目次
- 短所「マイペース」にするなら必ず対処法までセットで伝えよう!
- 短所「マイペース」は回答としてアリ? アドバイザーが解説
- 企業が短所を聞く意図と「マイペース」から受ける印象
- 短所を聞く意図
- 「マイペース」の印象
- マイペースにも種類がある! 種類ごとのデメリット・改善策を把握しよう
- 3ステップですぐ完成! 短所「マイペース」で失敗しない作り方
- ステップ①マイペースによる失敗経験を振り返る
- ステップ②短所をカバーする方法を考える
- ステップ③入社後の対策を考える
- マイペースのタイプ別! お手本例文とよくある失敗例
- 例文①没頭タイプ
- 例文②自己中心タイプ
- 例文③スロースタートタイプ
- 例文④切り替え苦手タイプ
- 例文⑤のんびりタイプ
- これだけは避けよう! 「マイペース」を伝えるべきでないケース
- ①スピード感が何よりも重視される職種
- ②チームでの連携が重視される職種
- ③協調性を一番に重視している社風の企業
- 短所を「マイペース」にする際によくある質問に回答!
- 短所を「マイぺース」と伝えて即不採用になるケースはありますか?
- そもそもマイペースなのは社会人として問題があるでしょうか?
- 短所を「マイペース」と伝えてもあまり影響の出ないケースはありますか?
- マイペースという自覚はあるのですが解決に向けた行動はしていません……
- 「マイペース」を短所として伝える際のコツを知ってマイナス印象を回避しよう!
短所「マイペース」にするなら必ず対処法までセットで伝えよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
「短所がマイペースって、正直まずいですよね?」
「自己分析をすると“マイペース”に当てはまるけど、どう伝えれば良いかわからない……」
就活相談のなかでも、この質問はかなり多いです。
結論からお伝えすると、短所がマイペース=不採用、ということはありません。ただし、伝え方を間違えると一気に評価を落とす可能性があるのも事実です。

学生

学生
同じ「マイペース」なのに、短所として伝えて好印象につながった!
この差が生まれる理由は、とてもシンプルです。
企業は「マイペースかどうか」ではなく、そのマイペースさが仕事でどう影響するのか、自分の短所と向き合い、どのように対処しているのかを見ているからです。
大切なのは、自分がどのようなときにマイペースさが出てしまい、どう対処すべきかを明確にすること。
この記事では、短所が「マイペース」でも本当に問題ないのかや企業の本音、でやってしまいがちなNGな伝え方などを、キャリアアドバイザーの視点から具体的に解説していきます。
短所「マイペース」は回答としてアリ? アドバイザーが解説
結論からお伝えすると、短所が「マイペース」という回答はアリです。ただし、そのまま伝えるだけでは「社会人としての心構えができていない」と評価される可能性もあります。
実際の面接でも、

学生
マイペースなので行動が遅れがちです。
と終わってしまうと、企業は「締切を守れるのか」「チームで働けるのか」と不安を感じます。一方で評価されるのは、

学生
丁寧に進める反面、スピードが課題だと自覚しております。そのため、締切から逆算して行動し、進捗共有を意識するようにしております。
といったように、仕事への影響と対策まで説明できているケースです。
企業が見ているのは性格そのものではなく、自分の特性を理解し、社会人としてどう向き合っているか。
マイペースを短所として伝えるなら、「どう工夫しているか」までセットで語ることが重要です。
キャリアアドバイザーが読み解く!短所「マイペース」は取扱注意!
