自己PRはアルバイトを題材にしよう|伝え方のコツや例文5つをご紹介

この記事のアドバイザー

五反田 誉司

大学卒業後、大手アパレル企業にて販売と人材育成を経験。販売では個人成績で全国1位を獲得。また、店長として店舗のマネジメントも行い、赤字店舗を12か月連続予算達成店舗へと改善する。人材育成において、人の人生に関われる喜びを感じ、より多くの人の人生の選択のお手伝いをしたいと思い、人材業界に転身。 人の無限の可能性を信じ、広げるお手伝いをしております。 人と話すのが何よりも好きなのでまずはお気軽に何でもご相談ください。

伴 美寿々

大学卒業後、宝飾店にてジュエリーアドバイザーを経験。最年少で副店長になり、店舗のマネジメントと人材育成を経験。業界トップの塾の社長・役員秘書を経てポートへ入社。「わからない」を自分ひとりで抱えこまず、一緒に新しい世界へ飛び込む準備をしていきましょう。

コラムの目次

  1. アルバイトの自己PRでは差別化できない?
  2. 自己PRでアルバイト経験を伝えるメリット
  3. 自己PRでのアルバイト経験の伝え方
  4. アルバイトを題材にした自己PR例文
  5. 自己PRでアルバイトを題材にする場合は仕事への向き合い方を重視しよう

アルバイトの自己PRでは差別化できない?

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。最近、就活生から自己PRに関して

「誰でもやっているようなアルバイトでも自己PRできる?」
「企業の業務に関係のないアルバイトを自己PRで取り上げてもいいの?」

という声をよく聞きます。結論から言うと自己PRできます。自己PRする際は具体的なエピソードが必要になるため題材選びが必要ですが、ここでつまずく就活生は多いです。「すごい内容でないといけない」「独自性がないといけない」と考え、「アルバイトは誰でもやってるしなぁ…」と尻込んでしまう人は多いのではないのでしょうか?

しかし、大切なのは「何をやったのか」よりも「どのように考え行動したのか」です。ここを押さえておけば、効果的に自己PRできます。この記事では、自己PRでのアルバイトの伝え方や例文などをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

自己PRでアルバイト経験を伝えるメリット

就活生

自己PRでアルバイト経験を題材にするって、ありきたりで印象薄くなっちゃいますよね…。

キャリア
アドバイザー

確かに多くの就活生がアルバイトについて話すけど、大切なのは内容と伝え方です。アルバイトは仕事という点において就活と共通点があるから、評価を得られやすくもあるの。

人間性を知ってもらえる

実際、お金を稼ぐことが目的でアルバイトを始める学生がほとんどだと思います。しかし、次第に「与えられたことだけやる人」と「目標を見つけて取り組む人」に分かれていくものです。自己PRでアルバイトを取り上げる人は、後者だと思います。こう考えると、自己PRでアルバイトを取り上げること自体がアピールとして効果的とも言えますね。

自己PRでアルバイト経験を伝えると、人間性を知ってもらいやすいです。アルバイトの内容はもちろん、仕事への向き合い方から考え方や行動を知ってもらうことができます。自己PRでアルバイトを取り上げることからも、自分の強みを活かして働いていたという真剣さが伝わってきますよね。

入社後を想像してもらいやすい

アルバイトを自己PRの題材にすると、入社後の働き方を面接官に想像してもらいやすくなります。面接官は「企業に適した人材か?」「一緒に働きたいか?」という視点で就活生を評価しているため、企業で働く姿を想像してもらうことはとても大切なのです。企業で働く姿を想像してもらうためには、結果ではなく過程を重視してアピールしましょう

なぜなら、面接官は「売上を何%伸ばしました」という実績よりも、「なぜ売上を伸ばそうと思ったのか」「どのように売上を伸ばしたのか」「そこから何を学んだのか」などの就活生の考え方や行動に興味があるからです。実績を熱心にアピールする就活生もいますが、入社後を想像してもらうには不十分と言えます。ここからは、より入社後を想像してもらうための面接での伝え方を見ていきましょう。

キャリアアドバイザーコメント

五反田 誉司

入社後に働く姿をイメージしやすいエピソードを題材にしよう

アルバイトを題材にした内容だと、入社後の想像がしやすいですね。ただ、サークル活動がNGという意味ではありません。サークル活動の内容でも、アルバイト同様、大切なのは働く姿が想像できるかどうかです。例えば、サークルの内容でも、働く上で活かせる経験をしていれば評価はよくなります。

「サークル長として〇〇人の団体を率いていた」「合宿係として関係各所に予約や入金などの業務をおこなった」「後輩の育成係として指導方法を考えておこなった」など、企業で働くイメージが湧きやすい内容にこだわりましょう。逆に言えば、アルバイトの経験でも企業で働く上でイメージが湧きにくい業務や頑張った話は再現性が低いので避けましょう。

