刺さる「趣味は読書」の答え方|ジャンル別の印象と選考別の例文6選

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目次

  1. 「趣味は読書」は伝え方で強力なアピール材料になる
  2. 就活に趣味欄は必要? 企業によっての役割を把握しよう
  3. 人柄を知ることができる
  4. 志向や個性を把握することができる
  5. 面接官との会話のきっかけになる
  6. そもそも趣味として伝えてOK? 「趣味は読書」から感じる印象
  7. 教養がある
  8. 落ち着いている
  9. 感受性や共感力が高い
  10. ストレス耐性がある
  11. 押さえておきたい大前提! 「趣味は読書」と言える基準は?
  12. 担当者の目に留まる! 履歴書に書く際のポイント
  13. 必ず守りたい!結論から書く
  14. 具体性がぐっと高まる! 数字を盛り込む
  15. 具体的なジャンルや作品名を書いてもOK
  16. 好きな作家を書いてもOK
  17. これで完璧! 面接で魅力的に伝える4つのポイント
  18. ①好きな理由を明確に回答する
  19. ②簡潔にわかりやすく伝える
  20. ③読書で得た学びを伝えよう
  21. ④想定される質問の回答を準備しておく
  22. ジャンル別に紹介! それぞれの本から感じられる印象
  23. 小説
  24. ビジネス書・自己啓発本
  25. 専門書
  26. 流行・ベストセラー
  27. 【例文6つ】「趣味は読書」の答え方
  28. ES
  29. 面接
  30. 事前に準備しておこう! 想定質問と回答例
  31. ①読書が好きな理由は何ですか?
  32. ②どういった本を読むことが多いですか?
  33. ③なぜその本が好きなんですか?
  34. ④どんなシーンや言葉が心に残っていますか?
  35. ⑤最近読んでいる本はありますか?
  36. ⑥読書で得た学びは何ですか
  37. 読書が趣味と答えるときのNGポイント
  38. 理由が「特にやることがないから」などネガティブ
  39. 深掘りされてもうまく答えられない
  40. 好きなジャンルや本が特にない
  41. 好きなジャンルに漫画を選ぶ
  42. 趣味は読書で強力にアピールする準備をしよう

「趣味は読書」は伝え方で強力なアピール材料になる

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「趣味が読書ではアピールとしては弱いですよね?」
「趣味が読書の場合、どのようにアピールしたらいいの?」

就活をしていると面接で趣味を聞かれたり、履歴書で趣味の欄について回答を求められたりすることも多くあります。一見、内向的な印象を与える読書について「趣味と答えてもアピールになる?」という疑問を持つかもしれませんが、伝え方次第では強力なアピール材料になります。

ここでは読書が趣味の場合、アピールにつなげる方法を解説します。趣味が読書の就活生は自分に当てはめながら読み進めましょう。

就活に趣味欄は必要? 企業によっての役割を把握しよう

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就活生

そもそも、どうして選考で趣味がたずねられるんですか? 仕事に必要ないじゃないですか。

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キャリアアドバイザー

たしかにそうかもしれませんね。しかし、趣味からもあなたについて知りたい情報がたくさん得られるのです。まずは、企業は趣味を通じてあなたの何を見ようとしているか考えてみましょう。

まず初めに就活の選考にとって趣味欄はどのような役割を持っているか考えてみましょう。選考の場で自分の趣味をアピール材料としたいと思うのであれば、趣味欄の役割を考える必要があります。趣味欄の役割を理解することで、より意図に沿ったアピールが可能になりますよ。

趣味や特技選びに悩んでいる学生はこちらの記事を参考にしてみましょう。就活でアピールできる趣味・特技を一覧にて紹介しています。

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人柄を知ることができる

趣味からは、あなたの人柄を想像することができます。たとえば「趣味が読書」という人と「趣味がサイクリング」という人では、性格が大きく違うことが想像できませんか。

リクルートキャリア就職みらい研究所の「『就職白書2024』データ集」によると、企業が採用基準で重視する項目のなかで「人柄」を最も重視しているのは実に9割以上。そのうえで、趣味欄は人柄を知るためには非常に大切な項目ですよね。

つまり、選考で趣味を聞くのはその趣味を通じて把握できる人間性や考え方を知るためなので、その趣味を通じて「どのような人間なのか」という人柄をアピールする必要があります。

志向や個性を把握することができる

それだけではありません。趣味では志向や個性を把握するためという企業もいます。つまり「一緒に働けるか」「長く働いてくれるか」といった基準で選考する企業にとって「自社に適性があるかどうか」は重要ですよね。

趣味は「自分の好きなこと」「熱中していること」なので、その人の志向や個性がよく伝わります。例えば、趣味になったきっかけや熱中している理由からも、あなた自身の志向は見えてきます。特に読書の場合は、好きなジャンルを伝えるだけでも自分の個性を伝えることが可能です。

