目次
- ジョブマッチングでミスマッチを防げる! 3つの対策で選考に挑もう
- まずはここから! ジョブマッチングとは
- 概要:学校からの推薦応募の一種
- 募集企業:専門性がもとめられる仕事に多い
- 学校推薦との違いは? ジョブマッチングの特徴を解説
- 部署まで指定して選考できる
- 複数部署に応募が可能
- 推薦を辞退できるタイミングが遅い
- 企業目線で解説! ジョブマッチングを導入する理由
- ミスマッチによる早期離職を防げる
- 優秀な人材を早く確保できる
- 即戦力になる人材を採用できる
- 何が魅力? ジョブマッチングを利用するメリット
- 希望部署に応募できる
- 学んできたことを仕事で活かしやすい
- 現場社員との相性を見極められる
- 事前に確認! ジョブマッチングの5つの注意点
- ①自由応募より選考時期が早い
- ②利用できる専攻・職種は限られている
- ③推薦をもらったら辞退できない
- ④学校推薦と併用できない場合がある
- ⑤必ず合格するわけではない
- どうやって進む? ジョブマッチングの流れを解説
- ①ES・履歴書の提出:部署への熱意や志望理由が問われる
- ②マッチング面談の実施:研究内容が深掘りされる
- ③推薦状の提出:提出したら辞退できなくなる
- ④最終面談:入社意思の確認がされる
- 適性をアピール! ジョブマッチングは3ステップで対策しよう
- ステップ①早めに志望先を決める
- ステップ②研究内容を深掘りする
- ステップ③志望理由に研究内容を盛り込む
- ジョブマッチングについてよくある質問に回答!
- ジョブマッチングで希望の仕事に就ける! 適性のアピールで通過を目指そう
ジョブマッチングでミスマッチを防げる! 3つの対策で選考に挑もう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「ジョブマッチングって何ですか? 」
「ジョブマッチングはどうやって対策したらいいですか? 」
といった質問をよく受けます。ジョブマッチングがどのようなものか知りたい学生や、ジョブマッチングの対策方法を知りたい学生もいるでしょう。
ジョブマッチングを使うことで入社後のミスマッチを防ぐことができます。この記事ではジョブマッチングのメリットや3ステップでできる対策方法などを解説していくので、制度を利用するか迷っている学生は参考にしてくださいね。
まずはここから! ジョブマッチングとは
就活生
キャリアアドバイザー
あまり聞きなじみがない言葉なので知らない学生も多いですよね。まずはジョブマッチングがどのようなものなのか解説しますね。
ジョブマッチングという言葉をはじめて聞いた学生や、言葉は知っているけれど具体的にどのようなものかわからない学生もいるのではないでしょうか。まずはジョブマッチングの概要と、導入されることが多い企業を解説します。
概要:学校からの推薦応募の一種
ジョブマッチングは学校から推薦をもらって企業に応募する推薦応募の一種です。就活で企業にエントリーする方法は自由応募と推薦応募があり、推薦応募には学校推薦とジョブマッチングの2つの種類があります。
- 自由応募:学生が個人で企業を探して応募する方法
- 推薦応募:大学や教授の推薦状をもとに応募する方法
自由応募は学生が個人で応募するものに対して、推薦応募は学校や教授の推薦状をもとに応募ができます。学校の代表として企業に推薦をされているので、自由応募より内定率が高くなりやすいのが特徴といえるでしょう。
キャリアアドバイザー
学校推薦とジョブマッチングの違いについては後ほど詳しく解説しますよ。
また学校推薦についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、学校推薦について知りたい学生は参考にしてくださいね。
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募集企業:専門性がもとめられる仕事に多い
ジョブマッチングの募集は専門性がもとめられる仕事で多く見られます。そもそも企業が推薦応募で採用する理由は、大学や教授から推薦をもらった優秀な人材を採用し、即戦力として活躍してほしいからです。
- 研究職
- 設計開発職
- 生産技術職
- 品質管理職
- システムエンジニア
即戦力として活躍するためには専門性の高さが必要なので、技術職や専門職などの専門性がもとめられる仕事ではジョブマッチングを実施している企業が多いですよ。
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ジョブマッチングは規模が大きい企業でも多く導入されています。規模が大きいと配属先も多くなるため、配属先によって仕事内容は大きく変わり、キャリア形成にも大きな影響を与えるでしょう。そのため配属先が多岐にわたる企業では、社員が自身に合ったポジションにつけるようにジョブマッチングを導入していることがあります。個人の能力や興味を最大限に活かすことができるようになると、企業全体の生産性向上にもつながるからです。
また、個人の成長や人材育成に力を入れている企業や、子育て世代や外国人労働者など多様なバックグラウンドを持つ人材を活用している企業も、ジョブマッチングを積極的に導入している傾向が強いです。さらに業界全体が変革期にある場合も、スキルの再配置が必要なためジョブマッチングの導入を検討しているケースがあるでしょう。
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学校推薦との違いは? ジョブマッチングの特徴を解説
就活生
ジョブマッチングも推薦応募の1つなのですね。
キャリアアドバイザー
そうなんです。大学から推薦状が必要な点は共通していますね。
就活生
ちなみに学校推薦との違いは何ですか?
