目次
- 就活において滑り止め企業を受けることは不可欠
- 就活における「滑り止め企業」とは
- 滑り止め企業を受けるメリット
- 本命前の練習になる
- 1つでも内定があると安心感や自信につながる
- 企業選びの視野が広がる
- 内定がゼロになるリスクを減らせる
- これさえ守れば大丈夫! 滑り止め企業を選ぶための4つの注意点
- ①本命より選考日程が早い企業を選ぶ
- ②興味のある業界の中小企業から選ぶ
- ③選考倍率が低い企業を選ぶ
- ④入社しても良いと思う企業を選ぶ
- 滑り止め企業の選考を突破するための注意点
- 志望動機は使い回さない
- 第一志望の気持ちで受ける
- シーン別で解説! 滑り止め企業への対応
- 選考辞退のタイミングは「本命から内定をもらってから」
- 入社したいと思う企業は内定承諾期間が延長できるか聞いてみる
- 選考辞退の連絡は電話かメールで「なるべく早く」が鉄則
- 滑り止め企業しか受からなかったら? 入社先を選ぶ2つの基準
- ①やりたい仕事内容で選ぶ
- ②会社の価値観・理念とのマッチ度で選ぶ
- もし滑り止めの企業にも落ちてしまったら
- 滑り止め企業を受けて自信を持って本命の選考に臨もう
就活において滑り止め企業を受けることは不可欠
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活前の学生から
「滑り止め企業って受けたほうが良いんでしょうか」
「滑り止め企業ってどうやって選んだらいいんですか」
という声をよく聞きます。本命企業しか受けないのは不安だという人は多いのではないでしょうか。
就活において滑り止め企業を受けることは不可欠です。理由の1つとしては、第一志望の企業しか受けなければ、内定がゼロになってしまうリスクが高まることが挙げられます。また、滑り止め企業の選考は本命前の練習にもなりますね。
滑り止め企業を受けるメリットから、受ける企業の選び方や選考後の対応まで紹介していきます。滑り止め企業について悩んでいる人は、自分に合った企業を選んで就活を成功させるためにはどうしたらよいか考えながら読み進めてくださいね。
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就活における「滑り止め企業」とは
滑り止め企業とは、本命企業以外の保険として受ける企業を意味します。高校や大学受験の際も滑り止めを受けた人は多いのではないでしょうか。感覚としては、その滑り止めと同じだと考えてもらってかまいません。
ただし就活の場合は、滑り止め企業を「受けない」という選択肢はないと考えましょう。行きたい企業の選考に集中したいと考える人もいるかもしれませんが、滑り止め企業を受けなかった場合のリスクは、その後の人生に影響すると考えてください。
もし本命しか選考を受けずに不採用になった場合、就職浪人・就職留年として就活を続けることは可能です。しかし、内定がもらえる可能性は少なからず下がるので、その道は避けたほうが良いですね。
公益社団法人全国求人情報協会の「2023年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、選考に参加した企業の平均は10.6社、そのうちの内定取得は2.2社でした。つまり、1社以上内定を取得するためには、最低5社以上は選考を受けることをおすすめします。
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滑り止め企業を受けるメリット
就活生
本命企業の選考に集中したいんですけど、滑り止め企業って受けなきゃいけないんでしょうか?