自己PRでのアルバイト経験の伝え方

①結論から伝える

自己PRでアルバイトの経験を伝える際は、結論から始めましょう。「私は〇〇でアルバイトをしており〜」から入るよりも「私の強みは〇〇です」と自己PRしたい内容から伝えた方が、面接官が内容を整理しやすくなります。アルバイトに限らず自己PRのエピソードは長くなりがちなので、最初に結論を提示しないとわかりにくいです。

話す際に結論から伝えることは、面接における受け答えの基本と言えます。面接はコミュニケーションの場でもあるため、面接官にわかりやすく簡潔に伝えることはとても大切です。コミュニケーションの取り方からも人柄が見られているため、自分の言いたいことを一方的に言うのではなく、相手が理解しやすいように整理して話すようにしましょう。

②具体的なエピソードを伝える

次にアルバイトでの出来事をエピソードとして伝えますが、具体性が大切です。エピソードがないと信ぴょう性に欠け、自己PRの内容が本当だと面接官に信じてもらえません。例えばチームワークを向上させたという出来事を伝える際は、「そもそもなぜチームワークを向上させる必要があったのか?」から掘り下げる必要があります。自己PRする内容をわかりやすくするためにも、その出来事の背景を詳細に伝えることが大切です。

「問題が生じた出来事」→「解決するために取った行動」→「行動したことで得た結果」という流れで構成しましょう。この一連の流れを伝えることで、面接官が就活生の考え方や価値観を把握しやすくなります。どのような状況だったのか、どのような役割を担ったのかなど、当時のことを思い出してより詳細に組み立てていきましょう。

問題が生じた出来事

アルバイトを続ける中で、すべてが順調に進んできたという人はいないのではないでしょうか。うまくいかないことがあったり、人間関係でトラブルがあったりと、問題が発生したことがあるはずです。自己PRする際に取り上げたいのが、この問題が発生した出来事になります。仕事上の問題は、企業に入社後も必ず生じるものです。自己PRで触れることで、面接官に入社後の問題への向き合い方をアピールできます。

解決するために取った行動

次に、「問題をどのように解決しようと考えたのか、あるいは行動したのか」を伝えます。「〇〇をして解決しました」と述べるだけではなく、結果に至るまでの考え方まで伝えると丁寧な印象になります。問題が起きた時の受け止め方は人それぞれです。

冷静に解決策を考える人、周囲に呼びかける人、すぐに行動する人。このような対応によっても、人柄を見ることができます。面接官はこの時に見える人柄を最も知りたいと考えています。問題を解決するために取った行動について具体的に伝えましょう。

行動したことで得た結果

問題が起きた出来事と解決するために取った行動を述べたら、そこから得た結果を伝えます。「問題を解決することができたのか」「解決策がいい方向に働いたのか」「どの程度の成果が出たのか」「周囲の人に影響を与えたのか」など、行動した内容から面接官が知りたがっていることを結果として伝えられるといいですね。

また、結果だけでなく学びがあった場合はそれについても述べましょう。問題が解決した場合はもちろん、しなかった場合でも、学びがあったということはその分成長したとも言えます。失敗した経験でも、そこから学んだことを伝えましょう。

③仕事への活かし方を伝える

アルバイトのエピソードを具体的に伝えたあとは、強みをどのように企業で活かすのかを伝えます。自己PRをして自分を売り込むには、企業での再現性をアピールすることが大切です。強みがあっても、企業で活かせないものだと適性がないと思われてしまいます。企業の働き方や社風、事業内容などを事前に調べ、強みが活かせるかどうか確認しておきましょう。

再現性をアピールするためにも、強みを発揮した具体的なエピソードを述べた上で、それをどう企業で活かすのかを伝える必要があります。学生時代に起きた出来事を入社後に置き換えて考えてみましょう。例えば「アルバイト先の売上が下がったため、その理由を分析して改善策を打ち出した」というエピソードがあれば、「問題が生じた場合は理由を分析して改善させる」という問題解決力を企業でも再現できることをアピールできます。

キャリアアドバイザーコメント

五反田 誉司

仕事での再現性を提示するためにはビジネスモデルの理解が必要

仕事での再現性を提示するためには、まずは志望企業のビジネスモデルを理解しましょう。どんな仕事をして、どうやって結果を出して、どう活躍できるのか?これを見据えた上で、自分の強みの中からアウトプットすることが大切です。

例えば、とにかく積極的に行動をして契約を取ってくるような営業職を志望しているのに、自分のアピールした長所が「細かい作業が得意」などであれば再現性はないですよね。たとえ素晴らしい長所や強みだったとしても、その仕事に結び付かないものであればそれは評価されにくいです。しっかりとビジネスモデルを理解した上で自分の強みをアピールしましょう。

