目次
- 新卒でベンチャーに就職する際は実態を把握したうえで自分との適性を見極めよう
- ベンチャー企業とは?
- 新しいサービスやビジネスをしようとしている会社
- ベンチャー企業と中小企業との違い
- ベンチャー企業とスタートアップ企業の違い
- ベンチャー企業に新卒で入社する3つのメリット
- 視点①給与待遇や福利厚生
- 視点②働き方
- 視点③成長やキャリア
- ベンチャー企業に新卒で入社する4つのデメリット
- 視点①給与や福利厚生
- 視点②働き方
- 視点③教育体制
- 視点④将来の安定性
- ベンチャー企業への新卒入社に向いている人
- 好奇心旺盛でチャレンジ好きな人
- 何よりも仕事へのやりがいを重視する人
- 将来的に起業や独立を考えている人
- 20代〜30代でガッツリ稼ぎたい人
- 安定よりも挑戦を楽しみたい人
- 裁量を持って自由に働きたい人
- ベンチャー企業への新卒入社に向いていない人
- 主体的に動くことが苦手な人
- 挑戦より安定を求める人
- ここに着目! 新卒で入社すべきベンチャー企業を見極める3つのポイント
- ①企業規模に適した採用人数か
- ②高額な給与で気を引こうとしていないか
- ③実績が数値で示されているか
- 優良ベンチャー企業に新卒入社するためのコツ
- 企業研究を入念におこなう
- ベンチャー企業向けの就活サイトに登録する
- 新卒におすすめの優良ベンチャー企業5選
- LINE
- メルカリ
- アンカー
- スマートニュース株式会社
- ビズリーチ
- 新卒でベンチャーを目指すなら適性の理解から! 自分軸を持って企業選びをしよう
新卒でベンチャーに就職する際は実態を把握したうえで自分との適性を見極めよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく
「新卒でベンチャー企業を目指すのは問題ないでしょうか?」
「新卒で入社すべきベンチャー企業を見極める方法を教えてください。」
といった質問や相談を受けます。
ベンチャー企業に興味があるけれど、新卒で入社して大丈夫なのか不安な人もいるでしょう。また、自分にベンチャー企業に適性があるのか知りたい人もいますよね。
ベンチャー企業は独自の特徴があるため、イメージだけで決めつけずにしっかりと実態を把握してから自分に合うかどうかを見極めることが重要です。
この記事では、まずベンチャー企業の基礎概要を説明したうえで、メリットやデメリット、適性がある人の特徴を解説しています。後半では新卒で入社する際の見極めポイントやおすすめのベンチャー企業も紹介するので、自分だったらどういうベンチャー企業に入社するのが良いかを考えながら読み進めてみてくださいね。
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ベンチャー企業とは?
近年ベンチャーという言葉を耳にする機会が多くなるにつれて、新卒でベンチャー企業への就職を考える学生も増えてきています。しかし、ベンチャー企業とはどんな企業かを正確に答えられる学生はそこまで多くないでしょう。
就職する際に就職先のことを知らなければ誤ったキャリア選択をしてしまう可能性が高くなり、ベンチャー企業の場合はその傾向がより顕著になります。そのためベンチャー企業を目指す際には、まずベンチャー企業とは何かを知るところから始めましょう。
ベンチャー企業についてはこちらで詳しく解説しています。
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新しいサービスやビジネスをしようとしている会社
ベンチャー企業とは革新的なアイデアや技術を用いて新しいサービスやビジネスを展開する会社のことを指します。
ベンチャー企業として認定される明確な定義はなく、新興企業を指す言葉として用いられることもあり、使用範囲が曖昧であることから「中小企業」や「スタートアップ企業」など他の用語と混同されていることも少なくありません。
以下ではそれらの用語とベンチャー企業を比較解説することでベンチャー企業とは何かをより詳しく見ていきましょう。
ベンチャー企業と中小企業との違い
中小企業とは企業の規模を表す用語であり、中小企業基本法において定められている分類上の企業の名称です。ベンチャー企業の規模はほとんどが小規模から中規模のものであることから「ベンチャー企業=中小企業」であると考えられがちですが、両者は定義の仕方が異なるためまったく同じものではありません。
たとえば中小企業といえるベンチャー企業は数多くありますが、すべての中小企業が新しいサービスやビジネスを展開しているわけではないので、必ずしもベンチャー企業とは言えないというわけです。
新卒にはベンチャー企業と中小企業のどちらがおすすめ?
新卒でベンチャー企業と中小企業のどちらを選べば良いかは一概には判断できません。しかし、ベンチャー企業に就職すれば、その性質上、新たなサービスやビジネスを展開していくことになるので、ベンチャー企業以外の中小企業よりも不安定になり、個人に任される裁量権も大きくなります。
キャリア
アドバイザー
ベンチャー企業とスタートアップ企業の違い
ベンチャー企業とスタートアップ企業はリンクしている部分があるのでよく混同されます。スタートアップ企業とはベンチャー企業をより細分化した際の名称で、既存のビジネスではなく、新規のビジネスモデルをもとに短期間で成長する企業のことを言います。
企業という名称ではあるものの、法人である必要はなく、組織形態にあっても明確な定義はありません。
スタートアップ企業についてもっと知りたい方はこちらも合わせて参考にしてみてくださいね。
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ベンチャー企業に新卒で入社する3つのメリット
就活生
仕組みはわかったけど実際に入社してどんなメリットがあるんですか?