趣味を読書と回答する場合は「なぜ読書が好きなのか」「好きになったきかっけ」「好きなジャンル」などを分析して、そこから読み取れる自分の志向や個性をしっかりと理解して就活に臨むことをおすすめします

面接官との会話のきっかけになる

趣味は面接の序盤に聞かれることがあります。そんな時は、企業にとっては、アイスブレイクとして会話のきっかけをつかみ、場の緊張をほぐす目的もあるのです。

また、趣味は面接官との共通の話題になりやすく趣味が同じ場合、そこから会話が弾むなんてこともありますよね。特に読書の場合は、好きなジャンルや作家が共通していればそれだけで一気に場が和むこと間違いなしです。ただ、共通した趣味でなくとも心配はなく、あくまで話のきっかけになるだけなので、特に身構える必要はありません。

39点以下は要注意!
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長尾 美慧

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どのような印象を持たれるかを意識しよう

「自分の趣味が、相手にどのような印象を与えるか・与えたいか」を考えると良いと思います。採用担当者から趣味欄を通じて「伝えたい人間像」を設定した上で項目を埋めることで、ストレートにその伝えたい印象を与える事ができるようになります!

・一人でこつこつできることにやりがいを感じる人を求めている企業
・大人数で協力しあいながら何かを成し遂げることにやりがいを感じる人を求めている企業

などさまざまです。『自分の趣味は相手にどのような印象を与えるか?』をイメージしましょう。コツコツ努力ができることを伝えたい場合、「年間100冊の本を読破しました」などがあると継続力を評価してもらえるはずです。

自己紹介で好印象を残しやすい趣味の伝え方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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そもそも趣味として伝えてOK? 「趣味は読書」から感じる印象

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キャリアアドバイザー

趣味を聞かれる理由はわかりましたが、「趣味は読書」って伝えても大丈夫なのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

まったく問題ありませんよ! 何か不安ですか?

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キャリアアドバイザー

だって、社交的ではないイメージを持たれそうだなって……。

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キャリアアドバイザー

なるほど。その気持ちも少しわかりますが、でも実際はそんなことはないんですよ!

学生の中には、「読書が趣味、からは社交的ではない印象を持たれそう」と不安に感じてしまう人もいるのではないでしょうか。趣味も評価の一環であると考えると、少しでも良い印象を残したいですよね。実際に、企業が「趣味が読書」からでどのような印象を感じるかを知っておきましょう。

教養がある

読書を通じ、さまざまな知識はもちろん語彙力や表現力が身に付きます。知識の幅が広がるため、「趣味は読書」からは教養や知性がある印象を持ってもらうことができるでしょう。

こういった言葉の知識や教養は、就活中はもちろん社会人になってからも活かすことができます。練習しなくとも正しい敬語が使えたり、これまで得た知識をもとにアピール内容を展開することができるほか、社会人になって目上の人や取引先の人と話す際にも、話題に困らず会話を進めていくことができるでしょう

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キャリアアドバイザー

また、本1冊取っても読み手ごとに何を感じるかは違うはずです。自分がその本を読みどのように感じたのかをうまく言語化して伝えられれば、表現力や語彙力の豊かさをさらにアピールできるはずです。

落ち着いている

読書を比較的長い時間を費やしておこなう趣味です。そのため、必然的に長時間集中することになりますよね。これは、リラックスしていて落ち着いている人でなければなかなか続けられないものです。

そのため「趣味は読書」からは、落ち着きがありひとつの物事に長時間取り組むことが苦ではないという印象も感じることができます。社会人になってからも、ひとつひとつの仕事に対し集中して丁寧に取り組んでくれそうなイメージが持てるのではないでしょうか

感受性や共感力が高い

特に小説系を多く読む人の場合、物語のストーリーや登場人物に感情移入をし、気分が高揚したり思わず泣いてしまうという人もいるのではないでしょうか。ストーリーやキャラクターへの共感を伝えられれば、感受性の豊かさを伝えることもできます。

こういったスキルは仕事において直接は関係ないものの、ともに働く従業員や職場環境との相性が合うかという面で見られることが多いです。先ほどもお伝えした通り、学生の人柄は選考において重要なチェックポイントです。アットホームで周りとの連携や協力が必須の企業であれば、比較的重視されやすいかもしれませんね。

ストレス耐性がある

大学やアルバイトなどでどんなにつらいことやストレスがかかることがあっても、趣味に没頭することでリフレッシュができている人もいることでしょう。読書という趣味でうまくストレス発散ができていると伝えられると、ストレス耐性があることもアピールできます。

仕事をするうえで、楽しいことだけではなく大変なことやつらいことも多くあるはずです。特に入社してまもないころはなおさらでしょう。そのようなときに、仕事とプライベートとをきちんと切り替えストレスをうまく対処できていることがわかると、企業としても「仕事の大変さによる体調不良や早期離職の心配がない」と良いイメージを持つことができるでしょう

ストレス耐性をアピールしたい方はぜひこちらの記事も参考にしてみましょう。

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押さえておきたい大前提! 「趣味は読書」と言える基準は?