アルバイトを題材にした自己PR例文

例文①コミュニケーション力

例文

私の強みは、相手に合わせてコミュニケーションを取れることです。3年間通信販売のコールセンターでアルバイトをしていたのですが、お客様にはご高齢の方が多く、そのまま商品の説明をしても伝わらないことが多くありました。そこで2つの工夫をしました。
1つ目は専門用語や難しい用語の使用を避け、わかりやすい表現で伝えるようにすることです。2つ目は、電話越しでも笑顔で対応することです。この結果、以前よりもスムーズに商品の説明ができるようになり、通話時間も2分近く短くすることができました。この強みを活かして、相手の立場に立つことで円滑なチームワークを築いていきたいと思います。

キャリアアドバイザーコメント

伴 美寿々

笑顔で対応した結果どのような効果が現れたのかを伝えよう

この例文のいい点は、工夫した点を明確に挙げているところです。それぞれを具体化して記載されているところも、伝わりやすくていいですね。改善するとよくなる点は、「電話越しでも笑顔で対応した」の部分です。笑顔で対応した結果、何が効果として現れたのかが記載されているとなおいいですね。

また「コミュニケーション力」をPRしたいはずが、まとめが「チームワーク」になっているので、どちらかに揃えたほうが印象がよくなります!「相手の立場に立ちコミュニケーションをとることで、円滑なチームワークもとれるので仕事に活かしたい」というまとめで記載するといいですね。

例文②チャレンジ精神

例文

私の強みは、未経験のことでも積極的に挑戦するチャレンジ精神です。大学時代は洋服店でアルバイトをしていたのですが、そこではエクセルを使って在庫管理をしていました。私はエクセルを使ったことがなかったのですが、勉強になると思い自ら在庫管理の仕事を志望しました。
最初は知識が全くなく仕事にならなかったのですが、参考書を購入したことで関数の理解が深まり、徐々に楽しくなっていきました。次第に参考書を見なくても自分で関数を組み立てるようになり、店長に「以前よりシートが見やすくなった」と褒めていただきました。御社でもチャレンジ精神を活かし、お客様にとってプラスになるような挑戦を続けて行きます。

キャリアアドバイザーコメント

五反田 誉司

効率化できたことや業務がスムーズになった点をアピールしよう

内容自体が仕事に直結するのでいい題材ですね!営業であっても、事務であってもエクセルなどのソフトを使いこなせることは評価されます。また、知識がなくてもポジティブに取り組む姿勢や、その中でスキルとしてしっかりと昇華させることが出来ている点がいいですね。

初めての業務でもチャレンジできる+結果をしっかり出せる点は、採用側からしても「仕事を任せられるな」「結果にこだわれるな」と思ってもらえるはずです。さらに評価を得るためには、シートが見やすくなったことによって効率化できたことや業務がスムーズになった点を記載することによって定量的にもアピールできます。

例文③リーダーシップ

例文

私の強みは、チームを引っ張ることができるリーダーシップです。2年間居酒屋でアルバイトをしていたのですが、1人がした失敗をまた他の誰かがするということが続いていました。私はスタッフ間のコミュニケーションが上手くいっていないと感じ、スタッフノートを作成しました。
シフトで働く時間が違っても、ノートであれば休憩時に誰でも気軽に見たり書き込めたりできます。失敗が多く起きている業務の内容だけでなく、お客様に褒められたことなどを書き、スタッフのモチベーションアップにも活用しました。この結果、仕事のミスが軽減され、実際にスタッフ同士でも声を掛け合うようになりました。御社でも周囲に気を配り、全員で支え合えるような働き方をしていきたいです。

キャリアアドバイザーコメント

伴 美寿々

話す内容とアピール内容がズレないように気を付けよう

ノートを活用することで報連相を強化して、同じミスを起こさないように情報共有をしている点が非常にいいですね。これは社会に出てももちろん大事ですし、シフト制で全員が同じ時間に働いていないからこそ大切なことですね。また、業務の情報共有だけでなく、よかった事例なども共有することでお互いを褒め合う文化も生まれるので大切なことですね。

改善点としては、上記の内容と「リーダーシップ」という強みが合っているのか?という点に少し疑問を感じます。「リーダーシップ」という言葉から連想される内容であれば「チームをまとめた」「チームを引っ張った」などの経験が多いかと思います。それに対して、上記の内容はどちらかというと「サポートをすること」や「いい環境を作ること」などの方が近いのではないかと思います。

文章の最後も「気を配り、全員で支え合えるような働き方をしていきたい」となっているのでリーダーシップという言葉よりもっと合うワードがあると思います。強みを話すうえで「強み」と「内容」にズレで出ないように心がけましょう。

