。そのため面接官はどのような背景や経緯があるかを知るために深掘りして来ることがあるので、十分に背景や経緯を説明できるように準備をしましょう。
数多くの学生が同様の回答をする可能性があるため、差別化できるように十分に自己分析をおこない、自分ならではの内容を伝えるようにしてください。
例文⑤
私にとっての仕事は、新しいサービスを世の中に提供し、少しでも生活しやすい環境作りに貢献することです。
私は中学高校と家庭の事情で塾に通うことはできませんでしたが、ちょうどオンラインで勉強ができるサービスが提供され始めました。安価に受講できたので、塾に通わずとも受験勉強ができ、志望する学校へ進学ができました。
新しいサービスに救われた経験から、私も世の中をより便利にするために日々の仕事に励みたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
なぜ新しいサービスを世の中に提供したいのかを、自分の経験を通じて説明しています。単なる憧れではなく、背景を明確に伝えており、評価を得られる内容です。
例文⑥働きながら探していきたい
何度も自己分析を重ねても「あなたにとって仕事とは」へ回答できない場合、素直に伝えても良い場合があります。その際には、今後どのように回答を見つけていくかを伝えましょう。
回答できないことで価値観や考え方が見えないのはマイナスです。その中で、これからどのように取り組むかを伝えることで挽回することができます。
仕事も同様に、失敗した後にどのように取り組むかでその後の評価は大きく変わります。今答えが出せなくても、今後どのように取り組むかを伝えることで、面接官には入社後の仕事への取り組み方をイメージさせることができます。
例文⑥
私にとって仕事とは、のご質問に対し、正直に申し上げますと、現段階で答えが見つかっておりません。今までの経験を振り返ってみても、明確に回答ができかねます。
私はこのような状態だからこそ、目の前の仕事に精一杯取り組み、仕事をすることで仕事の楽しみややりがいを見つけていきたいと考えています。早く回答を見つけるために精一杯日々の仕事に取り組んでいきます。
キャリア
アドバイザー
自分の価値観や考えを明確に伝えられていないのはマイナスの印象を与える可能性があります。そのうえで、今後どのように取り組むかを明確に伝えています。
面接官に評価されないかも…… NG例文3パターンを解説!
就活生
どのように伝えると面接官の印象に残るかよくわかりました。反対に、面接官の印象を下げてしまう表現はあるのでしょうか。
キャリア
アドバイザー
伝える内容によっては面接官の評価を下げてしまう恐れがあります。代表的なポイントを例文と一緒に紹介しますね。
「あなたにとって仕事とは」に対して、やってはいけない回答を例文を交えて紹介します。例文と同じような失敗をしないように、十分に確認してください。
①「わからない」と回答してしまう
多くの学生にとって、働いた経験がないのでイメージすることは難しいのは事実でしょう。しかし、仕事では今までにない取り組みや挑戦する機会があり、それらを実現するための想像ができないと仕事を任せることはできないと判断されてしまいます。
また、考えることを放棄しているとも捉えられてしまい、責任感がないと見られることもあります。イメージしにくい中でも、自分なりの回答を準備するように心掛けましょう。NGの例文を確認し、同じような回答をしないように注意してください。
例文①
私はまだ働いた経験がなく、正直に申し上げてイメージを持つことができず、よくわかりません。学生時代は部活動に時間を費やし、アルバイトなどの経験がなく、質問にお答えすることができません。申し訳ございません。
キャリア
アドバイザー
誠実な回答のようにも見えますが、考えることや想像することを放棄していると捉えられます。また就活という働く場所を選ぶ場で、仕事への価値観を持っていないと意欲を感じることはできませんよね。
②内容が表面的で薄い
「あなたにとって仕事とは」の質問に、表面的であったり、浅はかな回答をしてしまうと面接官にあっさりと見抜かれてしまいます。面接官は毎年多くの学生と面接をおこなっています。その経験から、表面的な内容や嘘は簡単に見抜かれてしまうでしょう。
また、お金のため、生活のためといった浅はかな内容は長期的に活躍をしてほしい新卒面接ではマイナス評価につながります。仕事への意欲や働くことへの価値観・考え方を交えて回答するようにしましょう。
以下のNG例文を参考に、同じような回答をしないように準備してください。
例文②
私にとって仕事とは、お金を稼ぐ手段です。
成果報酬で、結果を出したら高い報酬が期待できる御社に魅力を感じました。しっかりと仕事で成果を出して、御社に貢献していきたいと思います。
キャリア
アドバイザー
素直な回答であるのは事実ですが、報酬が第一になると、給与が高い企業であればどこでもよいのかと捉えられてしまうこともあります。いくら学生の能力が高いと感じても、企業は採用を見送る判断をするかもしれません。
③別の回答と矛盾がある
面接での回答では、一貫性があるかどうかが重要です。矛盾した回答を聞くと、面接官は「嘘をついているのではないか?」と評価を落としてしまう恐れがあります。
嘘をついていると評価されると、重要な仕事は任せられないと判断されてしまうかもしれません。準備をすることは素晴らしいのですが、準備をし終えた後にそれぞれの回答に矛盾がないか確認するようにしましょう。
例文③
私にとって仕事とは、社会に貢献することです。仕事を通じて、誰かの役に立ちたいと考えています。
先ほどの自己紹介では、私の性格は成果を出して評価をされたいとお伝えしました。ですが、仕事では社会に貢献していきたいと考えています。