改善策を説明できないなら避けたほうが無難
自分のマイペースさを自覚したうえで改善しようとする姿勢を明確に示せれば問題ありませんが、企業側としては身構える短所であるということは覚えておいてください。
企業として一番に心配なのは、業務に支障がないかということです。特に繁忙期や目標を追うような状況において、ほかのチームメンバーに悪影響が出てしまうことを懸念しています。
「マイペース」を短所として伝えるなら、このような企業側の懸念を払しょくできるように具体的な改善策を説明するようにしましょう。
企業が短所を聞く意図と「マイペース」から受ける印象
短所を聞かれると、「正直に答えたら不利になるのでは」と不安に感じる学生も多いと思います。
ただ企業は、短所そのものを否定したいわけではありません。どんな視点で自己理解をしているか、仕事とどう向き合おうとしているかを確認するために質問しています。
まずは、企業が短所を聞く意図と「マイペース」から受ける印象を理解しておきましょう。
短所を聞く意図
- 自分の強み・弱みを客観的に把握できているかを知りたい
- 短所に対して改善意識や工夫を持っているかを見たい
- 社風や働き方と合いそうかを確かめたい
- 実務に支障が出る致命的な弱点ではないかを確認したい
この質問を通して企業が見ているのは、「完璧な人材かどうか」ではありません。短所があることを前提に、それをどう受け止め、どう成長につなげようとしているかです。
企業側の意図として、当然ながら単純に短所だけを聞きたいということではありません。
その短所が仕事にどう影響するかを理解し、具体的に対策を取れているかを重視しています。
過去の経験でどのような問題が起き、それを防ぐためにどんな工夫をしているかまで具体的に示せれば、自己理解の深さと実務対応力を同時にアピールできます。
マイナス評価につながりにくい短所の伝え方については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。「そもそも短所の伝え方がわからない」という人は先に目を通しておきましょう。
自己PRで短所を魅力的に書く4ステップ|8例文×言い換え例も紹介
「マイペース」の印象
- 周囲に合わせず、チームワークを乱してしまいそう
- 仕事のスピードが遅く、業務の期日を守れないのではないか
- 学生気分が抜けておらず、社会人としての自覚が弱そう
このように、マイペースは仕事の進め方やチームへの影響を不安視されやすい短所です。単に「自分はマイペースです」と答えるだけでは、企業側に懸念を残してしまいます。
選考で伝える際には、短所の存在自体よりもその短所が具体的に仕事にどう影響するかを理解し、改善のためにどんな行動や工夫をしているかを示すことが重要です。
「マイペース」という短所自体は多くの学生が挙げるものなので、場合によっては「よくある短所を言っているだけなのでは」と思われるリスクもあります。
しっかりと自己分析をしたうえで導いた短所であることを示すためにも、自分の短所を俯瞰し、それに対してどのような対策でリカバリーしているのかは重要なポイントになるのです。
キャリアアドバイザーの体験談人事担当者から聞いた「業務に支障が出るのでは」という不安
「周囲に合わせられるか」への言及は必須
「マイペース」を短所として伝えてくる学生に対しては、正直「仕事に影響があるのではないか」と心配になります。
というのも、仕事では必ず守らなければならない締め切りがあるからです。また組織で働く以上、周囲と足並みをそろえなくてはなりません。
そのため、企業の人事担当者も「締め切りや目標が守れず周りのメンバーに迷惑をかけるのではないか」という不安を抱くケースが多いです。
「マイペース」を短所として話すなら、「周囲にどう合わせるか」もセットで伝えるようにしてくださいね。
マイペースにも種類がある! 種類ごとのデメリット・改善策を把握しよう
一言に「マイペース」といっても、どのようなときにマイペースさが影響するのかは人それぞれ。
自分がいつ、どのような状況でマイペースになるのか、それに対してどのような対処ができるのかを確認しておきましょう。
まずは以下のフローチャートで、あなたがいつマイペースになるのかを確認してください。

自分のマイペースタイプがわかったら、次はタイプに合わせた対処法を明確にしましょう。
自分のなかで対処法が定まっていない場合は、以下の表を参考にしてくださいね。
| マイペースタイプ | 見られる特徴 | 短所をカバーする対処法の例 |
|---|---|---|
| ① 没頭タイプ ▶ 例文を見る | 一つの作業に集中しすぎる | 作業時間を区切り、区切りごとに進捗と全体予定を確認する |
| ② 自己中心タイプ ▶ 例文を見る | 自分のやり方を優先しがち | 「タスクの区切りや進捗が変わったタイミングで必ず報告・相談する」というチェックリストを作成・活用する |