キャリアアドバイザー
良い質問ですね! ジョブマッチングの特徴についても解説していきますね。
学校推薦とジョブマッチングの違いについて知りたい学生もいるでしょう。ジョブマッチングの特徴を紹介するので、学校推薦とジョブマッチングのどちらを利用するか迷っている学生は参考にしてくださいね。
部署まで指定して選考できる
ジョブマッチングの特徴としてまずあげられるのが、選考の段階で部署まで指定できることです。学校推薦の場合はあくまでも「企業への入社」が確定するものなので、どこに配属になるかは選考の段階ではわからないことが多いでしょう。
- 学校推薦:企業への入社
- ジョブマッチング:指定部署への配属
ジョブマッチングでは、配属先の部署が確定したうえで内定となります。同じ企業でも配属先や職種によって仕事内容は大きく変わるので、具体的な配属先がわかったうえで入社できるのはジョブマッチングの大きな特徴といえますね。
キャリアアドバイザー
ただし学校推薦だけしか実施していない企業もあるので注意しましょう.。
複数部署に応募が可能
ジョブマッチングでは複数の部署を併願できることも特徴の1つです。第1希望の部署でマッチングが成立しなくても、第2希望や第3希望で内定が出る場合もありますよ。
ただし、ジョブマッチングはあくまで相性が重視されるため、希望を出せば必ずしもマッチングが成立するわけではないので注意が必要です。また志望できる部署の数は企業によって変わるので、事前に併願できる数についても確認しておきましょう。
推薦を辞退できるタイミングが遅い
学校推薦と比べて、推薦を辞退できるタイミングが遅いのもジョブマッチングの特徴です。学校推薦は企業に応募する段階で大学や教授の推薦状が必要になりますが、ジョブマッチングは応募時ではなく最終面談の前に提出します。
- 学校推薦:企業に応募する段階
- ジョブマッチング:最終面談の前
学校推薦、ジョブマッチングともに学校からの推薦をもらっている以上、推薦状を提出したら基本的に辞退することはできないので、利用する際は慎重な判断が必要です。ジョブマッチングは応募時には推薦状の提出がもとめられないので、じっくり考えたうえで判断することができるでしょう。
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推薦応募を利用する際は、学校推薦とジョブマッチングの特徴を押さえたうえで自分に合うものを選ぶようにしましょう。
学校推薦は自分が所属する学校の情報を活用して企業に推薦してもらう方法です。研究室やOB・OGとの繋がりから応募できることもあり、これから何をしていきたいかという未来の話よりも学業での成果や成績といったこれまでの話が重視されやすいです。見方を変えると、会社は決まっていても明確にやりたいことが曖昧な学生も応募しやすいといえるでしょう。
一方、ジョブマッチングは自身のスキルや価値観をマッチングする方法であるため、自分の興味や適性に基づいて職種を選びたい学生におすすめです。学生時代の経験を実際の業務に落とし込みながら、自分の志向が合致していることを伝えることが大切ですよ。
企業目線で解説! ジョブマッチングを導入する理由
就活生
学校推薦とジョブマッチングにはさまざまな違いがあるのですね。
キャリアアドバイザー
そうなんです。違いを押さえたうえで自分に合う制度を選ぶことが大事ですね。
就活生
ちなみになぜ企業はジョブマッチングを導入するのですか?