1ヶ月に読む本の冊数
文化庁「平成 30 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要
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就活生

読書が好きなんだけど、「趣味は読書だ」と自信を持って伝えてもいいのかな?

このように悩む学生もいるのではないでしょうか。実際に、どれくらいの数の本を読んでいれば「趣味は読書」といえるのか、少しわからないですよね。

文化庁が国語に関する意識の調査結果についてまとめた「国語に関する世論調査」によると約8割以上の人が月に1~2冊かそもそも本を読まないということがわかっています。一般的に、「月に3~4冊」ほど読んでいれば「読書が趣味」と言っても良いでしょう。およそ1週間に1冊程度読んでいる計算になりますね。反対に月に10冊だとやや信憑性に欠け、誇張していないか疑いを持たれかねませんので注意をしましょう。

ただし、趣味に当てられる時間がどれくらいかも加味することが大切です。たとえば、大学の授業やゼミ、アルバイトなどで忙しく、自分の時間が寝る前の数時間しか取れない人であれば、「月に2冊」の読書量でも「趣味は読書」といえるでしょう。

読んだ本の冊数だけでなく、趣味にかけられる時間の中でどれだけ読書に時間を費やしているのかも同様に大切です。そういった視点で「自分は読書が趣味といえるか」を考えてみてくださいね。

担当者の目に留まる! 履歴書に書く際のポイント

趣味を通じてアピールができることは理解できたと思いますが、実際に履歴書にはどのように書けば印象に残るのか悩みますよね。ここでは履歴書の趣味欄に「読書」と書く際に注意しなければならない点について解説します。

履歴書の趣味欄に「読書」と書く際のポイント
  • 結論から書く
  • 具体的な数字を盛り込む
  • 具体的なジャンルや作品名は書いてもOK
  • 好きな作家を書いてもOK

「結論から書く」はマストで、具体的な数字は可能ならば書きましょう。その後で触れている具体的なジャンルや作品名、好きな作家については、「より強力なアピールになる」と考えた際は積極的に盛り込みましょう。

必ず守りたい!結論から書く

読書について語る際は趣味になったきっかけや背景を説明したくなるもの。しかし、履歴書では先に端的に結論を伝えるようにしましょう。企業によっては担当者一人で何百枚もの履歴書を読んでいるケースもあり、結論が明確でないと最後まで読まれないこともあり得ます

そもそも履歴書の趣味欄は簡潔に書くことが前提となっているため、長々と説明する文章よりも端的に結論が書かれている方が良いです。端的に結論から書くことで企業の担当者は内容を把握しやすくなるため、印象に残ります。

自己PRでの効果的な書き出しはこちらの記事を参考にしてください。

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具体性がぐっと高まる! 数字を盛り込む

履歴書に趣味を書く時は具体的な数字を盛り込むようにしましょう。ただ単に趣味の欄に「読書」と記載するよりも、企業担当者にイメージを持ってもらえるようになります。

「月間〇〇冊読む」「〇年間継続して読書を続けている」のように具体的な数字を入れることで、あなたが読書に対してどのように向き合っているのかがよく伝わるようになるでしょう。また、何百人もの履歴書を目に通していると、具体的な数字があるとないとでは印象の残り方も異なってくるものです

具体的なジャンルや作品名を書いてもOK

具体的なジャンルや作品名を書くことで、あなた自身の人柄や好み、熱中する内容について企業担当者がイメージを持ちやすくなります。詳しくはこのあと解説していきますが、たとえば恋愛小説を好む人と自己啓発本が好きな人とでは、性格や人柄がまったく違うことが想像できませんか。

加えて、具体的な作品名を出すことによって自分の好みをダイレクトに伝えるだけでなく、企業担当者側が知っている作品であれば共感を得られやすくなるメリットもあります

好きな作家を書いてもOK

好きな作家がいる場合は履歴書に書くことも良いでしょう。好きな作家を書くことがプラスの要素とはなりにくいですが、履歴書をもとに面接をする際に話題になりやすいです。

履歴書に好きな作家が書かれている場合、面接官は「なぜその作家が好きなのか」「どういった考え方が共感できるのか」など深掘りをしてくる可能性が上がります。自分の熱中している趣味であれば熱く語ることができるのでアピールにつながりやすいといえるでしょう。