キャリア
アドバイザー
そこは気になるところですよね! 今から説明しますね。
ベンチャー企業への就職はハードルが高く感じるかもしれませんが、その分就職するとたくさんのメリットを得られます。ここからはベンチャー企業だからこそ得られるメリットを「給与待遇や福利厚生」「働き方」「成長やキャリア」の3つの側面から明らかにしていきます。
視点①給与待遇や福利厚生
一般的にベンチャー企業の給与待遇や福利厚生は大企業などと比べると決して恵まれているとは言えません。企業の規模も小さいことが多いので、業績によってはかなり不安定になることもあるでしょう。
しかしベンチャー企業に就職すると他の企業にはない恩恵を受けることもできます。
- ストックオプションがもらえる可能性がある
- シエスタ制度などユニークな福利厚生も
ストックオプションがもらえる可能性がある
- 企業の従業員が自社の株式を購入できる権利
ストックオプションがメリットといえる理由は、企業が成長して企業価値が高まると株価が上昇するので、売却することで大量の資産を形成することが可能だからです。
一般的な企業では自分が頑張ったことで企業の業績を伸ばしたとしても、その恩恵がそのまま返ってくるとは限りません。労力と賃金のつり合いが取れていないことで割に合わないと感じることも多いでしょう。
しかし、ベンチャー企業ではストックオプションの制度があることで、自分が頑張って働き企業が成長すれば、それにともなった利益を享受することができるのです。
シエスタ制度などユニークな福利厚生も
ベンチャー企業ではシエスタ制度を導入しているところもあります。シエスタ制度とは午後に通常よりも長い時間休憩を取ることで午後の勤務の生産性を向上させようとする制度のことです。
休憩時間内であれば仮眠でも運動でも各々好きなことに取り組めるので、ストレス発散やリラックス効果を得ることができ、仕事だけでなくプライベートの充実にも好影響を与えることができます。
このようなユニークな制度を取り入れられるのも、新しいことに手を出すことに躊躇がないベンチャー企業ならではの強みといえるでしょう。
ユニークな福利厚生例はこちらも参考にしてみてください。
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視点②働き方
続いてはベンチャー企業の働き方におけるメリットを紹介します。主なメリットは以下の3つです。
- 業務の幅が広い
- 成果次第では自由に働ける
- 経営者との距離が近く「経営」を直で学べる
働き方はキャリア選択において非常に重要であり、就職後に後悔しやすい要素でもあります。以下の説明を参考にすることで、ベンチャー企業の働き方のイメージを持てるようにしましょう。
業務の幅が広い
ベンチャー企業はそのおおよそが少人数の社員による小規模のものなので、個人の裁量権が大きく1人当たりの業務の幅が格段に広いのが特徴です。
一般企業の場合は社内制度が確立しており担当する部署や業務が固定されてしまうので、短期間にさまざまな仕事を経験することは難しいでしょう。
しかし、ベンチャー企業は社員の担当業務が割り振られていることはなく、「気づいた人がやる」といった方針であることが多いので、積極的に行動すればそれだけ幅広い業務に携われるのです。
成果次第では自由に働ける
ベンチャー企業は成果主義なので、自分のやりたい分野で成果を上げれば、その分野を任せてもらえることも多くあります。そういった意味では一般企業よりも働くうえでの自由度が高いといえるでしょう。
「やりたいこととは違う部署に回されてしまった」といったように業務が制限されにくいので、やりたいことに自由に取り組むことができます。
経営者との距離が近く「経営」を直で学べる
大企業であれば一般社員が経営者と顔を合わせる機会はほとんどありませんが、ベンチャー企業は社員が少ないことから経営者との距離が近いというメリットがあります。
経営陣と日常的に意見交換ができるような企業もあるため、現場における末端の仕事だけでなく、企業の中枢を担う業務にも携わることができます。
経営者と一緒に仕事をすると企業全体としての動向や各業務の重要性などを俯瞰してみることが可能で、運営側の視野を得ることができるようになります。机上ではなく実践において直に経営スキルを学べるのは、新卒者の今後のキャリアにとって大きなメリットとなるでしょう。
視点③成長やキャリア
新卒でベンチャー企業に入るメリットは成長やキャリアの視点からも述べることができます。具体的には以下のようなメリットが挙げられます。
- 短期間で成長を実感できる
- 年齢に関係なく実力があれば評価される
このようにベンチャー企業は一般企業よりも成長が速く、能力を評価されやすいといった利点があります。就活においては就職先で自分を成長させたい、能力・スキルを向上させたいと考えることも多いと思います。
以下の説明を参考にすることで、ベンチャー企業でどのような成長ができるのかを理解しておきましょう。
短期間で成長を実感できる
ベンチャー企業では幅広い業務に取り組めることは前述したとおりですが、複数の業務に一度に取り組めるというのはそれだけ自分の成長を促してくれることを意味します。
決められた業務を遂行する一般企業に比べると、自分で思考を繰り返すことで業務に当たれるベンチャー企業の方が能力値の成長速度は著しく速いといえるでしょう。
成長を実感できれば仕事に取り組むモチベーションにもなり、さらなる成長のきっかけを生む好循環を作り出すこともできます。
年齢に関係なく実力があれば評価される
ベンチャー企業では年齢に関係なく実力を正当に評価してくれます。一般企業では年功序列を取っているところが多く、勤続年数により昇進がなされ、より大きな裁量権が得られるため、実力があってもそれを形として評価されにくい環境といえます。