キャリアアドバイザー
企業の視点も気になりますよね。企業がジョブマッチングを導入する理由についても解説しますね。
学校推薦と同じ推薦応募の1つであるジョブマッチングを企業が導入する理由について知りたい学生もいるのではないでしょうか。実は企業がジョブマッチングを導入するのにはいくつかのメリットがあるので、それぞれ解説していきますね。
ミスマッチによる早期離職を防げる
企業がジョブマッチングを導入する理由としてまずあげられるのが、ミスマッチによる早期離職を防げる点です。
厚生労働省によると2019年の3月に大学を卒業した学生のうち、3年以内に離職した割合は31.5%となっており、また内閣府が発表した「平成30年版 子供・若者白書」では「仕事が合わなかったから」という点が初職の1番の離職理由となっています。
入社後のミスマッチが早期離職につながるため、事前に配属予定の部署単位で選考をすることで、仕事内容が合わないことからのミスマッチを防ぎたいと企業は考えているのです。
優秀な人材を早く確保できる
優秀な人材に早い段階から接触し、採用することも企業がジョブマッチングを導入する理由の1つといえます。ジョブマッチングの募集は自由応募よりも早く実施されるので、ほかの企業の選考に進む前に優秀な人材を確保することができる傾向にあります。
またジョブマッチングを通じて内定となった場合、基本的に学生は辞退することができないため、早い段階で内定承諾者の数を担保することができるのも企業がジョブマッチングを導入する理由といえますね。
キャリアアドバイザー
ジョブマッチングで選考を辞退できるタイミングについてはのちほど詳しく解説しますよ。
即戦力になる人材を採用できる
企業はジョブマッチングを通じて、専門性が高く即戦力になる人材を採用したいと考えています。研究内容が企業の事業内容と親和性がある学生や、研究で成果を出している学生を採用することで、入社後の早い段階から活躍することを期待していますよ。
また入社後に即戦力として活躍するためには、現場社員との相性も重要な要素です。マッチング面談は1回だけでなく複数回おこなわれるので、学生の人間性や社風へのマッチ度を見極めることができることも企業がジョブマッチングに感じる魅力といえるでしょう。
何が魅力? ジョブマッチングを利用するメリット
就活生
企業がジョブマッチングを導入する理由もいろいろあるのですね。
キャリアアドバイザー
そうですね。企業は採用に時間やコストをかけているので、できるだけミスマッチを防ぎたいと考えていますよ。
就活生
企業だけでなく学生にもジョブマッチングはメリットがあるのですか?
キャリアアドバイザー
もちろんありますよ! 学生がジョブマッチングを利用するメリットも紹介しますね。
ジョブマッチングには企業だけでなく学生にもメリットがあります。学生側のジョブマッチングのメリットを紹介するので、利用するか迷っている学生はぜひ参考にしてくださいね。
希望部署に応募できる
ジョブマッチングを利用するメリットとしてまずあげられるのが、希望部署に応募することができる点です。自由応募や学校推薦では部署単位で応募することができないので、どこに配属されるかがわかったうえで就職を決められるのはジョブマッチングの魅力といえますね。
とくに規模が大きい企業や配属先が多岐にわたる場合は、配属の希望が通らないこともあるでしょう。ジョブマッチングを利用すれば、まったく想定していなかった部署に配属になって「こんなはずじゃなかった……」と後悔することもないので、ミスマッチを防ぐことができますよ。
学んできたことを仕事で活かしやすい
ジョブマッチングでは学生が学んできたことをもとにマッチングを進めていくので、大学での学びを仕事で活かしやすいのもメリットといえます。
とくに研究に力を入れてきた学生のなかには「大学での学びを活かして専門性を高めたい」と考える人もいるでしょう。ジョブマッチングは専門性がもとめられる研究職や技術職で導入されることが多いため、学びを活かしたい学生には大きなメリットになりますね。
現場社員との相性を見極められる
ジョブマッチングでは現場社員との相性を見極めたうえで入社を決められることも大きなメリットです。自由応募や学校推薦では配属先の社員と話せる機会は限られていますが、ジョブマッチングは事前に複数回、現場の社員と面談を実施したうえでマッチングが成立します。
一緒に働くことになる社員と事前に話すことができるので、「仕事内容は希望通りだけど社員と馬が合わなかった……」と社員の雰囲気との相性で悩むことも少ないでしょう。
事前に確認! ジョブマッチングの5つの注意点
就活生
ジョブマッチングを利用するとさまざまなメリットがあるのですね! さっそく応募してみます!
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください! ジョブマッチングには事前に知っておくべき注意点もありますよ。
就活生
そうなのですか?