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読書で得た学びを簡潔に伝えよう

読書を趣味欄に記載するのであれば、読書から得た学びがどのように実生活で活かされたのかを端的にまとめてみるのはいかがでしょうか。例えば「ビジネス本」を読んだことにより、効率的に時間を使うことができるようになった、というようなお話をまとめてみるなどです。

上述した中で特に意識するべきことは、必ず「結論」から書くことです。悲しいお話かもしれませんが、採用担当者は皆さんが三日三晩かけて練りに練った履歴書をじっくり見る時間はありません。なぜならば一日に数百枚も履歴書をチェックしなければならないため一枚の向き合う時間は限られているのです。しかし、目を惹く履歴書であれば2分でも5分でも目を通してくれます。

「結論」から書いている履歴書であれば、採用担当者は学生が企業にマッチしているかしていないか即座に判断できます。結論から書いていないと、最悪の場合、マッチしているか判断できず不合格になってしまう可能性もあります。過去何千人もの履歴書を読んできましたが、結論から書いている学生はあまり多くないです。逆にいうと結論から書くことを意識するだけで、他の就活生と差別化することができます。是非実践してみてください。

趣味・特技欄のさらに詳しい書き方は以下の記事で紹介しています。

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これで完璧! 面接で魅力的に伝える4つのポイント

読書という趣味を面接の場で魅力的に伝えるためには、どのように伝えればよいでしょうか。紙に記入する履歴書と違って、面接では初対面の相手にわかりやすく伝えることが求められます。

ここからは、面接で趣味の読書を魅力的に伝えるためのポイントを4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

①好きな理由を明確に回答する

面接で趣味を聞かれた際に「読書」と回答するときには、必ず好きな理由を明確に回答するように心掛けましょう。読書を趣味と回答する就活生は多くいて一般的な回答ですが、「読書を好きになった理由」はそれぞれ異なり、そこが差別化できるポイントになります

「知識や教養を身につけたいから」「リラックスできるから」などと人によって理由はさまざまですが、読書を好きになった理由を明確に回答することが、あなた自身の人柄を示すことにつながるのです。

読書を好きになった背景を具体的なエピソードを交えて話すことで、あなたという人柄が見えてくるはずですよ。

②簡潔にわかりやすく伝える

趣味を伝える際に限った話ではありませんが、面接での質問に対する回答は簡潔にわかりやすく伝えるようにしましょう。面接では面接官とのコミュニケーションが重要になるため、長々と抽象的な話し方だと要点がわかりにくく、面接官に良い印象には映りません

そのため、趣味について回答する際は事前に要点をまとめて、相手に伝わるようにわかりやすく端的に回答することを心掛けましょう。また、つい話が長くなりがちという場合は、「PREP法」を意識して説明をすることをおすすめします。

「PREP法」とは

PREP法
PREP法で読書を伝える一例
  • 結論:初めに結論を述べる(趣味は読書)
  • 理由:次にその理由を述べる(読書が趣味の理由)
  • 具体例:理由を裏付ける具体例を示す(理由を説明するエピソード)
  • まとめ:最後にもう一度結論を述べる(だから、読書が趣味と結論付ける)

③読書で得た学びを伝えよう

趣味を読書と回答する際は、本の内容を述べるだけでなく必ず読書から「何を得て」「何を学んだ」のかを伝えるようにしましょう。面接の評価が高い人の共通点の1つに「自分の行動から学びを得たものを理解している」点があります。

趣味の読書から得た学びを伝えられると、面接官の「仕事も学ぶ姿勢を持って取り組んでくれそうだ」という印象につながりやすくなります。実際に読書から得られる学びはさまざまあり、どれも自分をアピールする材料になるはずです

読書で得られる学びの例
  • さまざまな価値観に触れられる
  • 論理的思考力を身につけられる
  • 新たな知識や教養を身につけられる
  • コミュニケーション力・文章力が向上する
  • 記憶力・情報処理能力が向上する
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キャリアアドバイザー

自分の悩みはどれに該当するでしょうか。面接に向けて整理していきましょう。

④想定される質問の回答を準備しておく

「あなたの趣味は?」と聞かれ、「読書です」と答えたからといって終わるわけではありません。面接官の質問には必ず意図があるので、どんどん深掘りをしていくのは当然と言えます。

趣味に対する質問をどんどんされたからと言って、回答に窮しているようでは印象は悪くなるでしょう。そういった事態をさけるためにも、あらかじめ趣味に対する想定質問を考え、回答を準備をして面接に臨むことをおすすめします。

趣味を深掘りされてもしっかりと回答することができれば、アピールにつなげていくことができるでしょう。

持田 伊織

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楽しさの源泉を伝えるようにしよう

なぜ読書をするのかととっさに聞かれた場合、単純に「楽しいから」と思う人がほとんどだと思います。そこで考えてほしいのが「なぜ楽しいと思うのか?」ということです。

楽しいと感じる理由はその人の人間性や価値観にもつながるので、趣味を読書と伝える際には、読書がなぜ楽しいのかという点も伝えましょう。また読書によって役に立った瞬間なども入れるとさらに仕事においても活躍できるイメージが面接官に伝わります。