しかし、ベンチャー企業では社員数が多くないことや古くからの慣習などにも縛られない特徴を持つため、年齢に関係なく実力があれば正当な評価が下され短期間で昇進や高給が期待できます。
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成果を上げればその見返りが形として表れるので、ベンチャー企業は頑張ったことが評価される平等な環境であるといえるでしょう。
大企業に向いていない人はベンチャー企業に向いている可能性があります。大企業に向いていない人の特徴についてこちらの記事で解説していますので、併せて読んで理解を深めてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
ベンチャー企業の中には、1つの事業だけでなく複数の事業へ挑戦することもあります。そのため、新しいビジネスの立ち上げにかかわることができますよ。ビジネスの立ち上げ経験をしている人は少ないため、転職をするときにも市場価値が高い経験として高く評価されます。転職だけでなく将来的に独立や起業をすることに興味がある人は、事業の立ち上げ経験はそのまま活かすこともできますね。
また、ベンチャー企業がチャレンジする事業は、大手が参入していない新しい領域のことも多いです。そのような業界としても新しいことにチャレンジできる可能性があるため、誰もやったことがないことに挑戦したい人は大きなメリットを感じられますよ。
ベンチャー企業に新卒で入社する4つのデメリット
ここまで見てきたようにベンチャー企業には他の企業では享受できないメリットがたくさんありますが、新卒の就職先として向かないという意見もあります。その理由はメリットがある反面、デメリットも多く存在するからです。
ベンチャー企業を目指すのであれば、ベンチャー企業のメリットだけでなくデメリットも考慮したうえで就職するか否か判断するようにしましょう。
以下ではベンチャー企業のデメリットを「給与や福利厚生」「働き方」「教育体制」「将来の安定性」の4つの視点から解説していきます。
視点①給与や福利厚生
ベンチャー企業には前述したストックオプションやシエスタ制度をはじめ、従業員にとってメリットといえるシステムがありますが、実はデメリットとも言える側面もあります。それは基本的に給与や福利厚生などの待遇面が一般企業よりも悪い傾向にあるということです。
業界大手のような業績が安定している企業では従業員に対する待遇が手厚くなっていますが、資金力がないベンチャー企業ではそこの部分が思ったよりも整っていないことがあります。
給料や福利厚生など待遇面で不満を感じる可能性がある
まずは給与面ですが、一般企業と比べるとベンチャー企業の給料は安い傾向にあります。仕事で成果を上げたり企業の業績が伸びたりすれば一般企業よりも高い給料になることはありますが、少なくとも入社当初は他企業に比べて給料が低いことが多いと覚えておきましょう。
また、福利厚生ですが、近年人材確保のために福利厚生を充実させているベンチャー企業もあります。しかし、退職金制度や保険制度などが依然整っていないベンチャー企業も少なくないので、待遇面に対する不満もよく起こることが予想されます。
福利厚生が充実している企業で働くメリットはこちらで詳しく解説しています。
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視点②働き方
ベンチャー企業は働き方においても以下のようなデメリットを抱えています。
- 労働時間が長くなることがある
- いきなり責任重大な仕事を任されることもある
いずれもベンチャー企業にはよくある事例であり、仕事にやりがいを求めていない人にとっては致命的なデメリットとなるでしょう。
労働時間が長くなることがある
ベンチャー企業は発展途上の企業であるうえに社員数が少ないため、社員一人当たりの仕事量が増え、オーバーワークになってしまうことがあります。残業時間が増える、休日出勤が多くなるなど一般企業よりも労働時間が長くなってしまうのはよく耳にすることです。
すべてのベンチャー企業において労働時間が長いとは言えませんが、ワークライフバランスへの配慮が薄い傾向にあるベンチャー企業では、仕事へのやりがいよりもプライベートを充実させたい人にとって特に働きにくいと感じやすいでしょう。
いきなり責任重大な仕事を任されることもある
ベンチャー企業のメリットとして若いうちから大きな裁量権を得られるという点を説明しましたが、このメリットは裏を返すと、いきなり責任重大な仕事を任せられるということにもなります。
ベンチャー企業では入社後に即戦力としての活躍が求められ、場合によってはマルチタスクをこなしていく必要があるので、少ないアドバイスで要領よく仕事を覚えていかなければなりません。そのため、ゆっくり自分のペースでレベルアップすることで業務の幅を広げていきたい人にとっては厳しい一面であるといえるでしょう。
視点③教育体制
ベンチャー企業における3つ目のデメリットは教育体制です。ベンチャー企業は一般企業に比べて教育体制が整っていない傾向にあります。なぜなら、ベンチャー企業は企業創設からそれほど年数が経っておらず、まだ教育体制は構築段階であり確立されていないからです。
業績が不安定で資金力がないことや社員が少なく教育に手を回すだけの人的資源が不足していることなども教育体制が充実していない一因といえるでしょう。
研修制度が充実していないことが多い