キャリアアドバイザー
滑り止め企業は、本命企業を落ちた場合の保険以外にも、下記のような4つのメリットがあるんです。本命だけに絞って受験するよりも就活がうまくいく可能性が高まるんですよ。
- 本命前の練習になる
- 1つでも内定があると安心感や自信につながる
- 企業選びの視野が広がる
- 内定がゼロになるリスクを減らせる
お伝えしたように、就活において滑り止め企業を受けることは不可欠です。しかし、本命企業以外に興味が持てずに適当に滑り止め企業を受けても、上手くいかないかもしれません。
就活を成功させるためには滑り止め企業を受けるメリットを知って、その効果を活かしてくださいね。
本命前の練習になる
就活では、エントリーシート(ES)や履歴書の書類選考、適性検査、面接とさまざまな選考を経て内定が決定します。適性検査や面接は、滑り止め企業の選考が良い練習となり、本命企業で実力を発揮するのに役立つでしょう。
適性検査に関しては「慣れ」の部分が重要になること、SPIや玉手箱など多くの企業が導入しているテストも存在するため練習になることの2つの観点から、本命前の滑り止め企業の選考はおすすめです。
また、就活では緊張に慣れることも大切です。特に就活の面接では、独特の緊張感があります。知人との面接練習では味わえない緊張感になるので、本番の緊張に慣れれるために滑り止め企業の選考は良い機会です。
1つでも内定があると安心感や自信につながる
内定があるかないかでは、安心感が違います。この安心感があることで、焦らず前向きな気持ちで就活を進められます。また複数の内定があれば、企業選びのときに焦りから間違った判断をすることも避けられるでしょう。
内定があることで、自信をもって本命企業の選考に臨めることも大きなメリットです。「本命に落ちたら内定がゼロ」と「落ちても滑り止め企業の内定がある」という状態では、選考への心構えも変わってきます。
またもし本命に落ちてしまっても、内定が1つでもあると気持ちを立て直しやすいため、次の選考にも自信をもって臨めるでしょう。内定が1つもない状態だと、焦りから精神的に不安定になってしまい、就活全体に影響を与えてしまうかもしれませんね。
企業選びの視野が広がる
本命企業だけで考えると、どうしても視野は狭くなります。企業選びの視野が狭いと、自分にマッチした企業と出会える機会を逃してしまうでしょう。
たとえば、自分の将来実現したいことを基準に本命企業を選んだとします。しかし、その将来のビジョンを実現するのは本命以外の企業でも可能かもしれません。本命企業に固執してしまうと、自分の将来の選択肢の幅を狭めてしまいますよね。
また、滑り止め企業の選考を受ける中で「自分にはこの企業のほうが合っているかも」という企業に出会えるかもしれません。選考を受けて面接官と話す中で、その会社について初めてわかる部分も多いです。
内定がゼロになるリスクを減らせる
就活生①
このまま内定が出ないままだったらどうしよう……
就活生②
内定がないと選考で不利になるんじゃないだろうか?
内定がゼロの状況は、精神的にも負担になります。ただでさえ就活は、今後の人生がかかっているというプレッシャーや、慣れないスーツで企業に訪問する緊張感で負担を感じる人も多いですよね。
内定がないという状態は「不安」「自信がない」というように、精神的に不安定になります。このように後ろ向きな気持ちは「選考を受けるのが怖い」という考えにもつながり、面接などにも影響してしまいますね。
「内定を得ることをゴール」にすることはおすすめしませんが、内定を一つでも獲得して安心感を得ることは、自信を持って選考に臨み就活を成功させるためには大切です。
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
滑り止め企業を受けると本番前の練習になる、ということは紛れもない事実です。たとえば初めてのアルバイトでは失敗ばかりだったけれども、新しく2つ目のアルバイトをしたときには勝手がわかりスムーズに仕事を覚えることができた、という経験をしたことはないでしょうか。
また、企業選びの視野を広げるという点では大学の授業でも「履修登録期間」を想像してみてください。その期間中に気になる授業をいろいろと比較をしながら本当に受講したい科目を決めているのではないでしょうか。最初から気になっていた授業以外にも視野が広がり思いもよらない授業や人との出会いがあり、そこからゼミや専門性につながったという学生も多くいます。
これらのように、日常生活と同様で納得した就活を進めるためには経験が大切になってきます。メリットをきちんと理解して挑んでいきましょう。
これさえ守れば大丈夫! 滑り止め企業を選ぶための4つの注意点
本命企業はすんなり選べても、滑り止め企業は選び方がわからないという就活生は多いでしょう。滑り止め企業も就活情報ページから調べるなど、企業の選び方は本命企業と変わりません。ただし、滑り止め企業を選ぶときにはいくつか注意点があります。
これから紹介する4つの注意点を守って、自分に合った滑り止め企業を選びましょう。
①本命より選考日程が早い企業を選ぶ
滑り止め企業を受ける場合は、本命企業よりも選考日程が早い企業を選んでください。滑り止め企業の受験の目的は2つです。1つ目は、練習という目的があります。適性検査や面接を滑り止め企業で練習できれば、本命企業に向けた選考対策にもなるでしょう。
大手企業は足並みをそろえて3月に情報解禁をして新卒採用をおこないます。一方で、外資企業やベンチャー企業の選考は3月よりも前に内定が出るパターンは多いです。また、早期選考を行っている企業を選ぶのも良いですね。