キャリア
アドバイザー
学生自身、回答の中で矛盾に気づいているかもしれません。自己紹介のアピール内容と「あなたにとって仕事とは」の回答に矛盾が生じてしまっています。これでは回答に一貫性がなく、面接官はあなたの回答に信用を置けなくなります。面接で緊張のあまりに突発的に回答することもありますが、事前に準備する際には回答に矛盾がないか確認しておきましょう。
「あなたにとって仕事とは」の回答がわからないときの対処法
いざ「あなたにとって仕事とは」の回答を考えても、良い内容が思いつかないかもしれません。学生の立場では、働いた経験がないのでイメージがしにくいはずです。そのような中1人で考え込んでも、経験がないので十分な回答は準備できません。
こんなときは一人で考え込むのではなく、積極的に第三者に相談しましょう。働いた経験のある人などにアドバイスを求め、一緒に回答を考えていきましょう。
一人で悩むよりも第三者に相談しよう
まだ仕事をした経験がないのに、「あなたにとって仕事とは」を自問自答してもなかなか回答を準備することは難しいでしょう。一人で考えても、働いた経験がないので、納得のいく回答を作れないのではないでしょうか。
「あなたにとって仕事とは」の質問に対して、納得いく回答が準備できないときは、積極的に第三者に相談するのが得策です。働いた経験のある人たちにアドバイスをもらいながら、自分なりの回答を準備しましょう。
「あなたにとって仕事とは」の回答が準備できない時、どのような人に相談すべきかを紹介します。思い悩んだらぜひ活用してみましょうね。
相談先やその選び方はこちらの記事でも詳しく解説しています。
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家族や知人に相談する
「あなたにとって仕事とは」の回答に思い悩んだら、親しい友人や家族に相談してみましょう。親しい友人や家族は、あなたの考えをよく理解してくれており、あなたの考えや思いを引き出したり、アドバイスしてくれるでしょう。
何より関係性ができているので、遠慮せずにアドバイスをしてくれるはずです。良いところ、悪いところをはっきりと指摘してくれるので、より良い回答を準備することができるでしょう。
キャリアアドバイザー
逆に就活中に出会った友人の場合は、表面的なアドバイスになってしまう恐れがあるので、注意が必要です。十分にあなたのことを理解していないため、的外れなアドバイスになるかもしれません。またあなたとの関係性ができていないので、当たり障りのないアドバイスで終わってしまいます。
大学のキャリアセンターに相談する
大学のキャリアセンターの職員に相談するのも1つの方法です。大学のキャリアセンターの職員は就職支援のプロフェッショナルです。毎年多くの学生から、たくさんの相談を受けています。「あなたにとって仕事とは」に対する回答の仕方についても、アドバイスをもらうことができるでしょう。
一歩踏み込んで、応募先企業について情報をもらえるかもしれません。応募先企業がどのような意図で「あなたにとって仕事とは」と質問しているのか、どのような回答をすると評価を高められるのか教えてくれる可能性もあります。企業に精通している大学のキャリアセンターならではのアドバイスといえるでしょう。
就活エージェントに相談する
就活エージェントに相談するのも1つの方法です。就活エージェントはいわば就活のプロとして毎年多くの学生の支援をおこなっています。豊富な経験と知識から、あなたの悩みに寄り添って一緒に回答を考えたり、アドバイスをもらえるでしょう。
「あなたにとって仕事とは」の回答方法について、あなたの価値観や考え方を掘り下げてくれるでしょう。また、志望する業界や企業に合わせて具体的な回答の内容をアドバイスしてくれることもあります。
回答の仕方や内容に迷ったときには、まず就活エージェントに相談してみても良いでしょう。就活のプロならではのサポートやアドバイスが得られるはずです。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
このほかにも就活エージェントに相談をした場合には、多くの企業情報を踏まえたうえでのアドバイスを貰えるという利点があります。近しい知人や家族に相談をすると、どうしてもあなたのことを思うあまり「その考え方や企業はやめたほうがいいと思う」など否定的なアドバイスをしてしまい、余計に迷ってしまうというリスクがあります。また自分の身近な範囲でのアドバイスに限定されてしまいますね。
多数の企業情報を扱う就活エージェントの場合には、1対1で相談をしたあとに「あなたには〇〇な仕事が合っている」「この企業は〇〇な価値観を大切にしているからその回答は辞めたほうがいい」などと多角的な視点からのアドバイスが可能です。
就活は、自己分析をして終わりではありません。むしろスタートに過ぎず、そこから企業に応募をする、選考を突破することが次の解決策になります。就活においては単なる相談相手ではなくその解決策まで示してもらえる人に相談をすることをおすすめします。
自分なりの「あなたにとって仕事とは」を考えよう
まだ仕事をしたことがない学生が「あなたにとって仕事とは」という質問に回答するのはしっかりと準備する必要があります。面接官はあなたの回答から、仕事への価値観や考え方を知りたいと考えています。
また、まだ経験したことがないことをイメージすることで入社後の仕事への取り組み方もチェックしています。まずは自己分析をしっかりとおこない、オリジナルの「あなたにとって仕事とは」を準備しましょう。
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