研修制度が充実していないことは新卒でベンチャー企業に就職するハードルを上げてしまう1つの要因でしょう。大企業などでは入社後すぐに大規模な研修からスタートすることが多いですが、ベンチャー企業では研修自体がないところも少なくありません。
研修という形ではなく実務での先輩からのアドバイスなどを参考にノウハウを学ばなければならないので、主体的に仕事に取り組むことができないと活躍は難しいでしょう。
視点④将来の安定性
ベンチャー企業の最後のデメリットとして挙げられるのは将来の安定性に関してです。
ベンチャー企業は新たなビジネスモデルなどにより未知の領域を開拓していく側面を有するがゆえに、成長段階であったり発展途上だったりする企業は非常に多く見られます。
また、大企業などに比べるとそもそも資本が小さく経営基盤が安定しないことに加え、新規事業が軌道に乗るかどうか不明瞭であることを踏まえると、将来的な安定性に関して楽観視できない特徴を持っています。
経営が不安定で安心できない
経営が不安定であるということは極端な話、いつ倒産してもおかしくないということです。既存のビジネスを参考にすることでリスクを最小限に抑えることは可能ですが、経営が上手くいかなくなれば倒産してしまう可能性もゼロではありません。
入社時に業績が伸びていても、それが一時的なものであれば給与も安定せず失業のリスクもともなうので、経営が不安定で安心できないのはベンチャー企業の大きなデメリットであるといえるでしょう。
ベンチャー企業への新卒入社に向いている人
ベンチャー企業に興味はあるけど自分ははたして向いているのか迷ってしまうことがあるのではないでしょうか。ベンチャー企業は一般企業とは社風や経営方針、業務内容などにおいて毛色が異なるため、ベンチャー企業に就職しても「自分には合っていなかった」といった理由で職場を去る人も少なくありません。
したがってベンチャー企業に興味があるのであれば、自分がその場でやっていけるのかを慎重に考える必要があります。
新卒でキャリア選択を誤ってしまうと自信を失くしてしまったり、路頭に迷ってしまったりする可能性もあるので、以下の説明を参考にすることでベンチャー企業が自分向きであるかどうかを必ずチェックしておきましょう。
好奇心旺盛でチャレンジ好きな人
ベンチャー企業は新しいビジネスやサービスを扱うので、好奇心旺盛でチャレンジ好きな人が向いているといえます。
ベンチャー企業では一般企業に比べてさまざまな仕事をする機会が多くあるため、決まった業務のみを淡々とこなしたい人にとっては仕事が苦しくなることが想定されます。
好奇心やチャレンジ精神があればどんな仕事であっても楽しむことができ、仮に企業の方針転換により前日までの業務内容が大きな変更をともなったとしても、抵抗なく気持ちを切り替えて新たな仕事に取りかかることができるでしょう。
好奇心旺盛をアピールするコツはこちらで解説しています。
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何よりも仕事へのやりがいを重視する人
ベンチャー企業は成長段階であり経営が安定しないケースが多いことから、普段の仕事が激務になりがちです。労働時間が長くなることでプライベートの時間が削られてしまうことも珍しくありません。
ベンチャー企業は実力主義であり、成果が出なければ評価されることがなく、他の就職先よりも仕事への熱意が必要になります。仕事にやりがいを感じない人がベンチャー企業での仕事を続けるのはかなり厳しいといえるでしょう。
将来的に起業や独立を考えている人
将来的に企業や独立を考えている人はそれに備えて経営者の考え方やノウハウを学ぶ必要があります。大企業などでは社員と経営役員との距離が遠いのに対し、ベンチャー企業では従業員が経営者と近い立ち位置で働くことも多々あります。
実務を通して経営を直に学ぶことができるので、起業や独立を考えている人にとってはベンチャー企業に就職する方が将来役立つスキルが身につくでしょう。
20代〜30代でガッツリ稼ぎたい人
ベンチャー企業は年功序列ではなく実力主義なので文字通り実力がなければ評価もされません。しかし裏を返せば、実力を積み上げて成果を出せば、それだけ評価にもつながりやすいということです。
一般企業では安定こそすれ懸命に努力して成果を上げたとしても、それが即座に形として評価されるケースはあまりありません。一方、ベンチャー企業は実力や成果が正当に評価され、飛躍的な昇進や昇給も期待できます。結果を出せばそれが給料として返ってくるので、20代〜30代の若いうちにガッツリ稼ぎたい人はベンチャー企業に向いているといえるでしょう。
安定よりも挑戦を楽しみたい人
ベンチャー企業は発展途上の企業であるため、業績が軌道に乗っていなければ経営は常に不安定となり、常に倒産のリスクもともなっています。また業績不振や社長の意向など状況によって活動方針が変化することもあるので、日々取り組む業務内容にも不安定な要素があります。
そのためベンチャー企業に向いているのは安定よりも挑戦を楽しみたい人といえるでしょう。ベンチャー企業は日々の変化をともなう企業であるため、変化に対応できることもベンチャー企業を目指すうえでの条件とも言えます。
チャレンジ精神をアピールするコツはこちらで解説しています。
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チャレンジ精神を上手に自己PRするには|言い換え表現や例文を紹介
チャレンジ精神を自己PRにするときは、3つのポイントを押さえたアピールが重要です。 この記事では、チャレンジ精神をアピールする際のポイントや自己PRの例文、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、魅力的な自己PRで差をつけましょう!