例文④忍耐力

例文

私の強みは、何度でも立ち上がる忍耐力です。学生時代は乳飲料を配送するアルバイトをしていました。アルバイトでは配送だけでなく、新製品やお客様に合った商品をご紹介して契約を取る仕事もありました。3世代で住まれているご家庭に人気の商品をご紹介したのですが、契約に結びつかないことがありました。
しかし、諦めずに小学生のお子さんやご高齢の方向けの商品など、様々な方向からアプローチしました。そして、他社商品との比較や年間の契約額も算出し提示した結果、小学生のお子さん向けの商品をご契約いただきました。御社でもすぐに諦めるのではなく、問題解決に向けて忍耐強く取り組んでいきます。

この例文では、乳飲料の配送アルバイトで忍耐力を発揮したエピソードを伝えています。困難だった出来事、解決法、結果で構成されているため、内容が整理されてわかりやすいです。解決法の部分では年代別の商品を勧めたこと、他社商品との比較、契約額の算出という風に具体的にアピールしています。ただ契約が結ばれるのを忍耐強く待っていたのではなく、自分なりに様々な工夫をしたことが伝われる例文です。

例文⑤行動力

例文

私の強みは、自分から率先して動く行動力です。私は学生時代ホームセンターでアルバイトをしていました。ホームセンターは国道沿いに建っており、歩道にはポイ捨てされたゴミがよく落ちていました。お客様に気持ちよくお買い物に来ていただきたかったので、ゴミ0を目標に就業後にゴミ拾いをするようにしました。
最初は自分だけの行動でしたが、次第に他の売り場の方も参加してくださるようになり、綺麗な歩道を保てるようになりました。また、アルバイトながら月間の従業員賞をいただくことができました。御社でも自分にできることがないか常に周りを見渡し、自ら行動していきます。

この例文の冒頭では、「自分から率先して動く行動力」という風に行動力が具体的に述べられています。ホームセンターでアルバイトをしていた際に歩道のゴミ拾いをしたという、一見業務に関係のない内容に見えますが、「お客様に気持ちよくお買い物に来ていただきたかったので」という一文からホームセンターに貢献しようとする気持ちが伺えます。自らゴミ0という目標を立ててゴミ拾いをしたことで、自主性もアピールできている例文です。

NG例文①

例文

私の強みは笑顔です。スーパーのレジでアルバイトをしていたのですが、お客様が多く来られる店舗で毎日とても忙しかったです。しかし、どんなに忙しくてもいつも笑顔で「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」を言うようにしていました。忙しいときも笑顔で接客することで、お客様にも気持ちよく帰っていただけると感じます。御社でも笑顔を絶やさず精一杯頑張りたいと考えています。

この例文では笑顔をアピールしていますが、笑顔は自己PRの内容としては向いていません。笑顔が重視される業界や企業であれば歓迎されることもありますが、多くの企業では仕事に活かせることが求められるため、高く評価されることは難しいです。また、レジ係という職種柄、笑顔で挨拶をするのは当たり前と捉える面接官も多くいます。プラスアルファの工夫があるといいですね。

NG例文②

例文

私の強みはコミュニケーション能力が高いところです。レストランでアルバイトをしていたのですが、常連のお客様と楽しく話すことを大切にしていました。いつも決まった時間に来ていたお客様と仲良くなり、いつも世間話で盛り上がっていました。楽しく会話することで、いつも楽しく働くことができました。御社でもコミュニケーション能力の高さを活かして、楽しく働きたいです。

この例文では、楽しく話すことをコミュニケーション能力としてアピールしています。しかし、仕事で求められるコミュニケーション能力は「相手の意図を的確に理解する」「自分が伝えたいことを適切に伝える」などです。また、この内容だと、おしゃべりばかりで真面目に仕事をしないのでは?という不安も抱いてしまいます。業界や企業にもよりますが、プラスに受け取ってもらいにくいアピール内容ですね。

自己PRでアルバイトを題材にする場合は仕事への向き合い方を重視しよう

自己PRでアルバイトを題材にすると、人間性を知ってもらうと同時に入社後を想像してもらいやすいです。アルバイトの経験が直接企業で活かせるものでなくても、気にせずアピールしましょう。大切なのは経験そのものではなく、「何を考えどのように行動したのか」です。アルバイトでは辛いことや困難なこともあったはずなので、それをどう乗り越えたのかを伝えましょう。

同じアルバイト、同じ経験であっても、向き合い方は人それぞれです。就活生が仕事に対する向き合い方をアピールすることで、面接官は企業への適性を判断します。また、強みをどのようにして企業で活かすのかを最後にアピールすることも大切です。自己PRは企業に自分を売り込むためのものなので、企業での成長と活躍を期待してもらえるようにアピールしましょう。

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