| ③ スロースタートタイプ ▶ 例文を見る | 着手や判断に時間がかかる | 8割完成したタイミングで一度提出・共有するルールを決める |
| ④ 切り替え苦手タイプ ▶ 例文を見る | タスクの切り替えに時間がかかる | タスク終了時に頭を切り替える固定ルーティンを設ける |
| ⑤のんびりタイプ ▶ 例文を見る | 全体的にペースが落ち着いている | 締切より作業を前倒しで終える計画を立てる |
3ステップですぐ完成! 短所「マイペース」で失敗しない作り方
短所を聞かれた時、「どう答えれば評価が下がらないか」で悩む学生は少なくありません。
特に「マイペース」は使い方を間違えると誤解されやすい一方で、構成さえ押さえれば十分に納得感のある回答になります。
ここからは3ステップで作り方を解説します。
ステップ①マイペースによる失敗経験を振り返る
まずは「自分のマイペースさが原因で、どんな問題が起きたのか」を明確にしましょう。ここで選ぶエピソード次第で、短所の説得力が大きく変わりますよ。
失敗経験を振り返る際のポイントは、出来事の大きさよりも「マイペースさが原因で影響が生じたかどうか」を基準に考えること。
自分や周囲に影響が出ているのであれば小さなエピソードでも十分なので、ゼミ、アルバイト、サークルなど、身近な場面で困った経験を選ぶと具体性が出やすくなります。
私の短所は、物事に集中しすぎてしまうマイペースなところです。
大学時代のゼミ活動では、資料の完成度にこだわるあまり作業に没頭し、全体の進捗共有が遅れてしまったことがありました。
この経験から、自分のペースを優先しすぎると、周囲に影響を与えてしまうという課題を自覚しました。
大きな課題を乗り越えた経験でなくても、「周囲に迷惑をかけた」「自分が困った」と感じ、それに対応した方法を具体的に説明できるエピソードであれば評価されます。
実際に面接を見ていても、小さな失敗でも改善策を考えていることが伝わる人は入社後の成長可能性が高いと判断されます。
自己PRに使うエピソードの選び方については、こちらの記事で解説しています。悩んだときは参考にしてくださいね。
自己PRのエピソードは3ステップで発見! ないときの対処法も解説
ステップ②短所をカバーする方法を考える
次のステップでは、①で整理した失敗を踏まえて、「同じことを繰り返さないために何を変えたのか」を示します。
ここで重要なのは、気持ちの変化ではなく、行動レベルで何を変えたかを説明することです。
そこで私は、マイペースな点を改善するには、作業の区切りごとに客観的に状況を確認することが必要だと考えました。
それ以降は、作業時間をあらかじめ区切り、区切りのタイミングで必ず全体スケジュールと進捗を確認・共有するようにしました。
その結果、遅れやズレに早めに気づけるようになりました。
ここでは、「マイペースだから気をつけています」と終わらせず、自分なりにルールや仕組みを作って行動を変えたことまで伝えられるようにしておきましょう。
企業が見ているのは、反省そのものではなく「再現性のある対処ができているか」です。
区切りを決める、共有タイミングを固定するなど、行動を仕組み化できていると、入社後も同じように自己管理できる人だと評価されやすくなります。
ステップ③入社後の対策を考える
最後のステップでは、②でおこなってきた工夫を「社会人としてどう活かすか」までつなげます。
ここを入れることで、話が学生時代で終わらず、入社後の働く姿を具体的にイメージしてもらいやすくなります。
貴社に入社後も、自分のペースだけで業務を進めないよう、締切や全体の進捗を常に意識し、こまめな報告・相談を徹底していきたいと考えております。
マイペースな点を自覚したうえで、周囲と連携しながら着実に成果を出せるよう努めてまいります。
ここで伝えたいのは、「短所を把握したうえで、具体的にどんな行動で再発防止していくか」。
入社後の実務のなかでどう工夫し、チームに迷惑をかけないよう取り組むかを明確に伝えると、企業に「入社後も活躍してくれそう」と思ってもらえます。
報連相、スケジュール管理、周囲との連携など、社会人として求められる行動と結びつけると、評価につながりやすくなりますよ。
マイペースのタイプ別! お手本例文とよくある失敗例
| ① 没頭タイプ | ▶ ここからCHECK! |
| ② 自己中心タイプ | ▶ ここからCHECK! |
| ③ スロースタートタイプ | ▶ ここからCHECK! |
| ④ 切り替え苦手タイプ | ▶ ここからCHECK! |
| ⑤ のんびりタイプ | ▶ ここからCHECK! |
ここからは、マイペースを5つのタイプに分けて、評価されやすいお手本例文とやってしまいがちなNG例文をセットで紹介します。
自分に近いタイプを見つけながら、伝え方の違いを確認してみてください。