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裁量を持って自由に働きたい人
ベンチャー企業は部署による担当業務の区分けが一般企業のように明確ではなく、個人に任される仕事の幅が広いのが特徴です。そのため決められたことを集中的にやりたい人よりも何をするかを自分で考え、裁量を持って自由に働きたい人にベンチャー企業は向いているといえます。
ベンチャー企業は新規のビジネスやサービスに挑戦する社風なので、自分の考えをビジネスという形で体現したい人にとっては申し分ない環境でしょう。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
紹介した志向性がある人の中には「本当に一般企業では実現できないかわからず悩む」と考えている人がいるのではないでしょうか。たしかに、大手企業であれば実現できる企業もありますが、やはりベンチャー企業に比べると物足りないと感じてしまうことがほとんどです。
たとえば、好奇心旺盛でチャレンジ好きな人にとっては、刺激的なチャレンジができないこともあります。大手企業の場合は株主への利益還元が目的なので、リスクがある事業はできないことがほとんどです。そのため、チャレンジしたいと思ったことがあっても挑戦させてもらえないことになってしまうこともあります。
また大手企業の場合は、新たな事業へチャレンジしたいときには株主からの承認が必要になるため、新規事業をスタートしたいと思ってからスタートするまでに時間もかかってしまいます。
このように大手企業とベンチャー企業ではチャレンジできる機会が少ないだけでなく、新しいことを始めるまでのリードタイムにも違いがあるため物足りないと感じてしまう可能性が高いのです。そのため、紹介した特徴に当てはまる人は、やはりベンチャー企業がおすすめですね。
ベンチャー企業への新卒入社に向いていない人
ベンチャー企業に向いている人の特徴を理解したところで、向いていない人についても紹介します。ベンチャー企業への新卒入社に向いていない人の特徴は以下の通りです。
- 主体的に動くことが苦手な人
- 挑戦より安定を求める人
ベンチャー企業は熱意があれば誰でも挑戦可能ですが、適性がなければ仕事が上手くいかず後悔してしまう可能性もあります。上記の特徴に当てはまっている場合、ベンチャー企業で働くのは苦労を要するでしょう。
主体的に動くことが苦手な人
ベンチャー企業では上から指示されたことを忠実にこなすスキルよりも、指示がなくても自分で考えることで主体的に動ける人材が重宝されます。というのも、ベンチャー企業で働くうえでは常に変化にさらされるので、自らがその変化に対応し積極的に行動できなければ足手まといになってしまうからです。
「今何をするべきか自分で考えるのが苦手」「つい指示待ちをしてしまう」といった人はベンチャー企業にはあまり向いていないといえるでしょう。
挑戦より安定を求める人
ベンチャー企業は新しいことに挑戦することに存在意義があるため、既存のものを堅実に守るスタイルとはほど遠い存在です。
たとえば公務員などは業務内容のほとんどがマニュアル化されており、それらを忠実にこなすことが仕事です。それに比べてベンチャー企業では状況によって新たな業務が増えたり、業務の幅が広がったりと仕事内容が刻々と変化していきます。
そのためベンチャー企業で働くには、不安定であってもチャレンジ精神を持って変化や挑戦を楽しみながら仕事ができる人の方が向いているといえるでしょう。
ここに着目! 新卒で入社すべきベンチャー企業を見極める3つのポイント
就活生
ベンチャー企業に向いていない人の特徴も知れたことで、自分に合うかどうかを見極めやすくなりました。ちなみに、ベンチャー企業を選ぶ際に押さえておくべきポイントはありますか?