例:「自分を客観視できるため、読書が好きです。どうしても同じ価値観を持った人と気が合い一緒に行動をすることが多くありますが、本を読むことによってまったく異なる視点を得られます。実際にゼミの発表でアイディアが浮かばなかったときに『この人だったらどうするか』ということを基準に考えた結果周りに思い浮かばないアイディアをだすこともできました」

ジャンル別に紹介! それぞれの本から感じられる印象

先ほど、趣味で読書をアピールする際には具体的なジャンルや作品名を挙げても良いとお伝えしました。とはいえ、自分の好きな本のジャンルを正直に伝えて好印象につながるか不安な人もいることでしょう。ここからはそれぞれのジャンルから感じられる印象や注意点について紹介します。

小説

企業が持つ印象
  • 感性や感受性の高さ
  • 空想力の高さ

小説と一口に言っても、ミステリーや恋愛小説などさまざまなジャンルの小説があります。そのため、どの本よりも人柄が見えやすいジャンルといえるでしょう。面接で話す際は、小説のどんな点に魅力を感じ、おもしろいと感じているのかを伝えるようにしましょう。

フィクションが多い小説というジャンルでは、文字からその状況を想像し自分の頭の中でイメージをふくらませることも多いはずです。空想力の高さも伝えられるのではないでしょうか。

ビジネス書・自己啓発本

企業が持つ印象
  • 勉強好き
  • 向上心がある

小説は娯楽的要素が強く、リラックスして楽しむものですが、ビジネス書や自己啓発本はインプットの要素が強く、どちらかというと学びの目的で読む人も多いのではないでしょうか。そのため、向上心や成長意欲が高い印象を感じることができます。また、就活に活かせるような知識やマナー、また志望業界や職種・社長や創業者にかかわる本であれば、その企業への熱意や意欲も感じられることでしょう。

ただし、「趣味」として積極的には選びづらい印象のジャンルでもあります。どうしてビジネス書や自己啓発本を読むようになったのか、そのきっかけをきちんと話せると納得感も増しますね。

専門書

企業が持つ印象
  • 探求心がある
  • 熱中しやすい

特に業務とは関係のない専門書であっても、専門的知識が必要となる企業においてはひとつの物事に没頭し追いかける姿勢は高く評価されるでしょう。ジャンルに加えて、読破した冊数やそこから得た知識についても触れられるとさらに好印象ですね。

ただし、本について深掘りをされた際は、誰にでもわかる言葉でわかりやすく説明することを心掛けてください。専門性や深い知識はそれだけで大きな武器ですが、反面その分野に精通していない人にはわかりづらい話になってしまいます。視野の狭さを感じられてしまう恐れもあるので注意しましょう。

流行・ベストセラー

企業が持つ印象
  • 情報収集力が高い
  • 好奇心旺盛

流行りの本やベストセラーを読む人は、流行や最近のニュースによく目を通す情報感度が高い人だと感じられるでしょう。情報収集が肝を握る業界や職種では特に刺さるジャンルかもしれません。また、特定のジャンルにこだわらず幅広く本を読む人という印象も感じられるため、気になったものには積極的にチャレンジしてみる好奇心旺盛さも感じられるでしょう

ただし、「ベストセラーを読むのが好き」だけでは理由として少し説得力に欠けてしまいます。なぜベストセラーを追いかけるようになったのか、その理由まで深掘りして準備しておくと良いでしょう。

【例文6つ】「趣味は読書」の答え方

ここからは、趣味は読書だと答える際の例文を紹介していきます。エントリーシート(ES)・面接別で答え方をそれぞれ開設するので、ぜひ参考にしてみてください。

ES

ESで趣味を記載できる欄はかなり小さいことが多いです。そのため、長々と書き連ねることはできませんし、かといって読書は多くの学生が選びやすい趣味であるため、差別化も必須です

「読書が趣味」で終わらせるのではなく、補足説明を一言付け加えましょう。それだけで、その学生が読書をどのように捉えて楽しんでいるのかが見えやすくなります。

例文①

例文

趣味:読書
小学校の読書感想文の宿題がきっかけで、毎週1冊は本を読むことを習慣にしてきました。私の強みであるひとつのことに集中し、継続的に取り組めるスキルはこの読書経験から得られたと考えています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