それぞれのタイプについてよく知りたい人や自分のタイプを診断したい人は、「マイペースにも種類がある! 種類ごとのデメリット・改善策を把握しよう」で確認してくださいね。
例文①没頭タイプ
私の短所は、一つの作業に没頭しすぎてしまうマイペースなところです。
大学のゼミ活動では、資料の完成度にこだわるあまり作業に集中しすぎ、全体の進捗共有が遅れてしまったことがありました。この経験から、自分のペースを優先しすぎると、周囲の作業にも影響を与えてしまうと感じました。
そこで現在は、作業時間をあらかじめ区切り、区切りごとに進捗を確認・共有することを徹底しております。その結果、集中力を保ちながらも、チーム全体を意識して行動できるようになりました。
入社後も、業務に没頭しすぎて周囲が見えなくならないよう、定期的な進捗共有や報連相を意識し、チーム全体の動きを考えながら成果を出していきたいと考えております。
没頭タイプには、一つの作業に集中するあまり周囲が見えなくなる特徴があります。
そのため「自分の作業に没頭してチームへの影響が出た」というエピソードだと、マイナス評価になりにくく、改善の余地を示す材料になります。
企業は「周囲への影響」を懸念することが多いので、作業の区切りで進捗を確認・共有する、といった仕組み化した対処法を伝えると刺さります。
NG例
私の短所は、一つの作業に集中しすぎてしまうマイペースなところです。
大学のゼミ活動では、資料作成を担当した際に完成度を高めることを意識し、細部までこだわって取り組みました。結果として締め切りに間に合わせることはできませんでしたが、質の高い資料を作成することができました。
このように、集中力を発揮して最後までやり切る姿勢は、自分の強みでもあると考えています。
没頭タイプは「集中力が高い」という強みがある一方で、企業側は周囲との進捗共有が後回しになり、チーム全体に遅れが出るのではないかという点を最も懸念します。
この例文では、集中した結果として何が問題だったのか、どう改善しているのかが語られていないため、「自己流で進める人」という印象で止まってしまいます。
没頭タイプの場合は、区切りごとの進捗共有など、集中力をコントロールする具体策までセットで伝えないと評価につながりません。
ゼミでのエピソードを自己PRとして伝える場合は、こちらの記事もあわせて確認してみてください。
【13例文】ゼミ題材の自己PRは行動×学びでマッチ度をアピール!
また集中力の高さは、自己PRとして伝えることもできます。詳しくはこちらの記事で解説しています。
長所が「集中力」は要注意? 効果的に伝えるコツと例文7選を紹介
例文②自己中心タイプ
私の短所は、周囲の様子に合わせることが苦手で、つい自分のペースで作業を進めてしまうところです。
アルバイトでは、判断を一人で抱え込むあまり上司への相談が遅れ、対応が遅れた経験があります。このことから、自己完結ではなく相談のタイミングを意識する必要があると感じました。
そのため、少しでも迷った時点で相談することをルール化し、早めに報告・相談することを徹底しております。これにより、一人で抱え込まずチームと連携しながら作業を進められるようになりました。
入社後は、自分の判断だけで進めるのではなく、周囲の状況や指示を確認しながら行動することで、チームの一員として円滑に業務を進めていきたいと考えております。
自己中心タイプは、真面目に自分で解決しようとする分、「報連相が遅れるのでは」と企業に懸念されやすいです。
結果として周囲のペースに合わせられず、協調性に欠ける人材とみなされてしまうリスクがあります。
そういった懸念を払しょくするためにも、「相談せずに抱え込んで困った経験」を明確に示すことで課題認識と改善意欲が伝わりやすくなり、マイナスの印象を避けられます。
NG例
私の短所はマイペースなところで、自分なりに考えて行動することが多い点です。
アルバイトでは、業務上の課題に対しても自分で解決策を考え、主体的に行動してきました。その結果、周囲に頼らずに仕事を進められるようになり、注意をいただくことも多くありましたが、それを学びとして成長できました。
自分で考えて行動できる点は、今後も活かしていきたいと考えています。
自己中心タイプは「自分で考えて動ける」点を強調しすぎると、周囲を見ずに進めてしまう人ではないかという不安を招きやすいです。
この例文では、報告・相談や周囲との連携について触れられておらず、「主体性=一人で勝手に作業を進めていくこと」と誤解されかねません。
企業は主体性よりも、適切なタイミングで周囲を巻き込めるかを見ています。
就活でアルバイトの経験をエピソードとして取り上げる際には、こちらの記事も見てみてください。
「学生時代頑張ったこと」でアルバイト経験をアピール|答え方と例文
主体的に行動ができるところは、自己PRとして伝えることもできます。詳しくはこちらの記事で解説しているので参考にしてください。
主体性の自己PRで評価される方法|就活のプロの本音も大公開!