キャリアアドバイザー
ベンチャー企業と一口に言ってもたくさんあるため、どの企業に入社すべきかなのか迷いますよね。それでは、ここで入社すべきベンチャー企業の見極め方を確認していきましょう。
先述したようにベンチャー企業には共通した特徴がありますが、企業によっても違いがあります。ベンチャー企業はどこもそれほど違わないと思い、よく考えずに入社してしまうとイメージと違ったと後悔してしまうかもしれません。
ここでは、新卒で入社すべきベンチャー企業を見極めるポイントを3つ紹介するので、入社を決断する前に意識して確認してみてください。
①企業規模に適した採用人数か
ベンチャー企業のなかには大量採用をおこなっている企業もあります。会社を成長させるためならば問題ないですが、大量に社員が辞めていくために大量に採用が必要な状態になっている場合もあるでしょう。企業規模に対して過度な採用人数になっていないか確認することが大切です。
もし、多くの退職者が出ている企業だった場合、社内環境が良くなかったり勤務時間が過度に長いなどその企業に原因がある可能性もあります。また、退職者が多い場合には研修や教育制度も整っていない場合もあるため、最初に手厚い研修を受けたいと考えている人は研修制度の内容について特に確認するようにしましょう。
- 四季報:離職率や採用実績などを中心に採用者と退職者が多くないか確認する
- 企業サイト:企業規模を拡大する兆しがあるか新規事業の情報が出ているか確認する
- 口コミサイト:評判が著しく良くない場合や退職者コメントが多い場合は注意する
大量採用をおこなっているベンチャー企業の場合は、「業績は安定して伸びているのか」や「新規事業に取り組む動きがあるか」などを見極めて、企業規模拡大のためなのか退職者を補完するためなのかをしっかり確認するようにしてくださいね。
②高額な給与で気を引こうとしていないか
ベンチャー企業の立ち上げ当初は、設備や事業への投資など企業基盤を整えるためにお金を掛けることが多い傾向にあります。そのため、スキルが身に付いていないことが多い学生に対しては、結果を残していない状態で高い給与は払えない場合が多いです。
このようななかで、あまりにも高い給与を支払うベンチャー企業は、ただ学生の気を引こうと給与が高いように見せている可能性があることを覚えておきましょう。たとえば、実際の給与体系を見てみると固定残業代が多くを占めていて、基本給はほかの企業と変わらない場合がありますよ。
ベンチャー企業は企業全体として稼ぐことができる企業形態ではありますが、それは仕事で成果を上げたり実力が評価されてからが一般的です。新卒のうちから誰でも高い給料がもらえるというわけではないと認識しておきましょう。
キャリアアドバイザー
もちろん、おこなうビジネスの分野によっては最初から高い給与を払う企業もある可能性があります。その際は同業他社は給与がどのくらいなのか調べてみると良いでしょう。
③実績が数値で示されているか
ベンチャー企業はまだ成長途中の企業であるため、うまく実績が出せていない企業もあります。そのときに、実績を具体的な数値で正直に公開せずに、必要以上に会社のアットホーム感や仲の良さだけを強調している企業は少し注意したほうが良いでしょう。
アットホームというと仲が良く明るく優しい会社のイメージを持つかもしれませんが、ビジネスとして実績を上げていないから社内の雰囲気を押し出している場合もあります。
新卒で入社した後はまず仕事をおこなうためのスキルを身に付けることが重要です。そのためには、入社する企業のビジネスがある程度成長できる見通しがあり、その基盤のうえで会社とともに成長していくことが大切です。
入社する企業を選ぶ際は、嘘偽りなく誠実に社員や顧客に向きあう企業を見極められるようにしておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
要注意のベンチャー企業の特徴はわかったものの、どのように判断すれば良いか分からず不安になりますよね。そのような人は、エントリーして選考が進むときに現場社員への面談を依頼し、現場社員と話して判断することがおすすめです。
経営者と距離は近いものの、入社して一緒に働く人は現場社員になります。そのため人事担当や経営者以外にも、一緒に働く現場社員と話すことで企業の実態を知るきっかけになります。もし面談を依頼して断られてしまったときには、採用担当者がアピールする会社と現場が異なる可能性も考えられますね。また、現場が忙しく対応できないというときには、人材不足が深刻で残業過多などの可能性もあります。
面接官やネットの情報だけでなく、現場社員へ直接聞くことで入社前後でのミスマッチを減らすことができます。就職後になって後悔しないためにも、現場社員との面談を活用するようにしましょう。
優良ベンチャー企業に新卒入社するためのコツ
ベンチャー企業は非常に数多く存在するため、無闇に探していては優良なベンチャー企業を見つけ出すのは困難です。
そこで以下では優良ベンチャー企業に新卒入社するためのコツを紹介します。以下の2点に着目して就活を進めれば優良なベンチャー企業に出会う可能性が格段に上がるでしょう。
企業研究を入念におこなう
まず意識するべき点は入念な企業研究です。しかし、企業研究といっても漫然と企業のHPを眺めているだけではあまり意味がありません。ポイントを押さえていなければ優良なベンチャー企業に出会ったとしても、それが優良であることに気づけないからです。
企業研究をする際は以下の5点に着目しましょう。
- 表彰歴があるか
- ベンチャーキャピタルから投資を得ているか
- 補助金を受けているか
- 業績が右肩上がりか
- 事務所移転経歴から成長が感じられるか
いずれのポイントもベンチャー企業の成長性や将来性を表す重大な指標となるので、企業研究の際には必ずチェックするようにしましょう。
表彰歴があるか
優良なベンチャー企業かどうかを判断する1つの指標となるのが表彰歴です。日本には優れた企業に対して表彰をおこなう制度が数多く存在します。
たとえば、革新的かつ潜在成長力の高い、あるいは社会的課題の解決に資する事業をおこなう志の高いベンチャー企業の経営者を称える表彰制度「JVA(Japan Venture Awards)」や、インパクトのある新規事業を創出した起業家や企業を称える表彰制度「日本ベンチャー大賞」などがあります。