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キャリアアドバイザー

趣味から継続力の自己PRにつながっています。初めは受動的だった読書に対し、能動的に取り組み強みまで得たことがよくわかる文章ですね。

例文②

例文

趣味:読書
特にミステリーものを好みます。話の中からヒントを拾い、自分で組み立てた推理と話の結果が合っていたときは非常にうれしくなります。

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キャリアアドバイザー

好きなジャンルだけでなく、読書に対する取り組みについても詳細に伝えられているのが良いですね。頭の回転が良い人という印象につながりやすいです。

例文③

例文

趣味:読書
親の影響で本を読むようになりました。現在は大学やアルバイトなどで読書に費やす時間が減ったものの、1週間に1冊は読破するようにしています。

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キャリアアドバイザー

本を読む頻度をきちんと伝えられており、読書家な印象が強く残りますね。1週間に1冊読み切るための工夫などを面接で具体的に伝えられるとさらに良いでしょう。

面接

面接では、ESの内容を深掘りしてさらに具体的に答えることが求められます。先ほど説明した面接時のポイントを参考に、簡潔かつ具体的に話を膨らませて人柄を強く伝えましょう。

例文①

例文

私の趣味は読書です。もともと漫画を読むことが多かったのですが、小学校の読書感想文の宿題がきっかけで、小説の楽しさに気付きました。

それ以来毎週本を読むことを習慣にしており、中学生の頃は学校で一番本を借りた生徒として表彰されたことがあります。現在は以前ほど多くの本を読むことは難しくなりましたが、毎週1冊は本を読むことを欠かさず続けています。この読書の習慣からは、継続して物事に取り組む力が鍛えられたと感じています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

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キャリアアドバイザー

具体的なエピソードも用いて、読書が趣味ということに説得力が生まれています。また自己PRとつなげられた内容にもなっており、強みに一貫性が生まれていますね。

例文②

例文

私の趣味は読書で、特にミステリーものを好んでいます。昔から物事に対し「なぜ?」と感じることが多く、ミステリーは一つの物語の中でその「なぜ?」が気持ちよく解決しすっきりするところが心地よいと感じています。

以前はただ読むだけでしたが、最近は話の中からヒントを拾い、解決前に自分で推理を組み立て、その推理と結論が合っているか確かめるという楽しみ方もするようになってきました。自分の推理と話の結果が合っていたときは非常にうれしくなると同時に気持ち良いです。つらいこと、大変なことがあって、本を読むことで気持ちがすっきりし、ストレスやイライラの解消につながっています。

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キャリアアドバイザー

そのジャンルが好きな理由もきちんと示せておりわかりやすいですね。また自分でストレスのコントロールができていることもわかるため、入社後も仕事に支障が出ないよう取り組めるイメージが持てます。

例文③

例文

私の趣味は読書です。もともと本好きだった親の影響で本を読むようになり、それ以来本を読むのが好きになりました。現在は大学やアルバイトなどで読書に費やす時間が減ったものの、電車の移動時間などのスキマ時間を利用して1週間に1冊は読破するようにしています。

スキマ時間を利用することで、時間を有効に活用することができるようになってきました。また、頑張ったあとのご褒美ともなっているので、授業やアルバイトなどを頑張るモチベーションにもつながっています。

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キャリアアドバイザー

1週間に1冊本を読み切る工夫について触れられているのがわかりやすくてとても良いですね。読書が自分にとって良い影響をもたらしていることもわかり、非常に好印象が持てます。

面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

そこで、活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でも実際に聞かれたような質問とその答え方が一目でわかります

どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!

事前に準備しておこう! 想定質問と回答例

読書が趣味ということを面接でアピール材料にするためには、趣味に対する想定質問を考え、その回答を準備しておくことが大切です。想定質問の回答を準備する時に、読書という趣味から自分自身の人柄や志向・個性をどのように伝えられるか、という視点で準備をすると良いでしょう。

想定される質問と回答例を紹介しますので、参考にしてみてください。

①読書が好きな理由は何ですか?

もっともよくあるのが「なぜ読書が好きなんですか?」という質問です。なぜ読書が趣味になったのかを掘り下げる質問で、理由を聞くことで本当にあなたが読書が趣味なのかを確かめる意味合いがあります。

ここでうまく答えられない場合、「読書が趣味」ということに信憑性を持たすことが難しくなるため、好きな理由は必ず事前に準備しておくようにしましょう。

読書が好きな理由は「知識が身に付く」「視野が広がる」「新たな価値観に出会う」など人それぞれ異なり、正解はありません。そのため、好きな理由は思っていることを素直に述べればあなたの人柄が伝わるのでよいですが、伝える際はPREP法を意識して簡潔にわかりやすく答えるようにしましょう。

回答例文

読書が好きな理由は本を読むことによって、自分の知らない知識に出会い、新たな価値観を知ることができるからです。

たとえば、ビジネス書を読むことによって自分では知ることのできなかった考え方を知ることができ、偉人伝を読むことで過去の成功者の価値観と自分の価値観との差に気づかされます。

このように、本を読むことで普段の生活では得られない知識や価値観を身につけることができるため、私は読書が好きです。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

②どういった本を読むことが多いですか?