例文③スロースタートタイプ
私の短所は、慎重になりすぎて行動や判断に時間がかかるマイペースなところです。
大学の課題では、完成度を意識しすぎるあまり着手が遅れ、スケジュールに余裕がなくなってしまった経験があります。このことから、慎重さが行動の遅れにつながっていると感じました。
そこで現在は、8割完成の段階で一度提出・共有することを意識し、早めに行動するようにしております。その結果、フィードバックを活かしながら効率よく進められるようになりました。
入社後も、完璧を求めすぎて動きが遅れないよう、早めの着手と共有を心掛け、スピードと正確さの両立を意識して業務に取り組んでいきたいと考えております。
スロースタートタイプは丁寧すぎて行動が遅くなるのがネック。
特にベンチャー企業や外資系企業などでは何事にもスピード感を持って取り組むことが求められるので、こういった企業を目指している人には致命的な弱みになりやすいです。
少しでもマイナスイメージを軽減するため、スピーディーに行動できるよう心掛けたことなどを伝えられると好印象を残しやすいですよ。
NG例
私の短所はマイペースなところで、物事を慎重に進める性格です。
大学の課題やグループワークでは、事前準備を丁寧におこない、ミスが起きないよう細かい点まで確認することを大切にしてきました。確認が丁寧だったために作業が止まってしまい、私の担当作業をほかの人に手伝ってもらいましたが、そのおかげで団結力も高まったと思います。
今後もこの慎重さを活かして、安定した成果を出していきたいと考えています。
スロースタートタイプは、丁寧さや準備力だけを語ると、判断や行動が遅くなるのではないかという懸念が残ります。
この例文では、慎重さによって困った経験や、それをどう改善しているかが見えません。
企業は慎重さそのものより、スピードが求められる場面でどう行動しているかを確認したいと考えています。
何事にも慎重に向き合うことができるのは、長所とも言えます。自己PRにしたい場合はこちらの記事を参考にしましょう。
慎重な性格は自己PRに向かない? アピールするポイントを例文付きで解説
例文④切り替え苦手タイプ
私の短所は、前の作業に意識が残り、タスクの切り替えに時間がかかるマイペースなところです。
複数の課題を同時に進める場面で、前の作業に引きずられて効率が落ちた経験があります。このことから、切り替えの遅さが課題だと感じました。
そこで現在は、作業終了時に次のタスクの内容を整理する時間を設け、意識的に頭を切り替えるようにしております。その結果、複数業務でも落ち着いて対応できるようになりました。
入社後は、業務の優先順位や切り替えのタイミングを意識しながら行動し、急な変更や複数業務にも柔軟に対応できるよう努めていきたいと考えております。
切り替え苦手タイプは、集中力が高い一方で「急な変更やマルチタスクが苦手では」と懸念されやすいです。
マニュアルに沿って業務をこなすような職種なら大きなマイナスにはなりませんが、変化の大きい広告業界やIT業界、クライアントの要望に柔軟に合わせて業務を進める必要がある職種などでは大きなマイナスになりかねません。
そこで、例文のように「切り替えが遅れた経験」と「具体的な工夫」をセットで示し、入社後の業務で大きな支障を出さない根拠を伝えることが重要になります。
NG例
私の短所はマイペースなところで、一つひとつの作業に集中して取り組む点です。
複数の課題がある場合でも、目の前の作業を丁寧に進めることを意識しており、その結果、納期をずらしてもらうことにはなりましたが納得のいく仕上がりになりました。
今後も、集中力を活かして着実に仕事を進めていきたいと考えています。
切り替えが苦手なタイプは、丁寧さや集中力だけを伝えると、マルチタスクや急な変更に対応できないのではないかと見られやすくなります。
この例文では、タスクが重なった場面や切り替えに苦労した経験がなく、不安を払拭できていません。
切り替えが苦手な場合は、どうやって意識的に切り替えているかまで言語化する必要があります。
例文⑤のんびりタイプ
私の短所は、行動ペースが落ち着いているマイペースなところです。
グループワークでは、スピード感が求められる場面で周囲との差を感じたことがありました。この経験から、ペース配分が課題だと感じました。