表彰は数ある企業の中でも特に革新性や成長性が評価された企業にのみ授与されるものなので、表彰歴は企業の将来性に直結する要素といえます。
キャリア
アドバイザー
受賞歴が多ければ当然優良なベンチャー企業であることを示しているので、企業研究の際に確かめるようにしましょう。
ベンチャーキャピタルから投資を得ているか
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業の中でも高い成長性があると想定された非上場企業に出資をおこなう組織です。
ベンチャーキャピタルは投資先が上場するなど、企業の成長後に株式を売却して利益を得ています。しかし、投資先の業績が伸び悩むリスクも常にはらんでいることから、ベンチャーキャピタルは投資先を慎重に選ぶことになります。
つまり、ベンチャーキャピタルに出資されているベンチャー企業はその成長性を認められているということを示しているのです。
キャリア
アドバイザー
ベンチャーキャピタルの投資を受けているベンチャー企業は今後成長する可能性のある優良なベンチャー企業ということができるでしょう。
補助金を受けているか
補助金は国の経済成長に関する政策目標への貢献が予想されるベンチャー企業などに対して経済産業省をはじめとする機関から支給されるお金であり、厳しい審査を通過して得ることができます。
補助金制度は企業の創業期に支給されるものが多くあります。創業から日が浅く業績がいまだ軌道に乗っていないベンチャー企業であっても、補助金が支給されているのであれば、今後成長が期待できる企業と判断できるでしょう。
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支援金には補助金のほかにも助成金と呼ばれるものもあります。助成金の審査は比較的通りやすく、支給されていても成長性を判断する指標にはならないので注意が必要です。
業績が右肩上がりか
優良なベンチャー企業の条件として挙げられる大きな要素が業績です。業績は他の要素よりも直接的に企業の成長率を見ることができます。
企業の業績を見るときは、現在の業績だけでなく過去のものとも見比べて業績が順調に伸びているのかを総合的に判断しましょう。企業同士の売上高等を比較して、より数字の高い方を選んだとしても、その企業の業績が年々下降し続けていては将来性がある優良な企業とは言えません。
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あくまでも業績の伸び率に着目することで、優良かどうかの見極めを見誤らないようにしましょう。
事務所移転経歴から成長が感じられるか
事務所移転経歴からも企業の成長を判断することは可能です。ベンチャー企業の多くは小規模運営をしているため事業所が小さく、地価が安いところに位置していることは珍しくありません。
そんな背景がある中で、ベンチャー企業が地価の高いところに大きな事務所を建てるということは、それだけ資金に余裕があり、経営が上手く進んでいることを意味します。
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もともと資本が少ないベンチャー企業が移転にコストをかけてまで事業の拡大に着手できるのは、それまでの業績や伸び率が背景にあることが多いです。優良なベンチャー企業を見つけたい場合は事業所移転歴も参考にすると良いでしょう。
ベンチャー企業向けの就活サイトに登録する
優良なベンチャー企業に就職したい場合におすすめなのが、ベンチャー企業向けの就活サイトに登録することです。
リクナビやマイナビといった大手の就活サイトは中小企業から大企業まで非常に多くの求人を網羅的に掲載していますが、ベンチャー企業を目指すうえでは物足りないかもしれません。網羅性はあるものの専門性には欠けるため、自分が求めているベンチャー企業をピンポイントで探すのが難しいからです。
その点ベンチャー企業向けの就活サイトに登録すれば、自力で探し出したり他の就活サイトを利用するより、効率的かつ確実に自分の就活軸に合ったベンチャー企業を見つけられます。
ベンチャー企業に特化した就活サイトWantedly
最初に紹介するのがベンチャー企業に特化したWantedlyです。従業員が数人である超小規模なベンチャー企業や、創業から間もないベンチャー企業など、非常に多くの求人が掲載されており、ベンチャー企業の網羅性に関しては就活サイト内でもトップクラスです。
Wantedlyの特徴としては以下の3点が挙げられます。
- 企業の話を簡単に聞きに行ける
- 逆オファーによりスカウトされることがある
- 長期インターンを探しやすい
企業のことをサイトだけですべて理解することは不可能ですが、Wantedlyを通せば企業を気軽に訪れて話を聞くことができます。企業のリアルな実態を知ることができ、疑問点を解消したうえで面接に進めるので非常に役に立つでしょう。
人気ベンチャー企業も多数! ONE CAREER(ワンキャリア)
続いておすすめしたいのがONE CAREERです。リクナビやマイナビなどの大手求人サイトに次いで利用者が多く、大手にも掲載されていないようなベンチャー企業の求人情報が多数あります。
ONE CAREERの特徴は以下の3つです。
- 合格体験記などを確認できる
- 企業側からの口コミを見られる
- 就活のノウハウに関する記事を読める
ONE CAREERをおすすめしたい理由は、企業研究や面接対策に役立つ情報が他サイトよりも充実しているからです。
内定者の情報や就活で理解しておくべき知識に関する記事がたくさんあるので、見ているだけでも勉強になります。また選考に関する企業からの口コミなども掲載されるため、求められる人物像を把握したり面接での質問を推測したりすることも可能です。
逆求人サイトのキミスカ
通常の就活サイトでは掲載されている求人に自分から応募しますが、逆求人サイトではサイトに登録した自身のプロフィールを見た企業からスカウトが来ます。
登録したESを見て企業から直接オファーが来るので、企業ごとにESを書く必要がないので応募の手間が省けるメリットがあります。そんな逆求人サイトの中でも特におすすめできるのがキミスカです。
キミスカの特徴は以下の3つです。
- 今までの選考結果をアピールできる
- 無料の就活コンサルティングを受けられる
- 他のスカウトサイトよりも多くのスカウトがもらえる