「どういった本を読むことが多いですか?」もよくある質問の一つ。これは好きな本のジャンルを掘り下げる質問で、好きな本のジャンルを確認することでどのような志向・個性を持っているのかを確認しています。

答える際に「評価されるジャンルはあるの?」と疑問を持つかもしれませんが、結論から言うと熱意を持って説明できるジャンルであれば何でも問題ありません。「ビジネス書や自己啓発書でないといけないのでは」と読みもしないジャンルにも関わらず、無理して答えようとするときっとどこかでボロが出てしまいます。

好きな本のジャンルを確認することでどのような志向・個性があるかを確認する側面はありますが、大事なのは自分が熱中しているジャンルを自分の言葉で説明することなので、熱意を持って説明ができるジャンルを話しましょう

回答例文

私がよく読む本は小説です。その中でもミステリー小説をよく読みます。なぜミステリー小説を読むことが多いかというと、物語の今後の展開を予想して結末を推察しながら読むことで自分の推察が合っているのかを確認することができるからです。

予想が合っていても外れていても、限られた情報をもとに結果を予想するプロセスに面白味を感じているので、ミステリー小説を一番多く読んでいます。

③なぜその本が好きなんですか?

想定質問の3つ目は、「なぜその本が好きなんですか?」という質問です。これは好きな本の種類をさらに掘り下げる質問で、好きな本の種類を確認することであなたの人柄や好みを確認しています

この質問に対しては素直に自分の好きな本と、好きになった理由を答えるようにしましょう。その本を好きになった理由を伝えることで、面接官はあなたがどのような考え方をするのか、どのような本を好む人物なのかを知ることができます。

そのため、その本を好きな理由を述べるときは自分の人柄が伝わるように工夫して答えるようにしましょう。

回答例文

私がその本を好きな理由はその本に書かれていることが実践的に役立つ内容だからです。その本は多忙のなかで効率的に仕事を行うことの重要性、具体的な実践方法などを解説しています。

具体的に、私は授業・部活・アルバイトをする中で時間に追われ、全てが中途半端になっていましたが、実際にその本を読んでからは効率的に物事を進めていけるようになり、3つとも納得のいく形の取り組みができるようになりました。

④どんなシーンや言葉が心に残っていますか?

想定質問の4つ目は、「どんなシーンや言葉が心に残っていますか?」という質問です。これは本のなかで印象に残っているシーンや言葉を聞くことで、あなたが共感を持つことはどのようなことか、どのような感受性を持っているのかを確認しています

この質問に対しての回答はあまり難しく考える必要はなく、自分が印象に残っているシーンや言葉を素直に伝えるようにしましょう。また、なぜそのシーンや言葉が心に残っているのかの理由も必ず伝えることを忘れないでください。

面接官はその理由からあなたの性格や志向を把握しようとするので、理由をわかりやすくしっかりと伝えることが重要です。

回答例文

私が読んだ本の中で印象に残っている言葉はジョージ・S・クレイソンが書いた『バビロンの大富豪』のなかに出てくる「行動があなたを成功へと導いてくれる」という言葉です。

これはいくら知識があっても行動するとしないとでは大きな差が生まれるということを言っている言葉で、この本に書かれているお金に関することに関わらず行動こそが自分の人生を大きく動かしていくと感じました。この言葉に出会った以降は、考えるだけでなく実際に行動に移すように心掛けています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」

⑤最近読んでいる本はありますか?

想定質問の5つ目は、「最近読んでいる本はありますか?」という質問です。これは最近読んでいる本を聞くことで、面接官はあなたの最近の関心事や普段から本を読む習慣が本当にあるのかを確認しています。

この質問に対する回答は素直に最近読んだ本を答えるようにしましょう。また、ここ1ヵ月以内で読んでいないとしても直近で読んだ本を回答すれば問題ありません。間違っても「最近は忙しいので本を読んでいません」と回答したり、読んでもいない本を読んだと嘘をついたりするのは止めましょう。

就活をする上で必要な業界の知識やマナー系の本や、働き方に関する本だと真面目な印象を与えるのでおすすめです。回答をする際には最近読んだ本を紹介し、読んだきっかけ、どのような本か、そこから得たもの、問流れで説明するとわかりやすいでしょう。

回答例文

私が最近読んだ本はグレッグ マキューンが書いた『エッセンシャル思考』という本です。私は普段から物事の本質を見極める力を養いたいと考えており、この本を読みました。

この本は「99%の無駄を捨て1%に集中する」「スキルやコツに頼らず、やることとやらないことを見極める必要がある」という仕事の本質を追求する大事さを解説しています。この本によって、物事を取り組む前に「自分のやるべきこと」「そうでないこと」を意識して行動するようになりました。