そこで現在は、締切より前倒しで行動計画を立て、余裕をもって取り組むことを意識しております。その結果、期限を守りながら安定して作業を進められるようになりました。
入社後も、スピードが求められる場面を意識し、前倒しで行動することで、周囲のペースに合わせながら責任をもって業務を進めていきたいと考えております。
のんびりタイプは「マイペース=遅い」と懸念されやすいです。
「遅れを感じた経験」と「前倒し・計画性でカバーしている」を具体的に伝えることで、マイナス印象を回避できます。
NG例
私の短所はマイペースなところで、落ち着いて物事に取り組む性格です。
グループワークでは締め切りが迫り周りが焦っている状況であるのに対し、いつでも落ち着いて作業をすることで取り乱したりせずに自分のペースを保てました。
今後も、この落ち着いた姿勢を活かして仕事に取り組んでいきたいと考えています。
のんびりタイプは、「落ち着いている」という表現がそのままスピード感がないと受け取られやすいのが注意点です。
この例文では、締め切りやスピードをどう意識しているのかが伝わらず、「ゆっくり仕事をする人」という印象に寄ってしまいます。
企業が評価するのは、落ち着きではなく、締め切りを守るためにどんな工夫をしているかです。
これだけは避けよう! 「マイペース」を伝えるべきでないケース
「マイペース=必ずNG」というわけではありませんが、職種や企業の価値観によっては、短所として伝えないほうが安全なケースも存在します。
マイペースと相性が悪くなりやすい代表的な職種・環境を理解しておきましょう。ここからは、それぞれなぜ注意が必要なのかを詳しく解説します。
①スピード感が何よりも重視される職種
- 証券・金融ディーラー
- 報道・マスコミ
- 秘書・アシスタント
- 繁忙店の店舗運営・接客業
これらの職種では、「早く・正確に動けるか」そのものが成果や評価に直結します。
そのため「マイペース」という言葉は、判断が遅い・動きが鈍いのではないかという懸念につながりやすくなります。
「マイペース」をそのまま伝えるのではなく、たとえば「効率的にタスクを優先順位付けして動く」「状況に応じてスピードを調整できる」といった具体的な行動に言い換えることで、短所が懸念材料にならないよう補足することが重要です。
特に秘書や接客職のように、相手のペースに合わせることが役割の中心となる仕事では、「自分のペース」という考え方自体がミスマッチと受け取られる可能性があります。
上記の職種についてより詳しく知りたい場合は、以下の記事が参考になります。
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②チームでの連携が重視される職種
- 大規模開発をおこなうシステムエンジニア
- 施工管理・現場監督
これらの仕事では、一人の進捗遅れが全体に影響する構造になっています。
そのためマイペースと聞くと、「周囲の状況を見ずに進めてしまうのでは」「チームの足を引っ張らないか」といった不安を持たれやすくなります。
チームワークが前提の職種ほど、個人の性格よりも全体最適を意識できるかが重視されるため、短所の選び方には注意が必要です。
「自分のペースで作業を進める一方、定期的に進捗を共有する」「チームのスケジュールを意識して調整する」といった具体策を入れると、マイナス印象を回避しやすくなります。
上記の職種に興味がある人は、こちらの記事も参考になります。どのような職種なのかを確認してみましょう。
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③協調性を一番に重視している社風の企業
- チームワークや一体感を重視する企業
- 業務の役割や流れが明確な企業
- 指示やマニュアルを重要視する企業
こうした企業では、「周囲と足並みをそろえること」が高く評価されます。
そのためマイペースという表現は、「自分勝手」「空気が読めない」といったネガティブな印象に変換されやすいのが実情です。
この場合、マイペースそのものよりも、企業の価値観を理解せずに短所を選んでいると見られてしまう点が評価を下げる原因になります。
「自分の作業ペースを意識しつつ、チームの流れや指示を優先できる」といった工夫を添え、協調性の高さを示すことがポイントです。
キャリアアドバイザーが読み解く!短所が「マイペース」な学生を警戒する企業もある!