キミスカでは、それまで受けた「〇〇企業の最終面接まで残った」といった企業の選考結果を登録することで、企業に実力をアピールすることができます。そのため仮に1社も内定をもらっていなくても、それまでの実績に興味を持った企業がいればスカウトがもらえるということです。
新卒におすすめの優良ベンチャー企業5選
なんとなくベンチャー企業に行きたいと考えてはいるけど、具体的にどのようなベンチャー企業があるのかまではあまり知らないという人もいるでしょう。そこで最後に新卒におすすめできるメガベンチャーとも呼ばれる優良ベンチャー企業を5社紹介します。
- LINE
- メルカリ
- アンカー
- スマートニュース株式会社
- ビズリーチ
上記の中にはなじみのある、あるいは聞いたことがある企業も多いでしょう。具体的な活動内容など、それぞれの特徴を解説するので、就活を進めるうえでの参考にしてみてください。
メガベンチャーについてはこちらで解説しています。
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LINE
LINEは多くの人が使用しているコミュニケーションアプリ「LINE」を提供している企業で普段から使用している人やなじみ深く感じる人が多いでしょう。実は、LINEはITの社会的意義が増大し、スマホが日常生活に浸透していくことを見越して、コミュニケーションツールを売り出すことによって飛躍的な成長を遂げたベンチャー企業です。
2016年に上場し大規模な企業へ変貌しているため、小規模運営が多いベンチャー企業のイメージはないかもしれませんが、有数の大規模ベンチャー企業としてメガベンチャーとも呼ばれています。
LINEはコミュニケーションツールだけでなくコンテンツや広告などからも収益を得ており、子会社を通じて「LINE証券」や「LINE Pay」「LINE MUSIC」「LINEマンガ」など、さまざまな分野において新たなサービスを展開しています。
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常に新しいサービスの発信に力を入れている企業なので、自分の力で問題を解決してより良いものを生み出したい人に向いているでしょう。
メルカリ
国内最大級のフリマアプリとして有名なメルカリを一度は利用したことがあるのではないでしょうか。メルカリは2018年に上場を果たしたメガベンチャーであり、フリマアプリとは別に、子会社では金融事業としてスマホ決済サービス「メルペイ」も展開しています。
メルカリは完全な実力主義であり成果が上げられれば正当に評価され、より裁量の大きな仕事を任されます。さらに大企業となり福利厚生など待遇面が整ったことでベンチャー企業のデメリットであった労働環境はかなり改善されています。やりがいを感じながらもプライベートも充実させることができるでしょう。
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メルカリでは技術系や企画・運営、コーポレート関連などをはじめ40以上の職種を募集しています。特にエンジニアの採用に力を入れているので、エンジニアとしてベンチャー企業で働きたいのであればメルカリがおすすめです。
アンカー
アンカーは顧客の事業成長を目的としたデジタルマーケティング支援をおこなっているベンチャー企業です。デジタルマーケティングとは、メールやSNS、検索エンジンなどのデジタル技術を利用したマーケティングのことを言います。具体的には取引先に代わって顧客理解や競合分析、戦略策定などをおこない事業の推進をサポートしています。
アンカーは現代でニーズの高いデジタルマーケティングを主軸としながらも、人材採用や組織開発など事業の拡大も計画していることから、今後もより業績が向上していくことが見込まれます。
キャリア
アドバイザー
アンカーは労働環境改善にも力を入れており、ワークライフバランスが非常に整っているベンチャー企業とも言えます。
スマートニュース株式会社
スマートニュースはスマホで見れるニュースアプリ「スマートニュース」を提供しており、国内のみならずアメリカなど海外でも高い実績を持つベンチャー企業です。
スマートニュースは他のニュースサイトと差別化を図るために、さまざまな新しい取り組みをおこなっています。また、ニュース以外の便利な要素が追加されていることからわかるように、スマートニュース株式会社は常に新たな視点を追求しているため画期的なアイデアを生み出せる人材が重宝されます。
キャリア
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好奇心旺盛で挑戦を楽しみたい人には正にピッタリの職場であるといえるでしょう。
ビズリーチ
ビズリーチはヘッドハンティング型の転職サイト「ビズリーチ」や「キャリトレ」を運営しており、近年業績を上げているベンチャー企業です。
非常に多くの就活サイトがしのぎを削っている中、ビズリーチは即戦力人材に特化した転職サイトを提供しており、ハイクラスから20代まで幅広い年代の転職者から高い満足度を得ています。
ビズリーチは、転職サイト「キャリトレ」において登録者にマッチした求人を紹介してくれるAI機能を導入するなど、ITを利用したサービスを展開しています。
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IT関連のベンチャー企業を支援する制度は数多くあり、今後もIT事業は拡大の一途をたどることが予想されるので、ビズリーチへの新卒入社は非常におすすめできます。
新卒でベンチャーを目指すなら適性の理解から! 自分軸を持って企業選びをしよう
ベンチャー企業にはメリットもデメリットもあり、人によって合う場合と合わない場合があります。まずは、ベンチャー企業の特徴や実態を把握したうえで、自分がベンチャー企業に適性があるのかを確かめておきましょう。
またベンチャー企業と一口に言っても、多くの企業が存在します。なかには新卒にあまり向いていない企業もあるため、企業を選ぶ際のポイントを押さえておくことも重要です。
最終的には自分の特性や、やりたいこと、将来のビジョンなどを踏まえたうえで、自分に合う企業を選ぶようにしましょう。
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