2つ目の目的は、滑り止め企業からの内定を安心感につなげて、本命企業で実力を発揮できることです。内定が1つあるだけで、自信になります。自信を持って選考に臨めば、前向きに就活を進められるはずです。
業界によっては内定の時期が早まっているところもあるようです。どのような企業が早まっているのか、この記事からチェックしましょう。
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②興味のある業界の中小企業から選ぶ
大手企業と中小企業であれば、選考の倍率は大きく違います。志望業界が決まっている場合は、その業界の中小企業から選ぶと選考倍率も低いでしょう。また、選考の時期も大手企業よりは早い場合が多いです。
興味のある業界から選ぶと、本命企業でなくても「やりたい仕事」ができる可能性が高いのでおすすめです。滑り止め企業しか受からなかった場合も考えて、仕事内容に興味が持てることを基準にすると良いでしょう。
業界選びでつまずいてしまったら、こちらの記事を読んでみてくださいね。
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③選考倍率が低い企業を選ぶ
滑り止め企業としては、難易度が低い点が1つの条件となります。同じ業界の企業でも、選考倍率はさまざまです。選考倍率が高くて受かりづらい企業であれば、滑り止めにはなりません。
高校や大学受験の際も、本命よりも少し偏差値や倍率が低いところを選んだのではないでしょうか。就活の場合でも、同じように考えてください。本命企業に受かるためのステップにするためにも、応募者数の多い大手企業や人気企業は避けることをおすすめします。
④入社しても良いと思う企業を選ぶ
滑り止め企業しか受からないパターンも、もちろんあります。「内定はあるけど行きたい企業がない」という状態にならないためにも、必ず自分が行きたいと思える企業を選んでくださいね。
せっかく内定をもらっても、行きたい企業がなければ就活は成功だといえません。滑り止め企業の場合も、自分の就活の軸とマッチした企業を選ぶようにしましょう。
自分の就活の軸が不透明な人は、こちらの記事を参考にして自己分析をおこなってくださいね。
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滑り止め企業の選考を突破するための注意点
「選考倍率が低いから大丈夫だろう」「本命以外にあまり注力したくない」という考えの人は、滑り止め企業の選考で失敗しかねないので、注意してください。滑り止めでも、油断は禁物です。
滑り止め企業は確実に受かって、本命企業の選考に自信を持って臨めるように、紹介する2つの注意点は押さえておいてくださいね。
志望動機は使い回さない
たとえ同じ業界の企業でも、志望動機を使い回すのは避けてくださいね。志望動機には「なぜその企業でなければならないのか」という要素は必須です。複数の企業に通用する志望動機だと、その部分がありません。
滑り止め企業の志望動機が書けないという人は、まずはその企業の特徴を調べましょう。口コミサイトを利用すると、簡単に調べられますよ。
調べたうえで、志望動機に必要な下記の要素を考えてみてください。
- その企業でなければならない理由
- その企業でやりたい仕事
- 入社後どのように活躍したいか
志望動機の書き方を詳しく説明している記事もあるので、参考にしてくださいね。
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第一志望の気持ちで受ける
滑り止め企業の選考でも、一つ一つ真剣に受けることが大切です。滑り止め企業は「受かる」ことが前提になります。本命企業に集中したいからといって、滑り止め企業の選考対策を怠らないようにしましょう。
また「滑り止めの企業に第一希望ですって言うべきなんですか」という質問をよく聞きます。
滑り止め企業が、本命企業に落ちたら喜んで入社したいと思える会社なのであれば「志望度の高い会社のうちの1つです」「第一志望群の中の1社です」と回答することをおすすめします。
キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
自分にとっては滑り止め企業でも、他の学生にとっては第一志望の企業である可能性もあります。そうした学生は企業研究を抜かりなくおこない志望動機もしっかりと準備してくるでしょう。そのため、単に学力だけで判断ができる受験とは違い、滑り止め企業で落ちてしまったという声は毎年一定数存在します。
「真摯な受け答え」が大切
そんな中でも内定をもらうためには、当たり前に聞こえるかもしれませんが「真摯に受け答えする」という基本を大切にすることです。学生は、本命企業を受ける際には就活で大切と言われている服装や礼儀マナー、言葉遣いなどをこれでもかと言わんばかりに意識します。しかし残念ながら滑り止め企業に対しては「少しくらい手を抜いても」という心の緩みがふとした瞬間に表れてしまいがちです。
これは、上記で書いた「第一志望の気持ちで受ける」と似ていますが、もっと企業目線に立ってみるとその大切さがわかるはずです。その企業は世の中にとってなくてはならない立派な企業で、日々忙しい中でもわざわざあなたのために時間を割いてくれているのです。決して企業の気持ちをないがしろにしないように向き合ってください。
シーン別で解説! 滑り止め企業への対応
就活生
本命企業から内定をもらったら滑り止め企業はどうすれば良いんでしょうか?