キャリアアドバイザー
はい。注意点を知らずに応募すると後悔しかねないので、ジョブマッチングを利用する際の注意点を解説しますね。
事前に仕事内容がわかったり現場社員と話すことができるなど、メリットが多いジョブマッチングですが、実は利用するにあたっての注意点もあります。5つの注意点を紹介するので、ジョブマッチングの利用を考えている学生は事前に確認しておきましょう。
①自由応募より選考時期が早い
ジョブマッチングは自由応募よりも選考時期が早いので、早い時期から準備をする必要があります。企業によって実施時期は異なりますが、大学3年生の3月以前に選考がおこなわれることが多いですよ。
そのためジョブマッチングを利用する場合は、自由応募で応募する場合よりも早く応募先を決めたり、選考対策を進める必要があります。また企業によって選考内容が異なるので、早めに希望企業のホームページや採用ページで情報収集することも重要ですね。
キャリアアドバイザー
研究室やゼミの先輩でジョブマッチングを利用した人に聞くのもおすすめですよ。
②利用できる専攻・職種は限られている
ジョブマッチングはすべての専攻、職種で応募できるわけではないことにも注意しましょう。ジョブマッチングで募集されている仕事は専門性が高い研究職や技術職がメインなので、理系の学生が応募対象となることが多いですよ。
「ジョブマッチングを利用しようと思ったのに自分の専攻は該当していなかった……」と直前に気づかないためにも、志望する企業のジョブマッチングの募集要項を事前に確認することが重要です。
キャリアアドバイザー
自分が理系か文系かわからない場合は大学のキャリアセンターに確認するようにしてくださいね。
③推薦をもらったら辞退できない
大学から推薦状をもらったら基本的に辞退ができないので、ジョブマッチングは慎重に利用することが重要です。推薦状は「大学からのお墨付き」を意味しており、企業と大学の信頼関係に影響するため基本的には推薦を辞退できないことが多いでしょう。
そのため「本当に入社したいのか」を今一度考えてから推薦状を提出することが重要です。ジョブマッチングは学校推薦と違い、仕事内容や働く人の雰囲気がわかったうえで推薦を使うか判断できるので、面談を通じて慎重に判断しましょう。
④学校推薦と併用できない場合がある
企業や大学によっては学校推薦とジョブマッチングを併用できない場合があるので注意が必要です。学生のなかには
就活生
ジョブマッチングがダメだったら学校推薦を使おう。
と考える人もいるかもしれませんが、事前に併用が可能か確認しないと後悔することになりかねません。学校推薦とジョブマッチングはともに推薦応募ですが、制度やメリットは異なるので、自分にはどちらがあっているのかを考えてから利用するようにしましょう。
キャリアアドバイザー
併用を考えている場合は事前に大学のキャリアセンターや企業に確認するようにしてくださいね。
⑤必ず合格するわけではない
ジョブマッチングは大学からの推薦応募の1つですが、利用したからといって必ず合格するわけではないことも覚えておきましょう。ジョブマッチングは自由応募よりも募集人数が少ないので、倍率は高くなることが多いですよ。
また、マッチングが成立したあとも必ず内定がもらえるわけではありません。多くの企業ではマッチング成立後に面談や適性検査など最後の選考を実施しているので、最後まで気を抜かずに臨みましょう。
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本文で紹介したように、ジョブマッチングは企業と学生がマッチした場合には、内定に結びつく可能性が高まる制度です。これは双方にとって大きなメリットである一方、推薦をもらったら辞退が難しくなるという側面もあります。
そのため、ジョブマッチングは基本的には第一希望の企業や、自分が本気で入社を希望する企業に限定して利用しましょう。
第二志望以下の企業でマッチングが成立してしまうと、本当に行きたかった企業の選考に挑戦するチャンスがなくなってしまう可能性があります。ジョブマッチングはあくまでも就活で使える仕組みの1つであると捉え、無理に多くの企業とマッチングをしようとせずに適切な活用ができるようにしましょう。
どうやって進む? ジョブマッチングの流れを解説
就活生
ジョブマッチングを利用する際には多くの注意点があるのですね。
キャリアアドバイザー
そうなんです。注意点を踏まえたうえで利用するかどうかの判断することが重要ですよ。
就活生
注意点を知ったうえでジョブマッチングを利用してみたいです
キャリアアドバイザー
わかりました! ではジョブマッチングの流れを説明しますね。
マッチングが成立して、内定をもらうまでにはいくつかの段階があります。ジョブマッチングの流れを解説するので、ジョブマッチングを利用したい学生は参考にしてくださいね。
①ES・履歴書の提出:部署への熱意や志望理由が問われる
ジョブマッチングも自由応募の場合と同じように、書類選考からはじまることが多いです。書類選考には文字数の制限が設けられていることがあるため、伝えたいことを厳選してわかりやすく伝えることが重要ですよ。
- 弊社でジョブマッチングを志望する理由は何ですか?