最近読んだ本について答える際は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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⑥読書で得た学びは何ですか

想定質問の6つ目は、「読書で得た学びはなんですか?」という質問です。これは読書を通じてどのような学びを得ているかを掘り下げる質問で、趣味を趣味だけに留めずにしっかりと学びに変える姿勢を持っているかを確認しています。

読書から得た学びを伝えることは、面接官に対してあなたの姿勢や人柄をアピールする絶好のチャンスですのでしっかりと回答するための準備をしておきましょう。趣味に限らずですが、自分の取り組んでいることに対して自己満足で終わるのではなく、きちんと学びに変える姿勢は高評価に繋がるので覚えておきましょう。

回答例文

私が読書を通じて得た学び多様な価値観を認める重要性です。読書が趣味になる前までは、持っている知識や情報が少ないために「自分の考え方」と違う人と付き合うのは避けていました。

しかし、読書を通じて様々な情報や価値観に触れることにより「自分の考えだけが正解ではない」ということに気づくことができました。それ以来、大勢の集団で物事を進める場合でも価値観の違いを「差」として捉えるのではなく「多様性」として捉えて協力しながら進めることができるようになりました。

読書が趣味と答えるときのNGポイント

読書が趣味と答えるときのNGポイント

「読書が趣味」ということをアピール材料にするべく、工夫する例文を紹介しましたが、面接で読書が趣味と答える際に気をつけなければならない点があります。面接での答え方を間違ってしまうと一気に印象を悪くするので、注意しましょう。

読書が趣味と答える際には次の4つのNGポイントに注意してください。

理由が「特にやることがないから」などネガティブ

読書が趣味と答えて理由を尋ねられた際に「特にやることがないから」などとネガティブな理由を答えるのは絶対に止めましょう。実際にあなたには趣味と呼べる趣味はないのかもしれません。

ただ、そうだからといって「特にやることがないから、敢えて言うなら読書」という回答では、投げやりな回答で消去法的な印象を与えてしまうことになります。企業担当者側からすれば、ポジティブな理由が聞きたいにも関わらず、ネガティブな理由の回答だと面接の評価はきっと下がってしまうでしょう。

読書が好きな理由を尋ねられたい際は、ネガティブな理由は避けてポジティブな回答を心掛けるようにしましょう。

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深掘りされてもうまく答えられない

面接で「趣味は何ですか?」と尋ねられて回答をすると必ず、それに対する深掘りをされることになります。読書の場合だと「好きな理由」「好きなジャンル」「読書から得た学び」「最近呼んだ本は」などと様々な質問をされるでしょう。

面接官は趣味を通して把握できるあなたの人柄や志向・個性を知りたいと考えているので、様々な角度から深堀をしようとします。そのため、深掘り質問をされたのにも関わらずうまく答えられない場合は、面接官からするとあなたの人柄や志向・個性を掴むことができないため、評価を下げてしまうでしょう

深掘りされた際にきちんと答えれるように趣味に対する想定質問を準備しておきましょう。

好きなジャンルや本が特にない

読書が趣味と回答すると「好きなジャンルは何ですか?」「好きな本は何ですか?」と質問されることがよくあります。その際に「特にありません」と回答するのは絶対に避けましょう。

読書が趣味と答えているのにも関わらず、好きなジャンルや好きな本がないというのは「本当に読書が趣味なの?」と根本から疑いを持たれかねません。また、深掘り質問に対して「特にありません」と回答してしまうと、あなたの人柄や志向・個性を伝えることができず何もアピールに繋がりません

読書を趣味と言うのであれば最低限、自分の好きなジャンルや本は回答できるようにしておきましょう。

好きなジャンルに漫画を選ぶ

娯楽的要素が強い漫画ですが、自分の人生に大きな影響を与えたり、つらいときの心の支えになったりしたという人もいることでしょう。しかし、基本的に漫画は読書の中に含まれていないと感じられることが多いため、漫画は選ばないことが無難です。社風や企業の雰囲気によりますが、堅い印象のある企業では逆にマイナスに響いてしまう可能性もあります

どうしても趣味が読書で漫画を伝えたい場合は、どのような教訓を得たのか、自分にどんな良い影響をもたらしたのかなど、より学びを意識した内容をアピールするようにしてください。

趣味は読書で強力にアピールする準備をしよう

「読書が趣味ではアピールに弱いのでは?」と不安になるかもしれませんが、面接に向けた準備次第では強力なアピール材料になります。面接においては趣味の内容が重要なのではなく、その趣味から自分の人柄や志向・個性をどのように伝えていくかです。

そのため、読書という趣味を通してどうすれば自分自身をしっかりと理解してもらい、アピールに繋がるのかを今回紹介した方法を参考にして考えるようにしましょう。

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