キャリアアドバイザー
少なからず選考でお世話になったはずですよね。誠意をもって対応することが最も大切です。タイミングや対応方法にはいくつかポイントがあります。
就活生
なるほど。滑り止め企業への対応で失敗しないためにも、ぜひ知っておきたいです。
選考辞退のタイミングは「本命から内定をもらってから」
滑り止め企業と本命企業は並行して選考を受けることもあります。複数の企業の選考中に、本命企業から内定をもらえば、他の企業の選考は辞退を考えるでしょう。この場合、選考辞退は必ず本命の内定をもらってからにしてくださいね。
本命の最終選考まで残ったとしても、他の企業の選考辞退は時期尚早です。「最終選考まで残った=内定」ではありません。本命から内定をもらうよりも前に選考辞退をしてしまうと、最悪内定ゼロになりかねないので注意してくださいね。
入社したいと思う企業は内定承諾期間が延長できるか聞いてみる
滑り止め企業から内定をもらったら、本命企業の選考結果がわかるまで内定承諾期間が延長できるか聞いてみてください。選考辞退は少なからず企業側に迷惑をかけてしまいます。全ての企業に内定承諾をするのではなく、きちんと考えてから承諾するようにしましょう。
延長に応じてくれるかどうかは、企業次第です。しかし、もし企業側が内定承諾期間の延長に応じてくれた場合、本命企業から内定がもらえるまで自信を持って就活を続けられるでししょう。
選考辞退の連絡は電話かメールで「なるべく早く」が鉄則
選考辞退の意思が決まったら、なるべく早く連絡することが大切です。企業側も面接に向けてスケジュール調整に労力を割く必要があるため、連絡は早いほうが助かります。直前や前日の連絡は、面接官のスケジュールを狂わせることにもなるので避けてくださいね。
基本的に選考辞退の連絡は、メールで大丈夫です。ただし、2~3日前など面接の日程が迫っている場合は、電話で連絡しましょう。メールは見落とされたり、確認するまでに時間がかかったりする場合もあるので、選考までに余裕があるときだけにしてくださいね。
メールで連絡して返信がなかった場合は、電話でも連絡すると良いでしょう。返信がなければ、メールが見落とされている可能性が高いので、電話でも連絡すると親切です。
電話の場合
電話で選考辞退の連絡をする場合、こちらの例文を参考にしてみてくださいね。
就活生
お世話になっております。先日選考を受けたキャリアパーク大学の就活太郎と申します。人事部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
採用担当者
お電話代わりました。〇〇です。
就活生
先日二次面接を受けさせていただいた就活太郎です。最終選考のご案内をいただいたのですが、辞退させていただきたくご連絡いたしました。面接官の〇〇様を始め、大変お世話になったにもかかわらず大変申し訳ありません。
採用担当者
差し支えなければ、理由を教えていただいてもよろしいでしょうか。
就活生
先日、他の企業様から内定をいただき、そちらに入社したいと考えたためです。貴重なお時間をいただいたにもかかわらず申し訳ありません。
採用担当者
承知いたしました。頑張ってくださいね。
就活生
暖かいお言葉感謝いたします。この度は大変申し訳ありませんでした。それでは、失礼いたします。
メールの場合
メールで連絡する場合は、こちらの例を参考にしてみてくださいね。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
【最終選考の辞退について】キャリアパーク大学 就活太郎
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。キャリアパーク大学の就活太郎です。
先日二次選考通過のご連絡をいただきましたが、
一身上の都合により最終選考を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
お忙しい中お時間を割いていただいたにもかかわらず、
このような結果になってしまい大変申し訳ありません。
本来であれば直接お伝えしなければならないところ、
メールでのご連絡になってしまうこと、重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
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港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
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内定をもらった際の対応を詳しく説明している記事もあるので、あわせて確認してみてくださいね。
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内定とは企業と就活生間で労働契約を結ぶこと こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生の皆さんは内定を目指して就活を頑張っていると思いますが、「内定」の意味を知っている人はどれくらいいるでしょうか?知らない人は内 […]
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滑り止め企業しか受からなかったら? 入社先を選ぶ2つの基準
もちろん滑り止め企業しか受からない場合もあるでしょう。その場合、内定をもらった企業の中から自分に合った入社先を選ばなければなりませんよね。
滑り止め企業の中から適当に選んでしまい、入社後に後悔してしまうのであれば就活にかけた時間や労力がもったいないです。入社先を選ぶ基準を知って、自分にマッチした企業を選んでくださいね。
①やりたい仕事内容で選ぶ
最初の基準は「仕事内容」です。同じ業界や職種でも、仕事内容はそれぞれ違います。きちんと仕事内容を理解しないまま入社後にギャップを感じてしまう人も多いです。入社先を選ぶときは、きちんと企業研究をしてから、慎重に選びましょう。
企業を選ぶ際は、仕事内容を下記のポイントでチェックしておいてくださいね。
- 顧客はどんな層なのか、どのようなサービスを提供しているのか
- 仕事内容を通じてどんな成長が出来そうなのか
- どのような人たちとかかわって仕事をする可能性があるのか
- その仕事内容は、自分のどんな強みを活かせそうか
職務内容の調べ方について詳しく説明している記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
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職務内容の理解で働くイメージを明確にしよう|見つけ方も解説
職務内容について正しく理解すると、入社後のミスマッチを防げます。 この記事では職務内容の意味、企業の職務内容を知る方法、志望動機に活かすコツなどをキャリアアドバイザーが解説します。 よく知ることで具体的に働く姿がイメージできるようになりますよ!