- この職種を志望される理由は何ですか?
- 興味のある製品について教えてください。
ジョブマッチングの書類選考は部署への熱意や志望理由が問われることが特徴としてあげれます。熱意や志望理由を書く際は、ただ興味ややる気を伝えるだけでなく、研究内容に紐づけることで説得力を持たせることができますよ。
こちらの記事ではES(エントリーシート)での研究内容の書き方について詳しく解説しています。
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②マッチング面談の実施:研究内容が深掘りされる
書類選考が通過したら複数回のマッチング面談がおこなわれます。面談では人事だけでなく、希望部署の社員と話すことができるので、実際の仕事内容や社員の雰囲気を知ることができますよ。
- 研究内容を教えてください。
- 研究内容の手法を詳しく教えてください。
- 研究で大変だったこと、苦労したことはありますか?
- 研究で壁にぶつかったとき、どのように乗り越えましたか?
- 今の研究内容は入社後どのように活かせると思いますか?
企業はマッチング面談を通じて学生との相性や即戦力となるかを見極めているので、面談では研究内容に関する質問が多くなる傾向にあります。また現場の社員が面談をするので、手法や専門用語など、技術的な視点についても詳しく説明できるようにしましょう。
キャリアアドバイザー
マッチング面談では研究内容以外の質問がされることもあるので、基本的な面接で聞かれることへの対策も重要です。
③推薦状の提出:提出したら辞退できなくなる
マッチング面談で希望部署とマッチングが成立したら、大学からの推薦状の提出が必要になります。ジョブマッチングは大学と企業の信頼関係の上に成り立っており、推薦状を提出したあとは基本的に選考の辞退ができないので慎重な判断が必要です。
推薦者は学長や就職課、指導教授など、企業ごとに指定が異なるので、誰からの推薦が必要なのかを必ず確認しましょう。またマッチングが成立してから推薦状を提出するまでの期限が短いケースもあるので、事前に申請方法についても確認しておくと焦らずに済みますよ。
④最終面談:入社意思の確認がされる
大学からの推薦状を提出しマッチングが成立したあとに、最終面談を実施する企業が多いです。最終面談では入社意思や今までの面談の中に虚偽の発言がないかなどを確認し、問題なければ正式に内定となります。
また、企業によっては適性検査や筆記テストがある場合もあります。マッチングが成立して安心するのではなく、最後まで気を抜かないようにしましょう。
キャリアアドバイザー
言葉遣いや身だしなみなど、基本的な就活マナーを改めて確認するようにしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
マッチングが成立したからといって、必ず内定が出るわけではない点に注意しましょう。通常の選考フローでも最終面接で不採用になることがあるように、マッチング成立後も気を抜かず対策することが重要です。
内定を獲得するためには、たとえば企業の採用情報や業界動向を継続的に調べたり、企業の文化や強みを理解し、自分がどのよう貢献できるのかを何度も推敲して説明できるようにしておきましょう。
また「就活の序盤で準備をしたからもう大丈夫」と気を抜くのではなく、自己分析も定期的におこなうことが重要です。自己PRやガクチカからどのような質問を受けるかどうか想像をしながら、具体的なエピソードを伝えられるようにしておきましょう。当たり前ですがビジネスマナーももう一度復習をしておき、万全な状態で最終面談に臨むようにしてくださいね。
適性をアピール! ジョブマッチングは3ステップで対策しよう
就活生
ジョブマッチングの流れについて理解できました! 選考を通過するには念入りな対策が必要そうですね……。
キャリアアドバイザー
その通りです。3つのステップでジョブマッチングの対策をする方法を紹介しますね。
ジョブマッチングにはさまざまなメリットがあり、応募する学生が多いからこそ、内定を獲得するには念入りな対策が必要となります。3つのステップで対策する方法を紹介するので、ジョブマッチングを利用する学生は参考にしてくださいね。
ステップ①早めに志望先を決める
ジョブマッチングの対策としてまず重要なのが、早めに志望先を決めることです。ジョブマッチングは学校推薦や自由応募よりも早い時期に選考がおこなわれるので、「利用しようと思ったらもう募集が終わっていた……」と後悔しないように早め早めに準備を進めるようにしましょう。
- 業界地図・就職四季報を見る
- インターンシップに参加する
- OB・OG訪問をする