企業を相手にする職種では避けたほうが無難
前提として、そもそもマイペースでポジティブな印象を持たれることはあまりないと考えておいたほうが無難です。
そのなかでも特に伝えないほうが良いと思うのは、コンサルティング、メーカー、商社などのBtoB企業です。
これらの業界は企業同士の取引をおこなうことが多く、万が一締め切りが遅れた場合は数千万単位の大きな損失となることも少なくありません。
こういったことから、特にBtoB企業ではマイペースな人には懸念を抱きやすい傾向にあります。
そのためこのような企業へ応募したい場合は「マイペース」以外の短所を伝えることも視野に入れましょう。
ここからは、短所を「マイペース」にしようとしている学生からよくある質問について、キャリアアドバイザーが回答していきます。気になるところはしっかり読み込み疑問を解消しておきましょう。
短所を「マイぺース」と伝えて即不採用になるケースはありますか?
A.あります。
企業によっては、マイペースという短所を聞いただけでミスマッチと判断し不採用にする可能性は十分にあるでしょう。
「マイペース」と聞くと、企業側は「締め切りに間に合わないリスク」を想像します。特にBtoB企業では締め切りを破ると損失の額も大きくなるため、マイペースと聞くとかなり身構えてしまいがちです。
そのため、BtoB企業を受ける際は別の短所を伝えることも検討してみましょう。
そもそもマイペースなのは社会人として問題があるでしょうか?
A.これは私の主観ですが、社会人として考えると「問題あり」だと思います。
社会人になると「目標から逆算して行動すること」が求められます。それができない人はほかの人にフォローしてもらうことになり、結果としてそれが組織の負担になってしまいます。
「周りと足並みをそろえて動くこと」は社会人として必要不可欠な要素であり、それが欠けている人は早急に改善する必要があるでしょう。
ただし、周囲に合わせられるのであれば話は別です。マイペースな人でも、締め切りに合わせるなどやるべきことをしっかり完遂できるのであれば問題ありませんよ。
短所を「マイペース」と伝えてもあまり影響の出ないケースはありますか?
A.比較的マイペースでも影響が出ない職種としては、介護系の職種などが挙げられます。
これらの職種は締め切りがあまりない仕事であることが多く、中でも介護系の職種は患者さんなどに合わせて動ける「人柄の良さ」が一番に重視されます。
そのためマイペースだったとしても、人柄が良さそうであれば採用につながる可能性があるでしょう。
マイペースという自覚はあるのですが解決に向けた行動はしていません……
A.取り組みやすいことから始めてみましょう。
たとえば「手帳を活用してスケジュールを可視化する」といった小さなところから着手してみてください。
単に予定を書くだけでなく「〇時までにこの作業を終える」などと明確な期限を書き込むのがコツです。
自分で決めたタイムスケジュールが目に入る状態を作るだけでも、「動かなければ」という心理的なスイッチが入りやすくなります。
最初から100%を目指すと挫折しやすいため、まずは「6割程度達成できれば合格」というゆるやかな基準を設けて取り組んでみてください。
「意識して変えようと努力している姿勢」そのものが、評価されるポイントになりますよ。
「マイペース」を短所として伝える際のコツを知ってマイナス印象を回避しよう!
「マイペース」は、そのまま伝えると協調性やスピード感に不安を持たれやすい短所ですが、伝え方次第では必要以上にマイナスな印象を残さずに済みます。
重要なのは、性格の話で終わらせず、「マイペースなことによってどんな影響があったのか」「それをどう改善しているのか」まで具体的に伝えることです。
「マイペース」という短所も、向き合い方と伝え方次第で、自己理解の深さや改善意識をアピールする材料に変えられます。準備を整え、自信をもって選考に臨みましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
正直にマイペースだと伝えたら、面接官の反応が微妙だった……。