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②会社の価値観・理念とのマッチ度で選ぶ
会社の価値韓や理念に共感できるかどうかも重要なポイントです。会社の価値観や理念は、いわばその企業の性格にあたる部分です。そう簡単に変わるものではないので、きちんと理解して納得できるのか確認してくださいね。
企業理念に基づいて、経営方針や事業の方向性が定められます。働いていくうえで共感できなければ企業方針にも納得できないこともあるかもしれません。「企業に貢献する」という気持ちをもって働くためには、理念に共感できることは必須条件です。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
上記の他に、再度自分の就活軸を見直して決める方法もあります。たとえば「女性の比率が高くて育児などにおける福利厚生が整っている」ことを大切にしている学生が2社の中から企業を選ぶとします。
福利厚生の条件は満たしているけれどもやりたい仕事ではないA社と、やりたい仕事だけれども福利厚生は劣るB社、どちらが自分に合った企業になるでしょうか。このように選択に迷った場合には、就活の初期段階で行った自己分析を更に深めていく必要があるでしょう。
この学生の場合、大切なことは実は「福利厚生」よりも何かあったときに助け合えるチームワークがいい雰囲気であるかどうかかもしれません。その場合、福利厚生は劣っていてもチームで支え合うことでやりたい仕事ができそうなB社を選んだ方がいいでしょう。このように、いろいろな観点を総合的に見ていき、意思決定をしていきましょう。
もし滑り止めの企業にも落ちてしまったら
もし受けた企業すべてに落ちてしまっても、そこで諦めないようにしましょう。大手企業などは10月1日の内定式を目標に採用活動をおこないますが、ベンチャーや中小企業はそれ以降も選考をおこなうことも多いです。
つまり、本命にも落ち、滑り止め企業に落ちてしまったとしても、まだ選考をおこなっている企業はあるということです。就活では卒業する3月までに内定を獲得できていれば、4月以降は他の人と同じ社会人としてのスタートダッシュが切れることを覚えておいてください。
キャリアアドバイザー
3月ごろの就活初期にエントリーした企業が全て不採用だとすれば、落ち込むのは当然です。しかし、そこで就活が終わってしまうわけではないので、自分に合った企業に出会えるまで続けることをおすすめします。
秋採用について詳しく説明している記事もあるので、参考にしてくださいね。
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秋採用を続ける企業はありますので最後まで諦めず、念入りに対策をして選考に挑みましょう。 この記事では秋採用をする理由や、導入している企業の特徴、秋採用で内定を獲得するポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考に、自分の納得のいく就活にしてくださいね!
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滑り止め企業を受けて自信を持って本命の選考に臨もう
滑り止め企業は、本命企業に受かるために必要です。滑り止め企業から内定を得られれば、それを糧にして本命企業の選考で実力が発揮できるでしょう。本命企業に落ちたときの「保険」でもあるため、慎重に選ぶことも大切です。
また、滑り止め企業だからといって、選考には気を抜かないことが就活成功への鍵です。落ちてしまっては保険としての役割は果たせませんよね。滑り止め企業の選考を有効活用して、就活を成功に導きましょう。
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「滑り止め」と聞くと人によっては少しネガティブな印象を受けてしまうかもしれません。受験では偏差値で志望順位を選ぶことが多いため、どうしても「第1志望」と「それ以外」というように、滑り止めの存在を下に見てしまうことがあるからです。
しかし、たとえばスポーツに置き換えてみてください。レギュラー選手に何かがあり人員を補填できなければ力が弱まり負ける可能性が高くなってしまいます。試合で万一のために補欠を置くことは自然なことで、補欠選手がいるからこそレギュラー選手は安心して試合に挑めるのではないでしょうか。
就活でも同様で、「滑り止めを受けることは恥ずかしい」といった後ろめたさを感じる必要は全くありません。むしろ逆で、あまり過度に「第1志望だから」「滑り止めだから」とレッテルを貼りすぎずに、どちらも自分の将来を納得できるものにするために必要なものである、とポジティブに捉えていきましょう。