またジョブマッチングならではの対策だけでなく、一般的な就活の対策を進めることも欠かせません。研究内容を伝えることだけに力を注いでしまうと、「研究内容は魅力的だけれど、マナーがない学生だな……」と企業からマイナス評価になりかねないので、就活マナーなどの一般的な就活に対する対策も忘れないようにしてくださいね。
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ステップ②研究内容を深掘りする
志望先が決まったら研究内容を深掘りしましょう。企業はジョブマッチングを通じて専門性が高い人材を採用したいと考えているので、マッチング面談では研究内容に関する質問が多くなる傾向があります。
- 研究内容の概要
- 研究内容の手法
- なぜその研究を選んだのか
- 研究が進んだらどのようなことに貢献できるか
- 入社後研究内容をどのように活かせるのか
とくにジョブマッチングでは即戦力となる人材がもとめられているので、研究内容を入社後どのように活かすかは重視される質問といえるでしょう。また研究の手法やチームで協力した経験など、研究の内容以外にも活かせる点はあるので、あらゆる角度から企業への貢献の仕方を考えるようにしてくださいね。
キャリアアドバイザー
研究内容を選んだ理由が「教授にいわれたから」といった受け身な理由だとマイナス評価につながりかねません。きっかけは周囲の意見だとしても「研究をするなかで〇〇に興味が出てきた」など意欲的な姿勢をアピールしましょう。
ステップ③志望理由に研究内容を盛り込む
研究内容を深掘りしたら、志望理由に研究内容を盛り込みましょう。いくら研究内容に親和性があっても、企業や部署を志望する理由がないと「採用してもすぐやめてしまいそうだな」と企業から思われかねません。
- 結論:貴社を志望する理由は〇〇です。
- 概要:貴社には〇〇という特徴があり、〇〇という点に魅力を感じています。
- 研究内容:私は〇〇に関する研究をしており、〇〇ということに取り組んでいます。
- 入社後の活かし方:研究で培った〇〇という知識を活かし、貴社に入社後は〇〇に貢献してまいります。
研究内容を志望理由に盛り込むことで、説得力が出るだけでなく、入社後の活躍イメージを持たせることができます。研究内容との親和性と熱意をアピールするためにも、志望理由に研究内容を盛り込むことは重要です。
ジョブマッチングについてよくある質問に回答!
ジョブマッチングの言葉の意味を知りたい学生や、ジョブマッチングに不安を感じている学生もいるのではないでしょうか。そういった学生からよくある質問に対してキャリアアドバイザーが回答します。
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ジョブマッチングとは何ですか?
ジョブマッチングとは推薦応募の1つで、部署まで指定して選考を進めることができます。企業はジョブマッチングを通じて専門性が高く即戦力となる人材を採用したいと考えているので、研究職や技術職での募集が多いですよ。配属先が事前にわかったり、現場社員の人との相性を見極められるなど、ジョブマッチングを利用することで入社後のミスマッチを防ぐことができます。
一方、推薦状を提出したら辞退できないなど注意すべき点もあるので、ジョブマッチングを利用する際は慎重に判断するようにしましょう。
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ジョブマッチング成立後に落ちることはありますか?
ジョブマッチングが成立したあとに選考で不合格となることもあるので注意が必要です。ジョブマッチングの流れは企業によって変わりますが、多くの企業ではマッチングが成立したあとに最終面談を実施しています。最終面談では入社の意思確認や今までの発言に虚偽の内容がないかなどを確認され、問題なければ正式に内定となります。
また、企業によってはマッチング成立後に適性検査や筆記テストなどを実施する場合もあるので、最後まで気を抜かずに選考に臨みましょう。
ジョブマッチングで希望の仕事に就ける! 適性のアピールで通過を目指そう
ジョブマッチングは事前に配属部署を指定できたり、現場社員との相性がわかるなど、入社後のミスマッチを防ぐのに効果的です。とくに希望する部署がある学生や、学んできたことを活かしたいと考える学生には魅力的な制度といえますね。
メリットが多いからこそジョブマッチングを利用したいと考える学生も多いので、通過するためには相性のアピールをすることが重要です。研究内容を自分の言葉で話せるようになるだけでなく、入社後どのように活かせるのかを念入りに準備して、ジョブマッチングの通過を目指しましょう。
友人がジョブマッチングを使うといっていたのですが、ジョブマッチングって何ですか?